録画中継

令和2年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月9日(火) 一般質問
井上 芳夫 議員
(1)新型コロナウイルスの市内事業所への影響について
   ①どの様な業種に影響が出ているか
   ②市内事業所への支援は
(2)市内計画道路について
   ①県道2号線安土バイパスについて
   ②金剛寺中屋線について
   ③武佐老蘇線について
◆11番(井上芳夫君) おはようございます。
 本日定例議会のトップバッターとして質問させていただきます創政会の井上芳夫です。議長の許可を得ましたので、これより質問させていただきます。
 もう6月に入り、間もなく梅雨に入ろうとしています。本年は新型コロナウイルスの関係で、今までにない春の過ごし方をさせていただきました。コロナウイルスに感染された方には一日も早い回復を、また亡くなられた方々にはご冥福をお祈りいたします。また、コロナウイルスと闘われた医療関係者、またそれぞれにかかわられた方々に敬意を払うものです。
 梅雨に入り、大雨になると避難しなくてはならない方もおられますし、避難所の安全対策に今回は3密にならないような工夫も必要になってくるのではないかと心配しております。
 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、日本でも4月7日に非常事態宣言が出されました。接触8割削減を目標としました。これにより日本は感染の拡大は抑えられ、5月25日には非常事態宣言が解除されました。また、その間休業要請など、業種を絞っての休業や、できるだけ外出しないよう、テレワークなど3密を避けるための要請をされました。これらにより、観光、宿泊、交通、飲食業など多くの業種で苦境に陥っています。
 そこで、国、県は新型コロナウイルス対策として給付金や貸し付け、減免、猶予、子育て支援などさまざまな対策を打ってきています。また、近江八幡市においても、5月の臨時議会で子ども在宅応援金や休業要請で休業した事業者への支援金、近江牛生産農家への支援などが可決され、支援の第一弾が打ち出されました。
 今回のコロナウイルスでは、さまざまな方面での被害があり、全てを支援することはなかなか難しく、また国、県が一律に対策を打つだけでは、地域独自の産業や、その地域の特性により発達した産業を救い出すことは困難であると思います。よって、基礎自治体である近江八幡市は、できるだけこの地域特性を考慮し、この地域に合った対策を打っていく必要があると思います。
 市当局として、今市内産業、事業所など、どのようなところがコロナウイルスの被害を受けているのか把握されていますか。
 また、さまざまなところで影響があろうと思いますが、中でも、近年近江八幡市は観光客の来訪が多くなり、ようやく観光産業や飲食業などが出てきたところで、特に近江八幡駅周辺や八幡堀周辺などがにぎやかに活気を帯びてきている途中であったにもかかわらず、今回のコロナウイルスにより大きなダメージを受けたと思います。また、裾野の広い観光産業についても同じことが言えるのではないでしょうか。
 今後、非常事態宣言の解除や県外への移動制限の解除などにより、徐々に人々の動きも活発になってくるとは思いますが、コロナウイルスが出る前のように戻ることはなかなか難しいと思います。なぜなら、コロナウイルスがなくなったということではないからです。
 この観光産業、飲食業などは休業要請が解除されても、回復するまでにはまだまだ時間がかかり、市等の支援が必要と思われますが、県内各市町でいろんな支援をされていますが、近江八幡としてはどのようなお考えかお聞かせください。
 初問といたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 万野経済産業部長。
             〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 皆さんおはようございます。
 井上議員の新型コロナウイルスの影響を受けた事業者支援に関するご質問にお答えをいたします。
 まず、新型コロナウイルスの影響を受けた市内産業及び事業所の実態把握につきましては、近江八幡商工会議所及び安土町商工会などの地域経済団体からのヒアリングや、本市で認定業務を行っておりますセーフティーネット保証制度の申請内容などによって実態の把握に努めているところでございます。セーフティーネット保証制度申請内容から分析を行いますと、新型コロナウイルスが本制度の対象となった令和2年3月から令和2年5月31日時点での申請件数は475件であり、平成30年度実績の5件と比較しましても、多くの市内事業者が新型コロナウイルスの影響を受けていることがわかります。また、申請された事業者の業種は、飲食業、小売業、建設業が全体の半数以上を占めるものの、役務提供業や製造業、卸業からの申請も多く、多岐にわたる業種で新型コロナウイルスの影響が発生しているものと考えております。
 次に、休業要請解除後の本市の事業者支援についてお答えをいたします。
 現在、5月議会にて議決いただきました新事業展開支援補助金を展開をしております。来客者数の減少や発注工事の延長などによって既存事業の実施ができなくなった市内の事業者に対して、事業者が保有する人材や物資を活用した新たな事業を展開するに当たり必要となる費用の一部を補助する施策を実施いたします。補助率につきましては事業対象経費の3分の2で、補助額の上限は50万円でございます。ただし、現在市のホームページ上で募集しております「人、モノが集まる情報交差点」サイトにて2つ以上の事業者が連携し取り組むこととなった事業につきましては、補助率を4分の3に引き上げるものでございます。募集期間は令和2年6月3日から19日までを第1次として受け付けをしているところでございます。
 その他、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を図りつつ、経済活動を再開または維持するために必要な施策を講じてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 一番被害が大きいかなと思うような観光産業や飲食店などの支援についてはどのようにお考えかお聞かせ願います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 井上議員のコロナウイルスでダメージを受けられた市内観光産業、飲食業の事業者への支援の再問につきましてお答えをさせていただきます。
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた観光関連産業に特化した支援策といたしましては、国がGo Toキャンペーンと称しまして、観光、宿泊、飲食等の観光関連産業へ大規模な観光需要喚起の経済対策を実施する予定でございます。また、この動きに連動して、滋賀県でも県内の観光物産関連産業の事業支援が予定されているところでございます。
 本市におきましては、観光関連産業の事業者様に対するこれらの支援策活用の周知を始めまして、現在実施しております市内観光関連事業者様からの聞き取りの結果などをもとにいたしまして、このGo Toキャンペーンに合わせて、より効果を高めることができる施策を検討してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 追加の支援をできるだけまたご検討いただいて、よろしくお願いしたいなというふうに思います。ありがとうございます。
 それでは、2つ目の質問に入らさせていただきます。県道2号線(大津能登川長浜)の安土工区の取り組みについて質問させていただきます。
 この事業は、大津能登川長浜線県道2号の安土・能登川工区として、安土山ときぬがさ山の間を抜ける北腰越付近、急曲線、急勾配の解消等、安土町下豊浦地区の狭隘道路の対策として、平成15年度より事業に着手しておられます。平成28年1月には地権者会議が下豊浦区事務所で行われ、道路法線については決定を見ています。さらには、平成30年3月議会において、平成30年1月に開催された東近江土木事務所、本市関係各課により安土バイパス検討会議において、道路予備設計業務が完了し、地元説明会で提示したルートで決定したとの報告を受けたとも答弁されています。
 法線決定後のルートは、今年度に関係機関と細部の見直し、調整を進める予定と聞いていますが、説明を求めたいと思います。
 また、平成30年9月議会において、峠付近の道路計画線が安土城址の特別史跡区域及び埋蔵文化財包蔵区域を通過するため、現状の道路を安土山側に広げることは、特別史跡内であり不可能である。そうなると、当然きぬがさ山側に広げるしか選択肢がなかったと思われます。しかし、現状きぬがさ山側には高圧線鉄塔があり、必然的に移動してもらわなくてならないと。きぬがさ山側高圧線鉄塔はいつごろ移動予定なのか伺います。
 次に、フレンドマートから峠へのアプローチ部分について、文化財調査の結果により現状保全をしなければならないと聞いていますが、この場合の文化財の保全とは、文化財包蔵地区内という法的規制のため、許可できないということであると理解するが、どういうことなのか、当局の説明を求めたいと思います。
 次に、2本目の道路、金剛寺中屋線についてお尋ねします。
 この道路は、旧近江八幡市と旧安土町を結ぶ重要なインフラ整備であり、合併当初からの計画で10年が経過しております。現在の進捗状況と今年度の計画を教えてください。また、この道路も中屋側に高圧線の鉄塔があり、鉄塔を移動さすのか、法線がそれるのか、ご回答ください。
 3本目の安土、近江八幡を結ぶ道路で最南の武佐老蘇線についてお尋ねします。
 昨年12月において同僚議員より質問があったかと思いますが、昨年度には用地測量及び蛇砂川橋梁の詳細設計を実施し、令和2年度には用地買収に入り、来年度より工事に着手する旨の回答をいただいております。予定どおり進んでいるのか教えてください。よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
             〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 皆さんおはようございます。
 それでは、井上議員ご質問の市内計画道路についてのご質問にお答えをいたします。
 県道2号線安土バイパスの進捗状況についてでございますが、3月議会定例会でも回答申し上げましたが、近年当該付近で発生しました浸水被害や農耕車両の横断などの要望を受けまして、道路高の再検討を行い、地元関係者の方々と協議に入る予定をしておりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の関係で地元協議を一旦延期しておりましたが、近々日程調整を行い、地元協議に入らせていただく予定でございます。
 続いて、高圧線の鉄塔移設につきましては、現在も県において関西電力と協議中であり、移転の時期は確定していないと聞いております。引き続き、県において進捗を図っていただけるよう要望してまいります。
 続いて、文化財との調整状況ですが、峠より西の道路計画部分につきましては、一部埋蔵文化財包蔵地となっております。これは特別史跡指定地とは違い、現状変更の許可が必要という法的規制はありませんが、事前の発掘調査が必要な地域となっております。過去に滋賀県が一部発掘調査を行ったところ、重要な遺構が検出されましたので、現在現状保存に向けまして文化庁と県担当者が協議を行っております。
○議長(片岡信博君) 次に、栄畑都市整備部長。
             〔都市整備部長 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 皆さんおはようございます。
 井上議員ご質問の市内計画道路についてのうち、金剛寺中屋線及び武佐老蘇線についてお答えをいたします。
 近江八幡安土連絡道路の金剛寺中屋線の進捗状況ですが、今年度道路予備修正設計業務委託を発注し、市道長田御所内点から中屋に向けて計画を進めていきたいと考えており、投資効果が早期に発現できるようであれば、中屋工区を優先して事業進捗を図ってまいりたいと考えております。
 高圧線の鉄塔につきましては、計画道路の法線をできるだけ鉄塔にかからない方向で計画を行い、地元協議によりルートを決定していきたいと考えております。
 続きまして、近江八幡安土連絡道路の武佐老蘇線の今後の整備計画についてですが、令和元年度に蛇砂川橋梁詳細設計を完了し、令和2年度には地元と協議しながら用地測量、一部用地買収に入る予定をしております。しかし、今後の事業の進捗を図るには橋梁工事等の多大な事業費が必要となるため、国の補助メニューを検討し、予算確保に努めてまいります。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 先ほど、文化財の件で、国の文化庁と県とが協議を進めているということなんですけども、協議を進められて法線が変更になったりするということはあるんでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 今後、県の文化財部局と県の道路部局が協議をされて決定をされていかれるというふうに聞いておるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) じゃあ、法線の変更はあり得るというようなことでよろしいんですね。
○議長(片岡信博君) 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) ルートの変更等については、まだ何も決定事項ではないというふうに聞いておりますが、ルート変更というよりは、柱脚の位置の変更であったり、あとまた形状変更等になるのではないかというふうに推測されるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 ルート、大分もう固まってきておりますので、できるだけ変更しないでそのまま行ってもらえればありがたいなというふうに思います。
 それでは、続きまして再問させていただきます。
 この3本の道路は、各土地改良区の圃場を分断することになり、農耕車両の横断が頻繁に行われると思います。安全確保のためにどのような対策をとられるのか、またそのための地元協議も予定されているのか、各道路ごとにお伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 まず、安土バイパスにつきましては、バイパス道路の横に側道を設置いたしまして、道路横断箇所については、道路高さの検討とあわせ、地元協議を行いながら安全対策をとっていく予定をしております。
 次に、近江八幡安土連絡道路の金剛寺中屋線につきましては、道路予備修正設計及び道路詳細設計の中で、地元協議により決定をしていきたいというふうに現在考えておるところでございます。
 次に、近江八幡安土連絡道路の武佐老蘇線でございますが、計画道路に係る既存の農道につきましては、新たに連絡道路の横につけかえを予定をしており、このことで安全対策を図っていきたいというふうに考えておるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) 2号線は、横断するときはそのまま上を通り、側道をつけるという、それと中屋線はこれから協議していくということと、老蘇武佐線は新しく側道をつけるというような感じかなというふうに聞き取れました。老蘇武佐線のように側道をつけるというのはいいのか、また新しい金剛寺中屋線等協議された中で、こういう方法がいいというのがあれば、またそれをほかのところにも生かしていっていただければありがたいかなというふうに思います。
 それでは、続きまして安土山北腰越の峠付近から安土山大手道駐車場入り口の旧朝鮮人街道は、歩道及び自転車道となり、自動車は通れなくなると伺っていますが、間違いないか。また、そうなりますと、能登川方面より安土城址へ来訪される観光客等は一旦、現状予定されている現道との接合地点まで行って、東町ポンプ場付近を通って現朝鮮人街道を通り、大手道に入るというふうに思われますが、このルートではかなり迂回しなくてはならず、また安土文芸の郷、県立考古博物館とのアクセスにおいても非常にわかりにくく、もっと広範囲な道路計画が必要であると思われるが、当局の見解を求めたいと思います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 県で計画をされております北腰越峠から現在の県道2号線、安土城址への接続は、自転車、歩行者の通行は可能でございますが、自動車の通行は計画道路高さなどの構造的な問題で乗り入れはできなくなるというふうに聞いております。そのため、能登川方面から来られました場合には、議員ご指摘のとおり、安土町の東町ポンプ場を経由いたしまして安土城址に入ってくるルートになります。県においても近いルートをさまざま検討されたんですが、文化財との協議で現在の計画になっているというふうに聞いております。
 また、安土文芸の郷、県立考古博物館とのアクセスにつきましては、現在の県道2号線から市道を通り、JR琵琶湖線を抜けていくことができますが、計画道路では北腰越峠から橋梁でおりてくることになり、直接現在の市道に接続することができないような構造になるというふうに聞いておるところでございます。
 計画されております安土バイパスは、さまざまな制約の中で現在計画をされており、地域の利便性について県に要望しているところでございますが、多くの課題があるため、要望に応じていただけるということはなかなか難しい状況でもあります。しかし、今後も県と協議を行いながら、少しでも地域の課題に応えていただけるよう、県に対して要望してまいりたいというふうに考えておるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 長年かかっておりますので、早期着工をよろしくお願いしたいと思います。
 これで質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で井上芳夫君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。