録画中継

平成27年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月26日(金) 個人質問
池上 知世 議員
(1)離島振興・沖島振興について
(2)空き家対策について
(3)公共施設の長寿命化の橋梁について
(4)自転車のマナーと道路整備について
(5)介護計画の取組について
(6)婚姻届の控えの書類作成について
(7)子どもの貧困対策について
◆18番(池上知世 君) おはようございます。公明党の池上知世でございます。ただいま議長の許可をいただきましたので、個人質問を分割でさせていただきます。
 まち・ひと・しごと地方創生が全国的に取り組まれる中、近江八幡市におきましては、市長の開会挨拶にもございましたが、まち・ひと・しごと創生市民会議が立ち上げられ、市民会議に36名、連動した形で幅広い分野、年齢層の市民や学識経験者、事業所関係の皆さんで、各部7つの専門部会にそれぞれ20人前後ということで、現在総勢131名、延べ167名で構成されております。
 説明は受けておりましたが、どのような会議がされているのかわかりませんでしたが、先日、6月12日午後から、文化会館小ホールにおいて、創生市民会議が行われ、傍聴させていただきました。
 専門分野での各代表者の方々から、各部会での内容が報告され、またその報告を受けて新たな意見が全員の方から文書で提出され、大変有意義な検討がされておりました。
 今、市民の皆様が何を望み、どんな不安を抱え、どうありたいと願っているのか、地方創生を考えるとき、経済は大切であり、雇用も大切ですし、環境整備も大変大事であります。でも、そのど真ん中にあるものは人であり、施策の全てが目指すものは人の幸せであります。人が笑う町、希望を持てる町、人が生き生きと何よりもその人らしい日々を過ごせる町であること、人が生きる地方創生、そのために頑張ってまいりたいと思いますし、また頑張っていただきたいと思います。まち・ひと・しごと地方創生市民会議に圧倒をされながら、また専門部会を含む会議に大いに期待をしたいと思います。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 離島振興沖島の振興についてですが、離島振興法は1956年に制定以来、10年ごとに改正され、公明党としても離島対策本部を立ち上げ、11年、12年と離島振興ビジョンを発表し、全力で取り組み、2013年に6回目の改正離島振興法が施行されました。地元発案型ソフト施策推進のために、離島活性化交付金の拡充を初め、離島特区制度の実現など画期的な取り組みが進められております。
 沖島におきましても、沖島離島フォーラムや、また振興における協議会も実施されておりますが、1つ、この沖島の振興についてのお考えをお聞かせください。
 2つ、あわせて医師不足の解消や離島への定住促進が考えられておりますが、沖島における医療の現状と今後の取り組み、空き家も多く見られましたが、沖島における空き家対策についてお伺いいたします。
 3、あわせて、6月は食育月間でもあります。琵琶湖の魚についてですが、代々近江八幡に住んでおられる方は、子どものころから食べておられると思いますが、転入者の場合は琵琶湖の魚を食べるという習慣がありません。琵琶湖の魚を学校給食に、また子どもたちが琵琶湖の魚をどの程度知っているのか、そうしたことの取り組みについてお考えをお聞かせください。
 初問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 吉田副市長。
             〔副市長 吉田正樹君 登壇〕
◎副市長(吉田正樹 君) どうもおはようございます。
 それでは、私は沖島の振興についてお答えをさせていただきます。
 今議員から少し初問でございましたように、この離島振興法につきましては、昭和28年から10年間の時限立法といたしまして施行されてきたわけでございます。その後、6回の改正がなされまして、25年4月1日に新たに施行されたものでございます。
 この改正の内容は、以前もいろんなところでお話しさせていただきましたが、離島の定義が四方を海などに囲まれていると、四方の海、琵琶湖もそういった形の四方海でございますから入るという認識と、それと離島指定に係る人口の減少率が導入されたということによりまして、25年7月に沖島が離島振興対策実施地域の指定を受けたところでございます。
 その後、地元沖島町と市及び県と協議を経まして、滋賀県離島振興計画を策定してきたところでございます。
 これらのところから、沖島の離島振興につきましては、県、市、地元組織をつくっていただいておりますから、沖島町離島振興協議会、それぞれの役割分担を明確にした上で事業を進めてきたところでございます。
 本年、去る4月22日には、沖島コミュニティセンターにおきまして、県の村上管理官を初めといたします県の窓口担当者と島民の方と、市も入りまして意見交換をさせていただいたところでございます。
 一例でございますが、その中では沖島の環境条件から大変切望しております危機管理上の解決策の諸方策といたしまして、以前から申し上げておりますが、近江八幡市の堀切港から沖島、さらに高島のほうに結ぶ湖上ルートを何とかできないかという考え方の意思表示と、また沖島、島自体を学習船「うみのこ」が停泊できるように、沖島で勉強ができるフィールドとするような仕組みをしてもらえるようなために、沖島の港湾整備を何とかやってもらえんかと。これは市単独行政だけではなかなか時間もかかり、困難な業務でございますから、何とか役割分担をして明確にしようということで協議を進めてきたところでございます。
 このようなことから、じゃあ一体市は何をやってんやということを少しお話しさせていただきますと、平成27年度におきまして市が主体的に行う事業といたしましては、昨年度から取り組んできております沖島の中で、農産物、島の中の農産物を生かした特産品の開発や沖島の地理的特異性から地域間の是正を図ることを目的に制定されておられます辺地法というのがございまして、それに基づく辺地対策事業を活用いたしまして、26年度から着手しております沖島の漁港の桟橋整備もそういった一つの例でございます。
 今後、28年度以降につきましては、沖島町の離島振興協議会、地元組織でございますが、要望を踏まえまして、沖島の北西に市道が一部ございます、そこの防護柵を何とか設置ができないかと。地元要望もございますから、検討してございます。
 次に、沖島町離島振興協議会、これは地元でございますがね、地元の方もやっていただこうということになってございますから、いろんなことをやってもらっております。主体的に事業をやっていただきましたのは、県及び市の補助金を少しもらっていただきまして、沖島ファンクラブ、これは沖島を何とかいろんな方たちにファンになっていただきまして、みんなの組織を、組織から一つの心をいただくということで「もんて」という設立をしてもらっております。「もんて」というファンクラブがあるということでございます。
 また、近々遊覧船事業を何とかやってやろうという今機運がございますので、近々、地元のほうで一遍試験的に走らせて、何とか実現させようということもやってもらっております。
 そのようなところから、弁当づくりですね、もちろん沖島ではすごい地域特性のある素材がございますから、弁当をつくり、そういったものを発信しようという組織体もございまして、そういったものを市と県といろんな仕組みをつくりまして支援を行ってきたところでございます。
 さらに、沖島におけます空き家対策についてでございますが、これは非常にあるという見方をされる方がおられますが、なかなか空き家という認定というのは難しゅうございまして、沖島町の地元の組織でございます離島振興協議会のほうの方たちの情報を一番調査の中身の主眼に置いてございます。現在、20件ほどあるということを聞いておりますが、これは情報でございまして、こういった空き家を今後離島振興を図るために国の活性化交付金というのがございまして、昨年度でございますが、空き家の改修調査を行っております。
 これは調査を行い、何をするかと申し上げますと、この物件を市が借り上げまして、改修させていただきまして、沖島へ定住をしてやろという、したいという方たちを何とかふやしていこうということで現在やっております。
 この事業につきましては、沖島の魅力を来ていただいた方がみずからが発信していただけるような方を考えております。例えば漁業の従事者や、またよそからお見えになる方たちに島内の飲食店の経営等を希望される方が来ていただきましたらいいかなということで、現在募集の要件を案として考えている状況でございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
             〔福祉子ども部理事 津田幸子君 登壇〕
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) おはようございます。
 議員ご質問の沖島振興についてのうち、沖島における医療の現状と今後の取り組みについてお答えいたします。
 昨日の加藤議員の回答に重なりますけれども、沖島の医療の現状としましては、ご不便を大変おかけしておりますが、大勢の方につきましては、島外の医療機関にて受診をいただいております。また、沖島診療所においては、地元医師会、医療センターのご協力をいただき、週1回の診察を行っております。平成26年度におきましては、延べ患者数770名、1日にしますと十五、六人程度のご利用となっております。
 救急医療に関しましては、消防艇により救急搬送いたしまして医療センターまで約40分かかるという現状がございます。今後、沖島振興の取り組みとして、地元自治会、沖島振興協議会、離島振興協議会と協議を行い、地元の方のご意見を聞きながら、県と協力しながら進めてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 池上議員ご質問の琵琶湖の魚に関する学校給食の献立及び教育指導についてお答えいたします。
 学校給食では、給食を通して子どもたちに地場産物や、あるいは郷土料理を伝えるため、毎月8のつく日を八幡の日と設定し、琵琶湖の魚や近江牛、市内で栽培された野菜、赤こんにゃく、丁字麩などの地場産物を献立に取り入れ、子どもたちになじみのある食材や味になるよう取り組んでおります。
 今月の食育月間には、6月8日、コアユの梅みそソース、6月18日、スジエビのかき揚げを献立に取り入れ、琵琶湖産のコアユとスジエビを使用して子どもたちに提供したところです。
 各校園の担任の先生が毎日の給食の味や量について記入している連絡ノートによりますと、子どもたちは喜んでいただいていました。おかわりをする子どもたちがとてもたくさんいましたなど意見が多く、残食もほとんどない人気の食材となっております。
 今後も、琵琶湖の魚を積極的に献立に取り入れ、子どもたちに伝えていきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
 続きまして、子どもたちが琵琶湖の魚をどの程度知っているか、またどんな取り組みがあるかについてのご質問にお答えいたします。
 まず、小学校3年生の社会科で、湖で働く人々という学習がありますが、本市教育委員会が発行しております副読本「わたしたちの近江八幡」の中には、琵琶湖でとれる魚の名前や時期が掲載されており、副読本を使用することによってより詳しく学習することができます。
 また、本県では、小学校5年生全員が体験する琵琶湖フローティングスクールで琵琶湖の環境学習の一環として琵琶湖の魚について学ぶ機会があります。さらに、校外学習に琵琶湖博物館を利用する学校もあり、実際に目で見て親しむ学習も実施しております。このように学習を重ね、子どもたちの認知度を少しずつ高めております。
○議長(園田新一 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 沖島振興に向けて取り組みがどんどん進められているようでございますけれども、身近な問題としてトイレについてでございます。
 4月、5月と続けて沖島に行かせていただきました。漁港の堀切港のトイレですが、船を待っている間、絶対必要だと感じました。特に、観光客も多いわけですし、堀切港へ来るまでトイレがないことがわかりません。国において、観光施設に関連する場所においては循環型、環境保全型のトイレ設置に補助が出るようになりました。ぜひその補助を活用して、堀切港の周辺にトイレの設置をしていただきたいと考えますが、お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) ありがとうございます、ご提案を。
 離島振興の面といいますか、また観光トイレというような視点だと思うんですが、離島振興を進める上におきましては、地域とともに地域の思いを実現していくということが大変大事でございまして、この先ほどの副市長の答弁にもありましたように、離島振興につきましては地元のほうで離島振興推進協議会を設立いただいておりまして、そこを中心に推進をいただいております。
 近年、沖島のほうにつきましても、観光客が増加しておりまして、受け入れ態勢的なものにつきましては、流入人口の拡大ということでソフト面での島の受け入れに向けた取り組みを進めておるところでもございますが、まだまだ受け入れ態勢も十分とは言えない状況でございます。
 地元としても、観光客がどんどんふえてきているというところに戸惑いを感じられたり、一部問題もあったりというような状況もあるように聞いております。地元のそういう受け入れ態勢のそうした島のもてなし環境の熟度、またそういう状況も考慮しながら、整備に向けた検討をしてまいりたいなと、協議会とともに考えていきたいなと、こう考えております。
 また、議員お話しいただきましたその整備につきましては、そういう補助メニューも活用して、議員お話しいただいたような、整備手法を検討してまいりたいなと、こういうふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 駐車場についてですけれども、昨日も質問でございましたけれども、駐車場は本当に島の方のための駐車場と観光のための駐車場ということで、どちらも必要であると考えますので、ぜひ早期に取り組んでいただきたいと思います。
 沖島での空き家対策については、漁業定住者の推進や飲食店経営に取り組まれるということですけれども、空き家が20軒ほどで今年度の計画では1軒というふうにお聞きしておりますけれども、数軒の食堂や料理屋さんは本当に予約制になっていますし、また地域の方からは日用品等のお買い物をするお店がなくて困るということも聞かせていただきました。
 こうしたことも含めて、沖島での空き家対策の中で考えられないものかと、そうした推進についてはどうでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 吉田副市長。
◎副市長(吉田正樹 君) ありがとうございます。議員の初問で、人の幸せを、施策をやれという、私も同感でありまして、よい生活と幸せな生活という概念をいつも持って仕事をしております。客観的には、よい生活を皆さんは望むわけでありますが、幸せな生活というのは主観的なもんがあるわけでございまして、特にいろんな地域を振興する場合は、やっぱり幸せな生活を望む時代が来たんですね。だから、こういったことをやろうと思いますとね、地域文化、この地域のところの生き方の中の評価の再認識をみんながして、そこで価値を見出してという手法を前提に掲げとかんと、ただ単に私がぱっと行きまして、ここにいろんなもんつくったらええやないかというのは、これはなかなか継続できないかなという考え方をこのごろ持っております。
 近い将来、遠い将来、いろいろあるわけでございますが、最終的にはここにお住まいの方たちが未来永劫ここに住んでいたいと言えることを主眼に、原点に置かんとなかなかできんのかと思っております。
 したがいまして、地元振興協議会のほうが20軒あるよというふうなお話をしてもらっておりますが、今現在ようやく1軒は、一遍村のためね、沖島のために出してやろうと、使ってくれということに何とか合意になりそうでございますから、第一発目を何とか成功させるということをやって、次の第3バージョンを島の方たちが主人公であると、地域にお住まいの方が主人公であるという視点のもとに進めていきたいと思いますので、いましばらく少し心温かく見守ってほしいと思っております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 地元の方が一番大切であると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 テレビで、国民休暇村で販売されております琵琶湖八珍という料理が紹介をされておりました。琵琶湖八珍といいますのは、琵琶湖の魚の消費拡大と観光振興に向け、ビワマス、ニゴロブナ、ホンモロコ、イサザ、ビワヨシノボリの固有種5種とコアユ、スジエビ、ハスの計8種が県立安土城考古博物館で2013年末に来場者への料理人気アンケートをもとに供給量なども考慮して選択をしたものだそうでございますけれども、テレビのコメントをされている方が本当においしい、おいしいと言って食べられてるんですけども、試食されている中で、琵琶湖はわかるけれどもそれ以外のことはわからない、地元の人がもっと食べて、おいしい、おいしいと言ってくれないとと言っておられました。
 地元のインタビューを受けられた方は、ほとんどの方が琵琶湖の魚を食べないというコメントをされておりました。食べない人ばかりを紹介されたのかもわかりませんけれども、せっかく恵まれた琵琶湖のほとりに住みながら、琵琶湖の魚を食べる機会が少ないことはまことに残念なことだと考えます。
 子どものときから、食べる習慣が必要であると考えます。ホタルイカで有名な富山の学校給食にはホタルイカが出され、子どもたちは子どものときから地元産のホタルイカをいつも食べております。当市においても、給食では8の日を八幡の日として意識づけて取り組んでいただいてるようで、子どもたちにも人気があるということですが、もう少し回数をふやしてもよいのではと考えるのですが、お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 学校給食における琵琶湖の魚の回数についてお答えいたします。
 本市学校給食におきましては、給食指導年間計画に基づいて献立作成をしております。特色のある献立といたしましては、先ほどお答えいたしましたとおり、八幡の日のほかに健康和食を見直す献立を取り入れるすくすくの日を今年度から実施しております。このすくすくの日には、豆やゴマ、それからワカメなどの海藻類、野菜、魚、シイタケなどのキノコ類、芋類があります。それらの食材の頭文字ですが、頭文字をとった「ま・ご・は・や・さ・し・い」食材、豆から順番に豆、ゴマといくんですが、「ま・ご・は・や・さ・し・い」食材を全て使った献立です。琵琶湖八珍まではいきませんが、いろんな食材を使って子どもたちに給食を提供している状況です。
 このような献立を通して、今後も学校給食に琵琶湖の魚もどんどん取り入れていきたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 学校給食の給食甲子園で昨年優勝した秋田県の藤里町の学校給食は、地元食材を使い、地域の食文化を伝えています。また、食事を改善し、スーパー食育スクールに指定された静岡県東伊豆町の稲取中学校、稲取高校では、地域ぐるみの食育活動を展開し、文部省学校健康教育課の担当者は、食に関する知識を深めた生徒が地域の推進や地域活性化のモデルケースだと評価されています。給食に琵琶湖の魚が出され、そこで食育として調理法も聞きながら、自然に琵琶湖の魚に親しみ、漁獲量もふえ、将来そうした雇用が生まれれば、地域雇用活性化にもつながると考えますが、お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 学校給食を通じた琵琶湖の魚に関する食育の取り組みについてお答えいたします。
 給食センターでは、毎日の献立について各校園向けの原稿を作成して、琵琶湖の魚の名前の由来やどのように調理してあるかなどを説明し、給食を通して琵琶湖の魚に関心を高め、意欲的に食べられるように取り組んでおります。
 また、食育啓発誌「スクールランチ」を毎月各家庭に配付し、コアユやワカサギなどの栄養価や生育過程などを説明したり、家庭で簡単に調理できるレシピを掲載しております。
 本市といたしましても、機会があれば給食甲子園などの参加を通して、こうした琵琶湖の食材を地域のみならず広く全国に知っていただく場面をつくることも大切であると考えております。
 今後も引き続き取り組みを進める中で、琵琶湖の魚について子どもたちを通して家族の皆さんにも伝えていきたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 今まで滋賀県において琵琶湖検定が実施をされておりましたが、第6回をもって終了いたしました。近江八幡版の琵琶湖検定のようなものがあってもいいのではと考えます。新しく近江八幡に住んで、30年、40年と年月がたった方も多くおられると思いますが、沖島に行ったことがないという方はたくさんおられます。琵琶湖がどんなすばらしいところなのか、沖島が、近江八幡がどんなところなのか、まず地元の人間が知ることが発信力にもつながるのではと考えます。
 沖島小学校を利用して実施するのもよいのではと考えます。お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 廣瀬教育部長。
◎教育部長(廣瀬敏 君) ありがとうございます。
 琵琶湖検定についてお答えいたします。
 以前から、全国各地でいろいろなご当地検定が実施され、地域の歴史や文化の普及啓発が行われてきました。教育委員会では故郷に愛着と誇りを持ち続ける人の育成を基本に教育行政を進めております。
 子どもたちは、小学校の、先ほど教育長答弁されましたように、社会科副読本として教育委員会が発行しました「わたしたちの近江八幡」を活用し、ふるさと近江八幡について学習を行っております。そのことは、各家庭にも一定の広がりはあるんじゃないかと考えるところでございます。
 検定についてでございますが、検定のほかにも地域の歴史や文化の普及啓発については、さまざまな取り組みが考えられるところでございます。今後、地元の人々が地元のことを知る方法を検定の実施も含めまして関係部局と相談、検討してまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) いろんな取り組みをされておりますけれども、これからも離島振興における取り組みがどんどん進んでいきますように、よろしくお願いいたします。
 次の質問に入らせていただきます。
 空き家対策についてでございますが、5月26日に、空き家対策推進特措法、特別措置法が全面施行されました。昨日の質問もございましたが、私が特に早急な対応をお願いしたいのが特定空き家というものでございます。
 市民の方から相談を受けましたのは、30年間どなたも住まわれてなくてツタが家を覆い、キツネやタヌキ、蛇やわからない動物がいるということで、住宅が密集している地域でもあり、もしも子どもとかがかまれたりしたらと不安を語っておられました。
 またあるところでは、土手が崩れて、その土手の上に建っている家が空き家で、もう少し土手が崩れれば家も落ちてくるのではというところもあります。もちろん、持ち主の方の権利を守ることは大変大事なことではありますし、今までにも行政としても適正管理に向けて努力をされてきておられることも承知いたしております。しかし、何かが起こってからでは遅いわけで、今回の特別措置法により都市における特定空き家に該当する空き家、取り組みについてお考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 池上議員の空き家対策のご質問にお答えをいたします。
 議員もご承知のとおり、本年5月26日に空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行されまして、特定空き家等に対する措置に関する適切な実施を図るために、必要な指針、ガイドラインにつきましても同時に公表されたところでございます。
 この中で、特定空き家の認定に係る要件としまして、これから申し上げます4つが実は定義されております。その1つ目は、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となる状態であります。2つ目として、そのまま放置すれば著しく、今度は衛生上、衛生上でございます、先ほどは保安上でありますけども衛生上有害となるおそれのある状態であります。3つ目としましては、適切な管理が行われていないことにより、著しく、今度は景観を損なってる状態、景観を損なってる状態であります。最後4つ目としまして、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態とされております。その4つであります。
 以上4つに該当します空き家が、実は特定空き家と認定されることになるわけであります。認定する仕組みづくり等につきましては、今後の協議の中で調整していくことになることから、現在の特定空き家に該当する空き家数については、実は申しわけないんですが把握はできておりません。
 このことから、昨日の山本議員のご質問のときにも回答をさせていただきましたように、今月11日に第1回目の庁内調整会議を開催をしまして情報の共有を図ったところでございます。
 今後は、本市の特性を踏まえ、どのような観点から空き家対策に取り組むか等について、協議を実は重ねまして、そして空き家対策に係る計画の策定を進めるとともに、関係所属の役割分担や連携についても調整をし、自治会との協力も得ながら、年度内には空き家のデータベース化を図りたいと考えているところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 先ほど紹介させていただきましたのは今の説明の4項目に当たると考えますけれども、時間をかけて計画を練る空き家対策と喫緊の課題として一日も早く対応が必要な建物がございます。特定空き家と思われるところに関しては、今までにも地域の皆さんからも何とかしてほしいという声が届けられていると思いますし、その都度市としても適切管理に向けて指導していただいてると考えます。
 そうしたことを踏まえ、今から新しく段階を踏む状況ではないと考えます。既存の建築基準法の観点からも、4項目に当たると思われる建造物に対しての措置について、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市産業部長。
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) ただいまお尋ねの特定空き家におけます建築基準法の観点からの措置について、お答えをさせていただきます。
 特定空き家の項目と建築基準法の規定とは必ずしも一致しないというふうに考えておりますが、建築基準法第10条の規定に該当する建築物に対しましては、命令もしくは代執行に至ることは可能というふうに考えております。
 しかしながら、それらの措置には相当の猶予期限をつけての対応が必要となります。したがいまして、例えばその勧告から命令、命令から実際に代執行までにかなりの期間を要するというふうなことでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 当市として、特定空き家として認定するための建築主事、調査士等はどのような状況でしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 廣瀬都市産業部長。
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) お尋ねの特定空き家の認定をするための人員でございますが、国からガイドライン等は既に公表されておりますけれども、検討を要する内容がたくさんあることから、今現時点で何人必要というふうな部分はお答えできないんですが、今後検討が必要であるということで考えております。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 適正な人員で対処いただきたいと思います。
 従わない場合や所有者が不明な場合は、行政代執行として強制的に撤去はできるようになりました。本当にきちんとした手順を踏み、またそれはもちろん大事でありますけれども、場合によっては強制執行もやむを得ない場合もあるのではと考えますが、どのようにすると先ほどのようなところに対して対応することができますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) この空き家の代執行につきましては、今回の特措法のほうにもうたわれておるところでございます。この特定空き家に対する措置につきましては、先ほど初問で回答がありましたように、特定空き家の認定する仕組みの中で、なおかつその空き家がもたらす周辺への影響等を考慮して総合的に判断するということになってまいります。
 また、この代執行につきましては、財産権の制約を伴う行為ということになりますので、問題となる特定空き家に対しての指導・助言、以降、命令までの流れにつきましては、これは建築基準法と同様の流れを踏むところでございますので、この手続につきましては慎重に行うということについては変わりがないところでございます。その上で、どうしても改善が見込めない場合には、やむを得ず強制撤去ができるものというふうに考えております。
 したがいまして、その保全から強制執行に至るその中間の扱いをどのように速やかにしていけるのかということも含めまして、今後また庁内のほうで検討を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 国の法律ができ、当市としても庁内調整会議もとられ、全面的取り組みがスタートいたしました。今後の取り組みの中で、実態調査や所有者の特定、空き家バンクの創設や制度の周知、空き家の維持管理に悩む相談体制、市民の苦情に応じる体制も必要です。
 茨城県利根町では、空き家への取り組みとして、銀行との連携で金利の優遇措置や転入者へのリフォーム工事助成、新築マイホーム助成等、定住促進に向けて取り組んでいるところもあります。
 課題はたくさんございますが、しっかり検討いただき、また取り組んでいただいて、頑張っていただきたいと思います。また、特定空き家に対しては、早急な対応をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 質問ですか。
 どうぞ。
 次の質問に入りますね、どうぞお願いします。
◆18番(池上知世 君) 公共施設の長寿命化計画の中の橋梁についてですが、26年度のマニフェスト評価におきましては、次年度への改修に向けた準備をしたということでございますが、計画についてお伺いいたします。
 また、近江八幡市には、通学路を有する4つの横断歩道がございます。4つの橋の建設されました時期と改修予定があればお伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作 君) 池上議員ご質問の公共施設である橋梁の長寿命化計画について答えをします。
 橋梁の長寿命化計画については、ローカルマニフェスト事業に位置づけられており、平成26年度評価委員会において3橋の修繕設計に着手し、次年度への改修に向けた準備を実施したとの評価をいただきました。
 平成26年度で実施いたしました安土町下豊浦の弁天橋、白鳥町の白鳥12号橋、鷹飼町の石川橋の3橋の橋梁修繕計画に基づき、平成27年度においては修繕工事を10月ごろ発注する予定となっております。
 続きまして、ご質問いただいております4つの歩道橋についてお答えをします。
 金田歩道橋は昭和47年8月に、藤間歩道橋は昭和60年2月に、桐原歩道橋は平成元年4月に、それぞれ滋賀県が架橋し管理している歩道橋です。八幡歩道橋は、昭和45年11月に滋賀県が架橋し、現在市が管理している歩道橋です。いずれの歩道橋とも、平成23年から25年に点検を行っており、点検の結果、修繕計画の対象となる緊急性はありませんでした。
 なお、日常点検において、緊急を要する破損等が見受けられた場合には対応し、今後はおおむね5年間隔の定期点検を継続して、その点検結果に基づいて修繕を判断する予定となっております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 金田小学校前の歩道橋ですが、保護者の方から歩道橋の上の横の囲いや階段の枠が低過ぎて怖いというご意見をいただき、ほかの3つの橋と比べてみました。規定があると思いますが、確かに橋の上の高さは4つの橋とも同じ高さではありましたが、中小森、藤間歩道橋のところの階段の横の枠は120センチ、八幡学校前は130センチに対して、金田小学校の歩道橋の場合はほかの2つの橋よりも低い上に、構造自体が違っており、2段になっていました。下のコンクリートが65センチ、そこに段があって、その上に上の柵といいますか、枠が45センチというふうになっていまして、一旦コンクリートの台に上って、それから45センチの枠を使って子どもが滑って遊ぶこともあるそうです。上の歩道の部分も同じようにつくられております。お母さん方の心配も無理ではないと考えます。この構造についてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 金田歩道橋を管理しております県に確認をいたしましたところ、他の歩道橋と構造の違いがあるものの、構造基準により作製されておりますので、防護柵の構造に問題はないとのことでありました。また、金田歩道橋の防護柵は交通量の多い主要地方道大津守山八幡線にかかる歩道橋でございまして、歩道橋の路面近くから下の車道への落下物を防止する構造となっているとのことでございました。
 議員がご指摘の小さいお子さんへの対応策については、今後県と協議、検討を行っていきたいと考えております。
 また、通常管理において、歩道橋の手すりのさびについての苦情はございますが、構造についての苦情というものは県のほうでは聞いていないということでございました。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 桐原小学校の歩道橋も、金田ほどではありませんけれども、3段になっています。ただ、手すりもついて優しい歩道橋ではあるかなと思いましたけれども、八幡や藤間川とは構造が違っておりました。
 八幡小学校の前の歩道橋は整備がきちんとされておりましたけれども、藤間歩道橋については昭和60年ということですが、大変腐敗も進んでいてぼろぼろと間全部落ちている状況、欠けている状況であります。藤間歩道橋の整備についてはどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 藤間歩道橋の整備の考え方についてでございますが、初問でお答えをいたしましたとおり、藤間歩道橋を含む市内の4つの歩道橋についても橋梁長寿命化修繕計画に基づき、現状機能を維持修繕することを基本方針としておりますので、金田歩道橋と同様に、抜本的な改修は難しいと考えておりますが、破損箇所の修繕や交通安全の観点での対策については、金田歩道橋とあわせて県と協議、検討をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いをいたします。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 市の管理は八幡の歩道橋ということでございますけれど、あと3つは県であるということで、こうした構造の違いや何らかの整備が必要な部分につきまして、ぜひ調査をもう一度していただいて県に訴えていただき、危険場所、また整備について対応いただきたいと思います。要望とさせていただきます。
 終わります。
○議長(園田新一 君) 発言の途中ですが、ここで休憩をします。
               午前10時45分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時47分 再開
○議長(園田新一 君) 再開します。
 池上知世君の発言を許します。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 自転車のマナーと道路整備についてお伺いいたします。
 自転車の交通マナーについてですが、このたび6月1日から自転車による交通ルールが強化され、危険行為等には罰則が設けられ、講習等受けるようになりました。近江八幡市の交通事故はパーセントも県下の中でも高いわけですが、事故の状況と、中でも自転車事故における状況についてお伺いいたします。
 このたび新しく近江八幡の花木に決まりました桜、ことしもすばらしい花をたくさん咲かせてくれました。5月の晴れた日、桜の花は散っていましたが、葉桜となったよし笛ロードを自転車で走りますと大変爽やかで、自転車の人や子どもさんと散歩されている方、また6月にも自転車で走ってみましたが、皆さん多くの方が利用されているのだなと思いました。
 ちょうど琵琶湖に向かって病院を過ぎたあたりからですが、残念なことに桜の根っこが道路へはみ出し、道はぼこぼこと盛り上がっていました。市民の方からも危険なので見てほしいと言われておりました。危険ですよとの案内のために赤いコーンが立てられていますが、根っこの処理が遅くなるほどどんどん根は張っていくと考えます。
 よし笛ロードの整備については、さきの議員の質問でもございましたが、特にこの部分においては早急な対応をよろしくお願いいたします。
 また、専決処分されました道路の穴ぼこにおける事故についてですが、専決処分としていただくことはやむを得ないことですが、道路の不整備による事故が1月に7件、2月に1件、3月に1件、4月に1件、また西中前は西部土地改良区の管轄であるということですが、5月の連休にも4件の事故が起きております。パトロールはされて穴を埋めていただいておりますが、応急措置のため大雨等が降りますとすぐに剥がれてしまいます。今までの事故はタイヤの破損等の自動車事故であり、修理で済んでおりましたが、もし自転車等によって転ぶなりしますと人身事故にもなり得るわけであります。道の整備及び西中の前は通学路でもあり、農道とはいえ大変交通量の多いところでもあります。その対応についてお伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 江南市民部長。
             〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎 君) 池上議員の自転車事故の発生状況についてのご質問にお答えをいたします。
 まず、本市におけます交通事故の発生状況といたしましては、平成26年1月から12月までの1年間の交通事故発生件数は462件、うち死者がお二人、負傷者が602人となっておりまして、人口1万人当たりの事故発生件数で見ますと、議員ご指摘のように、滋賀県内で4番目に多い結果となっております。
 また、このうちの自転車事故の状況につきましては、発生件数は昨年1年間で81件となっておりまして、全事故のうちの自転車事故の占める割合は17.5%で、先ほどと同様に県内で比較しますと、こちらも県内で4番目に高いという結果になっております。
 なお、本市で発生しました自転車事故81件の主な年代別の内訳を申し上げますと、小学生が7件、中学生が12件、高校生が13件、65歳以上の高齢者で18件という結果となっております。
 このようなことから、市といたしましても、近江八幡警察署や交通安全協会、交通安全運転管理者協会などの関係機関と連携をいたしまして、今月からの改正道路交通法の施行により自転車の罰則が強化された内容の周知を図り、街頭啓発や交通安全教室などでの啓発に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 廣瀬都市産業部長。
             〔都市産業部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) まず、よし笛ロードにつきましては、今後は市で点検を行い、危険箇所等につきまして改めて県に修繕を要望していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、道路整備についてお答えを申し上げます。
 本市の市道延長は約540キロメートルであります。週3回ないし4回の市道パトロールにて維持管理をしているところでございます。平成27年に入ってから、ご指摘のとおり、道路の穴ぼこによるパンク事故が多数発生いたしました。それを受けまして、今年度から土木管理課職員2名5班体制で学区ごとに市道パトロールを実施し、損傷状況を確認、また危険な箇所につきましては緊急対応にて補修をしておるところでございます。
 また、市全職員に対しまして、市道の不良箇所を発見した場合には速やかに報告するよう周知徹底をいたしております。
 議員ご指摘の西中学校前の道路につきましては、西部土地改良区所管の農道ですが、西部土地改良区と市との協定により、維持管理につきましては市で実施してるところであります。
 なお、損傷が激しい箇所については、部分的な補修工事の実施を検討してまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 当市での自転車事故の命に及ぶものはないとお聞きをいたしておりますが、全国で自転車事故は減っている中で、死亡事故は6割もふえています。免許の要らない気軽さと、一方では危険と隣り合わせになります。警察の全国統計によりますと、自転車事故の場合、自転車に何らかのルール違反が認められる場合が大半であると言われております。
 自転車の交通強化ルールについて市民への周知が必要と考えますが、初問でもお答えいただきましたが、取り組みについて具体的にお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) ありがとうございます。この自転車の交通ルールというものにつきましては、今回道路交通法の改正があったわけでございますが、実はよくわかってるつもりで、なかなかわかりづらいというところもございます。例えば自転車は歩道ではなく、車道をまず走っていただくことが原則であること、あるいはやむを得ず歩道を走っていただく場合も車道よりを走っていただく、あるいは自転車が2台並んで併走、これも禁止をされております。また、13歳未満の方についてはヘルメットの着用が努力義務として認められておる。
 特に、最近際立って危ないと言われておりますのが、車道の右側走られる逆走でございます。こういったものは全て交通違反の対象になってくるということでございます。このあたりのことを改めて、また市民の皆様にもご理解いただく必要がございます。市の担当課のホームページのほうでも、一定この改正法に、道路交通法の改正に伴いまして、講習会等が義務化されたということにつきましてはお知らせはしておりますけれども、もう少し詳しい内容を入れまして、ホームページの充実を図ってまいりたいというふうに考えております。
 また、交通安全対策会議のほうでも、この啓発に向けましたチラシを現在作成中ということでございますので、できましたら、またコミュニティセンターあるいは地域の交通活動に携わっていただいてる皆様方にお配りをして周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 先日、子ども自転車近江八幡地区大会が実施をされ、ZTVでも紹介されておりましたが、内容について簡単に説明をお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) この子ども自転車大会につきましては、特に小学生でございますけれども、自転車運転のルールでありますとかマナーの啓発向上を目指しまして、毎年開催をされております。ことしは6月6日に運動公園体育館のほうでございました。近江八幡市と竜王町の小学校の中から7校、40名の子どもさんが参加をいただきまして、4名1チームで競技をしていただきます。自転車の基本的な運転技能、それから自転車の交通ルール、法規とか、こういったものをあわせて総合点で競っていただくという大会でございます。
 本市では、桐原東小学校が3年連続で1位ということになりまして、7月に開催されます県大会のほうに出場いただきます。また、この桐原東小学校につきましては、先生方の熱心なご指導もございまして、全国大会にも2年連続で出場いただいてるということもございますので、今年度も活躍をいただけるものというふうに期待をいたしております。
 これは、保護者の方がごらんになられますので、また子どもさんだけでなく、保護者の方も通じて交通安全の啓発につながる催しであろうというふうに思いますので、今後も引き続き支援をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) ありがとうございます。
 桐原東小学校では、全国大会にも出られているということで、また今後もこうしたきちっと指導をお願いしたいと思います。
 いろいろと実施をしていただいておりますが、小学生、中学生、高校生、子どもさん、保護者との二人乗り、高齢者と、運転はさまざまです。機会あるごとに周知、指導いただき、一人一人がマナーをしっかり守っていかなければと思います。
 私も最近自転車に乗る機会も多いのですが、自転車の強化ルールについてはしっかり守っていくのは当然でございますが、自転車がどこをどう走ればよいのか、迷ってしまいます。軽車両としての自転車が車道を走ることのほうが大変危険と考えるのですが、それに伴う自転車の通行利用の環境整備について、24年3月の議会質問の答弁におきまして、滋賀県本部の第9次交通安全計画に基づき、交通量が多く危険性の高いところを中心に、警察署、道路管理者、そのほか関係者と連携を密にし、ハード面、ソフト面を効果的に組み合わせて対策に取り組みたいということでございましたが、答弁以後、自転車の環境整備はどのように進みましたでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) 県の第9次の計画に合わせまして、市のほうでも第9次の計画をつくらせていただいております。その中に、自転車利用の環境の総合的整備として、自転車を安全に利用できる道路環境整備と駅周辺における放置自転車対策による通行者の安全確保、この2点を掲げております。
 そのうちの自転車も通行できる自転車歩行者道などの道路環境整備につきましては、現在市街地におけます既存の道路の幅員でありますとか、さまざまな要因がございまして、なかなか十分に進んでいないというのが実情でございます。
 ことし、今回、整備が進んでおります篠原駅舎の南口の整備に合わせまして、県道バイパスとのアクセス道路を現在築造中でございます。この道路につきましては、これは県内で初めての例になるようでございますけれども、歩道と車道との間に自転車専用道路を設けまして、青色の路面標示を行って、自転車がそこを走行できるという道路計画を現在進めております。
 また、さきの議員もお尋ねございましたように、環境エネルギーパークへの県道大房東横関線、またふるさと農道からのアクセス道路につきましても、歩道部分3.5メーターを確保いたしまして、自転車、歩行者が安全に通行いただけるような高幅員の道路を整備をする予定をいたしております。
 今後につきましても、その事情が許す限りにおきまして、歩行者と自転車、自動車がそれぞれが安全に通行できるような形の形態を整えてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 自転車や自動車の運転マナーをきちんと守る指導とあわせて、道路の危険箇所の整備については市が責任を持って整備していかなければなりません。職員の方が気をつけるということもそうですけれども、また私も含め市民の皆様も、穴ぼこを見つけたときはすぐに市役所へ連絡いただきたいと思います。みんなで気をつけていきたいと思います。
 西中前の道路については、自転車通学の生徒さんを含め、農道とはいえ一般車両が大変多いわけですし、幹線道路であります。市道認定をしてきちんと整備をする必要があるのではと考えますが、お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市産業部長。
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) 議員ご指摘のとおり、八幡西中学校前道路は農道ではございますが、特に朝夕の通勤時間帯につきましてはかなりの一般車両の交通量があるということは承知いたしております。市といたしましても、幹線道路というようなことで、整備の必要性は認識いたしておりますけれども、延長が約1,710メートルほどございます。整備には多額の費用が必要であろうというふうなことで、整備するに当たっては、市道認定とあわせて、農道の管理者でございます西部土地改良区と引き続き協議をしていくとともに、何か国庫補助の事業で整備ができないかということを検討していきたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 検討していただくということですけれども、市長にお伺いしたいと思うんですけれども、農道は、農道であるわけですけれども、にもかかわらず農耕車が大変少ない中で一般車両がひっきりなしに走っております。西中前は市役所前から真っすぐに走る幹線道路と言えます。先ほどの自転車の環境整備ともつながりますが、自転車も多いゆえに途中までは市道で、途中から農道という変則的な一直線の幹線道路であります。
 ぜひ市道認定していただき、交通量にふさわしい整備が必要であると考えるのですが、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 議員がおっしゃるように、僕は以前から、本当にあそこは何で農道なのかなと。市のほうに寄附採納していただいて、市道としてやっぱりやるべきだという認識を持ってる。ただ、あそこ両サイドだったと思うんですけれども、やっぱり歩道も3メーターから3メーター50つくらんとあきませんのでね。そうしますと、用地買収のほうには相当前も協力していただけると思うんですが、バルブがある、送水管の。あれの移動が意外と費用が食うかなと。先ほど都市産業部長が言いましたように、やっぱりこれは市の単独というよりも国の何かの補助事業を探してきて、それにのせてやらないことにはという感じは持っております。
 いずれにしましても、必要性は本当に感じておりますから、できるだけといいますか、早急に補助事業を探して、そして善処していきたいな。こんなように思ってます。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) ぜひよろしくお願いいたします。
 私は、今農道として西中前を質問させていただいたんですけれども、市内にはこうした幹線道路に匹敵する、あるいは交通量の多い農道もほかにもあるのではと考えますので、そうしたその辺についてもきちんと見直すことも検討いただきたいと思います。
 では、次の質問に入らせていただきます。
 第6期近江八幡市総合介護計画が作成され、安心して暮らせる町を推し進めるための現状把握、そしてこれからの近江八幡市の推移と、本当に詳しく提示され、中・長期の目標設定がされました。読み進めるうちに、胸が苦しくなってまいりました。本当にこの現状を市民一人一人が自分のこととして捉え、どうすれば元気で長生きできるのか、楽しい人生を生きていけるのかという努力が必要であるとつくづく感じました。作成いただきました関係者の方々に敬意を表するものでございます。
 この目標に向かっての取り組みについてですが、1、地域自治会等での福祉体制についての取り組みについてお伺いいたします。
 2、地域包括支援センターの役割としてどのような形で要支援、要介護の方々にかかわっていただいてますでしょうか。
 3、介護のパーセントは一番多いのが認知症となっておりますが、認知症にならないための取り組みについてお伺いいたします。
 4、紙おむつ支給についてですが、要介護1以上の紙おむつを必要とする在宅で介護をしている非課税世帯の方に、紙おむつが支給されております。何人かの方からの希望ですが、人工肛門の場合は紙おむつも必要なんですけれども、紙おむつよりもその処理にウエットティッシュをたくさん使うので、紙おむつの支給範囲内でウエットティッシュも支給対象にしていただけないものかという声を聞かせていただきました。課題もあろうかと考えますが、対象者の人工膀胱、人工肛門の方に紙おむつの支給範囲内でウエットティッシュを支給対象に入れていただけないでしょうか、お考えをお伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
             〔福祉子ども部理事 津田幸子君 登壇〕
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 議員の介護計画と取り組みについてのご質問にお答えいたします。
 1点目の地域自治会等での福祉体制についての取り組みでございますが、今後団塊の世代が75歳以上となる2025年以降は、国民の医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれております。このため、可能な限り住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、高齢者にかかわるさまざまな人や社会資源が地域の中でつながりを持ち、生活を支える地域包括ケアシステムの構築が重要となっております。
 この生活を支える支援、サービスは、自助、互助、共助、公助がそれぞれの役割を果たしながら、有機的に連動して提供していくことが大切であることから、地域の自主性、主体性に基づき、地域ごとの特性に応じたシステムの構築を目指しております。
 2点目の地域包括支援センターの役割としての要支援、要介護の方へのかかわりにつきましては、地域包括支援センターには保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員が配置されており、相談形態としましては、市民の方が直接来所される場合や訪問させてもらう場合など、さまざまでございます。
 役割として次の4事業を行っています。1つ目に、要支援と認定された方や介護が必要となるおそれのある65歳以上の方に対して、介護予防サービスを利用するための計画書の作成、2つ目に、高齢者の総合相談窓口としての家族の介護に関する相談や保健や福祉、医療、生活に関するさまざまな相談支援、3つ目に、高齢者の権利を守るため成年後見制度の利用支援、高齢者虐待の相談や虐待防止を目的とした啓発、早期発見、早期対応、4つ目に、高齢者の方が安心して暮らしていけるよう、介護サービス事業所や医療、行政機関のネットワークづくりでございます。
 次に、認知症にならないための取り組みにつきましては、現在のところ、認知症の予防について確立されたものはありませんが、最近の研究から運動や食事などの生活習慣が認知症の発症に影響を与えているということがわかってまいりました。例えば脳血管性の認知症は、脳の血管の動脈硬化が進むことで発症いたします。また、糖尿病は脳血管疾患性認知症やアルツハイマー型認知症になるリスクが高まると言われております。
 こうしたことから、糖尿病や高血圧など生活習慣病の予防をすることが認知症の予防につながると考えられます。
 また、運動についても、しりとりとか計算など脳を使いながらウオーキングをするというような認知症の予防が記憶力の向上にも役立つというふうに言われております。既に特定健診の啓発チラシや小・中学校での認知症啓発などにおいて、こうした生活習慣と認知症の発症との関係については情報提供しておりますが、新たな情報については、随時収集し発信してまいります。
 最後に、紙おむつについてですが、当該事業は在宅で介護を受けている要介護者の方に対し、介護用品を支給することにより家族等の経済的負担の軽減を図る目的で実施しているものでございます。
 さまざまな介護用品があり、人により必要な介護用品も違う中、本事業といたしましては、経済的負担が大きい紙おむつ、そして紙おむつとの併用で経済的負担も軽減できる尿とりパットを対象品目として実施しているところでございます。
 議員ご質問のウエットティッシュ等を対象商品にすることにつきましては、利用頻度や効果などを検証してまいり、対象とするかどうか、検討させていただきたいと思いますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 認知症についてですが、平成25年筑波大学発表の研究報告によりますと、2012年の認知症有病者数は462万人であり、それに当てはめた場合、2025年、今から10年後には約700万人となると言われております。指導として、早期発見はもちろんですが、ただいま説明いただきましたようなことをどんどん教えていただき、そうしたことを自治会活動の中へ指導していただきたいと考えます。
 自助、互助の輪を広げていくことは、高齢社会を乗り切るためには最も大事ではないかと考えます。百歳体操やゴムバンド体操等、自治会において毎週実施できている自治会はどのくらいありますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 地域の中の百歳体操は、現時点で48カ所開催されております。それから、ゴムバンドにつきましては19カ所、実数にして1,544人の方が毎週この体操を実施されておられまして、延べにしますと7万4,112人がこの体操を実施しているという現状でなっております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) そうしたことを実施していない地域への取り組みについては、1年間で何カ所ぐらいふやそうと計画をされていますでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 先ほどの第6期の介護計画におきましては、2025年を目指して約8割のところでこの体操等が実施できることを目指しております。そのためには、1年で6カ所程度をふやしていくということで整備を今進めているところでございます。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 地域の福祉体制についてですが、地域の中にはいろんなノウハウやボランティアで世話をしていただける方がいます。特に、近江八幡市は全体的にボランティア精神のある方が多いのではないかと考えます。地域自治会の中でご近所同士の連携づくり、マップづくりをすることが大事ではないかと考えます。こうしたことについてはどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 津田福祉子ども部理事。
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 自助、公助、共助と言われている中で、山本議員の質問にも答えさせていただきましたけれども、各小学校区における小地域ケア会議というところの中で既にマップづくり等についても取り組みをやりたいというところもございますし、その内容はまちまちですけれども、見守り体制というところではこれからもそういった提案をしていただく中で、取り組まれていくこともあろうかと思いますので、その部分についてはこちらのほうも先進事例等の紹介というものもしていきたいというふうに思っております。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) マップは、この人にはこの人という担い手主導型ではなくて、何かあったらお願いねと当事者主導の当事者のお話を聞いて、地域連携の中での組単位、区単位、自治会という形でマップづくりが必要ではないかと考えます。隣近所でできることと事業者や行政がかかわることの連携が必要になってくると思います。そうしたことを踏まえて、地域福祉のマップづくりをしていく方向性を導いていただきたいと思います。
 昨日の答弁でも、安土の地域においてごみ出し等の体制ができているということですが、すばらしいなと思って聞かせていただきました。そうした取っかかりとして、行政のかかわりは必要であると考えますので、よろしくお願いいたします。
 次に、婚姻届の控えの書類をつくってはどうかと思います。結婚をすると、婚姻届が提出をされますが、婚姻届は2人のスタートとなる大事な書類であり、また2人の記念すべき書類でもあります。
 近江八幡市においてはどのくらいの方が年間結婚されていますでしょうか。
 婚姻届の書類ですが、東京都葛飾区において記念に持ち帰ることができるピンク色の婚姻届を配付しています。婚姻届は2枚複写になっていて、1枚は従来通どおりの書類で区の窓口に提出し、2枚目はピンク色で切り離して持ち帰ることができ、夫から妻へ、妻から夫へのメッセージや夫婦の誓いが記入できる欄があるそうです。
 千葉県鎌ケ谷市でも、実施されているそうです。ちょっとした心遣いですばらしいスタートになればと考えます。お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 江南市民部長。
             〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎 君) 池上議員の婚姻届の控え書類の作成についてのご質問にお答えをいたします。
 まず、近江八幡市に昨年度1年間に届け出がありました婚姻届の件数は約900件でございます。この件数は近江八幡市が受け付けした婚姻届の件数であるため、市外にお住まいの方も含まれております。
 次に、婚姻届の用紙についてでございますが、議員もご承知のとおり、他市では結婚情報誌との連携などにより、婚姻届の用紙をピンク色にしたり、地域性を生かしたイラストを挿入したり、また2枚複写にしたりと、独自の届け出用紙を作成されているところもございます。
 本市の市民課では、婚姻届はお二人の新たなスタートとなる大事な書類であることを常に意識し、心を込めた窓口対応に努めており、必要な方には、有料ではございますが、戸籍法に基づく受理証明書を交付しているところでございます。
 今後は、議員からすばらしいご提案をいただきましたので、ちょっとした心遣いでお二人のすばらしいスタートとなりますよう、届け出用紙の工夫あるいは記念となる婚姻届の写しを希望される方にお渡しするなど、少しでも魅力ある近江八幡市をアピールして若者定住対策などの一助になるよう、実施に向け具体的に検討してまいります。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 実施を検討していただけるということで、よろしくお願いいたします。
 次に、子どもの貧困対策についてお伺いいたします。
 昨年1月、子どもの貧困対策法が成立し、8月には子どもの貧困対策大綱が決定し、各自治体においても取り組みが進められております。福祉や教育、保健等多くの分野で積極的な政策の役割が大変大きいと考えます。さらに、この4月から、生活困窮者の支援制度が始まりました。
 そういう意味では、子どもの貧困対策元年とも言われております。貧困には、負の連鎖がつきまといます。子どもたちの支援は次の時代を担う大人を育てることでもあります。
 1つ、子どもの貧困対策法、子どもの貧困対策大綱について、どのようにお考えでしょうか。2つ、当市における保護世帯の高校進学率、母子家庭、父子家庭の親の就業率はどのような状況でしょうか。3つ、生活保護世帯ではないけれども、現実には大変厳しい状況にある家庭も含め、子どもの貧困にかかわる所得格差についての取り組みについて、市としてどのように取り組まれますでしょうか。4、4月からの生活困窮者自立支援制度では、学習支援が自治体の任意事業として取り組まれました。当市としては、既にお取り組みいただいておりますが、現在の状況と取り組みについてお教えください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 鳥居福祉子ども部長。
             〔福祉子ども部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 池上議員の子どもの貧困対策についてのご質問にお答えをいたします。
 全ての子どもたちが夢と希望を持ち、成長していける社会実現に対する取り組みは、非常に重要であると考えております。
 貧困に陥る原因はさまざまで、複合的な課題を抱えていることが多く、当市では、子ども、障害児者、高齢者、ひとり親家庭、生活困窮する人など、あらゆる市民が安心して暮らせる分野横断的な地域包括ケアシステムの構築を重点課題として取り組みを進めているところです。
 2点目の保護世帯の高校進学率は、平成25年度、26年度とも、90%で、市全体の98.25%より低くなっております。母子家庭の就業率は、85.6%、また父子家庭の就業率は96.7%となっております。
 3点目の所得格差に対します取り組みにつきましては、親が不安定な非正規雇用から脱却し、安定した就労が見込める資格を取得することを目的とした母子家庭等高等職業訓練促進給付事業により、昨年度は4人の方が資格を取得し、自立への一歩を踏み出されました。また、母子、父子、自立支援プログラム策定員を配置し、ハローワークなど関係機関と連携を図りながら、それぞれの事情に合った就労支援を実施、今年度からは臨時職員でありましたプログラム策定員を母子、父子、自立支援員と兼務し、嘱託化することで、増加傾向にありますひとり親家庭の相談体制を充実し、一層きめ細やかな対応と就労支援を行うことで、貧困からの脱却と生活の安定に向けた取り組みを実施しています。
 また、今年度施行されました生活困窮者自立支援制度では、自立相談支援事業、住宅確保給付金の支給、就労準備支援事業、家計相談支援事業、子どもへの学習支援等を実施、庁内の横断的な体制、他職種による専門的な視点、地域住民との協働の体制構築を進めています。
 4点目の学習支援につきましては、平成25年度から、貧困の連鎖を断ち切るため、生活保護世帯の中学生を対象に進学支援教室を実施しています。
 今年度は、生活困窮者自立支援法施行によりまして、生活困窮世帯の中学生も対象として、継続した取り組みを行っているところです。
 今後は、教育部門との連携を課題と考えているところでございます。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 池上議員のご質問、子どもの貧困対策について、教育の立場からお答えいたします。
 平成24年度の国の調査によると、子どもの貧困率は16.3%と言われています。これはおよそ6人に1人の割合であり、直接子どもとかかわる教育関係者として大変憂慮すべき事態であるとともに、積極的に改善に向けて対処すべき事態であります。
 教育委員会といたしましては、教育の機会均等の精神にのっとり、大きく3つの視点で取り組みを進めています。
 1つ目は、貧困の連鎖を防止するために、学力保障とキャリア教育を充実させることです。子どもの夢や希望を大切にしながら、将来への明るい進路実現への展望が広がるように、発達段階に応じたキャリア教育を推進しています。
 その取り組みを進める中で、子どもの学ぶ意欲を高め、きめ細やかな学習の支援を行っています。
 学力に課題のある子どもには、放課後や長期休業などを活用し、学力を高める取り組みを実施したり、学校支援、地域本部事業の一環として、地域の方々に直接授業の中で学習支援をしていただいたりしております。
 2つ目は、家庭への支援です。教育費の負担軽減として、教育委員会では就学援助費給付事業を行っております。この制度による給付に漏れがないように、入学説明会や保護者向けの文書などにより、全ての保護者に周知しております。
 平成25年度は、近江八幡市の小・中学校の保護者世帯の8.7%に、平成26年度は9.6%に支給いたしました。これからも、保護者への周知に努め、支援を行ってまいります。
 3点目は、学校を通じた家庭への支援として、県教育委員会制度を利用してスクールソーシャルワーカーを小学校へ配置しております。この事業の目的は、子どもを取り巻く環境に目を向け、専門的な視点で助言を得ながら、子どもが抱える課題を保護者、地域、福祉関係者、学校で共有し解決していくものです。
 この取り組みにより、関係機関の連携が円滑になり、多方面からの支援が可能となってきています。
 学校は、子どもを取り巻く関係者をつなぐプラットホームと呼ばれています。学校を窓口として、他の機関と連携しながら、子どもの貧困の連鎖を防止すべく対策を推進していく所存であります。
○議長(園田新一 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 学習支援につきましては、今年度から拡充をしていただいているということでございます。ボランティアの方たちも頑張っていただいてることに感謝申し上げます。
 お隣の野洲市においては、市民生活相談課というのがございます。失業、借金、病気などさまざまな要因で暮らしに行き詰まっている人、住民税や給食費などの滞納情報を糸口に、窓口にたどり着けない困窮者の早期発見に取り組み、税や福祉の関係職員が本人から滞納理由を聞き、問題がある場合は同意を得て相談課につなぐ対応がされています。こうしたきめ細かな気配り、連携をすることで手を差し伸べることができるのではと考えます。お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉子ども部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) ありがとうございます。
 近江八幡市、本市におきましても、この4月から、福祉政策援護課の中に福祉暮らし仕事相談室という形で生活困窮者窓口のほうを設置をさせていただきました。従来からの福祉の総合相談に加え、生活困窮者の相談もあわせ持つ形で4月からスタートをさせていただいたところです。
 これにつきましては、平成27年1月以降も踏まえて、市民の皆様に窓口設置について周知のほうをさせていただいたところです。また、先ほど議員のほうから、野洲市でのお取り組みをご紹介いただきましたが、おくればせながら本市におきましても、生活困窮者の自立支援事業の運営会議というものを設置をさせていただき、庁内の24課が横の連絡をとりつつ、生活困窮者の対策を進めていくために、ただいま会議を開きつつ進めさせていただいてるところでございます。
○議長(園田新一 君) 池上知世君。
◆18番(池上知世 君) 取り組みを進めていただいておりますこと、またきめ細かな対応、早期の対応によりよい結果が得られることと考えます。よろしくお願いいたします。
 豊かだと見られている日本が、先進国30カ国の中で貧困率が4番目に高い状況であります。広がりつつある格差に今手を打っていかなければなりません。子どもの貧困対策大綱にものっとり、子どもたちの将来、日本の将来のために、当市の取り組みをどうぞよろしくお願いいたします。
 たくさんの質問をさせていただきました。これで質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で池上知世君の質問を終わります。
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