録画中継

平成28年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月8日(木) 個人質問
西居 勉 議員
(1)働き方改革と市政運営を担う市職員の姿勢について
◆24番(西居勉 君) 皆さんおはようございます。
 ただいま議長のお許しをいただきましたんで、個人質問をさせていただきます。新政会の西居勉でございます。
 本日、私の質問は1点だけに絞っておりますんで、当局におかれましては簡潔明瞭にご答弁をいただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
 それでは、働き方改革と市政運営を担う市職員の姿勢についてということであります。
 安倍内閣では、一億総活躍社会の実現のため、働き方改革担当大臣を設置し、9月26日には働き方改革実現会議が設置されました。労働力人口が減少する中で、持続的な成長を遂げていくためには、女性、若者、高齢者等の多様な人材が働きやすい職場環境を整備することで、一人一人の健康を確保し、生産性を高め、創造性を発揮していくことが重要で、特に、仕事の質を高めながら、長時間労働の是正や休暇の取得率の促進が問題の一つとされています。
 これは、働く人々の価値観の変化で、いわゆるワーク・ワーク、仕事・仕事、社員が減少しワーク・ライフ、仕事と生活を両立社員が増加し、仕事における創造性や生産性が働く人々の仕事への意欲に依存する時代になるとして、ワーク・ライフ・バランスを実現できる職場とする働き方改革が時代の要請となっております。
 一方で、マスコミ報道では、大手広告会社の過労自殺問題がニュースとして取り上げられ、また身近なところでは、滋賀県庁における時間外労働時間が問題視され、さらに土木事務所等では労働基準監督署から是正勧告を受けたことが報道されるなど、事業所のブラックが話題となり、三日月知事も働き方改革の意向を示しています。また加えて、滋賀県職員の採用内定者の辞退が相次ぎ、県職員の魅力がないのか分析すると深刻に受けとめていると報道がありました。
 これらのことを近江八幡市役所の市政運営に当てはめると、行政改革プランにおける3つの改革の一つである高める改革では、時代の要請に的確に対応できる組織づくりと人づくりによる組織力の向上として、組織、職員の定員管理、人材育成等が掲げられています。市政運営においては、首長の姿勢がトップダウン型であろうとボトムアップ型であろうと、首長のリーダーシップとともに、補助職員である実行組織としての市職員の働きやすい職場環境を整備することが持続ある生産性を高める、言いかえれば持続ある市民満足度を高め、職員が市民ニーズに応えるためにやる気を持って創造性が発揮できると考えます。
 本市では、職員の定員あるいは業務量や人材育成等から、この働き方改革についてどのように考えておられるのか、一度お聞かせをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) おはようございます、皆さん。
 それでは、西居議員の働き方改革についてのご質問にお答えをいたします。
 議員もご承知のとおり、本市では、行政課題が山積する中、限られた人材の少数精鋭での取り組みを継続しており、さらに少子・高齢化対策や防災対策等に係る住民ニーズの一層の高まり、市民生活に密着した重点事業や権限委譲などへの対応により職員の業務量が増大し、一部の部署では長時間勤務となっていることも現実としてございます。
 このような中、本市の第2次定員適正化計画においては、職員の定員管理とともに、行政経験豊かな再任用職員の活用により、事務の負担軽減や知識と技術の継承を図り、業務量の緩和とともに、効率的な組織運営に向けた取り組みを進めているところでございます。また、人材育成基本方針では、職員の能力が十分に発揮できる職場環境づくりを目指し、ワーク・ライフ・バランス、すなわち仕事と生活の調和の推進や、メンタルヘルス対策、また風通しのよい職場風土など、職場環境の改善を推進をしてるところでもあります。
 その具体的な取り組みの一つとしまして、平成28年3月には、はちまん次世代育成・女性活躍推進プランを策定をしまして、職員がともに助け合いながら子どもを健全に育成できる環境の整備をしていくことと、女性の職業生活におけます活躍が推進できるように、職場挙げての取り組みを進めることとしており、働き方を見直すことにつながることを期待をしてるところでもございます。そして、職員の超過勤務などによります心身の慢性疲労の軽減が、家庭や地域活動など仕事以外の生活も大事にし、生活全体の充実感や満足感が高まるとともに、公務能率の向上や能力開発も一層進むものと考えてるところでもございます。
 このことが、議員ご指摘のとおり、市民ニーズに応えるための持続性のあるやる気を持って創造性が発揮できる職員の育成につながり、人材育成基本方針に目指すべき職員像として掲げている改善、立案、改革する職員が実現することになると考えます。この目指すべき職員像の実現により、行政改革プランに掲げている市民生活、福祉の向上につながる質の高いサービスを提供できる組織づくりを引き続き進め、人づくりによる組織力の向上に努めてまいる所存でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) ただいま市長から大変心温まるご答弁をいただきました。
 今、近江八幡市の行政改革大綱、これにもいろいろ明記をされております。このことを全て実行することによって、今申し上げましたように、今の21世紀の改革プランというものが実行できるものだ、あるいは職場で働く職員についても生きがいを感じて働いてくれるものだ、このように思っておりますんで、ひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 それでは、再問の第1点として、全国の地方自治体の類似団体における一般行政職員の数はどの程度の位置にあるのかということ、まず1点。2つ目は、市職員の1カ月当たりの平均時間外勤務時間数及び年間で一番多い時間外労働時間は何時間かということ。3点目は、市職員の年間平均の年次休暇取得日数は何日か、このことについてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 西居議員の再問にお答えをいたします。
 まず、本市と類似団体における一般行政職員の数はどの程度にあるのかということにつきましては、全国の地方自治体の中で本市と類似団体となる自治体は198団体ございます。平成27年4月1日現在での一般行政職員の職員数で、人口1万人当たりの職員数比較では、198団体のうち少ないほうから72番目ということでございますが、ほぼ真ん中よりは少し少ない状態でございまして、人口1万人当たり47.76人という状況となっております。
 それから、市職員の1カ月当たりの平均時間外の勤務時間数と年間で多い時間外勤務数はどうかというご質問でございますが、まず1カ月当たりの平均時間外の勤務数でございますが、病院事業を除きまして1カ月当たり17.3時間と、平成27年の実績でございますが、17.3時間という状況になっております。
 それとあと、年間の総時間外勤務数の一番多いのはどれぐらいかということでございますが、時間数としては非常に多い職員がおりまして、945時間、931時間という状況となっております。原因といたしましては、平成27年度に5年に1度の国勢調査がございました。で、臨時的任用職員も張りつけた中で全市的に対応いただいたわけでございますが、それが原因ということでございます。今年度はその部分については改善をしてるというような状況でございます。
 それから、市職員の年次有給休暇の取得日数でございますが、27年度の実績といたしましては8.6日という状況でございます。
 いずれにしましても、まだまだ改善する事項はございますので、今後さらに職員が働きやすい職場環境になるように努めていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) ありがとうございます。
 それでは、次の質問として、計画や方針として示し取り組むことは重要であります。一方で、人員、人材確保は短期間で対応できるものでなく、またお金、財源の問題や事業、施策の業務量の増加等が絡んで、容易に働きやすい職場環境と創造性を持ったやる気のある職員がいる組織を整えることは難しいと理解するところでありますが、しかしメンタル的にも、まず本市職員が、なるほど時代はこのような状況であるので、職員としては市民のためにこうあるべきだと納得、理解し、組織一丸となって、やる気を持って、元気のある組織づくりが最初の第一歩であると、重要であると考えております。
 特に、市長を初め幹部職員、管理職員の姿勢は下部職員を初め組織に影響をもたらすものと考えますが、現時点でその対策として何か考えておられるのかどうか、お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 議員がご指摘をいただきましたように、人材育成基本方針や、あるいは行財政改革プランなどに基づきまして、継続して職員の長時間勤務の是正など働きやすい職場環境づくりに取り組む、これは大変大事なことでございまして、それとあわせまして、職員一人一人がいい組織にしていくためには何をなすべきなのかということをしっかりと理解し、あわせて目標を共有することが組織力の基盤でありまして、大変重要であろうというふうに思ってるところであります。また、特に管理職員の能力や取り組み姿勢は組織に影響大なるものがございますので、その役割がますます重要になってくることは間違いないと思っております。
 このことから、実は1月4日に、管理職員の研修の一環として、さらにいい組織にしていくためには何が必要なのか、また、よい組織、よいチームとはどんな考え方、価値観で働き、地域住民や政策に向かい合っているのか等を主眼に、組織力の強化に向けた管理職の役割と責任を再認識していただくために、仕事始め式後、1月4日でありますが、仕事始め式後に研修として講演会の開催を実は文化会館で予定をしてるところでございます。議員の皆さん方も大変ご多忙かと存じますが、もしお時間がございましたら、いや、万難を排してでも参加をしていただけたら大変ありがたい、かように思ってるところであります。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) いずれにいたしましても、住民自治の確立と行政の役割の明確化を追求する視点で行政改革のプロセスを市民の参加と理解のもとに進めることが大変重要だと、このように考えております。これからもひとつ、一つ一つ市民にわかりやすく説明をして、市民とともにお互いに進めていっていただきたいな、このように思っております。
 いずれにいたしましても、本市の職員においても働き方については課題があるかと思われますので、働きやすい職場環境を整備することが、職員が持続ある市民満足度と市民ニーズに応えるためにやる気を持って創造性が発揮できると考えますので、さらなる時代の潮流に応じた働きやすい職場環境づくり、働き方改革を期待いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○議長(井狩光男 君) 以上で西居勉君の個人質問を終わります。
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