録画中継

平成29年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月6日(月) 個人質問
山本 英夫 議員
(1)観光資源の活用について
   ①「びわ湖周航の歌」100周年事業について
   ②歴史街道について
(2)空き家対策について
(3)LED信号について
(4)特別工業地区建築条例の一部を改正する条例の制定について
(5)電柱の無柱化について
◆23番(山本英夫 君) 個人質問をいたします。山本です。
 私の3月議会における質問の前段、恒例であります左義長祭について冒頭触れさせていただきます。
 弥生半ばの左義長祭と歌われております日牟礼八幡宮の祭礼、八幡商人、町民の心意気を示す湖国に春を呼ぶ左義長祭がこの11日、12日に行われます。各奉納町内、昼夜をたがわず取り組んでまいりました趣向を凝らしたえとを題材としたきらびやかな山車がにぎやかに繰り出されます。本年も事故なく無事に奉納されますことを祈るとともに、地域文化の継承、コミュニティーの形成のためにこれからも末永く盛大に行われますことを祈念いたすものです。
 それでは、発言通告に従い分割で質問をさせていただきます。
 まず、市の観光資源の活用について、2点質問をいたします。
 1つは、琵琶湖周航の歌100周年記念事業について質問いたします。
 この歌は県民だけでなく多くの人に親しまれた滋賀県を代表する歌の一つではないでしょうか。3月に入ってからの最近の新聞は、大津市役所の退庁を促す歌としてのニュースばかりでしたが、そちらの切り口からではなく、今回は観光面ということでそれ以前の切り口からです。
 まず、周航の歌の100周年を受け、琵琶湖周航の歌100周年記念促進協議会が立ち上げられ、記念事業が行われようとしています。そして、各団体が年間を通して歌や琵琶湖の魅力を紹介するイベントを展開していくことを確認したとあります。近江八幡市においても、歌詞の中にある西国10番長命寺に歌碑がつくられています。
 実際には、長命寺は西国31番札所が正しいのですが、そのことで質疑を行いますと私の質問時間だけでは足らなくなってしまいますし、それは今回の質問趣旨とは外れるということで、大きな疑問を持ちつつではありますが、質疑からは外させていただきますが、とにかく歌詞そのままに西国10番長命寺と書かれてある立派な歌碑が長命寺にあります。
 しかし、市民においても余り認知されておらず、存在価値に疑問を持たれているのではないかと思います。そうした中で、この記念事業を契機として就航の歌を観光の側面からも生かすことを考えるべきであると思いますが、この記念事業に対する市としての考え方、取り組みについてお聞かせください。
 次に、2つ目として、歴史街道についてですが、まず歴史街道というものの定義、また市としての使われ方がわかりにくいものでありますので、まずそれについて議員だけでなく市民にわかるよう説明をお願いし、初問を終わります。簡潔なご答弁をお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、山本議員の琵琶湖周航の歌100周年記念に係りますご質問についてお答えをいたします。
 滋賀県民ならば誰もが知っております、一度は歌ったことがあると言っても過言ではない琵琶湖周航の歌が、現在の京都大学の前身であります旧制第3高等学校の学生により披露されてから本年で100周年を迎えます。県民が暮らし、命の水源として大切にしてきた琵琶湖の象徴として歌い継がれてきたこの歌が、100周年を迎えるこの機会を生かして、琵琶湖周航の歌を再認識し、今後も歌い継がれるよう盛り上げるとともに、国内外へ発信して誘客に結びつけ、これにかかわる機関、団体等が行う事業の情報共有を図り、調整するため、本年1月に県の観光交流局を事務局とする琵琶湖周航の歌100周年記念促進協議会が設置されました。
 現在は、この協議会において今後の取り組み等について協議、調整を行われているところでございます。
 本市も、この協議会に参加するとなれば、これは協議会の趣旨、目的を踏まえ、参加する団体や自治体等と緊密に連携しながら、より効果的な情報発信等を行うべく取り組んでまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 山本議員の歴史街道についてのご質問にお答えいたします。
 関西は国宝の約6割、重要文化財の約5割が集積する歴史街道の宝庫であり、古代から近代への日本の歴史をたどる旅筋を歴史街道と呼ぶこととし、平成3年に、関係する省庁、地方公共団体、学識経験者及び経済界の参加を得て歴史街道推進協議会が設立され、協議会を軸に官民連携でさまざまな関西圏の観光関連事業に取り組まれております。
 歴史街道は、古代史のまち、戦国から江戸時代のまち、紀伊半島のまちの3つを結ぶネットワークがありまして、近江を初め伊勢、飛鳥、奈良、京都、大阪、神戸の歴史や文化を時系列的に結んだルートがございます。
 本市においては、白雲館が歴史街道iセンターに位置づけられ、情報発信の拠点として歴史街道に関するガイド的役割を果たしておりますが、近年の協議会の取り組みといたしましては、琵琶湖さざなみ街道・中山道パートナーシップ事業の中で広域パンフレットやガイドブックを作成し、本市の武佐宿を積極的に発信してきたところでございます。
 また、京都縦貫道の開通に伴いまして、北近畿・琵琶湖食と歴史の回廊と題した広域マップやホームページの整備を通じまして、本市の発信を行っております。
 こうした取り組み以外にも、協議会が行う各種広報事業や普及事業の機会を捉え、本市のPRに努めておりますが、とりわけ近年の取り組みで重要なものといたしましては、外国人誘客のためのインバウンド対策がございます。
 現在、開催県を挙げてインバウンドの取り組みが進められているところでございますが、本市も同協議会に参加することによりまして、大阪、京都などの主要都市における各取り組みの詳細を会議や研修等を通じまして情報収集するとともに、協議会が行う外国人向けの文化交流プログラムの実施やプレゼンテーション等によりまして本市の認知度を高めてもらい、誘客にもつなげられるよう取り組んでいるところでございます。
 このように、自治体単位ではでき得ないスケールメリットを生かした数々の事業を関西圏における官民連携によりまして強く推進することにより、ひいては参画している本市の観光振興につながっているものと考えているところでございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 琵琶湖周航の歌でありますが、さきの協議会には県や10の市町、県内の観光関係団体、住民グループなどから約40団体が参加され、記念式典の説明のほか、6月30日に大津市のびわ湖ホールでびわ湖音楽祭の開催を計画している同祭実行委員会がその企画内容を紹介されたとあります。
 歌詞の中で海と言われる琵琶湖の愛唱歌が受け継がれるよう、盛り上がるとともに、県内外に発信して誘客につなげるとし、県としては各種団体が今後実施するイベントを網羅したパンフレットを今夏ごろをめどにつくる考えを示したと報道されています。
 市民、県民の愛唱歌であることは間違いのない事実でありますので、当市の地名が盛り込まれた全国区の琵琶湖就航の歌がこれからも受け継がれていくよう、また観光面からも積極的に生かされるようお取り組みをお願いいたしておきます。
 次に、歴史街道についての再問でありますが、歴史街道というワードが、議事録検索システムでは平成2年3月議会より歴史街道整備事業として出てきます。平成5年には、蒲生の歴史街道整備事業の関連事業として、市民に憩いと安らぎの場を提供し万葉ロマンが漂うレクリエーションゾーンとしての拠点設備を平成2年度から進めてまいってきたところでございますとあります。
 また一方で、9年3月議会においては、平成8年度歴史街道モデル事業整備プラン策定地区に本市八幡城跡周辺地区が選定され、8年10月に歴史街道推進協議会、今言われたものだと思いますが、近畿地方建設局及び近畿地方建設局滋賀国道事務所、また滋賀県企画部地域振興室及び土木部管理課、そして八日市土木事務所と本市の関係部署が合同で近江八幡地区歴史街道モデルプラン策定協議会を発足したところでございます。
 協議会の目的は、歴史街道を推進する国、県、市の関係機関が連携する中で、すぐれた近江八幡市の歴史テーマを積極的に活用し、ソフト、ハード両面の事業を従来の地域整備にプラスアルファした手法、工夫、アイデアを積極的に取り入れて推進する基本計画を作成することにあります。
 具体的には、八幡山や八幡堀、また新町、近江商人の町並み周辺、そして水郷における公共事業を対象としての整備計画と湖周道路や名神高速道路、そして国道8号線、またJR近江八幡駅からの誘導計画の2点を柱として、プラン策定に当たっているところでございます。
 整備プランは、3月末日策定完了を目指し鋭意作業を進めておりますが、整備プランの策定に要するコンサル委託費用300万円のうち約200万円を建設省近畿地方建設局滋賀国道事務所と歴史街道推進協議会にご負担いただいております。
 本市の歴史街道推進事業の取り組みに対して、今後とも格段のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げる次第でございますという答弁も見られます。
 また、16年12月議会では、歴史街道推進協議会というものもございます。これらに加入をいたしまして、連携した取り組みを進めているところでございます。
 これらの事業内容というのは協働のパンフレットであるとか、あるいはモデルコースであるとか、あるいは広報活動であるとか、あるいは宿泊滞在型観光の推進ということでその事業に取り組んでいるというところでございます、との答弁が見られ、17年3月議会では歴史街道推進協議会等と国内外に情報発信が可能な関係機関と連携した取り組みを進めてまいりたいとも言われています。
 そして、今年度予算審議では、東近江市と竜王町で構成している蒲生の歴史街道運営協議会で負担金として199万7,000円を支出しておりますと言われています。
 このように、観光において重要な面を持つ役を割り当てされているにしては、歴史街道という言葉のくくりではもつれた糸のような混乱が起きているように思えます。
 市民には、歴史街道という名称を冠した事業がどれがどれか取り組みの実績、実態が理解できないものと思いますので、いま一度、これらの事業の実績をどのように分析され現状をどのように捉えているか、それに伴うこれからについての考え方をお聞かせいただけるでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 済いません。歴史街道につきましては、歴史街道の推進協議会というものを先ほども申し上げたように官民連携で構成しております。近江八幡市についても会員団体という形で加入をしております。またあわせて、歴史街道の倶楽部というのも、一般の方が参画できる部分として趣旨に賛同しておられる方については参加をされておられます。
 そういう中で、現在協議会では平成27年から29年度まで3カ年を、3カ年ごと見直しをされているように聞いておりますが、現在第8期の計画となっております。
 推進事業の取り組みについていろいろ考え方があるんですけども、先ほども申し上げましたように、単独の自治体ではなかなかでき得ないスケールメリットを生かした事業の連携の中で広く推進を図っていくということでございます。
 歴史街道の推進協議会自身のほうも歴史街道の事業の展開に当たっては、推進団体となる団体が強力な主催者として全ての事業実施に携わるんではなくて、コンセプトに沿った事業を提案を行って各種事業主体間の連携、調整を行ってその実現を図っていくということでございますので、なかなか、いろいろ冠をかぶった事業というのは多くございますので、なかなかわかりにくい部分があると思います。
 今ちょっと手元のほうに個々の詳細な事業実績は手持ちを持っておりませんので、必要に応じてまたおって、個々の事業ごとについては必要についてお答えをさせてもらいたいと思いますが、あくまでもいろんな集合体の中で各官民挙げての連携の中で発信をしているものだということでございますので、ご理解を賜りたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 日本100名城が財団法人日本城郭協会より発表されています。当市からは安土城、観音寺城が入っていますが、その講演会で講師は、本来ですと八幡城も入るべきところですが、一つの市に3つ入れることはほかの行政体とのバランスが悪いので外したと言われておりました。
 それだけ歴史資産の多い地域であります。古墳時代からの史跡も残っており、歴史街道の名をほしいままにできる資質があります。城を資産として捉えれば、県下には井伊家の国宝である彦根城があり、羽柴秀吉、明智光秀、石田三成ら歴史に名を残した武将の居城跡もあるのですから、積極的に連携をし取り組むことこそが歴史街道の名にふさわしいものであると思います。
 市としても、きら星のごとくある歴史資産を生かし、多くの観光客を招き入れる努力をしていただきますようお願いをいたしておきます。
 次に、空き家対策についてでありますが、先日の代表質問において、対応するシステムの構築、運用について答弁のあったところであり、昨年11月からの調査により、約730の対象物件があるとのことです。
 私どもの地元では、迅速な対応をいただき、改修や取り壊しに動きを出されている物件もあり、落ちてくる瓦やもたれかかる家屋に大変心配をしておられた近隣住民や隣接する家の方々は非常に感謝されています。
 このような例が多く出るようであればよいのですが、しかしやはり塩漬けになっていた長年の懸案物件でありますので、思いもかけない事案が生じたりもしていくかと思います。持ち主の特定も困難であったり、電話、面談の不可能なもの、連絡方法も限られてくるものも考えられますが、そういった問題点も含め、現状においての取り組みについてご説明をお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市整備部長。
             〔都市整備部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 山本議員の空き家対策に関するご質問についてお答えします。
 適切な管理が行われず、周辺の生活環境に悪影響を及ぼしている空き家については現地確認及び所有者等の調整を行い、現況写真を添付の上、適正管理の依頼書を送付しております。
 昨年度からの取り組みで依頼書の送付や所有者等に直接面談したことにより、取り壊し等の対策を行われた空き家は6件ございました。
 このように、空き家対策の初動によって解決できることもありますが、依頼書を何度送付しても返答がない方や対策をされない方が多いのが現状です。
 また、空き家の所有者の所在が判明しない場合や相続人全員が財産放棄されている場合もあり、依頼する相手がおられない空き家も存在しています。
 所有者や相続人がおられる空き家が危険な状態に悪化した場合は、その方に対して特定空き家等の措置に取り組むことになりますが、所有者等が不存在の場合には、相続財産管理人の選人申し立て等さまざまな検証を行った上で特定空き家等の措置に取り組む必要があります。
 現在、特定空き家等の判定基準及び空き家対策計画の策定に取り組んでいるところで、既に危険な状態の空き家については特定空き家等に対する措置を、また活用可能な空き家については利活用の推進等によって総合的に空き家問題に取り組んでいきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 空き家の活用も活性化やまちづくりの要素で考えるなら非常に重要であると思いますが、利活用は当局だけでは難しい課題が多く、民間との連携が必須条件であると考えます。現状の中で、これからの民間を活用した取り組みに対する考え方をお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西正彦 君) 失礼いたします。今議員ご質問につきましては、空き家の利活用に対しての民間の活力ということだろうと思っております。
 今、ご指摘をいただきましたように、空き家の利活用につきましては、地域や民間事業者の協力が不可欠であると考えております。
 先ほどの答弁にもございましたように、現在策定中の近江八幡市空き家対策計画でも空き家の利活用につきまして審議会でご議論をいただいております。その中で、今現在持っております旧市街地の空き町家のみを対象としたおうみはちまん町家情報バンクを発展的に解消しながら、市域全域に拡大した空き家バンクというものについての設置について検討しているところでございます。
 この空き家バンクの運営につきましては、やはり市行政だけでなく、近江八幡の商工会議所に不動産部会というのがございますし、また市内の宅建取引業者などの事業所の協力等をお願いしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 他の地域や現状の中では、ハードルの高いものとの覚悟は必要とされると思いますが、当局が主となった積極的なお取り組みをいただきますよう要望をしておきます。
 次に、LED信号についてですが、その問題点が新聞で取り上げられておりました。
 雪のときにおいては、正面の雪は解けず見づらいとのことで、各方面で取りかえや改善が行われているとのことですが、当市としてのお取り組みの現状、考え方についてお聞きをいたしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
             〔市民部長 姓農彰宏君 登壇〕
◎市民部長(姓農彰宏 君) 山本議員のLED信号についてのご質問にお答えをいたします。
 議員ご指摘のとおり、LED信号機は従来の電球型と異なり発熱量が少ないことから、表面に付着した雪が解けにくいため、降雪量の多い地域では降雪時に見えにくいといった事例が出ていると聞いております。
 その対策として、カプセル型と呼ばれるおわん型の着雪防止フードがついたLED信号機やフラット型と呼ばれるひさしがない真っ平らな信号機、また雪が落ちやすいよう斜めに設置するLED信号機など、さまざまな種類のLED信号機が登場をしております。
 滋賀県警察に確認をしましたところ、滋賀県内では長浜市の一部の降雪量が多い地域で着雪対策がされたLED信号機が設置されているということです。
 本市には対策済みの信号機は設置されておりませんが、先日の大雪の際にも、近江八幡警察署に着雪により信号機が見えづらいといった報告は確認はされておりません。しかしながら、信号機の新設もしくは更新時にはフラット型LED信号機の導入を検討されておりますことや、降雪時には近江八幡警察署員により信号機に着雪した雪を棒で落とすなどの対応をされておりますことから、近江八幡警察署と連携し、必要に応じて着雪対策型信号機の要望や降雪時における情報提供を行ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 再問でありますが、当市においては通称農免道路大森の交差点の琵琶湖に向かう北進の歩道から上がってすぐのLED信号が、雪であるとかにかかわらず見づらい、特に夕刻の時間帯がまことに見にくいとの市民の声があります。
 過去の経緯としては、事故の多発地点であったため、事故防止目的で意図的にされたものであるとかもお聞きをいたしますが、かえって事故を招きかねないほど見づらいものになっていないのでしょうか。改善してもらいたいとの声は担当課には寄せられていないのか、お取り組みを考えておられるようなことはないのか、お聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
◎市民部長(姓農彰宏 君) 議員お尋ねの大森町の交差点における信号機でございますが、近江八幡警察署に確認をいたしましたところ、南側の県道326号線よりJR琵琶湖線をくぐり交差点に向かう自動車が、信号機の色を確認することでかえってスピードを上げて交差点に進入し、危険な状態となっておりましたことから、これはあえて安全対策として角度により信号機の色が確認できないようにルーバーが設置された信号機を設置しているとお聞きしております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) それによって事故が減っていると言われれば仕方ないんですけど、本当に見にくいと思いますので、また現地のほう確認をお願いしたいと思います。
 そして、このJR下の歩道は雨による冠水も大きな課題でありますので、改善に向けたお取り組みをよろしくお願いいたします。
 また、雪における場合だけでなく時間帯においては見づらくなる信号が市内においてはほかにはないのでしょうか。大きな事故につながることも考えられますので、担当課としての情報収集を含めお取り組みをよろしくお願いいたします。
 次に、近江八幡市特別工業地区建築条例の一部を改正する条例の制定について、確認の意味で質問をいたします。
 まず、ここにおける文化財の維持、継続とは第1種地区ではどういったことを指し示しているのでしょうか。
 八幡瓦産業について継続を目指していくというものであろうかと思いますが、現在既に一軒の工場も稼働していないのが実情です。そうした中で、今あえて伝統的建造物群保存地区の中に、工業地区をはめ直しを図ることは違和感が大きいものと思います。
 そして、伝統的建造物群保存地区における建築物としての規定はこの中には何もありません。伝建地域に工業地区がふさわしいものであるのかの議論はあったのかどうか、その点との整合性はあるのか、ご回答をいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市整備部長。
             〔都市整備部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 山本議員の特別工業地区建築条例の一部を改正する条例の制定に関するご質問にお答えします。
 ご質問の第1種地区ですが、本市の地場産業である八幡瓦産業の保護育成と周辺の住環境の保全を目的に、宮内町の一部及び伝統的建造物群保存地区の一部を含む多賀町のかわらミュージアム周辺の区域を昭和50年に特別工業地区に指定したものでございます。
 ご指摘のとおり、八幡瓦は、時代の潮流や大量生産による安価な製品の登場などにより衰退をたどり、現在操業している製造工場はございません。
 そうした状況から、ご指摘にある、今なお伝統的建造物群保存地区の一部に特別工業地区を指定していることの妥当性につきましては、この地で瓦産業が発展してきた経緯や地場産業の復活への思い、この区域を含めて伝統的建造物群保存地区に指定した背景などを踏まえまして、地元の意見や実情を鑑み、今後対処していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 条例という大切なものを決定するものでありますから、全ての法や条例に合致した、また市民が理解できる現状に合わせた条例議案にしていただきますよう要望をいたしておきます。
 次に、電柱無柱化について質問をいたします。
 伝建地域に対する考え方をどう示すかということでは、この無電柱化もさきの質問と同じような問題があるのではないでしょうか。
 このたび電柱の新設抑制などを促す無電柱化促進法が成立したことを受け、市として昔ながらの商家が並ぶ伝統的建造物群保存地区において、景観向上を目的に電線や通信回線を見えなくする無電柱化事業を2017年度より進めると発表がありました。また、平成30年4月施行の条例化をされるとの答弁であります。
 現状、伝建地区においても、八幡堀周辺を含め180本の電柱が並び、張りめぐらされた電線が景観を妨げているため、私どもとしても、竹尾議員が代表質問でも申しましたように、幾度となく議場において質問をし、要望を繰り返してきたところでありますので、この事業推進はまことに待望久しいものであります。
 条例の内容に対する議論はおいおいすることになるかと思いますが、今回は代表質問の関連で伝建における無電柱化への考え方を少し細かく質問させていただきます。
 まず、無電柱化推進に関する法律の制定を受け、本市において3つの方針を示したと答弁をされました。
 その1つ目の伝建内の無電柱化の延伸を視野に入れた事業の先行実施をされるということに関してですが、ちょうど1年前の3月議会において、私のこの問題に対する質問に、答弁では、保存地区の無電柱化につきましては現時点で地元などの意見を伺える体制である町並み保存委員会の再度立ち上げにつき、調整作業に入っているところでございます。合意が得られ次第、会議が開催できるよう調整に努めてまいりますと言われています。
 このことはこの無電柱化促進法の成立いかんにかかわらず進められ、取り組まれてきたものと思いますし、地元の合意はどちらにしろ必要とされると考えますが、このことの現状についてお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) お答えいたします。
 町並み保存委員会の現状についてお答えいたします。
 議員も地元の住民としてよくご承知いただいているとおり、町並み保存委員会は伝統的建造物群保存地区の住民の方々が主体となって組織される任意の委員会でありまして、数多く存在する伝建地区内の諸課題を主体的にご検討いただき解決するために、市や伝統的建造物群保存地区保存審議会に対してご意見などを取りまとめてご提案される組織と位置づけられてきました。
 しかし、現在、この町並み保存委員会は、地区住民の高齢化などによる役員のなり手不足や伝建地区保存審議会に任せたほうがよいという意見などもありまして、休会となっております。
 市といたしましては、今回の無電柱化を切り口にして、もう一度伝建地区住民に対しまして保存活動への活動意欲の醸成につながるよう、そのような働きかけを行いつつ、主体的な住民組織の再結成に向けて呼びかけを強めてまいりたいと考えております。
 伝建地区内での無電柱化につきましては、これまでに電線所有者のNTTや学識経験者、地元まちづくり協議会などと情報交換を行ってまいりましたが、高額な整備費用の負担や技術開発などによる費用削減手法、規制緩和や事業への経済的支援の検討など、大きな幾つものハードルがあるため、整備のめどが立たず、情報収集と検討の段階でとどまっておりましたが、今回平成28年12月に成立した無電柱化推進に関する法律により、国や市、電気事業者などが担う役割分担の整理とそれに伴い最大の懸案であった高額な整備費用の負担についても解決の糸口が示されそうな状況となったことから、今後国の動向を注視しながら進めていきたいと考えております。
 改めて、町並み保存委員会の再設置に向けて今後情報提供の場を持つなど、できることから取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員におかれましても地元の組織再結成に向けて格別のご支援を賜りたく存じますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 現行制度下における事業の先行実施とは2017年度にすると受け取ってもよいのでしょうか。答弁をお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 2月の定例記者会見のときに発表させてもらったとおり、本市におけるシンボル的な部分が伝建地区でございますので、国の動向はありますが、それを注視しながらもそれについては取り組んでまいりたいというように思っておりますので、よろしくご理解賜りたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) そうであるならば、予算も問題とされると思いますが、今回の議案説明、当初予算説明の中では伝統的建造物群関連の予算に関係してはこの事業の説明はありませんでしたが、おおむねの予算案、またタイムスケジュールはどのように想定をされているのでしょうか。現時点のお考えで結構ですので、ご答弁をお願いしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 無電柱化の工法とかにつきまして、また費用負担についても、それぞれ利点や欠点もございますので、まだまだ方向が確実に見えているという状況でもございません。
 この件につきましては、住民の方々の意見もお受けしながら、情報提供とあわせて整理しながら検討していきたいと思いますので、現在そこについても検討中ということでございますので、ご理解賜りたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) この先行実施では、テレビや新聞などで報道されている中では、電柱の地中化は膨大な費用がかかるため、廉価な取り組みとしてひさしをはわす方法も考慮する旨取り沙汰されています。
 また、新町2丁目では既に行われている民地の裏側に電線を通すセットバック方式も可能な手段としておられるように受け取れますが、そうした受け取り方でよいのか、当局のお考えをお尋ねします。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 先ほどもお話しさせてもらいましたとおり、工法についてはいろいろと軒下であったりとか地中であったりとか裏側とかということがございますが、既に昭和58年新町2丁目のほうで先行して取り組みをしておりますので、今議員おっしゃってくれはったような方法も含めて検討してまいりたいと思いますんで、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 伝統的建造物群保存地区においては、過去の形状がそうであったからということで、建築基準法上は問題とされるひさしの木製化を所有される建築物も含まれ、ひさしをはわすことが防災面では優良な手法であるとは言い切れないところもあり、いろいろな協議や調査が必要とされる可能性もあります。
 また、地中化であれば当該周辺地域住民の将来を含む利用電力量に対する計画なども必要となるのではと考えられますし、大きなボックス設置も必須条件でありましたので、伝建地区の景観の中でどこに置くのかが問題となります。
 電線を建造物の裏手に回す方法、今言われましたように新町2丁目ではそうなんですけども、民地を通るわけですから、住民の合意、了解があってこそ施工できるものであります。
 新町においては、道路に埋設されている雨水溝に入れるなどのいろいろと手法は考えられると思いますが、いずれにしろ地元協議や合意が必要であります。
 しかも、伝建にあるものとしての特殊性も含めたものになり、しっかりした協議が行われなければなりませんが、そうしたことのできる地元と審議というものに対して当局としてどんなようにお考えか、再度ご答弁をいただけないでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 済いません。伝統的建造物群保存地区の保存審議会の中でも、この問題についてはまた諮っていかなあかんと思っておりますし、また先ほど初問でお答えしました保存委員会ですね、保存委員会のほうにつきましても再結成に向かってそこは取り組んでいくというように繰り返し申しておりますんで、なかなかいろいろ本当に課題はご指摘いただいておりますとおり旧の市街地、特に伝建地区については高齢化も非常に進んでいる状況もあってなかなか厳しい状況もございますが、改めて議員のご議論もいただきながら積極的に取り組んでまいりたいと思いますんで、よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 何度も繰り返しますが、伝建地域における無電柱化は地元の理解、協力があってこそ成り立つものであることは当局としても十分承知をいただいたと思っております。
 いずれにしろ、地元合意、地元住民の協力は不可欠なものになります。また、景観を守っていく上には、繊細な問題も内包されるものになると思いますので、多くのほかの伝建地区と同じように、地元を代表する民間の町並み保存に関する団体はこの無電柱化だけでなく、いずれにしろ必要とされると思います。
 以前から申していますように、伝建も住みよい環境、まちづくりとしての住民本位の取り組みがあってこそ、これからも全国に誇れる伝統的建造物群保存地区としての存在し続けることができる条件であります。
 そして、裾野であります周辺地域の環境整備があって初めて、大切な地域文化が守られていくものになると思います。
 この無電線無電柱化は、地元の要望が強いものでありますし、景観の上からもぜひ取り組んでいただきたいとの思いでございますが、将来を見据えた住環境整備の一環としての慎重なお取り組みも含めてよろしくお願い申し上げ、以上で私の個人質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で山本英夫君の個人質問を終わります。
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