録画中継

平成29年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
11月27日(月) 個人質問
奥田 孝司 議員
(1)災害対策について
   ①台風21号による市内の主な被害状況について
(2)空家等対策計画について
   ①総合窓口への相談について
◆6番(奥田孝司 君) 今定例会最後の質問者となりました。政翔会の奥田孝司です。
 議長より発言の許可をいただきましたので、発言通告書に従いまして大きく2項目質問させていただきます。
 質問の前に、八幡商業OBといたしまして八幡商業高等学校近江商人再生プロジェクト2017の話をさせていただきます。
 12月6日と7日に、1年生が市内を販売実習されます。これは市内各家庭へ飛び込み営業をされるわけです。また、12月8日は八商マルシェとして3年生が市内の旧吉田邸、白雲館、イオン近江八幡店、アル・プラザ近江八幡店など7カ所で販売実習されます。
 販売される商品は、近江商人再生プロジェクトで訪れた県の特産物であります。近江商人再生プロジェクトの目標は、近江商人の士官学校と言われる八商生徒に近江商人の精神、商法、これは近江商人の手法である産物回し、訪問地での産物を仕入れ次の訪問地で販売することで、それらを実践的に体得し、三方よしの精神を大切にする。とりわけ今回は震災復興と社会福祉支援に関与することで世間よしの重要性について学び、みずからが生きた商業活動に触れ、商業経済活動の重要性を学ぶ中で、将来全国、ひいては世界で活躍する人材としての資質と素養を身につけることを目標とされています。
 「チャレンジ HASSHO!~地域への発信を目指して~」とサブタイトルにもありますので、皆さんご協力をよろしくお願いしたいと思います。
 また、そういうふうなノウハウを培った生徒たちを近江八幡市から出さないためにも、雇用対策もしっかりしていただきたいというふうに思いますので、皆さんどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは1項目め、災害対策について質問させていただきます。
 超大型で非常に勢力が強かった台風21号は、10月23日午前3時ごろに滋賀県内に最接近し、県内各地が大雨や強風に見舞われました。10月22日は衆議院議員総選挙の投開票日と重なり、市長初め市職員の方々はご苦労があったと思います。また、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 県と彦根地方気象台によると、24時間降水量は県内の12の観測所全てで10月の観測史上最大となっています。午後6時時点で長浜が201ミリ、彦根214ミリ、東近江が227ミリが、1976年の観測以来最大となり、朽木平良で最大の310ミリを記録しています。
 また、大津市南小松では最大瞬間風速44.2メートルを観測し、JR湖西線は電柱9本が倒れ運休となり、通勤通学などに大きく影響いたしました。
 県農政課のまとめによりますと、農業施設の被害は10月30日現在でおよそ1,700カ所、被害額にして14億2,700万円、これは過去30年間に起こった大雨や暴風による被害の中で最大であるということです。
 近江八幡市においては、国重要文化財に指定されている旧西川家住宅の母屋と土蔵のしっくいの一部が崩落、また市内の複数の家屋、農業施設などでも被害が出ております。
 本市にも大きな爪跡を残したとの市長の開会の挨拶にもありました。池上議員とかぶっているのですが、市内の主な被害状況についてお聞かせください。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市民部田村部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 奥田議員お尋ねの台風21号による本市の主な被害状況についてお答えいたします。
 台風21号は議員ご指摘のとおり、かつて経験したことのないような暴風による被害が全市的に発生をいたしました。
 議員お尋ねの本市における主な被害状況でございますが、池上議員にもお答えいたしましたように、11月22日現在のり災証明の発行が38件、公共施設の被害が198件、農業関係施設の被害が159棟、作物の冠水が約87ヘクタールと、市内各所で建物の屋根の損壊、倒木等を確認しております。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 市長の開会の挨拶にもあったとおり、人命にかかわる被害がなかったのは不幸中の幸いであったと私も思います。この災害を教訓にして、今後の対策について課題を見つけて検証していくとの先日の答弁にもありましたので、早急によろしくお願いしたいというふうに思います。
 それでは、再問させていただきます。
 衆議院議員総選挙と重なったことにより、市職員の中に混乱は生じなかったのか、お聞きいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 奥田議員の再問にお答えをいたします。
 今までの経験したことのないような超大型の台風でございまして、特に今回、今議員からもございましたように、選挙の投開票事務と重なったことから、職員の配備体制におきましても大変苦慮をしたところでございます。
 今後、職員の詳細な行動等のマニュアル化が必要であるというふうに考えているところでございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 次に、情報共有についてお尋ねします。
 消防団と市水防本部の情報共有はどのようにされていたのか、お聞きいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 奥田議員の再問にお答えをいたします。
 水防本部と消防団との情報共有ということでございます。
 市消防団と水防本部との連携につきましては、市の消防団長が水防本部員として本部員会議に出席し、情報を共有しております。
 具体的な内容でございますが、情報伝達といたしましては、指示は団長から市の消防団幹部へ伝達されます。また、この幹部から各学区の分団長に指示が出ることとなっております。各分団は、分団長の指示のもと、巡視報告を行います。
 報告的なものにつきましては、各分団長は分団員からの報告を受け、その情報を整理し、市の消防団の幹部に報告、またこの報告を整理をされ、市の消防団長に報告をされるというような形になってございます。消防団長はこの情報に基づき本部員会議においてご報告をいただいております。
 議員ご指摘のように、今回の台風21号におきましても、市の消防団並びに各分団の多大なるご協力をいただいております。このご協力に対して心から厚く御礼申し上げたいと思います。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) もう一つ、情報共有についてお聞きいたします。
 避難所との情報共有はどのようにされていたのか、お聞きします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 再問にお答えいたします。
 避難所におきます、例えば避難者数でありますとか避難状況等につきましては、各学区の現地本部員から電話またはファクスによりまして、本部の庶務企画班が担当になるんですけども、こちらに報告が入りまして集約をしていると、こういう形でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 災害対策本部を10月22日15時に設置され、避難所開設は各コミュニティセンターを16時30分にされました。避難準備情報発令は21時30分、22時に土砂災害警戒情報が発令されましたし、23時に避難勧告発令、翌朝の6時に避難勧告解除となりましたが、避難勧告発令の判断基準はどのような経緯で発令されたのか、お聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 避難勧告についてでございますが、本部員会議におきまして土砂災害警戒情報あるいは降水量、それから日野川の水位あるいは上流のダムの放流状況等から判断いたしまして、今回の場合避難勧告ということで発令をさせていただいたところでございます。
○議長(田中好 君) 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 結果論になるんですけども、23時の時点ではかなりの大雨と強風でありましたので、避難勧告を発令された地域にとりましては、避難所まで外に出ていって、行くことがよいのか、またかなり強風でしたので消防団からもかなりの飛来物があったということなので、家で待機していたほうが安全なのかという判断が市民の方にとっては非常に難しく、二次災害が起こるという可能性もあったのではないかというふうに私は感じました。
 私の自治会にも避難勧告発令が自治会長には連絡が入りました。しかし、解除の連絡が入らなかったよということを聞いておりますので、解除されたときも連絡をお願いしたいというふうに思います。
 今議会でも、災害対応についてほかの議員からも多く出ております。大雨や大雪など未曽有の自然災害やテロやミサイル問題などの人為災害が起こり得る今日であります。危機対応、危機管理をしっかりとやらなければなりません。
 今回の台風21号におきましては、まさに危機であったというふうに私は感じます。危機と判断する基準は、人命がかかわっているか、世間が騒いでいるか、計画で定められた基準を満たしているかです。本市において地域防災計画が策定されておりますが、平成27年度より改正されていません。
 市のホームページで防災計画を検索しますと、平成24年から地域防災計画が改正されておりませんし、スポーツなんかではエラーがつきものでございますけども、エラーにも何回失敗してもいいよという失敗のうっかりエラーと、これはやってはいけないよというぼんやりエラーと、この2つ、2種類のエラーがあると思います。
 今回のその改正されていないのは私はぼんやりエラーではないかというふうに考え、現実危機であるのに危機でないと判断している場合がぼんやりエラーではないかというふうに考えております。
 このぼんやりエラーをしないためにも、地域防災計画の見直し、改正をかなり必要といたします。全国各地で平成27年からでも近江八幡市は大雪が降ったりしましたし、また全国各地で自然災害が起きています。また、ミサイル等の人為災害も起きていますし、テロ等の問題もありますから、もう27年からいきますと2年たっておりますので、本市の地域防災計画の見直しと改正は必要であると考えます。
 本市の地域防災計画あるいはガイドライン等作成されています避難誘導マニュアル指針、避難所運営マニュアル指針を改正する予定はあるのか、お聞きします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 奥田議員の再問にお答えをいたします。
 まず、冒頭でぼんやりエラー、これにつきましてはおわびを申し上げたいと思います。また、台風の際、解除のご連絡ということでございます。こういった点も今回いろんな反省点が上がってございまして、その中の一つにも実は上がってございます。また、今後留意してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 今後の防災計画の見直しでございますけども、現在その見直し作業に入っておりまして、各関係課における関係法令等の修正、追加等がございますので、そこの確認作業を終えたところでございまして、あと滋賀県の防災計画との整合性、こういったところを整理しながら改定作業を現在取り組んでいるところでございます。
 この後、防災会議等でご承認いただきましたら、できるだけ早急に整理を終えましてホームページにアップしてまいりたいと考えております。
 それと、マニュアル指針でございます避難誘導マニュアルあるいは避難所運営マニュアルにつきましても、こういった部分、地域防災計画との整合性等も図りながら、指針についても、この地域防災計画の見直しの後に着手してまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 早急に改正していただきますように、それと市のホームページもいち早くかえていただきますようよろしくお願いいたします。
 今年度、避難勧告等に関するガイドラインの改定により避難準備情報は、避難準備、高齢者避難開始と29年1月から名称変更されて、避難勧告等を発令する際にはその対象者を明確にするとともに、対象者ごとにとるべき避難行動がわかるように伝達すること、平時から住居者等に対しその土地の災害リスクや情報に、避難時にとるべき避難行動について周知することなど、受ける側も含めた変更になっていますので、そこのところはよろしくお願いしたいというふうに思います。
 それと、今回の台風により家屋や農業施設に被害がありました。今後、地震や風水害の自然災害により発生する災害廃棄物の処理については迅速な対応をしなければならないと感じますが、災害廃棄物の処理についてはどのようなお考えがあるのか、お聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 災害廃棄物の処理についてお答えを申し上げます。
 災害廃棄物の処理につきましては、現在、災害廃棄物処理計画の策定に向けて準備を進めているところでございます。
 この計画につきましては、県災害廃棄物処理計画あるいは今ご質問ございました地域防災計画に整合させることとされておりますが、県におきましては昨年度から計画策定作業を進められ、今年度中に完了されるという見込みだとお聞きしております。
 現在、県から計画素案の提示を受けている段階ということでございます。
 本市の計画策定に当たっては、行政の組織体制あるいは役割分担、それから収集運搬、処分体制等、こういったことを決定していく必要がございます。
 とりわけ重要視されますのが、適正に廃棄物の分別を行い処理を円滑に進めるために、仮置き場の選定とその運用ということになってまいります。例えば道路上等に安易に廃棄物を置いてしまうと、緊急車両等の通行、こういったものの妨げになりますし、災害復旧の進捗にも支障を来してくると、こういったことになりますので、各学区ごとに仮置き場を選定いただくという方向で現在検討を進めているところでございまして、先日、自治連合会の幹事会で、この廃棄物の処理計画のまずは重要性、必要性のご説明を申し上げまして、各学区におきまして仮置き場に適した場所、土地ですね、こういった選定のご協力を呼びかけさせていただいたところでございます。
 また、今後は収集運搬あるいは処分に係る民間事業者さんとの協力体制の構築に向けて、また協議も進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 市民の生命と財産を守る観点から、地域防災計画も災害廃棄物の処理計画も早急に進めていっていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 この間の土曜日にも、私のところの自主防災会が今回の課題に関して会議を開きました。何があかんかったか、その夜中に発令、避難勧告が発令されたことによって自治会長に連絡が来ました。誰がどの家に情報を伝達するのかというのに非常に困りました。情報伝達してもらうのにも、避難勧告が最後になってきますと避難指示というふうにかわっていました。
 この問題について、うちの自治会ではどういうふうに情報伝達をしたらいいのやろうというふうなことで、色分けしたらどうや、避難準備、高齢者等避難開始のときは青にしよう、避難勧告が出たら黄色にしよう、また避難指示が出たらこれは完全な危険やさかいに赤色にしようと、それなら高齢者にもわかるやろうと。ただ、どういうふうにそれを伝えるか、一人の人が各家に行って連絡するのか、またメガホンか何か持って町内中を歩くのか、または電話連絡するのか、その情報伝達が非常に難しい今後の課題になりました。
 やっぱり市民にも情報伝達がタウンメールなんかでは入ってきますし、ZTVのデータ放送なんかでも見ていればわかりますけども、タウンメールは登録していなければ情報が入ってきませんし、データ放送の見方なんて高齢者の方々にはなかなか見にくいということが感じられますので、近江八幡市にも市民全域に伝わるような情報伝達をしていただきたいなというふうに思います。
 そのためにも、新庁舎建設の際に導入を予定されておられます防災システムでありますけども、その防災システムが市民に情報が伝わりやすく、避難所や災害現場の情報を映像でも把握できるような情報発信一体型となった最新のシステムを導入されてもらうように、あわせてこれは要望しておきます。市長、よろしくお願いいたします。
 それでは、2項目めの空家等対策計画について質問させていただきます。
 空き家の増加に伴い、空き家に関するトラブルも増加しています。また、空き家に対する注目も高まっています。今後、ふえ続けると予想されている空き家問題には大きく2つ原因があります。
 高齢化社会が進み急速に増加すること、空き家所有者自身が空き家の管理や活用について問題を抱えていることです。
 国では、空き家等に関する対策を総合的かつ計画的に推進するため、平成26年11月に空家等対策の推進に関する特別措置法を制定し、平成27年5月から完全施行をされています。
 このような状況の中で、本市の空き家対策について質問させていただきます。
 この特別措置法の施行に伴い、市内の空き家状況を踏まえた近江八幡市空家等対策計画が平成29年8月に策定され、市のホームページで公表されています。
 その中では、空き家等の問題についての体制として、総合窓口が建築課、利用相談全般と空き家情報バンクの担当が商工労政課、環境衛生に関する担当が環境課、伝建地区内の相談、修繕、活用等窓口が文化観光課となっています。
 空家等対策計画の策定に当たって、市内の空き家の実態調査された結果と総合窓口に寄せられる相談について、その件数と内容をお聞かせください。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 奥田議員の空家等対策計画についてのご質問にお答えを申し上げます。
 空家等対策計画に示しております本市の空き家の現状は、平成29年4月末時点で空き家数が516件、空き家率は2.3%になっております。この空き家数は昨年度一戸建て住宅を主に上水道の閉栓情報をもとにした外観目視の現地確認を行い、現地確認によって空き家と思われる建物の所有者等に向けた意向確認を行った結果、以前の調査で把握していた空き家を含めたものを空き家調査の数値としてまとめました。
 平成28年度から建築課が総合窓口として空き家に関する相談をお受けしておりますが、相談をいただく方や内容はさまざまでございます。
 自治会や近隣の方々から放置されている空き家によって周辺の生活環境に悪影響を及ぼしているような状況の通報及び苦情、また空き家の所有者等からは今後住む予定がないので福祉活動などで有効に使ってもらいたい、また解体費が幾ら必要なのか知りたいなど、民間事業者の協力が必要な内容が多くなってきております。
 その他、空き家となっている住宅の物件紹介など活用に関する相談も増加傾向となっております。平成28年度以降、現時点までの相談件数は通報及び苦情が42件、空き家の所有者からの相談が15件、活用できる空き家の問い合わせが10件寄せられました。
 苦情が寄せられた空き家につきましては、所有者等への文書の送付や面談等を行い、適切な管理や除却等を依頼したことによって16件が対応いただき、改善されている状況にございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 この空き家等対策の中での利活用の部分について再問をさせていただきます。
 本市にはこの特別措置法の制定により、以前から旧市内の伝統的建築物保存群エリア内を対象とした町家情報バンクがあると思うのですが、このバンクの運営主体、このバンク年度ごとの物件登録件数、成立件数及びどのように活用されているのかをお聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 産業経済部水部長。
◎産業経済部長(水平作 君) 奥田議員の町家情報バンクの運営主体、また登録件数、成立件数についてお答えをさせていただきたいというふうに思います。
 まず、町家情報バンクの運営主体でございますが、現在はまちづくり会社でございます株式会社まっせが行っております。平成25年度以降の年度別物件登録件数及び成立件数でございますが、平成25年度はどちらも3件、平成26年度はどちらも1件となっており、平成27年度以降は登録物件数はゼロとなっています。
 また、成立しました物件は、主に住居として利活用されていますが、飲食等の商業施設としての活用例もございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 大変少ないように、私は感じがしますけども、町家情報バンクの課題についてお聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 産業経済部水部長。
◎産業経済部長(水平作 君) 町家情報バンクの課題でございますが、空き町家の活用規模や相談はあるんですが、物件の登録がないことから成立件数も伸び悩んでいるところでございます。
 また、所有者が複数人おられる場合や近隣住民との関係、空き家に対する所有者の意識がないといった課題があるというふうに聞いております。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) この町家情報バンクにつきましては、ほんま旧の近江八幡の旧市街地で限られた部分でありますが、これからますますふえてくるのであろうと予測されるのであれば、近江八幡市全域をカバーしていただけるような空き家情報バンクを設置していただきたいんですが、その設置についてはどのようなお考えがあるのか、お聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 産業経済部水部長。
◎産業経済部長(水平作 君) 空き家情報バンクの設置についてお答えをさせていただきます。
 近江八幡市全域をカバーする空き家情報バンクの設置につきましては、近江八幡商工会議所、安土町商工会と近江八幡市空き家情報バンク登録制度媒介に関する協定を締結し、平成29年12月1日から運営を開始する予定となっております。
 制度内容といたしましては、空き家の利活用を希望する物件情報を市のホームページ等で公開をし、利活用希望者があらわれればマッチングを適時支援していくものでございます。
 本事業の周知方法といたしましては、市の広報紙や市のホームページなどの媒体を活用し、空き家の利活用を考えておられる方へ広く周知していきます。また、建築課が平成28年度に実施をいたしました空き家意識調査の結果において、空き家情報バンクへの登録について関心をお持ちの空き家の所有者に対しましても個々に空き家情報バンクがスタートした旨の案内を予定しております。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 一般的には、空き家情報バンクを利用して個人財産の売買や賃貸に係る契約行為を行う場合は、宅建業の資格を有する者でないと事務が行えないと聞いていますが、市が空き家情報バンクを設置される場合、この点についてどのように考えておられるのか、お答えください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 産業経済部水部長。
◎産業経済部長(水平作 君) 宅建業の資格を有する者でないと事務が行えないという点についてでございますが、不特定多数の方を対象として物件の売買や賃貸の契約に係る重要事項の説明、仲介あっせんを行うには宅地建物取引業法において宅地建物取引士の資格が必要であると定められております。
 利活用希望者が登録物件の見学等を申し出ました場合は、協定に基づき近江八幡商工会議所、安土町商工会から空き家情報バンクの物件の仲介あっせんを担当する宅地建物取引業者を紹介していただき、マッチングを担っていただきます。
 また、近江八幡市はそのような資格を有していないため、空き家バンク登録申請の手続や登録物件情報の公開や更新等の事務を行うことになっております。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) その空き家情報バンクを通じて空き家を取得された場合、その空き家に改修に対する支援があるのか、また改修業者の紹介はできるのか、お聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 産業経済部水部長。
◎産業経済部長(水平作 君) 空き家の改修に対する支援及び改修業者等の紹介についてでございますが、空き家情報バンクを通じて物件を取得された方に対する改修等の支援制度は、本市では現在のところはございません。
 今後、皆様方からの意見を頂戴し空き家情報バンクを運営していく中でニーズを把握し、空き家の利活用を推進する上で効果的な支援制度を検討していきたいと考えております。
 また、改修業者の紹介に関しましては、本協定を締結いたしました近江八幡商工会議所、安土町商工会などに協力を依頼し、透明性、公平性をもって地元に根づく業者をご紹介いただくことで地域の活性化を目指していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) その支援なんですけども、支援の意見といたしまして、空き家情報バンクの創設により、取得される住宅に対してホームページで調べさせてもらって、独立行政法人住宅金融支援機構との連携によってできる支援が書いてありました。
 フラット35という支援なんですけども、読ませさせてもらいますと、子育て支援型、これは親元近居であったりとか3世代住むでありますとかというふうなことでありました。
 子育て支援型、地域活性型住宅所得に対する地方公共団体による補助金交付等の財政的支援とあわせて、フラット35の借入金利を引き下げる制度であり、住宅金融支援機構、地方公共団体の双方に予算金額がありますと、こういうふうに書かれておりまして、かなりの自治体がこの支援をされておりました。
 滋賀県内では、東近江と多賀町がこの支援をされておりまして、どういうことかといいますと、この独立行政法人住宅金融支援機構との連携によってフラット35の融資借り入れ、金利を連携したら1年間に0.25%引き下げるよというふうな支援でありますので、これもこの個人質問の最終日に私が質問するよというのをどなたかがホームページで見られて、きのうの朝に私の家に連絡していただきまして、こういうふうな支援があるのでぜひとも近江八幡市もしてはどうか、提案してはどうかというのを電話で連絡いただきまして、急遽調べさせてもらって今言わさせていただいております。
 ですから、支援に対しては、調べたらどういったことがあるかというのはかなりたくさんあると思いますし、また近江八幡市においても移住促進の面からの補助金もあったように思いますので、今人口が将来7万人になるであろうと言われておりますけども、できるだけ近江八幡市に移住していただく、また一番初めに言いましたとおり、せっかく八幡商業高等学校の生徒が近江八幡市内でほかの地域からの特産物を持って帰って近江八幡市で売って、近江商人再生プロジェクトという面から勉強して、経済、商業を勉強した、そんなノウハウを持った生徒たちが近江八幡市外に出ていくことのないよう、また聞きましたら八幡商業高等学校の生徒が卒業するときに半分は進学され、半分が就職されるそうでありました。
 就職される大半が、もったいない話ですが製造業に行かれるよということでありましたので、そういったノウハウを持ちながら製造業にたくさん行かれることが何かもったいないような感じもいたします。
 ですから、これから高齢者を支える若者を引きとめるという施策も必要でないかというふうに私は思いますので、ぜひとも空き家の利活用なんか、そういうふうな感じでしていただいて若い世代に入ってきていただくような施策をとっていただきたいというふうに思います。
 また、八幡学区におきましては、空き家が880件あるというのも調べさせていただきました。そのうちの800件が1区から11区のいわゆる左義長祭をしているところであります。旧の八幡市内、特にこれから左義長祭を考えていかなければならないという時期になりましたけども、だんだん担ぎ手がなくなってきて左義長のつくり手もなくなってくるようなことも考えていかなければならないというふうになっています。
 できたら、3世代が住む、または住まなくても親元近居に住むというふうなことを考えていただいて、地域の伝統行事、また地域の魅力を維持するためにも、対策を検討していただいて、今後の空き家対策を進めていっていただきたいというふうに思います。
 今議会、災害対策と空き家に関して質問させていただきましたので、早急にすべきところはしていただいて、近江八幡市民の安全・安心を守るため、また近江八幡市の人口をふやすために、またよろしくお願いいたします。
 私の質問はこれで終わらせていただきます。
○議長(田中好 君) 以上で奥田孝司君の個人質問を終わります。
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