録画中継

平成29年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月7日(火) 個人質問
奥田 孝司 議員
(1)多文化共生推進事業について
   ①平成29年度の取組の概要について
(2)観光振興事業について
   ①平成29年度の取組の概要について
◆6番(奥田孝司 君) 翔政会の奥田孝司でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、発言通告書に従いまして、分割方式で質問させていただきます。大きく2項目させていただきます。わかりやすく回答いただきますようよろしくお願いいたします。
 春の火災予防運動も、きょうで終わりとなりました。左義長まであとわずかとなり、各奉納される町内では山車づくり、祭り当日の準備に追われる日々となりました。昔からの言い伝えで、「多賀の祭りが晴れたら、左義長は雨」と言われておりましたが、ここ3年来は多賀の祭りが晴れても、左義長が晴れるということになっておりまして、今週末の土日も、よい天気になるという予報が出ておりますので、左義長祭も無事奉納できますように願うものであります。
 それでは、1項目め、多文化共生推進事業について質問させていただきます。
 2006年総務省の「多文化共生の推進に関する研究会報告書~地域における多文化共生の推進に向けて~」から、まず紹介させていただきます。
 この報告書の中、地域における多文化共生推進の必要性についてでは、「外国人の定住化が進む現在、外国人を観光客や一時的滞在者としてのみならず、生活者・地域住民として認識する視点が日本社会には求められており、外国人住民の支援を総合的に行うと同時に、地域社会の構成員として社会参加を即す仕組みを構築することが重要である。すなわち、従来の外国人支援の視点を超えて新しい地域社会のあり方として、国籍や民族の違いを超えた多文化共生の地域づくりを進める必要性が増している。今後、日本の総人口は急速に減少していくことが予想される。グローバル化の進展により人の国際移動がますます活発になる中で、社会の活力を維持するためには、外国人を含めた全ての人が能力を最大限に発揮するような社会づくりが不可欠であり、地域において多文化共生を推進する必要性はより一層高まることになろう。地域における多文化共生を「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員としてともに生きていくこと」と定義されています。多文化共生を推進していくためには、日本人住民も外国人住民も、ともに地域社会を支える主体である認識を持たなくてはなりません。さらに、多文化共生のまちづくりを進めることで、地域住民の異文化理解力の向上や異文化コミュニケーション力に秀でた若い世代の育成を図ることも可能となる上に、多様な文化的背景を持つ住民が共生する地域社会の形成は、ユニバーサルデザインの視点からのまちづくりを推進することにもなる」と報告されています。
 本市におきましても、2012年3月に近江八幡市多文化共生推進指針が策定され、全ての住民が、国籍、宗教、言語の違いによらず、対等な地域社会の構成員、すなわち住民としてともにまちづくりに参画でき、人権が尊重され、ともに生きられる「多文化共生」の社会づくりを進めていきますとされています。
 平成28年12月現在で、外国人住民の状況は1.4%、1,123人おられます。多文化共生とは、外国人住民も地域の担い手としてともに生きていくための施策であると考え、国籍や言語、子どもや高齢者、車椅子の必要な方など、改めてそれらの違いをまず認め、違いを生かしたさまざまな市民、人に優しいまちづくりを進めなければならないと感じます。
 また、外国人の方々が地域づくりに参画することにより、地域活性化が促進され、少子・高齢化問題解決の糸口になる可能性もあると考えます。平成29年度予算の中では、多文化共生推進事業の経費予算として603万5,000円計上されています。
 ここで質問ですが、平成29年度での多文化共生推進の取り組みの概要、考え方についてお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の多文化共生推進事業に関するご質問についてお答えいたします。
 本市におきましても、ブラジル人を中心に外国人住民の定住化が進んでおり、全ての住民が、国籍、宗教、言語などの違いにかかわらず、ともにまちづくりに参画できる多文化共生の社会づくりを進めることとしております。
 議員ご質問の新年度予算額603万5,000円の多文化共生推進事業の主なものといたしましては、まず、外国人住民が行政サービスを適切に受けられるよう、本年度に引き続き、ポルトガル語と英語による通訳・翻訳員2名を市庁舎内に配置するものでございます。
 通訳業務においては、転出入や税の申告の手続のほか、福祉分野の窓口相談など幅広い分野で対応を行うものであり、翻訳業務においても、広報紙のほか、各種申請書や保育所だよりなど多岐にわたる分野でのポルトガル語訳、英訳文書などの作成を行います。
 また、国際交流推進業務として、外国文化を学ぶ学習会の開催や、外国人住民との交流事業などの実施、県の国際交流事業におけるホームステイの受け入れ支援などを行うこととしております。
 なお、公益財団法人近江八幡市国際協会でも、外国人とのコミュニケーション能力を高める講座の開催を初め、ホームページやフェイスブックなど、SNSを活用した外国人住民の生活にかかわる情報の発信などに取り組んでいただくこととなっております。
 議員からのご紹介にもございましたが、急速な人口減少の課題に直面している中、外国人住民を含め全ての市民が、ともに地域社会の構成員としてまちづくりに参画していただく必要がございます。そして、多文化共生社会の実現には、外国人住民が抱えるさまざまな課題を解決するとともに、地域でともに暮らす住民の国際的な意識の醸成も大変重要となります。
 こうしたことから、平成29年度におきましては、多文化共生推進指針に基づいた取り組みの精査を行い、各分野における事業推進の検討を行ってまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) それでは、再問させていただきます。
 2013年、日本に暮らす外国人住民は200万人を超え、国籍、出身地は150カ国を超えます。日本からの出国者、外国からの入国者を合わせますと、年間2,800万人もの人々が日本を起点に行き来、交わっています。
 きのうの新聞の報道に、「滋賀県内の外国人労働者が2016年10月末で1万3,687人11.9%ふえ、4年連続増加した」とありました。また、「外国人を雇用する事業所も前年より84カ所ふえ1,534カ所となり、過去最多を更新した」と、その記事には書いていました。「業種別では、製造業で働く外国人が全体の59.8%を占めていますが、幅広い業種で人材不足感が広がって、外国人を積極的に採用する企業がふえている」とありました。ですから、県内でも、外国人住民は増加傾向にあるというふうに私は考えます。
 今、日本に生活基盤がある外国人であれ、観光目的で訪日した外国人であれ、いつ、どこでけがをしたり、病気をしたり、災害に遭ってもおかしくない状況でありますし、外国人が多様なサービスにアクセスするときには、さまざまな壁が存在するということを、この間、JIAMの研修へ行ったときに研修してきました。言葉の壁、制度の壁、心の壁などであります。それらは、外国人が直面する主な課題であります。
 それでは、まず医療・福祉の観点から、外国人の方々の地域の健康診断や健康相談の実施に関して、情報提供、医療通訳者の派遣などの支援策についてお考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 再問にお答えいたします。
 外国人の方への健康診断、健康相談の情報提供につきましては、全戸配布しております健康カレンダーのほうは、英語とポルトガル語に翻訳いたしまして、ホームページにも掲載させてもらっております。ほかにも、母子健康手帳につきましても5カ国語の母子手帳を準備して、また赤ちゃん手帳、同時配布しますものについても、2カ国語を翻訳いたしまして準備しております。
 現在も、健康診断あるいは健康相談について、ご本人、それから家族の方からご相談があった場合につきましては、国際協会の方にお願いしまして、随時個別相談をさせていただきましたり、あと通訳者同伴で家庭訪問とか面接などを実施しているという状況でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 人にとって、医療は必要不可欠なものであり、誰もが保障される公正、平等を旨とする人権でありますし、医療通訳は言葉の壁を取り除き、保健・医療の重要な橋渡しの役割を担うところであります。医療通訳の育成に取り組んでいっていただきたいというふうに私は考えております。
 福岡県などは、医療通訳の養成を行っておられますし、また、熊本市なんかでは、外国人家庭赤ちゃん訪問通訳の同行事業をされております。近江八幡市においても、医療通訳者の養成に取り組んでいっていただきたいというふうに考えますが、お考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 議員のご提案の医療通訳者の養成ということにつきましては、十分必要であるということも思います。
 しかしながら、近江八幡市の中で、個別にそういった養成を行うということはなかなか難しいと思いますので、そしてまた、こういった問題は、県の中でも同じような課題があるというふうに考えますので、また、いろんな場面でそういった養成についても、これから要望もしていきたいというふうに考えます。よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ぜひとも取り組んでいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 また、防災の観点から質問させていただきます。
 外国人の方々に対する平常時からの防災教育、訓練、避難方法など、防災対策についてのお考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 水市民部理事。
◎市民部理事(水平作 君) 奥田議員の再問の外国人の方々に対する防災対策についてお答えをさせていただきます。
 本市では、外国人の方々の防災知識の普及啓発を目的に、ポルトガル語、中国語、英語、スペイン語の4カ国語に対応した防災ハンドブックを作成し、在住の外国人の方々に配布させていただいております。
 このハンドブックの内容といたしましては、本市の避難所マップと避難所リスト、地震が発生したときの行動や日ごろの備え、家族や友人の安否確認の方法、風水害や火災が発生したときにどうするのか、消火器の使い方、非常持ち出し品のリスト、避難のタイミングなどのポイントをまとめたものでございます。
 また、本市のホームページでは、県が公開しております7カ国語に対応した新対策情報を掲載しております。
 また、訓練につきましては、消防署において毎年、市内の企業に勤務されております外国人の方々を対象に、防災訓練を受けていただいています。
 このような外国人の方々に対する訓練や避難誘導などについては、現状では、言葉の問題が課題となっておりますが、今後は、地域で実施されております防災訓練にも参加していただけるよう、働きかけていきたいと考えております。よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) いろいろとよろしくお願いしたいんですけども、災害時の対応では、情報の伝達の方法でありましたり、今述べられなかった避難所運営に対して、通訳ボランティアの育成、連携、支援、協働、多言語化など、避難所運営には課題がたくさんあると思いますけども、いつ起こるかわからない地震などの大規模災害や、異常気象とも言われる風水害など、即座に対応するために早急に取り組んでいっていただきたいと、これは要望させていただきます。
 それでは、地域づくりにおいて再問させていただきます。
 外国人の方々が言語などの違いから、日常生活の中、地域や自治会活動とのコミュニケーションが図れず、生活上必要な情報、社会保障、行政サービスを十分享受できないことも考えられることから、そのような方々への相談員、支援員の設置など、それらの支援策について、現状とお考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の地域づくりに対する再問にお答えいたします。
 外国人住民を対象とした相談員、支援員の設置などの支援策については、現在、外国語を専門に扱う生活支援のための相談員、支援員は設置しておりません。
 日常生活における課題対応につきましては、幅広く多岐にわたり、また、専門的な判断が求められることもあることから、相談員の配置は困難であるのが現状でございます。
 外国人住民の日常生活における相談などにつきましては、まちづくり支援課職員が通訳員を通して困り事などをお聞きし、解決に向けた相談窓口の紹介を行ってまいりたいと考えております。
 また、言葉が通じないことが理由で、必要な情報を外国人住民に提供できないことで、自治会などが困っておられる場合につきましても、まちづくり支援課で具体内容をお聞きした上で、解決方法を自治会などと一緒に検討させていただくことで、多文化共生社会の実現を目指して、外国人住民を初め、全ての市民にとって住みよい環境づくりにより一層努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 今、相談員、支援員の設置などは考えていないという答弁だったんですけども、いざ自治会などに、外国人の方々が住まれた場合、一番初め何が問題であるかと、交通ルールであったりとか駐車、駐輪、ごみ出しのルールであったり、そういうことによって、言葉が通じない中からコミュニケーションがとれず、トラブルが起こるということも考えられます。ですから、できるだけ相談員、支援員の設置を考えていただいて、生活現場に出向いてサポートに取り組んでいっていただきたいというふうに私は考えますので、これは要望とさせていただきます。
 本市の外国人住民の国籍別の内訳では、ブラジル人、中国人、韓国人、フィリピン人、インドネシアの方々が多く、永住、定住されています。近江八幡市の総人口の約1.4%の外国人がおられますし、また、本市は高齢化率が25.4%であります。人口減少、担い手不足といった課題を抱えている日本でありますけども、近江八幡市もその問題については直面していると感じます。
 製造業や農業、観光など地域の産業は、既に外国人なしでは存続できないところもあります。長期にわたり定住する外国人、観光目的の外国人をふやすためには、現状の問題点を確認して改善を行わなければなりません。正しい認識を広め、外国人のための多文化共生から、地域の未来のための多文化共生へ、持続可能な地域づくりを推進していかなければならないと感じます。ですから、近江八幡市役所全ての部署で連携して、多文化共生推進指針に基づいた事業の取り組みを、今後お願いいたします。
 それでは、2項目めの観光振興事業について質問させていただきます。
 平成29年度予算の中では、観光振興事業の経費予算として2,112万8,000円を予算計上されています。
 まず、平成29年度における観光振興事業の概要についてお考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、奥田議員の観光振興事業の概要のご質問についてお答えを申し上げます。
 観光振興事業では、観光物産協会やボランティアガイド協会を初めとした各関係団体との連携のもと、それらの運営に必要な各種の支援や、八幡堀まつりやあづち信長まつりを初めとします観光振興イベント等を通じた誘客の拡大と本市の観光振興を図ることを目的とした予算計上をしております。
 また、各種の事業につきまして、従来の媒体に加え、インターネットを有効に活用するなど重点的な観光情報の発信を進め、この取り組みを効果的・効率的に行うと同時にインバウンド対策等、受け入れ態勢の整備や新たな仕組みづくりが必要になっていると考えてもおります。
 こうしたことを受けまして、平成28年度はこれら従来の観光振興事業予算の取り組みに、地方創生事業予算を加える形でICT、すなわち情報通信技術を活用したインバウンド対策や、地域が主体となり、まちづくり観光を今後展開していくために必要な調査等を実施し、本市の観光が次のステージへ移行するための基盤を整えてまいりました。無論、平成29年度は、こうした取り組みをさらに前へ進めていくわけでございますが、一方で、観光客の増加に伴い、観光シーズン及び大規模なイベントの開催時の交通渋滞の緩和や安全対策が、情報発信やインバウンド対策に次いでの重点課題であると認識をしておりまして、平成29年度におきましてはそれらの取り組みのさらなる充実が図れるよう、従来のパーク・アンド・バスライドや交通警備に必要な予算に加え、市道白雲宮内線の抜本的な交通安全対策につなげるための経費も計上しているところでございます。
 このように、今後は観光振興を図り、その成果を地域が享受できるよう取り組むと同時に、観光客の増加により地域に影響する負の側面にもしっかり目を向け、対応してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) それでは、観光振興事業について再問させていただきます。
 この事業の中で、観光物産協会を初めとした各関係団体への支援や各観光振興イベントなどを通じた誘客の拡大など、本市の観光振興を図ります八幡堀周辺の交通渋滞対策の充実などと別の資料にありましたけども、この八幡堀周辺の交通渋滞対策について毎議会聞かせてもらっておりますけども、平成29年度の取り組みについて、特に現時点での具体的な対応策のお考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の再問にお答えいたします。
 奥田議員もよくご承知いただいておりますとおり、八幡堀周辺の交通安全対策につきましては、かねてより文化観光課のほか、市民部の人権市民生活課、都市整備部の管理調整課の庁内の各関係部署がそれぞれの所管業務を踏まえて連携を図った上で、具体的には5区、6区、2区、16区、17区の地元並びに近隣自治会及び周辺事業者、さらには関係者などと継続的に、多岐にわたる困難課題の解決に向けて協議検討を進めているところでございます。
 特に昨年秋の観光シーズンは、市道白雲宮内線日牟礼幡宮前の道路でございますが、その道路上に広がって歩かれている観光客と車との接触事故を避けるために、バス乗り入れの禁止と、これまでは土日及び祝休日に限って実施をしてまいりました白雲橋から北側への一方通行の交通規制を、平日においても実施する取り組みを試みましたが、その取り組みに前後いたしまして開催をいたしました対策会議では、これまでのご意見と異なり、交通規制による取り組み効果は一定の限界があることから、交通規制は最終の手段であるというご意見が多数を占める状況に大きく変わりました。
 市道白雲宮内線日牟礼八幡宮前の道路を挟む両側の未舗装部分に駐車をされ、満車状態となり、おのずと駐車待ちの車が道路上で停車するなどの状況となることから、必然的に観光客などの歩行者は道路上にあふれ返ることになり、抜本的な解決策をとるべき時期に来たとして、未舗装部分の全面駐車禁止を求める意見となったところでございます。
 このことから、ことしの春の大型連休の際には、バスの乗り入れ禁止は継続しつつ、一方通行の交通規制はとらないかわりに未舗装部分の全面駐車禁止の方向で、関係者と現在鋭意対策の詳細についても協議を重ね、調整を図っているところでございますので、議員におかれましても市と連携の上、事業者や日牟礼八幡宮様などの関係者間の調整に格別のお力添えを賜りたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) この間、2月28日に2回目の市道白雲宮内線における交通安全対策検討会議が開催されまして、さまざまな意見が出ていました。その中でも、未舗装部分の駐車禁止が聞かされて、近隣の地域の自治会長さんなり業者さんなりは多少期待をされておるところであると、私は感じます。
 1回目のその関係者会議の中では、最終的な目標としては、日牟礼八幡宮を鎮守の森として機能を持たせるため、交差点と交差点の間に石畳を敷いて、車両通行どめにするべきである。土地の所有者が市か神社であるのではなく、協議をしながら駐車禁止を進めていけばよい話であるであったりとか、近江八幡市の警察署の交通課の方は、未舗装部分の駐車が問題であるので、白雲橋の鳥居の部分で、「この中は駐車できません」など明確に駐車ができないことを示すなど、駐車できないようにすれば改善されると思われると、警察署の交通課が意見されていましたので、その中には、お土産を売ったりとかいろんなことをされている事業所もあるんで、それがよい結果につながるのであるか、また、それによってトラブルを起こすかというのは、調査していかなければならないというふうに思いますけども、八幡堀周辺だけではなくて、このごろはヴォーリズ記念病院の信号から朝鮮人街道に向けての道であったりとか、そういうところもかなり交通渋滞を起こしていますし、また多賀、北之庄のほうにも、迷子になる他府県ナンバーの車が入ってきて迷惑をこうむっている地域の方々もおられます。広範囲において長時間渋滞していますし、迷惑駐車、不法駐車なども多く見受けられます。
 八幡堀周辺と言われますけども、その八幡堀周辺が旧市街地全体的な範囲で取り組まれるのか、考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 八幡堀周辺の迷惑駐車並びに不法駐車などにつきましては、庁内関係部署並びに警察と連携の上、対策を図ってまいりたいと考えております。
 また、観光客による影響が大きい旧市街地につきましては、市道白雲宮内線日牟礼八幡宮前道路の未舗装部分の全面駐車禁止の取り組み結果によっては、大杉町通りや小幡町通りの玉木町交差点などの交通渋滞も、大きく状況がさま変わりする可能性もあるものと思っておりますので、まずは、この解決策を春から試行しまして、データを集め、分析してまいりたいと考えておりますので、重ねてご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) それでは、よろしくお願いいたします。
 11、12日は、日牟礼八幡宮の左義長まつりでありますけども、その日牟礼八幡宮に合わせて、当然、車が通行禁止になるがために、パーク・アンド・バスライドの政策をとっていただくわけでございますけども、今後、平成29年度ではどのようなときに、また、どのような行事のときにパーク・アンド・バスライドをしていただけるのか、お考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 初問でもお答えしましたように、左義長まつりにつきましては昨年度も実施しておりますし、非常に多くの観光客が来ていただきますので、左義長まつりについては既にご案内させてもらっているとおりでございます。
 また、あわせて昨年度八幡堀まつりのときにもさせていただきましたので、引き続きそういう形で思っております。
 あと、それぞれいろんな予算の関係上も含めて、いろいろ実際の費用対効果も含めながら検討していきたいと思っておりますので、まずは、その2つの事業につきまして取り組んでまいりたいと思いますので、引き続きご理解をよろしくお願いしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 議員有志でまちづくり研究会を組織しておりますが、その観光推進部会の中でも、近江八幡市内の中においては大変な資源、または城跡が多く占めていることから、市内に循環したシャトルバスを発進するなりパーク・アンド・バスライドをしたらどうやという、今後提案していこうかということが意見として出されておりましたけども、そういうふうな八幡堀周辺だけではなく市内に、また安土のほうにも延びていくようなパーク・アンド・バスライドを考えておられるのか、お考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 本当に観光の回廊化といいますか、市内に歴史文化のすぐれたところがございますので、そういう意味では、点ではなくて線という形で、また面という形でされていくことが非常に重要やと思っております。
 奥田議員におかれましても、いつも自転車の部分であったりとか、いろんな部分で観光振興のことのネットワーク化、つながりを提案していただいております。バスについても、有効な部分というようにも思いますが、いろいろお金のこともございますし、いろんなことがございますので、それぞれの関係機関とも協議しながら検討していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) また、2回目の市道白雲宮内線における交通安全対策検討会議の中で、ある自治会長さんが、そういうふうな行事だけではなく、春秋の行楽シーズンにもパーク・アンド・バスライドをしたらどうやという意見が出されましたけども、そのときの関係課はできないよというふうな答弁でしたけども、本当にできないのか、または考えておられるのか、お考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 28日の会議のときには私も同席をしておりましたが、その場ですぐお答えをさせてもらうのは、なかなか難しい部分がございますので、それにつきましては、今後いろんな方面から比較検討していきながら考えてまいりたいと思いますので、全く考えていないというわけではなくて、多角的に分析していく必要があると思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 市内における交通渋滞対策は、非常に生活道路を脅かしている状態ということがありますので、今後、今未舗装部分の駐車禁止をして、また車が市内にあふれるという状況も考えられるということがありますし、また、そういうふうなパーク・アンド・バスライドをやってもらうように、私はお願いします。
 先般の代表質問の中から、旧保健所跡地の貸付条件つき一般競争入札で落札した計画事業は、サイクルホテルであったということをお聞きしました。自動車から自転車への交通手段の移行を進める低炭素社会、また観光エリアにおける自転車活用の推進にマッチングした事業と答弁されておりました。
 私が常々、自転車を活用して低炭素社会づくりであったりとか、または観光で経済効果を高めて外貨を稼ぐために自転車を活用するでありますとか、そういったことに対して、この「ONOMICHI U2」をモデルにしたというホテルに対して、私は大いに期待しております。
 この観光振興の中では、DMOが入っておりませんけども、DMOの事業について、今後どうなるのかというのをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) DMOにつきましては、現在登録団体の手続に向けて、さきの議会でもお答えしておりますとおり、観光物産協会を含めて関係団体と協議を重ねている中で、そういう登録に向けた手続について取り組みを進めているところでございますので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 観光については、いろいろな課題がありますので、それらの課題を克服していただきまして、近江八幡市の文化、伝統、景観を発信していただきまして、地域の住民の方々とともに観光を推進していっていただきたいというふうに思います。
 きょうは、これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で奥田孝司君の個人質問を終わります。
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