録画中継

令和3年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月9日(木) 一般質問
西津 善樹 議員
(1)市役所新庁舎建設について
(2)市民の生命を守る危機管理の姿勢と判断について
(3)安土小学校建設について
◆16番(西津善樹君) 皆さんこんにちは。志誠会のやる気と元気の西津善樹でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言をさせていただきます。
 私は、大きく3項目を分割方式により質問させていただきます。さきの質問内容と重複する点もありますが、よろしくお願いします。
 まず、お盆をまたいだ8月豪雨、被害に遭われました皆様にはこの場をお借りいたしまして、心からお見舞いを申し上げます。
 さて、全国高校野球選手権大会では滋賀県から近江高が大健闘してくれました。そしてまた、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、日本も数多くのメダルを獲得しましたし、滋賀県出身のアスリートたちの健闘にも敬意を表するものでございます。
 しかし、メダルの数が幾つであろうが、今回の東京オリンピック・パラリンピックで多くの感動や夢や希望を私たちに与えてくれたことに違いはございません。また、それぞれの種目におきまして、選手おのおのに震災復興や事故やけが等で出場できなくなったライバルのこと、また支えてくれた友人や家族に対する思いなど、様々な物語を背負いながらも、日々の厳しい練習の成果を全力で出し切って、勝とうが負けようが、国境を越えてお互いの健闘をたたえ合い、称賛をし、エールを送る姿を見て、すがすがしくもあり、そしてまさにスポーツを通じた平和の象徴の祭典であることを再認識したところでございます。
 このたびの東京オリンピック・パラリンピックの開催には賛否様々な声がありましたが、私はこの新型コロナウイルス感染症によるこの混沌とした社会情勢だからこそ、この平和の祭典を日本で開催することができてよかったと、改めて感じているところでございます。
 それでは、質問に移らせていただきます。
 まず、大きく1項目めの質問です。市役所新庁舎建設についてお伺いします。
 同様の質問を3月議会でも6月議会でも新庁舎建設については一旦見送るべきではないかとお伺いもしてきましたが、現庁舎の老朽化、都市整備部や産業経済部の安土町総合支所への一時移転、デジタル社会の進展、そして防災対策をはじめとする多くの課題に対応していくためには、新庁舎整備事業の推進が必要であり、事業の延期は考えていないため、9月議会に上程すると小西市長ご自身が答弁されてきました。
 前計画のようなことのないように慎重に進めるべきであるという質問に対しても、市民への説明も不十分ではないかという質問は今までにも本会議で多くの議員からあったはずです。しかし、市長は今までかたくなに早期に進めなければならないと言われてきたにもかかわらず、なぜ今議会になって急に庁舎建設に関わる上程をおやめになったのか、お伺いをします。
 以上、初問とします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西津議員お尋ねの市役所新庁舎建設に関するご質問にお答えを申し上げます。
 今回、庁舎建設予算を上程しなかった理由といたしましては、本定例会の開会挨拶やさきの議員の皆様方へのご質問にお答えしましたとおりでございます。
 市庁舎整備事業は、デジタル社会の進展や防災対策をはじめとする多くの課題に対応していくため、早期に進めるべき重要な施策であるという考えに変わりはございません。しかしながら、より多くの市民のご理解を得て進めることも併せて重要であると考えております。
 これまで定例会や市庁舎整備等特別委員会で説明を重ねるほか、様々な方法により市民周知を図り、理解を得られるように努めてまいりました。しかしながら、それでもなお市民や市議会での、特に特別委員会においての理解が十分得られているとは言えない、またそのような声があるという状況であるというふうなご指摘を踏まえまして、総合的に判断した結果、庁舎建設予算につきましては、来年4月の市長選挙において、この方向性を含めまして市民の皆様より信任を得ることができましたならば上程していくというほうが望ましいと考え、本定例会における予算上程を見送りとさせていただいたものでございます。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問させていただきます。
 今までの本会議での市長答弁と矛盾が生じているとしか思えません。9月から市長選挙までの期間のおおむね8か月に準じて竣工も8か月程度延びることになるわけですが、既に7月末で基本設計を完了しているにもかかわらず、何のための8か月程度のこの空白なのでしょうか。延期中に上程できるにもかかわらず、なぜわざわざ市長選挙の公約にしてまで選挙に持ち込まれるのか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 さきの初問でもお答えしましたとおり、今非常に微妙な状況でございます。4年前を思い浮かべますと、ちょうど同じような状況で選挙が行われ、総論として小さな庁舎ということで私が信任を得られたわけでございます。
 一方で、これまで初問でお答えしましたように、市民の皆様、そして議会の皆様にも私どもとしては精いっぱいの説明をさせてきていただいたところでございますけども、いまだにそこのあたりの十分な理解が得られたという回答はいただけてないと、こういう状況でございます。
 この庁舎整備につきましては、先ほどの岩崎議員のご質問にもお答え申し上げましたように、大変長期に及ぶビジョンと、また影響を及ぼす事業でございます。そういう中で、今回各論という部分になるんでございますけれども、しっかりと市民の皆さんへの説明をする機会、特に市長選挙という一つの機会でご説明を申し上げ、しっかりとご理解がいただけるように私としても努力をしていく必要があるのではないかという判断をさせていただいたところでございます。
 一方で、デジタルトランスフォーメーションを含みます様々なデジタル化、そして市民サービスの改善、いわゆるソフト面につきましては、ハードとは別にこの間も進めることはできます。これにつきましては鋭意、この間も含めまして進めてまいりたいと考える所存でございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 基本設計が完成し、大きく変更や見直すところもないため、市民のためには早期に進めなければならないとおっしゃっていたのではなかったんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 市庁舎整備は速やかに進める必要がある事業であるということの考えは変わりませんけども、今も申し上げましたように、しっかりと市民の理解を得て進めるということも一方重要であるというように思っております。そういう中では、先ほどの回答と重なりますけども、ソフト面については引き続き進めることができますので、この重要な案件につきましては、私にとっても市民の皆さんに再度しっかりと説明し、ご理解をいただく機会を得たいと、こういうことで総合的に判断した次第でございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 今までにも幾度となく申し上げてきましたが、市長選挙とは、様々な公約と本市のトップリーダーとしての人物像によって市民が選ぶものです。まさかとは思いますけども、市庁舎建設を公約にして現基本計画の承認を求められるようなおつもりではないでしょうね。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 本市庁舎整備につきましては、非常に大きな後年度負担が発生する事業でございます。そういう意味におきましては、やっぱり理解というのは必要欠くべからざるものというようなところを判断したところでございます。
 また、実際の将来のビジョンにつきましては、基本的には、これまでも申し上げております、いわゆるグリーン、デジタルトランスフォーメーション、地方、子どもと、いわゆる骨太の方針で言われておりますけれども、我々行政としてはこういう方向として、これまでの質問にもございましたように、市庁舎整備を含めまして、CO2削減を含む環境負荷の低減、またデジタル社会への対応、少子・高齢化社会への対応、また地域としての産業をどのように育てていくのか、これらについてビジョンをお示ししつつ、それらの方向性の中にこれらの庁舎も位置づける一つの鍵となる事業ではないかというように思っております。
 そういう中で、全体の方向性を理解していただく中で、また信任をいただくことができましたら、改めて議会に予算を上程し、ご判断をいただこうと考えている次第でございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ほんまに今なんかなと、今気づかれたんかなと、さんざん言ってきました。ご自身はそれを訴えてきたし、公約にしてきたからといって、今まで全く耳を傾けようとされなかったのに、その変化ぶりに逆にびっくりしています。もう少し議場での答弁には責任と重みを持たせていただきたい。
 では、9月から市長選挙までの空白の8か月は何のために費やされるおつもりなのか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 空白と議員おっしゃいますけれども、基本的には、今先ほどの答弁でもお答えしましたように、8か月間我々はただ寝て待っているわけではなくて、いわゆるオンライン申請を含めましてデジタル、そしてまた実際の業務の在り方について、今若手の創造委員会等含めまして、実際の現場の対応する職員の目でどのようなサービスが見直していけるのか、また新庁舎の中での実施設計においてどのような形を盛り込んでいくのがいいのかというようなことにつきまして、さらにブラッシュアップし、市民の皆様へのサービスの向上につながるように検討を進め、庁舎が完成した暁には皆さんに非常に歓迎していただけるものになるように鋭意進めておるところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 先ほどから申し上げております、7月末で基本設計は完了したわけですけども、今後市民からの意見も取り入れて変更等されるおつもりはありますか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 内容にもよるかと思います。実施設計の中で反映できるような内容もありますし、我々がいまだ気づいてないような課題もあろうかと思います。そういうものにつきましては取り入れていくことはできるというふうに思っております。
 しかしながら、先ほどから意見出ておりますように、配棟計画であるとか、基本的な形状等につきましては、様々な要素から最適なものということで、最初からこの形に決まっていたわけではなくて、基本計画の様々な要素を勘案する中で最良の設計ということで設計いただいておりますので、現段階ではその点については見直す計画はございません。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは確認させていただきますが、6月議会で新型コロナ感染症関連の対策と庁舎関係を含めて、ほかの施策との関係はないと市長ご自身が答弁されたわけですから、新型コロナウイルス感染症下と、そういった社会情勢とはこの庁舎建設全く関係ないんですよね。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員の再問にお答え申し上げます。
 今、新型コロナウイルス感染下で我々が対応しなければならない業務というのは多忙を極めている部分はございますけれども、この庁舎の進捗につきましては、この新型コロナウイルス感染症の状況とはリンクはないものと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 現庁舎の老朽化という課題のため、一刻も早く事業を進めなければならないため延期を考えないとおっしゃったのではなかったのか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 私どもとしても、できるだけ速やかにこの案件を前へ進めたいというのはやぶさかではないところでございますけども、先ほども申し上げてきましたように、非常に多くの後年度の負担もしくは将来のビジョンに関わる案件でございますので、私としては後顧の憂いがないように、市民の皆さんの理解をしっかりと得た上で、再度議会にお諮りしたいと、こう考えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、同様に都市整備部や産業経済部の安土支所への一時移転という課題についてはどうですか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 現在、安土支所にこの部署が移転していることについては、イレギュラーな状態であって、早く解消したほうがよいということは思いますけれども、そのことによって、そのことが一つの目的としてこれをなすということとはまた別個の事象であるというふうに考えております。市民の皆さんに一定の不便をおかけしている部分というのはありますけれども、大きなものを考えたときに、やはりしっかりとした将来のビジョンの中で答えを見いだしていくということも必要だというふうに思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) デジタル社会の進展はどうするんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) デジタル社会の進展につきましては、庁舎建設も一つのコアとなる施設ではございますけれども、皆さんもご存じのように、スマートフォン、またクラウド上で様々なサービスが提供され、実際運用されていくという中でのデジタルトランスフォーメーションの中では、これらのものを先行して進めていくということは非常に自然なことだと思います。そういう中で、新庁舎の設計につきましては、二重投資とならないような配慮が必要だとは考えておりますけれども、我々としては、市民が必要とされるサービスについては、手のつけられるものから順次優先順位をつけて取り組んでいくことと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、いつ災害が起きるか分からないから、3年後に解体する庁舎を一刻も早く耐震にしなければならないと、このように言われるほど防災対策を講じられてきたのに、竣工を8か月も先送りされるのであれば、その間の防災対策はどのようにされるんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 議員におかれましても消防団でご活躍いただいておりますように、防災対策につきましては、庁舎は一つの本部としての機能はございますけども、それ以上にそれぞれ自助、互助、共助という中での自治会、そして我々も日々研さんし、見直していかなきゃいけないような防災計画、そしてそれの実効性、これら全て含めた中で担保をされていくものだというに考えますので、直接我々として若干足りないものがあるという部分もあろうかと思いますけども、例えば統一されたシステムがないとかというようなこともあろうかと思いますけれども、これについては十分にそういう形で現場のソフト、そして我々の心構え含めて対応していくべきことだと思っております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長選挙後までにもっと市民の意見を取り入れたり基本設計を大きく変更することもないのであれば、8か月の空白期間をつくらず、今議会で上程されても同じ結果になるはずだと思いますが、いかがお考えでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えをさせていただきます。
 やはりこれまで庁舎といいますと、我々は一生懸命市民の皆さんにご説明を申し上げてきたと。説明会、そしてホームページ、そして動画等、説明をさせていただいてきましたけれども、やっぱりまだまだ関心を持っておられないという方も多いというように議員の皆さんからもお聞きをしておりますし、またその声の中にも、もっとおまえら市民の皆さんが理解をし、分かってもらうというような努力もより必要ではないかと、こういうことをおっしゃる声も聞かせていただいておりますので、その点につき、しっかりと、より判断のできるような、市民の方にもよりその辺を理解していただき、ご判断できるような形で、本事業及び設計内容等の説明を尽くしていきたいと考えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長選挙を住民投票と同じにしてもらっては困るんです。議会もそれぞれの議員が多くの市民から負託を受けた代表者として、提出された議案が市民にとって必要だという信念があれば、今議会であろうと市長選挙後であろうと、議決結果が変わることはないはずです。何のための市長であるのか、何のための議会であるのか、二元代表制というものを軽視されているのではないでしょうか。市民から負託を受けた責任感とともに、いざというときにリーダーシップを発揮されない市長に次期市長選挙への出馬表明をされても、余計に市民を困惑させてしまいます。市長選挙の公約のための8か月というのであれば、お考えを改めていただきたく申し上げます。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 先ほどの質問にもお答えさせていただきましたように、市長といたしましては、市政における今後の長期のビジョンをしっかりと市民に説明し、その施策をご理解いただきながら行くのが本来あるべき姿だと考えております。
 そういう中で、市長選挙というのはこういうビジョンをお示ししていく上で最良の機会だと思いますし、そういう中で市民の声を聞いた中で市政の運営をさせていただきたいということでございます。
 また、議員ご質問の二元代表制の問題でございますけども、それぞれ、私の考えかもしれませんけども、議員の皆さんのご判断にはそれぞれ市民の方がどう考えておられるかという部分も多分にあろうかと思います。そういう意味でも、市民の皆様への説明をしっかりとしていくのが今私の責務であると考えております。それを尽くした上で、また市議会の皆様のご判断をいただきたいと考えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 正直申し上げまして、先ほども声を荒げて岩崎議員の質問に答弁されてましたけど、4年前に信任は得られたと、またそれほど自信と誇りを持っておられるんなら今議会に上程されればよかったんだと、私はこのように思っております。
 次の質問に移ります。
 大きく2項目めは、市民の生命を守る危機管理の姿勢と判断についての質問です。
 首長は、市民の命と暮らし、財産を守ることが最大の使命です。9月から10月にかけて台風シーズンの到来を控えていることから、先日の8月13日からの大雨に対する水防本部の本部長である市長の姿勢と判断についてお伺いします。
 令和3年4月に災害対策基本法が改正され、5月から新たな避難情報を用いて伝えることとなりました。これによりますと、警戒レベル4は避難指示に一本化され、警戒レベル5は緊急安全確保とされ、直ちに安全な場所で命を守る行動をとることとされており、警戒レベル5を待つことなく警戒レベル4までに避難することが必要とされたわけです。
 そこで、市の水防本部の判断に懸念が生じたので、確認させていただくとともに、今後の対応に生かしていただきたく質問をさせていただきます。
 8月13日金曜日、大雨洪水警報が発令中、21時40分には日野川安吉橋の水位は3.48メートルと、避難判断水位を超えましたが、この時点で水防または災害対策本部は招集されていたでしょうか。
 翌8月14日土曜日、大雨洪水警報が継続中、早朝からの大雨により市役所周辺の中村町等の県道が冠水、市内中小河川や農業排水路が冠水していましたが、いつ本部会議を招集して対応をとられましたか。
 8月14日土曜日午前9時46分、土砂災害警戒情報警戒レベル4、降り続く大雨のため、土砂災害警戒区域等では命の危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況とされました。なぜ対象区域に避難指示を出すことなく、金田、桐原、北里を除く各コミセンにおいての自主避難とされたのか、お伺いします。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答ございます。
 田村市民部長。
 〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 西津議員ご質問の市民の生命を守る危機管理の姿勢と判断についてのうち、自主避難とした理由についてお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、8月14日午前9時46分に土砂災害警戒情報が発表されておりますが、この発表を踏まえ、これまでの降雨状況や土砂災害警戒情報、土砂災害降雨危険度情報、今後の雨量予測等を総合的に判断し、14日午前11時の市長、副市長、教育長、消防団長、部長級職員を構成員とする対策本部会議において、金田、桐原、北里を除く各コミュニティセンターを自主避難者のための避難所として開設することを決定したものでございます。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の市民の生命を守る危機管理の姿勢と判断についてのご質問にお答えします。
 今回の集中豪雨は、8月としては珍しく、前線が停滞し、大雨をもたらしました。降り始めから8月15日までの雨量は350ミリ近くになり、14日の1日だけで200ミリを超える降雨量になりました。
 今回の水防対応においては、8月13日15時9分に大雨警報が発令され、水防の警戒態勢に入りました。13日の夜の降雨は、滋賀県の南部において発達した雨雲がかかり、日野川流域上流部に当たる日野町を中心に継続した降雨が続き、その影響で日野川の水位が上昇しました。
 市内での降雨はあまり観測されなくても、日野川の流域で雨が降れば、議員ご指摘のように、避難氾濫水位を超える水位まで上昇することがありますが、今回は水位が4メーターをピークに下がるとの水位予測があったこと等、雨雲の状況から避難判断等の検討の必要がないと、市長協議の中で判断し、本部の招集まで至りませんでした。
 なお、職員においても、待機して水位の状況を常時監視し、現場パトロールを行い、情報収集に努めました。
 次に、8月14日の集中豪雨につきましては、13日から継続して水防の警戒態勢をとりながら情報収集に当たっておりました。午前9時頃から最大で50ミリ前後の時間雨量の雨が断続的に昼過ぎまで続いたため、土砂災害警戒情報が午前9時46分に発令され、速やかに避難対応等の範囲を協議した後、11時から水防本部会議を開催し、同日4回開催を行いました。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 再問に移ります。
 今回の日野川の水位は、上流の地域での降雨が比較的少なかったので助かりましたが、安土町の桑実寺は土砂災害警戒区域、一部特別警戒区域に指定されているエリアで、8月14日土曜日昼頃に山崩れや土石流が発生したものとされてます。
 そして、8月14日から15日にかけ、まだまだ大雨や土砂災害に最大限の注意が必要であると気象庁をはじめとして呼びかけられているにもかかわらず、なぜ8月14日土曜日18時30分に自主避難所を閉鎖するという判断をされたのでしょうか。湖南市、東近江市、大津市等のように、避難指示、高齢者避難指示を出すのが災害対策基本法を改正後からの判断ではないのでしょうか。実際、私のところにも、どこへ避難したらよいのかという問合せもありましたし、桑実寺にお住まいの方で親戚の家に避難された方がおられることも仄聞をしております。さらに、消防団で巡回中に、夜こそ怖いのに、避難所を閉めてるてどういうことやと、このようにお叱りを受けました。
 このたびの本市の判断についてお伺いします。
○議長(平井せい治君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 自主避難所の閉鎖につきましては、8月14日の夕方には自主避難をされておられた方全員が帰宅されておられたということや、土砂災害降雨危険度情報が警戒レベル4相当からレベル3相当となったことから、各学区の自治連合会長様にも確認を行い、対策本部で今後の降雨情報等を総合的に判断したものでございます。
 一方、議員ご指摘のように、避難所を閉鎖したことに対するご意見等も頂戴をしております。こうしたご意見につきましては、今後の対策本部会議での議論、判断に生かしてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いをいたします。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) さて、当然市の水防本部は、翌日の警報解除まで各分野で警戒等を実施されたとは思いますが、どのように実施されたのか、詳しくお示しください。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 議員におかれましても、安土の副分団長としてご尽力いただき、ありがとうございました。
 8月14日午前9時頃から降雨により、特に市街地においては内水氾濫が発生し、市道において車両等の影響が出る場所や、冠水したアンダーパスでは通行止めの対処を行いました。
 また、市内各所から水路や河川が増水したとの連絡を受けた箇所につきましては、現場確認を行い、また土のうの要請を受けたところにつきましては配布を行いました。
 この日の13時に安土町桑実寺自治会から、桑実寺の防災道路付近ののり面が崩壊したとの連絡を受け、現地の確認を行い、夕方まで現場の対応を行っておりました。
 その後18時30分に水防本部体制から水防前待機体制に移行し、市内のパトロールや冠水している箇所の通行止めなどを継続し、8月15日の朝には順次解除できました。
 土砂流出などの連絡を受けた箇所につきましては、現地の確認を行いました。
 15日12時5分、警報から注意報に切り替わり、17時で水防前待機体制を解除しました。
 水道事業所では、マンホールポンプなどの施設稼働状況の確認、市民からの問合せの対応を行いました。
 近江八幡市消防団の活動につきましては、8月14日の12時に八幡、島、岡山、馬淵、武佐、安土、老蘇の7分団に出動要請をし、巡回、警戒を実施していただき、安土分団を除く6分団は19時に、安土分団については23時に警戒を終了していただいております。
 翌15日及び16日は安土分団による桑実寺の現場確認等の警戒活動を実施していただきました。
 以上が主な活動状況になります。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 水防本部体制についてですけども、初問回答で8月13日15時9分に大雨警報が発令され、水防警戒態勢に入ったが、水位が4メートルをピークに下がるとの水位予測や雨雲状況から、避難判断等の検討の必要がないと市長協議の中で判断して、本部の招集までには至らなかったと、このように答えられました。
 また、14日午前9時頃から最大で50ミリ前後の時間雨量の雨が断続的に昼過ぎまで続いたため、土砂災害警戒情報が9時46分に発令され、速やかに避難対応等の範囲を協議した後、11時に水防本部会議を開催したとのことですが、13日15時に大雨洪水警報が発令され、14日9時46分に土砂災害警戒情報が発令され、水防本部会議が設置されるまでのおよそ19時間は市としてどのような態勢で臨まれていたのか、いま一度お示しください。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 この間につきましては、水防前待機体制といいまして、都市整備部、産業経済部、それから安土支所等の職員による班体制による前待機体制で体制をとっておった状況でございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 14日18時30分に水防本部体制から水防前待機体制に移行されたとのことでしたが、本市では水防前待機体制や水防本部体制をしく基準やマニュアルはないのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 水防につきましては、水防計画書と、それから職員用に近江八幡市水防土砂災害対応マニュアルを作って、その中で態勢を敷く内容について明記をしております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、その水防土砂災害対応マニュアルについてお伺いしますが、水防前待機体制と水防本部体制について、それぞれ警戒レベルが幾つで敷かれることになっていますか。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 このマニュアルの中においては、日野川の水位において、水防前待機体制としては警戒レベル0、1.8メートル前から、それから警戒レベル1で、水位は安吉橋の水位になりますが、1.8メートルを超えた段階で水防本部体制、班長集合となっており、警戒レベル2でですが、これは安吉橋の水位で2.7メートルにおいて水防本部体制をとるとなっております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 水防前待機体制は1と、水防本部体制は2ということです。では、確認させていただきますが、今回の警戒レベルは幾つでしたか。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 今回は日野川の水位が3メーター90まで水位上昇をしましたので、このマニアでいきますと警戒レベル3ということになります。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) これかなり警戒レベル4に近い警戒レベル3ですよね。おかしいですよね。マニュアルに準じた形になっていませんが、なぜでしょうか。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 議員からもお話がありましたが、今年避難情報の見直しがございまして、今までの水防計画では日野川の水位上昇を中心に体制を検討しておりましたが、近年の豪雨災害においては、気象状況による的確な対応が必要と考え、また熱海市の事例もあることから、庁内で協議を行い、集中豪雨による対応と台風による対応に分けて判断をするようにいたしました。
 議員ご指摘の水位による判断は台風による判断としており、今回は集中豪雨による対応で、土砂災害に重点を置いて本部会議の招集を行ったものでございます。しかし、日野川の水位の上昇は常に監視をしており、4メーターがピークで水位が下がるとの予測がされており、実際4メーターまでで水位が下がりましたので、本部会議の招集は行わなかったということになります。
 併せて、現在水防本部体制が人員体制であり、第1配備としておりますが、現地班を中心としている前待機体制の人員は、水防本部体制においても災害対策本部体制においても同じ人員での対応となりますので、今回の状況も一定対応ができたものと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 台風向きと大雨向き、どう違うんですか。いや、先ほどおっしゃった、台風向きでありとおっしゃったでしょ。大雨向きとどう違う。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 台風による対応と集中豪雨に対する対応というのは、要するに台風というのは長時間にわたる体制、また十分に配備体制を敷いての対応ということなので、事前に早くから水防本部を設置し対応に当たるというふうに考えております。
 ただ、集中豪雨における対応というのは、今回も全国各地で集中豪雨が発生し、いつ、どの時点で大雨が降るかというのがなかなか判断できない状況ではございますが、それは土砂災害警戒情報に基づいて対応することになっておりますので、今回はそれにウエートを置いて水防本部の体制を整えたということでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 台風であろうが大雨であろうが私は一緒やと思うんです。今回のなんて、特に3日も4日にも及んだわけですから、台風と変わらへん長期やと思います。
 さて、一体この水防土砂災害対応マニュアルはいつ作成されたんでしょうか。
 また、場当たり的な作成ではないと思いますが、どのような文献や学識をもって作成されたのでしょうか。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 今回説明させていただきましたマニュアルにつきましては、熱海市の状況を踏まえて内部協議を行い、7月20日より運用させていただいたところでございます。この内容につきましては、当然国の通達などに基づき作成をしているものでございますが、今回の豪雨につきましては、特に内水氾濫とか土砂災害、日野川の水位上昇等、災害の要因が複雑なことから、もう少し内容を整理し、マニュアルを整理したいというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 7月にはできていたということですね。ですよね。はい。
 8月15日には長野県岡谷市におきましては、避難指示までに土石流が発生し、生命が失われています。安土エリアだけでなく、近江八幡の島や北之庄エリアからも、避難しなくていいんか、避難指示は出されないかと、心配な声が聞かれ、本部長である市長のこれらの対応に市民からも疑問の声が聞こえました。幸い人的、また大きな家屋被害等はなかったものの、判断は間違っていたのではないでしょうか、お考えをお聞かせください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 今回、土砂災害を中心に考えた部分でございまして、私どもとしては、実際の警戒レベル4になったと同時に、それぞれの自治会、対象とする自治会に連絡を取らせていただいて、併せて本部会議、そして避難所の開設という手順を取らせていただいたんですけれども、議員今おっしゃっていただいたように、避難指示という形で広く市民の中に情報を流すことができず、一部ご親戚等、ご心配を与えたり、様々な情報の中でやっぱり漏れたりするようなこともあろうかと。そこを非常に重視した部分もございまして、そういう部分でやはり多少今後見直し、私も反省しなきゃいけない部分というのはあろうかと思います。
 そういう中で、特に豪雨災害というのは速報性が非常に、議員もご指摘のように大事な部分でございますので、併せながら今回のことを一つの教訓としながら、またしっかりと見直してまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、市長として最優先させて考えなければならない市民の生命と安全な暮らし、財産についてどのようにお考えなのか、いま一度お聞かせください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員ご指摘いただいたように、行政の使命として、こういう危急の事態に関しまして、市民の生命や財産を守るというのは、ふだんの治水、治山を含めまして最優先の状況だというように考えておりますし、その心構えを持って日頃も対応させていただいております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) よろしくお願いします。
 某政党の滋賀県議会議員、その政党の近江八幡市議会議員、そしてその政党の元市議会議員が警報発令中にもかかわらず、桑実寺の現地にやってこられました。私は消防団で現地前の駐車場にて土砂災害の経過観察をしていたので、二次災害を生じかねないし、危険なので現地への立ち入ることは駄目だと申し上げたんですが、県議会議員は我関せずといった顔で現地に行かれ、同政党の元市議に至っては、県議会議員を呼び戻してくるわと口実を言いながら現地に向かわれました。しかし、戻ってこられたときの2人の足元は、土砂の中へ足を踏み入れましたよという証拠のように、どろどろでした。
 我々消防団員は、市民の安全のため、そして危険回避のために活動しています。これを無視するような政党に対して、市長からぜひとも厳しく抗議を願いたいと思いますが、お考えをお聞かせください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 大変遺憾な事象だと思いますけれども、それぞれ公職に就かれている方でございますので、もう状況を判断していただいて、適切にご判断いただけるものだと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 本当にそのとおりです。議員だからといって、警報発令中に二次災害を生じかねない現場へ、しかも地元の消防団の注意喚起を無視して足を踏み込むという行為は、現公職、元公職にあるまじき行為であると私も思っております。政党広報に掲載するための何らかの写真が撮りたかったのか、興味本位ではないとは思いますが、その政党の方もこの議場におられますんで、あえて政党名は出しませんが、以後慎んでいただきたく再認識いただくとともに、同行されていた県議や元市議にもお伝えいただきますようよろしくお願いしたいと思います。
 桑実寺の土砂災害現場は寺の私有地であるため、基本的にはお寺の対応になるのかとは思いますが、近隣には民家が2軒あり、この桑実寺の土砂災害警戒区域内にはほかにも住居があります。この区域内にお住まいされている住民は、今回のことから日々不安と恐怖の中で生活されていますが、今後の安全対策はどのようにされますか。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 今回の8月の豪雨による土砂崩れ箇所に隣接して土砂災害警戒区域があることから、近年の雨の降り方から、周辺住民の方は同じような災害が起きないかと不安な毎日を送られていることは認識しておりますが、土砂災害警戒区域に指定されましても、従来の砂防堰堤や急傾斜地崩壊対策等の工事は目的とせず、避難態勢の整備を行い、ハザードマップによる住民周知等を実施することとなっていることはご承知のとおりでございます。
 しかしながら、このような対応だけでは住民の不安は解消できないことから、この地域の対策については、急傾斜事業で対応できる部分や治山事業で実施する箇所など、対応する所管が分かれており、相互に連携を取りながら点検の実施を行い、不良箇所を発見した場合は、関係機関と協議を行い、早急な対策を実施したいと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 先ほど、市民の生命と安全な暮らし、財産を守ることは災害対策基本法に定められた市の責務でありますので、今後も引き続き関係機関と連携を図りながら、災害対応や防災・減災に取り組んでまいりたいと、このように回答されましたが、安全点検の実施だけでしょうか。今回のような土砂災害は、安全パトロールを怠っていたということにならないでしょうか。それとも、不良箇所を発見しながら対策をしなかったということでしょうか。土砂災害危険区域に指定されている方々は、大雨が降るたびおびえて生活をされているわけです。直ちに対策を練っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 この地域については、昭和50年代に桑実寺からの渓流、水路があるわけなんですけども、その整備を県の治山事業で実施されており、今回の大雨においても防災道路以外は大きな被害は出ておらず、一定排水についてはコントロールできたものと考えております。
 しかし、都市整備部所管における事業に係るものがあるのか、現地を確認したいというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 繖山は明治時代にも土砂災害があったことから、以前から繖山麓の方々本当に大きな不安を持たれており、桑実寺、宮津、衣笠台の3地区からは繖山の治山事業について要望もされておられます。
 産業経済部長、何かご所見をお伺いできますか。
○議長(平井せい治君) 小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西勝己君) 西津議員の再問についてお答えさせていただきます。
 桑実寺地区の治山事業の進捗状況につきましては、現在県営事業で採択していただけるように滋賀県中部森林整備事務所と協議を行っております。
 しかしながら、工法等の考え方で協議がちょっと手間取っているというふうな状況でございます。つきましては、地域住民の皆さんの合意形成が非常に大切になることから、関係自治会のご協力をいただきながら、県営事業で採択していただけるように取り組むとともに、当然ながら情報共有を図ってまいりたいと考えておりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 一刻も早い事業実施、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、最後に大きく3つ目の項目、安土小学校建設についての質問に移ります。
 今までの議会でも幾度も同様の質問をさせていただきましたが、それだけ私もこの問題には真剣に取り組んでおりますし、早急に進めなければならない事業だと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
 安土小学校の建て替えについて3回に及ぶ住民説明会がありましたが、この説明会では一切市民の皆様からの意見は受け付けられませんでした。意見を言おうとされていた市民の方に対しても厳しく却下されておりましたが、それほどまで質問のみの受付にこだわられた理由をお伺いします。
 また、丁寧に説明していきたいとおっしゃっていた市長は、この説明会に3回とも出席されたわけですが、この説明会で何をどのように感じられたのか、お伺いします。
 また、住民の皆様に対して十分な説明ができて意見を聴取できたと感じておられるのか、併せてお伺いします。
 いずれの説明会も19時頃から行われ、コミセンの閉館が20時だからという理由で、市側の説明におよそ25分、市民からの質問に35分の大体トータル1時間程度で閉会されていましたが、なぜ若い保護者が集まりやすい休日の昼間でありますとかにゆっくりと時間を設けて、意見聴取も含めた説明会にされなかったのか、お伺いします。
 また、6月議会で9月に移転か現地かどちらの建て替えにするのか結論を出すと言われていましたが、今議会中に議場においてその結論を公表していただけるのでしょうか。
 以上をこの項目の初問といたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西津議員お尋ねの安土小学校建設についてのご質問のうち、私が出席した説明会で何を感じ、どう意見を聴取できたのかというご質問にお答えを申し上げたいと思います。
 まず、説明会で何をどのように感じたのかにつきましては、3回開催いたしまし全体説明会には134名の方にご参加いただき、現地、移転、両案につきまして様々なご質問、またご意見も一部いただきました。ご質問、ご意見いただいた方、それぞれの立場でございますけども、熱心に子どもたちのことや安土の未来のことを思っておられるということを感じたところでございます。
 とりわけ、数、そう多く来られたわけではなかったんですけれども、実際の保護者の皆さんの声であるとか、しっかりと聞き届けさせていただいたというように感じておるとこでございます。
 次に、十分な説明ができて意見聴取できたのかにつきましては、今回の説明会では、現在地に隣接する土地の所有者の方々を対象に意向確認調査を実施し、その結果に基づき、敷地を最大限に活用した場合の現地拡張案を新たに提案させていただいたほか、また防災の識者から移転地の水害についてのご意見を伺うなど、より具体的な検討を行い、説明に努めることで、皆さんのご理解を一層深めていただき、ご意見がいただけたものと考えておるところでございます。
 それぞれの安土の市民の皆様方の意見につきましては、これまでも様々な形で私に届けられ、それぞれの考え方、また懸案事項について承知をさせていただいているところでございます。これについてそれぞれ地域の皆さん方、特にお子様をお持ちの、在校生、そしてこれから小学校に通われる保護者の皆様方にその情報をできるだけ正確に伝えて、しっかりとした判断をいただく、また考えを持っていただくということで開催させていただいたところでございます。
 今回はコロナ禍ということで、全体の説明会につきましてはこういう形になりましたけども、それぞれ自治会等含めまして細かく入らせて説明させていただけたと思っております。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員お尋ねの安土小学校建設についてご質問にお答えいたします。
 初めに、先ほども市長申しましたが、今回実施しました安土小学校建て替えの説明会の趣旨につきましては、小学校を利用するお子様に視点を置き、幼稚園や保育園、自治会の子ども会などの小さな単位でしっかりご説明をさせていただくことを目的として実施しております。
 しかしながら、今回説明用に新たな資料を作成しておりますことから、これまでの多くのご意見をいただきました安土学区の住民の皆様にも説明の内容を知っていただくことが必要と判断し、子ども会等の説明会のほかに、全体説明会として実施させていただいたということが前提としてあるということをご理解いただければと思います。
 そこで、西津議員ご質問のなぜ質問のみの受付なのかにつきましては、この全体説明会では不特定多数の方にご参加いただくことを想定し、コロナ対策の一環として短時間で行うことを前提に開催いたしました。そのため、説明会の場におきましては、できる限り多くの方からのご質問を受けさせていただくため、また地域の皆様にはこれまでにも多くのご意見をいただいていることから、新たな資料への説明に対する質問のみとさせていただきましたので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 次に、なぜ休日の昼間にゆっくりと時間を設けて、意見聴取も含めた説明会をしなかったのかにつきましては、全体説明会につきましては、幅広い年齢層の方が多数ご参加されることを想定して夜間の開催といたしました。また、お子様をお持ちの保護者の方を対象に実施しました幼稚園、保育園、自治会の子ども会への小さな単位での説明会につきましては、土日、昼夜間を問わずご希望の日時に合わせ実施させていただき、多くのご質問やご意見を頂戴しているところでございます。
 最後に、9月議会開会中に議場において結論を公表するかにつきましては、現在安土小学校整備地に関するアンケートを実施しておりまして、その結果を参考に庁内での検討を行い、最終決定を行うための準備を進めているところであり、アンケートの回収日程と庁内での協議日程を考慮いたしますと、公表につきましては9月末ぎりぎりというところになるものと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) すんません、確認させていただきます。
 9月議会の閉会も9月末ですけども、議会開会中に公表はされないということですか。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 先ほど申しましたように、アンケート自体はもう少し早くできるんですが、アンケートを参考に、ほかの要素も考慮しまして最終決断するということで、ちょっと9月24日閉会日までの発表ということはちょっと難しいというふうに思っています。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問です。
 あくまでも私見ですけども、3回にわたる住民説明会への出席者は大体よく似た同じような顔ぶれで、延べ人数でも130名程度だったということですけども、せめて最終日、同じ説明を繰り返すよりも、住民の関心のある方にご意見が出尽くすまでご発言いただいてもよかったのではないかと思います。各自治会の説明には何か所回られたのか、お答えください。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 安土学区の33自治会の全41地区の子ども会に対し説明の開催について案内を行いまして、その中で開催希望があった15地区の子ども会に対し説明会を開催し、64名の方にご参加をいただいております。
 また、コロナ禍の影響により開催を見送られ、説明資料の配布のみを希望された22地区の子ども会に対し、ご協力をいただき、説明資料の配布を行っております。
 なお、残り4地区の子ども会におきましては、ちょっと今連絡、返事がないという状況でございますけれども、現在実施中のアンケートにおいても説明動画等でご案内をしているところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ちなみに、対象者何名でした。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 再問にお答えします。
 保護者全体としては730という数字があるんですけど、自治会という内訳の分、要は、自治会の子ども会ですので、小学生の分、ちょっと内訳についてはまた後ほどお伝えさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 七百数十名のうちの64名の方に参加をいただいた意見聴取だったということですね。後ほどの資料ということですが。
 では、各自治会ではどのような意見が出ていたのか、お答えください。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 子ども会の説明会においていただきましたご意見につきましては、現地建て替えにおける小学校のグラウンドが工事期間中使えなくなることによる子どもたちの負担を不安視する声でございますとか、移転候補地での雨による子どもたちへの影響に対する不安の声でございますとか、アンケートでどちらかを選ぶのは難しいといったような声等、多くのご意見をいただいているところでございます。
 なお、主なご質問、ご意見につきまして、取りまとめた資料を市のホームページに掲載させていただいているところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、小学校、幼稚園、保育園への説明会についての状況も教えてください。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 小学校への説明会についてというのは、先ほど申しました自治会の子ども会への説明ということでございますので、残りの幼稚園、保育園の説明会ということでございますが、まず幼稚園の説明会におきましては、学級懇談会に合わせて学年ごとに計4回開催し、54名の方にご参加をいただきまして、保育園の説明会におきましては、お迎えの時間帯に合わせ、計8回開催し、12名の方にご参加をいただきました。
 なお、幼稚園、保育園でのご意見につきましては、自治会子ども会と同様に、説明内容へのご質問や日頃から疑問に思われていることについて多くのご意見をいただき、説明会に欠席された方に対しては説明資料の配布を行っているということでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、コミセンで行われた住民説明会の中で若い市民の方から、質問しか受け付けられなかったので、どこで意見を言わせてもらえるのかと、自分の自治会では説明会が実施されなかったので、どこで意見を言わせてもらえるのかと、こういった声がありましたが、その声の重み、どのように受け止められましたか。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 先ほどからお答えしておりますように、若い市民の方からのご意見というのは、全体説明会以外に、子ども会、幼稚園、保育園での説明会においてお伺いさせていただくということで考えておりましたが、ただちょっとコロナ禍の影響の中で、影響を考慮して、説明会の開催を望まれている方がおられたものの、中止のご判断をされた子ども会もございまして、今般の状況はちょっとやむを得ないものというふうに考えております。
 なお、子ども会からの要請に個別にご説明を行ったというようなケースもございました。
 市といたしましては、説明会の都度お伝えさせていただいておりますとおり、電話やメールなどでも皆様からのご質問やご意見をお受けしておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ぜひこういう意見、受け付けてるよということをもうちょっと周知していただきたいと。若い保護者さんたちの意見が言える場というのがあるんだということをもうちょっと周知していただけるとありがたいかなと思います。
 それでは、子どもの権利条約というのがあるのはご存じかと思います。生きる権利、育つ権利、守られる権利、そしてあと一つは参加する権利です。この参加する権利というのは、意見を表明したりする権利なんですけれども、子どもたちの意見聴取はどこかでされましたでしょうか。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 子どもたちに直接に聞くという機会はございませんでしたが、現在実施しておりますアンケートの通知文というかお知らせの中で、今回のアンケートにつきましては、子どもたちの未来のことを考え、世帯のご意見を取りまとめていただいてご回答いただきますようにと、アンケートの案内文に記載させていただいておるというところでございます。このことから、議員ご指摘の子どもたちの意見につきましては、アンケートの結果にも一定反映されてくるものだというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 子どもたちから直接聞いてほしいという声もありますんで、今後ぜひお考えいただければと思います。
 移転建設反対の声に近年の水害の写真を掲載され、移転候補地の水害によるリスクを主張されています。そのときの雨量を上回る、この8月お盆の大雨は349ミリという観測史上最大雨量を記録したわけですけれども、移転候補地で具体的にどのような水害が起こったのか、お示しください。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 先月のあの大雨の際の移転候補地の状況といたしましては、安土川の一部が越水して、移転候補地の水田に水がついた状況にあったと伺っておりますが、当該地において水害が発生したとの報告は伺っていないというところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、現在教職員の十数名が電車通勤されていると思います。現地での建て替えの場合、駐車場の確保は35台との説明ですが、四十数名おられる教職員が車通勤される場合、どのように対応を考えておられるのか。また、さらに保護者や教材等の出入り業者等来客者の駐車場の確保の見通しはあるのか、併せてお答えください。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 現在の現地拡張案における想定といたしましては、敷地拡張が可能であるということを前提といたしまして、現在31台ある駐車場台数と同等の35台を小学校の敷地外に設置することでお示しをしており、その他の駐車場の確保につきましては、設計段階において検討を行っていくこととしております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、現地での建て替えになれば、仮設プレハブ校舎での授業や工事期間中の騒音、工事重機や大型車両出入りによる危険性、体育館の曳家や、グラウンドが使えないため、体育の授業は近隣グラウンド等に移動しなければならない。特に中高学年の児童にとっては、我慢だけさせられて新しい校舎には入れないというように、子どもに大きな負担をかけることになるわけですが、現地建て替えが決まった場合には、子どもにこのような負担をかけてでもするんでしょうか。イエスかノーでお答えください。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 ご指摘の内容につきましては、現地建て替えの際の課題ということで、説明資料で皆様にもお示しをしており、そのことを踏まえてアンケートへのご回答をお願いしているところでございます。
 また、市の方針が移転候補地で調整が整わなかった場合においては、教育委員会において再度検討していただくということになりますが、最終的に現地建て替えで行うということとなった場合には、できる限り子どもたちへの負担の少ない方法、手法を選定し、事業を進めさせていただくということになろうかと思います。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 私の質問をしっかりお聞きになっていましたでしょうか。イエスかノーでお答えくださいと申し上げたはずですが、いま一度答弁をお願いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えをいたします。
 イエスかノーかということで、何をもって大きな負担かというようなところとも関係あると思いますけれども、子どもに全く策を講じず負担をかけるということであれば、ノーというふうに捉えることもできますし、また対策を講じても一定の負担がかかるというのであれば、その点についてはイエスということになろうかなというふうに思います。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) このたびの説明会やアンケートを通じ、何をもって、どのような姿をもって多くの住民の方が納得されて理解した住民合意とされるのか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 説明会におきましては、現地、移転の両案についてメリットとデメリットを十分にお示しをしてきました。
 今回実施しておりますアンケートにより、保護者の方々のご意向も踏まえて様々な視点から考慮し、市の方針を決定していくことが、未来を担う子どもたちやその保護者の方々が納得して新しい学校をご利用していただける姿につながるものというふうに考えてございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、6月議会で、万一移転建て替えがノーとなった場合、再度教育委員会に諮問するという、このような答弁がありましたが、1度結論が出ている案に対してさらに何を議論しろとおっしゃるんでしょうか。果たしてこれを調整というんでしょうか。せっかく懸命に検討していただいた移転検討委員の皆様に対して謝罪すべきだと思います。反対の声があったにしても、ないがしろにしているのではないでしょうか。所見を伺います。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 再問にお答えいたします。
 昨年12月に教育委員会において移転候補地を整備地とするということを決定され、市にご報告をいただいたことを踏まえ、調整を行っているものでございますので、決してないがしろにしているというものではございません。市といたしましては、教育委員会や安土小学校整備地選定委員会で検討、議論をいただきました内容を説明資料に反映し、説明を行ってきたところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長はこのたびの政策判断で、アンケート結果を重要視されると言われていたと思います。私見ではございますが、あくまでもアンケートは一つの材料であって、結果だけをもって判断されるというのであれば、市長、議会はその存在意義を問われてしまいます。ここはやはり市長の強いリーダーシップが必要なときではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 アンケートが重要だというふうに申し上げたということでございますけど、これについてやっぱり現場の保護者、実際の当事者になられる保護者、それからこれから小学校を使われることになる保護者の皆さん、また子どもたちも、議員おっしゃっていただきましたが、そこの思いが非常にやっぱり大事だというふうに私は考えておるところでございます。アンケートのみをもって判断するのかどうかというのは、これからちょっと考えないかんところでございますけども、いずれにしろ子どもたちの未来、そして安土地域の将来というのはしっかり見据えた中で、きちっと判断をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 最後に、少し確認させてください。
 安土小学校の建設というのは、他の学区同様に、地域コミュニティーとともに防災機能を持たせたコミュニティエリア一体整備事業計画とともに建て替えるということが発端であり、校舎そのものは耐震化済みであることから、本来なら小学校の建て替え予定はなかったものと認識しています。しかし、一体整備事業がなかなか進まないことから、まず子どもの教育環境だけでもということで小学校建設事業を進めることになっているという、このような認識でよろしかったでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 私の就任前のことに戻ると思うんですけれども、そのようなご要望を伺っているというのは承知しております。
 そういう中で、今回取りあえず教育委員会で子どもたちの教育環境という中で、取りあえず小学校をメインに考えて移転候補地を考えよういうことで、今こういうふうな取組をさせていただいておりますけども、議員おっしゃっていただいたような要望が安土学区から出ておることは承知しておりますので、今後また議論を進めながら、一体化整備に行くのか、それとまた違って何らかの方法があるのか、そこらあたりをしっかりと考えてまいりたいと思います。
 ただ、その中で、岡田議員からもご指摘ありましたように、私の中の公約の一つに防災機能を備えたコミセンの建設というのが入っておりますので、そこを軸に心の中には止めさせていただいております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 以上のように、私今回、大きく3項目について質問させていただきましたが、ほぼほぼ毎議会と言ってもいいほど同じテーマについての質問をさせていただいております。市政発展、そして市民の皆様が少しでも住みやすい近江八幡市にするためにも、ほかのテーマについてもたくさん個人質問を本来ならさせていただきたいわけですが、それだけ私はこれらのテーマが大切だと思っているのと同時に、何度も同じテーマで個人質問をしなければならないほど市政運営が停滞してしまっているということをご理解していただきたい。
 市長におかれましては、今定例会本会議開会日に、もし来年4月の市長選挙において負託を受けるようなことがあれば課題解決に取り組むという、あまりはっきりとしない出馬表明のような所信を述べられましたが、優柔不断に先送りにするんではなく、まず残りの任期中にしっかりと課題解決に向けたリーダーシップと決断力を示していただくことを強く要望して、私の個人質問を終わります。ありがとうございます。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) すみません。先ほどの全体でアンケートの対象が730世帯ということで、その内訳をちょっと最後に補足をさせていただきますと、就学前児童がその730世帯のうちの361ということで、この中で幼稚園とか保育園での説明会をさせていただいたということで、あと安土小の児童数としては311世帯ということで、この方たちにつきましては自治会の子ども会のチャンネルを使ってご説明をさせていただいたということでございます。
○議長(平井せい治君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
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