録画中継

令和4年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月7日(水) 一般質問
岡田 彦士 議員
(1)JR安土駅付近地下道の死亡事故について
(2)おくやみコーナーの設置(死亡に伴う市役所での手続き)について
(3)道路行政について
◆15番(岡田彦士君) 15番、創政会の岡田彦士でございます。
 ただいま議長の発言の許可をいただきましたので、通告書に従い、分割にて市長及び関係部局の皆様に質問させていただきます。
 さて、先月の27日に安土小学校コミュニティエリア整備第1回促進協議会が安土コミセンで開催されました。席上、安土小学校コミュニティエリア整備促進協議会会長より挨拶があり、その後当局より現在までに至った経過説明、現状の年次別の安土コミュニティエリア一体整備検討のスケジュールについて説明がありました。
 安土の未来についての促進協議会でありますことから、参加された多くの皆さん方も真剣に聞いておられ、やっとスタート地点に立ったと思われていることでしょう。そして、新しいまちづくりがこれから始まると理解されたことでしょう。やれやれ、私自身も今までの苦労の歩みがここで結実しようとする今、胸をなで下ろすといった思いであります。
 関係者の皆様方には大変お世話になり、ご苦労さまでございました。しかしながら、安土川の排水や、市内でも利用度の高いコミセン等の課題についても話が及び、解決に向け取り組まなければならない現実があることを再度認識するに至りました。
 また、当局の皆様方には今までの苦労に対し感謝するとともに、これからが本当の正念場、地域住民皆様の理解と協力を経て全ての調整がスムーズに運びますこと、また令和8年度中には竣工できることを心待ちにしていますことを申し上げ、本論に入りたいと思います。
 今回、大きく1つ、JR安土駅付近地下道の死亡事故について、2つ、お悔やみコーナーの設置(死亡に伴う市役所での手続の案内について)、3つ目、道路行政について質問します。当局の皆様には簡潔明快な回答をよろしくお願いいたします。
 先ほどの西津議員と重複するところがあろうかと思いますが、1つ目、JR安土駅付近地下道の死亡事故について質問いたします。
 今回、住民の方の貴い命が失われました。心からお悔やみ申し上げます。
 7月19日午前11時頃、安土コミュニティセンターから帰宅途中起こった死亡事故で、現場はJR安土駅近くにある線路をくぐる地下道です。当日は記録的な大雨に襲われ、いまだ調査段階と聞き及んでいるものの、どうやら屋根のあるJR地下道へ大雨をしのぐために入られたようであり、地元では大変憂慮する事態となっています。
 まず、時間的経過からの検証ですが、19日12時20分、県職員が現地へ到着、バリケードによる通行止めの作業を実施。15時22分、地下道アプローチで女性が浮いているのを通行人が発見、県職員は消防へ通報。16時45分、市職員、市道のバリケードによる通行止め。20日0時30分、県職員、排水完了等を確認、市に連絡。9時30分、県道側の通行止め解除、10時、市道側の通行止め解除であります。
 当時、a.m.11時から12時まで、現地では1時間に五、六十ミリの雨が降っていて、死亡された方は、何とも言えませんが、おおよそながら11時過ぎ頃に安土コミセンを出られ、10分、20分ぐらい後に現地に到着しているようであります。12時20分、県職員が現地に到着、バリケードで通行止めの作業実施とありますが、県が設置されている地下道のライブカメラでは、お昼頃に地下道が冠水しており、このもう少し前、結果的なんですけれども、11時前に市と共に作業実施をされておられたならば事故は起こらなかったのではないでしょうか。
 問題点は幾つも考えられますが、まずこの地下道は広域上の市の防災マップにどう位置づけられているのか。危険箇所の表示をされているのではないか。点検調査を十分行っておられたのか、疑問に思うところであります。
 加えて、昨年も今年も近隣の住民さんから情報提供として危険と思われることから、至急に通行止めをするよう要請されていたにもかかわらず、しばらくして通行止め作業を実施されているとのことであります。これは今回も同じで、死亡されている時間から推定すると、16時45分、当局の市道バリケード作業実施は既に4時間以上が経過しているように思われ、設置からするとあまりに対応が遅く、昨年の近隣住民の声が届いておらず、教訓が生かされていないのではないでしょうか。
 当時、近江八幡市付近ではレーダーによる解析で、19日正午頃に1時間におよそ90ミリの猛烈な雨が降ったと見られ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表しております。現地では正午前には1時間に五、六十ミリの非常に激しい雨を観測しています。地下道という特殊な事情から見ると、速やかな冠水対策を実施するよう市は対応すべきではなかったのか。一番の疑問点は、誰が見ても危険な状況にもかかわらず、通行止めの処置が遅れたこと、そして市の災害に対する甘さが露呈した事案であると考えます。
 そこで、まず初めに、現状緊急処置として、事故再発防止のためどのような安全対策をされていますか、伺いたいと思います。
 次に、図らずも、なぜ事故が起こったのかが焦点となるように思います。その原因究明の現状の進捗について伺いたいと思います。
 次に、この地下道については、抜本的な冠水を防ぐ安全対策が必要と思われます。今後の対策について当局の回答をお願いしたいと思います。
 続いて、今後の課題として、ほかにもいろいろと指摘されておりますが、1つ、気象庁の統計によると、全国で1時間の降水量が80ミリの猛烈な雨が降った回数は、昨年10年間の平均はおよそ40年前に比べて1.7倍ほど増えていて、近畿でも同50ミリを超える非常に激しい雨の回数が増加傾向を示していると報道されています。市において、こういった情報からも水防体制の見直しをすることを考えておられませんか、回答をお願いしたいと思います。
 2つ目、通行量の多い車道であれば発見者も多く、通報も早いはずだと思いますが、目につきにくい道路、場所では発見が遅れる。こういった場所では特別な注意喚起が必要ではないでしょうか。
 3つ目、冠水時に確認ができていると思われますが、線路と地下道の間の水路が詰まっていて、雨水が滝のように地下道に流れている、そのことを知っておられたのか。また、対策を講じられていたのか伺いたいと思います。
 将来は小学校、コミセンの移転先地区へのルートとなり、通学路の基幹道路の地下道となることから、先行的に安全対策をする必要があるのではないかと思いますが、その対策を考えていただいているのか伺いたいと思います。
 6月の議会でも指摘しましたように、集中豪雨のため、口径150ミリの排水ポンプが設置されているにもかかわらず、ポンプの排水能力以上の雨水が地下道に一気に流れ込み、冠水し、事故に至ったことが原因であることは明白であります。もう少し詳細を言うと、この地下道の排水ポンプは昭和50年に竣工しており、推測でありますが、1つに、以前と比べて環境が変わっていることから、集水域が広がっており、地下道への流入量が増えているのではないか。現実として、住宅地から水が落ちているのではないか。次に、増える要因として、水路が満水のときには、地下道に向けて雨水が流入しているのではないか。加えて、排水量が増えれば作動する第2ポンプの設置も考えられるが、どうですか。
 但し、ポンプの排水の能力を向上させても、吐き出し口の水路断面の拡張、勾配が必要と考えるが、どうですか。
 また、地下道の排水ポンプの吐き出し口が農業用排水路に放流されているが、排水断面は許容の範囲なのか。県は排水先を確認はされているのか等、放流先の安土川流下能力のことを考えると、至急にでも流域の調査を実施する必要があると思われます。
 以上を初問といたします。よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 岡田議員のご質問のJR安土駅付近地下道冠水における死亡事故の原因究明と今後の対策についてお答えを申し上げます。
 まず、事故再発防止のための安全対策として早急に取れる事案としまして、地下道の進入口に「この先冠水時注意」の路面標示を行い、冠水時通行禁止の看板を設置いたしました。また、通路には冠水したときの水位が分かるよう標示を行いました。
 県の地下道においても同様の対策をされ、利用者への注意喚起の看板なども別に設置されておるところでございます。
 なお、これら取りあえずの再発防止策に加えまして、現在は、ご承知のように地下道冠水に伴う事故検証委員会を設置して詳細な検証を進めているところでございます。8月12日に第1回委員会を開催し、7月19日の地下道の冠水状況や市の水防体制、当日の気象状況などを報告し、現地を視察いただいたところでございます。12月頃までに数次開催し、なぜこのような事故が起こったのか原因を究明し、検証報告を受ける予定となってるところでございます。
 今後の対策といたしましては、現地の通行止め対策として県と連携し、冠水を確認した早い段階で通行止めが取れるような措置を考えておるところでございます。
 議員もご指摘いただいたような人的な対応ではタイムラグが発生しますので、センサーによる感知などで通行止めの標示ができないか、現在情報収集をしております。
 また、県が設置しております排水ポンプにつきましては、引き続き排水能力を上げることなど、改善の要望をしてまいりたいと思います。いずれにしろ、事故検証委員会の検証報告を受けまして、県と連携しながら、再発防止のために必要な安全対策を取ってまいりたいと考えておるところでございます。
 水防体制の見直しにつきましては、近年の降雨災害が予測不可能な面もあり、今年も全国各地で記録的短時間大雨情報が発令されるなど、雨の降り方は今まで経験をしたことがないような状況になってきておりますことにより、集中豪雨の対応につきましてこれまでの内容に加えてマニュアル化し、運用において見直しを行おうと考えております。
 次に、特別な注意喚起につきましては、先ほど西津議員への答弁でもお答えさせていただいたとおり、人的な対応ではなく、冠水センサーを利用し、利用者が確認できる標示板、また音声等、県と調整しながら有効な対策を検討していきたいと考えているところでございます。
 次に、線路と南側地下道との間の水路における雨水の流入につきましては、今回確認をいたしましたところでございます。JRに清掃の申入れを行い、清掃を実施していただいたところでございます。
 次に、将来の通学路として使用する場合の対策についても、事故検証委員会からの提言を受けて安全対策を行ってまいります。
 なお、地下道の排水ポンプの増設につきましては、県において現在流域調査を実施すると連絡を受けており、その結果を受け、排水ポンプの増設を含めて、県と連携し、必要な対策を取ってまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) 再問をさせていただきます。
 資料によりますと、19日a.m.8時35分、安土中学校より市の危機管理課へ電話があり、JR安土駅東側の県道地下道で約30センチの冠水があるとの連絡が入った。危機管理課は同じ内容のことを管理調整課へ報告。a.m.9時9分に洪水注意報発令との内容でございますが、なぜこの時点で、市は昨年、今年とも地元より危険であるので地下道の閉鎖について具申されているにもかかわらず、対処ができなかったのか。この地下道に接道する市道のこと、いわゆる線路に沿って生活者の道路があることについて疑問を持たれなかったのか。先ほども申し上げましたが、この地下道は市の広域上の防災マップにはどう位置づけられていたのか。危険箇所ではなかったのか。点検調査を十分に行っておられたのか。この点について伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 先に、担当部として、このようなことが二度と起きないよう安全対策を取ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 昨年の事案につきましてですが、それぞれの事案について教訓を生かせるよう取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 また、市の水害ハザードマップの上では、このアンダーパスについて、アンダーパスという明示となっております。
 また、点検や調査につきましては、県管理の部分においてはポンプ等の点検を実施されております。市としましては、今回の事案を受けて、地下道に設置している構造物の点検など、今後も実施してまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) 部長、どうもありがとうございます。
 続けて再問いたしたいと思います。
 a.m.11時30分、安土中学校より、学校が昼までなので、下校時間が近づいているが、地下道で冠水対策はどうなっているかと問い合わせ、そちらの地下道は県道管理になるので、東近江土木事務所で対応していることを伝える。安土中学校は、市ではないですか、分かりましたと言われ、電話を切られました。その確認のため、東近江土木事務所管理調整課に安土中学校からこの内容を伝え、その資料をいただいておりますが、このやり取りからは、県道と市道が交わっているこの地下道に対して、常日頃緊密な連絡を取られていたのかちょっと疑問に思いましたが、いかがでございますか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 県との連携でございますが、十分な連携は取れていなかったと考えております。今回のことを教訓として、市においても通行止めのときには県に声かけを行い、県においても市への声かけが行えるよう、より緊密に連携を取ってまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) 部長、ありがとうございました。
 引き続き、昨年といい今年といい、地下道に水がたまりつつある状態であるということで、地下道の閉鎖を考えることを庁内で昨年、今年、話合いの場を持っておいでになるのか。昨日の新聞では、これまで事後の部署間で横断的な検証はされず、経験の積み上げができていなかったと報道されておりますが、この点についても伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 岡田議員のご指摘の部分につきましては、それぞれの状況についてしっかり課題を洗い出し、今後の取組についてつなげてまいりたいと考えております。
 また、今後はその年の水防対応の課題について内部で情報共有を行い、次年度に生かしていけるよう対応してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) 部長、ありがとうございました。
 続きまして、冠水対策についてでありますが、カメラ自体が擁壁の高さ以下であったことから機能停止との報告でありましたが、今後はもっと、当然そのカメラ自体を高く上げて監視する必要があると考えます。また、カメラは1か所だけではなく、複数台設置が要るように思います。加えて、通行止めのバリケード作業をするにしても、短時間で大雨による冠水が同時多発するため、限られた職員が回り切れない。カメラのモニターを見てから現場へ直行しても、通行規制するまで時間がかかることから、カメラによる監視も含めて、この事故が起こった地下道について、現場の冠水対策として、危険を知らせる、ある一定の水をもう感知したなら、機械警備によるゲート閉鎖や、限られた職員では回り切れないことから、その適切な対応についても市の管理の下、民間委託として警備保障会社等を使って依頼してはどうかと思うんですが、その点についてお尋ねしたいと思います。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 カメラの複数台の設置につきましては、今後県でどのように設置されるのか確認を行い、市としても設置の効果を確認しながら検討してまいります。
 議員の提案でいただいた内容につきましては、今後の対策の参考とさせていただきたいと思いますが、初問で回答させていただきましたとおり、センサーの感知による標示板が多く設置されるケースがありますので、現場の状況を考えながら、どのようなものが最適なのか十分に検討してまいります。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) 部長、ありがとうございます。
 続けて、これ最後の再問ですが、関連としてですが、本市には数か所の地下道が存在している。7月19日の時点で他の県道あるいは市道、農道を問わず、地下道の状況についてはどのような状態であったのか伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 本市では、アンダーパスが県道で2か所、市道部分で10か所、河川管理道路で2か所あります。7月19日に通行止めを実施したところは、県道では大森町にあるアンダーパス、市道ではあづちマリエート近く、JR高架下を通行止めを行いました。
 市管理で排水ポンプを設置しているアンダーパスが6か所ありますが、そこでの冠水はありませんでした。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
 この地下道が設置された理由は、当時地元上豊浦の踏切で事故が多く発生したため、閉鎖され、代替道路として高架橋に替えられた経緯があります。高架橋に変更すれば、当然のように地域住民への配慮として、歩行者、農耕車等の安全と地域交流の確保から地下道が設けられるよう、上豊浦区より要望された経緯もあるわけであります。
 安全であるべき地下道で死亡事故が起こったのは誠にもって遺憾であり、今後行政には早急に原因を追求し、改善対策を施し、地下道の冠水対策として、ぜひとも今の時代に合った設備や工事を早期に県と市が連携して整備していただく必要があると考えます。この痛ましい事故を機に、地下道の安全対策について全力で取り組んでいただきたいことを要望するものでございます。
 なお、議員活動の一環として私自身、8月8日には地元の自治連合会長、地元区長、地元県議と一緒に一足早く東近江土木事務所に出かけまして、所長並びに担当の皆様に、この痛ましい事故について経過説明を行い、現状の地下道の緊急の冠水対策や抜本的な安全対策をお願いしてまいりましたことを申し上げ、次の質問に移りたいと思います。
 2つ目、お悔やみコーナーの設置(死亡に伴う市役所での手続の案内)についてですが、令和元年6月に新庁舎に移行するのを見据えて、ワンストップで行う窓口サービスとしてお悔やみコーナーの設置をしていただきますよう要望しましたところ、これから本格的に進めていく新しい庁舎への移行も見据え、お悔やみコーナーの設置も含め、窓口サービスの在り方など、市民課などの関係課との協議調整の上、検討を進めてまいりたいと考えていますと回答をされております。
 新庁舎のレイアウトを作成する中で、このお悔やみコーナーの設置の現在の進捗状況についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
             〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 皆様こんにちは。
 岡田議員お尋ねの新庁舎におけるお悔やみコーナー設置検討の進捗状況についてお答えいたします。
 まず、現庁舎におけるお悔やみに関する手続につきましては、複数課にまたがる手続であるため、死亡届を市民課の窓口にまず提出された際、手続一覧をお渡しし、必要な手続をご案内しているところでございます。あわせて、保険年金課など関連部署とも連携を図り、同じ窓口に関係課職員が出向いて手続を行うなど、可能な範囲で一か所での手続を実施しております。
 また、新庁舎の窓口サービスの在り方につきましては、令和2年度に設置いたしました新庁舎の基本設計に関するワーキンググループにおいて検討に着手しております。令和3年度には、窓口サービスの提供方法に関する検討をさらに進めるため、行政改革推進本部会議の下部組織として、中堅、若手職員を中心とした窓口改善チームを設置いたしました。同チームでは、現状の窓口業務の改善と併せまして、新庁舎における窓口サービスの在り方や関連業務の連携方法等について検討してまいりました。
 これらの検討において、お悔やみコーナーにつきましては、個別ブースを設置し、全ての手続をその場で完結させる方法、あるいはお悔やみ窓口では死亡に関する関係書類の作成補助、併せて関係部署を効率よく回れるよう案内することで、手続完了までの時間を短縮する方法など、多様な形があり、その形は市民ニーズに応じたものにする必要性があるということを他市の視察等を通して再認識いたしたところでございます。
 このような検討の結果、窓口改善チームからは、市民ニーズの十分な把握と分析が必要であり、新庁舎ではその結果に応じた市民窓口を設置すること、またその検討を強く進めるための専門部署の設置が提案されました。
 現在の進捗状況といたしましては、窓口改善チームの提案に基づき、課長級職員等で構成する行政組織プロジェクト委員会において協議を進めているところです。今般、市民ニーズの把握、分析、お悔やみコーナーの設置を含め、新庁舎における市民に寄り添った窓口サービスについての方向性を決定し、新庁舎のレイアウトに反映してまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) どうもありがとうございます。
 お悔やみコーナーの設置は、新庁舎における市民サービスの向上による感謝される市役所をつくるという行政改革の推進から、ぜひとも必要な新設コーナーであると思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
 次の質問に移りたいと思います。3つ目、道路行政について。
 旧の安土町時代からそのままになっている中屋地先、県道安土西生来線への道路延伸についてですが、もともとこの道路計画は、旧安土町時代に安土中学校の生徒さんの通学路として整備する道路計画であったそうであります。さらには、平成20年当時、旧の安土町では県道安土西生来線の中学校近くに喫茶店があり、更地になると情報を得て、先行的に用地を買収された経緯があると聞き及んでいます。その後、近江八幡市と安土町が合併され、その課題として、近江八幡安土連絡道路の一部として整備されたと聞き及んでいます。
 市道としてきちっと進まない近江八幡安土連絡道路、中屋金剛寺線付近の道路計画について、僅か数メートルの排水路渡るだけで県道安土西生来線へと直結するこの部分だけでもなぜつないでいただけないのか。令和3年9月の近江八幡安土連絡道路地元説明会でも、地元からこの道路を延伸してほしいと要望があったことから、当初の目的である中学校の生徒さんが安全に通学できるよう、原点に返り、整備をする必要があると考えます。
 よって、当局はこのままこの道路をずっと放置していくのか、それとも延伸を考えられているのか伺いたいと思います。
 次に、中屋金剛寺線、いわゆる安土近江八幡連絡道路は近江八幡市と安土町が合併したときの課題であり、その目的は交通渋滞の緩和でありました。皆さんもご承知のとおり、朝夕の国道の渋滞、県道2号線の渋滞は、この道路をつけることによって緩和されるとの思いから計画されたように聞き及んでいます。
 平成28年の第2期ローカルマニフェスト評価書の中でも、旧近江八幡市と旧安土町を結ぶ(仮称)近江八幡安土連絡道路の早期完成に努めますとの事業内容からも、合併してもうはや12年を迎え、事業進捗の足音も聞こえない状況であります。それならいっそのこと、いつまでもこの中屋金剛寺線にこだわることなく、市道の新線として上出御所内線、成和商事さんの前の道路でありますが、提案したいと思いますが、いかがですか。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
             〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 岡田議員ご質問の中屋地先から県道安土西生来線への道路延伸についてお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、当該道路の計画につきましては、旧安土町のときに安土中学校の生徒の通学路として整備する計画で、平成20年当時に用地を確保されております。その後、当該路線は、合併の課題として近江八幡安土連絡道路事業、金剛寺中屋線として整備をされました。
 金剛寺中屋線の法線決定に際しては、当該用地を含め検討を行いましたが、県道へ接続する交差点や鉄塔などの支障物件等の関係から、当該地より約70メートル移動した位置に接道する計画と変更になりました。
 このことから、当該用地の利活用については現段階では白紙の状況でありますが、ご提案いただきました通学路に特化した自転車、歩行者のみが通行できる通路として整備することは可能と考えております。整備に当たっては、公安委員会や土地改良区との協議や調整が必要となりますが、今後整備に向けて進めてまいります。
 次に、金剛寺中屋線につきましては、さきの6月議会でもお答えしたとおり、令和2年度に関係自治会への説明会を実施しましたところ、道路の必要性には一定のご理解をいただきましたが、河川や鉄塔などの関係から直線的なルートが計画できず、耕作地が不整形に残るなど、事業協力への理解をいただくのに時間を要することが明らかになり、近江八幡安土連絡道路として計画している2路線のうち、既に事業着手している武佐老蘇線を優先し実施することとしております。
 今後、武佐老蘇線の事業が一定図れた段階で、改めて地元協議に入っていく予定でありますが、その際には現在の計画法線にとらわれることなく、議員からのご提案いただいた、現在農道として整備されている上出御所内線などや他のルートも視野に入れ、広く検討してまいります。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) 再問したいと思います。
 八幡西中前の道路が令和5年度に一定めどがつくと聞いております。現在、上出御所内線が農道でありながら交通量が多い状態であることから、引き続き農道で整備していただきたく思いますが、副市長のご所見を賜りたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 岡田議員の再問にお答えいたしたいと思います。
 今、改めてご確認いただきましたのは、上出御所内線の考え方でよろしかったでしょうか。
 現在もかなりの通行量が生じている路線でもございます。一定農道の整備は現在、路面の補修等も計画されているところではございますけれども、基本的には旧安土町と旧近江八幡市を結ぶ主要道路の一つのルートとして、今後も検討を加えながら、優先順位を含めて検討を進めてまいりたいというふうに思いますので、ご理解を賜りたくよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 岡田彦士君。
◆15番(岡田彦士君) 副市長、ありがとうございました。
 旧の近江八幡市と旧の安土町が合併した際、朝夕の国道の渋滞並びに県道2号線の渋滞を解消するために、国道と県道の間に近江八幡安土連絡道路を開設することを第1の目標としておりました。
 しかしながら、12年以上も経過してこの道路計画が進まないということは、近江八幡市の道路行政が脆弱であるという事実を如実に表しているように思われてなりません。時の行政間同士の話合いからして、12年以上もたってこんな質問をしなければならない。当局には様々、いろいろ理由があってのことだと思いますが、私としては非常に不本意であります。今後とも、約束事である近江八幡安土連絡道路の早期完成を目指していただきますようよろしくお願いをいたしまして、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
○議長(小西励君) 以上で岡田彦士君の個人質問を終わります。
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