録画中継

平成30年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月1日(木) 個人質問
井狩 光男 議員
(1)平成30年度一般会計予算と今後の財政運営について
(2)防災、減災対策について
(3)市道黒橋八木線の西向き先線の整備について
◆17番(井狩光男 君) 政翔会の井狩でございます。
 私は、3項目について説明を求めたいと思います。
 1項目は、平成30年の一般会計予算と今後の財政運営についてということと、そしてもう一つは、自分とこの地域の問題であります黒橋と八木線の市道の件、そしてまた当市の防災・減災についてという3項目でご質問をしたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
 まず、平成30年度一般会計予算と今後の財政運営につきましてご質問いたします。
 平成30年度一般会計当初予算は、この4月に市長選挙が執行されることから、市庁舎整備事業や岡山コミュニティエリアの整備事業等、継続した重点事業を予算としながらも、新たな事業を除いた骨格予算として位置づけられて、今議会に提案されているものと思います。また、肉づけ予算は、市長選挙後、新しい任期を踏まえられた市長さんが、公約やローカルマニフェストあるいは新規事業等を踏まえて6月議会に補正予算として提出をされるものと思います。
 今回の予算は、骨格予算として、市政を停滞することなく、行政サービスの提供に対応された予算と理解をいたしております。この予算規模は、骨格予算というものの、1月31日に本契約をされました市庁舎整備工事が本格的に稼働いたします30年度予算として約23億円を計上され、結果として対前年16億円増の356億7,000万円とされました。
 今日まで、市庁舎整備事業等を含めた財政計画については各議会ごとに論議され、この12月議会では庁舎整備の債務負担行為が可決され、工事の本契約に至ったものでありますが、重点事業である岡山コミュニティエリアあるいは竹町都市公園、庁舎整備等を初めとする財政運営はもう済んだような雰囲気がうかがえますが、平成30年度の当初予算から見ますと、平成31年はさらに大きな予算となることが予想されます。
 また、骨格予算というものの、市税につきましては増加が見込まれているものの、基金からは繰入金が前年度より1億1,000万円増加する歳入予算の状況から、このことから考えますと、当市の財政運営と予算編成の考え方があると思いますが、6月の補正予算における肉づけ予算は、選挙公約や要望等を考えますと、大変大きな財政需要があると思います。
 また、一般財源での対応は大変厳しく、長期の財政運営の観点から、多くのことに応じられないと思いますが、当初予算の編成を踏まえて、この6月の肉づけ予算の編成はどのようにお考えになってるかをお伺いいたします。
 初問といたします。よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、井狩議員の、一般会計の予算に係るご質問にお答えを申し上げます。
 平成30年度は、4月市長選挙の関係から、骨格予算として編成をさせていただいたところでありますが、市庁舎整備事業を初めとします継続した重点事業に対応するとともに、最大限市民への行政サービスの提供に対応した予算としたことから、骨格予算ではございますが、前年度よりも16億円増の356億7,000万円とさせていただいたものでございます。つきましては、新たな政策的経費につきましては肉づけ予算として、6月補正を初めとします今後の予算編成におきまして予算提案させていただくこととしております。
 さて、冒頭の提案説明におきましても、財源的には、重点事業の進捗に伴います歳出予算化に対し、歳入の根幹であります市税を初めとします歳入一般財源を最大限見込み計上をしておりますと申し上げましたように、肉づけ予算におけます留保財源に余裕がある状況ではございません。基本的には、骨格予算におきまして、重点事業や扶助費を初めとします各事業につきましては最大限予算提案させていただいておりまして、肉づけ予算であらゆる政策的な新規事業や市民要望等に対応可能な予算が編成できる財源状況ではないことも議員ご指摘のとおりでございます。
 しかしながら、市民の幸せを実現するためには、必要な新たな政策的事業につきましては実施していかねばならないと考えておりまして、財源や事業費を精査し、骨格予算と同様に、事業の実施時期や事業規模など、また優先順位を鑑み、予算提案させていただきたいと考えてるところでございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) 一般の会社では、これはどうかわかりませんけれども、健全な借金は財産であるということをよく言われました。健全な借金、健全な借入金は資産運用の中では財産に値するということでございますので、やはりしっかりした計画のもとに、事業の先をよく見越した借金、これは私は健全と判断するならば大いに施行させていただいてもいいんじゃないかなと、このように思います。
 再問をいたします。
 今後の財政運営におきまして、重要事業のハード事業に加えて、今申されました市民の幸せとの視点から、ソフト産業あるいはソフト事業への展開をお考えだろうと思っております。選挙公約や市民要望等を考えますと、一般財源を最大限に見込まれた中でハード事業、ソフト事業をやっていくことはなかなか問題があろうかと思いますが、今後の財政運営をどのように考えておられるのか、改めてもう一度お伺いいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総務部益田部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 井狩議員の再問の、今後の財政運営に係るご質問にお答えをいたします。
 国においても、消費税率の引き上げによる財源をもとに、幼児教育、保育の無償化に向けた議論を進められるなど、新たな施策の実施に際しては財源を確保した中で進めることが重要であり、本市においても、限られた一般財源を有効に活用するためにも、あらゆる財源確保に向けた中で検討を進めることが必要であると考えております。
 また、歳出面から見れば、新たな市民要望や行政需要に応えていくためには、第2次行政改革大綱に基づき行財政改革を進めるとともに、事務事業評価での評価結果などを鑑みながら、既存事業の見直しなどを検討するなど、優先順位と取捨選択に基づきまして、限られた一般財源の範囲において財政運営していかなければならないというように考えております。
 しかしながら、今市長が申されましたように、市民の幸せを実現するためには、必要な新たな政策的事業については実施していくということでございます。予算編成手法上におきましては、当初予算及び各補正予算の編成時におきましては、一般財源の所要額を基金からの繰り入れにより補った形での予算編成とさせていただいておるところではございますが、今後の肉づけ予算も含めました補正予算の編成において、歳入歳出ともに再精査をさせていただいて、最終的には、自治体経営の結果であります決算を見据えて、基金に頼らない財政運営に努めていきたいというように考えております。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) 先日の私どもの同僚議員の過去の費用の実績の中で評価がありましたとおり、多大な大きな事業をやっていただいて、なおかつまた基金も積み増しをしていただいとる中で、将来、市民の幸せという中で、ハード、ソフトを選択されるものと思います。どうぞしっかりと財源を見通しての事業であることを願って、この財政の質問を終わらさせていただきます。
 次に、当市の防災・減災についてご質問をいたします。
 ここ数年、集中豪雨や台風などによる水害が各地で発生し、当市におきましても、平成25年9月の18号台風、あるいは平成26年の集中豪雨、そして昨年の10月の台風21号による大きな風水害が発生をしております。中でも、馬淵学区の倉橋部地先の安吉橋付近では計画水位の6メートルを超え、住民さんへの避難指示やその対策など、防災対策にご苦労いただいたと思います。こうした異常気象は、何度も申されてますように、地球の温暖化という世界的な気象変化が原因であると言われておりますが、その原因はともかくとして、常に雨が降るとたびたび水害の心配ばかりしなければならんのがきょうの現実であろうと思います。
 昨年の10月の21号台風のときに、水害発生の要因としては、琵琶湖の水位の上昇がありました。日野川あるいは白鳥川、長命寺川の一級河川は、琵琶湖の水位が一定の水位を超えますと排水能力が一気に低下をいたします。そのため、一級河川の上流部におきましては、河川の増水により集落周辺の排水ができなくなり、冠水被害を招いているのが現状であります。
 過去の被害状況をちょっと見てみますと、平成7年5月の集中豪雨によりますのは、琵琶湖の水位が94センチ上昇、そのために日野川に大きな被害がもたらされ、その結果、河口付近の災害復旧事業から、現在に至ります河川改修工事に至っております。平成25年9月の18号台風では水位が77センチを記録し、そしてまた昨年の21号台風では60センチを超えたと。上流の計画水位が超える危険がありますと、沿岸部には、田地、田畑の冠水や家屋の浸水が懸念がされます。平成26年には、市内の時間雨量が56ミリを記録するという集中豪雨となり、各集落の排水路の対応ができず、浸水被害が発生しております。
 一方、日野川沿川の北里学区、桐原学区、馬淵学区では、一部地域が日野川を排水河川としておりますが、ほとんどが排水にはなっておりません。すなわち、日野川と白鳥川を挟む地域のほとんどの雨水や生活排水は水茎干拓承水溝や岡山地区の主要排水に流入し、琵琶湖に放流されております。
 そして、当市の琵琶湖沿岸部では、琵琶湖総合開発によりまして湖岸に堤防が築かれ、琵琶湖に流入する水路の河口には水門、樋門あるいは樋管が設けられております。琵琶湖の高水位が発生しますと一斉に閉鎖され、一旦閉鎖されますと、日野川、白鳥川の間には琵琶湖への強制排水する仕組みがなく、護岸周辺の地域は上流からの排水を一方的に受けるということになります。
 近年多発する集中豪雨や台風被害の状況を考えますと、いつ起きてもおかしくない水害に対しましてどのような対策をお考えになってるのかをお聞きいたしたいと思います。
 また、北里学区では、唯一琵琶湖への放水水路となっておりますのが、前も申しました水茎干拓の承水溝であります。承水溝は、昭和40年の後半から50年の前半にかけまして、土地改良事業の中で工事されました。護岸は、矢板で整備されています。しかし、この護岸の劣化が激しく進んでおり、ほぼ全ての護岸の矢板が腐食によってもう限界を超えているという状態であります。
 承水溝に滞水が続きますと、腐食が進み、矢板が破損したり、あるいは周辺の土地が陥没し、被害が発生をいたしております。もう既に、矢板が欠損したり、あるいは農地の陥没が発生しているところがあります。
 承水溝や白鳥川、また藤間川などでつながる主要排水路は、もともとは集落の排水を担う排水河川でありましたが、劣化が進んでおりますと同時に、随所に破損や欠損あるいは沈下、川底の洗掘、土砂の堆積など、ふぐあいが発生をしております。これらは、農業用排水というよりも、むしろ生活排水路としての、地域で欠かすことのできない設備であります。
 これらの排水路も、防災・減災としての対策が必要不可欠であると考えますが、これらの排水施設の維持あるいは管理保全についてどう考えておられるのかをお聞きいたしたいと思います。
 初問とします。お願いします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 産業経済部水部長。
             〔産業経済部長 水 平作君 登壇〕
◎産業経済部長(水平作 君) 井狩議員の防災・減災対策についてのご質問の、排水施設の維持保全についてお答えします。
 排水施設の中で、水茎干拓承水溝は、一部の矢板護岸の腐食が進んできており、施設の維持管理や更新が課題となっていることは認識しております。この承水溝を管理されている水茎干拓土地改良区では、受益地外から流入する生活排水の増加や、開発による雨水貯留調整機能を持つ水田の減少に伴う雨水の到達時間の短縮等による構造上の課題を含めた保全、更新などの対策について、近畿農政局、県及び市の関係部署や近隣の土地改良区などと協議を行っているところです。
 今後も、承水溝を含む排水施設の維持管理、更新については、全市的な雨水排除計画等を視野に入れ、施設管理者と市が主体となって、国、県、地元と連携しながら対策を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いをします。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) ご回答ありがとうございました。
 今申されましたように、近畿農政局あるいは全市的な雨水の排除計画等を視野に入れて、施設管理者あるいは市と十分コンタクトしていくというご回答でございました。ぜひぜひ、ひとつよろしくお願いします。
 手元に少し水害の状況を掲載させていただきました。カメラさん、ちょっと撮ってほしいんですけどね。これ、承水溝でございます。被害は、25年9月16日だったと思います。皆さん、行ってますな。ちょっと見てください。
 それで、真ん中に流れてるのが承水溝、上のほうに向いて琵琶湖、流れております。集落が見えてます。この集落は小田町地先、この承水溝まで余り距離もないと思います。手前のほうが江頭の地先と。すなわち、北里学区を大きく縦断してるというのが承水溝であります。
 こんな状況が雨のたびに心配されるということは、周辺の住民にとってはやるせない、何とかしてほしいというのが今回の質問の出された大きな要因であります。近畿農政局、あるいは市内の雨水排水をどうやるかということを真剣にお考えいただいて、早急にまた関係各位にいろいろとお話をいただきたい、このように思いますので、ぜひぜひひとつ身近な問題としてお取り上げをいただきたいと思います。ひとつよろしくお願いいたします。
 次に、3つ目の質問をさせていただきます。
 さきの議会にても同僚議員が質問いたしました市道黒橋八木線の西向き先線の道路は、湖岸道路や県道2号のバイパスとして、朝夕の通勤時間帯には大変混雑をしております。私ごとですが、役所に伺いますときも必ず毎日利用させていただいております。時には、西中の生徒さんの通学時間帯と、農作業者の農機具と、通勤者の車、学生さん、そしてから農作業者との間に、あっという危険を感じるときがあります。
 当然、安心・安全な道路整備のためにご尽力をいただいていることは重々に理解をしております。さきの議員に対しましてのご回答の中では、農水産省の補助事業にて拡張整備計画をしておるということでございますので、現状のご報告というか進捗状況をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 産業経済部水部長。
             〔産業経済部長 水 平作君 登壇〕
◎産業経済部長(水平作 君) 井狩議員の、市道黒橋八木線西向き先線の整備についてのご質問にお答えします。
 当事業は、増加する一般交通量に耐え得る舗装の構築と、安全で安心して農作業ができる場所の確保など、農道機能保全のために農林水産省の補助金を活用して農道整備を実施するものです。この整備により、沿道農地の耕作者にも作業の安全性、効率性の確保という大きなメリットが生まれます。
 現在は、現地測量と詳細設計を行っており、本年1月から用地測量に着手しています。また、地元に対して説明会を開催し、事業概要を説明させていただきました。今後、用地測量や建物の舗装調査が完了すれば、用地交渉の準備を進め、用地買収に入っていきたいと考えております。
 この農道整備事業は、近江八幡西部土地改良区並びに地域住民の皆様のご協力が不可欠でございます。本市としましても、一日も早い農道整備の完了に向けて取り組んでまいりますので、皆様のご支援とご協力をお願いします。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) 今度、新庁舎ができますと、西向きに向かっての幹線道路の幹線になると思います。大変重要な道路でございますので、一日も早い用地買収、完成に向けてのご尽力を賜りたい、ぜひぜひお願いをいたしておきます。
 これに関しまして再問をさせていただきます。
 市では、農道は農村と都市部をつなぐインフラ整備として広く利用されておりますので、利便性と安全性の向上などから、道路舗装事業補助金制度を設けていただいております。これについて、たくさんご援助いただきましたことに対しては、大変ありがたいと思っております。
 つきましては、昭和58年に、当時の近江八幡市長と西部土地改良区の理事長の間で、西部土地改良区内の道路についてはいろいろと協定が締結をされております。締結の中で1つ、市道江頭古川線というのがあります。このことについての舗装については長年要望させていただいておりますけれども、全く放置されたままの状態であると聞いております。
 当該場所のご確認をいただいて、今後の対応をひとつお聞きいたしたいと思いますので、ひとつよろしくご回答。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) ありがとうございます。
 ただいまご指摘をいただきました内容というのは、市道江頭古川線に接しております未舗装部分の舗装の要望だと思います。
 市では、要望道路については、原則、用地については市に寄附をいただいて対応させていただくということを原則とさせていただいております。現在、未舗装部分の土地所有者、また関係者の方々に対しまして、市への用地の寄附について協議をさせていただいているところでございますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) これは、黒橋八木線の西向き先線の突き当たったところが変形の十字路になってます。西に向かって一番大きく右に切ると、この今の言う江頭古川線の江頭町のほうに向いていきます。今度、反対に左に大きく切りますと、477号に突き当たると。たかだか230メーターぐらいの道路でございます。真ん中の線を通っていきますと、先ほど申しましたような承水溝あるいは琵琶の湖岸につながっていくという、交通の幹線道路のポイントの一番難しい、あるいはちょうど利用量が一番多いところでございますので、昨今は篠原駅がきれいになりましたので、通勤者も自転車を利用されておるように聞いてます。ちょっと段差があって大変危険なとこでございますので、重々に当町の場所をご確認いただいて早期の対応をお願いするということを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で井狩光男君の個人質問を終わります。
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