録画中継

平成27年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月15日(火) 個人質問
奥田 孝司 議員
(1)冠水対策について
   ①八幡学区内の自然災害により冠水する地域の対策について
   ②都市型災害というべき内水氾濫により冠水する地域の対策について
(2)鳥獣害対策について
   ①野生動物への対策について
(3)動物愛護及び管理について
   ①野良猫の対策について
(4)国民健康保険特別会計決算から不納欠損額他について
   ①主な理由と取組について
   ②直近3年間の推移について
(5)観光地周辺の交通渋滞解消の進捗状況について
   ①観光地周辺の交通渋滞解消の進捗状況について
   ②レンタサイクルの取組への考えについて
◆6番(奥田孝司 君) 創政会の奥田孝司でございます。議長の許可をいただきましたので、一括方式により、発言通告書のとおり5つの項目について質問させていただきます。明快なご回答をいただきますようよろしくお願いいたします。
 さきに台風18号により被災された地域、方々に対し、心からお見舞い申し上げます。
 それではまず、1項目めです。市内地域の冠水対策について質問をさせていただきます。
 9月1日は防災の日と定められ、9月は防災月間であります。近年、全国各地で自然災害により大きな被害をもたらしています。異常気象が多いと意識しても、被害を回避することは容易ではありません。昔から、天災は忘れたころにやってくると言われるように、防災意識が薄れたころに大きな被害がもたらされていますが、最近は忘れなくてもやってくるという状況になっています。
 市当局におかれましては、水防、水害対策として大規模な河川の氾濫や土砂災害も想定した中で取り組んでいただいているとは思いますが、昨今、異常気象と言われる中で、急激な雨で短時間により浸水する被害が発生しているケースがふえています。
 一昨年の台風18号による被害では、ヴォーリズ記念病院裏の山腹崩壊が発生しました。早急な対応いただき、ありがとうございます。しかし、八幡学区では、冠水による床下浸水等が起こる地域があります。自然災害として、宮内町、多賀町余内、北之庄の八幡山裾周辺地区は、八幡山からの水が大量に排水路に流れ込み、排水路が狭いところや瓦れきにより排水路が詰まり、道路や民家に流れ込み、床下浸水などの被害が発生しています。
 次に、都市型災害と言うべき内水氾濫として、アスファルトやコンクリートに覆われた市街地では、浸透能力の低下により雨水が流出しやすくなります。豪雨時には処理能力を超える水が水路側溝等から市街地にあふれ、内水氾濫が発生します。永原町、仲屋町、生須町などの八幡堀周辺では八幡堀の水位が上がると八幡堀からの水により各背割り排水路があふれ、冠水し、床下浸水が発生しています。
 本町、池田町などの八幡小学校グラウンド周辺の地域では、グラウンドからの排水が一気に流れ、排水路の許容範囲を超え、床下浸水が発生しています。
 桜宮、出町、中村町の県道2号線及び八幡商業第2グラウンド周辺地域では、市街地の開発により雨水が一気に流れ込み、道路側溝などの許容範囲を超え、周辺の民家に床下浸水などの被害を与えています。
 水害に縁のない八幡学区と思われていますが、大雨となれば消防団八幡分団は水防に伴う待機及び出動も年々増加しています。近年の集中豪雨では、想定外の雨量となるときもありますが、これらの水害は排水能力を拡大することにより対応できると考えます。これらの対応策についてお伺いいたします。
 2項目めに、鳥獣害対策についてお伺いします。
 最近になり、八幡山周辺及び八幡堀周辺において、イノシシ、猿、アライグマなどが餌を求め住宅地に出没し、市民生活を脅かしています。イノシシは、我々人間が山に入らなくなり、管理が行き届かず、我々の生活圏にまで侵入し、農業に多大な被害を及ぼすおそれがあり、また国内に天敵がいないと言われるアライグマの増加等、野生動物の問題を危惧します。
 出別する場所、時間等は生態系により違いますが、地域住民の方々もいろいろな対策をされておりますが、解消されることはなかなかできない状態です。
 これらの野生動物への対策をどのようにお考えですか、お聞かせください。
 3項目めに、動物愛護及び管理に対してお聞きします。
 アライグマもそうですが、八幡堀かいわいにはほかに猫を持ってこられる方もおられます。最近になり、八幡堀かいわいの住民の生活環境が脅かされる状態が発生しています。
 和歌山県では、動物の愛護及び管理に対する条例があり、人と動物が共生する潤いのある社会の実現を目指し施策を推進されています。このたび条例の一部改正を考えておられます。飼い猫の所有者等の遵守事項や地域猫対策を行う遵守事項でありました。
 名札等により所有者の明示を所有する猫に施すこと、猫の健康や安全並びに環境の保全の観点から、飼い猫の屋内飼育に努めること、他人の土地等にした猫のふんを適正に処理すること、猫により周辺の生活環境を損なう事態を生じさせないようにすること、また事前に地域猫対策を行うことの届け出をする、あらかじめ地域周辺の住民の理解を得られるよう実施内容を十分に説明するよう努めることなど、たくさんの項目がありました。
 こういった結果、地域での野良猫による生活環境上の支障が生じている状況を改善し、野良猫をふやさないためにも、今後の対策をお聞かせください。
 4項目めに、新人議員として初めて決算認定に係る議会でもあります。初心者でありますが、国民健康保険特別会計決算から質問します。
 不納欠損額は、市の歳入調定額が決定されているにもかかわらず、徴収の見込みがない認定された額とお聞きしました。不納欠損額として9,239万6,673円、収入未済額として1億8,362万44円計上されています。不納欠損の主な理由と収入未済額に対する取り組みをお伺いします。
 また、国民健康保険料現年分に関して、直近3年間の収納状況と滞納繰越分に係る不納欠損額の推移についてお伺いします。
 5項目めに、秋の行楽シーズンに突入し、多くの観光客に訪れていただかねばなりません。観光に来ていただいた方々に目的地にスムーズに来ていただくため、地域住民の理解を得ながら、前回、6月議会に質問させていただいた観光地周辺における交通渋滞の解消対策の進捗状況をお聞かせください。
 近江八幡漫遊アプリには、市営小幡駐車場だけではなく、多賀観光駐車場も加えていただいておりますが、対策をお伺いいたします。
 また、レンタサイクルの取り組みについても、その後どのようなお考えで進められているのか、お考えをお聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。ご回答よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 奥田議員の5点にわたりますご質問のうち、観光地周辺の交通渋滞解消の進捗状況のご質問にお答えをいたします。
 前回の6月定例会にて回答をいたしましたように、この秋の観光シーズンに向け、連年どおり、白雲橋から八幡山ロープウエーまでの交通規制を10月3日から11月23日までの期間に実施する予定でございますが、具体的には土曜日、日曜日及び祝日の一方通行の実施と期間中は全て大型バス並びにマイクロバスの乗り入れを禁止させていただきます。
 例年のこととはいえ、近隣にお住まいの皆さん方は大変ご不便をおかけすると思いますが、何とぞご協力をお願いいたしたいと存じます。
 特に、今回の規制におきましては、警備員の数を混雑が予想される休日は1名増員しまして4名体制とすることで、より円滑な交通整理と歩行者等の安全確保に努めてまいりたいと思います。
 また、今回は八幡宮境内に流入する車を一台でも減らすため、交通規制期間に合わせ、市営小幡駐車場へ積極誘導するための臨時の看板を郊外の各交差点と要所に設置する予定でございます。
 また、ご質問にもあります観光アプリにおいては、市営駐車場のほか多賀観光駐車場の情報を載せておりますが、これに加え、紙媒体でも周辺駐車場の周知ができるよう、チラシ等作成の上、警備員や周辺店舗を初めとした関係者に配付の上、駐車場の積極利用を促していきたいと考えているところであります。
 次に、レンタサイクルの取り組みにつきましては、その後、過去にレンタサイクル乗り捨てサービスを施行した経験を持つ観光物産協会と協議を行った結果、駅からの自転車の利用促進を一層進めるため、利用者に対してインセンティブとしての割引クーポン等の発行ができないか、また来春の観光シーズンをめどに検討を進めているところでございます。
 ただ、レンタサイクルに関する新たなシステムの導入につきましては、これは協議を行う中、現状におきましては、民間事業者や提供している今のサービスが一定の需要やニーズを満たしているという点と、乗り捨てなどを想定するような新たなサービスを開始するにおいての各事業者間の調整には、まだ時間を要する状況でもございます。
 また、レンタサイクルの一層の供給増加による八幡宮周辺を初めとした市街地におけます交通の影響等を地元自治会が懸念しておられまして、これらの課題をまず解決の上、進めていく必要がございまして、早急な実施は困難な面がございますけれども、今年度末までに可能な面と現状では無理な部分を整理し、一定の方向を出していきたいと考えているところであります。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 江南市民部長。
             〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎 君) 奥田議員ご質問の、まず鳥獣害対策についてお答えを申し上げます。
 ご質問にもありましたように、昨今、八幡山周辺でのイノシシや猿、八幡堀の近辺ではアライグマの出没情報が市にも寄せられております。これらの対応につきましては、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律に基づき、県で作成されました第11次鳥獣保護管理事業計画により実施しております。
 このことから、イノシシについては注意喚起をする一方で、個体数を減少させるためおりを設置し、農業被害を初め生活被害の防止に努めております。
 猿の対応につきましては、捕獲が困難であり、通報がありましたら山林等への追い払いを基本に対応するとともに、直ちに現場に立ち会い、自治会、コミュニティセンターや教育委員会等に連絡し、注意喚起をしております。また、山間部等においては、猟友会の協力を求めることもあります。
 特定外来生物に指定されているアライグマについては、生態系に大きな影響を及ぼすおそれがあることから、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に基づき、目撃情報がありましたら箱わなを設置し、積極的に捕獲をしているところです。
 総じて、猿やイノシシの野生動物の対応につきましては、人間の生活圏が餌場にならないように、地域住民の皆様に畑に野菜くずを放置しないなどご協力を求めるとともに、ビラを配付し注意喚起を行っております。
 次に、動物愛護及び管理についてのご質問にお答えをいたします。
 野良猫による生活環境被害については、議員ご指摘のとおり特定の方の餌やりなどにより管理の不十分な猫がふえていることに起因する事例が見られ、大変残念なことであります。しかしながら、猫の餌やりについては、適切な指導を行える根拠法令がなく、市において餌やりの禁止等について指導を行えない状況にあります。
 そのため、動物愛護及び適正な管理の観点から滋賀県が策定している滋賀県動物愛護管理推進計画に基づき、広報紙などで動物の飼養者への啓発指導についての啓発や関係団体とともに管理の不十分な猫の餌やり、多頭飼育に関する指導などを行い、動物の適正飼養に取り組んでいるところでございます。
 八幡堀かいわいにおいては、餌やりをされている方に対し、県より現状確認をし、自治会と市、県で協議の場を持ち、今後の改善方法について話し合いを行い、猫の譲渡を行えないか、検討していただいております。
 一方、地域でふえる野良猫などの生活被害を減らすべく、「滋賀県猫と共に生きるためのガイドライン」に沿って、自治会等のご協力もいただき、野良猫を捕獲し、県が主体となって避妊、去勢手術を施し、長期的に見て猫の頭数を減らす取り組みを行っており、今後も粘り強く継続してまいります。
 議員からご紹介のありました和歌山県の条例も参考にさせていただきながら、今後も、県、関係団体等との連携を図り、猫の適正飼養の推進や飼い主のマナーの向上などに取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 鳥居福祉子ども部長。
             〔福祉子ども部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 奥田議員のご質問のうち、国民健康保険特別会計決算から不納欠損額について、お答えをいたします。
 まず、不納欠損の主な理由についてですが、地方税法第18条及び国民健康保険法第110条による時効、地方税法第15条の7第1項の行方不明、生活困窮の順となっております。
 次に、収入未済額に対する取り組みでございますが、口座振替による納付の推進や窓口での納付相談、徴収員等による訪問徴収を行っております。
 また、長期滞納者や高額滞納者に対しましては、債権対策課と連携を図り、早期の債権回収に努めております。
 次に、国民健康保険料の直近3年間の収納状況と滞納繰越分に係る不納欠損の額の推移ですが、平成24年度につきましては、調定額18億4,566万5,000円に対しまして、収納額は17億2,882万1,000円、収入未済額は1億1,676万7,000円、平成25年度につきましては、調定額18億3,144万4,000円に対しまして収納額は17億2,504万8,000円、収入未済額は1億6,639万6,000円、平成26年度につきましては調定額18億2,367万1,000円に対しまして収納額は17億1,791万9,000円、収入未済額は1億5,575万2,000円となりました。
 国民健康保険料の滞納繰越分に係る不納欠損額の推移につきましては、平成24年度6,445万5,000円、平成25年度はシステムのふぐあいにより処理を見送り、不納欠損処理を行わなかったため、平成26年度は平成25年度分4,839万6,000円と平成26年度分3,593万1,000円を合わせて8,432万7,000円となっております。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 廣瀬都市産業部長。
             〔都市産業部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) 奥田議員ご質問の八幡学区の自然災害により冠水する地域の対策についてお答えいたします。
 八幡山裾区域に当たる宮内町、多賀町、北之庄町につきましては、大雨時において八幡山から大量の水が流れ込んでまいります。その排水対策といたしまして、宮内町におきましては、今年度、一部排水路の堆積土砂の除去を実施しております。また、既設排水路等の適正な維持管理に努めるとともに、排水路等の未整備区間につきましては計画的に整備するよう取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 また、多賀町余内、北之庄町における排水対策につきましては、今年度、排水流域等の現地調査を実施し、その調査結果に基づき対策を検討し、当該地域の排水対策についても計画的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 次に、八幡堀周辺地区及び桜宮町、出町、中村町、八幡商業高校第2グラウンド周辺地域の内水氾濫の対策についてお答えいたします。
 八幡堀周辺地区であります永原町、仲屋町、生須町及び八幡小学校周辺地区の本町、池田町については、いずれも八幡堀に排水が流れ込んでおりまして、大雨時において八幡堀の水位が上昇した場合には、北之庄地先の水門を開放し水位を下げることにより排水対策をとっているところでございます。
 しかしながら、近年の局地的豪雨等は背割り排水路や道路側溝の排水能力を超えていることにより、浸水被害が生じている部分もあると考えており、浸水被害が著しい地域については、現地調査を実施した中で対策を検討し、計画的に対策を講じてまいりたいというふうに考えております。
 なお、今年度におきましては、永原町及び池田町地域の現地調査を実施いたします。また、桜宮町、出町、中村町、八幡商業高校第2グラウンド周辺地域の排水につきましては、当該区域を流れる一級河川三明川に流れ込んでおり、排水対策としては三明川における抜本的な対策が必要であると考えておりますので、滋賀県に対して早期に対策を講じるよう要望いたしているところでございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) まことに丁寧なご回答ありがとうございます。
 項目順に再問をさせていただきます。
 まず、冠水対策について質問させていただきます。
 当局におかれましては、いろいろと対策を打っていただいておりますが、一昨年台風18号以降、消防団八幡分団は水防団として、大雨が降れば学区内で土のうを積みに行く地域、瓦れきを取り除く排水路など、さまざまな活動になっており、なかなか解消には至っておりません。
 八幡商業高校第2グラウンド周辺地域におきましては、三明川対策を述べられましたけども、議会でも質問されておりますが、冠水する事態が最近になっても発生しております。
 そこで、三明川に流れ込む県道2号線の暗渠がどうなっているのか、お聞きいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市産業部長。
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) 議員ご質問の八幡商業高校第2グラウンド周辺区域、これにつきましては一級河川三明川に流れておるんですけれども、県道を横断している排水路が2カ所ございます。
 ことし8月に、現地確認をいたしましたところ、排水路に堆積物、また土砂の堆積等は、閉塞ですね、あるいは土砂堆積等は見られず、問題はございませんでしたが、今後とも、出水期前あるいは台風接近時とか、そういった部分については点検といいますか、パトロールの地点として今後も注視していきたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 暗渠に関しては、我々がのぞくこと、見ることができませんので、できるだけ調査を十分にしていただいて、今後冠水する事態が発生しないように解消していただきますようにお願いしたいというふうに思います。
 また次に、中村の信号の周辺地域の冠水時の問題でありますが、そこの交差点は大雨が降ると通行の車がタイヤの半分ぐらいが隠れるというふうなぐらい冠水いたします。その何か、そこら辺、周辺は原因があるのかをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 廣瀬都市産業部長。
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) お尋ねの中村の交差点でございますが、この交差点から南側の県道停車場線なんですけど、そこに都市下水路が東西に横断してございます。この都市下水路は約200メートル下流、東の方ですね、で三明川に合流いたしておりまして、三明川が満杯になりますことにより流入ができず、都市下水路の流れが停滞することによって、その影響で上流部である県道付近が浸水というふうな分が原因であるというふうに考えております。
 したがいまして、先ほどの八商のグラウンドの地域あるいはただいまの県道中村交差点付近の道路冠水の原因につきましても、初問でお答えしましたように、三明川の流下能力不足がやはり原因というふうになっておりますので、こういった部分について、河川の管理者であります県の東近江土木事務所と具体的なこれからの短期的な方向性あるいは中・長期的、例えばその黒橋川のほうへバイパスを持っていくとか、やっぱり調整池を設けるとか、何らかの対応策を県に要望していきたいと思いますし、その辺の調整会議も近々に持っていきたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) そこらの地域は非常に交通量も激しく、我々八幡分団も到着してもどうしても手をつけられないという状態が続いておりますので、各自治会ではさまざま要望も出ておりますと、出されているとは思いますが、安全・安心な地域住民の生活のため、また被害を拡大させないためにも、早急な対策をよろしくお願いしたいと思います。
 それでは、2項目めの鳥獣害対策に関して質問をさせていただきます。
 イノシシに関しては、夜行性でありますが、最近は八幡山ロープウエー付近にも出没しています。もうすぐ道を挟んで民家であります。観光地でもありますが、地域住民の方々は生態系を考えながら情報を共有し対策を講じておられますが、解消には至っておりません。また、これに対しても早急な対策をお願いしたいと思います。
 また、初問ではありませんでしたが、またほかの野生動物でムクドリが非常に大量発生しているというのはご存じですか。お聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) はい。ムクドリにつきましては、特にJR近江八幡駅の北側に集中的にというのは確認をさせていただいておるところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 済いません。その駅周辺にどうしても集まるという習性があるのですか。それをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) ムクドリの習性について詳しいということではございませんけれども、確かにJRの駅周辺で、これは駅にもよるんですが、ムクドリが大量にすみついているという駅がございます。これは全てではございませんで、北は彦根、これから近江八幡、大津、堅田、瀬田というところが大変多いというふうに聞いております。とまらない駅もあるようでございます。
 もともと西の湖のところを餌場として生息をしておるというふうに考えるのが普通だと思うんですけれども、ご承知いただいておりますように、ワシでありますとか、あるいはフクロウでありますとか、そういう猛禽類から逃れて駅前に来ているんじゃないかなというような専門家のお話もございますのと、特に風よけができる位置、近江八幡駅の北側でございますと少し高い建物がございますので、その横の電線ですと風よけができるといったようなことでこちらに集まってくるのではないかな、このような説もございますけれども、詳しい状況はちょっと把握はできておりません。
○議長(園田新一 君) 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 ムクドリの大量発生により、騒音、またふん害は市民生活の環境上支障が生じていると考えておりますが、今後の対策をお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) ムクドリは以前は八幡駅の南側にも生息していたと思います。それから、北側の街路樹等にも多くとまっておりましたので、ある程度の街路樹の剪定をしていただいたんですが、結果、また電線のほうに現在移っております。
 この電線につきましても、いわゆるちょっと商品名わからないんですが、電線にカバーみたいなのがつきまして、そこに針が立ってるようなもの、これはよく鳥よけということで設置をいただいてるんですけれども、今、駅南口のほうもこういった処置をしていただいてるんですけれども、少し効果が乏しいということで、特に下を歩かれる方のふん害ということもあるようでございます。
 今、関係事業者のほうと道路担当課も含めまして、協議を進めさせていただいてる中で、もう少し鳥がとまりにくい回転するようなカバーもあるようでございますけれども、こういったものも含めて、もう少し適切な対応がとれないかということで、協議をさせていただいてるというところでございますが、いずれにしましてもどこかにまた移るという可能性もございますので、粘り強く取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 いろいろ野生動物がいるので、地域の人も当局の方も大変やとは思いますけども、今後対策を講じていただきたいと思います。
 また、野良猫ですけども、八幡堀かいわいの観光地では、餌を与えられた後、ごみ袋をそのままにして帰られたり、またごみをそのままにして帰られたりとか、排せつ物、ふん尿の始末もされておらず、マナーの問題もあります。野良猫に関しては、滋賀県には「滋賀県猫と共に生きるガイドライン」、概要があります。
 地域が主体的に猫問題に取り組むこと、猫を排除するのではなく、ふやさないための対策をとること、猫との共生について地域のルールをつくることとなっていますが、地域住民が願っている安心した生活にはなかなか至りません。
 観光地に関しましては、観光に来られる方々は景観目的に来訪されていると思われます。近江八幡市においても、今後条例の策定等も考えていただき、今後の対策に取り組んでいただきたいというふうに願います。
 また、今までこの3つの質問に関しまして、都市型災害と言われる内水氾濫で起こる冠水も、野生動物の被害も、野良猫の対策も、地域にとっては深刻な問題となっています。これらの事態は、我々人間が自然を変化させ、招いた事態でもありますし、また野良猫の全ては、もとは人間です。これらの未来、自然環境を考え、地域住民が安心し満足度の高い生活のために対策をとられていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 それでは、初心者であります国民健康保険特別会計決算について再問させていただきたいと思います。
 国民健康保険料は、収納率を上げるためにそれぞれさまざまな努力をされていることは理解させていただきました。
 そこで再問をさせていただきます。
 今、聞いた数字から約4,000万円が、努力されているにもかかわらず回収できていないという認識させていただいてよろしいかどうか、質問させていただきます。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉子ども部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 不納欠損額のことを多分お尋ねであるというふうに思います。
 不納欠損額は、先ほども申し上げましたとおり、保険料ですと税の時効ですね、時効によりますもの、生活困窮によりますもの、それぞれ理由はございますが、本来納めるべき調定というのがございますが、そこから債権を納め、調定というところから債権をもう取り立てることができないという額という形で減らさせていただいてる額がおおよそ、先ほど申し上げました額がそれぞれ年次によって不納欠損額として落とさせていただいているということでございますので、不納欠損をさせていただきますと、その部分に関しては一切徴収義務と申しましょうか、その債権を回収することはできないというふうになります。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 国民健康保険料収納率を上げるためにそれぞれ努力をされておりますけども、近年は収納率というのはどれぐらい上がっているものか、お聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉子ども部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 直近3年間の現年の収納率のほうを申し上げさせていただきます。
 平成24年度は93.67%、平成25年度が94.19%、平成26年度が94.20%ということで、少しずつではありますが向上をしている状況でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 すごく低い数字かなというのは、僕は感じるんですけども、大変な業務でありますんで、今後、収納率を上げるために努力していっていただきたいというふうに思いますのと、決算書の国民健康保険料の現年課税分を拝見しますと、一般被保険者分では91.4%、退職被保険者分では97%となっています。国民健康保険加入者による加入者負担の原則の観点からも、収納率の向上に努めていただきますことを要望させていただきます。
 それでは、観光地周辺における要望を述べさせていただきまして私の質問の最後とさせていただきたいというふうに思います。
 観光地における交通渋滞の対策については、平成18年ごろより観光客の数が増加してきて、観光地周辺の地域の交通量もふえ、駐車場の問題も発生してきたと思われます。また、一方通行の道路規制に関しましても6年前より実施されておりますが、なかなか解消されるまでには至っておりません。
 地域住民、地元の自治会、町内会におかれましては、この問題は絶えず話し合われておりますし、そのためにも今後交通の面だけでもなく、今までの結果を検討していただいて取り組んでいただきたいというふうに考えております。
 私が投げかけているレンタサイクルの取り組みは、解消目的でありますし、またほかにもいろんな対策が講じられるというふうなことを考えております。
 行楽シーズンになりましたら、日牟禮八幡宮境内におきましてフリーマーケットでありますとか朝市を行うとか、そういうふうなイベント的なことも踏まえて取り組みをお願いしたいというふうに思います。
 今後、午前中に議員の質問にもありましたように、外国人観光客の誘致も考えていくと増加傾向になると思います。観光地の成功事例は、ディズニーランドやUSJのようにリピーターをふやすということが一番の施策であるというふうに私は思います。
 そのために、観光地の交通渋滞の解消や野生動物の問題や野良猫の問題を、近江八幡市に訪れてよかったと思っていただくためには、また地域住民にも住んでよかったと満足度を高めるためにも、今後、こういったことを取り組んでいただき、渋滞の解消でありますとか観光地の問題を解消していただきますようよろしくお願いいたしまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で奥田孝司君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。