録画中継

平成29年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
11月27日(月) 個人質問
大林 宏 議員
(1)衆議院議員選挙入場整理券等について
(2)鳥打越道路側溝等職員の通報システムについて
(3)上出石寺線歩道改良工事と補正予算について
(4)合併7年間安土町民が支払った税等と合併効果について
(5)安土地域における学校建て替え予算の使い方について
◆14番(大林宏 君) 14番、地域力みんなの会の大林宏です。
 今回、5つの質問をさせていただきたいと思っております。
 まず1つ目には、衆議院選挙の入場整理券についてでありますが、期日前投票に入場整理券が間に合わなかったのはどうしてでしょうか。具体的にどんな状況でしたのか、選挙管理委員長にご説明を求め、初問としたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 選挙管理委員会安川委員長。
             〔選挙管理委員会委員長 安川正樹君 登壇〕
◎選挙管理委員会委員長(安川正樹 君) ただいまの大林議員のご質問のございました投票所入場整理券の発送についてお答えをいたします。
 先日、池上議員にもお答えをいたしましたが、市長選や参議院議員通常選挙のようにあらかじめ期日が決まっておる選挙の場合は、公示日以降にできるだけ早く速やかに有権者に入場整理券が届くよう準備を整えております。
 しかし、今回の衆議院議員総選挙におきましては、9月28日に衆議院が解散をされ、10月10日に公示され、準備期間が短かったことから、入場整理券のでき上がりが公示日の翌日、10月11日となりました。
 同日に発送しましたが、報道のありました他市と同様に、有権者の皆様から多くのお問い合わせをいただく結果となったものであります。
 また、一部地域において、配達に通常以上の日数がかかっていたことも事実でございます。
 今後も、入場整理券作成業務の委託先及び郵便局と十分に協議、調整をし、各家庭にできる限り早く届くように最大限努力し、取り組んでまいります。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 再問でございますが、選挙公報と入場整理券は期日前投票が10月11日から始まっております。ところが、私の家に届きましたのは6日後の10月17日でございました。しかも、これは夕方でありました。実際、10日間の期日が期日前投票はあるわけですけども、私は実際3日しかなかったということになるわけであります。非常に公平性に欠けたものというふうに私は思います。
 ただし、私もこの市役所に来ておりますので、実際入場整理券がなかったけども期日前投票はさせていただいたんですけども、何もかもわからないまま、例えば国民審査でしたらこうして、これは7名ですか、裁判官がおられまして、この裁判記録や略歴などが全くわからないまま期日前投票をさせていただきました。
 ですから、私はこれについては大いにやはり国を挙げて反省をしていただかなならんというふうに思っております。
 来年は、選挙の年でもあるというふうに聞いておりますので、ぜひこうしたことがないよう、やはり正確、公平に選挙が行われるように準備をしていただきたいということをお願いして、私の質問はこの件について終わりたいと思います。
 続けて、2つ目の項目であります鳥打越道路側溝など職員の通報システムについての質問をしたいと思います。
 私は、9月議会において、市道鳥打越道路側の側溝が合併後何年も放置されて排水路の役割を果たせなくなっていることについて質問をしてきました。
 11月2日に安土町の文化祭、私は盆栽クラブに加入しておりますので、作品を出展するためにこの鳥打道路を利用いたしました。現状を見て思いましたが、質問して2カ月がたっております。台風21号から1カ月過ぎておりますこの時期でございましたけども、現状はそのまま放置されておりました。行政に危機意識が全くないのではないかと、そういう思いが強くなったのであります。
 私が9月議会に質問した後、台風21号と22号が立て続けに本市にも来襲しました。市水防本部では、自主避難を呼びかけられ、そうしたことでコミュニティセンターには500人以上の、近い方が集まられたと報告も聞いております。
 また、10月25日の市長政策懇談会におきましても、台風21号の対応について報告がされたように、いつ災害をもたらすかわからない、自然の脅威がいつ来るのかわからない、わかりませんから、日ごろから市道などの管理は行政の重要な仕事であると、場合によっては人命にかかわることにもなりかねません。
 行政は日ごろから管理には十分注意を払われていると思っておりましたが、道路の側溝、排水路に草が茂り、枯れ枝が詰まって堆積しておりました姿を見ると、なぜここまで行政が放っておくのかわかりません。金がないのか、やる気がないのか、仕事を放棄しているのか、どんな気持ちで日々務められておりますのか、答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 大林議員ご質問の鳥打越道路側溝等職員の通報システムについてお答え申し上げます。
 市道の維持管理については大変重要な職務であると認識しており、日々の道路パトロール等で適時維持管理に努めているところでございます。
 鳥打越道路は市道鳥打線のことであり、安土町下豊浦から鳥打峠を通り、安土町上出まで全長約2.1キロメートルの道路でございます。
 また、この道路側溝等における市への通報システムについてですが、地元自治会や生産森林組合などから必要に応じて市へ通報いただくシステムを構築しております。
 なお、当該道路の維持管理については、さきの9月市議会定例会の答弁にもありましたとおり、道路パトロールにおいて対応してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 私は、道路パトロールも結構ですけど、実際に実行していただかんと何の意味もないわけであります。
 私は9月議会以降、台風21号、22号と立て続けに大型台風がやってきましたけども、この暴風と大雨被害、これを全国に起こしました。特に、21号台風は非常に長い時間暴風が吹き荒れました。市内でも多くの被害が報告されたところであります。
 こうした中でも、鳥打道路はそのままですから、恐らく道路面は水が一面に流れ、川状になっていたものと思います。市長は、市水防本部でもきっちりとした防災対策をしなくてはならないと思っていると話されておりますが、これを見る限り言葉だけが響いているように思えてなりません。
 市長は、日々市民の安全や市道の管理に心を配られているとは思いますが、さきの質問には鳥打道路は知らないとの認識を示されましたけども、その後、現状を見ていただいたのでしょうか。含めて、考え方についてお答えをいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 大林議員の鳥打線の再質問についてお答えを申し上げます。
 市道鳥打線のうち鳥打峠の区間約1キロメートルの道路側溝に樹木の枝や葉が堆積をしているところを認めております。また、実績でございますが、この8月、9月にも既にこの竹や木、また枝葉の除去を行っておりますし、10月、11月にもこの堆積物の除去に努めております。
 今後も引き続き、道路パトロール等による維持管理に努めてまいりたいと考えてございます。
 また、生産森林組合でも道路パトロールをいただいている中で対応いただいているというようなところも仄聞しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 今も回答いただきましたけども、これも実際パトロールで側溝のごみや草を除去できるはずはありません。実際私は、9月補正議会で2,320万円の市道改良事業が上程されました。この道路はどこの道路を対象にしているのか、どのような工事計画を上程されているのか、そのとき期待もあり、会派説明会で尋ねました。そしたら、回答は二、三カ所の返事でありました。二、三カ所の道路整備だと、こういう説明でありました。
 補正予算を議会に提案するということは、事業内容を詳しく説明し議員の理解を得る、そういうことは言うまでもありません。補正予算事業に計上される事業は普通3月末で完成が見込まれるものか緊急度の高い道路工事であるはずであります。行政から議案を提出しながら、提案しながら、十分な説明がないという道路工事は、私は鳥打峠か上出石寺線の歩道、こういったものが含まれているのかなという期待もあって質問しました。
 回答がないということは、これはまた市長の選挙に小出しして使われるものかなというふうなことも考えたりしました。
 なぜ説明できなかったのか、答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 大林議員の再問の9月補正予算についてお答えを申し上げます。
 まず第1点、この予算委員会の席でもお話をさせていただいておりますが、大幅な道路の新設、また大きな道路改良工事については、別途事業の中で路線を示しながらご説明申し上げているということも1点申し添えておきます。
 また、今議員が申されましたとおり、9月補正においてその他市道改良工事の工事請負費として2,320万円の予算を計上しております。
 今も申し上げましたように、この9月の予算委員会でもご説明申し上げましたとおり、この事業は市道に係る自治会要望に応えるための事業でございます。大変多くの自治会からの要望をいただいている中で、私どもでは、緊急性、重要性、費用対効果などを精査の上、年度内に完了すべき工事について予算計上させていただいているとご説明申し上げたと記憶をしているところでございます。
 しかしながら、当初予算で計上した工事を順次執行している中で、入札差額の発生、また工事を行っている中での一部変更など、各工事において当初見積もっておった予算内との差異が生じているというものもございます。補正予算と調整しながら事業の推進を図っているのが現状でございます。
 また、年度内において、年度途中ですね、9月議会でございますので、年度途中において危険性が高く緊急を要する工事が発生した場合にはこれを優先させるということもございます。
 9月の時点において、平成29年度に執行する全ての工事の内容、施行箇所を確定するということは非常に難しいものであるということをご理解いただきたいなと思っております。
 また、今議員からご指摘をいただきました鳥打越の道路でございます。この9月議会で初めてご質問いただきました。また、この市道鳥打線の改良工事に係る自治会要望はございません。私ども市道の改良工事という中で、その他市道改良工事では、先ほども申し上げましたように緊急度、重要度、費用対効果などの観点から精査をさせていただき、事業実施をしているということでございますので、この市道鳥打線につきましても同様の判断をしてまいりたい、このように考えてございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 市長、冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 先ほど大林議員が私に対して見に行ったかという質問でありますが、実は市内の市道は500キロ以上あるわけであります。ご存じだと思いますけれども。過般の台風21号のときも見に行ったんで、500キロ、なかなか見ることはできません、それは。それで、補修をするときは、今部長が言いましたように、緊急性だとか、あるいは通行量ですね、そういったことを総合的な判断をさせて、どこが大事なのか、これは限られた予算でございますので。だから、今おっしゃっている鳥打越道路も大事だと思いますけれども、なかなか言ってみれば500キロを超える市道でありますから、この道路以上のところもたくさんあるということもご理解をいただきたいなと。
 また、その他によれば、地域の皆さん方がボランティアでやはりかなりしていただいているところもあるわけであります。だから、行政にそれだけ全部が全部できればいいとは思うんですけれども、やはり人数の問題もあります。限度があるわけであります。それは大林議員もよくご存じだと思います。
 だから、お気持ちはよくわかるわけですけれども、やっぱり地元の皆さん方のご協力もできたら何とかお願いしたいなと思いますし、我々も順次そのようなところは補修をしていくというスタンスでございます。ぜひご理解いただきたいなと思います。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 市道でありますので、要望が上がる以前にやはり管理者の責任において十分管理をしていく、その必要があろうかと思います。
 私はここで1つ提案をしたいんですけども、市道の管理について、まず現状を知るということが非常に大事だと思いますので、私は、市職員が500人以上おられるわけですから、これらの皆さんから道路の問題についていろいろ情報を集めると、そういうシステムを市職員で構成してはどうかなと。どこに危険があるのかということも情報も集約されるわけですから、ぜひそういうふうな方法もとっていただきたいというふうには思います。
 実は、私が市庁舎に来る道路では、上出石寺線の農道から西に御所内に当たりますが、その御所内に当たったL字型の道路の真ん中に最近なぜかくぼみができまして、だんだん深くなってきたように思っております。また、次に御所内の信号を北に進みますと、長田町の農村広場、これが東にありますけども、この広場の入り口の西側ですが、最近だんだんと深く広く陥没が出てきたというふうに感じております。いつ陥没が起こるかわかりません。こうした危険を私は感じております。ぜひ点検されることを進めたいと思いますが、このように危険を感じた職員が日常的に全市で道路の状況に気をつける、こういうことになりますと担当課も大いに助かるというふうに思いますので、ぜひ市道の安全管理、こういった面について市の行政としてどのように考えておられるのか、答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) ご提言ありがとうございます。
 私どものこの市道というのは、先ほど市長申しましたように、500キロからあるわけでございます。その中で、市道の破損箇所を発見した場合の通報システムとして、今ご提案をいただきました市の職員に対しての道路破損箇所を確認した場合速やかに道路管理担当課、管理調整課になるわけでございますが、通報するというシステムは既に構築をしてございます。
 次にご質問いただきました、ご指摘のありました御所内町地先の道路でございます。こちらの部分も、私ども職員も確認をしてございます。こちらにつきましては、農道でございましてびわこ揚水土地改良区の管理下にございます。
 もう一点、長田町の農村広場の道路につきましても、職員も既に確認をしてございます。その中で、この路線につきましては県道下豊浦鷹飼線ということで県道でございます。滋賀県の管理となってございます。
 それぞれの道路管理者に対しまして現場確認並びに対応をお願いさせていただいているところでございます。
 また、この道路管理というものに関しましては、各道路の管理者間におけます情報共有というんですか、情報伝達というものを密にしなければならないとも考えてございます。
 市職員による道路破損箇所に係る通報体制の活用、また道路パトロールによる市内の道路の確認、維持補修というものに努めてまいりたい、そのように考えてございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) もう一度、鳥打道路の件でございますけども再問をしたいと思います。
 これは安土町では当時安土城の桜、そこから博物館を通って文芸の郷から瓢箪山古墳から老蘇神社の公園まで、これを桜街道として計画をされてきました。今言いました鳥打峠の高いところから観音寺方面に実は桜を植えるのは変更されました。
 こうした桜歩道並木を宝くじ桜植栽地として補助金をいただいて植えられたものであります。私は、非常に不愉快を感じた点が1つあります。これは、宝くじ桜の植栽地として石柱で事業名が明示されております。これは非常に小さいもので、手で写りにくいと思うんですが、宝くじ桜で植栽しましたよと、こういう表示があるんです。これの後ろに桜が実は植わっておりまして、この桜の木の先端部分が切られておるんですよ。なぜかわかりません。
 今もおっしゃったように、8月、9月ぐらいに伐採もされておりますので、そのときにぶっすりやられたんではないかなと。これは非常に不愉快な思いをしてこれを、この木を見ております。
 桜というのは非常に日光を欲しがる木でありまして、ご存じのように20年たって桜の木の日光の当たるところの桜はバケツぐらいの大きさに太ります。しかし、日陰でしたらラーメンの皿ぐらいの太さになりまして、背だけ伸びまして桜の木がなかなか花を見ることはできません。
 ですから、私はこういう山の中に植えられた桜の木は周囲の雑木をやっぱり切って、日当たりをよくしていく。こういうことが非常に大事なんです。ところが、雑木は何も切らずに桜を切って、この前に宝くじ桜咲くという、植栽地というような石柱がある。これは本当に常識外れ、私もあきれておるんですが、こういった管理についてどのようなご指導をされているのか、ご回答をいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 今ご質問のあった件でございますが、桜の性質というのは私も了知しているところでございます。今、8月、9月に私どもパトロールの中でまるで桜の枝を切ったというような感じに私は受け取れたわけでございます。私どもの職員はそのようなことはいたしてございません。
 このときにやった内容というのは、竹、また木の枝が道路に散乱している、また側溝にある、そういうものを除去させていただいております。
 また、10月、11月には、先ほど申し上げましたように道路側溝内の堆積物の除去をさせていただくというような形になっております。
 それと、鳥打峠の周辺につきましては民地がございます。民地の中に、雑木といえども民地の中に生えてある木の財産はその所有者の方の権利に帰属するものだと思っております。そのものを私ども行政が勝手に伐採をし、太陽を当てにいくというようなことは、私はできないのではないかなと思ってございます。
 やはり今申されたように、この桜の並木を保存していこうということであれば、やはり地域の方々のご協力を得ながら、その桜に対する対応、日光が当たるような形の維持管理というものは地域の方々とともに取り組まなければならないのではないかなと、そのように思ってございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 続きまして、私は、3番目の上出石寺線の歩道改良工事と補正予算について質問をさせていただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 大林議員、質問の途中ですが、ここで休憩させていただきます。
◆14番(大林宏 君) はい、わかりました。
○議長(田中好 君) 質問の途中でございますが、ここで休憩をさせていただきます。
               午前10時50分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時1分 再開
○議長(田中好 君) それでは、再開いたします。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) では、項目3項目めでございますが、そこに入らせていただきたいと思います。
 上出石寺線の歩道改良工事と補正予算の件であります。
 私は、平成25年12月議会で、上出石寺線のおよそ100メーター余りの危険解消に力を注いでほしいと一般質問をしました。それから、平成29年、このことしの9月議会でも早急に改善されるべき場所として上出石寺線の歩道未整備について質問をしました。
 行政には危険性は十分伝わっているものと考えておりましたけども、行政がこの危険箇所対策について何年たっても動かない体質には、一定の責任を厳しく9月議会で指摘をしておきました。
 特に、大雪になりますと、道路の狭い上に歩道が切れている、この状況は本当に危険であります。上出石寺線の歩道についてはこの冬までぜひ改良をしていただきたいと考えております。
 同時に、この危険箇所を市行政がどういうふうに考えておられるのか、その9月議会以降、どのような対策をとってこられたのかについてもここでひとつ回答をいただきたいというふうに思います。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 大林議員ご質問の上出石寺線歩道改良工事と補正予算についてお答え申し上げます。
 9月市議会定例会でも大林区長がお答え申し上げましたとおり、用地協力が得られていないことから、約160メートルの区間については歩道が整備されておりません。
 歩道未整備箇所については大林議員がよくご存じのとおり、旧安土町時代から用地協力が得られなかったという課題があり、歩道整備ができていない状況にあります。本年になって、民間事業者が物流センターの建設に伴う開発事業により、未整備区間のうち西側37メートルの区間について歩道を整備いただくよう協議を行っているところでございます。
 残りの区間約123メートルについては、開発事業者の協力が得られた後、測量設計等に着手したいところではございますが、まずは用地の確保が必要であることから、用地買収のめどが立った時点で必要な予算措置を講じる予定でございます。
 なお、用地買収に当たっては地元の協力なくして事業を進めることはできないものでございますので、議員には用地協力について土地所有者や地域の協力が得られますよう、より一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げたいと存じます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 前回も言われておりましたけども、開発業者の部分については歩道ができ上がっとんです。ですから、それ以外のところの部分が歩道ということで、改めて現地見ていただきましたらこれはわかると思います。
 次に、再問でございますけども、市行政は道路などの改修工事、先ほどもたくさんの地域からの要望があるというふうに聞いておりますけども、常々優先順位をつけていく必要があると、こういう話も聞いておりました。
 ですから、石寺の地域、近江八幡から見ますと東の本当に隅に当たりますから、地元では放っておかれるというふうな思いもあるわけであります。
 順位として上出石寺線は何番目になっているのか。市長は財政健全化という話もよくされますし、安心だとも言われております。財源手当てがなぜされないのか、こういったことについても回答をいただきたいというふうに思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 大林議員の再問にお答えを申し上げたいと思います。
 まず第1点目、今の民間事業者による開発でございますが、ご指摘のとおり開発のうち約3分の2程度は既に歩道ができておりますが、残りの3分の1については開発事業者の協力なくして歩道はできません。ですので、開発事業者に対して今歩道の協力をお願いしているところでございます。これは先ほど申し上げたとおりでございます。
 この歩道ができ上がった後、測量設計に入っていくわけでございますが、やはり現状が歩道となって、その中での測量設計に着手していきたい。ただし、先ほど申し上げまたしように、これは旧の安土町時代から用地買収に問題があり、今日まで実現してきていないというところがございます。よって、私どもといたしましては、やはり事業の熟度に応じた予算措置をしてまいりたい、このように考えてございます。
 やはりまずもっては、土地所有者並びに地域の方々のご協力が肝要ではないかと、このように思ってございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 私は優先順位について質問をしたつもりであります。ここで答えられないことはないというふうに考えて、次の質問に入りたいと思います。
 では4つ目なんですけども、私はここで財源についてひとつ質問をしていきたい。
 合併8年間に安土町民が支払いました税金など、合併効果について質問をしたいと思います。
 合併8年間で安土町民が支払った税金、これはなかなか集計はされていないようでありますけども、一応約128億円、このように調査で考えておるところであります。それに地方交付税が78億1,000万円、これは特別交付税は除いてであります。こうした額を合わせますと206億円を超えます。
 ですから、この安土町民が納めましたこうした税金などについて、本当に合併効果などに使われているのか、こういった疑問があるわけでありまして、質問を初問としたいと思います。
 特に、合併後の地方交付税は安土町分として今も国から支給されております。10年間、小さな町が合併することで町民が戸惑うようなことのないよう、政策などに市民がスムーズに移行できるよう、こうした支援をするという目的で合併後も市の地方交付税が10年間支払われておるわけであります。
 制度としましては、10年間のうち5年間は、旧安土町に支払われておりました地方交付税そのままが交付されております。6年目から90%になり、7年目には70%、8年目には50%になっております。9年目からは30%、10年目は10%、平成32年でゼロという、こういうふうなことで暫時減額されておりますけども、合併後8年間で安土町への地方交付税は、先ほど言いましたように私の調査では78億円、これが交付されているわけであります。
 税金も128億円になります。合わせて206億円。こういうふうなお金が財源として来ているわけでありますが、では安土町に何をしてくれたのか。上出石寺線の100メーターの歩道もできない、鳥打道路の管理工事もできない。何に使っているのか。国の地方交付税78億円が支給されておる。
 市長は、それなのに安土城前のトイレを有料化したり相撲やぐらを移転すべきなのに撤去したり、内野の健康づくりセンターを守るべきなのに廃止したり、安土町が建設した事業に理解を示さない市長の考え、ここでひとつお聞きしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 大林議員の合併効果を含めまして交付税の使途、いろいろ質問していただいたんで、僕も合併効果につきましてのご質問にお答えいたしたいと存じます。
 まず、合併効果につきましては、行政組織の高度化によりまして各事業の合理化及び効率化がまず図られました。業務の精査がなされたということは言うまでもないわけでありますが、数多くの成果の中から抽出をいたしますと、市民バスでありますあかこんバスの安土地域への運行を初め、安土学区及び老蘇学区でのまちづくり協議会の発足、また安土中学校の武道場整備並びにプールの改築、さらにはVR安土城タイムスコープの全国リリース、さらには安土城下町再生計画の策定と実施をして、そして老蘇のコミュニティセンターの建設もさせていただいたと思っています。
 さらに、安土駅前地下道上屋改修工事、そしてご存じのように去る11月19日に駅舎が供用開始となりました安土駅舎の改修及び自由通路の整備は合併の成果の象徴的なものではないかと思っております。
 合併以降、安土地域におきましてはこれらのハード事業及びソフト事業の両面におきまして速やかに事業着手し、業務を進めてきたところでもございます。
 各事業、各業務は合併しなくても当たり前のように事業が推進できたと思われるかもしれませんが、財源を初めとした合併によりますスケールメリットの活用及び旧市町が個別に持ち合わせていたノウハウを応用したからこそ、各整備の早期着手、完成に至ったものと考えているところであります。
 特に、大規模事業であります安土駅舎の改修や老蘇コミュニティセンターの整備などを円滑に完成させることができたのは、旧市町の職員がうまく連携し、ごく自然な流れの中で事業実施ができたものと考えておりまして、職員の成長という面においても合併の効果であると思っているところでございます。
 また、相撲やぐらの撤去やその他の事業、各案件につきましても、都度、安土町地域自治区地域協議会や地元説明会を初め議員にもご説明をさせていただいてきたところでございます。
 各事業、業務は、協議検討を重ね、最良とする方法で事業実施したものでございまして、旧安土町が建設された事業に理解を示す、示さないという次元の話ではなく、最良の選択にして事業を進めておりますのでご理解をお願いいたしたいと存じます。
 また、合併は旧市町におきまして議論を重ねた結果実現したものでございます。合併の効果を得るための取り組みを行うためには、行政だけでなく民間企業、地域内の各種団体など、さまざまな主体が近江八幡市らしいまちづくりの実現に向けまして、前向きな意見交換を行える素地をつくることが必要でございまして、このことが行政の責務であると考え、行動してまいったところでございます。
 また、さきの答弁では形として見える成果を申し上げましたが、そもそも各業務の効果や成果とはお住まいの市民の皆さん方がご判断されるものであると考えておりまして、合併以降、さまざまな業務の精査や各整備を進めてきたことは、必ずや歴史が成果として証明してくれるものと確信するところでございます。
 市域の広がりによりますまちづくりの可能性について、改めましてご勘案をいただき、将来の近江八幡市の発展のためにぜひご協力をお願いいたしたいと思っております。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 総務部深尾理事。
             〔総務部理事 深尾甚一郎君 登壇〕
◎総務部理事(深尾甚一郎 君) 大林議員の安土町民が支払った税金等と合併効果についてのご質問のうち、税等についてお答えします。
 市税につきましては、個人市民税、法人市民税、固定資産税等ございますが、旧安土町域にお住まいの市民だけの各年度の集計は持ち合わせておりませんので、正確にはお答えできません。したがいまして、合併前の平成20年度の旧安土町の町民税が約16億5,000万円、さらに合併後、平成27年度から旧安土町域における都市計画税の賦課が始まりましたので、その分が毎年度約9,000万円ございますので、推計ではございますが年間17億4,000万円が見込まれるところであります。
 そのほか、普通交付税としまして、合併後一定期間は別々の市町が存在するものとみなして計算した交付税額を交付するという国の財政措置として、合併算定がえ制度があり、その算定において平成22年度以降、毎年度11億5,000万円前後を旧安土町相当額として交付されています。
 また、合併算定がえ効果分については、議員指摘のとおり6年目より毎年減少し、平成32年度からはゼロ%となり、新市としての算定のみとなります。
 なお、合併算定がえ効果分につきましては、旧安土町のみを対象としたものではなく、当然ながら旧近江八幡市分も含まれています。
 市税や普通交付税につきましては、行財政運営の根幹となる一般財源として義務教育諸経費、高齢者保健・福祉、子ども・子育て経費、ごみし尿処理経費、産業振興経費等や道路改良事業を初めとするインフラ整備等、毎年住民が標準的な行政水準によるサービスが受けられるよう、行財政運営経費として充当しているものであります。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) ありがとうございます。
 私は、税金については市になっても町になっても皆さん市に同じ税金を払っておりますんで、特に私がここで強調しましたのは合併についての地方交付税、これについて質問を重点として78億円、こういったものがもっと安土町に使われるべきではないか、そういうふうな思いから質問をさせていただきました。
 市長の考え方もお聞きしまして、では30年から今おっしゃったように新市だけの交付税になりますと、私の試算では毎年3億円ぐらいが普通交付税として減額されていくというふうに考えるわけであります。
 ですから、合併後10年たちますと、支払われている交付税がなくなりますんで、私はある間にもっと安土町にお金を使ってもらいたいなと、こういう気持ちで質問をしてまいりました。
 続いて質問、大きい項目の5番に入りますが、安土町における学校建てかえ予算の使い方について、提案を含め質問をしていきたいと思います。
 学校建設の建てかえ予算がどのような整備基準をもって進められているのかについて、まず質問をし、初問としたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 教育部小林部長。
             〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代 君) 大林議員の安土町における学校建てかえ予算の使い方に関するご質問ですが、現段階では、安土町における学校の建てかえ関連につきましては予算化はもとより政策決定もされておりませんので、このご質問に対する回答は控えさせていただき、ご意見として参考までにお聞きをしておきたいと思います。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 一定、安土小学校につきましてはかなり広く検討を進められてきたものと考えております。当初聞いておりましたところ、6カ月余りでまとまらなかったら市長は建設しないというふうに言われたというふうなことで、慌てて会議をまとめたいと、こういうふうな動きがあったことは事実であります。
 ですから、安土小学校の建てかえというのは現在本当にどのようになっているのか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 大林議員の再問にお答えいたします。
 安土学区の学校、コミュニティセンターの一体整備につきましては、9月議会で岡田議員のご質問にお答えしたとおりでございますが、それ以降の重立った動きといたしましては、去る11月2日に安土コミュニティセンターで開催された安土学区車座談義におきまして、各自治会長を初め住民約100名が参加され、一体整備を待ち望んでおられる声が大勢を占め、大林議員はご存じではないかもしれませんが、大変その会議では機運が盛り上がってまいりましたところでございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) ありがとうございます。
 私は、安土小学校というのはもう少し進むのかなというふうなことも考えておりましたけども、実際市民の反対の声が非常に多いというふうにも、一方聞いております。これの一つの理由としては、学校施設は耐震工事というのが安土町は小・中学校とも早くに完了いたしました。この完了したのは滋賀県で一番早かった。こういうようなことで、安土町民の誇りでもありました。
 さて、安土小学校の建設について時間がかかっているのであれば、老蘇小学校を建てかえするとの動きが進められて、水面下であるように聞いております。どの課が、どう主体で、整備基準で進められておるのか。これも単なるうわさなのか、お尋ねをしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 教育部小林部長。
◎教育部長(小林一代 君) 議員お尋ねの老蘇小学校の建てかえについてでございますが、こちらも先ほどの安土小学校同様、予算化はもとより政策決定もされていない状況でございます。老蘇小学校の建てかえといった話は承知をしておりませんので、現段階ではお答えすることはございませんのでご承知をお願い申します。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 私は会議があったとの声も聞いております。ですから、老蘇小学校というのは平成8年に校舎の増築が完成をいたしました。本当に立派な校舎だと私は思っております。なぜこんな立派な校舎まで建てかえする必要があるのか、私には整備基準が理解できません。
 そこで私は市長に提案ですけども、安土の学校建設、これをする場合平均30億円はかかると思いますが、こんな大金を次々に建設不要な学校にまで持ち込むようなことはあってはならないというふうには考えております。
 安土町民の中には、学校建設が近江八幡市ばかりで使われておりますから、安土は合併して損をしたと思う雰囲気があることは事実であります。しかし、校舎を建設するとすれば、やっぱり一般的に3分の2の20億円は市が負担となる。こういうことになりますので、安土町民が損をしているとの雰囲気を改善するには、私は建設費用の市の負担分の20億円の2分の1、10億円ぐらいを使って塾に行かなくてもよい学校づくりに金を使ってはどうかと、こういうふうに考えるわけであります。
 20年間で案分しますと年5,000万円になりますが、この5,000万円を使って、安土小学校、老蘇小学校、学校建てかえのかわりに学校でのスポーツの塾や社会活動や英語教育、補習学習、そういった学習にこのお金を使って学力向上、そして施策転換をしてほしいというふうに思います。
 塾に行かなくてもよい学校づくりへの政策転換、これは先生も超勤も減るというふうにも思います。行政の財政負担も助かるわけですから、子どもたちの多様な学力、情報など、大人になって大変これは生かされるものというふうには考えるわけであります。
 地域コーディネーターの活用や民間の力をかり、こうした活動ができましたら保護者は必ず支援をくださるものと考えておりますが、このような提案について、まさに合併効果だというふうに思うんですが、市長のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) なかなかユニークな発想で、物語と言っちゃあ失礼ですけれども、せっかく言っていただいたんですけど、今、老蘇小学校の建てかえというのは、それはいろんなところでいろんな方がいろんな話をされるのは、これは世の常だと思いますけども、行政がそこにかかわっているようなことをもし思っておみえであるならば、それはないということでご理解いただきたいのが1つ。
 もう一つは、合併をしましてもセクト主義という、自分たちの地域だけよかったらいいという、この発想は政治の世界で余り僕は聞かない発想ではないのではないのかな。やっぱり全体が底上げして、全体がよくなる。僕はこれが一つの行政区の姿ではないのかなと。だから、大林議員の言われることはわかりますけれども、もう一歩脱皮していただいて、もう平成も来年、再来年では元号も恐らく変わる時代でありますから、時代を見ながらぜひいい発想を、さらにいい発想していただければと思います。
 以上です。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 私は、近江八幡市のほうがたくさん学校建設へお金を使われていて、安土は建てな損やという、そういった声があるということも事実でありまして、別にセクト主義でなしに建てかえのかわりにそういうふうな施策をぜひとっていただければというふうに考えて質問をいたしました。
 これをもって私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で大林宏君の個人質問を終わります。
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