令和5年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月8日(水) 一般質問
西津 善樹 議員
(1)市政運営について
(2)市役所新庁舎建設について
(3)安心・安全なまちづくりについて
◆16番(西津善樹 君) 皆さんおはようございます。私は、志誠会のやる気と元気の西津善樹でございます。
議員にならせていただきまして3期12年が過ぎようとしています。当たり前のことでございますが、個人質問につきましては、この3期12年間一度も欠かすことなく行ってまいりました。もちろん功を奏したこともありましたし、思いどおりに答弁を引き出せなかったこともございました。しかしながら、継続は力なり、この言葉を信じ、せっかく市民の皆様から負託を受け議場へ押し上げていただいた以上はという気持ちで今日まで私なりに精いっぱいせめてもの最低限の務めであると、このように考え、個人質問だけは欠かさずに続けさせていただいております。
さきの代表質問と重複する質問内容で、同様の答弁になるかもしれませんが、3期目締めくくりの個人質問でございます。現在の近江八幡市には本当に様々な課題がございますが、30分という限られた制限時間の中でございますので、他の課題につきましては、もしまた発言するような機会がございましたら、そのときによろしくご指導、ご鞭撻お願いしたいと思います。
さて、私は今回、大きく3項目を分割方式により質問させていただきます。当局回答について、特にマスク越しの答弁は非常に聞き取りづらいので、ゆっくりと、そしてはきはきと丁寧かつ簡単明瞭なご回答をよろしくお願い申し上げます。
それでは、質問に入ります。
大きく1項目め、市政運営についての質問です。
題目といたしましては、市政運営についてとさせていただいておりますが、市政運営の方針が新年度予算に大きく影響を与えることから、新年度予算と絡ませながらの質問をさせていただきます。
さて、市政運営の基本方針において、先行き不透明な閉塞感の中で、聖域なく変化を敏感に感じ取り、率先して試行錯誤を繰り返しながら道を切り開いていく必要があるとされ、また明確な目的と意思を持って政策の実行に当たることが何よりも肝要であることから、本市から全体に向けて大きく影響を及ぼしていくという気概を持って市政運営に当たるという内容で記載されております。
まず、この聖域なく変化というのはどのような意味なのでしょうか。
また、私は今日まで明確な目的も意思も示されないままの市政運営であったと感じており、だからこそ明確な目的と意思を持って施策に当たることが肝要であると言われているのかなあと、このように期待をしているわけでございますが、具体的に何をもって明確な目的とされるのか、何をもって意思を持った施策とされるのか、本市から大きな全体に及ぼす影響を与えるような施策とは何なのかお示しください。
また、令和5年度当初予算編成については、近江八幡市第1次総合計画に掲げておられる以下の6項目、1、教育・人づくりでは、創造性が豊かで行動力があり、地域を担い未来へ通じる「人」を育みます。2、福祉・医療・人権では、一人ひとりが互いに支え合い、心のかよう地域社会を創ります。3、環境・歴史・文化では、豊かな自然、歴史、文化を守り・活かし、未来に引き継ぎます。4、産業・観光振興では、地域の魅力を掘り起こし、暮らしを支える産業を興します。5、都市基盤整備では、時代にあった安全・安心な生活基盤を築き、次世代への礎を築きます。6、地域自治・行政経営では、協働と連携に基づいてしなやかな「地域の経営」ができる体制を整えますと、このように以上、基本目標を柱にして市民の皆様から納得と共感をいただき、共に成長し、活力ある地域づくりを目指す市民共感成長予算と位置づけられ、以下の4点、1、子育て及び教育環境の充実、2、産業基盤の強化、3、高齢化する社会、分化する社会に対応する行政サービスの実現、4、持続可能な社会の実現へのステップ。
以上を重点的に子ども・子育て支援、活力ある地方づくり、GX・DX推進、安心・安全な生活基盤の強化などをキーワードにバランスよく配分した予算とされたということでございます。この4つの重点項目について明確な目的と意思を持った施策として、それぞれ具体的な事業を納得と共感、そして市民共感成長の観点からお示しください。
以上、初問とします。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 皆さんおはようございます。
西津議員の市政運営についてのご質問にお答え申し上げます。
まず、聖域なく変化というのはどういう意味なのかについてでございますが、ウイズコロナ、アフターコロナの影響もございますけれども、少子・高齢化、潜在成長率の停滞、災害の頻発化、激甚化、物価高騰等の要因が同時かつ複合的に押し寄せている影響により、社会環境が急速に変わってきているものと認識しております。これまで前例がこうだったからこうであると、過去に事例がないから立ち止まるというのではなく、先行き不透明な時代の中、試行錯誤をしながらも、ハートフルで市民が主役のまちづくりに向けて前に進まなければならないと考えておるところでございます。
次に、地方から動くということによって、より大きな全体に影響を及ぼしていくということについてでございますけれども、これは国や県の施策がこうだから本市もこれだけやっておけばよいという考え方ではなく、我々が現場感覚を持って、より社会環境の変化に適合した形を自分たちでつくり、国や県に対し明確な意思表示をすることで大きな影響につなげていくという考え方に基づくものでございます。
具体的な施策として申し上げますと、子ども医療費の高校生世代への拡充、さきの辻議員への代表質問でお答えしました浄化槽設置整備事業補助金の制度変更等を上げることができると思います。
次に、令和5年度当初予算の4つの重点項目に係る市民共感成長の観点からの具体的な事業についてでございますけれども、令和5年度に重点的に取り組む項目として、子ども・子育て支援、活力ある地方づくり、安心・安全な生活基盤の強化、グリーントランスフォーメーション、いわゆるGX、デジタルトランスフォーメーション、いわゆるDXの推進の4つをキーワードにバランスよく配分した予算とさせていただいたところでございます。
具体的な事業といたしましては、子ども・子育て支援におきましては、さきの議会で条例をご可決いただきました学校給食費多子世帯支援事業で約9,400万円、子ども医療費事業で対象者を高校世代まで拡充に伴う約2億6,600万円、母性育成指導事業のうち妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援体制の強化として約700万円等でございます。
子ども・子育て支援につきましては、現代の社会において最も優先すべき課題の一つだと認識をしております。
続きまして、活力ある地方づくりにおきましては、2025年開催の第79回国民スポーツ大会の会場施設を大会後も愛着のある多様な施設利用、国スポレガシーを目指す改修費として第79回国民スポーツ大会施設整備事業で約14億1,200万円、地域で環境美化にご尽力いただいている関係者の皆様の負担軽減の手助けとする環境保全対策事業のうち、自走式草刈り機貸出業務で約300万円、観光振興事業のうち目的別、移動手段別の観光ルート作成として約550万円、商工業振興事業のうち、地域経済活性化リフォーム事業補助金として5,500万円、デジタルディバイド解消に向けスマートフォン教室の充実として地域情報化推進事業で約710万円などでございます。
将来の基盤づくりとしましては、基幹産業である農業、またそれを中心にした観光産業、またそのベースとなります自然や文化の維持、継承、今週は左義長祭もございますけども、様々な地域の文化遺産の継承、さらにはそれをベースとしましたスポーツ、芸術等の新たな産業、また育成に係る事業というのを一つの大きな、近江八幡という歴史的な、また地理的な状況の中で掲げさせていただいておるところでございます。
続きまして、安心・安全な生活基盤の強化におきましては、感染症予防対策事業のうち、帯状疱疹ワクチン予防接種費用の助成として約1,200万円、新たな防災情報伝達システム着手に係る経費として同報系防災行政無線整備事業で約820万円、地域における移動手段の確保として地域密着移動手段確保事業で約1,000万円等でございます。
ますます高齢化が進む社会の中で、安心・安全な生活基盤のベースというものをしっかりと確立してまいりたいと考えております。
続きまして、GX・DXの推進におきましては、文書管理事業のうち電子決済機能を有する文書管理システム導入経費として約520万円、市民の窓口申請をデジタル化するなど来庁者の負担軽減と待ち時間の短縮を図るとともに、コンパクトな庁舎につながる書かない窓口事業で約3,600万円を計上したところでございます。
今後、21世紀の新たな技術革新が進む中で、市民の方の様々な課題により寄り添う形で行政サービスができるような形のものをしっかりと確立してまいりたいと考えております。
以上、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 再問させていただきます。
市長、ちょっとお伺いさせていただきます。
今、市政運営の基本方針等当初予算について重点項目説明いただきました。初問でもお伺いしたんですけども、本市から大きな全体に及ぼす影響を与えるような施策、この中でどの辺に当たりますか。
○議長(小西励 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 初問でもお答えを申し上げましたとおり、子ども医療費を高校生まで拡充をさせていただきました。これは、市におきましてですね、町は既に幾つかやっておりますけれども、いわゆる行政市としては県内初めて行わせていただくものでございます。さらに、これも初問でお答え申し上げましたけども、辻議員の代表質問にもお答えしましたように、合併浄化槽の更新に係る補助金です。これは国と県で一旦は取りやめになっておりますけども、その分も含めまして我々が琵琶湖の環境維持のために進めてまいりました合併浄化槽の面的整備につきまして、市としてしっかりフォローをしていくということで取組をさせていただいている等でございます。我々から必要な課題については様々な要因がありますけれども、自ら考え、自ら行動を起こしていくという形で、その効果が周りに及んでいけばいいなと期待を込めてやっておるところもございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 分かりました。
それでは、次の再問です。
同報系防災行政無線整備事業で約820万円計上されています。防災行政無線について令和5年度、令和6年度、それぞれどのようなことを行うのかお示しください。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
令和5年度は、設計業務委託を行う予定でございます。委託内容につきましては、パソコンに入力した情報やJ-ALERTの情報等を配信します配信局、その情報を市内の戸別受信機に電波として送信する送信局、そして山によって電波が遮られるエリアをカバーする再送信子局、いわゆる中継局でございます。これらの整備に係る設計、それから電波の伝搬シミュレーション、それから発注仕様書の作成等となっております。
令和6年度につきましては、これらの整備及び戸別受信機の調達、配布を予定しているところでございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 戸別受信機ですね、これを調達、配布を予定しておられるということなんですけども、これは有償になるわけでしょうか。もし有償貸与ということでございましたら、どのような考え方でこれを貸与されていくのかお示しください。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
戸別受信機の配布につきましては、聴覚あるいは視覚に障害をお持ちの方がおられます世帯あるいは携帯電話等をお持ちでない高齢者のみの世帯等を想定しているところでございます。
貸与に係ります有償、無償、あるいは金額等につきましては、現時点において確定しているものではございません。今後検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 新しく整備するシステムで、現在の旧安土町の防災行政無線があるわけですが、そこで流しているような地域コミュニティー情報、旧の有線放送的な、こういったことを発信するのは技術的には可能なのでしょうか。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
このシステムの導入につきましては、基本的には市内全域を対象としました防災情報を発信するためのシステムを整備するというものでございますが、議員からございましたようなコミュニティー情報の発信につきましては、全市的なニーズ等があるようでしたら、その整理を行った上と考えますけども、ツールの一つとしてこれを活用することは技術的には可能であると考えております。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 市のホームページでありますとかタウンメールとか、そういったものを見れば確かに発信はされてるんですけども、自然と耳に入ってくる情報って高齢者の方でも簡単に情報収集できますので、ぜひ前向きにご検討いただきたいと思います。
次の質問です。
地域における移動手段の確保として、地域密着移動手段確保事業で1,000万円という予算が計上されています。これは、どのような事業内容でしょうか。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
こちら、代表質問でもお答えをさせていただいたとおりでございますが、小学校区単位でのまず実証実験を考えておりまして、具体的な仕組みといたしましては、まちづくり協議会等と委託契約を締結させていただきまして、燃料費や保険料、消耗品費や印刷製本費等の事務経費を委託料としてお支払いさせていただくことを想定しております。
予算の内訳といたしましては、5地区でのお取組を想定しておりまして、1地区当たり事務費として約60万円と、それから令和6年度から本格稼働される場合ですね、こちらに向けた軽自動車を想定しておりまして、車両費として140万円と、こういうな内訳で予算をご提案させていただいてるところでございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 小学区単位での委託ということでございますが、もし手が挙がってこない学区等がございましたらどのように対処されるでしょうか。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
今回、実施を予定してます実証実験におきまして、よい点であるとか、あるいは課題等が見えてくるとも考えておりますし、また今議員からもございましたような手が上がらなかった学区につきましても、何が課題で手が上げられなかったのかと、こういったことをお聞きさせていただきまして、よりよい取組になりますよう改善を重ねながら取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 今後、今のところ安土については福祉バスございますけども、これから交通弱者と呼ばれる方も高齢化社会に向けて増えてくるかと思いますんで、全市的にうまく広がるように実証実験、そして検証をお願いしたいと思います。
次に、来庁者の負担軽減と待ち時間の短縮を図る書かない窓口事業で約3,600万円計上されていますが、書かない窓口事業に係る来庁者の負担軽減についてお示しください。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
書かない窓口につきましては、まずは市民課窓口業務について導入を始めてまいりたいと考えておりまして、後に他の所属へ展開していくいわゆるスモールスタートを想定しているものでございます。現在、市民課の窓口では、申請や届出の内容によりまして様式が異なりますので、手続によっては複数の書類に同じ内容を何度も記入していただかなければならず、お手数をおかけしているところでございます。このため、ICTのシステムを導入いたしまして、窓口へ来庁された方のマイナンバーカードや運転免許証あるいは転出証明書等の情報をOCR、自動読み取り機ですね、こちらで読み取りをいたしまして、各種申請書を自動作成したり、事前にスマートフォン等でオンライン入力をしていただいたものを窓口で読み取って申請書に反映する仕組みを導入したいと考えております。来庁者の手続の負担を軽減し、市民サービスの向上を図るものでございます。
また、RPA、業務プロセスを自動化する技術でございますが、これによりデータ連携が可能なシステムを導入することで事務処理を省力化し、効率性の向上にも努めてまいりたいと考えております。
このように来庁者の書類の記入のご負担、あるいは記入時間の軽減、システム連携による処理時間の短縮を図りまして、全体としての待ち時間の削減を目指してまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 先日、市民の方から、他市町から引っ越してこられた市民の方から、何で近江八幡はこんなんに窓口で待たされなあかんねんと、こういった声をいただいたわけです。私も他市町行かせていただくこともあるんですが、他市と比較して窓口で待たれている方が非常に多くおられるなと、このように感じております。窓口のDX化以外の事務改善について対応策をお願いしたいんですが、お考えがございましたらお願いします。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
議員ご指摘いただきましたとおり、市民課の窓口、平素から来庁者も多くいらっしゃいまして、手続内容も多岐にわたっているところでございます。このため、開庁時間内は証明書の交付スタッフが窓口フロアに待機いたしまして、用途に応じてご案内や申請のサポートを行い、窓口業務が円滑に進むように努めているところでございます。
また、休日明けあるいは3月、4月は特に窓口が混雑いたします。このため、今年度内に混雑状況オンライン確認システムを導入いたしまして、市のホームページに混雑状況をお知らせする予定でございます。市のホームページには、市民課窓口の待ち人数や呼出し番号が表示されることになりますので、来庁される方もリアルタイムで状況が確認できるようになり、窓口での待ち時間の短縮や過密状況の解消につながるものと考えているところでございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 本当に市民の皆さんね、待ち時間大変ストレスになると思いますんで、今後も待ち時間が短縮できるように努めていただきたいと思います。
次の再問です。
特に、今回令和5年度予算の概要に示された主な事業については、どのような点が市民共感成長予算につながるのか、分かりにくい事業がございますんで、ちょっとお伺いさせていただきますが、市長お膝元の武佐地区交通安全対策整備事業が新規事業として上げられています。県道26号線はじめ県道2号線などが渋滞することから、付随した改良すべき市道でありますとか県道多賀の交差点から玉木町の間の観光のお客さんが多く見受けられる道路など、大変大きな課題となってる市道がたくさんございます。また、近江八幡安土連絡道路につきましては、市町合併時からの大きな課題であったはずです。これら目の前の大きな交通安全課題が解決しないままに市長お膝元の武佐地区交通安全対策整備事業に新規事業として総事業費13億5,000万円も予算計上されているのがいささか不可解な点がございます。何かご説明いただけましたらよろしくお願いします。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
この新規事業につきましては、もともと武佐西生来線、これは中山道になるんですけども、それと武佐老蘇線、これは今までしてた連絡道路でございますが、今年度まで別々の交付金事業で進めてまいりました。双方とも内示率が悪く、特に連絡道路の内示率は約2割であり、事業進捗が図れないことから、近接してる事業を合わせて内示率の高い地区内連携事業に移行し事業進捗を図るものでございます。こうして進めてた事業を統合し新たな事業として来年度より進めることから、新規事業という位置づけになった状況でございます。
総事業費につきましては、両方の事業を合わせたものでございます。特に、ここの事業費が高い理由としましては、連絡道路において蛇砂川の現川と、それから新川に橋梁を2橋架けるため高くなってる状況でございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 橋が2つ架かっているから特に高くなっているということでございますが、本当に市内たくさん交通政策取り組んでいかなければならない道路もありますんで、ほかの道路につきましてもぜひとも積極的に改良に取り組んでいただきたいと思います。
次の大項目、市役所新庁舎建設についてです。
このテーマは、毎議会と言っていいほど本会議で質問させていただいてきました。本当に市民の皆様からは、市役所建設どうなってるの、もう建たないの、市庁舎裏も何年空き地にしたままほったらかして格好悪いし、市役所の用事もいつまであちこち行かされるんや、市長が今後はICT化が進むとおっしゃっていたにもかかわらず、大して進んでもおらず、むしろ他市町に比べて後れを取っております。何で市役所ってあんなに待たされるのという声は以前にも増して多く寄せられるようになりました。
といいますのも、小西市長が前庁舎計画を独断で契約解除されてはや5年。2万1,000平米で95億円はぜいたく庁舎だと。実際は81億円での落札でございましたが。このようにレッテルを貼り、オリンピック経済が終われば物価や経済も安定すると言われ、前庁舎計画の半分の9,000平米を45億円で建設されるという見通しは、想定外とはいえ、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢、円安による物価高騰によって大きく的外れな結果となりました。
さて、小西市長は先日の代表質問で、市長選挙で負託を受けたから新庁舎建設を早急に進めると、このように答弁されておられましたが、小西市長が負託を受けられたのは、あくまで9,000平米で45億円の新庁舎建設だということをお忘れにならないようにお願いしたいです。
一方、今回の債務負担行為は、新庁舎整備事業で9,000平米、67億6,000万円。新庁舎ネットワーク整備事業3億8,000万円と合わせますと71億4,000万円となります。契約解除違約金や耐震補強、前庁舎計画の出来高工事費や現場復旧費、今日までの人件費等様々なものを加算しますと、10億円以上となってまいります。つまり、現時点で前庁舎建設計画の半分の面積で前計画の落札価格とあまり変わらなくなっており、平米単価で言いましても、前庁舎計画のおよそ2倍強です。竣工までにこのまま物価高騰が続くことがあれば、さらに追加補正予算が組まれ、それこそ小さな庁舎で大きな負担になってしまいます。老朽化した他の既存施設についても、活用し続けることでメンテナンス費用などコスト的にも高くつき、もったいないどころか逆に市民への負担になります。
さて、12月議会で初日即決議決をされました要因分析の委託予算、物価の高騰、物資の調達困難、あるいは会社の一身上の理由等、理由は様々あると予測されますが、この要因分析の委託期間は3月31日までということでございました。委託期間満了まで日数が残っているわけですが、この要因分析結果を市民の皆様に示し、現在の社会情勢上、20億円近くの上積みをしなければ庁舎建設ができなくなったことや、前庁舎計画の半分の面積で2倍の平米単価での庁舎建設になることについて、納得と共感をいただけるような説明がされていないのではないでしょうか。さきの代表質問にもありましたが、しっかりと説明責任を果たされるべきです。口先だけで共に成長し活力ある地域づくりを目指す市民共感成長予算を位置づけられるのではなく、まずは市民に対して丁寧な説明責任を果たし、市民から納得と共感をいただいてから予算上程されるべきではないかと考えます。
繰り返し申し上げますが、小西市長が負託を受けられたのは、あくまで9,000平米で45億円の新庁舎建設だということをお忘れにならないよう願いたいです。このことを含め、新庁舎建設についていま一度市民への理解を深めた上での検討をご考慮いただきたいのですが、当局のお考え、お示しください。
○議長(小西励 君) 浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史 君) 皆様おはようございます。
西津議員お尋ねの新庁舎建設についてのご質問にお答えいたします。
建設費が増額となった要因といたしましては、市庁舎整備等特別委員会でも分析結果を説明させていただきましたとおり、新型コロナウイルス感染症の長期化、ウクライナ危機、急激な円安などにより、海外への依存度が高い建築資材、部材、原材料が高騰いたしました。国内では、電気料金の値上げ等により建築資材確保製品の価格が上昇、あわせて原油価格の高騰も輸送費など大きく影響していると考えております。
物価高騰により建設費を増額しておりますが、維持管理費等を含むトータルコスト、いわゆるライフサイクルコストにつきましては延べ床面積に比例することから、これらを抑制するため、行政機能に特化したコンパクトな庁舎とする方針に変更はございません。
また、将来訪れる人口減少社会や総務省の自治体戦略2040構想で示された自治体像を見据え、南別館やひまわり館などの既設施設活用も含め、新庁舎計画では将来的に施設の統廃合が可能な整備方針としております。
このような経過は、広報紙や新しい市庁舎Times、ホームページ、市民説明会等において市民の皆様に説明をしてまいりました。建設費については、既に新聞報道等でご承知の市民の皆様も多くおられるとは存じますが、本定例会において67億6,070万円の債務負担行為の予算上程をさせていただいたところです。
建設費は増額することになりますが、さきにも述べましたとおり、先を見据え、コンパクトな庁舎にすることで、将来も含めた負担を軽減することが重要であると考えてございます。本定例会において債務負担行為に係る予算の承認がいただけましたら、改めて市庁舎整備の必要性や基本計画、基本設計や今後の工事内容など、より一層の理解が得られるよう、引き続き広報紙やホームページ等を活用しながら周知に努めてまいります。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 再問させていただきます。
昨年12月議会でも同じ質問をさせていただきました。今年4月には統一地方選挙が施行されます。説明会には33陣営が出席されていました。つまり、市議会議員の顔ぶれがこのままではなく入れ替わる可能性が高くなったということです。二元代表制の下、大きな事業を選挙前に予算だけ現状議会で議決して事業実施は予算議決後に新しい議会で行うというのは、その責任はどこに問われるのかということも考えます。これらのことも含み、債務負担行為の議決については来年の新たな議会で行うべきではと考えますが、この点を踏まえて当局のお考え、もう一度お示しください。
○議長(小西励 君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
市庁舎整備事業に限らずですけれども、重要施策の推進に係る予算の上程等につきましては、その時々の情勢に応じ適切に判断すべきと考えてございます。市庁舎整備事業につきましては、これまでにも申し上げてきましたとおり、様々な課題解決のため、速やかに進めてまいりたいと考えてございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) それでは、初問でも申し上げましたが、小西市長が市長選挙で負託を受けられた新庁舎建設はあくまで9,000平米で45億円の庁舎建設であったはずと認識しています。小西市長に改めてお伺いしますが、小西市長は市長選挙で承認を得たとおっしゃる中において、入札執行もまだ行われていないのに仮に45億円に20億円近く上乗せをして前庁舎建設費に近い金額での庁舎建設工事費になっても構わないという承認を得られたと、このように理解をされてるんでしょうか。
○議長(小西励 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
私自身、前回の市長選挙から含めましてずっと申し上げてきておりますのは、将来を見据えてライフサイクルコスト、いわゆる維持管理費含めまして建設費の3.7倍という概算数字が示されてるわけでございますけど、このライフサイクルコスト、つまり将来我々の子や孫たちが負わなきゃいけないコストをいかに抑えるかということを常に申し上げてきたわけでございます。そういう面では、先ほど部長からお答えを申し上げましたように、延べ床面積をいかに抑えるかと、これが最大の課題であると。いわゆる維持管理費というのは、延べ床面積におよそ比例すると、こういうことでございます。そういう意味で、今回の市長選挙におきましても、私は小さな庁舎、大きな福祉の継続ということを申し上げてきました。ゆえに9,000平米という、このことにつきましては、以前どおりしっかりとコンパクトで行政サービスに特化した庁舎ということで進めさせていただいております。
建設物価の上昇につきましては、私自身としても予期せぬじくじたる思いのあるとこでございますけども、そのことによって方針が変わるということは考えておりませんし、当然それが我々の申し上げてきたことに反するという範囲内であるとも考えておりませんので、先ほど部長がお答え申し上げましたように、今我々が取るべき最善の道としては、速やかに庁舎建設にかかるべしと。残念ながら前回、入札不調ということで若干延びましたことに関しましては本当にこれに関しても大変申し訳なく思う部分ございますけれども、しっかりとした庁舎を建設していくべきだという考えに変わりはございませんので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 20億円以上の増額になったことについては、やはりしっかりと市民の皆さんに釈明して謝罪された上で市民に理解を求めるべきだと考えます。市長のお考え、いま一度お聞かせください。
○議長(小西励 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
入札中止になった経緯につきましては、広報12月号の紙面、また市ホームページで説明をさせていただいておるところでございます。また、本定例会におきましても、債務負担行為の予算をご可決いただきましたならば、改めて広報紙等について新庁舎の概要やスケジュールなどと併せまして事業費についても説明をさせていただく予定をしております。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) それでは、既存施設を活用しながらの新庁舎建設計画ですが、老朽化した既存施設の保守点検料や光熱費、施設改修費などはかえって高くつくのではないかと考えます。既存施設に係るコストをお示しください。
○議長(小西励 君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
既存施設に係る光熱水費、施設管理委託、修繕費につきましては、令和2年7月の市庁舎整備等特別委員会において、過去5年の平均ということで、南別館で年間約660万円と説明をさせていただいてるところでございます。また、ひまわり館につきましては、新庁舎整備事業とは関係なく必要となる経費でございますが、参考までに申し上げますと、こちらも年間平均で約2,500万円でございます。施設整備は、延べ床面積が増えれば当然のことながら多額になりますし、維持管理費も大きくなります。耐震性能を有し耐用年数も20年度残す南別館を有効活用するという判断は将来的にも、将来に向けても正しい選択であるというふうに考えてございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) かなり高額かなと私の中で考えるわけですが、いずれにしましても前庁舎建設計画の半分以下の面積で前庁舎建設費用とあまり変わらない金額になったことは事実でございまして、平米単価はもちろん前庁舎建設の2倍強となったわけですから、浮いた費用で福祉の充実をとおっしゃっていたのに、その浮いた費用がなくなるわけですから、結果的に市民の皆さんに大きな損失と失望感を与えてしまった責任については、十分に反省していただかなければならない、このように思います。私の言葉に耳を傾けるおつもりはないかもしれませんが、市民に対して今まで以上に丁寧な説明とご理解を求める努力をしていただくことをお願いします。
次に、大項目安心・安全な地域づくりについてです。
行政にとって様々な事業や市民サービスがありますが、やはり最も大切なのは市民の生命、財産を守るということなのではないでしょうか。本市の防犯、防災、いずれに危機管理につきましても、しっかりとした指示系統と協議、そして地域ネットワークを確立していかなければ、危機管理体制は不十分であると考えます。
さて、まず昨年の豪雨によって安土の地下道でお亡くなりになったことを受け、事故調査委員会を設置し、その検証を早期に行いつつ、今後二度とこのような事故が生じることのないようにしていただきたいと願っていた矢先に、10年に一度と言われる大寒波による積雪がありました。先日の他会派の代表質問でも質問されましたが、納得のいかない点も幾つかございましたので、繰り返しになりますが、まずこのことについて質問させていただきます。
まず、7月19日豪雨の事故調査委員会についてです。
先日の質問で、この事故をなぜ防ぐことができなかったのか、地下道においてこのような甚大な事故が起こり得るという認識がなかったことこそが問題であったとされながら、この部分についての検証は事故調査委員会の委員長采配に任せているからといった責任転嫁ともうかがえる内容の答弁でした。肝腎な検証がなされていないのであれば、その部分については検証委員会にしっかり検証するように指示なり導くなりすべきです。なぜそれをされないのか、逃げているようにしか映らないのは私だけではないと思います。この点について再度お考えをお示しください。
また、都市整備部長の答弁では、市から県に連絡する際に、市は現場にも足を運ばずに連絡したとのことでした。無責任かつ現場を知らなさ過ぎではないでしょうか。安土中学校からの連絡があったのなら、なぜせめて現場に足を運ぼうとされないのでしょうか。県管轄の地下道に市管轄の地下道が接合していることさえもご存じなかったのでしょうか。知らないなら知らないで足を運んで確認するぐらいのことはするべきでしょう。現場も確認せずに県に連絡して終わりでしょうか。あまりにずさんです。甚大な事故が起こるか起こらないかはさておき、日々から右から左へ受け流すような無責任な業務をされてるんでしょうか。
さて、雪の日にパトロールをされたとのことでした。私もパトロールといいますか、市民の方から市内の歩道などの状況を知ってるのかと連絡をいただきましたので、個人的に巡回をしましたが、確かに県道と市役所前は雪どけされていましたが、市役所前から少し外れれば、2車線が1車線半のまま1週間近くも放置されたままで、歩道部分は雪も残ったままで凍ってガリガリな状態になっていました。子どもたちの通学に支障を与えるだけでなく、足元のおぼつかない高齢者が転倒して骨折したり頭を打って死亡事故につながったりすることもございます。事故が起こってからでは遅いんです。未然に対応策を考慮してこそ、地下道での死亡事故を教訓として生かされたことになるのではないでしょうか。雨が降ったから冠水に対処するとか、雪が降ったから積雪に対処するのでは、その場しのぎをしているだけです。昨年の豪雨も各所で線状降水帯が発生していましたし、今回の積雪についても10年に一度の大寒波だといずれも事前に様々な報道をされていたはずです。もちろん市職員だけでの対応が困難なことは承知しております。そういったときこそ、産官学民の連携が必要なのではないでしょうか。重機を所有されてる市内建設事業者など、事前に10センチ以上の積雪になれば重機で雪どけをしていただくように委託しておくとか、様々な事前対応策があろうかと思います。このあたりについてもお考えをお示しください。
また、市長は先日の代表質問でこのような答弁をされております。指揮命令系統の中でしっかりやっていくということが危機管理だ。課題は現場だ。危機管理というものは皆で会議をしながらやっていくものではない。連絡体制、現場における管理調整課の班組みや水防体制にどう織り込むのか、地下道については水防対策も警戒の面から土木という観点から検討を重ねながら調査委員会の結果を踏まえながら、万全の体制で住民の安全を確保できるように望んでいると答弁されましたが、どこが万全な体制なのでしょうか。7月豪雨の自己検証で最も肝腎要な部分に触れようとされず、その場しのぎでやり過ごそうとされるから、4月から危機管理監を置けばそれでいいというような発想につながるわけです。危機管理監の置かれる立場と業務について、いま一度お示しください。
さて、安心・安全な地域づくりといえば、防災だけでなく防犯という観点も必要です。主な防犯対策として取り組まれている事業についてお示しください。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 西津議員の安心・安全な地域づくりについてのご質問のうち、危機管理監の立場と業務についてのお答えをまず私から申し上げたいと思います。
危機管理監につきましては、私直轄する危機管理部門の責任者として、かつ危機事案に際し私または副市長を直接補佐し、事態に照らし緊急を要すると認めるときは市長及び副市長に代わって指揮するものでございます。その職務につきましては、私または副市長の命を受けて危機管理、消防または防災に関する事務を統括し、処理、指揮及び調整を行うものであり、対処する事案は市民の生命、身体または財産、重大な被害が生じ、または生じるおそれがある緊急の事態及び社会的に影響が甚大で市の運営に支障を来すおそれがある事態への対処並びにこれらの事態の再発防止全般に関与するものでございます。
なお、危機管理監につきましては、私または副市長の命を受け、あるいはそれに代わって職務を行う者であり、当然最終的な責任は私にあるものと認識しておるところでございます。前回の事故を含めまして、やっぱり情報の一元化と指揮命令系統を明確にし、みんなでその情報を共有するということですね。そのあたりの課題というのもひとつ明確になったところでございます。危機管理監という一つのハブを設けることによって、危機管理に対しての一つの体制をしっかりとつくり上げていく一つのキーになるものだというふうに考えております。
現場の体制は、この間ご説明を申し上げましたように、それぞれの班体制、またどういう状況に応じてそれぞれ動いていくかという判断もございますけども、そのあたりもしっかりできるような形として危機管理監を置かせていただくということでございます。ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員ご質問の安心・安全な地域づくりについてのうち、事故検証委員会について並びに防犯対策事業についてお答えいたします。
まず、事故検証委員会につきましては、委員長の判断により検証内容も含め適正に運営いただいているものと考えておりますのでご理解賜りますようお願いいたします。
次に、防犯対策事業についてでございますが、滋賀県警察本部から2月10日に発表された2022年中の県内における刑法犯の認知件数は6,830件で9年ぶりに増加に転じ、増加率17.5%は全国1位となっています。一方、本市と竜王町を範囲とする近江八幡警察署管内の状況を見ますと、県の動向とは反対に2022年中の件数は418件で、前年比マイナス12件、2.8%減少と、自治会や防犯ボランティア、企業、事業所、警察当局等のご尽力により成果が上がっているものと考えております。
このような状況の中、本市では竜王町と組織する近江八幡地区防犯自治会による防犯活動を近江八幡警察署と連携して実施しております。当防犯自治会では、地域安全ニュースを定期的に発行し、各自治会で回覧いただいております近江八幡警察署管内での犯罪発生状況や管内での防犯活動事業、住民の皆さんへの防犯アドバイスを掲載するなど、住民の防災意識の高揚につながっているものと考えております。
高齢者を狙った特殊詐欺犯罪に対しましては、街頭啓発活動として特殊詐欺防止強化日である年金支給月の15日に近江八幡警察署と連携し、大型量販店や金融機関等において高齢者の皆さんに注意喚起の啓発用品を配布するなど、啓発を行っております。
さらに、毎年10月に実施される全国地域安全運動の期間に合わせて、当防犯自治会で作成したのぼり旗などの啓発用品を各自治会に配付し、それぞれの自治会での重点的な防犯活動の実施を呼びかけるなど、地域住民の防犯意識の醸成を図っております。
このほか本市では、近江八幡駅南口に近江八幡市駅南防犯ステーション、通称、まちの常夜灯マモーリくんを設置しており、ここを地域防犯ボランティアや近江八幡・竜王少年補導委員の拠点とするとともに、防犯アドバイザーとして県警OBを雇用し、駅南を中心に夜間パトロールを実施するなど、警察と連携した防犯活動を行っております。
また、令和5年度から自治会活動事業に対し補助を行うがんばる自治コミュニティー活動事業の一つとして、防犯カメラ設置補助事業を実施いたしたく今般、予算を上程させていただいております。これは、地域における犯罪抑止等を目的に、自治会が独自に防犯カメラを設置される際に必要な経費の2分の1、最大限度額12万円を上限に補助するものでございます。
本市における安全で安心なまちづくり活動は、自治会や自主防犯グループの市民ボランティアなどの積極的なご協力により支えられております。これらの皆さんと警察当局との連携により、犯罪の未然防止を図り、安全で安心な近江八幡となりますよう取り組んでまいりますので、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重 君) 西津議員ご質問の安心・安全なまちづくりについてのうち、水防対応についてと除雪対応についてお答えいたします。
水防対応については、7月19日の事案を受けて昨年8月26日に水防体制の見直しを行い、安土地下道の通行止めの対応と他の地下道の通行止めについて確認を行ったところでございます。情報については、統一した様式に記入を行い、管理調整課職員と担当の班長が確認をして、重要な案件についてはホワイトボードに明記し、情報共有をするよう改善を行っております。
体制の強化については、状況に応じて2班体制で対応するようにいたしました。他部署との連携については、昨年の豪雨のように通行止めの対応が必要な箇所については、応援体制について検討しております。通常の業務中であったとしても、一定の人員を確保して現場対応できるよう進めてまいります。
続いて、雪寒対応における除雪の質問にお答えいたします。
除雪の対応については、道路に10センチ程度の雪が残り、その後も積雪が予想されるときに対応するとなっており、1月24日には除雪を依頼している業者に対応をお願いし準備をしておりました。道路に10センチ程度雪が残っているのを確認してから除雪依頼をする手順となっていることから、今回のような対応になりました。
議員ご指摘の事前対策については、今回の事案を参考にして、早い段階で除雪対応できるよう検討してまいります。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 昨年の3月定例本会議でも雪寒対策計画により主要な路線について計画を定めているという答弁をいただいておりました。また、建設業者に除雪対応をお願いしているということでありました。先ほどの初問答弁では、雪寒対策計画、このようにおっしゃってましたが、これは正常に機能しているんでしょうか。市内業者との連携はしっかりと取れているんでしょうか、併せてお答えください。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
雪寒計画では、除雪だけではなく凍結防止のための融雪剤散布も行ってる状況でございまして、これについても計画に基づく対応をしたところでございます。
市内業者との連携につきましては、事前に業者に連絡をし対応をお願いしたところでございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 雪寒対策計画が正常に機能しているにもかかわらず、この前のような状態であるなら、計画そのものに不備があると感じます。直ちに検証して見直していただくことをお願いします。
さて、市民の皆さんとうまく連携を取るためのオープンガバナンス事業であったと思うわけですが、これがうまく活用できていれば、このような災害の除雪等にも対応できるのではないかと思います。この事業は正常に機能していますか。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
様々な情報発信のツールがございますので、また他の自治体の取組とかをしっかり参考にしながら取り組んでまいりたいなと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 今後の展開次第ということだと思います。
それでは、防犯カメラ設置補助事業を実施され、地域における犯罪抑止を目的に自治会が独自に防犯カメラを設置されるときには必要な費用の補助をしていただくという回答でございました。これは一歩前進かなと思っておるわけですが、設置補助金だけでなく維持管理費用についても検討いただきたいと思いますが、前向きに検討していただけないでしょうか、お考えをお示しください。
○議長(小西励 君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
まず、市が管理する防犯カメラの設置につきましては、不特定多数の方が集まる場所など、警察と協議の上、警察から設置すべきとの助言を受けた箇所に現在約40台設置しているところでございます。一方、今回の補助制度につきましては、市として防犯カメラを設置管理すべき以外のところで自治会として独自に設置される場合の初期費用を抑えることを目的として支援を行うものでございます。
設置後の維持管理につきましては、防犯灯と同様、自治会でご負担も含めお願いしたいと考えてございますが、今回新たに創設する補助制度でございますので、今後運用していく中でよりよい制度になるよう努めてまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 次に、市内の防犯灯について、やはり暗い場所というのは犯罪につながりやすいのではないかと考えます。市管理の防犯灯の設置や点検のようなものはどのようにされていますか。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
市が管理いたします防犯灯につきましては、設置基準を設けておりまして、これに基づいて設置をしているところでございます。防犯灯の新規設置につきましては、この基準に基づきまして、近隣自治会様から設置のご要望があった場合や本市が設置が必要であると判断した場所で検討場所周辺の自治会等を通じまして土地の所有者や住民の皆様の了解を得られた場合に設置をしているところでございます。
今後につきましては、本市としましても自治会様やまちづくり協議会様等から情報収集しながら、積極的に防犯上、必要と思われます箇所の把握に努め、設置を進めてまいりたいと考えております。
また、防犯灯の点検につきましては、市が設置、維持管理してます防犯灯が市内で約1,000灯ございまして、これら全てを定期的に点検を実施することはなかなか難しい状況でございますので、球切れ等の故障により消灯があった場合は、市民の皆様などから通報いただきまして随時修繕をさせていただいてるという状況でございます。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 前向きにご検討いただければと思います。しっかりと点検していただきたい。
近江八幡警察署管内の状況を見ますと、2022年中の件数は418件で、前年比マイナス12件、2.8%減少と、自治会や防犯ボランティア、企業、事業所、警察当局等のご尽力により成果が上がっているようです。一方で、少年非行につきましては、補導も含めまして県内で実に80%近くが近江八幡市管内という結果でございました。怠学での補導状況もあるわけですけれども、この生徒の内訳で見ると中学生等が75%を占めておりますが、どのように検証し対策していくのか、当局のお考え、お聞かせください。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子 君) 西津議員の再問にお答えします。
議員ご指摘のように、警察の補導や連携から、怠学による補導件数が増加したことになりますが、怠学する生徒を学校での学業に戻すことが必要となります。そのためには、学校は家庭訪問などにより本人と信頼関係を築き、家庭と連携すること、また警察と連携しながら支援していく体制を強化し、怠学が減少するように取り組み、対応してまいりますので、ご理解くださるようお願いいたします。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 本市には通学路アドバイザーさんやスクールガードさんなど、ボランティア間のコーディネート機関のようなものを設置してはいかがと思いますが、地域防犯の充実が図れると思いますんで、このような機関というのを設置してはと思います。ご意見お聞かせください。
○議長(小西励 君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子 君) 西津議員の再問にお答えします。
登下校時の見守りにつきましては、スクールガードをはじめ子ども安全リーダー、ボランティア団体、青少年育成学区民会議など、通学の見守りにご尽力いただいているところです。現在、市立小・中学校は地域と共にある学校づくりを一層進めていくため、学校運営協議会を設置し、コミュニティ・スクールとして取り組んでいます。地域の子どもたちを健やかに育てていくためには、地域の皆様の協力は不可欠であると思いますので、各校の学校運営協議会に働きかけを行い、市全体で情報交換や情報共有を図る体制づくりに努め、学校と地域の協力体制を強化していきたいと考えていますので、ご理解くださるようお願いいたします。
○議長(小西励 君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹 君) 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(小西励 君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。