録画中継

平成29年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月6日(月) 個人質問
辻   正隆 議員
(1)雪害対策における危機管理について
   ①生活道路の雪害対策について
   ②農業施設の被害について
   ③あかこんバスの運行について
   ④義務教育施設の臨時休校について
(2)官庁街エリアの土地利用計画について
   ①サウンディング型市場調査について
   ②にぎわい交流創出ゾーンの基本コンセプトについて
   ③市場調査における条件について
   ④にぎわい交流創出ゾーン計画のタイムスケジュールについて
◆5番(辻正隆 君) 議長のお許しが出ましたので、発言通告に基づきまして分割にて質問させていただきます。今回、2点項目を上げさせていただいております。
 その前に、昨年の3月議会でも報告させていただきましたが、この時期に出ます食味ランキング、水稲におきます食味ランキングが出ました。昨年はみずかがみと秋の詩が特Aを受賞されましたが、今年度はみずかがみが特Aのほうを受賞されたということでございます。
 昨年も申し上げましたが、安土の大中にあります県の施設になりますが農業技術振興センターで育種、培養された品種でございます。普及員の皆さん方の日ごろの成果が2年連続実を結んでおると。また、今年度に関してはやはり生産者の皆さん方が面積もふやし、需要に向けて拡大をされたと。その成果があらわれたというふうに思っております。全ての皆さん方に本当に心から感謝申し上げたい。
 また、当市におきましては、学校給食のほうで地場産のコシヒカリを100%ご使用いただいておると。一度また、みずかがみのほうも味試しをしていただきまして食育の一環として取り組んでいただけたらというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、通告どおり質問に移らせていただきます。
 まず初めに、ことしの雪に関する雪害における危機管理について質問させていただきたいと思います。
 滋賀県は日本列島のほぼ中央部に位置しますことから、周囲に1,000メートル前後の山脈が集まります。中央部には日本最大のご存じの琵琶湖を擁します大きな盆地の地域でございます。とりわけ、近江八幡市は琵琶湖を挟みまして比良おろしの影響を受ける日本海気候区に位置するそうでございます。
 ことしの冬は鳥取県など西日本の日本海側では異常な豪雪となり、その地域の方々の雪害に対する大変な作業があったものだと思われます。
 本市におきましても、1月15日、16日の両日、近年にない大雪になり、近江八幡市の恒例の駅伝大会も中止になりました。また、根雪のまだ残ります中、週の初めとなります1月24、25日には大雪で市内の道路、住宅や、あるいは農業施設などが雪の重みで倒壊や破損するなどの被害が発生しました。
 また、自治会内を通行するあかこんバスは高齢者などの交通弱者にとってありがたく、生活交通手段として定着をしております。この大雪の影響で運行が中止になり、あるいは一部運行が中止、雪の多い自治会のバス停を通過するなどの運行などの対応をされたとお聞きします。
 このような大雪に対する危機管理といった観点から質問を4点にわたりさせていただきます。
 まず初めに、生活道路の雪害対策についてであります。
 生活道路の雪害対策についてお尋ねしますが、このたびの大雪に対応するために多くの職員さんが夜を徹して対策に当たられたとお聞きしております。市民生活を守っていただくために大変日夜ご苦労をいただいておりますことに心より感謝を申し上げます。
 このたびの大雪には何日間どのような対応をいただいたのか、お尋ねをします。
 また、道路に対してどのような被害があったのかをあわせてお伺いをいたします。
 2つ目に、農業施設の被害についてであります。
 このたびの雪は非常に重く、ハウスなどの農業施設にも被害が発生しております。市内ではどのような被害が発生しましたか、お伺いをいたします。
 また、農家に対してどのような対応をとっていただいたのか、あわせてお伺いをいたします。
 3つ目に、あかこんバスの運行についてお尋ねをいたします。
 大雪のため、あかこんバスを運休されたと聞きました。病院への通院、日常生活用品や食料品購入のためにあかこんバスを利用されている高齢者の方が、バス停で待っておられたとも聞いております。交通弱者である高齢者の方は、あかこんバスが生活には欠かせないものだと思います。
 あかこんバスの運行中止や再開についてどのように周知されたのか、お伺いをいたします。
 最後に、4つ目になりますが、義務教育施設の臨時休校について。
 次に、1月25日は大雪のため市内の小・中学校が臨時休校となりました。台風などで臨時休校になることはありましたが、大雪による臨時休校は余り記憶にございません。児童・生徒の安全を確保するために臨時休校されたのは適切な判断であったかと思います。
 どのような基準に基づき、どこで判断されたのか、以上、初問とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
             〔市民部長 姓農彰宏君 登壇〕
◎市民部長(姓農彰宏 君) 辻議員の雪害対策における危機管理のうち、あかこんバスの運行についてのご質問にお答えをいたします。
 今回の大雪は1月23日月曜日から降り始め、24日の始発バスは運行を開始したものの雪は降り続き、安全面を考慮し、昼前から全線運休とさせていただきました。
 また、25日は、一部のバス停に寄らない措置をとらせていただいたことにより、市民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことに対しまして深くおわびを申し上げます。
 また、一部の地域では集落内の道路を除雪いただき、市民バス運行にご協力いただきましたことに深く感謝を申し上げます。
 1月24日につきましては、前日からコースによっては車両が脱輪するなど危険な状態での運行であったこと、また引き続き大雪警報が出ている中、始発からの運行は開始しましたが、車両が進入できない集落があったり道路と溝の境が雪で判断できない状況などでかなりのおくれが生じ、ダイヤが大幅に乱れる中、運行事業者からこれ以上の運行は危険であるとの報告がありましたので、全線運休とさせていただきました。
 この周知につきましては、市ホームページへの掲載や安土防災行政無線でのお知らせ、またタウンメールの配信、各コミュニティセンターへお知らせするとともに、乗降の多い市役所、駅、医療センターには人を配置して周知を図りました。また、一部のバス停には運休の張り紙を張らせていただき、可能な限り周知を行ったところです。
 しかし、運休がその日の途中で決定し、市内のバス停、約300カ所全てへの周知が十分ではなく、一部のバス停ではバスを待っておられた方もあったと聞いております。
 今回の教訓を踏まえまして、今後の雪対策としてこのような大雪の場合には市行政だけでは市民バスが運行する集落内の除雪や利用者の方への周知などには限界がありますので、今後は地元、地域に協力を呼びかけ、地域とともに市民バスが運行できるように努めてまいりたいと考えていますので、ご理解をいただきますようよろしくお願いをいたします。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市整備部長。
             〔都市整備部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 辻議員ご質問のうち、雪害対策における危機管理についてお答えいたします。
 生活道路の雪害対策についてですが、雪寒対策として都市整備部及び産業経済部の職員を中心に4班体制に分け、対応いたしております。
 なお、今回の大雪に伴い、夜間休日対応では15日間18回、延べ246人が出動し、主要市道の坂道及び橋梁等に融雪剤の散布、各設置場所の融雪剤の補充、車両通行の妨げとなる竹の伐採及び市道の交通整理等の対応をしてまいりました。
 また、1月23日月曜日からの大雪については、市道12路線、約12キロメートルにおいて業者による機械除雪作業を実施し、交通確保に努めてまいりました。
 道路被害としましては、国道8号西宿信号から友定信号間において、1月23日月曜日に約1時間通行どめとなりました。また、県道彦根近江八幡線の野村町から東近江市栗見出在家間で1月23日の月曜日に約2時間通行どめ、さらに県道大津能登川長浜線の安土町下豊浦から東近江市北須田間においては1月23日月曜日に約8時間、1月24日火曜日に約6時間通行どめ、そして市道ですが、倉橋部浄土寺線の倉橋部町地先において冬用タイヤを装着していない車両2台が道路のり面から田んぼへ落ちたということで車両の一部が道路上にはみ出して停車したことにより、1月23日月曜日から24日火曜日にかけまして約13時間の通行どめという状況でございました。
 このことを踏まえまして、国道、県道の早期除雪について各関係機関に働きかけていくとともに、今回の大雪による経験をいたしましたことを教訓に早急に市道における雪寒対策計画について見直しに取り組んでまいりたいと考えておりますのでご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 小西産業経済部長。
             〔産業経済部長 小西正彦君 登壇〕
◎産業経済部長(小西正彦 君) 辻議員ご質問の雪害対策における危機管理のうち、農業施設の被害についてお答え申し上げます。
 1月16日から25日の期間に、本市で発生しました被害は水稲育苗ハウスや野菜などの園芸用ビニールハウス及び牛ふん乾燥ハウスなどの畜産関連施設などに、全半壊、一部損壊の被害が25件あり、その被害見込み額は4,635万7,000円となっております。
 次に、農家に対する対応につきましては、被害のありました農家に対しまして現地の確認による被害状況の把握、被害を受けた施設の被災証明を求められる農家への証明書の発行、滋賀県及び滋賀県農業共済組合との被害情報の共有に努めております。
 なお、今後、国、県などによる被災者の支援に関する情報が入り次第、被災農家に情報を提供してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 辻議員ご質問の義務教育学校の臨時休校についてお答えいたします。
 自然災害時の臨時休校は午前7時の時点で大雨、暴風、大雪等を含む特別警報または暴風を含む警報が発令された場合、校長は臨時休校の措置をとることとなっています。
 議員お尋ねの1月24日の前日は、近江八幡市内は大雪注意報の発令でしたが、朝から雪が降りやまず、市内でも午後には積雪が20センチを超えるところが出てきました。このような状況の中、自転車で下校できない中学校や下校を早める小・中学校もありました。
 降雪については、時間ごとに刻々と状況が変化し、天気予報では翌日にかけて数十年ぶりの大雪が予想されるなど、大雪警報の発令が十分に予測される状況にありました。
 また、近隣市町の対応について情報収集に努めるとともに、教育委員の意見も聞く中で、翌朝の通学時間帯での除雪を含めた通学路の安全確保が難しく、徒歩や自転車で安全に登校できないと推測できたことから、児童・生徒の安全を最優先に考え、翌24日の臨時休校が妥当であると総合的に判断し、各小・中学校に通知したところです。
 今後も、台風や水害、降雪による雪害、地震等さまざまな自然災害に対する備えや対応について、児童・生徒の安全を最優先にして行っていきます。
○議長(井狩光男 君) 回答漏れはございませんか。
 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 今回の大雪は大変水分を含んでおるということで、大変重たい雪であったというふうな印象があります。昔は降ればこれぐらいの雪は当たり前に降っていたときはあったわけなんですけども、久しぶりにこの雪は多いなという印象を私どもも持っておるところであります。
 各生活分野において大きなダメージ、影響を与えたこの大雪でありますが、4つ目の義務教育施設の臨時休校のところで何点かについて再問させていただきます。
 義務教育施設であります臨時休校がありましたが、公立、私立を問わず保育所、また幼稚園、そして認定こども園などの就学前教育施設はどのような対応をされたのか、お伺いします。
 あわせて、就学前教育施設の臨時休園と判断された基準についてお伺いしたいと、このように思います。どうぞよろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉子ども部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 辻議員のご質問にお答えをいたします。
 公立幼稚園及びこども園の短時部につきましては、先ほど日岡教育長の答弁のとおり、教育委員会と協議の上、1月24日は臨時休園を決定し、前日の23日には各幼稚園から保護者の皆様のほうに周知をさせていただきました。
 また、公私立の保育園及び認定こども園の長時部につきましては、午前7時の時点で大雨、暴風、大雪等を含む特別警報または暴風を含む警報が発令された場合は休園となりますが、基本的には保護者の就労などにより家庭で保育することができない児童が入所されている施設でありますことから、大雪による休園とはしておりません。
 ただし、ご自宅での保育が可能なご家庭については、登園時の安全の面からも自宅での保育をお願いされた保育園もあったところでございます。
 また、兄弟姉妹の関係もございますことから、民間の保育園及びこども園に対しまして、小・中学校、幼稚園及びこども園短時部を臨時休校とすることについては、前日の1月23日には情報を提供させていただいたところでございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) まず、子どもたちの安全を第一にお考えをいただいて処置をしていただいておりますことに感謝を申し上げます。さらには、お勤めを要する方々の保育の場であったり園であったりとする状況を考えますと、事前に情報もしっかり流していただいておる、また情報共有していただいておると、状況を確認させていただきました。ありがとうございます。
 今回の大雪によりまして、私どもの住まいします前には通称湖周道路がございます。湖周道路も、先ほど部長からも報告がありましたとおり約3時間にわたって通行が渋滞した。特に、彦根から大津方面へ向いてのところが渋滞をしておったところであります。聞きますと、やはり雪対策ができてないトラックとか他所から来られている乗用車とかがその道路を塞いでおって、それが通行の妨げになったということでございました。
 さらには、主要幹線につきましては、ある程度の除雪作業あるいは雪寒対策等で雪のほうもどいてあるわけなんですけども、生活道路に入ってきますとなかなか雪の量が多うございますし、また雪解けの手間がかかっておらないということで、市民バスのあかこんバスのほうに大いに影響があったということであります。
 雪の中、1時間近く待っておられたという方も学区の中で声を聞いております。やはり、運休運行については速やかな対応が私は必要かなというように思います。答弁の中にも、地域の方に協力をしていただいて、その情報を早く流すというような答弁がございましたが、具体的にはどのようなことをお考えでしょうか、よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
◎市民部長(姓農彰宏 君) 地域の方にはご協力をいただくということですが、議員のご質問にもありましたように、生活道路でありますので、なかなかそこまで雪寒の雪解けの作業がしにくいということがございます。
 それを今の原案ではございますが、除雪ボランティアというような形で募集したりとか自治会さんにお手伝いいただくということ、それから特に周知の今言われたように問題がありまして、周知につきましてはできるだけのことはさせていただこうとは思うんですけれども、特にタウンメールで周知もさせていただいておりますので、スマホでなくても普通のいわゆるガラケーと申しますか、普通のケータイでもタウンメールは受け取ることができますので、そういうことも利用者、特に高齢の方の利用者につきましてはふだんからそういう周知をしていきたいなというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 随分とスマホあるいはガラケー、ケータイも普及しております。若い層あるいは老人の方、高齢者の方も所有はされておられますけども、特に高齢の方については、タウンメールと答弁があったわけですが、なかなかメールまではされていない方もおるかなというふうに思います。
 各バス停などはやはり各自治会の主要なところに設置してあるわけですから、できましたら各バス停に運休あるいは運行しているという状況の表示が何とかしていただけるような策をとっていただけないかなと。ただ、市内各地300カ所といいますと大変多うございます。全てのところに対応していくというのは難しいところがあろうかと思いますけども、そこは地域の皆さん方とご協力いただく中でそういったシステムの構築をぜひやっていただきたいと、このように思います。
 また、今回の雪は私ども住まいします島学区は大変多うございました。また、お聞きしますと、琵琶湖沿い、彦根寄りというんですかね、向かいの安土学区、旧の安土町も大変多かったということをお聞きしております。今回、久しぶりの大雪でいろんなところに、雪は市町の中でも降ったわけなんですけども、近江八幡市の中での雪の多い少ない、若干あろうかと思います。その辺を分析されて、しっかりと対応を考えていただきたいというふうに思うわけなんですが、この経験を生かした中で今後どういう対応をお考えなのか、お聞かせをください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市整備部長。
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 今後の対応についての再問にお答えしたいというふうに思います。
 今回、かなり経験のない大雪というようなこと、また合併後初めての大雪ということもございまして、雪寒対策、計画はつくっておりますけれども、初動対応ですね、そういった部分の中のおくれとか、いろんな諸問題がございました。そういった意味で、先ほど来ご質問ございましたあかこんバスの運行に関する障害等、かなり市民の生活に障害を与えたということで、今後ますますこれからのこういった対応についてしっかりとしていきたいというふうに考えております。
 さきの議員のご質問にもお答えしましたんですけれど、やはりこの主要、特に道路管理者のほうでいきますと市道の主要幹線というものが大雪についての除雪の優先順位になっております。そうした除雪対象路線の、先ほど旧安土のほうには対象路線はございませんので、そういった部分も追加する等、早急に雪寒計画の見直しを図っていきたいなというふうに考えております。
 また、先ほど来お話しございました生活道路につきましては、やはり地域によってボランティアというか、有志の方でボランティア的に除雪をしていただいているというふうな部分をお聞きしております。大変感謝申し上げる次第でございますけれども、そういった地域の皆様方、例えば自治会とか、例えば防災会とか、通学路にかかわってくるんですとPTAさんとか、そういった団体、地域の組織ですね、今後、ご意見等もお伺いしながら、今回の大雪につきましては現地でかなり情報も記録しております。そういった部分も再度分析しながら、早急に対応、新しい計画を練っていきたいというふうに考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 市内、大変広い状況の中で、雪の降る量も千差万別であったという状況がございます。しっかりこのデータを残していただく中で雪寒対策のほうをやっていただきたい、このように思いますのと、あわせてやはり行政でできる範囲とできない範囲が当然あろうかと思います。できない範囲というのはやはり生活道路あるいは自治会の中の道路、細い道路、抜け道であったりとか生活にかかわる道路というふうに思います。
 私は、この部分については、やはり地域にお住まいの方々が地域の力を生かして集約した中で除雪作業であり雪寒対策をやるべきである、やっていただきたい、このように思っております。
 実は、私どもの住まいします島学区では、2月9日付で、雪寒対策に関する組織体制の確立についてということで、連合自治会と、まち協の会長の連名で各自治会長さんのほうにその依頼が出ました。出していただいております。
 基本的には、自分たちの地域は自分たちで守るんだというような崇高な精神で有事の場合は防災体制を組んではいますが、今回のような大雪対策については、組織の体制としては島学区についてもまだまだ未熟なところがございます。
 ですから、いろんな自然災害も、また有事という捉まえ方の中でいきますとしっかりとその機能が果たせるような組織づくりをやっていただきたい。また、答弁の中にも、地域の皆さん方のボランティアを中心とした中での協力を願いたいということをおっしゃっていただいています。
 ただし、その中には若干の経費もかかってまいります。人件費については、ボランティアであるからこれは無償でいいと私は思うわけですが、経費というのは重機の燃料代でありますとかガソリン代でありますとかという部分でございます。その部分については、行政として支援をすべきであろうかなというふうに思います。
 また、その支援がボランティアの推進になっていくであろうというふうに思いますので、どうか各ボランティアのそういった活動に対しても支援をやっていただきたい。これについては要望とさせていただきます。
 それでは、1問目の雪寒対策における危機管理についての質問のほうは終わらせていただきます。
 続きまして、2番目の官庁街エリアの土地利用計画についてお伺いをいたします。
 少子・高齢化社会を迎えますまちづくりというのは、各市町大変課題として持っておられるところでございます。私ども翔政会は1月25、26、27日にかけまして東京のほうへ特別地方交付税の陳情もあわせまして研修に寄せていただきました。
 研修先としましては、千葉県の柏市で取り組んでおられる公民学が連携した自立した都市計画のまちづくり、柏の葉国際キャンパスタウン構想について研修をさせていただきました。
 柏の葉国際キャンパスタウン構想というのは、都市型のまちづくりをするに当たり、3つの柱を考えておられます。1つは、環境エネルギー問題に対する環境共生都市、2つ目に超高齢化社会に対する健康長寿都市、3つ目に持続的な都市経営、経済再生を担う新産業創造都市、この3本柱でまちづくりを展開されておられます。
 2011年12月には、国の主導します環境未来都市地域活性化総合特別区域に指定されました。いわゆる特区という形の中で、いろいろとあります規制の緩和に取り組んでこられました。例えば訪問リハビリ等規制緩和、また非常時の町の中の電気のやりとり、電力の融通における規制の緩和に取り組んでおられます。またもう一つ、今交渉中とはおっしゃっていましたが、ベンチャー支援税制の優遇ということで、現在経済産業省と協議を重ねておられるという状況であります。
 ここはつくばエクスプレスの通るところでございまして、柏の葉キャンパス駅を中心としたまちづくりをされています。柏の葉駅キャンパスを中心に約13平方キロメートルの地域をその特区として認定し、その中に東京大学の柏キャンパス、また千葉大学のキャンパス、そしてもともとそこは平地でございまして、三井不動産の所有するゴルフ場があったところだそうです。ちょうど駅の前の広場でそこのまちづくりについて説明を受けていましたら、今立っているところはクラブハウス前のグリーン上のとこら辺ですというような説明も受けたところであります。
 いわゆる公民学の中で、公というのが役所、行政ということでありますけども、民は地域の企業でありますとか地域にお住まいの方、その中に三井不動産がおられるというようなことでございます。学の中には東京大学と千葉大学と、大変すばらしいスタッフと環境に恵まれた中でのまちづくり構想をされております。
 その研修をさせていただいたものを全て近江八幡市に持ってきて通用するのかといえば、そうじゃないんですね。やはり違うわけなんでありますが、基本的な構想の中に思っておられるのは、やはりどの地方も抱えておられる問題は共通しておりました。大きく問題として抱えておられるのは、それぞれの問題を学の立場の方々が最先端の知を結集して構想と戦略を立案し、また市民や企業等の主体が持続的、自立的にその運営を担い、高齢者から次世代を担う若者あるいは自由な発想を持っている子どもまでが、誰もがまちづくりに参画できるという、これはいわゆるクリエーティブな新しい社会システムづくりを構築されておられるということであります。
 規模と環境、都会と、近江八幡市はやはり田舎というスタンスで見ますとそうかもわかりませんけども、抱えている問題は同じの中でまちづくりをされております。
 そこで、私は官庁街エリアの土地利用計画について質問させていただきます。
 新庁舎整備計画が行政交流ゾーン、基本設計を経て実施設計へと進みます中、平成32年には新庁舎が全体完成という計画であります。この計画は今日まで市民参加のシンポジウムやワークショップ、100年のまちづくり近江八幡にぎわいのある官庁街推進委員会での議論を踏まえ、計画された近江八幡市庁舎整備基本計画であります。
 今回、私はこの計画にあります官庁街エリアのにぎわい交流創出ゾーンの計画についてお伺いします。
 さきの説明会において、保健所跡地2,100平米、市民病院跡地9,780平米、警察署跡地3,950平米の市有地をにぎわい交流創出ゾーンとして、サウンディング型調査による手法でこの3カ所の市有地の有効活用方法について民間事業者から広く意見、提案を求め、対話を通じて市場性を把握するとのことでした。
 また、サウンディング型市場調査に期待されるメリットとしては、市場性の把握(参入意向の把握)や活用アイデアの収集、そして参入しやすい公募条件の設定ができるとの説明でありました。
 そこでお聞きします。
 官庁街エリアの整備方針には100年先を見据えたにぎわい交流を軸とした来てみてよし、迎えてよし、地域よしとうたわれていますように、市庁舎の表玄関にふさわしい歴史と文化を重んじる品位のある町並みを期待しますが、改めて定期借地によるサウンディング型市場調査のメリットとデメリットについてお伺いします。
 また、どのようなまちづくりのコンセプトでにぎわい創出をお考えですか、お伺いをいたします。
 また、にぎわい交流創出ゾーンの整備、運営等、条件についてはどのようにお考えですか。
 また、4つ目としまして、サウンディング型市場調査の期間及びにぎわい交流創出ゾーンの今後のタイムスケジュールはどのようにお考えですか、お伺いします。
 最後に、保健所跡地については別の計画があるともお聞きしますが、差し支えなければよろしくお願いをいたします。
 この質問につきましてはさきの代表質問とも重複するものがございます。簡単明瞭で回答いただければ、よろしくお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、辻議員のお尋ねの官庁街エリアの土地利用計画についてのご質問にお答えをいたします。
 まず、1点目の定期借地によりますサウンディング型市場調査のメリットとデメリットでございますが、定期借地につきましては、本市の貴重な財産を本市所有のまま有効活用するための要求水準の一つでありまして、調査のメリットとデメリットとは直接的な関係はございません。
 さて、サウンディング型市場調査のメリットでございますが、これまでの公民連携の検討は行政主導で実施されることが多く、アイデア不足や市場と乖離した公募条件の設定などが原因で、結果的に効果が出なかった事例が多くございます。
 しかし、検討段階においてサウンディング型市場調査を実施することによって民間の豊富なアイデアが収集でき、市場性を把握することができ、結果、参入しやすい公募条件が設定でき、民間事業者の参入意欲の向上につながる事業手法であると言われておりまして、県内におきましても滋賀県が旧体育文化館とその周辺施設の有効活用の検討に取り入れているところであります。
 一方、デメリットとしましては、対話によって提案内容を見きわめ、公募条件を設定することから、行政側の高いスキルと労力が求められることや周知に一定の期間が必要となることが上げられます。
 次に、2点目のどのようなまちづくりのコンセプトでにぎわい創出を考えているかでございますが、近江八幡市庁舎整備等基本計画において、官庁街エリアの市所有地をにぎわい交流創出ゾーンとして位置づけ、いつの時代においても人々が来訪して交流することで地域資源の価値が現出する交流型の内発的発展に資する機能の導入を目指すこととしているところであります。
 機能の導入に当たっては、地域の発展を目指した戦略的な段階活用を視野に、将来的な社会情勢の変化や市民や来街者のニーズの変化を的確に捉え、にぎわい交流創出のための新たな事業を喚起する弾力的で継続性のある計画とし、行政主導だけではなく、民間の力を引き出すなどの公民連携も視野に入れながら、にぎわいを創出していきたいと考えているところであります。
 次に、3点目のにぎわい交流創出ゾーンの整備、運営等の条件につきましては、官庁街エリアのにぎわい交流創出ゾーンの整備に向けて、サウンディング型市場調査を実施し、事業者から広く意見、提案を求めて民間の豊富なアイデアなどを収集するとともに、対話を通じて市場性などを調査し、参入しやすい公募条件や整備運営条件などを要求水準として設定していくことを考えているところであります。
 次に、4点目のサウンディング型市場調査の期間及びにぎわい交流創出ゾーンの今後のタイムスケジュールにつきましては、平成29年度に具体的なスケジュールを決定し、事業実施に向けて順次進めてまいります。
 最後に、5点目の保健所跡地につきましては、別の計画があるのかというお尋ねにつきましては、さきの北川議員の代表質問においてお答えしましたとおり、保健所跡地の有効活用につきましては、これまでの市場調査の結果から、敷地規模は事業者の参入意向に応えることができるとともに、公募条件の設定内容と市場要求とが乖離しないものであるため、去る2月24日に市所有地貸し付けの条件つき一般競争入札を実施したところでございます。
 なお、今後につきましては、落札事業者と事業計画について十分に協議を行い、事業協定を締結した後、事業用定期借地権設定契約を締結する予定でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 何点か再問させていただきます。
 先ほど保健所の跡地についてはさきの答弁どおりということで、私も答弁の内容で広島県の尾道のONOMICHI U2 HOTEL CYCLE、そこをネットで調べますと、随分ときれいな建物でございまして、大変すばらしいコンセプトの中、またやっておられる内容は近江八幡市の内容にもそぐうかな、またちょうどビワイチの拠点と中間で駅にもなるであろうかなというような構想、夢もちょっと見せていただいておりました。夢のあるそのHOTEL CYCLEに似たような施設、大いに期待するところであります。
 近江八幡市の人口、現在8万2,000を切っておるわけなんですけども、人口統計によりますと、推計によりますと25年には8万人を切るというような状況であります。
 また、5年単位で見ますと、約2,000人ずつ減り、7万少しの人口に落ちつくであろうというような統計も出ております。さらには、昼間の人口、今現在8,000人ほどが昼間、お昼の時間帯、明るい時間帯は減るという状況であります。その中で、にぎわいに向けた創出は、よほどのやはり戦略的な構想が必要かと思いますが、その辺については、その状況も踏まえた中で当局としてはどのようなお考えをお持ちなのか、お聞かせをください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 辻議員お尋ねのにぎわい交流の創出につきましては、よほどの戦略が必要ということでご意見いただきましたが、地域振興の発展を目指して将来的な社会情勢の変化や市民、来街者のニーズの変化、また民間の力を引き出すことなど、その時代に合った戦略的な、また段階活用を視野に入れまして新たな需要を喚起する弾力的で継続性のある計画とすることとしております。
 なお、事業手法や事業の実施事業につきましては今後民間のノウハウや情報の把握、また官民連携など、さまざまな手法について慎重に議論を重ねて決定をしていきたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 当然のこと、市場調査でございますからそのときに合った状況でのサウンディング調査をされるというふうに思います。
 また、さきの答弁の中で旧市民病院跡地と旧警察署跡地は平成27年度の市場調査で事業者の参入が難しいとの結果であったという答弁がありました。
 当時の公募の条件に問題があったのか、または4,000平米あるいは1万平米という大きな土地でございます。面積的な問題があって事業参入が難しかったのか、当時調査をされた内容の中でどんな指摘があったのか、お伺いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 平成27年に実施しました市場調査は、公募させていただいたものではなくて、100年先を見据えた交流を軸に来街者や市民の交流及び近江八幡市の歴史や文化の学びをテーマにした土地利用について官庁街エリアの民間参入が可能であるか、またその意思や動向を把握するために実施した調査でございます。
 調査につきましては、アンケート方式としまして、123社に問いかけを実施いたしました。アンケートのテーマでは、行政の支援、協力が必要であるなどの回答も得ておりまして、現実的な分析としてはさらに慎重な議論が必要であるというふうに考えております。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 32年に新庁舎ができ上がりますと、表玄関の町並み形成を創出する大事なところでございます。保健所跡地については、そのときは既にもうホテル業の方も開業されているでしょうし、大きくやはりメーンとなってくるのが病院の跡地、大きな跡地であろうかというふうに思います。
 現在、新庁舎の完成に向けていろいろと動き出すわけなんですけども、慢性的にこの周辺については駐車場不足が大変懸念をされるところでございます。また、その以降も、にぎわい創出ゾーンの開発状況によっては、駐車場の問題でありますとか、また道路網の問題でありますとか、またそれに伴う治安でありますとか環境、さらには伝建地区を奥に控える状況の中で、景観についてもやはり問題が心配される、生じるのではないかというような懸念をしております。
 今の段階で想定される課題の整理についてはどのようなお考えをお持ちですか、よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 今議員ご指摘いただきましたとおり、駐車場問題、それから道路網でありますとか治安、環境、景観の課題があるというふうに認識しておりますが、そのほかにも河川や防災の課題もあるというふうに認識をしております。
 これらのことに関しましては、今後の事業手法の決定において、いずれの手法であっても重要な、際めて重要な要求水準として課題解決を求めることになると考えておりますので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 計画としては29年度に大まかな計画をし、事業を推進していくということでございます。
 サウンディングで得た調査の結果内容については、これは公開をしていただけるんでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) サウンディング調査など手法も含めて、そのあり方についても今後検討してまいりたいと思いますので、ご理解をよろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) サウンディング調査で得た近江八幡市が評価的な部分は公開をしていただけるのか否かということで。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) そのサウンディング調査については市場のニーズ調査ということでございますので、そこについては開かれた形でやっていくことが望ましいと思っておりますので、公開についてやっていきたいというように考えております。
○議長(井狩光男 君) 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 私もその調査でどういう結果、いわゆる近江八幡市の魅力がどの辺にあって、課題がどの辺にあるのかなというような分析ができるかなと大変興味を持って見守っておるところでございます。
 さらには、先ほども申し上げましたとおり、この庁舎ができ上がって表玄関の町並み形成を担うところでございます。定期借地という手法でやられるということであれば、30年から50年、定期借地ということでございましょうし、50年先を見据えたまちづくり、また50年後を見た中でのサウンディング調査からの事業計画、しっかりと進めていっていただきたい、このように思います。
 そのようなところをお願い申し上げまして、2問にわたります私の質問は終えさせていただきます。
○議長(井狩光男 君) 以上で辻正隆君の個人質問を終わります。
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