録画中継

平成29年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月16日(金) 個人質問
橋 博 議員
(1)新庁舎整備について
   ①市民の方々と共に各方面から検討されて来た経緯について
   ②新庁舎整備のコンセプトについて
(2)病院事業会計の決算について
   ①総合医療センターの平成28年度決算見込みについて
   ②現時点での経営改善に向けた取組みの考えについて
◆21番(橋博 君) 皆さんおはようございます。突然今ご指名をいただきました。私2番目やと思うてましたら1番ということでご指名をいただきまして、大変動揺いたしておるわけですが、その辺ご容赦をいただきまして、ご答弁のほどよろしくお願いをいたします。
 私は、政翔会の橋博でございます。ただいま議長より発言のお許しを賜りましたので、通告書に基づきまして個人質問をさせていただきます。
 なお、質問方式につきましては分割方式で質問をさせていただきます。どうかよろしくお願いをいたします。
 さて、気象庁が日本列島各地に梅雨入りを宣言されて、はやもう1週間たちます。我々周辺では田植えも終わり、夜にはカエルの大合唱が聞こえ、川では夜、蛍が飛び交う時期になりました。蛍は昔から水のきれいなところ、環境のいいところでないと生息をしないとよく言われたものであります。その蛍の飛び交うところで、また田園風景のよきところで住んでいることの幸せを実感をいたしているところでございます。
 それでは、早速質問に入らせていただきますが、今回の質問は新庁舎整備について、もう一点は病院事業会計の決算について、2点についてお伺いをいたしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 また、お断りをさせていただかなければならないのは、新庁舎整備についての質問は、さきの質問者と質問内容が大変重複しておると思いますが、あえてもう一度私は質問させていただきたいと思いますので、その点もよろしくご答弁をお願いをいたします。
 それでは、新庁舎についてお伺いをいたします。
 過日から一部の市民団体が新庁舎計画の是非を問う住民投票の署名を集めておられました。市議会といたしましても今日までのこの本会議、総務常任委員会及び市庁舎整備等特別委員会において幾度となく議論を重ねてきました。私としても、現庁舎は耐震などの災害時に非常に危険な庁舎である、また災害対策本部の機能を持つ市庁舎が安全で安心のできる施設でなければ災害に対応できないと、このように思っているところでございます。
 また、市民の方々からは、現在の庁舎は総合支所、ひまわり館、保健センターなど、どこに行って相談すればいいのかわからない、特に高齢者や障害をお持ちの方々からは、ひまわり館と本庁舎を何度も往復するなど、私たちにとって優しい庁舎であるとは思えません。高齢者や障害をお持ちの方々が一つの施設で全ての用事が終われるのが最低限の市民サービスではないか、こういったご指摘をも受けておるわけであります。市民の方々は、現庁舎のような分庁舎方式ではなく、1カ所の施設で全ての用事が済ますことのできる新庁舎を望まれていると思います。
 また、有事の際には新庁舎周辺の八幡学区の方、また金田学区の一部の方々、あるいはまた観光に訪れられている方々が避難される施設にもなる市庁舎でもあります。
 このような観点から、平成23年8月に市庁舎あり方検討委員会などにおいて、今日まで専門的な見地からご意見をいただく有識者や市民代表を交えた中で、市民とともに庁舎周辺の官庁街や新庁舎について、長年にわたり検討を重ねてこられたものであります。これこそが市庁舎整備構想基本計画であると思います。
 また、市庁舎整備基本設計の段階で広く市民に周知することを目的に、本年3月25日にホテルニューオウミにおいて市民報告会が開催をされました。このように市民とともに考えてこられた市庁舎整備について、もう一度お伺いをいたしたいと思います。
 2点ばかりお伺いをいたします。
 まず、官庁街や市庁舎整備について、今日まで市民の方々とともに各方面から検討されてきた経緯、ここでもう一度お伺いをいたしたいと思います。
 また、もう一点、新庁舎整備に当たりどのような基本方針に基づき検討されてきたのか、新庁舎整備の考え方などについて、わかりやすくご説明をいただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 以上を初問とさせていただきます。どうかよろしくお願いをいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) おはようございます、皆さん。それでは、橋議員のお尋ねの新庁舎整備についてのご質問にお答えを申し上げたいと存じます。
 まず、1点目の庁舎整備の取り組みの経過については、重田議員のほか両井上議員のご質問にもお答えしましたとおり、市民を交えての各種委員会をこれまで計32回開催をし、延べ542名になります方々に議論、検討をいただくとともに、2回の市民アンケートでは合計1万1,052件の回答をいただいたところであります。また、ワークショップなどの取り組みでは、延べ174名の市民の方々にご参加いただきました。そして、2回のシンポジウム、1回のフォーラム及び2回の市民報告会を計5回開催させていただき、847名の方にご参加をいただいたところであります。
 また、構想や計画の策定のそれぞれの節目では、計5回のパブリックコメントを行い、庁舎整備の進捗に合わせ、各段階において市民ニーズの把握や市庁舎整備の進捗を報告をしてきたところでございます。
 このような経過で、10年もの長きにわたりまして市民の皆さん、学識経験者、各界代表者、さらには地域の代表者、そして市議会などそれぞれのお立場で、延べに直しますと1万2,600人余りの人々にかかわっていただいて、まさに地域ぐるみの協働による合意形成過程を経た取り組みは、他市には見られない手法であったと自負をしているところでもございます。
 次に、2点目の市のコンセプトについてでございますが、議員もご承知のとおり、またご発言いただいたとおり、これからの世の趨勢を見ますと、経験したことのない人口減少社会に突入します。さらに、人知を超えた予測のつかない自然災害も日本全国、いや世界各地で発生をしております。そのことを念頭に置きながら、新庁舎は防災拠点として災害に強い庁舎であり、かつ避難所機能を有する庁舎や、分散する現庁舎を集約して、誰もが安心して利用できる庁舎、また近江八幡市庁舎建設設計推進委員会の長澤委員長を初め建築の専門家が異口同音に言われておるのは、近年の市役所は行政機能として執務するだけの事務所という位置づけではなく、市民交流のコミュニティー施設として位置づけられる傾向にあり、他市の新庁舎建設においてもさまざまな市民交流機構が備えられており、交流が生まれ、育まれる庁舎が重要なコンセプトの一つであると考えているところでもあります。
 また、その他に基本計画の策定時期とほぼ同時期に検討し策定しましたまち・ひと・しごと総合戦略の目指すべき将来都市像の実現に向けて、「内発的発展により心の豊かさがあふれた品格のあるまち」を基本目標とし、施策の基本的方向として、1つ目には安定した雇用を創出する、2つ目には新しい人の流れをつくる、3つ目には若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、4つ目には時代に合った地域をつくり安心な暮らしを守るとの方向性を示しております。市庁舎整備の整備方針につきましても、これら4つの方向性と歩調を合わせた方針となることも検討してまいったところであります。
 1つ例を挙げますと、時代に合った地域をつくり安心な暮らしを守る施策の一つとして、現在近江八幡市安寧のまちづくり事業に取り組んでおりますが、この事業の関連性として、ますます進行します高齢社会の中で、高齢者の方々が多様な世代と交流しつつ、新しい人生を楽しみながら生涯暮らし続けることができる健康長寿を支える庁舎を目指して、仕事や趣味も含め、高齢者に大変重要な教育、教養が得られ、すなわちきょう行くところがある、きょうする用事があるという、何歳になっても生きがいのある生活のために、仲間や友人ができ、交流を深めることができる居場所づくりを目指した庁舎などが上げられます。
 このように、総合戦略の施策実現のために新庁舎が幅広くかかわり、まちづくりの拠点として、近江八幡市の未来に大きく寄与できる新庁舎を目指しているところでございます。よろしくご理解をお願い申し上げます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。市長みずからご答弁をいただきまして、本当にありがとうございます。
 庁舎整備の取り組みについてのご答弁をいただきました。市民を交えての各種委員会を32回も、また2回の市民アンケートの実施、ワークショップの取り組み、5回のパブリックコメント、また847名の参加されたシンポジウムなど、市民参加のもとで多角的な視点で議論や検討を積み重ねていただき、また一般市民や学識経験者、各界代表者からのご意見をも取り入れていただきました。まことにありがとうございます。
 また、新庁舎整備のコンセプト、考え方はまず防災拠点として、あるいは災害に強い庁舎であること、また高齢者の方々に生きがいのある生活のための仲間づくり、あるいは交流を深める居場所づくりを目指した庁舎ということでご答弁をいただきました。私も3月議会で高齢者の居場所づくりについて質問をさせていただいたところでございまして、まさに私もそのように希望いたすところでございます。本当によろしくお願いをいたしたいと思います。
 それでは、1点だけ再問をさせていただきたいと思います。大変市長に失礼に当たるかもわかりませんが、ひとつよろしくご答弁をいただきたいと思います。
 私の質問も含めて、今議会で市長から直接何度もご丁寧なご説明をいただきました。改めてこれまでの10年の長きにわたって市民協働で丁寧に合意形成され、取り組んでこられた経過を、私もいま一度一緒に振り返ることができました。本当にありがとうございます。
 市民から寄せられた意見を踏まえて、防災拠点能力を初め機能集約によるワンストップフロアサービスの実現、今の庁舎は単なる事務所ではない、交流を深めるためのものにせないかん、そして他市とは一味も二味も違う独自の取り組みとして、福祉と教育の連携による全ての子どもを対象とした子育てトータルサポートの実現を目指すなど、コンセプトのすばらしさを再認識させていただいたところでございます。
 これまでともに議論をし、つくり上げてきた議員の立場からも、早期の建設に向けて引き続き応援をさせていただきたいと、こう考えております。改めて、市長に新庁舎整備に対する思い、決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、ただいまは本当に橋議員から力強いお言葉を頂戴をしました。改めて約束したことは、これは実現をしなきゃならない、本当に心に深く刻み込んだところであります。
 そこで、新庁舎に対する思い、決意のほどをということでございますが、橋議員おっしゃった内容でございまして、まず1つには、これからの時代は行政が引っ張る時代ではない、やはり市民の知恵を結集して、また市民の皆さん方の知恵をおかりをしながら、ともに方向性を見出していく、まさに協働のまちづくり基本条例というのが本市はございまして、それを地でいったやり方、すなわちだからこそ10年の長きにわたり、そして各種委員会も、あるいは市民の皆さん方に対するアンケートもフォーラムも市民報告会もありとあらゆる手だてを、もちろんパブリックコメントもやりました。あるいはワークショップもやらせていただいた、可能な限りありとあらゆる方策でもって市民の皆さん方の意見を頂戴をする中で、実は基本構想から基本設計をまとめていただいたところであります。逆に言いますと、今日までのかかわっていただいた皆さん方の労苦を無にすることなく、きっちりと我々は真摯に受けとめて、それを実現をさせていただかなくてはならない、これが今の我々に課せられた最大の任務だというふうに決意を新たにしているところでございます。
 そして、もう一つは、少子・高齢化社会、先ほどの答弁の中で申し上げましたように、どの国も経験したことのないような状況下に突入するわけであります。そのためにもやはり市民の知恵というのは結集をしなきゃならないし、そしてそのために市民の皆さん方当然のことでありますけれども、命と、そして生活も財産も守るのは行政の仕事であります。それにはこの庁舎が防災・減災の拠点にならなくてはならないわけであります。全国でも類を見ないようなやり方であり、この項につきましても全国でも本当に類を見ないような防災の拠点というものを実は基本設計の中にも取り入れているところであります。
 特に、何度も申し上げますように、各小学校区では避難施設、施設は避難所ではないわけであります。少なくともそこで生活ができる機能を要する施設であります。で、避難施設、特に八幡学区の場合は避難施設は今ないわけであります。かといって近々のうちにつくれるかといいますと、なかなかこれはつくりにくい、学校も古くもない、しかもコミュニティセンターもまだまだ建設されてそんなに経年もない、いわゆる年数もたっておらない、だけれども、災害はいつ来るかわからない、したがって今回の庁舎は約束させていただいたように八幡学区の皆さん方の避難施設、これも大きないわゆる要素の一つでございます。
 そして、そのことが市民を対象とするだけでなく、これからは行政の仕事の一つとして社会貢献をしなきゃならん、それにはどういうことかと申し上げますと、例えば近隣で被災に遭われた自治体、あるいは災害協定を結んでいる10の自治体で被災されれば、その避難される方の受け入れ、あるいは行政機能の受け入れ、それもやらなきゃならない、これがこれからの自治体に課せられた社会貢献の一つであろうと思っております。そのような機能も十分この中には包含をされているというふうに思っております。
 そして、もう一つは、先ほども橋議員がおっしゃったように、子育てを含めての福祉トータルサポートセンターであります。これも全国で類を見ないわけであります。きのうも答弁で申し上げましたように、子どもさんだけではない、子どもさんでも昔と違いいろんな課題があります。不登校の問題もあります。しかも、ゼロ歳児から20歳までなんです。現在ひまわり館でやっているのは20歳までの人はやっておりません。したがって、ゼロ歳児から20歳までの皆さん方の教育と福祉のそのいわゆる分かれ目はないんです、ファジーな部分がいっぱいあるんです。したがって、それを一体化するためにも、ワンストップサービスをするためにも庁舎の中に設けさせていただきたい。
 今まで特別支援だとか、そういったことは余り耳にされなかったと思いますけれども、時代とともにいろんな分析ができまして、そして早期早期に手を打つことによって大きく予防できるということがわかっております。したがって、そのことを踏まえて福祉トータルサポートセンター構想、いずれにしましても他市に類を見ないようなやり方だというふうに自負をしております。
 あわせまして、議員の皆さん方も今日まで本当に忌憚のないご意見を数々頂戴しました。ともに方向性を持ちながら今日を迎えたわけでありますので、お互いそれぞれ責任を持ちながら、また自負心を持ちながら、いい結果を出させていただきたいと思います。そのために私もこの新庁舎の建設には本当に今までになく強い姿勢で、しかも謙虚な姿勢で、もちろんコストも考えているところでございますので、これからも市民の皆さん方の知恵をかりながら、もちろん議員の皆さん方とともに進めさせていただきますことをお誓いをさせていただきたいと思います。
 以上です。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございました。ただいま市長よりるる熱い熱い思いを聞かさせていただきました。私は今感じさせていただいたのは、比叡の山より大きい市長の思いを聞かせていただいた、こういうふうに感じさせていただきました。どうかこれから一日も早く市民にとって優しい新庁舎、また50年、100年の先を見て立派な市庁舎になりますように、より一層ご努力をいただきますことをお願いを申し上げまして、次の質問に入らせていただきます。ありがとうございました。
 それでは、次の病院事業会計の決算についてお尋ねをしていきたいと思います。
 近江八幡市総合医療センターは、24時間365日、市民のとうとい命を救うための救命救急センター、有事の際の災害拠点病院、安心して子どもを産み育てていただける地域周産期母子医療センターなどを設置いただき、近江八幡市民のみならず東近江医療圏23万人の急性期医療を担う基幹病院として、宮下事業管理者を初め病院スタッフの方々には昼夜を分かたずに診療に努めていただいておりますこと、心から敬意と感謝の意を表するものであります。大変ご苦労さまでございます。
 さて、全国の自治体病院の経営が非常に厳しい昨今、総合医療センターでは長年黒字経営に努めてこられましたが、さきの3月市議会定例会において宮下事業管理者から、平成28年度決算において約3億5,000万円程度の赤字が発生するであろうとの見込みのために補正予算を計上いたしますという答弁をいただきました。答弁においても経営の根幹は、入りをはかりて出るを制するの経営と、安心・安全を提供する医療の原点に立ち、医業収入の基本となる医師の安定確保に向けた取り組み、開業医さんからの紹介患者の受け入れなどに取り組むとされていました。
 一方、支出に関しましては、安全で安心のできる医療を基本に、経費の見直しや材料費の発注見直しなどによる歳出削減を図っていくとされておりました。
 自治体病院を取り巻く状況は大変厳しい中ではございますが、平成28年度決算においてどれだけの赤字削減ができたのでしょうか。9月議会で詳しい説明は求めていきたいと思いますが、平成28年度の決算見込みについてお伺いをいたしたいと思います。
 また、患者さんから安全で安心して医療を受けられることが基本でありますが、現時点での経営改善に向けた取り組みの考え方があれば、お示しをいただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
 以上で初問とさせていただきます。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 総合医療センター宮下事業管理者。
             〔総合医療センター事業管理者 宮下浩明君 登壇〕
◎総合医療センター事業管理者(宮下浩明 君) 橋議員の病院事業会計の決算についてのご質問にお答えいたします。
 ただいま議員が述べていただきましたとおり、さきの3月議会におきまして約3億5,000万円の赤字補正予算をご承認いただきました。議員各位には病院経営に大変ご心配をおかけいたしました。
 それでは、まず1点目の平成28年度決算見込みでございますが、総費用で約124億2,000万円となり、差し引き約2,000万円の当年度純損失となる見込みでございます。
 冒頭申し上げましたように、3月補正の時点では総収益で約124億2,000万円、総費用で約127億6,000万円、差し引き約3億四、五千万円の赤字を見込んでおりましたが、予算額に対して収益面では2,000万円が足りず、一方費用面では3億4,000万円ほどの不用額が発生し、結果3億2,000万円ほど赤字幅が圧縮された形となりました。
 なお、詳しい内容や分析につきましては、決算議会となります次回9月議会におきまして改めて決算書を提出させていただき、説明をさせていただきますので、ご了承をお願いいたします。
 続きまして、2点目の現時点での経営改善に向けた取り組みについてですが、まず収益面で今年度に入ってからの入院状況でございますが、ことし2月から病床稼働率が90%を超え、今年度に入りましても4月で97.2%、5月で95.5%と非常に高い数値を保持しているところでございます。今後もできる限りこの状態が保持できるよう、さきの3月議会でも申し上げましたが、まずは医師の安定確保を目指してまいりました。
 今年度に入り、おかげさまで減員となっておりました循環器内科と小児科でそれぞれ2名の医師の増員がかないました。今後も医師確保のため、継続的に関連医科大学への要望活動を行ってまいります。
 また、今年度から従来の地域医療課を患者総合支援課に組織改編いたしました。この新しい組織では、入退院支援業務を充実させること、また開業医様などからの紹介患者をふやしていただけるよう営業活動を行うことなど、新たな収益確保の取り組みを始めました。
 一方、支出面におきましては、引き続き業務改善に取り組むとともに、今年度ほとんどの委託契約が更新を迎えることから、コスト削減に向けた仕様の見直しに専門家のアドバイスをいただきながら進める予定をしております。少しでも歳出削減が図れるよう努力していく所存です。
 今後も当院が地域の基幹病院として持続し、患者様が安全で安心して医療を受けていただけるよう努力してまいりますので、引き続き議員のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 以上、回答とさせていただきます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。今ほどは平成28年度の決算見込みと経営改善に向けた取り組みのお答えをいただきました。決算につきましては決算議会、9月になりますが、再度詳しく説明をいただけるということでお聞きをいたしましたので、その節はまたよろしくお願いをいたします。
 そこで、1点だけ再問をさせていただきますが、今年度に入り90%を超える高い病床稼働率を維持してるということでありまして、4月、5月分の入院収益は昨年同月に比べてどのようになっているのか、この点についてお教えをいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合医療センター宮下事業管理者。
◎総合医療センター事業管理者(宮下浩明 君) 昨年末から病床の稼働率が非常に高くなっております。先ほど申しましたように、4月の時点で97.2%、5月で95.5%、これは一月の平均でございますので、平日は100%を超えている病床もございます。というのは、午前中などに退院したお部屋を昼からも使っていくということで非常に高い数字でございます。そのようなおかげもございまして、4月の入院収益につきましては入院が約7億3,200万円、昨年の同月比では8,200万円の増、これは4月分1カ月です。入院分です。同じく5月分では約7億4,200万円、昨年に比べますと5,500万円の増、これは入院に関してでございますが、二月の昨年との比較になりますと、入院に関しまして1億4,000万円増加となっております。まだ4月、5月滑り出しで今後どうなるかわかりません。患者さんの動向に関しましては、予測できない部分もございますけども、これからもさらに経営努力をしていくつもりをしております。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 私の友達にホテル業に携わっている友達がおるわけでありますが、97%あるいは95%回転率、これは大変なものだというように、僕ちょっとお話をさせていただいたら、それはもう大変やなと、こんなことを話をしてくれたんでございますが、これから大変なご努力をいただいていると思いますが、この調子を持続していただいて、保持をしていただきますことをお願いを申し上げたいと思います。
 また、私ごとで、私のような者が偉そうなことを言うわけではございませんが、恐らく病院の経営の大切なことは、医師の確保とベッドのコントロール、これに尽きるんではないかなというふうに私は感じさせていただいています。ひとつよろしくお願いをいたします。
 いずれにいたしましても、市民にとって身近な総合医療センターで診察や治療を受けられることで安心されていると思います。今後とも市民が安心して医療が受けられる総合医療センターになるよう、より一層ご努力をいただきますことを強く要望させていただきまして、私の質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で橋博君の個人質問を終わります。
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