録画中継

令和5年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月8日(水) 一般質問
片岡 信博 議員
(1)道路行政について
  ①上田出町線について
  ②武佐老蘇線について
(2)商工業振興について
(3)フレイルについて
◆18番(片岡信博 君) 創政会の片岡信博です。
 議長のお許しをいただきましたので、ただいまより個人質問を3項目させていただきます。よろしくお願いします。
 まず、道路行政について、上田出町線についてお伺いします。
 上田町とJR踏切区間は歩道が整備されてないため、歩行者や自転車の通行は非常に危険であると言われています。事実、そのとおりだと思います。特に雨の日や雪の日は、傘など車と接触することは頻繁に起こっております。以前、この質問で回答をいただきました近江鉄道踏切とその前後の道路120メートルの歩道帯を一体的に整備するとの回答をもらいましたが、現在の進捗状況をお伺いします。
 次に、武佐老蘇線については、令和5年度から個別補助事業である交通安全対策補助制度、地区内連携に移行するため事業の採択要件である地元等関係機関と整備計画を作成するため交通安全対策協議会を立ち上げ、合意形成を図る予定との回答をいただきましたが、交通安全対策協議会が立ち上げられたのかどうかお伺いします。
 また、現在の進捗状況をお伺いいたします。
 以上を初問といたします。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
             〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重 君) 片岡議員ご質問の道路行政についてお答えいたします。
 まず、上田出町線の近江鉄道踏切とその前後の道路約120メーターの歩道整備事業の現在の進捗状況でありますが、現在鉄道事業者の近江鉄道株式会社と踏切道改良の基本協定の締結に向け協議をしてるところでございます。その中で、軌道内の歩道幅2.5メートルを確保するためには軌道を横断する水路の改良が必要と判明しましたが、施工が難しく、事業費も高額となります。そのため、横断水路の支障とならないように東側の歩道幅を一部縮小するなど、整備計画の変更を含め少しでも早く事業進捗が図れるよう継続して協議を進めてるところでございます。
 次に、武佐老蘇線の進捗状況でありますが、さきの代表質問でもお答えしましたとおり、地元関係者や関係機関による交通安全対策協議会を7月に立ち上げ、11月までに協議会を3回実施し、整備計画を策定しております。現在の状況としては、令和5年度からの補助事業への移行に向け手続を進めているところでございます。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
 片岡信博君。
◆18番(片岡信博 君) では、再問というか要望させていただきます。
 JR踏切と近江鉄道踏切の西側の歩道が整備されています。また、事故が起こらないうちに近江鉄道踏切内に歩道を高くつけても整備してもらえないか、再度お聞きします。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 片岡議員の再問にお答えいたします。
 さきの議会においても踏切道前後の市道の歩道整備に先行して部分的な踏切道内だけの歩道整備については、鉄道事業者に同意いただけない旨の回答をさせていただきましたが、その後国の制度改正により、踏切道の前後道路の拡幅が困難、時間を要する箇所においては、沿道民地の所有者等と管理協定を締結することにより、歩行者滞留スペースを確保し、踏切道の改良ができるようになりました。このことから、現在早期改良に向け近畿地方整備局並びに鉄道事業者と協議中であり、協議が調い次第、整備を進めてまいりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(小西励 君) 片岡信博君。
◆18番(片岡信博 君) 地元住民も早く踏切内に歩道整備を望んでおりますので、歩道整備を要望といたします。
 次に、商工業振興について。
 近江八幡市では、リフォーム補助やふるさと観光券、おうみはちまんじもと応援クーポン&チケットなど、商工業振興に多大な支援をいただいております。
 リフォーム補助についてお伺いします。
 昨年も予算オーバーをしたみたいなんですが、今年度も予算オーバーの場合、どのようにされるのかお伺いいたします。
 あわせて経済効果についてもお伺いします。
 また、ふるさと観光券につきましては、創政会代表質問で同僚の岡田議員がお伺いしましたので、おうみはちまんじもと応援クーポン&チケットの換金率と経済効果についてお伺いいたします。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
             〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史 君) 片岡議員の商工業振興についてのご質問のうち、おうみはちまんじもと応援クーポン&チケット事業についてお答えいたします。
 今年度実施いたしましたじもと応援クーポン&チケット事業は、1,000円ごとに1枚利用可能な500円分のクーポン券6枚と200円分の金券として利用可能なチケット10枚、計5,000円分のクーポンチケットを住民お一人につき1冊お配りし、取扱事業者として計535店舗にご登録いただき実施いたしました。
 換金率は3月3日時点でクーポンが85.78%で、金額にして2億1,101万7,500円分、チケットが86.26%で、金額にして1億4,146万6,200円分となっております。
 経済効果といたしましては、少なくともクーポン換金額の2倍とチケットの換金額を合わせました5億6,350万1,200円以上の経済効果があったものと考えております。
 また、クーポン&チケット事業の実施により、ふだん以上の消費が喚起されたことや、登録店舗としてチラシ、ホームページ等に掲載されることによる広告効果なども含め市内経済に好影響をもたらしたものと考えております。
○議長(小西励 君) 小西産業経済部長。
             〔産業経済部長 小西勝己君 登壇〕
◎産業経済部長(小西勝己 君) 片岡議員のリフォーム促進事業補助金についてのご質問にお答えします。
 1点目の予算オーバーの場合、どのようにされるのかにつきまして、令和4年度の申請実績は申請数241件、補助金申請総額5,401万1,000円で予算額を超過いたしました。一方、低迷、停滞する地域経済の回復及び活性化が急がれる中、全申請者241名がリフォーム工事を行うことで市内事業者へ約4億5,000万円超の工事発注が生まれ、約8億3,000万円の地域経済波及効果が期待できると見込まれることから、9月議会で補正を行いました。令和5年度は、令和4年度の実績等を基に予算計上しておりますが、万一予算超過した場合は、社会経済情勢や動向等を鑑みながら適切に対応してまいります。
 次に、経済効果につきまして、令和5年度では申請数が約250件、補助対象工事費が約4億7,000万円と想定し、総務省産業連関表による試算では、経済波及効果は約8億6,000万円になると見込まれます。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
 片岡信博君。
◆18番(片岡信博 君) ありがとうございました。
 今後もリフォーム事業や地元商工業振興事業をよろしくお願いして、次の質問に移ります。
 フレイルについてお聞きします。
 新型コロナウイルス感染症はいまだ収束することなく、生活者の関心が高い。高齢者では外出を控える人も多く、フレイル、要介護状態になる人の増加が危惧されています。
 そこでフレイルについてお聞きします。
 我が国では、超高齢者社会に突入し、2040年には高齢者人口が35.3%になると見込まれています。2021年9月15日現在、前年度と比べ総人口は51万人減少している一方、高齢者人口は22万人増加し、過去最多の3,640万人となり高齢者の人口が増加している中、平均寿命も延伸しており、女性で約87歳、男性で81歳にまでなっています。しかしながら、健康寿命との差は10年程度と言われており、この期間は介護などサポートが必要ということになり、2人で1人を支える時代となり、老老介護など、誰が誰を支えれるかなど問題になっています。
 地域包括ケアシステムという概念も示され、地域で高齢者を見守る支え合うシステムもできてきていますが、このシステムがうまく運営され継続するためにも、自立している高齢者を増やし、一人でも健康寿命との差を小さくすることが課題になっています。
 そこでお伺いいたします。
 フレイルとは、フレイルの基準とは、どれぐらいの人がフレイルになるのか、フレイルの兆候とは、フレイルの原因は、フレイルが悪循環とは、フレイルの要素はについてお聞きします。よろしくお願いします。
○議長(小西励 君) 長村福祉保険部理事。
             〔福祉保険部理事 長村周作君 登壇〕
◎福祉保険部理事(長村周作 君) 片岡議員のフレイルについてのご質問にお答えします。
 フレイルとは、日本老年医学会が提唱した概念で、分かりやすく言えば、健康な状態と日常生活でサポートが必要な要介護状態の中間の段階を指しています。フレイルには、体重減少や筋力低下などの身体的な変化だけではなく、気力の低下など精神的な変化や社会的なものも含まれています。しかし、フレイルの状態に早期に気づき対応することができれば、フレイルの状態から健常に近い状態へ改善したり、要介護状態に至る可能性を減らすことが期待できます。
 フレイルの基準としては、体重減少や筋力低下、疲労感、歩行速度、身体活動の5つの評価基準があります。また、簡易チェックとして、指で輪っかをつくりふくらはぎを囲んでチェックする指輪っかテストなどがあります。簡易チェック等を通じ、ふだんの生活の中でフレイルの兆候がないか意識していただき、早期に気づき、早い段階からフレイル予防の取組をしていただくことが必要です。
 どれくらいの人がフレイルについてですが、2012年に実施された全国高齢者パネル調査のデータから算出された日本人の高齢者のフレイル割合は8.7%、フレイルの前段階であるプレフレイルの割合は40.8%と言われています。
 フレイルの兆候としては、おいしくものを食べられなくなった、疲れやすく何をするのも面倒、体重が以前より減ってきたなどが上げられます。
 フレイルの原因として、加齢に伴う活動量の低下と社会との交流機会の減少や身体機能の低下、認知機能の低下、体重の減少、低栄養状態、慢性的に管理が必要な疾患にかかっていることなど、加齢に伴う心身の変化や社会的、環境的な要因が合わさることにより起こると言われています。
 加齢や病気により筋肉量が低下した結果、身体機能が低下し、歩行速度が落ちたり、疲れやすくなるため、全体の活動量が減少します。活動量が減少することで、エネルギー消費量が減り、必要とするエネルギー量も減少します。加齢による食事量の低下に加え、食欲低下も合わさると慢性的な栄養不足の状態となり、さらに筋肉量が減少し、筋力低下が進む悪循環に陥ってしまいます。
 片岡議員のご指摘のとおり、高齢者人口が増加し、平均寿命は延伸していますが、2020年の厚生労働省調査によると、介護などのサポートが必要な期間は10年程度あると言われています。フレイル予防についての取組をさらに進め、健康寿命を延伸し、介護が必要な期間を少しでも短くすることができるような取組が重要であると考えています。
○議長(小西励 君) 片岡信博君。
◆18番(片岡信博 君) ご丁寧な説明ありがとうございました。
 これで私の個人質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小西励 君) 以上で片岡信博君の個人質問を終わります。
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