録画中継

令和2年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月8日(火) 一般質問
岡山 かよ子 議員
(1)幼稚園・小学校等の熱中症対策について
(2)地域共生社会の実現に向けた当市の考え方について
(3)近江八幡市の新型コロナウイルス感染症対策について
◆12番(岡山かよ子君) 12番、創政会の岡山かよ子でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告書に従いまして早速質問をさせていただきます。
 初めの質問でございます。幼稚園、小学校等の熱中症対策についてお伺いをいたします。
 全国的な猛暑日が続き、連日各地での最高気温が報道されております。本市においても連日30度を超える高温が続いておりました。暑さに加え、新型コロナウイルス感染に対する恐怖と熱中症対策は、個々の健康管理上直面する重要な課題であると考えております。
 今年は新型コロナウイルス感染による夏期学校休業日程にも大きな影響が出てきております。本市教育現場では、8月21日から新学期が再開され、猛暑の中、多くの児童・生徒たちの通学をする姿を目にします。例年であれば、夏休み期間中である暑い盛りに登校することになったため、熱中症対策については特に気をつけていただいていることとは思います。
 熱中症事故は、体育、スポーツ活動だけでなく、部活動、屋内での授業中、登下校中においても発生しており、教育課程内外を問わず、適切な熱中症の防止措置を執ることが必要でございます。また、気象状況や空調施設等の整備状況等を踏まえて活動内容を設定することも重要だと言われております。そのような状況の中で、健康面、特にコロナ禍での熱中症対策について質問をいたします。
 まず、幼稚園、小・中学校の教室内の温度、湿度管理及び児童・生徒の水分補給についてでございます。
 教室の向きによって冷房の効率が相違するものと思慮いたしますが、教室内温度、湿度の管理の方法とその記録についてお伺いいたします。
 併せて、児童・生徒への水分補給が重要と考えますが、水分補給の指示、手法についてもお伺いをいたします。
 それぞれ学校によって違うのか、また市で統一で指示をされているのか、お伺いをいたします。
 また、市内放課後児童クラブでの対応についても併せてお伺いいたします。
 次に、登下校時の状況について伺います。
 登下校の様子を見ていますと、ソーシャルディスタンスということで、日傘を差して登下校はマスクを外しても構わないということだったと思いますが、これも学校によって違うのか。傘を差しておられる学校や差しておられない学校、いろいろあると思うんですけれども、統一されているのかどうか、お伺いをいたします。
 それ以外にもご配慮いただいていると思いますので、現在取り組んでいただいている内容についても教えてください。
 2つ目の質問は、暑いこの時期、他府県では暑さ指数で翌日の午前の予測が33以上であれば臨時休校、翌日の午後の予測が33以上であれば授業は午前中のみ、給食後に下校するなどという対策を講じておられるところもありました。当市教育委員会として、登下校時、校内滞在時に児童・生徒を暑さから守るための対策について、各校にどのような指示を出しておられるのか、またこれも学校によりルールが異なるという場合もあると思いますが、そのルールなどを把握されていると思いますので、現状についてお教えください。
 以上、初問といたします。よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 岡山議員の幼稚園、小学校等の熱中症対策についてのご質問のうち、子ども健康部所管の状況についてお答えをいたします。
 まず初めに、幼稚園での状況と対策についての部分でお答えいたします。
 例年、熱中症対策としての温度、湿度管理は、おおむね10時と13時に測定を行い、記録を取っております。併せて、暑さ指数測定器により熱中症の警戒レベルも確認して、レベルに応じた対応を執っているところでございます。
 今年度は新型コロナウイルス感染防止対策として、夏場においても密閉を避けることが重要であるため、少なくとも30分に1回の窓の開閉による換気等、小まめに換気を行っております。そのため、例年よりもエアコンの室内設定温度を低め、基本的には26度から28度に設定して管理を行っているところでございます。そのほか、空調稼働時における換気効率を上げる必要があることから、空気清浄器やサーキュレーターの活用を促しております。
 次に、水分補給については、どれだけ水分補給ができているかを確認するために、水筒の残量を確認し、細やかな声かけを心がけているところでございます。
 また、マスクの着用については、基本的には、2歳未満の子どもは、日本小児科医会と日本小児科学会において不要で、むしろ危険とされているところでございます。WHOとユニセフは、限定的なエビデンスながら、5歳以下の子どもは必ずしもマスクの着用にこだわらなくてもよいという見解を出しているところです。現場では、親が子どもにマスクを着用させている場合においても、運動量が増えてきたときなど、必要に応じて適時外すよう促すこともしているところです。
 それら以外の対策といたしましては、現在取り組んでいることといたしまして、静と動のバランスを考えて保育内容を吟味したり、活動量によっては、ぬれタオルで体を拭くなど、体温調節ができるよう配慮しています。
 また、野外活動時においては、特に活動時間を短めに計画し、簡易テントを設置し、日陰での活動及び休息が保障できるようにしています。
 平素からの健康管理が重要であることから、保護者に対して園だよりで、睡眠を十分取ることや食事のバランスをよくするなどについても啓発しています。併せて、幼児課から発行している保健だよりにおいても、熱中症予防対策等についても周知しています。
 次に、放課後児童クラブでの現況と対応についてお答えをいたします。
 熱中症対策も含め、放課後児童クラブの運営主体は各事業者となりますが、市所管課としては、特に今年の夏は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、これまでと異なる生活環境下に置かれ、例年以上の注意が必要という認識の下、各クラブに対して市が作りました新型コロナウイルス感染症感染予防マニュアルを配布して注意喚起するとともに、環境省、厚生労働省作成の令和2年度の熱中症予防行動に記載された行動ポイントである、暑さを避ける、適宜マスクを外す、小まめな水分補給、日頃の健康管理、暑さに備えた体力づくりを押さえたクラブ運営をお願いしてきたところでございます。
 各クラブに対して市統一の室内温度、湿度の管理方法や水分補給の手順や手法までの細かな指示等はしておりませんが、各クラブにおける活動場所の環境状況等を踏まえて、個々の実態に即した有効な手だてを講じられたり、子どもたちへの積極的な声かけをしていただきながら、各クラブで子どもたちの健康管理を実施いただいているところでございます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 岡山議員の熱中症対策のうち、小・中学校の対策についてお答えします。
 6月からの学校再開後において、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、基本的にマスクを着用することや教室の換気を行うなどの対策を行ってきました。しかし、厳しい暑さの中、子どもたちを熱中症から守ることも同時に必要であることから、各学校へは、授業中はもとより、登下校や部活動においても小まめな水分補給を行うことや、状況によりマスクを外すなど、体調管理に十分注意を払って安全に活動できるよう指示しているところです。
 そのような中、各校においては、それぞれの状況に応じた熱中症対策の取組を行っています。それらの取組は教育委員会への報告を求めており、状況を把握するとともに、必要に応じて指導しているところでございます。それぞれの学校では、その対応等について教職員で申合せを行い、児童・生徒や保護者に説明を行った上で実施しています。
 まず、議員ご質問の教室内湿度、温度の管理方法とその記録及び児童・生徒の水分補給についてお答えします。
 議員ご指摘のとおり、教室の場所や向きによって冷房の効率が異なるため、教室内温度、湿度の管理は、教室内に設置している温湿度計などにより、担任を中心に教員が行っています。体育館や運動場の湿度、温度、暑さ指数は定期的に養護教諭等が測定、記録し、熱中症の危険度を校内放送や掲示により周知しています。
 教育委員会からは、教室では、外側の窓は閉めて廊下側の前後の窓と扇風機を使った換気にすることで、エアコンの効きをよくする方法や、2方向の窓や扉は休み時間ごとに開けて換気し、授業中の教室内の温度管理を工夫することを学校に伝えているところです。この場合の感染症対策には、各校に配布している児童・生徒の机用の飛沫飛散防止ガードを活用することも伝えています。
 水分の補給については、朝の会や授業前後に担任から繰り返し指導しつつ、授業中は各自の体調に合わせて水分補給ができるようにしています。体育の授業や部活動のときは、指導者や顧問が随時水分補給の時間を設けたり声をかけたりしています。また、水筒のお茶がなくなった子のために、お茶を沸かして冷やしておき、随時補給できる体制も整えています。保健室や職員室に経口補水液を常備させているところもあります。
 次に、小学校の登下校の日傘の使用についてお答えします。
 小学校の集団の登下校においては、日傘だけではなく、雨傘も含めて傘を差して距離を保った上でマスクを外して歩くことや、途中で休憩を入れることなど、状況に応じて工夫するよう各校に指示しており、学校によっては全校体制で傘を差しての登下校に取り組んでいるところもあります。
 教育委員会としましては、今後も各学校の熱中症予防について注意喚起するとともに、学校の取組状況について適切に把握し、児童・生徒の安全確保に努めてまいりますので、議員のご理解よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。それぞれ各担当で本当にご努力をいただいて熱中症対策についてしていただいているということで、認識をさせていただきました。日々のご努力に感謝を申し上げます。
 その中で少しだけちょっと確認をさせていただきたい事項がございます。学校についてでございます。学校環境衛生基準では、教室等の温度は17度以上28度以下が望ましいと。また、湿度については30%以上80%以下が望ましいというふうに言われていると思うんですけど、大体全ての学校でこの基準内で運用ができているという認識でよろしかったんでしょうか。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 岡山議員の再問の学校環境衛生基準についてお話ししたいと思います。
 議員がおっしゃるように、学校環境衛生基準では温度は17度以上28度以下であることが望ましい、相対湿度は30%以上80%以下であることが望ましいという基準が定められています。しかし、厳しい暑さや感染症対策のための換気の影響で、冷房をしていても教室内の温度が28度を超えていた日もあったと把握しています。各校においては、先ほどお答えしたように、エアコンのほかにも扇風機を使いながら、できる限りの工夫を施し、感染症予防とともに熱中症対策に取り組んでいるところでございます。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。たまには温度が超えていることもあったということをお伺いをいたしました。
 しかし、そのような状況を市内の学校の確認をしていただいて、記録をしっかり残していただいて、高いところには窓の対応であったりエアコンの対応であったりというのをしていただいているという確認ですけれども、という認識でよろしかったでしょうか。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 学校の状況把握についてということやと思いますが、このことにつきましても、初問でお答えしましたように、日々各校と連絡を取りながら状況を把握するとともに、その対応策について周知しているところです。
 この夏はこれまでにないほど気温が高い日が続いております。学校と連携を図りながら子どもたちの安全を最優先に考え対応していきますので、議員のご理解よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。よろしくお願いをいたします。
 次に、質問をさせていただきます。温度や湿度、マスクをしているかどうかというのは客観的に確認ができるんですけれども、水分摂取についてはなかなか目視では確認がしにくいかなというふうに思います。水分摂取量ですけれども、大人以上に子どもさんは水分を必要といたします。体重1キロ当たり、幼児なら90から100ミリ、学童で60から80ミリが必要と言われ、体重20キロの子どもなら毎日1.2リットルから1.6リットルの水分が必要となるという計算になるわけです。不足すると熱中症になる危険が増すというふうに言われています。水分をしっかり取るというのに、学校では水筒のお茶がなくなれば準備をいただいて飲みに行けると。幼稚園では、本当に水筒の残量まで確認をしてしっかりと水分を取れるようにしていただいているということを感謝をいたします。
 そこで、質問なんですけれども、自分から水分を取らない子ども、また遊びに集中して水分がおろそかになったりする子どももあるかなというふうにも思います。特に放課後児童クラブは、学校が終わってからまたそこへ行って、長時間家から離れているという状況になります。それぞれのクラブの場合、先ほどご回答もあったんですけれども、クラブに任せてちゃんと対応していただいているということでございましたが、具体的にどのようにしておられるのか、担当課としては把握をされているのか、お伺いをしたいと思います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 岡山議員の放課後児童クラブにおける水分補給についての再問にお答えいたします。
 初問でもお答えいたしましたとおり、民営による運営でございまして、市で何時何分ごとにこんだけ飲んでくださいというような細かなルールを作って統一した対応を求めているわけではございません。
 31クラブございます。現場では各クラブで所管からの注意喚起を踏まえましてそれぞれ独自に取組をしていただいております。例えば水分補給に関して、30分ごとにお茶タイムをクラブで設けておられるところもあります。また、大きなやかんが置かれておりまして、クラブ活動中に十分対応できるお茶を容量的にも用意されているクラブがあったり、中には水を購入されているというクラブもございます。学校で水筒のお茶を飲み干してしまった子どもたちにも放課後の過ごしのためのお茶や水の補給をされているという状況でございます。
 そのほか、熱中症予防のためのルールを支援員と子どもたちが共通理解して、小まめに声かけをしながら水分補給の対応をしていただいているというところでございます。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。それぞれ本当にご努力をいただいているということを認識をいたしました。もう少しで暑い夏は過ぎようとはしておりますが、今年はとりわけ暑かった期間が長くございました。また、新型コロナウイルス感染症発生の中で熱中症の対応というのは本当に大変だったかなというふうに思います。まだまだ暑い日もございます。運動会などの事業もあり、引き続き熱中症対策もよろしくお願いをしたいと思います。この質問はこれで終わらせていただきます。
 次の質問に入らせていただきます。次は、地域共生社会実現に向けた当市の考え方についてお伺いをいたします。
 地域共生社会の実現を図るため、地域住民の複雑化、複合した支援ニーズに対応する包括的な福祉サービス提供体制を整備する観点から、市町村の包括的な支援体制の構築の支援、地域の特性に応じた認知症施策や介護サービス提供体制の整備などの推進、医療・介護のデータ基盤の整備の推進、介護人材確保及び業務効率化の取組の強化、社会福祉連携推進法人制度の創設などの所要の措置を講ずるという地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律が令和2年3月6日に閣議決定をされました。
 そのような改正が行われた中で、多くの自治体が地域共生社会の実現に向けた地域づくりのための取組を推進をされています。国の補助を受け、県内でも平成30年度から彦根、長浜、甲賀、野洲、東近江、米原市などが取組を始められております。
 近江八幡市での取組につきましては、平成30年9月の議会でも私が質問をさせていただきましたが、計画を作成しているということでございました。現在の進捗状況についてお伺いをいたします。
 次に、新型コロナ感染症が蔓延している状況の中で、いち早く地域や医療・介護等の関係機関、企業との協働支援体制を構築していかなくてはならない状況が来ております。特に医療機関や高齢者、障害者等の施設でクラスターが発生したとき、発生した事業所だけでは対応し切れないというふうに思います。感染症の指揮命令系統は滋賀県ではありますが、当市で発生したときに利用者、家族への対応、職員が感染し勤務できないこと、近隣住民の誹謗中傷、医療機関の確保など、滋賀県と一緒に検討していただくことになると思います。いつこのような状況が起こるとも分かりません。地域の中で対応していけるようなシステムの構築については、市としてはどのように考えられているのか。また、それをどのように周知していかれるのか、お伺いしたいと思います。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 岡山議員お尋ねの地域共生社会の実現に向けた当市の考え方についてお答えを申し上げます。
 まず、地域共生社会の実現に向けた取組の現在の進捗状況につきまして、議員ご指摘の地域共生社会は、制度、分野ごとの縦割りや支え手、受け手という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が我が事として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて丸ごとつながることで、住民一人一人の暮らしと生きがい、地域を共に創っていく社会とされ、平成28年6月のニッポン一億総活躍プランにおいて初めて地域共生社会の実現が盛り込まれたところでございます。
 平成29年度から我が事・丸ごとの地域づくりの強化に向けたモデル事業の実施について国の補助制度が開始したところでもございます。
 本市におきましても、第2次地域福祉計画の基本的な考え方として、高齢者だけでなく障害児者や子ども、独り親家庭、生活に困窮する人など、あらゆる市民が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる地域包括ケアシステムの構築を目指すこととしております。計画の基本目標であるお互いを思いやる町を目指します、言わば人づくり、参加とつながりによる支え合いの町を目指します、言わば場所づくり、安心して暮らせる町を目指します、言わば基盤づくりを推し進めるため、取組を進めてまいったところでございます。
 現在の本市の取組状況でございますが、包括的な支援体制構築に向けて地域力を強化するため、昨年度から住民の身近な圏域である小学校区や自治会において、住民自らが地域課題解決に向けた取組を進める環境整備に向け、国の補助を受け、市社会福祉協議会に事業委託を行い、地域力強化事業に取り組んでいるところでございます。昨年度は新たに15自治会で子どもや障害者、高齢者等、地域の住民を対象とした見守り支え合い活動を開始することができ、現在市内55自治会で活動を実施しております。
 また、地域での取組を推進するための地域住民に対する「お互いさまの地域づくり」講演会の開催や地域課題の早期把握のための小学校区単位での見守り支え合い推進会議の開催、小学校区単位の学区別地域福祉活動カルテの作成、住民向け見守り支え合い活動マップの全戸配布等の地域力強化のための活動実績を上げることができたところでございます。
 今年度につきましても、引き続き国の補助を受け、地域力強化の取組を進めているところでございます。
 議員ご指摘の令和2年3月6日に閣議決定されました地域共生社会の実現のための社会福祉法の一部を改正する法律により、地域共生社会実現のための包括的な支援体制について、地域住民の複雑化、複合化した支援ニーズに対応する市町村の重層的な支援体制構築の方向性が示されたことから、本市においても新たな事業の取組に向けて検討を進めてまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
 次に、施設等で新型コロナウイルス感染症のクラスター発生時、地域の中で対応していけるようなシステム構築とその周知についてお答えを申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う課題につきましては、議員もご指摘のとおり、濃厚接触者となった職員や利用者、または濃厚接触者以外の利用者等への対応として、職員派遣による応援や代替サービスの調整など、感染者以外への対応に関する課題も浮き彫りとなっているところでございます。このような課題につきましては、現在県を中心に圏域レベルでの相互応援システムの構築に向けて検討を進めているところであり、近江八幡市としましても滋賀県東近江圏域各市町及び関係団体と連携しながらシステム構築を進めてまいりたいと考えております。
 また、クラスター発生時は、相互応援による対応だけでなく、市自らも当該施設等の応援体制やサービス調整について利用者様に十分な対応が図られているかなど、状況把握に努めながら調整支援を行っていきたいと考えております。
 相互応援システムの周知につきましては、その内容と対応について、県指定施設及び事業所については県を通じて、市指定施設及び事業所については市を通じて周知を行うことを予定しており、構築されたシステムが有効に機能するよう、当該事業に対しての理解と協力を求めていきたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。少しずつお互いを思いやる町、支え合う町、安心して暮らせる町というのを目指して取組を進めていただいているということは認識いたしました。また、支援体制についても、まだまだ構築していくというようなご回答でしたので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
 今現在、市内で55自治会で見守り支え合いの活動が展開されるようになってきたというふうなことをお伺いをいたしました。ふだんの生活の中で見守り支え合いというのは本当に重要な活動とは思うんですけれども、現在この送迎支援、ごみ出し、買物支援なども多分支え合い活動かなというふうに思うんですけれども、日常生活を送る上で欠かせない重要な役割の活動だと思うんですけれども、このコロナ禍ではこの活動を今どのように対応していただいているのか、お伺いしたいと思います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 岡山議員の再問にお答えをいたします。
 現在、取組をいただいている自治会では、それぞれの地域での必要性に応じて見守り訪問や送迎支援、買物支援、ごみ出し支援を実施いただいているところでございます。
 議員ご指摘のコロナ禍での生活支援の取組につきましては、多くの自治会では感染予防を行った上で、ごみ出し支援や買物支援は継続をいただいておりました。送迎支援につきましては、サロン等の開催が中止をされているというような状況から、送迎支援の活動は中止をされておりました。
 現在は自治会単位でのサロン等の居場所の活動も再開されつつございますので、送迎支援等についてもまた再開をいただいているところでございます。
 今後も高齢者いきいき活動支援交付金を活用いただきながら、事業実施に際しては感染予防対策を講じて支援を継続いただきたいというふうに考えてございます。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。
 本当にするほうもされるほうもコロナの対策をしっかりしておかないと、本当に不安になるかなというふうに思います。居場所活動も少しずつ再開をされてきたというふうにお伺いいたしましたので、本当に閉じ籠もってしまえば認知症も進行しますし、体力も落ちていくと思いますので、ぜひとも感染予防に注意をしながら、見守り支え合い活動が今後も継続していけるように、よろしくご指導をお願いしたいというふうに思います。
 もう一つ再問させていただきます。先ほどのご回答の中で、クラスターの発生時には相互応援の対応だけではなく、圏域で連絡支援をするというふうな回答だったと思うんですけれども、いつクラスターがどこで発生するかも分からない状況の中で、具体的に市としてはどのような支援を考えておられるのか、お伺いしたいと思います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 岡山議員の再問にお答えをいたします。
 相互応援システムの構築におきましては、実施主体を県といたしまして、県内の事業所等で構成される団体などに当該事業を委託して行われるという予定でございます。
 本市におきましても、代替サービスの調整において支障を来す場合や対応に不足が起こっていないかなど、状況の把握に努めながら、委託団体へのサポートなどを行っていきたいというふうに考えてございます。
 また、発生時には迅速な対応が行えるよう、これまでの事例を基に、県や保健所が行う対応と市及び事業所等の役割について改めて情報提供、情報共有することで対応してまいりたいというふうに考えてございます。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。
 情報提供してしっかりとしていただくというふうなご回答だったかと思いますが、先日感染発生施設へ緊急要望を関係団体等が県へ提出をされたと思うんですけれども、これも感染症の主体は県ということですが、例えば湖南地域ですと、既に施設等でクラスターが発生したときに、このできている支援チームが稼働して対応ができたと。市内でも本当に早くしていただきたいということで、今ご回答いただいたんですけれども、大体スケジュール等、方向性をもう一度教えていただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 岡山議員の再問にお答えをいたします。
 相互応援システムにつきましては、東近江圏域の2市2町、それから県、それから圏域の各事業所団体より構築に向けた協議を9月10日に行うこととしております。今後はこの協議を重ねまして早急に相互応援システムの構築に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。早急に9月10日ぐらいから始めていただけるということで、本当によろしくお願いをいたします。
 新型コロナウイルスの感染症はいまだに終息は見通せない状況でございます。本当に県としっかりご協議の上、お取組をお願いしたいと思います。
 すさまじい勢いで高齢者の波が押し寄せており、それも団塊の世代によって85歳以上が急増するあと20年が正念場だと、元厚生労働事務次官の辻哲夫東京大学客員教授が言われておりました。
 高齢者の独り暮らしを前提に、生活、介護、医療を在宅で支える新しい地域コミュニティーを作る必要があると思います。早急に、計画だけでなく、実際の活動として地に着いたものとしていただけるよう期待をいたしまして、この質問は終わりとさせていただきます。
 最後の質問に入らせていただきます。近江八幡市の新型コロナウイルス対策についてお伺いをいたします。
 さきの議員の質問とかぶるところもございますが、よろしくお願いをいたします。
 令和2年3月5日に滋賀県で初のコロナウイルス感染者の発生から半年が過ぎました。国では給付金制度、検査体制、医療体制の整備、新しい生活様式の徹底など、いろんな角度から取組がなされてきました。また、現在も継続しております。
 その中で近江八幡市としても、市民生活・産業支援室の創設をはじめ、各担当課により緊急支援がなされていると思います。近江八幡市は、地方創生臨時交付金を活用しての支援として、ゼロ歳から18歳までの子どもの1万円給付をする子ども在宅応援金、児童扶養手当の上乗せ、小・中学校準要保護児童援助等の事業や市単独の持続化給付金等についてはいち早く交付、対応していただき、本当に感謝を申し上げます。
 それ以外の市単独の幾つかの事業の進捗状況についてお伺いをいたします。
 まず、5月の臨時議会で可決されました議案についてお伺いをいたします。
 事業者支援でのがんばれ「近江牛」・つなごう「近江牛」事業については、ぜひとも地場産業のために全額予算が早期に執行できるようにしていただきたいというふうに思っております。
 感染症非常時対策としての45万枚のマスクの配布について、先ほどの辻議員の中で、17万9,000枚の配布を障害者介護施設などに配布したということは、先ほどの回答の中で伺いましたが、まだ残りは要綱に定められた施設に今後も配布をされるのか。また、その施設が希望したら配布をするのか。当初の計画どおり配布が進んでいるのか、そこら辺についてお伺いをしたいと思います。
 次に、幼児課の空間除菌の実施について、市内の事業者様のご厚意で北里地域の保育園、幼稚園、小学校、コミセン等に空間除菌をしてくださったとお伺いをして、大変感謝をいたしております。そのあとの施設についても、先ほどご回答がありました。今月8月中に全部完了したというふうに聞きましたが、当初この効果は3か月程度かなというふうに聞いていたんですけども、その後の予定についてどういうふうにされるのか、お伺いをいたします。
 次に、雇用人材確保対策支援事業での福祉職場への就労状況について伺います。また、どのように周知しておられるのか、併せてお伺いいたします。
 次に、7月の臨時議会で議決された高齢者いきいき活動交付金事業とじもと応援クーポン事業の進捗につきましては、さきの議員の質問の内容と重なっておりますので、これについてはよしとさせていただきます。
 最後に、今議会で上程議案もありますが、今後の近江八幡市としてのコロナ対策の考え方についてお伺いをしたいと思います。
 以上、初問といたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
 〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) それでは、岡山議員からご質問いただいております近江八幡市の新型コロナ感染症対策の幾つかのご質問のうち、まず空間除菌の実施についてお答えをいたしたいと思います。
 民間事業者様のご厚意によりまして施工されました北里幼稚園と桐原幼稚園を除きます残りの市内の9園所の公立就学前施設につきましては、8月22日までに除菌作業を終了し、子どもたちが安心して2学期を迎えられる状況を作ることができました。
 なお、作業後の検査結果につきましては、一般的に器具の汚染調査や清浄度調査などに用いられますATP検査で2,000RLU以下が清潔であるという結果に対しまして、結果の結果は11から75RLUという良好な数値が出ております。
 また、民間園所の空間除菌につきましては、補助金事業であることから、各園所が施工主体となって施工事業者と契約締結し、9月以降、順次実施される予定となっております。
 今後の予定につきましては、予算の執行残額が生じた状況となっております。今後の新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえながら、施工につきましても適切に判断し、対処してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 岡山議員お尋ねの近江八幡市コロナウイルス対策のうち、備蓄マスクについてお答えをさせていただきます。
 備蓄マスクの配布につきましては、6月19日付で配布対象施設や対象者等を定めた近江八幡市緊急事態用備蓄マスク配布要綱を制定いたしまして、要綱に基づき適正に配布をしているところでございます。配布先につきましては、要綱に基づき、施設を所管する部署において必要な枚数を調査の上、総合政策部企画課へ申請することとし、これまでに必要な施設へ配布した枚数は現時点で小・中学校に1万2,420枚、就学前施設に3万3,330枚、介護保険事務所に2万5,620枚、障害者福祉施設に1万410枚、災害時の避難所への備蓄用に3万1,500枚、消防団の火災等の緊急出動へ4,500枚、近江八幡市新型インフルエンザ等対策行動計画に基づく新型インフルエンザ等発生時の業務継続のための備蓄用に6万枚、現在発生している新型コロナウイルスへの対応として、市窓口や会議等の出席者用に1,560枚、合計で17万9,340枚を配布しているところでございます。
 主な活用方法といたしましては、医療機関や各種サービス事業所等で感染リスクの高い従業員への配布、及び避難所などでの感染リスクの軽減を目的に配布することによりまして、感染拡大の抑制に活用できているものと考えております。
 誰にでも配布するのかのご質問につきましてですが、現在の状況において、さきに述べました要綱により、市民の生命や安心・安全な暮らしを守るため、福祉、教育、保育等、業務上不特定多数の者と接触し、感染リスクが高い公的な職場で働いておられる従業員や市の各種計画に基づいた備蓄用マスクとして配布を行っているところでございます。このことから、希望により誰にでも配布するものではございません。
 当初の計画どおり進んでいるのかというようなことでございますけれども、備蓄マスクは、マスクが必要とされる事態に備え備蓄しているものであり、備蓄マスクを適正に配布するために要綱を定めるなど、計画どおり進めさせていただいているところでございます。
 現在、新型コロナウイルス感染拡大第2波の真っただ中というふうなことで、各施設からマスクの要望が上がっているところでございますけれども、引き続きマスク配布の周知と適正な管理を心がけてまいりたいと考えているところでございます。
 それから、コロナ対策についてのご質問で、じもと応援クーポンの件でございますけども、先ほど辻議員のご答弁で、登録店舗数約320店舗とお答えをさせていただいておりましたけれども、そこから若干増加がございまして、7月臨時議会で議決いただいてから取扱店舗の募集を開始していたところでございますけども、9月7日現在で346件、約350店舗の登録が完了したといったところでございます。こちら訂正させていただきます。失礼いたしました。
 今後、じもと応援クーポンの周知に努めさせていただきまして、なお一層取扱店舗を増やしていきたいと考えています。また、クーポン券の印刷につきましては、入札により業者が決定をいたしまして、10月初めに市民の皆さんにお届けできるよう準備をさせていただいているところでございますし、その他登録店舗に貼付いただくポスターやステッカー、こちらにつきましても9月中にお届けできるよう準備を進めさせていただいているところでございます。クーポン券が10月10日から利用できるよう、迅速かつ正確に事業を推進してまいりたいと考えております。
 それから次に、今後の当市のコロナ対策の考え方についてでございますが、辻議員のご質問でもご回答させていただいたところでございますが、今後は国から示されました新しい生活様式を正しく理解し実践していくとともに、新型コロナウイルス感染症の拡大を食い止め、経済対策を実施していくことが重要であると考えております。今後も国、県の事業とともに、地域の実情に合わせた市独自の施策によりまして、感染拡大防止対策、生活支援及び経済支援など、ウィズコロナの時代に合った事業を進めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 岡山議員の近江八幡市の新型コロナ感染症対策についてのご質問のうち、雇用、人材確保対策とその周知についてお答えをいたします。
 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う雇用、人材確保対策につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により離職された方が市内の介護施設及び障害福祉施設等に新たに勤務された場合に、3か月以上の継続勤務をもって5万円の補助金を交付することとしています。この事業は、離職された方の生活の一助となることに加え、介護施設等の人材確保を図ることを目的としています。
 この補助金の交付に関する状況につきましては、8月末現在、問合わせが4件で、補助金の交付には至っておりません。
 事業の周知につきましては、市のホームページをはじめ、ZTVでのテロップ表示、介護施設や事業所及び障害福祉施設に対して制度案内を郵送、ハローワーク東近江に補助事業の情報提供、補助金の案内を掲載した10月開催予定の合同職場説明会のチラシを全戸配布、介護施設等に対し、求人の際の申込書に補助金に関する事項の掲載依頼など、様々な媒体により周知に努めながら、雇用促進並びに人材確保に努めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 岡山議員のお尋ねのがんばれ「近江牛」・つなごう「近江牛」事業の予算執行状況についてお答えをいたします。
 まず、がんばれ「近江牛」緊急支援事業につきましては、牛マルキン制度、肉用牛肥育経営安定交付金制度により、標準的販売価格が標準的生産費を下回った場合に差額の9割が補填され、残り1割の4分の1を市が補填する事業であります。現在、早急な支援ができるよう、概算払いにより1,750万円を滋賀県畜産振興協会へ交付し、同協会を通じて牛マルキン制度交付金に上乗せをして畜産農家へ交付をしておるところでございます。
 なお、牛マルキン制度の発動状況によって本市の支援額も変動するため、今後も引き続き枝肉価格の動向には注視をしてまいりたいと考えております。
 次に、つなごう「近江牛」支援事業につきましては、枝肉価格の下落による素牛導入の見送りなどを防ぐため、素牛導入経費に対して1頭10万円を支援するもので、現在のところ肥育農家34戸のうち26戸の申請がございました。農家ごとの素牛導入時期などにより、全ての農家が申請まで至ってはおりませんが、素牛を導入された農家22戸に対しては既に1,100万円を交付させていただいたところであり、全肥育農家がこの支援を受けていただける見込みでございます。
 今後におきましても引き続き適切な執行管理を行うとともに、国や県などの動向を注視しながら畜産振興に努めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 先ほどご質問いただきました空間除菌に係ります答弁の中で、作業後の検査結果について、一般的にATP検査で2,000RLU以下が清潔であるという答弁をさせていただきましたが、正しくは200RLU以下が清潔であるというふうに言われておりますので、訂正をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。
 新型コロナウイルス対策というのは初めてのことで、どこも手探り状態からの事業かなというふうに思います。がんばれ「近江牛」・つなごう「近江牛」支援事業につきましては、ご努力をいただいて本当にありがとうございます。今後も引き続き、ご支援いただきますようよろしくお願いを申し上げます。
 空間除菌につきましては、今後有効性とコロナの発症状況を見極めて検討していくということでございましたので、またご検討をよろしくお願いをいたします。
 雇用・人材確保支援事業につきましては、コロナ禍以前から福祉の職場の人材確保というのは大きな課題となっております。それぞれの事業所等にも周知をいただいているというふうにお伺いをいたしましたが、まだ補助金の交付には至っていないということでございました。ハローワークや人材育成事業、関係機関などとの連携を密にしていただきまして、一人でも多くの方が市内で雇用していただけるように、ご周知をよろしくお願いをしたいと思います。
 次に、再問をさせていただきます。
 まず、高性能のマスクの配布につきまして、先ほどお伺いをいたしましたが、現在17万9,000枚程度の配布ということでございますが、残りまだ約27万枚の残のマスクがあるというふうに思います。お答えいただいた中で、新型コロナウイルス感染の真っただ中で各施設からは要望が上がってきているということで、要綱の対象施設のところに今後も配布するというご回答だったかなというふうに思うんですけれども、ある事業所の方がマスクのことについて問合せをしたら、最近マスクは市販で出回っているので、それぞれで購入してくださいというようなことを言われたということを聞きました。具体的に今後、この27万枚をどのように配布して、どういうふうに対処されるのか、もう一度お答えをいただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 岡山議員の再問にお答えをさせていただきます。
 現在残っている約27万枚のマスクにつきましては、新型コロナウイルスへの対応や今後発生するウイルス性感染症への備えを目的として、迅速に対応するために備蓄をしているものでございます。いまだ新型コロナウイルスが終息していないということもございまして、今後も各サービス提供事業者あるいは就学前施設などからマスクの配布申請があるものと考えております。残り27万枚のマスクにつきましては、これらの申請に対しまして、先ほど申し上げましたが、配布要綱に基づき適正に配布をしてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) そしたら、それをしっかりと周知をして、それぞれ担当課が所管をされてると思いますので、周知をしっかりしていただきたいと思いますので、要望とさせていただきます。
 まだ高性能マスクが27万枚あるということで、例えばクラスターが発生した事業所等には優先してそのようなマスクを配布されるお考えはあるのでしょうか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 岡山議員の再問にお答えをいたします。
 マスクの配布につきましては、マスクの配布要綱に定めをしておりまして、これに基づきまして配布をしているところでございます。この配布につきましては、新型インフルエンザ等対策本部会議において、配布が必要と認めた施設、または者というふうなことで規定をしておりまして、今議員おっしゃいましたクラスター発生の施設につきましても、こちらで検討の上、必要であれば配布をさせていただくという形になろうと思います。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございます。よろしくお願いをいたします。
 ちょっと視点は違うんですけれども、市役所の窓口やマイナンバー対応の職員さんは、最近とてもマイナンバーのところにお客様がおいでになられて、多くの市民さんと対応していただいているというふうに認識をしています。大津市役所ではクラスターが発生してしまいました。本市において、日々多くの市民さんとの直接面談をする立場にある窓口職員さんへのマスクの配布のお考えはないのか、お伺いをいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 岡山議員の再問にお答えをさせていただきます。
 現在のところ、市役所窓口等、お客様との接触を伴う感染リスクの高い職場におきましては、感染対策として窓口にシールド等を設置いたしまして飛沫対策を講じているところでございます。職員間の感染拡大防止という部分については、現時点では自助で対策を行っているところでございます。ただ、先ほどのマイナンバーカードの窓口につきましては、設置当時、このようなシールド等の設置というものがなされていなかったという事情も鑑み、一定数を窓口に設置をしているところでございます。
 市の業務継続の観点から、新型コロナウイルス感染状況を注視いたしまして、状況に応じて対策本部等で配布の検討を行ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございます。
 市の職員さんが感染されれば、市政運営に多大なる被害を被るというふうに思いますので、状況に応じて対応するということでございましたので、日々多くの方々と接するところにはしっかりとご対応をお願いをしたいというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
 次の再問に入らせていただきます。災害避難所の対応について伺います。
 今回の予算議案の中に災害避難所でのコロナ対策の予算が90万円計上をされておりました。避難所運営のための消耗品の配備について、大型扇風機、アルコール等の備品ということでございましたが、もう少し具体的にお教えいただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 この90万円の内訳といたしましては、工場用大型扇風機の配備に60万円、アルコール消毒液の備蓄に30万円を計上しているものでございます。それぞれの配備先につきましては、工場用扇風機はクラスター発生のリスクが高い換気の悪い密閉空間を回避するため、各小学校体育館やコミュニティセンターのホールなどにおいて換気対策として50台を配備する計画としております。また、アルコール消毒液は、感染症対策に備えるため、全ての避難所に複数配備するという想定で、200本を備蓄する計画でございます。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。
 今のご回答の中で、段ボールベッド等が入っていなかったかなというふうに思いましたが、感染拡大防止対策措置として避難所での3密を避けるため、パーティションや段ボールベッドなど、まだまだ不足をしているかなというふうには思うんですけれども、当市の避難所の運営についてもう一度お考えをお教えください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 避難所におきましては、発熱あるいはせきなど、症状のある方につきましては、一般の方とは別ルートで専用の部屋に避難していただくということにしておりまして、段ボールベッド、段ボール間仕切りはその専用の部屋で使用するという形で既に準備をさせていただいております。
 先般8月30日に実施いたしました市防災総合訓練におきまして、現地本部となります市内の全てのコミュニティセンターにおきまして、段ボール間仕切り、段ボールベッドを配置した発熱、せき等のある方の避難スペースの確保、誘導等の確認を実際現地で実施をさせていただいております。また、段ボール間仕切り、段ボールベッドのほか、高性能マスク、それから現地本部員の感染症対策の物品等につきましても、既に訓練前までにコミュニティセンターに配備をさせていただいているところでございます。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。全て配備していただいているということで認識をいたしました。
 お熱のある方は専用のお部屋ということは確認はさせていただいたんですけれども、避難所の対応について、全体、一般的なところではまだパーティションやベッドの仕切りがないということだと思うんですけれども、1人4メートルのスペースを確保するための避難所の確認、専用スペースの確保のシミュレーションを前回の議会で質問をさせていただいたときに、しているというふうなご回答だったと思うんですけれども、そうするとたくさん面積が要るというふうに思うので、コミセンや体育館などで収容ができるのかどうか、お教えいただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 コミュニティセンターや体育館だけでは、今もご指摘ございまして、密になる場合というのも想定をさせていただいておりまして、避難者の人数によりまして、学校の普通教室の使用あるいは他の公共施設等の活用も順次行っていくと、こういうシミュレーションをさせていただいております。
○議長(片岡信博君) 質問ありませんか。
 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。体育館、コミセン以外に教室等も活用して避難所を作るという認識をさせていただきました。ありがとうございます。
 次の再問に入らせていただきます。長期になった場合、新型コロナ感染症の中での避難所の運営について、災害協定を今回結んでいただいたというふうに思うんですけれども、災害協定を結んでいただいた事業所さんとの協定内容をお教えいただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 大規模災害等、長期の避難が必要となる場合を想定しての災害時の応援協定ということになるわけでございます。段ボール簡易ベッドあるいは段ボール間仕切り等の段ボール製品の供給に関しまして、ゴウダ株式会社様、それから近江製函株式会社様と協定を締結いただいておりまして、有事の場合はこの協定に基づきまして手配をお願いすると、こういう形になります。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。必要に応じて段ボールのベッド等の提供をしていただけるということで、本当に感謝を申し上げたいというふうに思います。
 次に、新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営マニュアルの作成に向けてご検討をいただくという前回の質問、前回の議会のときにご回答いただきましたが、先日9月1日にホームページにも掲載をしていただいたというふうに思いますが、もう一度、周知のために簡単にご説明をいただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡山議員の再問にお答えをいたします。
 新型コロナウイルス感染症を踏まえました避難所運営に関しましては、準備段階、避難者受入れ、避難所運営、感染拡大防止対策についてそれぞれ作成をいたしまして、市ホームページに掲載をさせていただいております。
 また、受付時のチェックリスク、それから避難スペースの割り振り、それから振り分け手順のフローですね、こういったものも作成をしております。これらに基づきまして、さきの市防災総合訓練時にコミュニティセンターにおきまして現地本部員が実際にその流れを確認もしているということでございます。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) ありがとうございました。
 最後に、いろいろとお伺いをいたしましたが、結局避難するときには、自分で避難用品をしっかりと準備して、それを持参し、一旦コミセンに行って指示を仰ぐという形で認識しておいてよろしいでしょうか。
○議長(片岡信博君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 避難準備あるいは高齢者等避難開始の情報を発信した場合、まずはコミュニティセンターを避難所として開設をいたしまして、避難してこられた方に対しましてコミュニティセンターの入り口でアルコールの消毒、それから高性能マスクの配布、それと検温等を実施をさせていただきます。先ほどお答えいたしましたように、発熱やせきの症状がある方は、あらかじめ決められた専用の避難スペースへ誘導させていただきますし、症状のない方は体育館等のベッドの避難スペースへ誘導させていただくと、こういうことになります。そういうことで、まずは、議員おっしゃいましたように、避難用品を各自ご持参いただいた上で、コミュニティセンターへ避難をまずはしていただきたいというふうに思っています。
○議長(片岡信博君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子君) 大変ありがとうございました。細かいことを質問いたしましてお答えいただきましてありがとうございました。
 避難することは、命を守る上でとても重要なことだと思います。コロナ禍の中、3密になりやすい避難所に行くのかどうするのか、安全な場所にいるのに、あえて避難所へ行く必要はない場合もございます。ふだん自分が住んでいる場所がどのような状況なのかを知るために、近江八幡市のホームページなどでハザードマップが示されておりました。今回、私の町、住んでいる町の自治会の防災訓練のときに、自分の地域がどのような状態かを知っておくようにと、ホームページが見られない方々に役員さんがハザードマップを印刷して配ってくださいました。本当に日頃から私たち一人一人が避難する必要があるのか。あるとすれば、どのタイミングでどこにどうして行くのかをしっかり考えておかないといけないなというふうに痛感をいたしております。
 9月1日は防災の日でもありました。先日、台風10号が大きな被害をもたらして、本当に避難所が、ホテルにたくさん泊まられたいう状況も先ほども言っておられましたが、そういうふうな状況になっておりました。今後も災害時に安心して避難できるようにしていきたいなというふうに私自身も思っております。皆様もよろしくお願いしたいというふうに思います。
 以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で岡山かよ子君の個人質問を終わります。
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