録画中継

平成28年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月7日(水) 個人質問
奥田 孝司 議員
(1)公民連携による公有地活用について
   ①本市の公民連携による公有地活用の考え方について(全般論として)
   ②市行政拠点地区における公民連携による公有地活用の考え方について
(2)自転車を活用した観光振興、地域活性化について
   ①本市としてのビワイチの取組について
   ②自転車を活用した交通まちづくりについて
(3)八幡堀周辺の観光交通政策について
◆6番(奥田孝司 君) 翔政会の奥田孝司でございます。
 このたび、16世紀後半の貴重な遺構跡を再生する夢を描いて、一般社団法人秀次家臣団屋敷跡竹林を守る会を発足し、八幡山城を築いた豊臣秀次公の家臣団の屋敷跡が広がっていたと思われる八幡山宮内町に面した麓の荒廃した竹林を、美しい景観を取り戻すため、市民の皆さんによって整備作業を継続されています。約60名の方が参加されていまして、最高齢の方は84歳という方も参加されております。竹林整備のボランティアを募集されていますので、約4,130坪ありますので、今後機会があればぜひとも参加のほどよろしくお願いいたします。
 それでは、発言通告書に従いまして、一括で大きく3項目質問させていただきます。わかりやすく回答していただきますよう、よろしくお願いいたします。
 まず、1項目めです。近江八幡市における公民連携による公有地活用について質問をさせていただきます。
 去る11月11日、奈良県橿原市にて自治振興セミナーが開催され、参加してきました。そのセミナーの目的には、人口減少問題の克服と成長力の確保を目指す地方創生は、平成27年度には地方において地方版総合戦略が策定され、平成28年度から具体的な事業を本格的に推進する段階に入っている。また、地方創生の基盤となる地方分権改革は、地方の発意と多様性を重視した新たなステージを迎えており、地方公共団体から全国的な制度改正の提案を募る提案募集方式や地方公共団体の発意に応じ選択的に権限委譲を行う手上げ方式が導入され、成果を上げています。このような状況のもと、地方公共団体が自主的かつ主体的に地域の実情に合った施策を展開するためには、職員、議会議員の一人一人が地方創生や地方分権改革に対する理解を深めるとともに、政策の形成と実効性の確保に関する知識を深めることが重要であるとありました。
 そのセミナーの中で、全国から注目されている町、岩手県紫波町のオガールプロジェクトの紹介をされていました。人口3万3,500人、高齢化率27.84%の町に、定住人口400人、交流人口94万人、雇用者数200人の実績を上げられています。
 オガールとは、紫波の方言で成功を意味するおがると、フランス語で駅を意味するガールを足したものらしいです。それらの実績は、PPP事業、パブリック・プライベート・パートナーシップ、公民連携によるまちづくりによって結果を出されておられます。
 PPPの定義は、公共サービスの提供や地域経済の再生など何らかの政策目的を持つ事業が実施されるに当たって、官、地方自治体、国、公的機関などと、民、民間企業、NPO、市民などが、目的決定、施設建設、所有、事業運営、資金調達など何らかの役割を分担して行うこと、その際には、1つ目としてリスクとリターンの設計、2つ目、契約によるガバナンス、この2つの原則が用いられてることとあります。
 そこで、近江八幡市においても、公的な資金に頼り過ぎることなく、公民連携したまちづくりをと考えます。平成26年6月に、近江八幡市庁舎整備基本構想と新たな生業を育む歴史薫るまちづくり計画を策定され、市庁舎の整備とあわせた近江八幡行政拠点地区にもにぎわいの創出の必要性を明らかにされています。にぎわいのある近江八幡市の中心地としてふさわしい合理的な土地利用を図っていただきたいと考えます。
 そこで、1つ目の問題として、公有地の有効活用に関し、公民連携の手法を取り入れることについて、市のお考えをお伺いします。
 2つ目に、また特に近江八幡市行政拠点地区での公有地の活用について、公民連携によることも有効と思いますが、お考えをお聞かせください。
 大きく2項目めです。
 滋賀県では、2016年2月26日に、滋賀県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例が施行され、自転車を利用した観光の推進として、観光客への自転車ツーリズムを推進されています。
 このような中で、自転車を利用して琵琶湖を一周する取り組みビワイチなどにより、観光客が県内各地の観光地を来訪できるような取り組みを進められています。去る10月には、滋賀県全域にビワイチサイクルサポートステーションを設置し、県内のコンビニエンスストア、商店、ホテルなどと協力して、駐輪スペースやトイレ提供、空気入れや工具無料貸し出しなどサイクリスト向けのサービスが充実、近江八幡市においても現在10事業所に設置されています。
 米原市では、スポーツサイクルのレンタルを計画されて、約60台のスポーツサイクルを用意されておられるようです。観光交流人口をふやすとともに、地元においても自転車文化が広がり、地域の活性化にもつながると考えます。
 近江八幡市のビワイチへの今後の取り組みについて、本市におけるビワイチ参加者の受け入れ環境への施策のお考えをお聞かせください。
 また、本市における自転車を利用した交通まちづくりをお伺いします。
 経済、財政、交通利便性、環境といった数量的に計測される政策的価値だけでなく、景観、移動の快適さ、感性として体感することが自転車利用の価値であると考えます。レンタサイクルだけではなく、最近では、通勤通学や買い物など生活の移動手段としても広がってきている町なかで自転車の貸し出し、返却ができる自転車シェアリングなどの施策もあります。
 本市の自転車を利用した取り組みの姿勢、考え方をお聞かせください。
 大きく3つ目に、八幡堀周辺の観光政策についてお聞きします。
 ロケツーリズムなどで観光客が増加傾向にあります八幡堀周辺ですが、秋の行楽シーズンには市道白雲宮内線日牟礼八幡宮前道路において、10月22日から11月13日まで期間中、北向きの一方通行規制、大型車乗り入れ禁止され、また10月13日には、周辺自治会、警察、周辺の事業所、関係団体、行政により交通安全対策会議も開催されました。その会議では、市道両側の未舗装部分における駐車禁止、歩行者への通行帯確保、路上駐車への対策、駐車場対策、ガードマンの対応など多くの課題、解決策が話し合われました。
 今回の検証での今後の取り組みについてお考えをお聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。
○副議長(北川誠次 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 奥田議員の数点にわたりますご質問の中で、公民連携による公有地活用の考え方で、2つ目の、市行政拠点地区における公民連携による公有地活用の考え方についてお答えを申し上げたいと存じます。
 市行政拠点地区は、官庁街エリアとして、平成28年2月に策定いたしました市庁舎整備等基本計画において、整備方針を、100年先を見据え、にぎわい、交流を軸とした、来てみてよし、迎えてよし、地域よしの新たな三方よしの実現と掲げていることから、エリア内の公有地をにぎわい・交流創出ゾーンと位置づけ、いつの時代においても人々が来訪して交流することで地域資源の価値が現出する交流型の内発的発展に資する機能の導入を目指すこととしております。また、機能の導入に当たっては、地域の発展を目指した戦略的な段階活用を視野に、将来的な社会情勢の変化や市民や来街者のニーズの変化を的確に捉え、にぎわい・交流創出のための新たな需要を喚起する弾力的で継続性のある計画とすることとしているところであります。
 したがいまして、官庁街エリアの公有地の有効活用の検討は、行政主導だけでなく、民間の力を引き出すなどの公民連携も含めて検討する必要があるものとしております。
 また、近年、他の自治体におけます中心市街地の活性化や町の再生、にぎわいの創出を目的としたまちづくりの事業手法では、人口や地理的条件、地域性などはさまざまでありますが、民間の資金、技術や経営ノウハウを活用するPPPやPFIを初め、提案募集方式、コンペ方式や対話型市場調査方式などにより、公民連携による公有資産を有効活用されている事例が多く見受けられます。
 いずれにいたしましても、市民の皆さん方の関心が高い官庁街エリアの公有地の活用は、整備方針の考え方を踏まえて、市民にとって有益となる手法を十分に検討し、判断してまいりたいと考えているところでございます。
○副議長(北川誠次 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の大項目2つ目の自転車を活用した観光振興、地域活性化についてのご質問にお答えいたします。
 まず初めに、ビワイチへの取り組みについてのご質問にお答えをいたします。
 本市におきましても、自転車の利活用による観光振興を一層進めるに当たり、ことし7月より、ビワイチ関連事業を初め、サイクルツーリズムの推進を目指す滋賀プラス・サイクル推進協議会へ参画をいたしました。このことにより、滋賀県下において各市町や関係団体が実施する自転車関連事業への協力や広域での連携体制を整えることができました。
 平成27年度に、推進協議会が、県下47カ所の施設、店舗を試行的にビワイチサイクルサポートステーションとして登録をしておられますが、今年度、本市が協議会に参画した後に、観光物産協会を通じ、市施設として白雲館と安土城郭資料館の追加登録申請を行い、この10月には正式に認定されたところでございます。また、市施設以外にも積極的に参加の呼びかけを行い、県立安土城考古博物館や安土山ロープウエーを初め、民間の店舗、ホテルなども合わせまして10カ所の登録をいただくことができました。
 今後、これらステーションの本格稼働により、自転車で来訪される方々に水やトイレ、休憩場所の提供、工具の貸し出しなど、積極的な受け入れとおもてなしの体制を整え、自転車利活用の一層の促進につなげていくとともに、そうした拠点施設や店舗の拡充も図ってまいりたいと考えております。
 また、本市においては、西の湖周辺において県が整備したびわ湖よし笛ロードがございますので、ビワイチ事業の中でのPRを初め、積極的な活用を図るとともに、同時に一層の整備拡充を県にも働きかけながら、滋賀県でも有数の自転車ロードの価値の向上と利用促進を進めてまいりたいと考えております。
 次に、本市における自転車を利用した交通まちづくりについてのご質問にお答えいたします。
 自転車には、観光資源のほか、環境対策としての地球温暖化防止活動、低炭素社会の取り組みとして、我慢するエコから楽しむエコへの側面、また福祉、子育て支援対策としては、幼児同乗用自転車に対しては安全対策や子育て世代の経済負担の軽減、交通施策としては、三輪車等のシニア向け自転車や電動アシスト自転車に対して渋滞の緩和や高齢者の移動手段の確保、さらには健康づくりやスポーツ振興策として、健康寿命、医療費削減対策、商工労政の経済対策としては、市内事業者などの経済活性化対策などの多様な要素が含まれているものと認識しております。
 既にご承知いただいておりますとおり、現在本市では、第2期ローカルマニフェストにおきまして、エコロジーを考慮した循環型都市づくりを進めますという政策がありまして、その中の事業として、自動車から自転車への交通手段の移行を進めるなど、低炭素社会づくりの推進を図ることとしており、レンタルサイクル利用者に対するインセンティブとして割引クーポンの発行などに取り組んでまいりました。
 ご提案にありますような自転車シェアリングは、旧来のレンタルサイクルと比較しまして、費用負担の問題や事故発生時の責任処理の方法、また拠点ネットワークの設計と確保などさまざまな視点での課題解決が現状では必要となります。しかしながら、さきにも述べましたとおり、自転車には多様な効能や効果が期待できることから、今後は自転車を利用した交通のまちづくりに向けて実現可能な施策化に関係課などとともに多角的に調査研究をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(北川誠次 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
             〔総務部長 益田卓弥君 登壇〕
◎総務部長(益田卓弥 君) 奥田議員の公民連携による公有地活用の考え方についてのご質問に対し、公有地を含めた公有資産全体を捉えた一般論としてお答えをいたします。
 一般的に、公有資産における公民連携として主なPPP手法、パブリック・プライベート・パートナーシップ手法としましては、指定管理者制度、それから民営化、ネーミングライツ、PFI手法など、いわゆる官と民が連携をいたしましてそれぞれの強みを最大限生かすことにより最適な行政サービスの実現と町の価値や市民の満足度を高めるための手法として用いられております。現在の厳しい財政状況下における公有資産のマネジメントの有効な手法として、全国各地の自治体で導入がされてる状況にもあります。
 本市におきましても、これまでから公民連携の有効性は十分に認識しておりまして、1つ例を申し上げますと、保育所の民営化や指定管理者制度の導入といった民間の創意工夫を活用した最適な行政サービスの実現を図ってきたところであります。また、今年度末に策定をいたします公共施設等総合管理計画においても、持続可能なまちづくりの実現に向けた今後の公共施設などの管理に関する基本的な考え方として、公民連携の活用を示す予定としております。今後のまちづくりには有効な手法の一つであると認識をしてるところでございます。
 ただし、この公民連携はあくまでも公有資産の有効活用の手法の一つでありまして、公有資産の目的や公有資産を取り巻く状況等が一つ一つ異なることから、全ての公有資産において活用できるものではなく、公有資産を有効活用する際には最適な行政サービスの実現や持続可能なまちづくりという視点を持って、公民連携を初め、売却を含めたさまざまな手法を十分に検討し判断すべきものと考えております。
 以上でございます。
○副議長(北川誠次 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
             〔市民部長 姓農彰宏君 登壇〕
◎市民部長(姓農彰宏 君) 奥田議員の八幡堀周辺の観光交通政策についてのご質問にお答えをいたします。
 まず初めに、秋の行楽シーズンに合わせて10月22日から11月13日まで実施させていただきました日牟礼八幡宮周辺の交通規制に際しましては、地元住民の皆様や周辺地域の関係者の方々の多大なご理解とご協力をいただきましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。
 今回の交通規制につきましては、春のゴールデンウイークの交通規制の検証を行い、地元自治会のご意見を伺い、試行的な取り組みとして、以前から提案がありました年間通じての一方通行規制の実験的な取り組みとして、平日も含めた一方通行規制を行いました。このことにより、一定の成果があったものの、地元周辺の皆様にかなりの負担をかけることとなり、平日の一方通行規制は今後周辺の皆様のご理解がなければ難しいと考えております。
 また、10月13日開催し、議員にもご出席をいただきました日牟礼八幡宮前周辺道路の交通安全対策検討会議では、周辺の自治会、事業者、近江八幡警察署、日牟礼八幡宮、観光団体等、関係者の方々にお集まりをいただき、それぞれの団体の状況、ご意見を伺い、今後の交通安全対策につなげていく場となりました。
 今後、秋の交通安全対策の検証を踏まえまして今後の対策を進めてまいりたいと考えており、再度関係者にお集まりをいただき、抜本的な対策につなげられるよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
○副議長(北川誠次 君) 回答漏れはありませんか。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 済いません、先ほどのビワイチに関するご質問に対する回答の中で、正しくは県立安土城考古博物館や「八幡山ロープウエー」とお答えさせてもらうところを「安土山ロープウエー」と発言したようでございますので、訂正をさせていただきたい。「八幡山ロープウエー」が正しい答弁でございますので、訂正をさせてもらいます。よろしくお願いします。
○副議長(北川誠次 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 この岩手県紫波町の例を挙げましたけども、岩手県紫波町のこのオガールプロジェクト、全く公的な資金に頼ることなく進められてきたものではありません。1つの施設では、2億7,700万円という社資本も入っております。近江八幡市においても、私はこういうふうな雇用を生み出す、地産地消を生み出すという施策をこの行政拠点地区でもとっていただきたいなというふうに願いまして質問させていただいております。
 この近江八幡市においても、まだこれから市庁舎建設と、まだ今言うてる行政拠点地区の整備もあります。これ以上大きく地方債残高がふえないように、よろしくお願いしたいと思います。
 それで、財政の観点から再問をさせていただきます。
 行政拠点地区は、今後、地区変更され、にぎわいの創出を考えておられますが、中期財政計画の中で、収支改善に向けた基本的な考え方と数値目標の中で、基本的な考え方として、新たな行政需要へ柔軟に対応するために公有財産を有効に活用することや新たな財源を模索することを推進しながら一般財源の確保に努めます、歳出では、事業の必要性や実施主体、費用対効果などの視点から検証し、無駄の排除を徹底します、特に今後、多くの基盤整備事業が予定されており、事前検証においてはランニングコストを初めあらゆる効率化の可能性を探り、創意工夫しながら事業費コストの削減や一般財源による負担を抑制する方法を検討、徹底しますというふうなことが書かれております。
 ですから、この行政拠点地区の公有地は、今後土地を売却するか、リースにしてその上に何らかの施設を建てられるか、また近江八幡市中期財政計画の見直し版を9月にいただきましたけども、平成36年まで計画されていますが、この行政拠点地区がどうされるかというのが記載されておりませんので、この行政拠点地区の土地利用の今後のビジョンについてお伺いします。
○副議長(北川誠次 君) 回答を求めます。
 吉田副市長。
◎副市長(吉田正樹 君) ビジョンでございます。これはやはり次世代に引き継げるようなビジョンを持つわけでございます。行政拠点地区という位置づけがあるわけでございますが、今回の庁舎につきましては、みんなが集まってきていろんな小集団活動をして、その中に行政の仕組みがあるという考え方でございまして、今までは箱をつくればいいという発想でございましたね。でも、そやないんですね。これからというのは、いろんな市民の方たちが目的を持って市役所に来ると、ここでいろんなものができるということでございまして、全体的にいろんな周りに現在市の財産があるわけでございます。
 こういったことを考えていきますと、これからどうするんやということのお尋ねでありますね。これは、これからその都度その都度いろんな社会情勢が参ってまいります。そこで考えていくと。一つの例でございますが、例えば福祉系にしましても、327万人というのが2030年に認知症の方ができるよというのがこの間ある会議であったわけであります。しかしながら、今いろんなとこで議論しますと、2030年には700万人になるよといったことがあるわけでございまして、そうなりますと、今後、地域でいろんな仕組みを講じていこうじゃないかと。だから、こういった視点で行政拠点地区も考えていくということでございます。
 だから、将来は、今これから議会と、またいろんなところで議論をさせていただきましてやっていくと。だから、今ここでこういうことをやる、周りですね。今、空いたるとこをこういうことをやるということを、今現在は皆さんとお話をする、市民といろんな形で協議をして進めていくといったお答えしかできないわけでございまして、その都度その都度皆さんと協議をさせていただくという形になります。行政は、行政拠点地区につきましては市民がみんなが来ていろんな仕組みがある時代が来るんですね。今までは、箱だけつくったらいい。そうやないんですね、これからは。みんなが来て、そこでいろんな活動ができる場所をつくっていくという、その一つのにぎわいでございましてね。だから、一般的に何や知らんけど物を売るから人が集まってくるという感覚がすごく走ってるようでございますが、これからそういう時代じゃないということであります。
 これから人口も減っていきます、必ずですね。いろんな形で心を持って、市役所の中で、市役所の周辺で、市役所で課題解決をするといった形で考えてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
○副議長(北川誠次 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 今後、市民の方々といろんな話をされて、この前のにぎわいの創出を生み出していかれることに対しては、大変どうなるんやろうという夢のある話で私はないのではなかろうかというふうな感じで考えております。
 もう一つ、この紫波町で聞いてきた例を挙げますと、アリーナをつくられて、そのアリーナはバレーボールの試合ができる。ところが、カナダから材木を仕入れられて、国際基準を満たされて、Vリーグ、全日本の選手が合宿されたりとかそういうふうなことを、今バレーボールのトップレベルの選手が来ているというふうなことを聞きました。
 スポーツ市場といいますと2兆5,000億円あります。そのうちの1兆8,000億円が野球とサッカーでありますけども、そのあとの7,000億円がバレー、バスケットであります。そのバレー、バスケットに対してバレーを選択するという発想もすばらしいと思いますし、また今後、にぎわいの創出の中でひらめきしていただいて、いろんなことを考えていただいて、市民にとって集まれる、またはそこで地域の経済が活性化されるということを考えていただいて今後取り組んでいっていただきたいというふうに私は考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、自転車について再問をさせていただきます。
 これは「サイクル」という自転車の季刊紙であります。これはことしの10月に秋に出ました。このページの中には、ビワイチの紹介と近江八幡市の紹介がされています。当然、自転車の季刊紙ですから、自転車によって近江八幡市の中、琵琶湖をどういうふうに周回したらよい風景が見れるか、またはどこに行けば休憩できるかというふうなことが書かれておりまして、今では近江八幡市でもたくさんの自転車人口がふえてきておりますし、また湖岸道路沿いの守山のホテルに宿泊されている方なんかはそこでレンタサイクルを借りられて、守山には観光地が少ないですから、近江八幡市の八幡堀に来られたり、たくさん来ておられます。
 そこで、今のスポーツ自転車はスタンドがなく、ひっかけるというふうな感じになっておりますので、私が思うのには、市営小幡駐車場なんかに駐輪場を設けていただければと思うんですが、お考えをお聞かせください。
○副議長(北川誠次 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の再問にお答えします。
 スポーツ自転車に対するスタンドを、とめられるところを小幡町の市営駐車場につくってもらえないかという質問やったと思いますけども、現在、小幡町の市営駐車場の管理者からの報告では、一般のいわゆるママチャリといいますか普通の自転車に対して時々とめさせてほしいというお話はあるようですけども、基本的にスポーツ自転車については今のところそういうニーズを伺っていないということでございますが、そういう季刊紙も含めていろいろと紹介される中で、今後ふえてくればまた一定のことを検討してまいりたいと思っておりますが、今現在としては需要は聞いてないという状況でございますんで、ご理解よろしくお願いいたします。
○副議長(北川誠次 君) 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。今後の検討をよろしくお願いしたいと思います。
 この自転車と観光地の八幡学区の旧市街地の観光渋滞はいつも言わさせていただいております。私が議員になってから、午前中の質問にあったように、だんだん交通渋滞が大きくなってきてるような感じがいたします。それで、自転車の活用も、観光地周辺に車、自転車、歩行者ってなってくると、またこれも交通渋滞が起こるわけですから、市営駐車場の中に駐輪場を設けていただいて、そこからまた観光地に歩いていっていただくというふうな施策をとっていただくと、少しでも解消できるんではないかというふうに考えます。
 そこで、自転車についてもう一つ再問させていただきたいんですけども、この自転車の活用について、先ほどの答弁でありましたように、環境を考えるなら環境だったり、体力面であったら福祉に行ったりとか、スポーツであったら教育委員会に行ったりとか、レンタサイクルであったら観光課とかというふうな、いろいろな自転車の活用の仕方によって窓口が変わってくるというふうに私は考えます。この自転車の活用は一体どこの窓口でちゃんとやっていただくことを聞けばいいか、総合政策部のほうで考えていただくのであれば総合政策のほうに行かさせてもらうんですけども、この自転車の活用についての施策について、どこの窓口に行けばいいのか、お尋ねします。
○副議長(北川誠次 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の再問にお答えします。
 確かに、先ほど来申し上げてますとおり、自転車については多様な効能や効果がございます。そういうことで、関係する部署が非常に多うございます。市民部もそうですし、総合政策もそうですし、福祉の関係も皆そうやと思いますが、なかなか今現在のところ近江八幡市でこれという窓口を設けておりませんが、今近江八幡市としてはそれぞれの切り口でやるべきことをやっております。
 ただ、ほんで一定、例えば守山さんのように、先ほどもおっしゃられたように、観光資源とかそういう歴史的な部分が少ない分についてカバーするということで自転車を通じたまちづくりをしようという切り口でやっておられるので、それを特化した部分でやっておられると思います。そういう意味でいうと、近江八幡市は自然とか歴史とか文化が非常に多うございますんで、自転車だけが全てではございませんので、そういう意味で、今後、総合的な窓口は今のとこありませんが、それぞれの部分でやれるとこやっていきながら検討していきたいと思います。
○副議長(北川誠次 君) 吉田副市長。
◎副市長(吉田正樹 君) どうも済いません。政策ですから、総合政策部政策推進課があるわけでございます。ほんで、いつも地方創生でもそうなんですね。全体的ないろいろな案をいただくのは全て政策推進課でやります、もちろんですね。そこでまとめまして、具体的に発車する場合はもちろん原課で行いますから、いろんな提案ございましたらまず最初は政策推進課にこれしたらどやということで言っていただきますと、これは動きます。
 何回もこの前からお話ししてますが、地方創生なんか特にそうなんですね。いろんな地元のご意見をいただき、地元はそれやってしまえと、連携せよということなんですね。連携していろんな案を持ってこいと、国がですよ。それを一遍向こうでプレゼンをやります。やって通ればこれは交付金をいただけるわけでございまして、要するに知恵の出し合いでございます。ただ、言えることは、よそがやってるからうちがやるというのはなかなか通らないことでございます。少しだけ、少しカンフル剤与えてやればええと思います。
 まず最初は政策推進課のほうで、こういうことをやってみたらどうか、やりたい、ここまで民がやる、あとは調整はやってまいりますので、ぜひともいろんなご提案なりご意見をいただきたいと思いますので、お願い申し上げます。
○副議長(北川誠次 君) 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。それではまた、副市長のほうに行かさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 自転車については、レンタサイクルが今まで主体でありましたけども、そうじゃなくて、今、シェアサイクルという方法もあります。それも通勤通学に関して、たくさんの自転車利用をされております。
 国土交通省によりますと、コミュニティサイクルを導入している都市は全国で72都市、国土交通省は、観光の促進や公共交通機関の補完といった観点から交通政策基本計画を策定されておりますので、20年に100の市町村に導入を目指すということを国は目指しておられます。ですから、シェアサイクルは大きな都市では有効になりますけども、まだ近江八幡市では車文化のほうが幅広いですので、自転車で行こうという方はなかなかおられないというふうに考えますので、これも後々そういった施策も考えていただきますようよろしくお願いしたいというふうに思います。
 それでは、最後の八幡堀、地元の交通渋滞の再問をさせていただきたいと思います。
 本当に10月13日の関係者の会議におきましてはいろんな意見が出されておりました。警察の方も来ていただきましたし、日牟礼八幡宮からも来ていただきましたし、地元の周辺の自治会の方も来られておりました。だんだん先ほども言いましたように交通渋滞がひどくなって、多賀、北之庄の狭い道におきましては他府県ナンバーの車が細い道に入ってきて迷子になっているという状態が起こっておりますので、一方通行規制をされました結果、どうしても生須町のほうに、多賀、北之庄のほうに抜けていくので、そっちのほうの道が狭うございます。ですから、すれ違うのに他人の土地に入ってすれ違うということが多々あって、大変皆さんはこんなところに他府県ナンバーがたくさん入ってきてるというので怒っておられる方が非常にたくさんおられました。
 また、もうしばらくすると左義長祭があり、いろんな催しがある春の行楽シーズンがやってまいります。それまでにまた関係者会議を行っていただきたいと思うんですけども、この関係者会議についてはいつごろ行う予定をされているか、お答えください。
○副議長(北川誠次 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
◎市民部長(姓農彰宏 君) 再問にお答えいたします。
 初問でも申しましたように、今後という言葉を使わさせてもらいましたけれども、年明けには日程を調整いたしまして開催をしていく予定でございます。ご理解をお願いいたします。
○副議長(北川誠次 君) 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 今後の検証ですけども、今まで十何年間ずっと一方通行規制のほうがたくさんされてきました。今回の会議の中では、未舗装部分のところに歩行者を歩いてもらって、どうしても通行どめにしてしまうと、歩行者天国みたいにしてしまうと、多賀、北之庄、2区の方が帰られる、行かれるときに困りますので、自動車は通るよ、ところが未舗装部分のところには歩行者が歩いてもらうという検証をしていただきたいんですけども、お考えをお聞かせください。
○副議長(北川誠次 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
◎市民部長(姓農彰宏 君) お答えいたします。
 初問でもお答えしましたように、馬場のほうのいわゆる規制という、馬場だけでも駐車できないようにすればいかがなものかというご意見がこの前の会議でも出ておりました。ただ、私もあの現場のほうを知っておりますけれども、雨の日になりますと結構地面というか馬場のところがぬかるんで、アスファルトのところをやっぱり観光客の方も歩いておられるという現状も見ております。一概にどれが正しいのか、これでいいのかという問題も当然出てくると思いますので、先ほど申しました検討会議においてまたいろんな課題を出していきまして、皆様方とともによりよい方向性を見出していければなというふうに考えております。
○副議長(北川誠次 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 その会議の中ですけども、多賀、北之庄のほうは小学生の通学路にもなっておりますし、また八中に行かれる生徒さんの通学路にもなっております。この間、一方通行規制してもらった時間帯には、朝はいいんですけども、夕方になってくるとまた交通事情が変わってきたりとかします。
 今後、そういったまた違う観点からしてもらえるということをお考えがあるのかどうか、お伺いします。
○副議長(北川誠次 君) 姓農市民部長。
◎市民部長(姓農彰宏 君) お答えをいたします。
 この前の10月13日の会議の中でも地元の自治会長さんからお話がありました。私、大変ごもっともだなと思ったのは、地元の住民にとってはこれはもう生活道路なんやと、生活道路を脅かされているという言葉、そのことが非常に印象に残っておりまして、保育所等の送迎でもかなりの台数がそこを通行しなければならないというようなこともお聞きをいたしております。
 一方、事業者の方々にとっては、観光客の方が集客ということもございますので、この問題、いろんな角度から、やはりさまざまな角度から検討をしていかなければならないというふうに考えておりますので、奥田議員におかれましても、これぞというアイデアがもしありましたら、また会議のほうに参加していただきまして、よろしくお願いしたいと思います。
○副議長(北川誠次 君) 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。また参加しますので、どうぞよろしくお願いします。
 その会議の中で、もう一点、こういうことを聞かれてました。5年後、10年後、その地域、観光地はどういうふうになってるか、また交通政策はどういうふうに変わっていくビジョンがあるんかっていう質問がありましたけども、このことについてお考えをお聞かせください。
○副議長(北川誠次 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の再問の中で、今、観光という言葉もありましたので、その分について私のほうからお答えをしたいと思います。
 本当に現状も踏まえて先を見据えた協議検討をしていくためには、まず秋の対策の振り返り、検証ということやったので、先ほど市民部長申し上げましたように、年明けに改めてお集まりいただきまして会議をしていく中で、またご意見を頂戴したいと思ってます。ただ、地元と申し上げましても、今回の会議は2区さんとか5区さん、16区、17区さん以外に、6区さんも初めて来ていただきましたし、周辺の業者さん、また関係団体さん、それからお宮さんにも来ていただきましたし警察にも来てもらいましたということで、非常に多くの方が来ていただきました。そういう意味でいうと、近い方もいらっしゃれば、比較的遠い方もいらっしゃいます。それぞれの立場も異なりますので、なかなかそう市の意向だけで簡単に解決が図れたりとか、またビジョンを示せるというものでもないと思っておりますので、これまでの経過を振り返ってみますとそう簡単ではないと思いますが、やっぱり解決に向けた地道なプロセスの中で共通認識のもとにできるだけ早く解決できるように道筋をつけていきたいというのはもちろん観光行政としても思っておりますので、繰り返しになりますが、議員におかれましても地元を代表していただきまして、またご理解とご協力賜って、いいビジョンの作成に向けてお力をかしていただきたいと思いますんで、よろしくお願いいたします。
○副議長(北川誠次 君) 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) いずれにしても、午前中の多賀町周辺の交通渋滞にいたしましても、この八幡堀の交通渋滞にいたしましても、八幡学区の皆さんの生活道路であります。ですから、この生活道路、生活がしにくくなるよというふうなことではなく、これからますます生活がしやすく、住んでよかった、育ってよかったと言われるようなまちづくりにしていっていただきたいというふうに思いますし、また私もいい知恵がありましたらその会議の中で出したいというふうに考えております。
 近江八幡市には、まだまだ庁舎建設も含めて、行政拠点地区のにぎわいの創出も、いろんな観点から、私はいろんな施策ができるというふうに考えております。近江八幡市民のこれから満足度を高められるように、私もいろいろ勉強させてもらって議員活動をさせていただきますし、当局の皆様におかれましても、いい発想で、市民の生活の満足度が上がるような施策をしていただきたいというふうに考えます。
 これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(北川誠次 君) 以上で奥田孝司君の個人質問を終わります。
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