録画中継

令和4年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月8日(木) 一般質問
井上 芳夫 議員
(1)令和3年度決算について
(2)「幻の安土城」復元プロジェクトと「安土城築城450年祭」ついて
  ①近江八幡市安土城復元推進協議会の事業進捗について
  ②安土城の「石垣を見せる」化について
  ③屏風絵の探索と情報発信について
  ④安土城築城450年祭の地元との連携について
◆11番(井上芳夫君) おはようございます。創政会の井上芳夫です。よろしくお願いいたします。
 近江八幡市のふるさと応援基金の寄附額は、滋賀県内の市町村の中では桁違いの1番であり、関係者の方々のご苦労のたまものであると思っております。
 近年、県内各地においてもいろいろな返礼品を出されておりますが、例えば野洲市はP&Gの化粧品であるとか、栗東は日清のカップ麺など、各地で製造された品物をいろいろと出されておるように思います。近江八幡市は代表的な近江牛があるんですが、うちの近くのロッテのアイスとか、たねやさんのバウムクーヘンとか、まだまだあるんじゃないかなと。近江八幡の伸びしろはまだまだあるんちゃうかなというふうに思っております。
 そんなことで、非常に多くの寄附をいただいた令和3年度の決算についてお伺いしたいなというふうに思っております。
 令和3年度の一般会計及び特別会計における決算収支等は、議会初日、中川会計管理者により報告があったとおり、一般会計は約11億円の黒字、また特別会計においても全て黒字決算であったと報告されました。非常にすばらしいこととは思いますが、これは一般企業においては、純利益、経常利益、また基金、つまり積立金の増加ということで優良企業となりますが、行政においては少し違うのではないかと考えます。赤字になったほうがいいというわけではないのですが、予算化した事業は行っていただきたいと思います。事業をやらなければ余剰金が出るわけで、見方によっては仕事ができてないとも言われかねません。11億円も黒字なら、雨漏りがしてる老蘇小学校を建て直してほしいと言われるかも分かりません。
 令和3年度は新型コロナウイルス感染症による国からの補助金やふるさと応援寄附金による収入の確保、頑張っていただいたこともあると思いますが、11億円も黒字を出すなら、もっと自治会要望に予算をつけるなり、道路や河川の整備に予算をつけるなり、市民の要望はいっぱいあると思うのですが、市長の所見をお伺いいたします。
 初問といたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) おはようございます。
 井上議員ご質問の令和3年度一般会計決算収支についてのご質問にお答えを申し上げます。
 令和3年度一般会計の歳入決算額は439億413万4,000円、歳出決算額は426億4,191万8,000円で、翌年度への繰越財源を差し引く実質収支額は11億1,073万7,000円となり、前年度の8億2,014万3,000円に比べ、約3億円の増加となりました。この要因としましては、国県支出金の翌年度精算金が前年度より約2億円増加したことが上げられるところです。
 具体的な内容といたしましては、国の新型コロナウイルス対策事業として令和3年12月末から実施された子育て世帯臨時特別給付金事業や住民税非課税臨時特別給付金事業について、国から概算交付で令和3年度に一旦歳入され、年度末の実績結果の差額を返還金として令和4年度に計上する必要があることから、今議会において令和4年度一般会計9月補正予算を計上しておるところでございます。また、本市独自の新型コロナウイルス感染症対策事業として実施した事業者支援事業の歳出不用額が約1億円生じました。したがいまして、令和3年度一般会計の決算黒字は実質的には前年度と変わらない内容と考えております。
 令和3年度一般会計の歳出におきましては、1、老蘇こども園でのゼロ歳児から2歳児受入れ拡充に向けた施設整備、それから八幡小学校屋内運動場の長寿命化工事と併せて、有事の際に避難所として活用するための防災機能整備、また子ども医療費助成事業に係る所得制限の撤廃、健康ふれあい公園のグラウンドゴルフ場及び児童遊戯場整備、文芸セミナリヨと信長の館の長寿命化対策工事、新庁舎整備基本設計、安土町総合庁舎の耐震補強工事、八幡堀ライティングプロジェクト事業、沖島の展望台整備事業などハード事業、またソフト事業、計画した事業を着実に実施するとともに、新型コロナウイルスワクチン接種事業の推進、国の地方創生臨時交付金を活用した新型コロナ市独自対策としての市民生活支援、事業者支援、地域経済活性化対策等の事業をスピーディーに実施してまいったところでございます。したがいまして、基本的に計画された事業については、滞りなくスピーディーに実施してきたという認識をさせていただいております。
 また、議員ご指摘の地元要望や道路、河川の整備事業費など、安全・安心なまちづくりをする上で、今議会において交通安全対策推進事業や市道維持補修事業において補正予算を計上しておりますが、緊急度、優先度を見極めた上、予算措置及び事業実施に努めてまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 自治会長さんはほとんど1年で交代されます。一生に一度の自治会長のときに市は何も要望を聞いてくれなかったと思われるかと思います。緊急性、優先性、優先順位をつけるのは大変難しいと思いますが、各自治会、1つずつでも要望を聞いてもらえるとありがたいと思うんですが、またよろしくお願いいたします。
 新型コロナウイルス感染症の関係で、通常とは違った事業が入り、非常に忙しくされた部局、またそれによりできなかった事業等あるかと思いますが、個々の事業につきましてはまた決算委員会で聞いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 2つ目に入ります。幻の安土城復元プロジェクトと安土城築城450年祭への準備と取組、そして組織の立ち上げについて。
 安土城は、皆さんご存じのとおり、織田信長公が天下布武の拠点として琵琶湖岸に築いた大城郭であります。その姿は、当時どこにもないようなけんらん豪華のもので、来日していた宣教師により遠くヨーロッパまで知られていますが、本能寺の変の後、天主をはじめとする建物は失われ、今では石垣と石段に当時の姿をしのぶほかありません。
 滋賀県は現在、安土城の実像を解明し、それを目に見える形で復元することで、安土城の魅力をより多くの人々に実感してもらうことを目的として、幻の安土城復元プロジェクト事業に取り組んでいます。令和3年度から4年度にかけて特別史跡安土城跡調査整備事業、令和の大調査の全体計画を策定中とされ、令和5年度から現地の発掘調査に着手し、事業を開始する予定とのことです。また、デジタル技術を活用した幻の安土城見える化基本計画を策定し、令和5年度から実施に向け制作に入り、安土城築城450年の令和8年度の公開を目指したいと考えておられます。
 令和4年3月の滋賀県議会予算特別委員会でも、文化財活用促進費の中、幻の安土城復元プロジェクト事業に本年度は7,349万1,000円の予算が計上されています。もう一つは、滋賀県立安土城考古博物館を安土城、信長、戦国をテーマとした情報発信拠点として機能強化することを目指し、展示リニューアルを行う予定で、令和5年度から改修工事に着手し、安土城築城450年の令和8年度までにリニューアルオープンを目指すとされています。
 本市では令和3年11月の近江八幡市安土城復元推進協議会で、引き続き復元推進に関わる情報収集と調査研究及び普及啓発活動の実施、全山発掘調査再開と石垣保全に向けた要望活動の実施、築城450年を市全体プロジェクトとして取り組むための機運醸成を図るという活動方針を打ち出されておりますが、令和2年12月の市長の発言では、「いろいろな計画を進めていただければと思います。私どもは山だけでなく周辺整備についても一体的に示せるものとしてやっていく必要があると考えています」と発言されています。
 現在、市の事業進捗について伺います。
 2つ目、本物の安土城の石垣を見せることのこだわりについて。
 見える化計画の中、樹木を取り除いたときの石垣を見せることのインパクトについてどのように思っておられますか。特別史跡ゆえに、樹木を取り除くことも、所有者である摠見寺や監督官庁である文化庁の許可なしではできないように思いますが、天空の城竹田城址のように、本物の石垣を見せることにより、安土城のすごさをかいま見ることができると思ったりしますが、石垣の見える化について見解をお尋ねします。
 3つ目、次に旧の安土町の思いを継承して、安土城が描かれているとされるびょうぶ絵の探索について。
 市が外務大臣を通じてバチカン市国やイタリア政府にお願いされたのか。また、探索をヨーロッパ全土に求め、安土城が描かれているびょうぶ絵のデジタル化を図り、SNSを駆使して情報発信されたのか伺います。
 4つ目、次に信長公が安土にやってこられ、安土城の築城を始められてから2026年(令和8年)に450年を迎えます。前回の織田信長400年祭、昭和56年(1981年)では、旧の安土町始まって以来のイベントが華々しく行われ、当時人気女優、夏目雅子さんや、仮面ライダー役の俳優、藤岡弘さん、そして茶道の千宗室さんなど、多彩な顔ぶれが安土にやっておられ、大いに盛り上がったことを記憶しております。
 2026年、今から4年後、安土築城450年を祝うイベントの取組について、今から用意周到に取り組まなければならないと思います。令和3年3月議会でも同僚の創政会の議員から、築城450年を迎えるに当たっての支援について、当局は築城450年を意識して全市的な取組となるよう、盛り上がりを期待できるような、そういった取組をしてまいりたいと考えていると回答されております。
 地元では、安土城築城450年に当たり、2026年をまちおこしの起爆剤として考え、住民が主体となって、町のにぎわいづくりや観光振興につながる450年祭になるように盛り上げていく所存でありますが、市としてはどのように取り組んでいかれるのか、また組織の立ち上げについてどうするのか、また地元の地域とどういった連携を考えられているのか、教えていただきたいと思います。
 以上、初問といたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
             〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 皆さんおはようございます。
 井上芳夫議員お尋ねの安土城に関するご質問のうち、石垣を見せることについてお答えいたします。
 特別史跡安土城跡は、山全体に高い石垣が積まれており、樹木を取り除いた場合、観光客等に対し大きなインパクトがあると思われます。
 しかしながら、議員ご指摘のとおり、安土城跡は特別史跡であるため、大規模な整備には、整備計画を整え、国の文化審議会を経た上で文化庁長官の現状変更許可が必要となります。また、琵琶湖国定公園特別地域と鳥獣保護区保安林といった他の法令による規制区域内でもあることから、それらの調整も必要であります。
 一方、特別史跡安土城跡の文化財保護法上の管理団体である滋賀県においては、安土城跡のさらなる解明と保全に向けた幻の安土城復元プロジェクトが令和2年度から進められており、特別史跡安土城跡整備基本計画が令和4年度末に策定される予定となっております。ご質問の石垣の見える化は、同整備計画の中で他の整備とともに総合的に検討を進めることとされております。
 なお、計画策定に当たりましては、学識経験者や文化庁の担当係官、主な土地所有者である摠見寺のほか、近江八幡市と東近江市の担当部長等で構成する計画策定検討会議が設置されており、会議の場において専門的な視点や地域の実情に係るご意見等を幅広く聴取するとされております。
 本市といたしましては、地域の意向や実情に鑑み、意見を積極的に申し出ながら、安土地域の活性化や本市の魅力向上につながる計画の策定に参画し、その後の事業推進、また普及啓発などにも取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 濱本安土町総合支所長。
             〔安土町総合支所長 濱本 浩君 登壇〕
◎安土町総合支所長(濱本浩君) 皆様おはようございます。
 井上議員お尋ねのご質問にお答えをいたします。
 まず、安土城復元推進協議会の進捗状況についてお答えいたします。
 今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑み、総会及び幹事会、普及啓発事業の実施は秋以降に実施する予定です。
 まず、ご質問においてご指摘いただいた近江八幡市安土城復元推進協議会の3つの大きな活動方針の1点目である情報収集や調査研究につきましては、長年にわたり安土山図びょうぶの探索活動を行っておられる研究者からの情報収集などを行っております。
 今後、幹事会において精査、検討の上、その研究グループによる講演会の開催などに取り組みたいと考えております。
 次に、2点目の石垣保全に向けた要望活動の実施につきましては、令和2年度の役員会に滋賀県知事にお越しいただいた際に、地域要望として会議の席で石垣の保全を要望し、知事からは、かねてから石垣を見えるようにという意見もいただいている、草刈りなどの実施に当たり、市民や信長ファンに参加してもらうのはいい案であるとの所見をいただきましたので、同会においてさらなる検討をしていただきながら、実現に向けて取り組んでまいりたいと考えています。
 3点目の築城450年を取り組むための機運醸成を図る活動方針でございますが、安土城跡所有者の摠見寺様と管理団体である県などと協議をしつつ、安土城跡周辺のグランドデザインを見据えて検討を続けてまいります。
 小項目2点目の安土山図びょうぶの探索につきましてお答えをいたします。
 この取組は、県の幻の安土城プロジェクトとして取り組まれており、滋賀県知事が駐日イタリア大使などに直接出会い、探索への協力要請をされています。市といたしましては、県の取組に連携する形で、チラシの配布やSNSの活用等で情報発信を実施しております。
 次に、安土城築城450年につきましてお答えいたします。
 本市としましては、築城450年の節目の年を盛り上げていくために、地元と一体となった令和の時代に適合した取組を実施したいと考えております。そのために、地元団体や関係機関などの代表者で構成する協議会を設立いただき、具体的な内容を含め、協議検討を実施しながら進めてまいりたいと存じますので、議員の皆様におかれましてもご理解、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 再問したいと思います。
 昭和43年8月、本市では国内でも珍しい夫婦都市の提携を富士宮市と結びました。その後、50年以上にわたり絶やすことなく、本年7月16日に琵琶湖の水を富士山本宮浅間大社に奉納するお水取りの神事が水ケ浜で行われました。
 そういった歴史ある行事を行っていますが、一方では、本市は平成22年にお隣の安土町と対等合併しております。また、平成22年に富士宮市も芝川町と合併しています。旧の安土町と旧の芝川町は現在ともに、あづち信長まつり、信長公黄葉まつりとして、各町中心で行っております。
 そこで、近江八幡市と富士宮市の中にある安土町と芝川町は次世代へつなぐためには交流が必要と思われますが、本市と富士宮市の信長公が取り持つご縁として、地域間交流の強化が必要と思われますが、いかがでしょうか。当局の回答を求めます。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
 濱本安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(濱本浩君) 井上議員の再問にお答えをいたします。
 旧安土町、旧芝川町において、織田信長公の名前を介した祭事を実施されておりまして、ゆかりも深いことに加え、地域住民同士の機運が高まっているようならば、地域間交流、市民交流としての取組の展開に対しては、他の地域間交流と同様に協働の取組として支援をしたいというふうに考えております。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 住民さんがそういうふうに地域間交流をしていきたいというふうな思いが出てくれば、また検討していただきたいと思います。
 次に、議会質問からですが、令和2年9月の議会では、2026年に安土城築城450年を迎えることから、現在湖上交通を活用した観光ルートの検討を積極的に進めていると答弁されております。また、令和3年3月議会でも当局は、安土地域の豊富な歴史、文化、自然など貴重な資源を観光や産業振興に活用できるよう、新たな構想の検討を進めていると回答されています。積極的観光ルートの検討や産業振興の活用、新たな構想の検討について、現在どのような検討をされているのか教えてください。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
 本市では現在、平成25年3月に策定いたしました観光振興計画の改定に向けた作業を進めさせていただいておりますが、その中で、安土地域を含め市全体として観光振興に必要な構想、また施策、事業を検討してまいりたいというふうに考えておりまして、安土地域を例えば自転車で周遊するルートの設定、それから観光振興に資する事業などもこの計画の中で位置づけまして、関係者等と協議しながら具体的な取組を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 次に、大河ドラマ関係についてですが、河内長野市産業観光課では、楠正成、正行親子をテーマとした「楠公さん」NHK大河ドラマ誘致協議会を設置し、誘致に取り組んでおられます。
 同協議会は平成30年4月17日に設立され、楠公さん、大楠公、小楠公ゆかりの地などが自治体連携を行いながら、交流人口の増加や産業振興、観光振興、文化財の活用など、連携した地域の活性化を図るため、大河ドラマの誘致を行うことを目的としております。自治体連携として、滋賀県でも大津市と湖南市が協力されています。活動内容としては、全国に向けて支援と協力とともに署名活動もされています。
 そこで、幸いにも大河ドラマ「麒麟がくる」近江八幡市推進協議会が今、組織の上では残っていると聞き及んでいることからも、本市でも河内長野市産業振興課のこういった活動を参考にしながら、安土城築城450年祭に向け、(仮称)安土城築城450年祭協議会というプロジェクトを設立してNHK大河ドラマ推進の活動を盛り上げていかなければと思ったりしますが、いかがですか。
 題材については、次の2023年は「どうする家康」、次の2024年は「光る君へ」、主人公紫式部は決まっております。2025年は、太平洋戦争から80年ということで、その関係が候補に上がっているとか。本市でも2026年に向け、安土城築城450年のこともあり、NHK大河ドラマを誘致して、信長公が主人公でなくても、安土桃山時代の文化を代表する狩野永徳などはどうでしょうか。
 以上、大河ドラマ誘致に関して本市の考えについてお伺いいたします。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
 濱本安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(濱本浩君) 井上議員の再問にお答えをいたします。
 大河ドラマは、地域の経済や観光に多大な好影響をもたらすことが期待できますので、初問でお答えをいたしましたとおり、令和の時代にふさわしい安土城築城450年を彩る取組の一つとして、協議会において幅広い角度から検討を進めていただきながら、実現に向けては取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。また、NHK等行くときには一緒に寄せてもらいますので、よろしくお願いいたします。
 安土町総合支所の隣の竜石山という中屋側の山にある安土城跡の看板が現在見えない状態となっています。これは旧安土町時代に新幹線から見えるようにと設置された看板です。竜石山の木を伐採して安土城跡の看板を見えるようにしていただけませんか、お伺いいたします。また、そのほかの安土町内の観光看板の設置などをされるのか、お考えをお聞かせください。
 また、さらには県は安土城築城450年に際して、滋賀県立安土城考古博物館を安土城、信長、戦国をテーマにした情報発信拠点として機能強化することを目指し、展示リニューアルを行う予定で、令和5年度から改修工事に着手し、安土城築城450年の令和8年度までにリニューアルオープンを目指すとされていますが、本市でも城郭資料館のリニューアル、信長の館のリニューアル等、リフレッシュ計画等、全てハード面についてお伺いいたします。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 幾つかの再問にお答えさせていただきたいと思います。
 まず、安土町総合支所の西側にございます竜石山中腹に設置しております安土城跡の案内看板につきましては、周辺の樹木で現在文字が隠れているということでございまして、承知しております。そうしたことから、できるだけ早く対応させていただき、看板がきちんと見えるようにさせていただきたいというふうに思っております。
 それから、ほかの看板設置についてでございますけれども、現在は、皆さんもご承知かと思いますが、カーナビゲーション、また様々な音声ガイドがスマートフォン等でも活用でき、確認できることということもございますので、誰もが簡単に利用できる環境が別途整っているところもございます。こうしたことも踏まえて、従来のとおりの看板設置の在り方については、景観も含めて考え直す時期にあるのではないかというふうに思っております。
 安土町内におきましては、旧の安土町時代から現在に至るまで、今申し上げましたような観光案内、また周遊を促す看板類が数多く設置されておりますけれども、老朽看板の撤去、また更新につきましては、城下町等地域の風情、またその有効性も踏まえて対応してまいりたいというふうに考えております。
 それから、安土城関連施設のハード面におけるリニューアルについてでございますけれども、現在信長の館の外壁と屋根防水の改修工事を進めているところでございます。また、原寸大に復元されております天主につきましては、今後修繕が必要な箇所の確認等を行い、必要な措置の検討も行っていきたいというふうに考えております。
 それから、安土城郭資料館につきましては、現在改定しております、先ほど申し上げました観光振興計画の中で、安土地域の観光振興をきちんと整理させていただいた上で、リニューアルの必要性も含め検討させていただきたいというように考えております。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 いろいろ言いましたけども、いろいろと対応していただけるとありがたいかなというふうに思います。
 本当にカーナビゲーションで大体、この頃、観光地とか寄せてもらうんですけども、カーナビで行くにも、ちょっと看板があって、ああ合うてるわとか、カーナビを100%信じてないというところがあるのかも分かりませんけども、ちょっと安心するんで、看板もあったほうがやっぱりいいかなというふうに思っております。
 訪問者のおもてなし観光の基本として、道路整備、白線の再整備、県道、市道の路肩の清掃、整備をできるだけ早くしなければいけないと思いますが、市の考えについてお伺いいたします。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 井上議員の再問にお答えいたします。
 来訪されるお客様は、目的地だけではなく、周辺の環境も含めて観光にお越しになられることから、観光地周辺の市道整備等につきましては、地元関係者と協議を進めてまいります。路肩等の清掃、除草などの日常的な維持管理については、適時、地元の自治会と協議しながら実施してまいりたいと考えております。
 また、県道の整備や県道の適切な維持管理につきましても、観光地の魅力を損なわないよう、引き続き県に対しまして要望してまいります。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。県への要望もよろしくお願いいたします。
 令和7年度は安土マリエートで国スポ、ハンドボールの会場となっております。また、令和8年度は今質問した安土城築城450年を迎え、同時に安土学区のコミュニティエリアの一体整備が竣工するぐらいになるかなと思います。文字どおり、安土のまちづくりは信長公時代の山下町城下町に再現され、コミュニティエリアを中心とした新しい時代が来るのではないかと思うと、わくわくいたします。将来ここに住んでくれるであろう若い人たちの贈物として、新しい基盤整備ができることを喜んでおります。
 近江八幡市の東の玄関口で来訪者を迎える準備が着々と進むことを願っております。今後も不断の努力を怠ることなく、安土の将来のまちづくりのために、市民皆様方と一緒に協力、努力しようと思います。当局の皆様へ、安土の活性化は近江八幡市の宝物となると確信しております。よろしくお願いしてこの質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(小西励君) 以上で井上芳夫君個人質問を終わります。
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