録画中継

平成29年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月7日(火) 個人質問
重田 剛 議員
(1)道路整備について
   ①八木・古川線について
   ②池田本町・益田線について
   ③東横関・東線について
   ④県道大房・東横関線について
(2)総合医療センターについて
   ①市民目線の患者サービスについて
   ②職員に対する人材育成について
 (3)多文化共生について
   ①外国籍又は外国にルーツをもつ子どもたちに対する学習支援について
   ②ワールドアミーゴクラブ等の活動について
◆2番(重田剛 君) 皆さん、こんにちは。子どもたちの未来へつなぐ翔政会の重田剛でございます。
 3月に入り、寒さの厳しかった冬も終わり、梅の花がきれいに咲いているきょうこのごろ、梅にウグイスということわざもございますが、春告げ鳥とも言われるウグイスの鳴き声が聞こえてくるのも、もう間もなくかなという季節になってまいりました。また、例年どおり市内の中学3年生は、あすの県立高校の入学試験に万全の状態で臨まれ、見事にめでたい春をつかみ取ってほしいと思います。今夜は早く休んで、あしたしっかり頑張ってください。
 それでは、奥田議員に引き続きまして、発言通告に基づき質問させていただきます。このたび私は、道路整備について、総合医療センターについて、多文化共生について、以上3点について分割方式で質問させていただきます。さきの代表質問で触れられていた質問もございますが、どれも重要と考えますので、再度細かくお伺いをしたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
 まず初めに、道路整備についてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは4点ございます。結論から申しますと、八幡西中学校前の八木古川線の整備について、そこに接続します桐原コミュニティエリア前の市道池田本町益田線の整備について、そして健康ふれあい公園近くの東横関東線の整備について、そして県道大房東横関線の歩道整備についてであります。
 市はこれまで、耐震問題のあった金田小学校を皮切りに、島、桐原を一体整備してこられました。今は岡山コミュニティエリア整備に着手し、これで耐震問題のあった全ての小学校の整備が完了します。また、市役所庁舎整備も着々と進めておられます。すばらしい環境で学習できる子どもを初め、地域の方々に大変喜ばれております。あわせて防災拠点の整備もされ、市民の安心・安全にご尽力くださったことに感謝いたします。
 最近市長は、「これからはライフラインやな」と、よくおっしゃられます。私もそう思います。万が一のときに備えて、各学区に防災拠点を整備されました。しかし、給食センターで炊き出しをしても、道路が寸断されては何もなりません。市民の皆さんの避難所までの避難経路の確保や、けがをした人の病院への搬送、救急車やパトカーなどの緊急車両の出動、救援物資の運搬など、いずれにしましても道路整備は大変重要であると考えます。また、日常の幹線道路での通勤時間帯の慢性的な渋滞問題も、大きな課題の一つであります。とりわけ子どもたちの通学路の安全確保は、最も重要であります。以上のような理由からお伺いいたします。
 本市では、安全で快適な市民生活ができるまちづくりを行うことを目的に、ここにあるんですけど、近江八幡市道路網マスタープランを策定され、それを踏まえて近江八幡市道路整備アクションプログラムを策定されていることは承知いたしております。市内の全ての市道554キロ、2,000を超える路線の中で、特に重要な路線をこのアクションプログラムの中に、緑色で5本、青色で6本示されております。その中から3本、個別に伺いたいと思います。
 1本目は、現在農業用道路の西中学校前の八木古川線であります。
 この道路は、原則的に整備する市道として緑色で示されております。県道2号線や湖岸道路からのバイパスとして、非常に多くの一般車両が通行しています。官庁街道路の延長であるこの道路は非常に重要であり、私は市の基幹道路であると考えます。沿線で農作業をされてる方々は、みずからが出し合いされた道路でポールを立てるなど、交通安全に大変苦慮されながら作業をしておられます。
 また、正門が面している西中学校の生徒たちも、もちろん通学に多く利用しております。学校に聞くと、安全指導や見送りは一生懸命取り組んでおられますが、残念なことに昨年7月21日、部活動帰りの生徒と車による事故があり、生徒の体はボンネットに乗り、頭が車のフロントガラスに当たりはね飛ばされ、自転車が道路下の田んぼの中に、生徒は道路脇の草むらの中に落ち、車のフロントガラスにひびが入ったが、幸い生徒がヘルメットをしっかり着用していたため、大事に至らなかった事故があったそうでございます。4月にも高校生が重傷の、平成27年にも11月と2月に西中生が重傷を負う事故が発生しており、大変危険であると言っておられました。
 安全上の問題から、桐原方面から来る生徒はグラウンド脇の南門を利用しているとのことでした。また、将来歩道が整備されれば、文化会館まで一直線、益田町や八木町の生徒はもちろん、桐原東小学校近隣の生徒たちは、今大きく迂回している通学路がとても近くなり、かつ安全に通学できるようになると期待されておられました。北里学区の生徒についても同様です。
 学生や農作業者の方の安全確保に向けた道路改良をしていただきたいと思いますが、県道八木交差点より西側の西中学校前の道路、八木古川線の整備計画はどのようになっていますか。お聞かせください。
 2本目に、この道路に接続します青色で示されている市道池田本町益田線についてお尋ねします。
 桐原コミュニティエリア整備が完了して、子どもたちは元気に新しい校舎で勉学に励んでくれております。とても頼もしく思います。学校もコミュニティセンターも地域の核として活躍し、人々が集う機会も多くなったように思います。周りを囲む道路も広くきれいに整備され、一段とコミュニティエリアを際立たせております。しかし、益田町から小学校までのわずかな区間ではありますが、歩道のない旧道の狭い道路を益田町の子どもたちが通学しています。桐原コミュニティー区間の広い道路から急に狭くなっているため、非常に危険であると考えます。このことは、PTAや桐原学区連合自治会でも心配されているところであります。
 この市道改良に係る道路整備内容と進捗状況についてお聞かせください。どちらも何度もお尋ねして、お願いしておりますが、再度ご回答をお願いいたします。
 3本目は、緑色で示されている健康ふれあい公園近くの東横関東線についてお尋ねします。
 昨年8月に待望の環境エネルギーセンターが竣工し、本年5月には健康ふれあい公園のうち、プール棟が完成します。多くの市民の方が、温水プール、健康器具、フィットネスなどを利用されることと思います。現時点では、健康ふれあい公園には、あかこんバスの運行はされておりません。利用者のほとんどの方が、自転車か自動車による施設利用になると予測します。ふるさと農道から県道大房東横関線までは、健康ふれあい公園のアクセス道路として歩道を設ける整備に着手していただいており、ありがとうございます。
 この道路の拡幅工事の進捗状況についてお聞かせください。
 次に、県道大房東横関線の歩道整備についてお伺いします。
 現在、JRより南側、ちょうど若宮町の墓地から南に向かって歩道整備工事が進められております。非常に交通量の多い幹線道路でございまして、通行車両にご迷惑をおかけしていることと存じます。間もなくお彼岸でございますが、地元住民にとりましても、先祖のお墓参りに歩道を通って安心して行けるようになったと喜んでおります。近隣の新しい住宅には小さい子どもさんも多く、通学路の安全面から、歩道整備工事はとてもありがたいことであります。
 歩道整備工事の進捗状況と今後の計画をお聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 重田議員の道路整備、何本も質問していただいたわけでありますが、そのうちの八木古川線の整備について、僕のほうからお答えをいたしたいと思います。
 先日の北川議員にもご回答を申し上げましたが、この路線は、農林水産省の交付金制度を活用し整備を行う予定であります。この農道は、西部土地改良区の農道でもあり、西部土地改良区の協力が不可欠であることを、まず申し上げておきたいと存じます。
 現在、基本設計に基づき事業採択に向け、国、県等の関係機関と協議を進めているところでございまして、事業採択につきましては新年度にずれ込む可能性がございます。事業採択が受けられれば、平成29年度に実施設計を行い、地権者の皆さんの用地の協力がいただければ、平成30年度から工事に入る予定であります。国庫交付金の交付状況にもよりますが、農道整備には約5年間の期間を要すると予測しております。今後、用地買収や事業実施に当たっての交通規制など、地域住民の皆さんのご協力が大前提となりますので、皆さん方を含めて、ご支援をお願い申し上げる次第であります。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 水市民部理事。
             〔市民部理事 水 平作君 登壇〕
◎市民部理事(水平作 君) 重田議員の市道東横関東町線の整備に関するご質問にお答えします。
 市道東横関東町線の道路拡幅については、健康ふれあい公園へのアクセス道路として着手している状況です。これまで地権者様のご協力により必要な道路用地については確保でき、本年度予算ではその用地の買い戻しや漏水管の移設工事を行ってきました。その他支障となっていました新幹線の電気通信施設の移設も昨年度終了している状況であり、関係機関との調整も予定どおり進めている状況であります。今後は、さきの北川議員の代表質問にお答えしているとおり、公園整備と並行して整備を行っていく予定であり、プール棟のオープンには完成いたしませんが、公園整備目標であります平成33年度を目途に整備していく予定であります。
 なお、完成までは、公園利用の方の安全対策を行いながら整備をしていきたいと考えています。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市整備部長。
             〔都市整備部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 重田議員ご質問の池田本町益田線についてお答えをいたします。
 池田本町益田線は近江八幡市道路整備アクションプログラムにおいて、10年以内に整備すべき道路として選定をいたしております。ご指摘のとおり、益田町側の約300メートルが未整備のため道幅も狭く、通学されています児童、通行者には大変危険であり、ご迷惑をおかけいたしております。
 平成27年度においては、残りの未整備区間の測量設計を実施しており、平成28年度では一部の田んぼの用地買収を行いました。引き続き、平成29年度においても社会資本整備総合交付金を活用して約800メートルの区間の工事を実施する予定であります。
 続きまして、県道大房東横関線の歩道整備についてお答えをいたします。
 平成28年度では東近江土木事務所にて、幣ノ木墓地付近の県道東側の延長約200メートルの歩道整備を実施されました。平成29年度は若宮信号交差点付近から国道8号方面に向けて、県道東側の用地測量と健康ふれあい公園のアクセス道路との交差点から国道8号に向けて、県道西側の延長約50メートルの側溝工事を予定されております。
 本市といたしましても、県道歩道整備に協力していくとともに、早期に事業が完了できることを強く要望してまいりたいというふうに考えております。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 近江八幡の町は、その昔、天正13年豊臣秀次公が八幡城を築いたときに城下町をつくりました。琵琶湖とつながる八幡堀を設け、八幡堀と直角に12の通りを配し、それに直行して4本の筋を通して碁盤目状に整えた町は、非常に合理的で機能的につくられました。この町割りが後の近江商人の活躍、成功を生んだものと確信します。私たちの生活や町の発展に、道路整備計画の重要性を改めて考えさせられることでございます。
 さて、本市の平成29年度予算は、社会資本整備総合交付金を活用して市道改良事業の道路整備の予算が、平成28年度に比べて大幅に増額しています。例えば、道路ストック長寿命化修善事業が、昨年度1億3,925万円が本年2億120万円、あんしん歩行エリア整備事業が、3,825万円が6,370万円、通学路特化計画推進事業が、1億3,290万円が1億5,030万円となっています。道路整備は、そう簡単にはいかないものですが、私たちの宝、子どもや市民の皆さんのために、国や県の協力を得ながら整備を進めていってほしいと思います。特に通学路には国も力を入れておりますので、子どもたちの安心・安全のためにお願いいたします。
 続いて、総合医療センターについてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは2点ございます。市民目線の患者サービスについてと人材育成についてであります。
 総合医療センターは、近江八幡市民はもとより、東近江地域23万人の基幹病院として、宮下院長を先頭に昼夜を問わず一年365日、市民の健康と命を守っていただいていることに衷心より敬意と感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 また、経営的にも、県下の公立病院では数少ない黒字病院として、健全経営に努めてこられました。ただ、今年度は全国的な患者減少の影響か、減収減益となり、赤字予想されることはまことに残念でなりません。これも、来年度からは医師もふえると伺っておりますので、黒字経営に回復されるものであると期待しております。
 さて、公立病院の使命として、不採算と言われる急性期医療や周産期医療、小児医療、さらには災害医療などをしていただいていることから、市から多額の繰出金を出されております。
 この市民病院といった立ち位置で、民間病院とは違う病院運営方針があるかと思いますが、その考えをお聞かせください。また、現在どのように患者さんや病院利用者の声を聞き、患者サービスの向上に努めておられるのか、具体的にお聞かせください。
 次に、病院は老若男女、かつ治療を必要とされる体や心が不安定な方々が多数出入りされ、その方々への相手を思いやったサービスの提供は非常に重要と考えます。また、病院経営は何といってもマンパワー、つまり医療スタッフの接遇を含めた人材育成面での強化は大切であります。
 このことから、多くの職種と人員を抱え、それぞれの専門職を一つの方向に束ねるのはとても難しいと思いますが、現在、院内ではどのような患者サービスや医療の質の向上のための取り組みをされておられるのか、市民の皆さんにわかりやすく説明をしていただきたいと思います。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答をいただきます。
 奥山総合医療センター事務長。
             〔総合医療センター事務長 奥山文市郎君 登壇〕
◎総合医療センター事務長(奥山文市郎 君) 重田議員の総合医療センターについてのご質問にお答えいたします。
 当医療センターは市立の総合病院として、東近江医療圏23万人の急性期医療を担う基幹病院として日々診療を行っております。また、当センターを含め、全国の自治体病院の経営が非常に厳しい昨今、当センターは、より広範な地域から患者様の受け入れも行っており、多種多様な患者様に対応すべく、日々医療サービスの向上に努めているところでございます。
 当センターには、追求すべき5つの基本方針があります。その中でも、信頼される医療を追求し、市民の医療ニーズに着実に応える病院を目指すため、24時間365日市民を救うための救命救急センターの設置に加え、有事の際には災害拠点病院としての機能も保持しております。さらには、地域周産期母子医療センターも設置し、市民が子どもを安心して産み育てていただけるような環境も整えております。
 また、離島である沖島診療所へは週に1回看護師などを派遣し、島民の治療や健康増進のための一翼を担っているところでございます。さらには、各種の市民公開講座やがん患者サロンなどを開催し、市民に対しての病気の知識普及や疾病予防対策などの啓発活動も積極的に行っております。
 こういったことが、経営を最優先される民間病院とは違う公立病院の立ち位置ではないかと考えております。
 次に、病院経営を安定させるためには、診療体制の充実とともに、患者様のニーズに対応した医療サービスを常に提供し続けることも重要であります。
 このため、当センターでは、病棟や外来の各フロアに「声の駅」と称した投書箱を設置し、患者様や利用者様のご意見を頂戴しております。その内容は、職員の接遇に関する苦情や病院環境への要望などさまざまですが、患者様のニーズをいち早く把握し、関連部署において早急に改善に努めるなど、病院利用者のサービス向上を常に図っております。
 さらには、毎年、外来及び入院患者様を対象に「患者満足度調査」を行っております。直近の調査結果では、外来患者様で80%、また入院患者様で96%もの方が、「満足である」といった回答を幸いにも頂戴しております。
 今後も、よりよい患者サービスが提供できるよう、病院運営と職員の意識改善のための判断材料としてまいりたいと考えております。
 次に、患者サービスや医療の質の向上のための取り組みについてのご質問にお答えします。
 先ほども、当センターには5つの基本方針があると申し上げましたが、その中でも、医療の質と誇りある組織風土を追求するための方策として、中期経営計画では医療の質を図り、改善につなげる活動であるQI活動に積極的に取り組んでおります。今年度は21ものチームがエントリーをし、院内の報告会で発表会を行いました。
 QI活動は、具体的な数値指標を用いて、改善の度合いを少しでも定量的に評価しようとするものであり、患者様だけでなく医療従事者側にも、自分たちが行った活動が可視化できることから、医療の質向上につながることを期待しています。
 また、接遇研修も、年複数回定期的に行っております。先月に開催しました研修会では、「最強医療コミュニケーション」と題し、吉本興業から放送作家であるWマコトさんを講師に迎え、相手の心や気持ちをしっかりと捉えられることができる極意を学び、一流のコミュニケーション術を勉強いたしました。
 さらには、今年度から人事評価制度を、医師を含む病院職員も本格導入し、行動評価と実績評価を実施することにより職員のモチベーションの維持向上に取り組んでおります。
 今後も、地域住民に愛され、選ばれる病院となれるよう、優秀な人材の育成に努めてまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(井狩光男 君) 回答漏れはありませんか。
 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。ご丁寧にご回答いただきまして、非常に高度な研修をされているんやな。吉本興業からもお招きしたとか今おっしゃっておられましたけど、すごいなと思っていました。
 ところで、医療が専門の総合医療センターなんですけど、専門的な医療サービス以外のところで、何か患者さんや市民の皆さんにサービスしておられることがございましたら、お聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 奥山事務長。
◎総合医療センター事務長(奥山文市郎 君) 重田議員の再問に回答いたします。
 当センターは、今おっしゃられました責任を持って良質な医療を提供すること以外にも、市民に開かれました病院として、次のようなことを取り組んでおります。
 まず、1階の医事課窓口のホールを開放いたしまして、やよいコンサートといった音楽愛好家の方たちによりまして、月1回程度コンサートを開いております。そして、2階の廊下には市民の方々の書かれました絵画を展示しまして、回廊を飾っております。また3階には、4カ所ございます屋上庭園につきましては、その植栽管理につきましては植栽ボランティアの方に来ていただきまして、四季折々の花を咲かせております。こうしたことで、患者さんに癒やしと安らぎを与えていただいております。加えまして、1階の自動精算機とか院外処方のコーナーにつきましても、ボランティアの方に協力いただきまして、患者さんの利便性にご協力いただいております。
 このように、市民の方々から温かいご支援とご協力をさまざまな場面でいただいておりまして、今後もこうした市民とともに歩む病院づくりに邁進してまいりたいと考えていますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 大変努力されていることがよくわかりました。
 私も、やよいコンサートに1回寄せていただいたんですけども、思っていた以上にレベルが高いというか、質が高かったので驚きました。これからも市民の健康と命を守り続けてくださいますように、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、さきの奥田議員に引き続き、2時間目の授業とちょっと思っていただいて、多文化共生について、最後にお伺いいたします。
 私がお伺いしたいことは2点ございます。外国籍、外国にルーツを持つ子どもたちの学習支援についてと、それを応援してくださる活動団体ワールドアミーゴクラブなどの活動についてであります。
 もう一度、多文化共生についてちょっと勉強したいと思います。多文化共生とは、国籍や民族などの異なる人々が互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として、ともに生きていくことでありますよね。奥田議員、そうですよね。はい。
 当市でも、近江八幡市多文化共生推進指針という、ここに分厚いこういうものが平成24年3月に策定されております。以前にも、外国人観光客について質問させていただきましたが、日本を訪れる外国人観光客の増加が連日メディアで取り上げられ、話題になっております。一方で、日本で暮らす外国人住民は210万人おられます。これは、総人口の1.66%に当たります。国別では、これまで韓国、朝鮮が多かったのですが、10年ほど前から、中国が一番多くなっています。これ以外にも、フィリピンやブラジルが多いことは、皆さんもご承知のとおりでございます。
 当市では、ブラジルが一番多く、昨年12月現在、1,123人の外国人の方がおられます。そのうちの約7割の方が、永住者、定住者であります。1990年の入管法の改定により定住者の在留資格が認められ、日系ブラジル人の方が仕事に来られたことが、大きな要因と考えます。
 このような外国人が直面する大きな壁が、先ほど奥田議員も言われましたけど、3つあります。言葉の壁と、制度の壁と、心の壁であります。特に最近問題になっているのが、子どもの教育問題であります。
 一昔前は、お父さんが単身で来られたり、また両親が子どもを国に残して日本に働きに来られて、仕送りをしておられました。しかし、最近は、子どもを連れて家族ごと日本に来られるケースや、日本での生活が長くなって、日本で生まれ育った子どもも少なくありません。また、国際結婚もふえ、両親のどちらかが外国人の子どももたくさんいます。これは、フィリピン人のお母さんが圧倒的に多いらしいです。
 いずれの場合でも、日本で教育を受ける場合に、日本語がわからない、話せない、コミュニケーションがとれないなど、言葉という大きな壁が立ちはだかります。ほかにも、文化の違いやさまざまな課題が出てきます。
 また、生活言語は習得しているが、学習言語が習得できていないため、学習に支障を来す場合も相当多くあるようです。特に高学年になるにつれて、学習言語の難しさなどから、高校への進学のハードルも高くなっているようです。心のケアや家族支援を必要とするつまずきや、特別支援教育を必要とするつまずきもあるようです。
 そこでお伺いします。現在、市内の公立の幼稚園、保育園、小学校、中学校に外国籍、外国にルーツを持つ子どもたちはどれくらいおられますか。また、その中で、日本語指導が必要な子どもさんは何人おられますか。また、この子たちに確かな学力をつけてもらうために、具体的にどのような取り組みをしておられますか。また、課題は何ですか。お聞かせください。
 日本語指導の必要な児童・生徒たちに加配教員や外国語支援員を配置していると思うのですが、人数やその状況と内容、成果をお聞かせください。また、心のケアや家族支援を必要とされる方々への支援はどのようにしておられますか。お聞かせください。
 次に、ワールドアミーゴクラブなどの活動についてお伺いします。
 日本語指導や教科学習の支援及びゲームや食を通じての多様な文化交流活動を通して、主に外国につながる児童・生徒の居場所づくりや、放課後教室での高校入試に向けての学習支援と語り場づくりを活動目的に、2002年に市教育委員会や市内小・中学校や市民のボランティアで設立され、今日まで、主に土曜日の午前中、毎週活動を続けてこられていると承知しておりますが、活動の内容や参加者の数、会場などの活動拠点、活動費などはどのようにしておられますか。また、活動を始められて15年ほどたちますが、さまざまな課題もあるかと考えます。お聞かせください。また、日本語教室たんぽぽについても、同様にお聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 重田議員のご質問のうち、ワールドアミーゴクラブなどの活動に関するご質問についてお答えをいたします。
 市民ボランティア活動であるワールドアミーゴクラブが、金田コミュニティセンターや近江八幡マナビィにおいて実施される日本語や学校の学習支援では、毎週土曜日の各回に7名から8名が参加されているとお聞きしております。また、放課後活動支援や進路に関する相談対応も行っておられ、平成27年度は延べ350人を超える児童・生徒が参加されています。
 学習支援は、毎回6名程度の市民ボランティアで運営されており、児童・生徒らの参加費は無料でありますが、運営費は会費のほか、寄附やバザー収益、バザー活動などから得た収益により賄っておられます。
 一方、市内に居住・通勤する外国籍を持つ住民を対象に日本語の指導を行う日本語教室たんぽぽは、毎週土曜日夜に金田と安土の両学区コミュニティセンターにおいて、教室を開設されておられます。
 2つの教室には、それぞれ各回5名程度の参加者があり、日本語講師のボランティアは各教室で5名ずつがおられるとお聞きしております。
 こうしたグループの活動に対する支援といたしましては、本市の多文化共生推進事業として公益財団法人近江八幡市国際協会に業務委託している中で、会場の借用や学習教材の支給などを行っております。
 なお、両グループの活動内容や運営における課題につきましては、いずれも自主運営とされていることから、現時点において具体的な相談は寄せられておらず、把握できていないのが実情でございます。
 しかしながら、将来を担う子どもたちや地域住民の一員である外国人住民を支援されておられるグループの活動に対し、行政において対応が可能な部分があれば、支援に努めてまいりたいと考えておりますので、まちづくり支援課にご相談いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉子ども部長。
             〔福祉子ども部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 重田議員の多文化共生についてのご質問のうち、保育所、幼稚園及びこども園での外国籍、外国にルーツを持つ子どもたちの状況についてお答えをいたします。
 外国籍、外国にルーツを持つ子どもは、公立、民間施設を含め、保育所18名、幼稚園30名、こども園8名が在籍し、国籍別では、フィリピン、ブラジル、中国が多く、台湾、韓国、ベトナム、マレーシアのアジア圏だけではなく、南アフリカ、ドイツ、タンザニアなど多岐にわたっています。このうち、ポルトガル語、中国語については、外国語支援員の訪問により子どもたちの支援を行っているところでございます。
 また、保育所、幼稚園、こども園での日ごろの保育や保護者とのコミュニケーションにおいては、言葉だけではなく、実際のものを見せるなど視覚的に理解してもらえるよう努めるとともに、翻訳が必要な保護者の方には、園所からの文書等を翻訳の上、配布をさせていただいているところでございます。
 子どもたちにとっては、言葉、文化、食生活の違いなどを通して、お互いを知り、認め合う人権教育の絶好の機会でもあることから、外国語の言葉を使った歌や手遊びを取り入れたり、文化や習慣の違いを知る機会を持つなど、遊びの中で工夫した保育を展開させていただいております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 重田議員ご質問の外国籍、外国にルーツを持つ子どもたちの学習支援についてお答えします。
 市教育委員会で把握している本市の公立小・中学校、幼稚園、こども園、保育所に在籍する外国籍または外国にルーツを持つ子どもたちは138名います。そのうち、51名が日本語指導を必要としています。確かな学力を身につける取り組みとしては、日本語の能力にもよりますが、週に1回もしくは2回、別室での個別やグループによる日本語指導を実施しています。
 県の加配教員は、対象となる子どもが最も多く在籍している金田小学校に1名配置されています。学習言語としての日本語の習得や学校生活への適応支援を行っています。日本語の習得が進むことで、意欲的に授業に向かう姿勢が見られています。
 市で把握している外国語支援員については、ポルトガル語対応支援員3名と中国語対応支援員3名を、必要としている校・園に週に1回もしくは2回派遣しています。授業において、子どもに寄り添い母国語で支援するほか、家庭訪問や懇談会等での通訳や配布文書の翻訳をするなど、学校と保護者をつなぐ役割も担っています。
 また、外国語支援員を各校・園の求めに応じて適切に派遣できるように、コーディネーターを学校教育課に1名配置しています。毎月、コーディネーターを中心に外国語支援員の連絡会を実施しており、子どもたちの家庭状況や日本語の習得状況を把握し、学校と教育委員会が一体となった効果的な支援をしています。
 課題としては、子どもたちの中には、日本語習得だけではなく特別な支援が必要な子、環境になじめず心の悩みなどを抱えている児童・生徒もいるため、より多面的な支援が必要となっていることです。心のケアや家族支援が必要なときは、学校、コーディネーター、外国語支援員、関係機関との連携を図りながら支援を行っており、今後もよりきめ細やかな対応をしていきたいと考えています。
 また、ポルトガル語や中国語以外を母国語とする児童・生徒が増加傾向にあり、その子どもたちに対する支援のあり方を考えていく必要があります。県の教育委員会とも連携を図り、支援が拡大できるよう現在働きかけているところです。今後とも、子どもたちが充実した学校生活を送り、自己の未来を切り開くことができる力を身につけられるよう取り組んでいきますので、議員のご理解をよろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 日岡教育長のご回答では、130名もの外国籍の子どもがいるということでございました。国も非常に多くなってきて、大変やということでございますけど、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
 それから、学校以外のところでは、市役所の中でまちづくり支援課が窓口になっているというご答弁でございましたので、まちづくり支援課と言われても、外国籍の方、なかなかわかりにくいかもわかりませんけど、そこで優しく対応してあげてほしいと思います。
 特に外国人にとりましては、我々の英語と一緒で、特に日本語は大変難しいということでございました。できるだけ小学校2年生ぐらいの優しい日本語でお話ししてください、話しかけてくださいということでございましたので、そういう言葉で外国人の方に接していったら、コミュニケーションもとりやすいのかなっていうことでございました。
 それでは、再問させていただきます。
 私たちは、日本語が話せると、大丈夫、わかっていると勘違いしているところがあって、実はおはようございますとか、こんにちはとかという日本語が話せても、学習の言葉、学習言語が理解しづらい、わからない児童・生徒がたくさんおられます。
 やっと出番でございます。皆様の机の上に、こういうものがあろうかと思うんですけど、問いと書いているところの下にABと書いて、直線が引いてあるんですけど、この「ABの線上に点をとりなさい」と言われた場合に、日本の子どもは、幼稚園、小学校でずっと習っているので、この線上にどっか任意の点をね、青で今真ん中に示していますけど、この線の上に点をどっか書いてくれるんですね、日本の子どもは。ところが、外国籍の子どもは、線の上やと思って、赤で書いていますけど、こういうところに任意の点を示すという。ほんで、これが今言う学習言語なんです。皆さんわかってくださいましたか。はい、ありがとうございます。
 そういうことで、外国人の子どもさんは、日本人の子どもが当たり前やと思っていることが、当たり前ではないんですね。こういう回答をしますと、何というんですか。例えば、日本語が通じないから、国語とか社会がちょっと解きにくいのかなとか思うんですけど、この学習言語がわからないと、数学とか理科でも支障が出てくるということなんです。
 外国籍、外国にルーツを持つ子どもたちは、さまざまな家庭の子どもさんがおられて、学校では日本語で話しているが、家庭、おうちに帰ると母国語で話している子どもや、両親が外国人で日本語がわからず、家庭学習の支援が受けられない子どもなど、課題は多いようでございます。また、片方の親が日本人の日本国籍の子どもの場合は、非常に見落としやすく、支援がおくれる場合があるようです。
 そのようなときに役に立つのが、個人カルテであります。プライバシーの問題って今言われて、非常に難しいんですけど、その個人カルテを事細かく書いてもらうことによって、一人一人に向き合える指導ができるとおっしゃっておられました。
 個人カルテはどのようなものですか。また、しっかりと理解して記入してもらうために、ご努力されていることは何かございますか。また、ご苦労もあると思うんですけど、お聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 重田議員の再問、個人カルテ、ちょっと個別カルテというふうにこちらは認識しているんですが、お答えしたいと思います。
 個別カルテとは、平成28年5月に行われました国の教育再生実行委員会の第9次の提言で論じられた障がいや不登校、日本語が不自由な子どもなど、さまざまな境遇にある子どもに対して、進級や進学だけでなく就労まで見越した上で作成する、乳幼児期から高等学校段階までの個別の支援情報に関する資料のことを言います。
 これについては、今後、具体的に議論が行われ、義務化されると聞いておりますが、現在は別室で日本語指導を行う児童・生徒には、小・中学校で進級や進学の際に引き継いでいる個別の指導計画があります。個別の指導計画の作成については実効性の高いものにするため、作成の仕方や生かし方について、先進事例を紹介したり、実際に作成した研修を行うなどの充実を図っております。
 また、この指導計画には、児童・生徒の入国年月日や家族構成、家庭内での使用言語、生育歴や学習歴、学校内外での支援状況、進路希望など、対象となる子どもにかかわる家庭や学校でのさまざまな情報が、ご家庭の協力を得ながら記入されています。また、それぞれの子どもの日本語能力の状況に合わせて、指導目標や学習内容などが記入されます。年度末には、指導内容や方法、子どもの学習状況を振り返り評価等を記入して、次年度へ引き継いでいます。
 家庭の状況や生育歴などは、プライバシーに関する内容ですが、外国語支援員の通訳を介し、作成の意義を十分に理解してもらいながら、家庭の協力を得て、指導に必要な情報を共有できるように努めています。
 課題としましては、ポルトガル語、中国語以外の外国語支援員がいないため、それ以外の言語を母国の言葉とする家庭と細かな情報を共有することが困難なことです。家庭との連携をより充実させられるよう、支援の拡大を図りながら個別の指導計画を生かした丁寧な指導が実施できるよう努めていきたいと思いますので、議員のご理解、よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 先日、先ほど教育長もおっしゃってくださったんですけど、市内で一番多く日本語指導が必要な児童が在籍する金田小学校を訪れまして、校長先生と教頭先生にお話を伺ってまいりました。
 現在、通知表などのプリント類を翻訳する必要がある児童数は、ブラジル8名、フィリピン17名、中国・台湾で5名、韓国1名の31名だそうでございます。日本語指導が必要な児童は、そのうち18名おられるとおっしゃっておられました。ただ、個票もしっかり記入してくださるし、とても役に立つとおっしゃっておられました。
 また、外国語支援員さんについては、児童も保護者も学校も、3者とも、とてもありがたく思っているとおっしゃっておられました。さらなる数と時間の充実を願っておられました。どうかよろしくお願いいたします。
 グローバル社会の今日、ワールドアミーゴのような活動はとてもありがたいことであります。以前の駅前の人権センターで活動していたときは、卒業生も学校帰りに寄ってお手伝いしてくれたとか、両親が忙しくても、駅前なので送り迎えできなくても、電車やバスに乗って通ってくれたとお聞きします。
 行政として、このような活動を支援するお考えはございませんか。お聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 再問にお答えします。
 活動の拠点が変わったことに伴いまして、いろんな課題があるように思います。例えば、教材の保管場所とか、そういう受講生が活用されるような部屋がないとかというようなことだと思いますけども、現時点では、今まで自主運営のため課題把握がはっきりとできておりませんでしたので、運営にかかわっておられるボランティアの方々から具体的な内容を改めてお聞きして、検討させていただきたいと思います。
 また、ワールドアミーゴクラブの卒業生などが、気軽にいつでも立ち寄れるような場所が必要ということでございましたら、例えば、金田とか安土を初め各コミュニティセンターにも、談話スペースを設けておりますので、ぜひ活用いただければというふうに思っております。そのほかにも課題があるようでございましたら、課題解決に向けた協議の場を設けた上で、活動がより活発になるように検討させていただきたいと考えております。
 いずれにいたしましても、このような市民主体のボランティア活動が、本市の多文化共生の推進において大きな役割を担っていただいていることは認識しておりますので、公益財団法人近江八幡市国際協会などとも連携しながら、外国人住民も地域社会の構成員として活躍できる社会の実現に取り組んでまいりたいと考えております。
 先ほど重田議員おっしゃっておられましたように、言葉の壁、制度の壁、心の壁ですね、本当に学習言語がわからないということは、外国籍の方もそうですし、先ほどありました手話を言語とされるような聴覚障がいの方も一緒だと思います。まさに多文化共生、いろんな意味でユニバーサルデザイン的な社会をつくっていくことが非常に重要やと思っておりますので、引き続き理解を進めていきながら、支援できるところについては支援をしていきたいと思っております。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。よろしくお願いしたいと思います。
 2月19日の日曜日の午後に能登川コミュニティセンターで、「外国人による日本語スピーチ大会」が行われました。第13回目やったんですけど、県内各地から6カ国15名の精鋭外国人が、見事な日本語で日本の文化やアニメや将来の夢などを語ってくれました。どの発表者も、日本の文化や風習などへの関心の高さに驚かされたのですが、お茶や花とか、そういうなのにすごい関心を持っておられたのですが、何と最優秀賞に輝いた方が、近江八幡市のコンクリート会社に技能実習生で来られているインドネシア人のアセプヒダヤト・フェルマナさんという方の「私のやりたいこと」でした。また、第2位の優秀賞もヴォ-リズ学園で中国語を教える中国人のシン・ウェイさん「ここに来てよかった」、八幡に来てよかったというのが第2位に選ばれました。2人とも近江八幡の方で、非常にすばらしいスピーチでございました。
 外国籍、外国にルーツを持つ子どもたちの学習支援は、育ちや家庭環境や文化の違いを認識した上で、心のケアや家族支援をしながら、その子に合ったきめ細やかな指導が大切なことを、改めて感じさせられました。
 また一方で、日本語が話せるようになった子どもが、日本語を話せない母親を責めたり、家族の中で疎外したりすることや、母国のおじいちゃん、おばあちゃんと電話で話すときに、日本語を覚えているから日本語で話すもんやから、母国のおじいちゃん、おばあちゃんが嘆き悲しむというようなこともあるようでございます。
 外国人も日本人も互いの文化を認めない、尊重して、理解を深め、支え合いながら暮らしていける社会の構築をしていかなければなりません。そのためには、互いにさまざまな活動を通して、積極的に交流していくことが大切であると考えます。そして、忘れてならないのが在日コリアの方々のことです。人権教育の土台がある近江八幡だからこそ、全ての国の人が輝き、互いの人権を尊重した、差別のない、思いやりのある近江八幡市を築いていけるような気がいたします。ともに頑張っていきましょう。
 本日、道路整備について、総合医療センターについて、多文化共生について、以上3点について質問させていただきましたが、どれも大切であると考えます。限られた予算ではありますが、さらに充実しますようにお願いをいたしまして、これで私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で重田剛君の個人質問を終わります。
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