録画中継

令和4年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月13日(水) 一般質問
井上 芳夫 議員
(1)蛇砂川について
  ①分水できるのか
  ②橋のかけかえについては
(2)ヨウ素剤について
  ①住民への配布について
  ②使用について
(3)防災無線について
  ①今後の方針について
(4)谷川の修復について
  ①源三谷の修復について
◆11番(井上芳夫君) おはようございます。
 創政会の井上芳夫です。議長に発言の許可をいただきましたので、これより質問させていただきます。
 発言に先立ちまして、さきの参議院選挙のさなか、安倍元首相が亡くなられたこと、非常に残念であり、また故人に対してご冥福をお祈りいたします。あのような暴挙、蛮行が二度と起こらないことを願いたいと思います。
 これも暴挙の一つになるかもしれませんが、ロシアによるウクライナの軍事侵攻により多くの人命が失われ、多くの避難者が出ていることは大変残念であり、今後の世界経済や世界平和はどのようになっていくのか、全く予想がつきません。ただ、私たちはウクライナにできるだけの支援をしていきたいと思います。
 そういった思いからか、今年度のゴールデンウイークに、安土町では、安土城の外堀において、和船による外堀巡りが行われました。乗船の協力金の半分をウクライナの方々への支援に充てられました。支援金は、近江八幡市国際協会を通じ、県内にウクライナから避難されてきた方々への支援に充てられるとのことであります。
 また、近江八幡市国際協会の理事会においては、東欧地域の方に現在のロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対してどのような意見を持っているのか等、いろんな方面から見た国際情勢を聞いてみたいという意見などが出ていました。その国によって報道の仕方や考え方が違っていることがあることも理解しなくてはならないかもしれません。
 創政会の代表質問で岡山議員に蛇砂川の一部通水について質問をしてもらいましたが、少し違った角度から蛇砂川について質問させていただきます。
 まず1つ目に、今回蛇砂川の水量を分水され、下流域の水量を減らすため、一定水量を超えた水流を新川に流すようになっていますが、その分水の地点は、蛇砂川が右にカーブしています。その内側から分水するようになっています。水の流れ自体は、右側を流れているので、十分に分水できるのか不安です。あの分水で何割ぐらいの量の水が分水されるんでしょうか。
 また、現在の位置に分水工を設けられたことにより、橋を架け直すことが難しくなったのではないかと思われます。現在、安土町大字内野の蒲生野地区で蛇砂川に架かっている橋は、国道421号線に合流するところで、堤防があって、高低差があり、また急カーブとなり、非常に危険な交差点となっています。県も早急に対策すると聞いていました。平たんな十字路にしようとすると、ちょうど分水する地点で橋を架けないといけなくなるのではないかと思われます。今後、どのように橋を架け直すのか、またそれはいつ頃なのか、教えてください。1つ目の質問です。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 栄畑都市整備部理事。
             〔都市整備部理事 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 皆さんおはようございます。
 井上議員ご質問の蛇砂川についてお答えをいたします。
 まずは、去る6月15日に執り行いました蛇砂川新川一部通水セレモニーにつきましては、ご多忙のところご臨席いただきまして、誠にありがとうございました。
 この式典において、東近江土木事務所から事業経過説明がありましたように、分水につきましては、分水工上下流における現川の狭小断面を比較すると、現川分水工上流部で毎秒28.8トン、下流部で毎秒19.65トンと、下流における通水能力が低い現況となっております。そこで、約3割の差分の毎秒9.15トンについて、下流であふれないよう、通常は現川を流れ、洪水時には分水工からあふれた分だけが新川へ流れ込む計画となっております。
 また、新川には、現川から流入する毎秒9.15トンと沿川流域から流入する流量を含めて、毎秒約20トンが流れる計画となっております。
 なお、分水工は、県において適切に設計、施工されておりますことから、心配なく、計画どおりの分水が可能であると考えております。
 次に、議員ご指摘の国道421号線から合流する箇所の高低差については、分水工は一時的な措置であり、蛇砂川の改修に当たり、河床や堤防が現状から低くなることから、現状よりは改善すると思われます。
 しかしながら、橋を架け替える箇所やその時期については未定であり、今後、県や市などの関係機関が連携し、協議を進めて決定する予定となっております。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 今、橋を架け直すっていうふうに言われたんですけども、これはいつ頃に架け直していただけるのかなっていうふうに思うんですけども、よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 国道421のところについては、今後の協議ということになってまいりますけれども、新川の整備につきましては、今年度から、童子ヶ原下流の橋から順次工事を行っていただけるという予定になっております。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 下から順番に架け直していくということでございます。新川ができているんですけども、今の内野地区よりも上の新川がなかなかできないということで、多分橋もこれからになるかなというふうには思っています。
 僕も、今朝、蛇砂川を見てきたんですけども、昨日ちょっと雨が降ったんやけども、あれぐらいの量では分水するところら辺までは到底行かない。6月16日以降、雨が降ったりしているんですけども、一度もまだ新川には流れてないように思われます。今後、大雨が降ったときに、また見に行く、見に行くというて失礼な話なんですけども、また調査しながら見ていきたいなというふうに思っています。
 ただ、本当にあそこに分水工ができたおかげで、本当に下の内野地区、末広地区が非常に安心して暮らせるようになったんじゃないかなというふうに思っております。できれば、もう少し上まで早急に行って、新川を行っていただきたいなというふうに思います。またよろしくお願いいたします。
 2つ目の質問に入りたいと思います。
 近江八幡市では、原子力発電所などで事故が起きたとき、甲状腺被曝を抑えるために配布される安定ヨウ素剤を備蓄されています。令和2年度に災害用備蓄薬品として、近江八幡市立総合医療センターで再度購入され、保管されています。以前に購入されたヨウ素剤の使用期限が迫ってきたので、安定ヨウ素剤の買換えかと思います。
 福島第一原発事故の発生当時、ヨウ素剤は、原発が位置する自治体などが保管していて、住民にヨウ素剤の服用を指示するかどうかについて、国や福島県は明確な判断を示しませんでした。このため、自治体の中には、避難所までヨウ素剤を運んだものの、住民に配る判断ができていなかったところもあるなど、混乱が生じたようです。
 ヨウ素剤を服用すると、嘔吐や皮膚の発疹、それに体質によっては急性アレルギーなどの副作用が起きることが知られています。このため、事前配布している市町では、説明会に医師が参加するとともに、薬剤師も立ち会って、副作用などを説明し、服用しても問題ないか、一人一人問診されているようです。
 もし、近江八幡付近で原発事故が起きれば、ヨウ素剤を配布し、使用説明をして、住民一人一人に問診して使用するということになると思いますが、効果は24時間程度あり、放射性ヨウ素が体内に入る24時間前に服用すると、放射線の甲状腺への取り込みを90%以上抑えることができるとされていますが、その時間内に市民に配布できると思われますか、お尋ねします。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
             〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 皆様おはようございます。
 井上芳夫議員ご質問のヨウ素剤についてお答えをいたします。
 まず、ヨウ素剤の住民への配布につきましては、国の原子力災害対策指針では、PAZ──予防的防護措置を準備する区域と言われておりますが──においては事前配布を、またUPZ、緊急防護措置を準備する区域においては、住民の避難等と併せて安定ヨウ素剤の服用ができるように、適切な場所での備蓄が求められております。
 当市は、UPZ、緊急防護措置を準備する区域外に位置するため、安定ヨウ素剤の備蓄を求められておりませんが、原子力規制委員会が服用の必要を判断し、原子力災害対策本部から指示があった場合には、速やかに配布できるよう、あらかじめ各学区の必要数に小分けをして、近江八幡市立総合医療センターで備蓄をしているところでございます。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 近江八幡市は、地区外になっているというようなことなのですが、備蓄していただいているということで、非常に安心しておりますし、一度備蓄されたら、本当に使用期限が来たら交換もしていかなあかんし大変やろうと思いますが、どうかよろしくお願いします。
 投薬に必要な注意事項の中に、降圧剤等書かれています。非常に多くの薬剤が書かれていましたが、どのような病気を持っている方が注意しなくてはいけないのか、よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 皆さんおはようございます。
 井上議員の再問にお答えいたします。
 原子力規制庁が作成しております安定ヨウ素剤の配布・服用に当たってというものがございます。こちらでは、服用ができない方は、安定ヨウ素剤の成分、ヨウ素、ヨードに対するアレルギーをお持ちの方というふうにされております。
 また、健康への影響は限りなく低いとされておりますが、慎重に服用する必要がある方は、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、腎機能障害、先天性筋強直症の方などが挙げられているところでございます。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 非常に多くの病気等があるかなというふうに思います。
 また、先ほど説明にあった中で、各学区の必要数とあった、これは一体どれだけなのかというのと、これは全員分ですかというようなことと、それと、各学区に配布するが、すぐに使用してもいいのか。このまま問診しなくていいのかという、それで24時間以内の服用は可能なのか、教えてください。
○議長(小西励君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 井上議員の再問にお答えいたします。
 原子力規制庁によりますと、赤ちゃんへの影響が考えられます妊婦さん、あるいは授乳婦さんを除きまして、40歳以上の方の安定ヨウ素剤の服用効果は、ほとんど期待できないというふうにされておりますが、本市におきましては、現在市民全員分の安定ヨウ素剤を各学区の人口に分けて備蓄をしております。これは、3歳以下の方につきましては、ゼリー剤ということでの準備をさせていただいております。安定ヨウ素剤服用の効果が最も高いとされます放射性ヨウ素に暴露される24時間前から暴露後2時間、この間に服用ができますように、市による備蓄を行っているところでございます。
 安定ヨウ素剤の服用の流れ等につきましては、地域防災計画において、原子力災害医療計画としてまとめており、医療センターはもとより、医療機関等と連携しながら、速やかに実施をいたします。配布場所は、避難所となります各コミセン等となりまして、そこに救護所を設置し、医療救護班が副作用等について問診や服用方法の指導を行った上で、医師の指導監督の下、安定ヨウ素剤の配布、投与を行うということになります。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 各コミセンにお医者さんとかが来られて、問診しながら服用していったらいいかというのを言っていただけるということです。安心しました。事故が起こらないことを祈っております。また、備蓄しているということで、非常に安心しております。
 3つ目の質問に入りたいと思います。
 アナログ方式の安土町防災無線は、電波法の改正に伴い、令和6年11月30日までに使用期限が延長されました。それに伴い、デジタル方式への変更期限が延び、新庁舎の防災システムの導入の時期と同じような時期まで延びたかと思われます。前回、防災無線の質問をさせてもらったときは、今後検討していきたいというようなことだったと記憶しておりますが、現在どのようにされるのか、計画を教えてください。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 井上議員お尋ねの防災行政無線についてお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、電波法の改正により、令和6年11月30日まで安土町防災行政無線の使用は可能となりましたが、本市地域防災計画において、新庁舎建設に併せ、防災システム導入を検討する際、市全域での対応が可能となる新たな情報伝達手段について検討すると明記しております。
 これまで、新たな情報伝達手段としては、デジタルに対応した防災行政無線の整備も検討の一つでございましたが、コスト面に考慮いたしまして、比較的安価に整備できるスマートフォンやタブレット端末、IP通信網の利用やFMラジオ等の開発も進んでおり、こうした防災情報伝達サービスを中心に、音声と視覚で情報発信できるよう検討を進めております。これらの情報伝達手段についての比較検討を進め、高齢者、障害者等全ての市民へ迅速かつ正確な情報を提供できるシステムの構築に向け、取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 現在、ほとんどの人がスマホを持っておられます。LINEやショートメールによる防災情報や危険シグナル、緊急速報メールがスマホや携帯電話に送られてくる時代になってきました。
 しかし、独り暮らしの高齢者等、スマホや携帯電話をふだん使用していない方にとっては、情報の入手は難しく、防災無線のようなものに頼らざるを得ない状況となっております。この30年の間に東南海地震が起きる確率は、80%以上と言われています。東南海地震が起きれば、近江八幡付近は震度6ぐらいの揺れが想定されております。高齢者等、情報の入手が困難な世帯だけでも、防災無線のような機器があればよいと思いますが、それに対する手だては考えておられますか、よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 井上議員の再問にお答えいたします。
 議員おっしゃいますように、情報弱者となりますスマホ等を持たれない高齢者あるいは視覚、聴覚に障害をお持ちの方等には、戸別受信機を配布させていただく方向で検討を進めているところでございます。情報発信の多重化を図ることで、必要な情報が全ての市民に行き渡るよう引き続き取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 本当に1つだけの情報やなしに、いろんなところから情報が来るということで、余計に危険を感じるというふうに思いますので、情報の多重化というような意味で、本当にスマホや携帯電話を持たない方にも情報が伝わるような仕組みをつくっていただければありがたいなというふうに思います。よろしくお願いいたします。
 最後の質問、4つ目の質問です。
 昨年の8月18日の大雨のときに、ふだんは小さな谷川であった安土町石寺の源三谷っていうとこが氾濫し、土砂崩れが起きました。あわや麓の民家付近まで土砂が押し寄せてきたぐらいのところでございます。滋賀県等の担当者が見に来られたと聞いていますが、その後どのような対応をしていただいているのか、質問します。
 地元の方は心配されています。現在は、ブルーシートをかけて川を造っていますが、このまま大雨が降ると、また川が氾濫し、土砂が崩れるのではないかと心配されています。山の中の谷川なので、修復等はどうしていったらいいのか、お尋ねいたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 小西産業経済部長。
             〔産業経済部長 小西勝己君 登壇〕
◎産業経済部長(小西勝己君) 皆さんおはようございます。
 井上議員ご質問の源三谷の修復についてお答えします。
 当該箇所につきましては、令和3年9月17日に、滋賀県中部森林整備事務所職員、石寺自治会の皆様及び市の3者において現地確認を行い、その後数回の協議を重ね、再度令和4年5月19日に滋賀県中部森林整備事務所職員及び市で現地確認を行いました。現地の修復については、多大な費用がかかることから、滋賀県中部森林整備事務所へ繰り返し要望を行っているところでございますが、当該箇所につきましては、史跡指定範囲内に位置することから、文化財協議等に時間を要すると伺っております。今後も県に対しまして、県営事業で実施していただけるよう引き続き要望してまいりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
 また、地元住民の皆様におかれましては、ご心配をされているところ申し訳ございませんが、水路の日常管理につきまして、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 石寺の山、あの辺は文化財ということで、非常に触るのは難しいということでございますが、今後も引き続き交渉していただきまして、早急に対応していただきたいなというふうに思います。
 以前は、山が崩れて、ちょうど国道8号線ぐらいまで崩れた土砂が迫ったというようなこともあったらしいので、地元の方は、ふだん生活を大事にされておりますので、今後も引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
 以上で質問を終わらせていただきます。本日どうもありがとうございました。
○議長(小西励君) 以上で井上芳夫君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。