録画中継

令和2年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月9日(水) 一般質問
山本 英夫 議員
(1)信号機の増減について
(2)ノラ猫問題について
(3)無電柱化事業について
(4)八幡堀の美観・環境整備について
(5)八幡小学校の通学路について
◆24番(山本英夫君) 分割で個人質問いたします。山本英夫です。
 世界でコロナウイルスが確認されており、昨日で1年がたちました。ワクチンが開発され、ようやく功名が見えてきたかと思われましたが、接種リスクが大きく過半数の方は接種を望まないとの報道もあります。昨日では滋賀県の新規感染者は6人、延べは832人です。近江八幡市の感染者数は1人増え、延べ34人に上ります。先行きが見えたとは言い切れず、大変な状態が続きますが、しっかりと医療体制を構築するとともに、より一丸となって感染予防に十分気を配る取組をし、とにかく皆で力を合わせ頑張りましょう。
 では、発言通告に従い、まず市内信号機の増減についてより質問をいたします。
 警察としては新規信号機の有効な設置を図るとともに、既存信号機の機能効率によっては撤去もやむなしとして取り組まれておられるように仄聞いたします。私どもの地元地域においては、正神町小幡信号の廃止ということで地元自治会、八幡学区自治連合会に対しても調査、意見聴取は行われたとお聞きいたしました。もちろん市当局に対しても何なりかの働きかけはあり、情報をお持ちのことと存じますので、まずその点お知りいただいておられますことについてご答弁をお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
 〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 山本議員の市内信号機の増減についてのご質問にお答えします。
 信号機は滋賀県公安委員会の所管であり、交通環境の変化に伴い交通量が減少した交差点の信号機や利用頻度が低下した信号機については、管轄の警察署において撤去等の検討を進めておられます。ご質問の小幡交差点信号機につきましては、令和2年6月に近江八幡警察署交通課から担当課宛てに撤去の候補として上がっており今後地元自治会等へ説明を行いながら検討を進める方針である旨の連絡を受けておりました。その後、近江八幡警察署交通課から地元自治会等の関係団体へ説明協議をされた結果、通学路にも当たる現環境下において同信号機の撤去は一旦保留とするとのことでございました。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問ありませんか。
 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 廃止撤去の対象として調査された数字が分かれば教えていただけますでしょうか。また、実際に撤去が行われたものがあるのか、把握されておられるようならお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 近江八幡警察署交通課に確認いたしましたところ、廃止撤去につきましては特定の地域を限定せず基本的に市内全域の信号機を対象として調査を実施し、その中で撤去等の検討を進めておられるということでお聞きしております。今年度の信号機の撤去につきましては、現時点ではございませんが、平成30年度以降での累計で当市においては3基の信号機が撤去されております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) では、今年度市内自治会などからの新規の信号機設置希望の数字はどれくらいあるのか、お示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 新規の信号機の設置につきましては、今年度では11月末現在で地元自治会等より4件の設置要望がございます。順次滋賀県公安委員会に副申をさせていただいているところでございます。
○議長(片岡信博君) 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 市内の道路事情としては、交通関係者の声からすると残念ながら良好な整備であるとは申せないようです。この官庁街の幅を十分取った片側2車線道路、中央グリーン地帯を持った道路にしても、東西両端がT字路であり変則3差路であります。旧の市街地から直接に国道に抜ける道路は狭隘な古くからの踏切の道しかなく、利便性の高いものであるべき鷹飼の跨道橋は南北がT字路の突き当たりとなっているなどリズムを持ち走りやすく通行に即しているとはとても申せない道路事情ではないでしょうか。
 そうした中で、朝夕の渋滞や観光や商業施設へのアクセスなどで地元住民からの信号設置などを含め交通行政に対する要望は大きなものがあります。それは今議会の質問に道路交通問題が多数あることでも現れています。これからもぜひ市民の声をお聞きいただき、信号だけでなく交通行政全般において善処いただきますようお願い申し上げておきます。
 次に、先日11月21日に新聞の特集記事として掲載されていた野良猫問題について質問をいたします。
 県内で関連トラブルも頻発しているとして特集をされておられるのですから、大きな問題となっていると認識されなければなりません。野良猫は一定の地域に住み着く習性があり、ふん尿やごみ荒らしの被害など多くの苦情が寄せられていると書かれてありました。現在、市の行政に対しても多くの苦情が寄せられているものと思います。市の対応としてはどのようにされているのか、お尋ねをいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
 〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 山本議員ご質問の野良猫問題についてお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、野良猫が自分の家の敷地に入り込んでふん尿や不快な鳴き声をされて困っているなどの苦情がございます。その場合、猫が近寄らないようにするため、猫が嫌う臭いを発する薬剤の使用などを試みていただくなど対応策についてのアドバイスをさせていただいております。そのほか滋賀県で取り組まれている不妊・去勢手術についての説明をはじめ、地域猫対策に関する説明やそれらの活動への地域による積極的な取組の検討を促すなど、滋賀県動物保護管理センターとも連携しながら取り組んでいるところでございます。野良猫のトラブルにつきましては、飼い主の飼い方の知識やマナーの不足、そして飼い主と近隣住民とのコミュニケーション不足が原因と言われておりますことから、飼い主に対して家族の一員として迎えられた猫を最後まで責任を持って飼っていただくようパネル展示や市広報紙への記事掲載等の啓発活動も行っております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 県の衛生課としては、放置するとどんどん増えるので1匹ずつ手術して対処することが必要とされ、不妊去勢手術などに5万円の補助をされておられますが、20年度の申請は既に予算上限を超えるものであるとも記事には書かれてありますし、実際に手術件数が多数になり過ぎたためセンター側から猫の捕獲を見合わせてほしいとの要望も出されているようにも仄聞いたします。そのような切迫した中で、市からの11月広報においては県動物保護センターと不妊去勢手術の助成制度としての地域猫対策事業の実施の紹介がされているだけです。深刻な問題で多くの市民が困っておられる中、市の対応が全く見られないと言われていますが、市としてどのように考え捉えられているのか、いま一度のご答弁をお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 今年度につきましては、県において予算額に達したことから補助については見合せをされているという議員ご説明あったとおりでございます。地域で取り組む予定をされておられた場合には、申し訳ございませんが次年度の早い時期にお願いしたいというふうに思います。また、野良猫問題は飼い猫が捨てられたり放し飼いの猫が繁殖して増えるというのが主な原因と考えられております。その解決のためには、まずは飼い主が責任ある飼い方をしていただくことが重要であり、猫が増える原因を解決しない限り同じような問題が繰り返されるというふうにも考えております。そのことから、飼い主に対する啓発としてパネル展示や飼育方法教え、記事掲載など啓発活動を今後も継続してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問ありませんか。
 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 答弁について確認ですが、言われようとしておられた意味が私に理解できませんでしたので確認をさせていただきます。
 初問答弁で野良猫につきましては飼い主の知識やマナー不足、飼い主と地域住民とのコミュニケーション不足が原因と言われましたが、野良猫問題としての質問に対し飼い主とは何かですが、まだ無理をして読み取ろうとすれば前半の部分はペット猫のことを言いたいのかと推察して我慢ができないものではないかもしれませんが、飼い主と地域住民とのコミュニケーション不足とは何を言われての答弁なのか、それが原因とは何を意味されているものなのか、まず説明をお願いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 飼い主が地域の方々と日頃からコミュニケーションがうまく取れていない場合に放し飼いにされている猫の鳴き声やふん尿、悪臭等といった苦情に対して誠意を持った対応をされずに、これが野良猫トラブルとして問題をこじらせてしまっているような場合がございます。当市におきましても、こうしたトラブルに動物管理センターと一緒に現地に出向きまして対応もさせていただいているところでございます。
○議長(片岡信博君) 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 私の自治会の中では、動物保護センターから借り出されるおりによって3か月で16匹の野良猫が捕獲されています。それらは手術され、戻されています。それでも、まだまだいることが確認されているのです。そして、把握されている以上に多くの地域で問題が起こっているようでありますし、住民にとっても精神的なことを含め良好な環境であるなどとはとても言えません。困っておられるのです。手をこまねいている状況ではないことを把握いただきたいと思います。県内においてでも、猫の切断死体が見つかるようなむごいトラブルが発生しているような記事内容が書かれているのです。地方行政、市や町という単位では飼い猫を登録制にしてみだりに餌をやることを禁止するなどの猫飼養条例や人と猫との共生に関する条例が各行政体で制定されています。飼育放棄された飼い猫やその子孫が野良猫となって増え、ふんや尿による悪臭の問題を起こしているほか、野良猫への餌やりが住民間のトラブルの原因であることなどを踏まえて野良猫に起因する地域の生活環境の悪化を防ぎ、猫の殺処分をなくしていくため市や飼い主の責務を定めるとともに、市、市民、獣医師が組織する地域猫活動に取り組む団体等が一体となって取組を行うことを目指しておられ、特に市の責務として地域猫活動及び野良猫の繁殖制限に関する事業への支援や猫の譲渡の推進に関する事業の実施を掲げるなどの取組をされておられます。多くの市民が自ら器具や薬剤を購入して対策に当たられている現実の中で、広報啓発だけの答弁を繰り返されているのでは住民感情が収まるわけではないことを踏まえ、市として取組についていま一度の答弁をお願いできませんでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 本市に寄せられております相談、苦情につきまして、いろんなケースがございます。先ほど申し上げましたように、場合によっては現地に出向かせていただいているケースもございますが、今後より一層現地に足を運ばせていただくというのも大切であるというふうに考えております。その中で、個人や飼い主の方にお願いをさせていただくケース、あるいは地域でのお取組のご検討をお願いするケース等もまたあろうかと思いますが、顔が見える対応に努めてまいりたいというふうに思います。また、今後も他市町の状況を見ながら、有効な取組につきましても検討してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) ありがとうございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 神戸や仙台など含め、多くの市や町で大きな問題として条例化されているなどの事実があるわけですから、現時点においても困っておられる住民の現状を把握し実情に即したしっかりした指導をしていただきますよう、また市の姿勢の見える事業としてのお取組をお考えいただきますよう強く要望をいたしておきます。
 次の項目、観光地域振興無電柱化推進事業については、先日の質問者において質疑がありましたので、確認の意味に限らせていただきまして少し質問をさせていただきます。
 長年何とか無電柱化に向けての事業展開をとお願いしてきた立場としては本当にありがたいものでありますが、重点されておられるのは新町1丁目、新町浜の3差路から北進について電柱を撤去するというもので、その設計のための予算であります。予定区間は西折れの道が両方とも狭隘なため、車を含め観光客も生活道路としての多くの通行がある箇所でありません。なぜこの箇所からを選定されたのか、意外な感が強いもんであります。この地域からの選定理由、また要望としては強いものがある通行量の多い3差路から南に向かっての延伸についての取組、そしてスケジュール等はどのようにお考えなのかについてご答弁をお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 皆様おはようございます。
 山本英夫議員の無電柱化事業についてのご質問にお答えをさせていただきます。
 新町通りにおける無電柱化は、歴史まちづくり事業や道路事業といった国庫補助事業による事業化を検討してまいりました。その中で、国の観光地域振興無電柱化推進事業の補助金を活用した事業化につきまして、電線管理者と当該区間での実施の話がまとまり国へ要望したところでございます。その協議において、新町浜の3差路から南側の区間につきまして、雨水排水路や上下水道管といった地下埋設物や道路幅員等の状況などから電線管理者が事業主体となり単独地中化での施工が条件となる観光地域振興無電柱化推進事業による事業化は困難であるとの結論に至り、別事業での事業化に向け引き続き検討してまいりたいと考えております。
 なお、現在の予定区間のスケジュールですが、現在のところ令和3年前半に詳細設計、その後同事業による本体工事費の要望を経て令和3年の年末から令和5年3月にかけて電線類の地中化、電柱の抜柱などの工事を電線管理者が行う予定となっております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 伝統的建造物群保存地区としての修景保存のため、また生活者、大勢の観光客の安全のために長年要望され必要とされてきたところであり、継続的な事業展開をよろしくお願いいたしておきます。
 次に、八幡堀の美観環境整備について質問をいたします。
 八幡学区のまち協や自治会を中心として毎年続けられておりました八幡堀の一斉清掃も、今年度はコロナ感染の問題から見送られることとなりました。八幡堀を守る会などの諸団体や隣接自治会などの地域住民の清掃活動などのお力で何とか水草や藻、雑草の繁茂を食い止めて重要文化的景観、重要伝統的建造物群保存地区、地域内の面目を保っているようにも推察いたしますが、行政側、市としての取組がどのようになっているのか、ご答弁をお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 山本英夫議員ご質問の八幡堀の美観環境整備についてお答えを申し上げます。
 八幡堀の清掃は、八幡堀を守る会などの諸団体や隣接自治会など地域住民の活動などのお力で水草や雑草の除去をしていただいております。また、長年にわたり地元の皆様からしゅんせつの要望をいただいておりましたが、本町橋からかわらミュージアム付近まで3年計画でしゅんせつを実施していただくことになり、本年8月上旬に八幡学区まちづくり協議会、連合自治会等の代表者の方々と滋賀県、市において調整会議を開催し今後は八幡堀しゅんせつの協議会を立ち上げ、滋賀県で実施されるしゅんせつ工事と連携し八幡堀の環境整備を推進していくことで合意をいたしました。
 去る11月27日に地元関係団体の代表者の方々と滋賀県、市で構成する八幡堀環境保全事業協議会が開かれました。協議会はしゅんせつをはじめとする八幡堀内の環境保全事業を推進することを目的とし、県で実施されるしゅんせつに先立って関係者と協働で水草の除去を行うこととしております。今年度におきましては新型コロナウイルスの関係から実施が困難な状況ではございますけども、来年度におきましては実施できますよう当市といたしましても県、地元関係団体と連携してまいります。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 一斉清掃という型が取られていないこともあり、おのおのの自治会の範囲を外れた隣接地帯、対岸などとの美観に大きな違いが生じているところが見られます。大切な観光資源でもあり、市民、住民の憩いの場であり、誇れる文化遺産であります。市としても継続的なお取組をお考えいただきますようお願いをいたしておきます。
 次に、八幡小学校の通学路についてでありますが、現在老朽化の著しかった昇降口前の小幡町の歩道橋の改修工事が行われております。塗装が剥がれ、素手で持つことがはばかられるような安全にも疑問が持たれた歩道橋の改善は学区民として大変喜ばしいものであります。そうした中で、今この歩道橋が使用できないことから一時的に通学路が一部変更されています。もちろん安全の面からも、関係者がお集まりになられ十分協議が行われた上で決定された通学路であるとは存じますが、現状の変更された通学路に対する安全性に対する評価を児童、保護者はどのように感じておられるのか、把握されているようなことがあればお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 山本議員お尋ねの八幡小学校の通学路についてお答えいたします。
 小幡町の歩道橋の修繕工事により、一時的に約280名の児童に通学路を変更する必要が生じました。このため学校、保護者、コミュニティセンター、関係する近隣自治会に協議をし通学路の一時変更を行ったところでございます。また、警察に対しましては小幡上筋交差点の信号の点灯時間を調整していただくよう要望し、集団登校の児童が渡り切れるよう対応していただいたところでございます。変更後、通学の様子を土木課と教育委員会で観察しておりますが、地域の見守りの方々のご支援や学校の協力もあり、約1か月たちますが、児童、保護者から危険であるという声はなく、今のところ安全に登下校している様子がうかがえます。
 しかしながら、一部地元住民の方から玉木町交差点の横断時について危ないのではないかという心配の声が上がったため、再度去る12月1日に現地確認を行いました。見守りの方や保護者にも立会いをいただき他のルートも検討しましたが、信号機がある交差点を横断する現状のルートが最適であると判断したところでございます。今後も学校や保護者、地域と連携を図りながら安全に登下校できるよう取り組んでまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 今回の質問の趣旨とするところは何かといいますと、私ども地元の住民、議員もそうですが、自治会、保護者の方々は八幡宮参道、白雲橋から鳥居前における児童の通学時における安全性を長年にわたり懸案事項として捉えてまいりました。狭隘な橋を渡り交通渋滞の起こりやすい狭い鳥居をくぐり抜け、すぐに交通量の多い道路の横断という通学路としての安全性の問題であります。今回の変更においての現状は玉木の信号、正神町、小幡の信号を利用するという経路で多くの皆様の大きなご協力により、通学の安全性は何とか保たれているようです。玉木信号から交通量の多い道路の横断は信号を使用することにより本来より安全であるべきところでさえ、実際にはいろいろと危険な問題が出てまいっていることもお聞きはいたしております。そうした中で、歩道橋の改善工事が終われば、この通学路に関しては小学校はいま一度地元や保護者の方の意向を聞き協議をして決定したいと言われてはおりますが、どちらにしろ解消されなければならない大きな問題点として白雲橋の狭隘な箇所は残されています。今年度はコロナの感染問題により観光客、車は平日通学時においては閑散としたものと感じられる中では問題となっていませんが、いつもの行楽シーズンにおける橋の上の混雑は皆様も承知をいただいていることではないでしょうか。そうした中では、白雲橋を渡らない、イチョウの老木からシキボウへ抜ける路地を通学路とする変更であるほうが安全ではないかという考え方もありますし、本町まで直進して左折するという案も考えられたはずです。協議の対象としてもちろん考慮いただいたと思いますし、審査過程において学校、地元、保護者の方々からの考え方があって当然であります。通学路の決定ですので、逆に申すと直接教育委員会が勝手にできるものではないのでしょうが、何かの形で行政として教育委員会としても考えていかなければならないことが含まれているかもしれませんので、内容についてお示しいただけるようなことがありましたらお願いをいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 白雲橋を渡るルートの通学路の変更につきましては、昨年7月31日付で地元からご要望がございまして8月19日担当職員で現地確認を行ったところでございます。また、9月5日と10月4日には地元、学校、通学路交通アドバイザー、近江八幡警察署、それから市関係課によりまして現場でのルート変更や安全対策について協議を行いました。協議の結果、現在白雲橋を渡っておりますが、渡らないようにする場合、市道白雲宮内線の日牟禮ヴィレッジ付近での横断が必要となります。警察によりますと、その場所での横断歩道の新設はできないという見解でございました。さらに、シキボウに抜ける道は幅員が狭く、防犯面の観点や明治橋付近も3差路があり危なくクリアする課題が大きいため、通学路の変更は難しいというものでございました。また、鳥居の下、白雲館前の歩道と歩道をつなぐ横断歩道でございますけども、こちらにつきましても地元から要望を出されまして市から副申を行い警察で検討されたものでございますが、横断距離が長いということに加え左右から日牟禮八幡宮に入ってくる車、出ていく車が多く危険であるということから横断歩道の新設は難しいということでございました。
 以上のことから、通学路に対してはこれまでも白雲橋にカラー塗装をするなど通学路の安全対策を実施してきましたが、ハード面での対策には限界があり根本的な解決には至っていないところでございます。教育委員会といたしましては、引き続き学校からの安全指導を徹底するとともに、スクールガード等の方々の協力を得ながら児童・生徒の安全確保に努めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) どうしても白雲橋を渡るということであれば、理解のいただける根本的な対策が必要ではないのでしょうか。長年の議会でいろいろな議員の方々も八幡小学校の通学路に関しては安全面から質問されてこられたところでありますし、地元や関係自治会、八幡学区自治連合会から要望がされてきたところであり、またこのコースを通る通学児童数は増えていると認識しています。これまで一級河川八幡堀の橋は新たに歩行者専用橋はつけられないし、拡張も難しいということで行政市長部局からの答弁趣旨は終始してきたように思いますが、このたび日野川において仮設とは申せ橋梁が架けられるわけですから、白雲橋においても市当局としてしっかりとしたお考えのもとお取組をいただきたいと思いますが、答弁をお願いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 白雲橋において、児童・生徒の登下校時間帯に混雑する状況になることは把握をしております。議員が申されました白雲橋の拡張または歩行者専用橋の設置でございますが、白雲橋南側両端には八幡堀を散策する歩行者のための石段がございます。当該地区は重要伝統的建造物群保存地区に位置し建造物、石垣、石段を含み伝統的建造物群として指定されていることから用地の確保ができない状況でございます。
 なお、平成30年度に橋梁長寿命化修繕事業により橋梁舗装面の補修工事を実施し、通行者の安全確保に努めているところでございます。今後も引き続き通行者の安全を念頭に維持管理をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 山本英夫君。
◆24番(山本英夫君) 通学路としては住民の長年の懸案でありますし、白雲橋は修繕がなされたとはいえ、観光面の安全性からも通学路としても大きな問題箇所であります。橋のスペースが問題であれば、少しの場所移動や既存の橋の拡幅などにより安全性が保たれる可能性が出てきます。すぐ近くに都市計画道路と新設の橋とも考えられていたという経緯もあります。八幡の伝統的建造物群保存地区の歴史からは太鼓橋は認められないかもしれませんが、修景に合った橋梁であれば建設可能ではないのでしょうか。観光のためにも寄与するものになります。まちづくりのため安全のため観光のため、いま一度根底的な思考変更していただきますようお願いをし、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で山本英夫君の個人質問を終わります。
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