録画中継

平成27年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
11月27日(金) 初日
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期の決定
第3 委員会審査報告
   議第72号
第4 討論・採決
   議第72号
第5 諸般の報告
   議長報告、監査報告、市長報告
第6 議案の上程(提案理由説明)
   議第120号~議第141号
               午前9時31分 開会
○議長(園田新一 君) 皆さんおはようございます。
 まず、井狩光男君から欠席の届けを受けておりますので、ご報告いたします。
 本日招集されました平成27年第4回近江八幡市議会定例会を開会いたします。
 直ちに本日の会議を開きます。
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△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(園田新一 君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 岡田彦士君
 西津善樹君
の両名を指名いたします。
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△日程第2 会期の決定
○議長(園田新一 君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
 お諮りします。
 本定例会の会期は、お手元に配付しましたとおり、本日から12月18日までの22日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(園田新一 君) ご異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日から12月18日までの22日間と決定しました。
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△日程第3 委員会審査報告
      議第72号
○議長(園田新一 君) 次に、日程第3、委員会審査報告に入ります。
 前定例会からの継続審査でありました議第72号を議題とし、決算特別委員会の報告を求めます。
 決算特別委員長池上知世君。
             〔18番 池上知世君 登壇〕
◆18番(池上知世 君) 皆さんおはようございます。
 それでは、決算特別委員会の審査報告を行います。
 平成27年第3回9月定例会において当委員会に付託された議第72号を審査のため、10月8日、9日及び13日の3日間、委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 決算認定議案、議第72号平成26年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについては、賛成多数で原案を認定すべきものと決しました。
 なお、この報告に際し、少し補足をさせていただきます。
 審査対象となった平成26年度は、新市施行5年目を迎えた年であり、また第2期ローカルマニフェストが策定され、次世代に誇れるまち近江八幡を目指して新たな取り組みのスタートとされた年であります。
 収支の決算状況は、歳入歳出ともに300億円を超える規模となり、翌年度への繰越財源を除く実質収支については、基金を繰り入れ、5億5,990万2,000円の黒字であったとのことでありました。
 歳入に関しましては、特にその根幹をなす市税についてはたばこ税の減少などとありましたが、景気の回復基調の影響を受け、法人市民税の増加、さらには債権対策の強化による徴収率向上の効果などもあわせて、結果、市税全体としては前年度比1.8%増で、決算額109億8,984万2,000円でありました。
 また、施設整備事業費に関連し、市債については基金の活用などからその発行が抑制され、前年度比39.4%の減額で、決算額29億4,412万9,000円でありました。
 また、歳出に関し、主な内容としましては、武佐市営住宅建設や篠原駅、安土駅、桐原コミュニティエリア、新一般廃棄物処理施設等の生活インフラ整備のほか、第2期ローカルマニフェストの推進としての事業執行があり、歳出総額は306億4,526万4,000円でありました。
 また、審査過程の中で委員から出された主な意見としましては、財政全体を見渡した議論のほか、年々膨らむ民生費を見ると、事業の抑制だけでなく、原点に返り、それぞれができることを考えていくことも必要、また都市産業部局に対する市民要望が多い状況から、今後、より充実した体制、対応予算が必要なのではないかなどの意見がありました。
 また、大型事業が続く中、ソフト事業のさらなる充実の必要性やマイナンバー制度に関し個人情報漏えいへの不安が払拭し切れていないこと、また農地の有効活用に関する計画策定後の状況などについて意見がありました。
 最後になりますが、当局におかれては、各委員からの指摘や意見を、今後、平成28年度予算において十分配慮いただきますことを要望とし、委員会の審査結果の報告とさせていただきます。
 議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) ただいまの審査報告に対して質疑はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(園田新一 君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
 討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午前9時39分 休憩
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               午前9時42分 再開
○議長(園田新一 君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第4 討論・採決
      議第72号
○議長(園田新一 君) それでは、日程第4、討論・採決に入ります。
 討論を行います。
 1名から発言通告がありましたので、これを許します。
 まず、川崎益弘君の発言を許します。
 川崎益弘君。
             〔19番 川崎益弘君 登壇〕
◆19番(川崎益弘 君) 皆さんおはようございます。
 日本共産党の川崎益弘でございます。日本共産党を代表しまして、議第72号平成26年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについての反対討論を行います。
 今、市政においては、大型の箱物事業が続き、今後の財政は大変なことになりつつあります。桐原コミセンエリア事業についても、私たちは桐原小学校の現地建てかえ、コミセンを小学校の近くに建設する案を提案してきました。今、行われている中で、道路は先線計画がないまま、あの広い道路は行きどまりの状況であります。信号機が必要なのに、当初から計画されず、場当たり的な工事であります。
 さきの9月議会には、新ごみ焼却場隣の西部運動公園に第1期工事、温水プール棟の建設の工事契約、19億5,300万円税込みの契約が可決されましたが、この西部運動公園については、平成26年5月に出された公園実施計画業務委託特記仕様書の中に、プール施設、クラブハウス、屋根つき多目的広場を含めた予定工事費は15億円と表示されています。ところが、公園全体の工事費は51億円、公園施設は45億円、道路関係が6億円と示されました。
 このことから見ると、公園整備の事業費は3倍にもなります。なぜこんな高額になったのか、また運営経費や市民の利用状況など、何も事前調査がされていません。こんな安易な計画で、こんな高額な事業は財政が大変厳しい今、不要不急の事業として考え直すべきと考えます。公共事業とはいえ、大型の箱物事業を見直すべきであります。
 平成26年度の決算でありますが、事業費の繰越予算額や基金からの繰入金の増加で実質収支は5億5,990万2,000円の黒字となりましたが、前年度からの繰り越しを含まない単年度収支は3億486万7,000円の赤字となりました。
 4年続けて単年度収支は赤字となりました。新ごみ焼却場施設事業、篠原駅周辺事業、桐原コミセンエリア事業など、大型の箱物事業が始まり、事業途中のため、26年度の決算には事業費の多くは計上されていませんが、後年度の負担となります。また、事業費の半分は起債となることから、後年度に負担が大きくかかってくることになります。
 また、26-2計画では、大きな費用をかけ、コンサルタントまで入れて計画されましたが、何もできないまま終わりました。何が何でも開発を進めようとしたことに誤りがあったと指摘しておきます。
 市民の皆さんは、このように大きな事業が行われるが、本当に財政は大丈夫か、子や孫に大きな借金を残すことになると心配されています。
 一方、福祉、教育、暮らしに寄り添った市政とは言えません。子どもの保育においては、子育て新システムで幼稚園の保育料が所得によっては大きく値上げされました。また、民間の認定こども園との格差も生まれました。待機児童は多く、解消されないままになり、待機児童解消のためには民間の認定こども園ではなく、保育園の建設が必要です。待機児童をなくし、どの子も保育ができる体制を早急に構築していくことが大切です。
 子どもの医療費無料化制度も、入院は中学生までできましたが、通院は小学3年生までで所得制限がつきました。中学卒業までの全ての子どもに医療費無料化を早急に行うべきであります。
 小1すこやか支援員制度は大変よい事業でありますが、27年度は半年で削減されたことは大きな問題であります。少子化が進む中で、市長は子ども子育てをするなら近江八幡と言われますが、子育て中の保護者への継続的な支援が必要です。今回の議会報告会の中でも、近江八幡は子育て支援がよいと聞き、八幡に住んだが、他の市町よりおくれていますと発言がありました。これは住民の皆さんの切実な声であります。
 また、合併して6年、支所機能が低下しています。支所に独自の予算を増額し、独自の事業が行えるようにするべきであります。
 このように、多くの市民の皆さんの声を生かして28年度予算に反映されることであります。
 歳入面では、大幅な税収の伸びは見込めないこと、地方交付税も合併算定がえの加算措置が縮減され、減収となり、また国においては安全保障法案ができたことから、軍事費に重点が置かれると思われることから、歳入の増加は見込めないこととなります。
 歳出では、少子・高齢化から福祉費の増加、大型の箱物事業による市債がふえ、公債費の増加となり、財政運営はかなり厳しくなることは当局も認めているところであります。
 大型の箱物事業を見直し、福祉、教育、暮らしを応援する政策に転換すべきであります。
 市長は、住んでよかった近江八幡、若い世代に住んでもらえるように、子育て支援をいいながら、かけ声だけで何もできなかった26年度決算です。もっと市民に寄り添った財政であることを求めて、反対の討論といたします。
 どうぞ皆さんのご賛同よろしくお願い申し上げます。
○議長(園田新一 君) 以上で討論を終わり、これより採決します。
 お諮りします。
 議第72号平成26年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについては、決算特別委員長の審査報告のとおり原案を認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(園田新一 君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第72号は原案を認定することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第5 諸般の報告
○議長(園田新一 君) 次に、日程第5、諸般の報告を行います。
 まず、議長報告を行います。
 さきの定例会以降における議長等の活動状況につきましては、お手元に配付いたしました報告書のとおりでございます。ご了承をお願い申し上げます。
 次に、監査報告に入ります。
 監査委員の報告を求めます。
 監査委員小西励君。
 小西励君。
             〔9番 小西 励君 登壇〕
◆9番(小西励 君) 皆さん、おはようございます。
 監査の結果をご報告を申し上げます。
 例月の現金出納検査の結果について次のとおりご報告を申し上げます。
 地方自治法235条の2第1項の規定に基づき、一般会計、各特別会計、各基金会計、各公営企業会計を平成27年8月に7月分、9月に8月分、10月に9月分を執行しました結果、いずれの会計とも現金等のあり高を初め歳入歳出等の計数は正しく、かつ出納に係る事務処理も妥当と認めました。
 よって、同条第3項の規定に基づき、その結果を市長並びに議長に報告をいたしました。
 この詳細な内容につきましては、例月現金出納検査報告書のとおりでございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 以上をもちまして監査報告といたします。
○議長(園田新一 君) 次に、市長報告に入ります。
 地方自治法の規定に基づき、報第14号請願の処理の経過及び結果について、以上1件の報告が提出されましたので、ご了承をお願いいたします。
 以上をもちまして諸般の報告を終わります。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第6 議案の上程(提案理由説明)
      議第120号~議第141号
○議長(園田新一 君) 次に、日程第6、議案の上程を行います。
 議第120号から議第141号までの22件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
 西川議会事務局長。
◎事務局長(西川昭一郎 君) 朗読します。
 平成27年第4回(12月)近江八幡市議会定例会提出議案
議第120号 専決処分の承認を求めることについて
      近江八幡市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例及び近江八幡市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について
議第121号 平成27年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)ほか補正予算議案4件
議第126号 近江八幡市琵琶湖干拓大中の湖地区新田排水機場管理条例の制定についてほか条例制定議案8件
議第135号 沖島漁港桟橋設置工事請負契約の変更につき議決を求めることについてほかその他議案6件
 以上です。
○議長(園田新一 君) 次に、提案理由の説明を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) おはようございます、皆さん。
 それでは、開会に当たりまして、一言ご挨拶申し上げたいと存じます。
 色づいた街路樹の葉が強い北風に吹かれ、舞い散り、冬将軍が足早にやってくる季節となってまいりました。
 ことしも早いもので間もなく師走に入ります。本日は、平成27年第4回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆さん方におかれましては、公私何かとご多用の中ご出席を賜りまして、まことにありがとうございます。
 また、平素から市政運営に格段のご理解とご協力を賜っておりますことに対しまして、心より厚くお礼を申し上げる次第であります。
 さて、先週土曜日、竹町で行われました温水プールやトレーニングルームなどを備えた健康ふれあい公園第1期工事の起工式に出席をさせていただいた際に、隣接する近江八幡市環境エネルギーセンター、さらには森尻町地先で進めております桐原コミュニティエリア、それぞれの工事現場にお邪魔し、現場責任者のご案内のもと、内部を拝見させていただきました。
 いずれも工事が順調に推移していることを確認させていただき、安心するとともに、工事関係者の皆さんのご尽力と地元の皆さん方のご理解、ご協力に改めて深く感謝をさせていただいたところです。
 その一方、海外に目を向けますと、ご承知のとおり、フランスの首都パリにおきまして、11月13日に、少なくとも130人ものとうとい人命が犠牲となった同時多発テロ事件が発生いたしました。まことに痛ましい参事に、言葉もありません。亡くなられた方々に心より哀悼の意を表する一方、11月23日に発生した東京の靖国神社での爆弾騒ぎを考えますと、国内におきましても、来年5月の伊勢志摩サミットを初め、今回日本チームの活躍で空前の盛り上がりを見せておりますラグビーの2019年のワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピックなど、数多くの国際イベントを控え、テロ対策の長期的な対応と強化が求められるところであります。
 また、中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統の首脳会談が、戦火を交えた1949年の中台分裂以降初めて行われました。両氏は中台双方が一つの中国の原則を認めるとした1992年合意を土台に、平和を維持し関係の発展を目指す立場を確認したものですが、中国、台湾それぞれに思惑があり、今後の地域の安定に寄与するかは不透明な部分があり、これからの動向に注視する必要があると思われます。
 さらに、半世紀以上にわたり、軍主導の政治が続いてきたミャンマーにおいては、2011年の民政移管後初となる総選挙が行われ、真の民主化を目指してきたアウン・サン・スー・チー氏率いる野党国民民主連盟が上下両院の改選議席の約8割に当たる議席を獲得しました。ミャンマーの大統領は、両院議員の全員投票で選出をされ、来年2月に国民民主連盟の推す候補が大統領に選ばれ、3月末には新政権が発足する見込みであります。
 我が国としましては、軍政時代にも長期にわたって多額の援助をつぎ込むなどの友好関係を維持しており、今後、民主的なルールや社会基盤づくりを後押しするなど、新たな関係構築が求められると考えます。
 また、国内に目を向けますと、去る11月22日に投開票が行われました大阪府知事選並びに大阪市長選のダブル選挙におきまして、大阪維新の会が推した候補がいずれも完勝いたしました。このことは、5月に小差ながら否決されたいわゆる大阪都構想の是非はともかく、関西の盟主たるべき大阪の地盤沈下に依然として歯どめのかからない状況を何とか打破してほしいという大阪府民、大阪市民の切なる願いが結果にあらわれたのではないかと考えます。
 今回の選挙結果は、今後の全国の地域政治や来年の参議院選挙にも少なからず影響を与えると見られ、今後の動向に注視してまいりたいと考えております。
 さて、来月、スウェーデンのストックホルムで授賞式が行われる本年度のノーベル賞各賞の受賞者の発表がなされ、我が国からは生理学・医学賞に北里大学特別栄誉教授の大村智氏、また物理学賞に東大宇宙線研究所長の梶田隆章氏が、それぞれ受賞されました。
 21世紀以降の自然科学分野のノーベル賞の日本人の受賞者数はアメリカに次いで2位を占め、我が国の研究水準の高さを世界に示すものであり、同じ日本人として大変誇らしく感じるものであります。
 このお二人は、本年度の文化勲章も受章されましたが、今回の文化勲章受章者7名の中で唯一の女性として、本市出身の近江八幡名誉市民でもある染織家で随筆家として知られる志村ふくみさんが受賞の栄に輝かれましたことは、私ども近江八幡市民にとりましてまことに喜びにたえないものでもあります。
 志村さんは、30歳を過ぎてから、本市において染織を学び初め、その後、身近な木々や植物を使った草木染めによるつむぎ織の作品を次々と発表され、つむぎ織を芸術の域に飛躍的に高めたと評価され、平成2年に人間国宝に認定、また平成5年には文化功労者に選ばれました。現在は、京都を拠点に活動を展開されておられますが、今後、ますますの健康長寿とご活躍を念ずるものでございます。
 また、健康長寿と言えば、本市においては平成21年から取り組みが始められている高齢者対象の介護予防の健康体操「いきいき百歳体操」に励んでいる市内52のグループが一堂に会し、90歳以上の体操継続者を表彰し、頑張りをたたえたりお互いに情報交換したりする交流会が、11月6日、ひまわり館におきまして初めて実施されました。
 いきいき百歳体操は、椅子に座り、手首や足首におもりのベルトを巻いたりしながら、ビデオの映像やテープの音声に合わせ腕や足を曲げ伸ばしするもので、気軽に取り組める筋力低下予防策として好評を博し、グループ数は県内最多を誇り、参加人数は約1,650人に上ります。
 今後ますます活動の輪が広まり、健康長寿な高齢者がふえますことを重ねて念ずるものでもあり、さらにその一方で、がん患者や家族、支援者らががん制圧の願いを込めて24時間歩く「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2015しが」が10月24日、25日の2日間にわたり、休暇村近江八幡の宮ヶ浜におきまして、昨年に引き続き開催されました。
 この催しは、がんの告知を受けた人やがん患者の支援者たちの勇気をたたえ、希望を分かち合う場として、世界20カ国で毎年開催されております。開会式での東近江消防音楽隊のファンファーレに続き、軽快なリズムに合わせながら、琵琶湖畔に特設された1周180メートルのウオークコーナーを24時間、夜を徹してウオーキングが行われました。その勇気と感動的な活動に心より敬意を表する次第であります。
 話題は変わりますが、行政の効率化、国民の利便性の向上、公平・公正な社会の実現を目指し、国が国民一人一人に番号を割り振るマイナンバーの行政手続上の利用が来年1月からスタートするのに伴い、12桁の番号を記した通知カードの配達が日本郵便により、ようやく今月末をめどに市内全域においてほぼ完了する予定であります。
 本市においては、市役所庁舎1階ロビーに相談コーナーを10月初めから既に設置しておりますが、当分の間、設置を継続し、市民の皆さんからのさまざまな相談に対応をいたします。
 また、本人確認のための身分証明書としても利用できるマイナンバーカードのオンライン申請が可能な証明写真機が、県内の自治体に先駆けて市役所玄関脇に設置がなされ、また広報「おうみはちまん」への掲載や折り込みのチラシなどにより、マイナンバー制度の啓発、またマイナンバー制度に便乗した悪質な詐欺などへの注意を喚起しているところであります。
 さて、ご承知のとおり、本市のふるさと納税制度は、昨年12月にリニューアルを行い、大変大きな反響をいただきました。さらに、本年4月の税制改正により、ふるさと納税枠が約2倍になるなど、より多くの方々がふるさと納税制度を利用しやすい環境が整ってきました。
 こうした実績や国の制度の充実あるいは全国的なふるさと納税制度の盛り上がり等を踏まえ、この制度を活用した住民参加型の新しいまちづくり・ふるさとづくりを進める手段として、この寄附を財源の一部とするまちづくり事業に、岡山小学校・コミュニティエリア整備工事を加えさせていただきました。
 子どもたちの未来のために、より安全で快適な学びの場を提供しようという志、地域の防災力の強化、つながりを深め、活性化を図りたいという志、それらをふるさと納税という形で集めさせていただき、施設の整備を目指すものであり、市民の市政参画を身近なものにする新しい自治の仕組みづくりとも言えるものでもあります。
 本市はこれまで、金田、島、馬淵、老蘇、そして桐原学区において、コミュニティエリアの整備ないしは防災機能を兼ね備えたコミュニティセンターの整備をしてまいりました。
 今回の岡山学区の場合も、小学校だけでなく、コミュニティセンター等を含むコミュニティエリアとして整備することにより、各施設の相乗効果を高めると同時に、地域のにぎわいの核を形成することを目指すものでもあります。
 このことは、東日本大震災を教訓として有事の際の地域の避難所機能の強化や避難所へのアクセスの向上を図るため、施設を一体的に整備することが有効であるという考えや、また同じ市内で教育、子育て環境の差異が生じないように、充実を図るという考えによるものでもあります。
 今回は、通常は寄附金の40%相当を謝礼としていますが、この特定目的事業、岡山小学校・コミュニティエリア整備事業では、寄附金の20%相当を謝礼とさせていただいております。市外在住者、関係者のみならず、地元住民の皆さんがこの事業に対してふるさと納税を行うことにより、直接自主的に事業に参画し、ともにつくり上げていくという意識を持っていただくことで、さらなる郷土愛を育むことができるとともに、今後の市政参画をより身近なものとして考えていただき、自身の参画によって整備した小学校・コミュニティエリアをこれまで以上に愛着を持っていただけるものと考えます。
 地元の岡山学区教育施設等整備促進協議会からの要請により、同制度を活用した岡山コミュニティエリアの整備について説明にお伺いし、前向きに取り組んでいくとのご意見をいただいたところであります。
 また、本日までに既に地元の全ての自治会の組長会等の会合にもお邪魔し、説明をさせていただき、ご理解を深めていただいているところであります。
 今後、さらなる制度の浸透に向けて推進を図るとともに、また市外に居住される小学校卒業者、学校関係者の方々からも、この事業に係るふるさと納税への理解と協力をいただけるよう、取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 また、人口減少社会に突入した中で、少子・高齢化に歯どめをかけ、将来にわたって活力ある町を維持するための目標や基本的な方向性を示す近江八幡市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定いたしました。
 この総合戦略では、人口ビジョンを2060年に7万人を維持することを目標に、内発的発展により心の豊かさがあふれた気品のある町という将来都市像を定め、これを実行するために、安定した雇用を創出する新しい人の流れをつくる、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るの4つの基本方針とそれぞれの方針に沿った50の主な施策を定めております。
 総合戦略の策定に当たっては、市民、有識者、関係団体、民間事業者、行政など36人から成る近江八幡市まち・ひと・しごと創生市民会議を創設し、本年3月から全4回の会議を開催し、またまち・ひと・しごと創生を考える上で設定した7つのテーマに対応する専門部会を設置し、有識者や市民ら総勢131人の部会により施策の検討を行っていただいたものであります。
 市と市民との強固なパートナーシップ体制のもと、市民みずからが自分たちの未来を考える自由闊達な意見交換の中で、実現可能な特色ある取り組みを導き出していただきました。
 市民会議の枝廣淳子会長からは、まとめの提出の際、本市の総合戦略は、行政中心でもコンサルタント丸投げでもなく、市民が参加してつくられた全国的にも珍しくすばらしいものであるとの報告をいただいております。
 また、国からの地方創生先行型交付金の先駆的事業分として、本市におきましては、首都圏から本市への移住促進のためのPRやニーズ調査などを内容とした安寧のまちづくりCCRC推進事業と観光業者、行政、地域住民が一体となった地域全体の観光マネジメントを行うための組織であるDMOの近江八幡市版の設立事業について、国から申請額どおりの満額の交付金の内示をいただいたところでもあります。
 これらの戦略に示す取り組みの実施に当たっては、市民や有識者らによって施策の検証組織を立ち上げて、各施策の進捗や効果などを検証し、状況に応じて施策の見直しなどにも柔軟に対応してまいりたいと考えております。
 最後に、昨今の社会経済情勢、既契約事業の進捗状況、今後の見込まれる事業を踏まえた本市の中・長期的な経営を考えますと、新たなステージに入っていることを改めて認識するとともに、これからも次世代に誇れるまち近江八幡市の実現に向けて鋭意奮闘してまいりますので、議員の皆さん方におかれましても、より一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきたいと存じます。
 それでは引き続きまして、本日提出いたします議案につきましてご説明申し上げます。
 提案いたします議案は、専決処分の承認議案が1件、予算関連議案が5件、条例その他議案が16件でございます。
 まずは、議第120号専決処分の承認を求めることにつきましては、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、去る10月1日に専決処分をさせていただきましたので、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求めるものでございます。
 専決処分をさせていただきました近江八幡市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例及び近江八幡市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定につきましては、被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が平成27年10月1日に施行され、その中で国家公務員共済組合法及び地方公務員等共済組合法の規定による障害共済年金及び遺族共済年金が、障害厚生年金及び遺族厚生年金と統合されるため、所要の改正を行うものであります。
 次に、予算関連の提案説明をさせていただきます。
 議第121号平成27年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出それぞれ2億8,000万円を追加し、予算総額を321億5,000万円とさせていただくものでございます。
 主な内容につきましては、総務費において、まち・ひと・しごと創生事業で地方創生先行型のCCRC推進事業及びDMO設立事業に伴う物件費を追加し、県選挙執行事業で滋賀県議会議員一般選挙の精算に伴う物件費等、市選挙執行事業で近江八幡市議会議員一般選挙の精算に伴う負担金補助及び交付金等を減額。民生費において、特別会計繰出金で国民健康保険の基盤安定に伴う繰出金、福祉医療費助成事業で医療費の増加に伴う扶助費を追加。衛生費において、新エネルギーパーク整備事業で国庫補助金の内示に伴う工事請負費、八日市布引ライフ組合負担金で組合からの脱退に伴う負担金補助及び交付金を追加。農林水産業費及び消防費において、地域経済循環創造事業に伴う負担金補助及び交付金を減額。土木費において、改良住宅譲渡推進事業で空き家改修工事に伴う工事請負費を追加。教育費において、幼稚園施設維持管理事業で八幡幼稚園の芝生化に伴う工事請負費を追加し、「ふれて・みて」みんなで学ぶ小・中学校ICT活用事業でタブレットの入札に伴う物件費を減額するとともに、各費目において職員給与費及び施設の維持管理に伴う物件費等を精査し補正するものでございます。
 これらの財源につきましては、国庫支出金、県支出金、繰入金、諸収入及び市債を充当させていただくものでございます。
 第2表債務負担行為の補正につきましては、平成28年度の健検診業務委託事業ほか1事業の契約手続に伴う債務負担行為を追加、資料館及びかわらミュージアム管理運営事業は指定管理者の公募に伴う債務負担行為を変更させていただくものでございます。
 第3表地方債の補正につきましては、新エネルギーパークの整備事業に係る新一般廃棄物処理施設整備において、平成27年度分の国庫補助金内示額に伴う事業費により、地方債の限度額を変更するものでございます。
 次に、議第122号平成27年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ7,606万3,000円を追加し、予算総額を91億4,966万1,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容につきましては、総務費において、国保料賦課徴収事業で物件費を追加。保険給付費において、医療機関等支払い負担金及び高額療養給付負担金で負担金補助及び交付金を追加。諸支出金において、一般被保険者過年度収入保険料返還金で償還金利子及び割引料を追加するとともに、各費目において負担金補助及び交付金等を精査し補正するものでございます。
 これらの財源につきましては、繰入金、諸収入と国民健康保険料、県支出金で財源調整し、充当させていただくものでございます。
 第2表債務負担行為の補正につきましては、平成28年度の特定健康診査等業務委託事業ほか1事業の契約手続に伴う債務負担行為を追加させていただくものでございます。
 次に、議第123号平成27年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第2号)につきましては、平成28年度の在宅高齢者紙おむつ支給業務委託事業の契約手続に伴う債務負担行為を追加させていただくものでございます。
 次に、議第124号平成27年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきましては、平成28年度の後期高齢者医療健診業務委託事業の契約手続に伴う債務負担行為を追加させていただくものでございます。
 次に、議第125号平成27年度近江八幡市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、まず収益的収支予算において、収益及び支出で、それぞれ5億3,159万6,000円を増額補正するものでございます。支出の主なものは、業務量増加に伴う給与費及び診療材料費等の増額でございます。
 次に、資本的収支予算のうち支出において、老朽化により買いかえが必要となった医療機器の購入費として1,756万3,000円を増額するものでございます。
 それでは続きまして、条例議案につきましてご説明を申し上げます。
 まず、議第126号近江八幡市琵琶湖干拓大中の湖地区新田排水機場管理条例の制定につきましては、基幹水利施設管理事業として維持管理を行っている琵琶湖干拓大中の湖地区新田排水機場について、東近江市から近江八幡市へ管理がえすることに伴い、当該管理について必要な事項を定めるため、提案させていただくものであります。
 次に、議第127号近江八幡市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴う規定を整備し、同法第9条において定められた範囲以外に個人番号を利用する場合の追加等を行いたく、所要の改正を行うものであります。
 次に、議第128号近江八幡市特別会計条例の一部を改正する条例の制定につきましては、大中の湖地区基幹水利施設管理事業に関する事務において、東近江市から近江八幡市に管理がえすることに伴い、特別会計による予算の執行を行いたく、所要の改正を行うものであります。
 次に、議第129号近江八幡市税条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方税法の一部改正に伴う地方税の猶予制度の見直し、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴う規定の整備等所要の改正を行うものであります。
 次に、議第130号近江八幡市立小学校条例の一部を改正する条例の制定につきましては、近江八幡市立桐原小学校の移転に伴い、別表に規定する当該小学校の位置を変更したく、所要の改正を行うものであります。
 次に、議第131号近江八幡市保育所等保育実施条例の一部を改正する条例の制定につきましては、子ども・子育て支援法施行規則に基づく保育実施基準の改正及び表現の統一並びに職業能力開発促進法の一部改正による引用条文の条ずれにより、所要の改正を行うものであります。
 次に、議第132号近江八幡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定につきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行により、保険料の徴収猶予及び保険料の減免に係る申請書並びに特例対象被保険者等に係る届け出において、個人番号を記載するよう改正を行うものであります。
 次に、議第133号近江八幡市立環境衛生施設条例の一部を改正する条例の制定につきましては、第1クリーンセンターと運動公園との境界を明確にするための市有地の分筆に伴い、当該センターの所在地番号を変更したく所要の改正を行うものであります。
 次に、議第134号近江八幡市土地改良事業分担金徴収条例の一部を改正する条例の制定につきましては、大中の湖地区基幹水利施設管理事業に関する事務について、東近江市から近江八幡市に管理がえするに当たり、当該事業に係る分担金を徴収するため、所要の改正を行うものであります。
 次に、その他議案でございますが、まず議第135号沖島漁港桟橋設置工事請負契約の変更につき議決を求めることにつきましては、沖島漁港桟橋設置工事請負契約において、大型船用係船ビットの追加、バリアフリー対応としてスロープ及び誘導ブロックの設置並びに照明用電線配管の施工方法の変更が必要となり増額となったため、契約金額の変更議決を得たく、提案させていただくものであります。
 次に、議第136号市有財産を譲渡することにつき議決を求めることにつきましては、市有財産(土地)を本市において長年にわたり優良な保育実績を持つ認可保育所に時価よりも低廉な価格により譲渡したく、提案させていただくものであります。
 次に、議第137号東近江市及び近江八幡市における大中の湖地区基幹水利施設管理事業事務委託の廃止に関する協議につき議決を求めることにつきましては、東近江市及び近江八幡市における大中の湖地区基幹水利施設管理事業事務委託について、平成28年3月31日をもって当該事務委託を廃止することについて協議したく、提案させていただくものであります。
 次に、議第138号近江八幡市及び東近江市における大中の湖地区基幹水利施設管理事業事務委託に関する協議につき議決を求めることにつきましては、平成28年度から近江八幡市及び東近江市における大中の湖地区基幹水利施設管理事業事務委託に関する規約を定め、東近江市から当該事務を受託することについて協議したく、提案させていただくものであります。
 次に、議第139号及び議第140号の公の施設の指定管理者の指定につき議決を求めることにつきましては、地方自治法第244条の2第6項の規定により、本市の公の施設であります近江八幡市立桐原第1こどもの家、近江八幡市立桐原第2こどもの家におきまして、指定管理者の指定を行いたく、提案させていただくものであります。
 次に、議第141号八日市布引ライフ組合からの脱退及び同組合の財産処分について協議することにつき議決を求めることにつきましては、八日市布引ライフ組合から近江八幡市が脱退すること及びこれに伴う同組合の財産処分について協議したく、地方自治法第290条の規定により提案させていただくものであります。
 以上、長々と申し上げましたが、22議案につきましてご審議いただき、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げまして、提案理由とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で議案の上程を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了しました。
 明28日から12月7日までは議案熟読のため休会とし、12月8日定刻に再開し、個人質問を行います。
 発言予定者は、発言通告書に発言内容を詳細かつ具体的に記入の上、12月1日正午までに事務局へ提出をお願いします。
 本日はこれをもちまして散会します。
 ご苦労さまでした。
               午前10時37分 散会
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