令和5年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月9日(木) 一般質問
森原 陽子 議員
(1)性的マイノリティの人権とジェンダー平等に関わって
(2)高齢者福祉について
(3)待機児童の解消と放課後児童クラブの拡充について
(4)地域防災計画に基づく実効ある危機管理について
(5)地産地消を進め、持続可能な農業について
(6)管理委託とインフラ整備の諸課題について
①給食センター施設整備事業について
②一般廃棄物最終処分場包括的管理運営事業について
③国道477号線篠原駅北側の踏切の歩道部分拡幅について
④中部湖東幹線道路の進捗状況について
◆8番(森原陽子 君) 皆さんこんにちは。日本共産党の森原陽子です。
それでは早速、通告書に従い、質問をさせていただきます。
まず1点、大項目1、性的マイノリティーの人権とジェンダー平等に関わって。
近江八幡市でも、同性カップルを自治体が認めるパートナーシップ制度が実施される運びとなりました。性的マイノリティーの人権を広げるもので、喜ばしく思います。
この制度はいつから始まりますか。
また、市の証明書でどのようなことが可能になるでしょうか。
2点目、生理の貧困についてお聞きします。
月経は、全ての人間の命をつなぐ大切な営みであり、女性のみの問題ではなく、本来社会が支えるべきと考えます。生理の貧困という言葉が社会現象となり、改めて人権としての生理について問われています。
憲法25条が保障する健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を考えたとき、義務教育にある児童・生徒が安心して登校できるように、トイレの個室に生理用品を置くことは今や当然と考えます。現に県立高校では学校のトイレの個室に生理用品が配備されました。
改めてお伺いします。市も置いていただけるのでしょうか。
3点目、誰でも安心して使えるトイレが重要です。現在、スウェーデンのトイレは男女別のトイレではなく、全てが個室で、その中に手洗い場が完備されており、日本の多機能トイレを多数配置している状況だそうです。今後は、人権の観点からこのようなトイレが普及すると考えます。新庁舎も、今後数十年の使用を考えると、最新のモデルがいいのではないでしょうか。少なくとも男性用トイレも女性用トイレと同様に全て個室にすべきではないでしょうか。市のお考えをお伺いします。
4点目、これまで庁内におけるハラスメントの調査を求めてきました。実施の状況について伺います。
以上、初問といたします。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史 君) 森原議員お尋ねの新市庁舎におけるトイレの個室化に関するご質問にお答えいたします。
新市庁舎の整備において、男性用小便器を廃止し、全てのトイレを個室とすることは考えておりませんが、誰もが安心して使えるトイレであることは重要でありますので、基本設計において多機能トイレを1階、2階に各2か所、3階、4階に各1か所を設置する計画をしております。
○議長(小西励 君) 岡田総務部長。
〔総務部長 岡田清久君 登壇〕
◎総務部長(岡田清久 君) 皆さんこんにちは。
森原議員の性的マイノリティーの人権とジェンダー平等に関わってのご質問のうち、庁内におけるハラスメントの調査についてお答えをいたします。
ハラスメントの調査につきましては、全職員を対象に毎年実施をしておりますストレスチェックの設問の中に、今年度よりハラスメントに関する質問項目を設け、職場環境の状況を把握しております。
ストレスチェックの集団分析結果につきましては、個人が特定されない範囲で所属長に示し、職場の環境改善につなげるようラインケア研修などを実施するほか、「ハラスメントの予防と対策」というタイトル動画を随時視聴できる環境も整えております。
また、本市では、ハラスメントの防止に関する職員への周知啓発並びに近江八幡市職場におけるハラスメントの防止に関する要綱に基づきます相談窓口の設置などに取り組んでおりますが、何よりもハラスメントを起こさない、許さない職場風土づくりが最も大切であることから、今年度は特にコミュニケーション研修を重点的に実施をし、風通しのよい職場環境構築に向けた取組を実施してまいりました。
今後も継続的な取組によりまして、ハラスメントのない働きやすい職場、みんなが働き続けたい職場となるよう努めてまいります。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 森原議員の性的マイノリティーとジェンダー平等に関わってのご質問のうち、パートナーシップ制度についてお答えいたします。
本市では令和5年度からパートナーシップ宣誓制度の導入を予定しておりますが、制度の開始は7月を見据えて作業を進めております。
宣誓受領証の交付を受けたカップルが受けられるサービスにつきましては、代表質問の際にもお答えいたしましたとおり、市営住宅の同居や犯罪被害者等支援の見舞金の支給、災害発生時の罹災証明書、本市総合医療センターでの入院時の各種届出の代理申請が可能となる予定でございます。
また、民間事業者が実施されている各種の家族サービス等についても適用されるよう、民間事業者様等にも協力を依頼してまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司 君) 森原議員ご質問の生理の貧困についてお答えします。
これまでにもお答えしていますとおり、教育委員会としましては、家以外のトイレに生理用品が置かれているのが一般的でない中、まずは個人で生理用品を準備し、対応できる力をつけることが教育の一つと捉えております。
また、生理用品が準備できずに困っている児童・生徒には、それ以外の困り事もあると思います。生理用品を渡すことがきっかけとなり、全面的な支援につながることもありますので、対面で声をかけながら渡すことに意味があると考えております。
しかしながら、児童・生徒の困ることがないように各校のトイレには、生理用品がなくて困ったときにいつでも保健室などで対応できる掲示物を貼るなど、工夫しており、これまで問題なく対応できております。
なお、ご質問の中で、県立高校ではトイレの個室に生理用品が配備されたとのことでしたが、県の教育委員会に確認しましたところ、全ての学校でトイレの個室に設置されているわけではなく、各学校の状況を踏まえた対応をしていると聞いております。
また、県内他市町の小・中学校においても、子どもの成長を包括的に支えていく義務教育段階では、本市と同様に、教育的意義を踏まえ、保健室などでの手渡しをしている状況が一般的であります。
このようなことから、教育委員会としましては一律に設置することは考えておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) じゃあ、再問させていただきます。
まず、パートナーシップ制度では、法的効果がないことはどのようなことがあるでしょうか。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
法的にはいろいろ、市民課の手続等を含めまして、いわゆる夫婦でないと認められないというもの等もございます。こうしたものにつきましては、基本的にはまだまだ法整備ができておりませんので、例えば生命保険等ですね、民間等での受け取りができないとか、そういった例もございますので、こういった点が解消されていく必要があるかなというふうに思っております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 7月をめどにということで計画してくださることを喜んでおります。今後、そのためには、まず市の職員さんの研修であるとか、また就学前から小・中学校に当たって、保育士、教職員の包括的な性教育をさらに、今まで行っていただいているよりも深くしていただく。また、市民への啓発の計画が必要かと思いますが、この点についていかがでしょうか。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久 君) 森原議員の再問にお答えを申し上げます。
市職員に対する啓発につきましては、毎年市職員人権問題啓発講座を開催をしており、様々なテーマに沿った講演会方式での全体研修を開催をしております。また、各職場単位で実施をしております人権研修では、各所属で研修テーマを設定し、人権問題を考える機会を設けておるところでございます。そのほか、人権に関する参考資料等を各課に送付するなど、自己研さん並びに人権について考える機会を持つように努めております。
お尋ねいただきました性的マイノリティーに関する職員への研修、また啓発につきましても、人権施策担当課と連携しながら、制度実施に合わせまして研修等を実施できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司 君) 再問にお答えいたします。
教職員の教育や啓発につきましては、県教委で作成をされています啓発リーフレットを教職員に配布して研修を行っているところでございます。
また、校園所長会におきましても、マイノリティーの理解に関する資料を提示しまして教職員研修を進めていくことを指示したり、各学校への人権教育訪問の際や、教職員に配布しています人権通信において、性の多様性について取り上げ、性的マイノリティーに対する理解促進と、授業で活用できる教材の紹介を行ったりしております。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
市民向けの啓発という部分につきましてでございますが、まず今年2月4日に平成4年度の人権尊重まちづくり市民講座を開催をさせていただいております。この中で、パートナーシップ宣誓制度についてということで、「制度を利用したカップル」と題しまして、性的マイノリティーの当事者の方をお迎えいたしまして講演会を実施させていただいたところでございます。
また、今後人権尊重のまちづくり懇談会あるいはあらゆる研修の機会をご活用いただけますように、新たに性的マイノリティーの人権をテーマとした啓発DVDをそろえていく予定をしております。
また、5年度になりますが、市広報紙におきまして、この制度の特集記事を掲載したりとか、あるいはZTVでの市広報番組での周知、あるいは性的マイノリティーの人権をテーマとしたパネル展等の計画をしているところでございます。
○議長(小西励 君) 質問はありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 私も2月4日のパートナーシップ制度の研修会に参加させていただきました。その中で、性的マイノリティーの方は自分の性について悩み、自殺される方も多いという深刻な状況について当事者の方からお伺いいたしました。周囲の正しい理解がないことが大きな原因となります。誰もがありのままに自分を認めて生きる社会を実現するために、性の多様性と人権についての理解を広げることが必要と考えます。
今後ですけれども、法的効果のある同性婚を実現することが必要と考えますが、市としては今後どのように考えておられますか。市長の見解をお伺いします。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理 君) 森原議員の再問にお答え申し上げます。
これは国の制度としてのものでございますんで、市としてどうこうというのは考えておりませんが、あらゆる市民の方が平等で、そして幸せになれるような形ができればいいなと思っております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) じゃあ、全ての人が幸せにということで、今後ともまた前に進めていただきますようによろしくお願いいたします。
続きまして、生理の貧困についてです。
今のところは問題がないと言われましたが、貧困が見えなくなっているという状況もあると思います。3月1日から8日までは女性の健康週間でしたけれども、厚生労働省が生理の貧困について調査をした中に、生理用品が買えないときにしてほしい支援を問われて、「特に何もない」と答えたのは30%で、約7割の人が何らかの支援を求めているという結果が出ておりました。
令和3年6月から玉木議員、そしてまた井上議員と質問してきましたが、社会の状況も大きく変わり、格差はさらに広がっております。生理の貧困だけでなく子どもの貧困について、今教育委員会としてはどのようにお考えか、認識をお伺いしたいと思います。
○議長(小西励 君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司 君) 再問にお答えいたします。
子どもの貧困につきましては、国の調査によりますと、約7人に1人がいわゆる貧困状態にあると報告をされております。子どもに関わります教育関係者として大変憂慮すべき事態であると捉えているところでございます。
教育委員会としましては、子どもの教育を受ける権利を保障することが何より大事と捉えております。そのためには、貧困の連鎖を断ち切るために学力を身につけることとともに、キャリア教育を充実させることが大切と考えます。将来の目的を持つことで学ぶ意欲を高め、社会的に自立できるよう支援していきたいと考えているところでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 連鎖を断ち切る、それも本当に大事だと思いますが、目の前の子どもたち、7人に1人は貧困の状況で、生理用品がないために学校を休みたいということもアンケート等に出ておりました。ぜひこういうことについては議論していただきたいんですが、これまで教育委員会で子どもの貧困、生理の貧困については議論とかされたことはあるでしょうか。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司 君) 再問にお答えいたします。
内部では議論をしておりますので、その辺はご理解いただきたいと思います。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) これはヤングケアラーなどにもつながる大きな問題と思いますので、ぜひ今後検討していただきますようお願いします。
それから、トイレの件につきましては、メーカーからも多様な性の在り方の視点から提案されているということですので、今後また検討していただけたらと思っております。
それから、ハラスメントの調査の件ですけれども、ストレスチェックの項目に入っているということでした。所属長だけでなくて、全体で共有して意識を高めていくことが必要と考えますので、今後また全庁的に取り組んでいただけたらと思います。
それでは、次の項目に入らせていただきます。高齢者福祉について質問いたします。
1点目、帯状疱疹の予防接種の補助制度が滋賀県内初で新設されます。帯状疱疹とはどのような病気でしょうか。予防接種の費用と補助制度をつくるに当たっての狙い、制度の具体的な内容をご説明ください。
2点目、地域密着移動手段確保事業は小学校区単位での高齢者の移動手段の拡充とのことですが、誰がどのような仕組みで行うものでしょうか。具体的な仕組みや費用負担についてお聞きします。
3点目、高齢者が自力で買物や通院できる交通手段の確保は、生活の質を保ち、元気に暮らしていただくことにつながると考えます。市内59の医療機関とスーパーマーケットに行くのに一番近い停留所の一覧表を作るなど、赤こんバスの利便性を高めることはできないでしょうか。
4点目、本市の健康ふれあい公園の施設整備の狙いはどのようなものでしょうか。令和3年度、4年度の屋内プール、グラウンドゴルフ場、その他の施設の利用の総数と、減免制度がある70歳以上、80歳以上、90歳以上の利用が何人でしたか。狙いに照らして利用状況について市の見解を伺います。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 森原議員お尋ねの高齢者福祉についてのうち、地域密着移動手段確保事業及び赤こんバスの利便性を高めることについて、お答えを申し上げたいと思います。
まず、地域密着移動手段確保事業についてでございますけども、赤こんバスに加えて、より地域と生活に密着した形、高齢者をはじめとする交通弱者に対する買物や通院等生活支援を行うことが必要と考えており、小学校区を単位とする移動手段の仕組みを構築すべく、令和5年度にその実証実験を実施したいと考えております。
具体的な仕組みといたしましては、まちづくり協議会等と委託契約を締結していただき、燃料費や保険料、消耗品費や印刷製本費等の事務経費を委託料としてお支払いさせていただくことをまずは想定をしております。新年度になりましたら早々に市連合自治会幹事会やまちづくり協議会等へ要綱を示し、協議を進めてまいりたいと考えております。
次に、赤こんバスの利便性を高めることについてでございますけども、市民バスは交通空白地域解消という目的上、集落内の生活道路上にも多くのバス停を設置しており、コロナ禍の中においても年間約10万人もの利用があることから、ほぼ成熟状態であるものと考えております。
議員ご提案の内容につきましては、地域交通会議におきましても市民バスに係る情報発信が必要とのご意見もいただいており、ご意見も踏まえつつ、今後具体的な施策について検討してまいりたいと考えております。
いずれの形にしましても、高齢者等の移動手段の確保につきましては、単に交通の利便性ということだけではなくて、医療、介護、またおっしゃっていただいたようなQOLを含めまして、非常に重要な施策だというように理解をしております。
しかしながら、赤こんバスが成熟状態にあるところで、なかなかきめ細かな対応までしていくという拡張性というのは非常に難しい部分もございます。この部分も一定確保しつつ、それぞれ、より身近な範囲で具体的な実態に合わせて、今後実証実験をしながら、確たるものはありませんけども、それぞれ学区の地域の事情というのはそれぞれあろうかと思います。そういう中で、しっかりとした地域の実情に合った形のものを我々と今後試行錯誤しながら、それぞれ市民の皆さん、また自治会等、まち協等の知恵を重ねながら、未来によい形のものが出来上がったらというふうに思っております。そういう意味で、まずこの後第一歩を踏み出していきたいと考えております。ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(小西励 君) 江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎 君) 森原議員の高齢者福祉についてのご質問のうち、帯状疱疹予防接種補助制度についてお答えをいたします。
まず、厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会の資料であります帯状疱疹ファクトシートによりますと、帯状疱疹とは、水ぼうそうと同じウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスで起こる皮膚の病気とされます。子どものときに初感染した後、生涯にわたって脊髄交感神経節の神経節に潜伏感染します。それが加齢、疲労、ストレス、悪性腫瘍、免疫抑制状態などをきっかけとして再活性化し、帯状疱疹を引き起こすと説明されています。
予防接種法に基づく感染症流行予測調査によりますと、50歳以上になると発症頻度が高まり、70歳以上でさらに高くなり、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。
また、帯状疱疹による皮膚症状が消失した後も痛みだけが残ることがあり、この状態を帯状疱疹後神経痛といい、約2割の方が経験すると言われています。この痛みは数か月から数年にわたり、睡眠や日常生活に大きな障害が生じるなど、重篤な場合があり、失明に至る場合もあると言われております。
この帯状疱疹後神経痛は高齢者ほど発症しやすく、長期化することが知られており、高齢化に伴い、今後患者数は増加することが予想されます。
帯状疱疹の発症率を低減させ、重症化を予防する方法として帯状疱疹ワクチンの接種がありますが、任意接種であることから接種費用は高額で、全額自己負担となっております。そのため、市では令和5年4月から、接種を希望される50歳以上の市民を対象に帯状疱疹ワクチン接種費用の一部を助成する制度を予定しております。
帯状疱疹ワクチンには2種類あり、1つは乾燥組替え帯状疱疹ワクチンであるシングリックスです。シングリックスの接種回数は2回で、発症予防効果は90%以上と言われています。もう一つは、乾燥弱毒生水痘ワクチンであるビケンです。ビケンの接種回数は1回で、発症予防効果は50%程度と言われております。接種回数や効能等は2種類のワクチンで違いがあります。
なお、発症予防効果については、厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会の資料によります。
接種費用の助成については、シングリックス1回目接種につき5,000円、1回目から6か月未満接種後の2回目を5,000円、ビケン1回接種につき1,500円を上限として助成いたします。
費用助成をしている自治体は全国で増加しておりますが、滋賀県内ではこれまで助成を行っている自治体はなく、本市が最初となります。
帯状疱疹予防接種費用の一部助成をすることで、接種を希望する方の経済的負担を軽減するとともに、帯状疱疹の発症率を低減させ、重症化を予防することで、特に高齢者のQOL、生活の質を高め、健康寿命の延伸を図ることができると考えております。
○議長(小西励 君) 西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司 君) 森原議員ご質問の健康ふれあい公園の整備の狙いなどについてお答えいたします。
健康ふれあい公園につきましては、子どもから高齢者までが利用できる健康増進のための運動公園をコンセプトとして整備をしたものでございます。
令和3年度の利用者の総数は延べ9万8,107人で、施設ごとの内訳としましては、プール棟が6万1,493人、屋根付多目的広場が1万2,050人、サッカー場が2万4,564人でございました。このうち、シニア減免制度を利用された方は、70歳以上が3,114人、80歳以上が570人、90歳以上が9人でございました。
次に、令和4年度の利用者の総数は、本年1月末現在、延べ10万7,007人で、既に昨年度の総数を上回っており、施設ごとの内訳としましては、プール棟が6万493人、屋根付多目的広場が1万4,438人、サッカー場が3万2,045人でございました。このうち、シニア減免制度を利用された方につきましても、70歳以上が3,697人、80歳以上が921人、90歳以上が12人と、既に昨年度を上回っております。
なお、今年度オープンいたしましたグラウンドゴルフ場につきましては、芝生の生育不足による休止期間が長引き、12月にオープンした関係で、1月末までで延べ31人にとどまっております。
コロナ禍により大幅に落ち込んでいた利用者数も徐々に回復基調が見られますが、まだまだ高齢者の方々のご利用は少ないように思いますので、今後も高齢者をはじめ、より多くの皆様にご利用いただける施設となるよう努めてまいります。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 帯状疱疹の予防接種について伺います。
もともとの予防接種の費用、補助の前の金額についてお伺いします。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎 君) 再問にお答えをいたします。
まず、シングリックスにつきましては、1回接種につき2万円以上、それからビケンにつきましては1回接種につき8,000円程度ということで、任意接種でございますので、各医療機関によって若干の差異はございますけれども、各医療機関において示されているところでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 大変高額な予防接種であるということが分かりました。補助をいただいても、シングリックスであれば1回1万5,000円の2回ということで、大変な費用となります。より多くの方に利用していただくということで、名古屋市なんかでは1万円の補助金にしているんですけれども、本市でも補助金を上げるということはできないでしょうか。
○議長(小西励 君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎 君) 再問にお答えいたします。
帯状疱疹ワクチン接種の費用助成につきましては、現在のところ、県下の他市では例がございませんので、私どもから始めるということであるんですけど、実際どのくらいのニーズがあるのか、それからどれだけ助成をするのが効果的であるのかというのがなかなか想定しにくいというところもございまして、一応ワクチン費用の約3割を助成をするということにさせていただいております。シングリックスが2,000回分、ビケンが1,500回分ということで、今議会において予算提案をさせていただいておりますが、今後の接種状況の当否につきまして注視をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) ぜひ検討をお願いします。
この制度を既に、これから始まるんですけれども、既に自分の健康等を考えた上で打たれた方がいらっしゃるんですが、令和4年度とかに打たれた方についても助成に当てはめていただくというようなことも検討していただけないでしょうか。
○議長(小西励 君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎 君) 再問にお答えいたします。
当該ワクチンにつきましては、2018年以降ぐらいですかね、薬事承認されました。ですので、今日まで何らかの形でワクチン接種をされてる方がいらっしゃるというふうに思います。
制度といたしましては、令和5年4月1日以降ということで、必要な予算も含めまして上程をさせていただいているところでもございますので、今後の接種状況等を見ないといけませんけれども、現在のところでは、過年度に遡及してということは少し難しいのかなと。今後、検討を進めさせていただきたいというふうに考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) ぜひ状況を見て、また検討をお願いいたします。
続いて、地域密着型移動支援についてお伺いいたします。
この補助金の中に運転をしてくださる人への報酬などは入ってるんでしょうか。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
基本的に運転手の報酬という部分については、積算には入っておりません。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) これ介護等でも、送迎だけの場合に送迎時間だけしか報酬が出ないということで、なかなか仕事に就いていただけないということがあるんです。このやり方で持続可能と考えておられるのか、もう一度お伺いしたいと思います。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
来年度実施いたします実証実験の中で、一定よい点と、それから今ご指摘もあるような課題事項も一定見えてくるかと思います。そういった部分を改善しながら、よりよい制度に今後改めていくと、どんどん改善を重ねていくというような考え方でございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 2年前に予算化された通いの場づくりも、ボランティアでやるということで、全市で3自治会しか実施されてない状況ですので、今後また考えていただくということと、安土福祉自動車のやり方を広げるということも現実的ではないかと思いますので、併せて今後検討していただきたいなというふうに思います。よろしくお願いいたします。
赤こんバスについては、今後またいろいろ検討していただくということでよろしくお願いいたします。車両が古くなっていることについて、一度点検とか、更新の時期については検討していただけたらと思います。
続きまして、健康ふれあい公園についてですけれども、市民が今たくさん使ってくださっているという人数は聞いたんですが、実際通っておられる方にお伺いすると、コロナの前でも結構がらがらだったというふうにおっしゃってました。使っていただかなくても劣化は進むということなので、ぜひ安い料金で市民にどんどん使っていただいて健康になってもらうということが必要ではないかと。そのほうが宝の持ち腐れにならないのではないかと思います。
減免制度をつくっていただきましたけれども、野洲市のように、65歳を迎えて年金世代になったら、市から、市の施設については無料で利用できますという高齢者元気カードが届くということを野洲市でやっておられます。この点についても今後考えていただいて、団塊の世代の皆さんが元気で過ごしていただける、そういう対策にしていただきたいと思うんですが、この点についていかがでしょうか。
○議長(小西励 君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司 君) 再問にお答えいたします。
現時点では現制度を有効的にご活用いただいているものと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
なお、一昨年度でしたか、旧市町合併以降、まちまちでございました各スポーツ施設の料金を同種同規模施設ごとに統一する改正を行いましたが、そのときに次の段階としまして、全体的な施設の利用料金の見直し等を検討させていただくと申し上げておりましたので、それに合わせましてもシニア割引の減免率等についても検討していきたいと考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) ぜひよろしくお願いいたします。
最後に、今回、本当に高齢者福祉のことで大変な状況であることだけお伝えさせていただきたいと思います。
今、介護認定を受けに行かれても、市のチェックシートでその時点ではじかれて認定が受けられないとか、ケアマネジャーがいらっしゃらないので、認定されてもサービスが受けられない、そういうことで本当に市民の皆さんが困っておられます。
また、コロナ2類から5類になるということですけれども、訪問介護の皆さんが、行くたびにマスクとか代えたいんだけれども、本当になくて、また消毒して乾かして使ってるような、本当に大変な状況になっております。
ぜひこういう事情についても現場の声を聞いていただいて、今後改善していただきますように強く要望しておきたいと思います。
それでは、大項目3点目、待機児童の解消と放課後児童クラブの拡充についてお伺いいたします。
1点目、さきの議員の質問で、来年度の待機児童を減らすための施設での受入れ人数の見直しを行ったと回答されました。改善について具体的にお教えください。今後の就学前施設の待機児童の見込みと対策について伺います。
2点目、来年度4月からの放課後児童クラブの新設を桐原東、馬淵、北里として民設民営で公募されました。新しいクラブはどこに整備することに決定しましたか。それは利用希望者の受皿となり得たのでしょうか。3クラブのうち2クラブは県外事業者に決定いたしました。市内事業者の応募はなかったのでしょうか。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎 君) 森原議員の待機児童に係るご質問についてお答えをいたします。
保育所などの年齢別の受入れ枠の見直しといたしましては、本市の待機児童の特徴として3歳以上児に待機児童が生じていることから、3歳以上児の受入れ枠の拡充について各施設に協力を求め、前年度よりも15名多い受入れ枠を確保いたしました。
また、ゼロ歳児の入所申込みは少なく、1歳児の入所申込みが最も多いことから、ゼロ歳児と1歳児の入所枠の見直しを求め、前年度と比較し、ゼロ歳児は4名減、1歳児は14名増となりました。
受入れ枠の増えた主な園としましては、きりはら遊こども園において1号認定の減少分を2号・3号認定で拡充され、前年度よりも18名の増、施設整備を行っています安土保育園で15名の増となりました。
今後の待機児童の見込みにつきましては、4月入所に向けて現在も入所申込みを受け付けておりますことから、はっきりしたことは申し上げられませんが、昨年、3歳以上児で生じていました12名の待機児童数は一定減少するように見込んでおります。
今後の待機児童対策は、岡田議員の代表質問にもお答えいたしましたように、引き続き受入れ枠の拡充や見直しを求めるとともに、幼稚園での預かり保育の検討や金田東保育園のこども園への移行に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、放課後児童クラブの拡充についてお答えをいたします。
今年度、桐原東、馬淵及び北里の3小学校に通う児童の受入れを想定し、児童福祉法の規定に基づく放課後児童健全育成事業を行う事業者を公募いたしました。桐原東及び馬淵の2小学校区については昨年10月に、北里小学校区については昨年12月に設置運営事業者を選定し、現在各事業者において、新年度からの開設に向けた準備を進めているところです。
各施設の所在地につきましては、桐原東小学校区については隣接の金田小学校区内の鷹飼町、馬淵小学校区については東横関町であり、この2か所については小学校から距離がございますので、安全確保の観点から車両による送迎を予定しております。北里小学校区については、小学校に近接の江頭町でございます。
次に、新たに整備する放課後児童クラブが利用者の受皿となり得たかという点につきましては、利用申込者の総数を令和4年度と令和5年度で比較しますと、桐原東小学校区で149人から155人に6人増加、馬淵小学校区では47人から52人に5人増加、北里小学校区で66人から76人に10人増加しておりますが、それぞれ1クラブずつ増設したことで、量としての受皿の確保は図られたものと考えております。
また、本市では、新年度の募集に当たり、利用機会の公平性の観点から、一斉申込期間に登録申請を受け付けることとしており、昨年11月に令和5年度の利用の募集を行ったところ、各クラブの受入れ可能人数を超過し、第1希望のクラブへの登録ができなかった方は桐原東小学校区で14人、馬淵小学校区はなし、北里小学校区で14人でございました。そのうち、令和5年2月時点で桐原東小学校区で11人、北里小学校区で11人が他のクラブで登録をされておりますので、第1希望への登録がかなわなかった方にとって、実質的にも受皿となったのではないかと考えております。
次に、公募に応じた事業者につきましては、桐原東小学校区で市内と市外の各1者の応募があり、市内の一般財団法人滋賀YMCAが選定されました。馬淵小学校区では市外の1者のみの応募であり、さいたま市のNPO法人三楽が選定され、北里小学校区では市内1者、市外2者の応募があり、京都市の一般社団法人未来会が選定されました。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 待機児童、今年よりも少なくなるということを喜ばしく思っております。
最後に、北里幼稚園の今後の見通しについて伺いたいと思います。
公立園があることは、その地域の標準的な保育を保障する上で大事であると考えます。今後どのようになるでしょうか。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎 君) 再問にお答えをいたします。
北里幼稚園の件でございますね。さきの議会でもお答えをさせていただいておると思うんですけれども、北里学区に209区画の分譲地ができておりますので、この影響につきまして現在、北里学区内の民間施設と協議検討しているところでございます。
現段階では、北里学区における民間施設の方向が決定をしておりません。したがいまして、北里幼稚園につきましても、今現在方針が定まっていないという状況にございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) ぜひ公立で残していただくようお願いします。
それでは、放課後児童クラブについて再問させていただきます。
北里学区の事業者の決定について、施設も準備し応募された現事業者でなく、また施設もなく、これから建設する県外事業者に決定されました。学区民の一人として納得がいきません。どのような評価で決定されたのでしょうか。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎 君) 再問にお答えをいたします。
まず、当該施設の選定につきましては、選考委員会が設けられておりまして、それから選考基準につきましては募集要項であらかじめお示しをいたしております。主に4点、事業の安定的遂行能力、それから適切な事業実施が可能な施設かどうか、利用者の安全対策をどのように考えていらっしゃるか、サービス向上策、以上の4項目を中心に提出書類及び事業者からのプレゼンテーションを審査をいただきまして、出席委員の評価点の総合点が最も高い事業者が最優秀として特定されたところでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 今、評価について聞きましたけれども、ぜひちょっと選定委員会のメンバーとか要項について教えていただきたいと思います。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎 君) 回答申し上げます。
まず、選定委員会の組織でございますけども、設置要綱によりますと、市子ども健康部長、教育部長、発達支援課長、健康推進課長、子ども・子育て支援に関し学識経験を有する者、小学校の保護者の代表及び小学校長の代表で、計7名の委員で構成するというふうにされております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) また後ほど、要項をください。
それでは、今回3クラブのうち2クラブは、子どもたちが徒歩で通える範囲ではありませんので、民設民営には無理があるのではないか。これは私、この間4年間、ずっと質問させてきましたけれども、やはり公設のこどもの家が必要であると考えます。市がしっかりと今後、子どもたちの安心・安全な放課後をつくるために考えていただきたいと思いますけど、市長、どのようにお考えでしょうか。
○議長(小西励 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 森原議員の再問にお答えを申し上げます。
それぞれ地域にはそれぞれ事情がございますので、我々として最善の方法を考え、対応してまいりたいと思っているところでございます。
いずれにしろ、公設ということになりますと、現在の状況でなかなか土地、そして場所等、難しい問題がございます。現実的に子どもたちの居場所がつくれるような形で対応してまいりたいと思います。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 若い世代の方にきちっと示せるように、今後とも検討していただきたいと思います。
続きまして4項目め、地域防災計画に基づく実効ある危機管理についてお伺いいたします。
1点目、危機管理課と管理調整課の通常業務と災害発生時の任務について、また新設される危機管理監の通常業務についてご説明ください。
2点目、市の地域防災計画の見直しが行われています。見直しはどのような点でしょうか。
3点目、災害情報委託について説明を求めます。どのように活用されますでしょうか。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
岡田総務部長。
〔総務部長 岡田清久君 登壇〕
◎総務部長(岡田清久 君) 森原議員の地域防災計画に基づく実効ある危機管理についてのご質問のうち、危機管理監の通常業務についてお答えをいたします。
市長を直轄とする危機管理部門の責任者である危機管理監は、通常業務として危機管理、消防及び防災に関する事務を掌理し、所管の職員を指揮監督するとともに、日常的に危機管理業務に専念し、危険箇所の確認や気象状況の把握等の想定される危機に係る情報、動向に注意を払うなど、事前の予防、警戒といった未然防止、被害の抑制のための必要な措置を講じるものでございます。
危機管理につきましては、市民の生命、身体または財産に重大な被害が生じ、または生じるおそれがある緊急の事態及び社会的に影響が甚大で市の運営に支障を来すおそれがある事態として、風水害や地震などの自然災害、大規模事故、新型インフルエンザ等の感染症、鳥インフルエンザ等の家畜伝染病などを含むものと認識をしているところでございます。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 森原議員ご質問の地域防災計画に基づく実効ある危機管理についてのうち、危機管理課の業務と地域防災計画の見直しについてお答えいたします。
危機管理課の通常業務につきましては、防災及び消防に関する業務となり、市防災総合訓練を実施するとともに、災害用備蓄品の確保、自治会等の消防施設の整備及び自主防災組織の設置、育成等を行っております。
また、消防団の事務局として、市内各学区のコミュニティー消防センターや消防ポンプ車等消防防災施設、設備の維持管理を行うとともに、火災時の対応や訓練等、消防団活動の業務に当たっております。
災害発生時の任務につきましては、迅速かつ円滑に災害応急対応を実施するため、地域防災計画に基づき必要な対応を行っており、災害対策本部の事務局として本部会議の運営補助を行うとともに、高齢者等避難などの発令判断に係る情報収集及び本部への説明、県、国等との連絡調整等の役割を担っております。
次に、地域防災計画の改定についてでございますが、新たに設置されます危機管理監の役割や位置づけを明記するとともに、地震や水防、土砂災害等の前待機から本部体制の一連の流れの見直しを行っております。
このほかにも、国の防災基本計画の変更及び県の地域防災計画を踏まえた改定、災害救助法の運用の見直しによる改定、帰宅困難者への対応の追記等となっております。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重 君) 森原議員ご質問の地域防災計画に基づく実効ある危機管理についてのうち、管理調整課の通常業務と災害発生時の任務についてと災害情報委託についてお答えいたします。
まず、管理調整課の通常業務につきましては、機能的で良好な生活環境を形成し、保持するため、都市計画法及び道路法等の許認可業務において適正な指導を行い、行政財産の適正な管理を行うため、官民境界確定業務を行い、地籍調査事業の計画的な事業推進を図っております。
また、道路、河川、駅前広場などの維持管理に関しましては、管理事務事業、市道維持補修事業、道路照明灯長寿命化修繕事業、橋梁・トンネル長寿命化修繕事業、河川管理事業を行っております。
また、水防活動に関しましては、水防施設維持管理事業、水防対策活動事業を行い、迅速に水防活動が実施できるよう資材等を確保し、市民が安全で安心して暮らせるよう努めております。
管理調整課の災害発生時の任務につきましては、水防前待機の班体制を引いて、降水雨量、一級河川の水位、土砂災害危険度の状況の情報収集、水門、ポンプ、中小河川、土砂災害危険箇所等の状況確認、土のうの配置、設置、道路冠水等に伴う通行止め措置や倒木等の撤去を行います。災害発生となり得る事態の推移によっては、直ちに複数班体制での対応となり、災害対策本部に移行可能な体制をしきます。
次に、災害情報委託につきましては、令和5年5月中旬から11月中旬まで、気象予報において当市に対する詳細な気象予報を入手することで、細やかな情報の収集と水防対応における体制確認のタイミングや避難についての判断材料を増やすことを目的とするものです。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) それでは、再問させていただきます。
これまでの災害対策について具体的なことからお伺いします。
大きな天気の変化は数日前から天気予報で発表されています。いつの時点からどのような被害を想定して、どんな準備、段取りをされているでしょうか。3つの日について聞きます。1点目、令和3年8月14日の豪雨のとき、2点目、令和4年7月19日のゲリラ豪雨のとき、3点目、今年1月25日の10年に一度の大雪のとき、この前段取りをどのようにされていたか、教えてください。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
令和3年8月14日の大雨につきましては、これは前日から警報を発令しておりましたので、8月13日午前3時9分に大雨警報を発令し、時間内は管理調整課の職員にて水防前体制を取り、それ以降は班体制で対応をした状況でございます。
次に、令和4年7月19日の集中豪雨の対応につきましては、これは7月19日当日午前8時20分頃から水防前待機体制に入り、大雨に備えて、施設、水門、市内では八幡堀の水門の開閉作業を行い、準備をしていた状況でございます。特に豪雨につきましては、いつ頃雨が降り、またその降り方も予想できないことから、通常の警戒態勢で臨んだところでございます。
次に、今年の1月24日の雪寒体制につきましては、すいません。1月25日の大雪の対応につきましては、これは気象庁から10年に一遍という寒波の襲来というニュース等を受けておりましたので、前日の1月24日に雪寒待機体制班長会議を開催し、今後の対応予定について協議を行い、雪寒計画書で計画している内容を確認し、備えたところでございます。
以上です。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) すいません。7月19日、ちょっと何時か聞き取れなかったんで、もう一回お願いします。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。すいません。
7月19日は8時20分頃でございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 今お伺いしましたけれども、降り方とかは予想できないということですけれども、こういった、これ気象庁から出ているものですが、二、三日前から状況は分かっているということがありますので、これは予測していける可能性は大いにあると思っております。
さて、今回の雪寒対策についてお伺いします。
25路線のうち5路線の除雪をされたということですけれども、その中に自転車通学などの子どもたちの路線は入ってるんでしょうか。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
詳細に通学路がどの路線にあるかというのは、正確にちょっと確認はできておりませんけども、市道としましては市道島中之庄線、それから黒橋八木線、官庁街前の道路ですけども、それから八幡山の山裾線、北之庄、多賀付近の道路、そして駅前の駅西庄線、そして安養寺地先の農道の5路線を機械除雪させていただいた状況でございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 25路線のうち、ちょっと見えませんけれども、25路線のうち、これ赤いところだけで25路線なんですけど、そのうち5路線しか除雪しなかったのはなぜなんでしょうか。予算のせいで5路線だったんでしょうか。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。
今回、25路線のうち5路線といいますのは、一応雪寒計画でも明記しておるんですけども、さきの議員の方の質問にもお答えさせていただいているとおり、一応雪が降って道路に10センチの積雪があるときに除雪するということになっておりますので、今回そのような対応で、パトロールをし、確認し、その10センチの積雪と、通行に支障を来している路線について選んで除雪をさせていただいた状況でございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 今、10センチの積雪ということでしたが、市内ほとんど10センチ以上あったんじゃないでしょうか。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。
降雪につきましては、一応市内のパトロールをしている中で、通行の支障等を考えて除雪をしておりますので、10センチ等の部分もほかにもあったかも分かりませんけども、一応対応としては通行に支障を来しているところ、そこら辺を重点的に除雪を行った状況でございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) この日、26日もですけれども、私、赤こんバスの発着、駅で見ておりました。たまたま駅に行くことがありまして、自分も乗らせてもらいましたけど、ほとんどの路線が遅れていましたし、26日については雪が凍結して本当に遅れていたんです。5路線しか通行の支障がなかったというふうに思わないんですが、もう一回そこをお伺いします。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。
一応路線的には25路線、市内も至るところそういう状況も見受けられるところもあったかも分かりませんけども、一応雪寒計画で計画しているその25路線を中心に対応させていただいた状況でございます。
ただ、今回も気温が低い状況が続いて、本来であれば、二、三日太陽が照れば、ある程度雪が解けて状況が改善されるところもあったわけですけども、ただ気温が低いのが続いた状況で、市民の皆様にはご不便をおかけしたかなというふうに考えておりますので、今後そういうことがないようにしっかり計画を練って対応してまいりたいなと考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) ご不便をかけたのではないかのようにおっしゃったんですけど、パトロールされていてその辺は感じられなかったんでしょうか。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。
パトロールしている中で、走りにくいという部分はあるわけなんですけども、除雪についてはある程度、一定路線が指定されている関係で、そこを重点的に今回はさせていただいたところでございますので、今後十分そういうふうに、25路線も含めて、またそれ以外でも通行に支障が出ているところについては、どういうふうに取り組んでいったらいいのか、しっかり考えてまいりたいなと思っております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 再度お伺いいたします。
25路線、雪寒対策はされていたと、それ以外の線について一旦置いときますけれども、予算のせいで5路線だったのか、それとも10センチの積雪がなかったと考えられて5路線しかされなかったのか、どういう状況で5路線のみの除雪になったのか、もう一回教えてください。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。
この5路線を選定させていただいたのは予算のせいではございません。しっかりとパトロールしながら現場の状況を把握し、対応させていただいた状況でございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) ということは、予算ではなかったと。25路線やろうと思えばできたかもしれないということですね。
さて、この10年に一回の寒波で低温だったということです。凍るということは予想できたと思います。今年度、私、馬淵小学校で行われました県の河川計画の変更の説明会に寄せていただきました。県は、大雨が予測される3日前から日野川ダムの放流をしていると言われました。今回の大雪でも夜中から除雪されて、県の所管道路はすいすいでした。市でも同様のことはできないのでしょうか。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。
先ほどもご説明させていただきましたけども、道路に残る積雪の状況で判断していたところでございますので、今後は降雪の予想から事前に対応できるように考えてまいりたいなと思っております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 本当に前もって段取りをしていなかった、そういうことを考えていなかったということと、また道路の状況を見て5路線と思われたということについて、両方について非常に問題かと思います。
さて、さきの議員でも、除雪の情報について問合せがあったということがありました。井上さゆり議員の質問でも、公式LINEで市民からの情報発信は受けるのは検討すると言われました。まず、先ほども市長は周知は必要であるということもおっしゃいました。除雪対象の25路線について、どの路線が除雪対象になっているのか、今どこを除雪しているのかということはLINEに載せればよいと思うんですけれども、またZTVにテロップで流すなどして市民に周知していただくということもあると思うんですが、都市整備部長、いかがでしょうか。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。
議員ご指摘のとおり、さきの議員からの質問もございましたとおり、しっかりと、それからどういう形で発信していけるのか、具体的な路線とか、事前に、朝のこの時間帯、この路線を除雪します等の発信は可能と考えておりますので、今後改善をしてまいりたいなというふうに考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 今回の大雪では事故などは起こっていなかったんでしょうか。事後にまた市内の道路の状況についてとか、市民からどのようなご要望とか困り事があったのか、そういうことについてどういう対策されたのかということを関係の担当課が合同で振り返りとかはされたんでしょうか。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 再問にお答えいたします。
事前に準備の中で班長会議をさせていただき、また1月25日は庁内での会議を開催させていただいて、情報共有をした状況でございます。ただ、今回の雪寒についての振り返りについて、庁内での反省会というか、そういうのはできておりませんので、そこら辺については、ちょっと水防と同じように雪寒についても確認し、次年度に生かせるよう対応してまいりたいなと考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) このことは7月19日の事故のときにも何度もやっぱり私たち問うてきたことなんです。なぜこういう災害が起こったときに担当課全体で何ができて何ができていなかったのか。何かPDCAサイクルとかあると思うんですけれどね。そういうのを全庁的にやっていかないと、単にこれをしました、終了ではね、次の対策取れないと思うんです。7月19日の事故でも、8月26日の会議しか、今私たちが聞いてる中では行われていませんし、それも水防対策の会議だけだったと思います。ここが一番防災対策として問題なんじゃないですか。市長、どう思われます。
○議長(小西励 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 森原議員の再問にお答え申し上げます。
今現在、雪寒の話が出ておりますんで、取りあえずこの点で申し上げますと、今おっしゃっていたような所管ということがございますけども、雪寒計画等、実際に行われていた、もしくは行えたと皆さん感じておられる中にそごがあると、こういう状況だというように思います。そこらあたり、しっかりとやっぱり見直して、やるべきことをやるという体制は組んでいかなきゃいけないですし、現場にまた徹底してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) ぜひお願いします。
昨年9月の定例議会におきましても、一昨年ですね、令和3年9月の議会におきましても、近江八幡市が大雨であったと、土砂崩れもあったということで、議員7人が質問いたしました。その後、慎重に検討してまいりますのようなことは当局からおっしゃったんですけど、その後もそれに対して皆さんでお話をされたというふうな気配を感じておりません。ぜひ今回は来年度と言わずに、今回の大雪についてしっかり話をしていただいて、次なる対策を立てていただきたいと思います。
それでは、危機管理監を本庁に1人置きますということで市長が答弁されました。実際どのような動きになるのか、教えてください。
○議長(小西励 君) 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久 君) 森原議員の再問にお答え申し上げます。
初問でもお答えしましたとおり、危機管理監につきましては、危機管理部門を統括するとともに、庁内調整や関係機関と協議、連絡調整しつつ業務に当たるということでございますので、通常時も含めまして、危機管理課あるいは市全体として、また関係機関を含めたチームの統括者、調整者として対応するものでございます。市長、副市長の一番そばにいて、ダイレクトに協議、それから指揮命令を迅速に行うというものでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 私もチームが必要だと思います。それで、そこでお一人いらっしゃるんじゃなくて、今回、消防関連の仕事は消防署に残していただき、地域防災対策課などという形にしていただいて、直接危機管理監の下に数名の方を置いていただき、先ほど言われましたような地震、水害、それから感染症対策などなど、常時チームで全庁的な災害対策の在り方について検討していただくことが有効かと思いますが、その点についてもう一回、いかがでしょうか。
○議長(小西励 君) 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久 君) 森原議員の再問にお答えを申し上げます。
1人というか、危機管理監は部長級職員ということで、市長、副市長に一番近いところで通常から配置をするということでございます。あと、1人で判断するとか、そういうことではなくて、当然情報の、昨日の西津議員のご質問にもお答えしましたとおり、日常的に危機管理業務に専念をするなど、情報の一元化を行う一つのハブとして、迅速な対応、協議、指揮命令のために危機管理監を設置するというものでございますので、今言われましたチームというふうな部分であったりとか、それからどういうふうな運用の仕方をするのかについては、体制、運用の中で、どういうふうな形が一番いいのかという中で検討してまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 様々な気候危機の関係で、これまでと災害の様相が変わってきております。ですから、本当に常時危機管理をどうするということを地域防災計画と併せて実効ある対策をする、そういうことのためにチームをつくっていただきたいと思っております。
まず、全庁的な危機管理意識を高めていくためにですけれども、8月末の総合防災訓練だけでなくて、日常的な訓練が必要と考えておりますけれども、現在庁内ではどのようになっていますでしょうか。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
全庁的な訓練につきましては、8月の防災総合訓練に集約をしておりまして、その他危機管理では、防災総合訓練の企画運営等を行うとともに、J-ALERTや滋賀県防災行政無線の情報伝達訓練あるいは国が実施します大規模災害の発生を想定しました物資要請や受入れ等のシステム操作を行う訓練などに定期的に取り組んでいるところでございます。その他、学区等で行われます防災訓練に、要請に応じ、危機管理課や現地班の職員が参加いたしまして、学区の役員の方と避難時の動きの確認やワンタッチパーティションの設置等の訓練を行っております。
また、環境課では、滋賀県が主催します災害廃棄物仮置場設置運営現地訓練におきまして、環境省、滋賀県及び県内市町の職員のほか、廃棄物事業者団体も参加される中で、災害廃棄物が発生した際の動きを実際に体験する訓練、あるいは水道事業所では、滋賀県水道協会が主催します県内水道事業者を対象とした水道水質汚染事故を想定した水道事故対応の机上演習及び県が主催します県内の下水道事業者を対象とした下水道不明水に係る災害情報伝達訓練、そして都市整備部では、出水期前に土のうを作るなどの水防訓練、総務部では、近江八幡市庁舎等消防計画に基づきまして、地震の発生に伴い火災が発生した想定で、消火、通報、来庁者を想定した避難誘導の訓練など、それぞれの分野ごとでの訓練を実施しているところでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 私が申し上げているのは、例えば今回の大雪、または大雨などのときに、今から災害対策に入るので通常業務はちょっとストップしてこういう体制で行きますよみたいなことを実際に職員の皆さんが体験しておくということがすごく重要だと思うんです。これ消防署でいただいてきた冊子ですけれども、ふだんとまさかのブリッジをするということが書かれておりまして、全く違う性質を持っているように思いますけれども、そうではなくて、防災業界では、ふだんできないことはまさかのときにもできませんと書いてあります。ですから、ふだんから防災意識を持って、どういう訓練をしておくか、どういうふうにすぐにスイッチ入れ換えて、業務を置いて、どこでどうするかみたいなことをやっていただくということが非常に重要だと思いますので、ぜひ今後そういう訓練について考えていっていただきたいということを強くお願いいたします。
最後に、本当に今、市の防災対策が問われております。最後になりますけれど、もう一回市長に危機管理の意識について、市長どういうに思っていらっしゃるかが一番大きいと思いますので、市長の防災に対する認識をお伺いします。
○議長(小西励 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 森原議員の再問にお答えを申し上げます。まず一番の原点として、いろいろあるんですけど、やるべきことをまずきっちりできるようにするという、そこはもう一回しっかり見直さないかんというふうに思ってます。
これ一番最初の代表質問の中で、市政方針も考えたんですけど、過去こうであったらこうではなくて、目的を考えて物づくりをやっていこうということを申し上げたと思うんです。今、そういう中で、これまでこうであったからずっと同じようなことをやっているというような状況というのが多分、私の知らないところを含めまして多分あるんじゃないかなというふうに思っております。これについてしっかり見直しながら、体制の再構築というのをしていかなきゃいけないなと思っております。よろしくお願いいたします。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) ぜひ市長、陣頭指揮を執っていただいて、本当に全庁的に防災に備えていっていただきたいと思います。
続きまして5点目、地産地消を進め、持続可能な農業について質問させていただきます。
農業は、肥料、飼料、燃油等の高騰で経営が続けられない状況に追いやられております。代表質問に対し、市は農業のデジタル化、スマート化を上げられました。全ての農業者がこの方向でもうかる農業へと移行できるとお考えでしょうか。
本市の主たる農業者である水稲、野菜栽培農家、家族農業や集落営農の今後に対し、どのようなビジョンをお持ちでしょうか。
2点目、市内の酪農農家の経営状況について現状を伺います。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励 君) 小西産業経済部長。
〔産業経済部長 小西勝己君 登壇〕
◎産業経済部長(小西勝己 君) 森原議員お尋ねの地産地消を進め、持続可能な農業についてのご質問にお答えします。
まず、全ての農業者がデジタル化、スマート化による方向でもうかる農業へと移行できるのかのご質問ですが、農業の現場では依然として人手に頼る作業や、熟練者でなければできない作業が多く、省力化、人手の確保等が重要な課題であります。このような状況を踏まえ、デジタル化、スマート化はロボット技術やICT等の先端技術を活用し、作業の自動化により人手を省くこと、作業の記録をデジタル化、自動化することにより、熟練者でなくても生産が可能となること、気象データのAI解析により農産物の生育や病害虫を予測し、高度な農業経営が可能になることなど、生産現場の課題を解決するための一つの有効な方策ではありますが、農業者の経営形態や経営規模によっては、スマート農業の導入における費用対効果が見合わず、全ての農業者がスマート化に移行することは困難であると考えております。
また、もうかる農業の実現には、言うまでもなく、いかに収入を上げ、生産コストを抑えていくかが重要であり、スマート農業の導入だけではなく、需要に応じた農産物の生産と産地づくりの形成、6次産業化や観光業など他産業との連携による取組等が必要であると考えます。
次に、今後のビジョンについてのご質問ですが、本市の農業のビジョンとして、効率的かつ安定的な農業経営基盤の強化を目指すとともに、担い手等が育成され、農業が魅力とやりがいのある産業として活気が出ている姿を目指し、その実現に向けて、3つの視点から取組を進めているところでございます。
まず1点目に、強い農業の構築として、必要な機械、施設等の基盤整備を進め、経営基盤強化を図り、競争力を強化するとともに、2点目に、多様な担い手の育成確保として、地域計画の策定において将来の地域の多様な経営体の在り方を地域の話合いを通して検討することとしており、地域農業を支える多様な新規就農者や担い手の育成、確保のため、続き国や県の制度を活用しながら、農業経営基盤強化に向けた取組や経営安定化に向けた取組等に対して支援してまいりたいと考えております。3点目に、農産物の高付加価値化として6次産業化への取組支援のほか、環境に配慮した持続可能な農業を推進しており、地元農産物の魅力を広く発信してまいりたいと考えております。
次に、市内の肉用牛、乳用牛の農家の経営状態の現状についてのご質問にお答えします。
議員ご承知のとおり、畜産農家におきましては、ウクライナ情勢、円安等の影響を受け、家畜配合飼料等の生産コストが上昇し、畜産経営に多大な影響を受けているものと認識しております。
市内肉用牛・乳用牛飼養農家の経営状態につきましては、経営形態や経営規模により異なりますが、標準的販売価格が標準的生産費を下回った場合に、その差額の9割が補填されます肉用牛肥育経営安定交付金制度、いわゆる牛マルキン制度におきまして、肉専用種は直近1年では令和4年11月販売分でマルキン発動がされたものの、ほかの月は発動されていません。
また、農林水産省が公表しております農業物価統計の全国平均販売価格によりますと、総合入荷は令和4年平均10キログラム当たり1,036円に対し、令和5年1月は1,074円となっております。
また、JA全農が公表しております資料によりますと、地域別、畜種別、銘柄別により異なりますが、令和5年1月から3月期の配合飼料供給価格については、飼料情勢、外国為替情勢等を踏まえ、令和4年10月から12月期に対し、全国全地畜種総平均トン当たり1,000円値下げすることを決定されております。
しかしながら、依然として市内畜産農家の経営は、家畜配合飼料高騰等により経営が厳しいものと推測しておりますので、生産コスト削減のため、飼料用米や飼料作物の作付及び耕畜連携による市内循環をより一層推進するとともに、今後におきましても情勢を注視しながら、必要に応じて支援を講じてまいります。
○議長(小西励 君) 質問の途中ですが、ここで休憩をいたします。
午後2時37分 休憩
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午後2時51分 再開
○議長(小西励 君) 再開します。
質問はありますか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) まず、市内で飼育されている肉用牛と乳用牛の頭数についてお伺いいたします。
○議長(小西励 君) 小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西勝己 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
法定調査による令和4年2月1日現在の市内農家戸数は、酪農家5戸、肉用牛肥育農家34戸で、飼養頭数は乳用雌牛424頭、交雑種及び繁殖牛を含む肉用牛6,766頭でございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 同じように牛を飼っていらっしゃるわけですけれども、肉用牛と乳牛では餌の値段が全然違うということについてご存じでしょうか。肉用牛については、大体80円ぐらいの飼料を10キログラム1日に食べる。それとわらを食べるということで、約1,000円の餌代がかかります。それに対して、牛乳を作り出す乳牛は、1キログラム100円の餌を1日で24キログラム食べます。この24キログラムですけれども、たんぱく質を作るために濃厚な餌が必要ということで、濃厚飼料をたくさん食べるということで、大体それで1キログラム100円の餌が24キログラムで、2,400円餌代だけでかかると。大きな差があります。また、水もたくさん飲む。それから、搾乳機等の洗浄にも水道代がかかる、電気代もかかります。それから、夏になれば、ホルスタインはオランダ産で北欧向きですので、夏にはすごく弱いので、ずっと送風機をかけ続けるということで電気代がかかる。そういうことで考えますと、先ほども言われましたが、牛乳の値段は1リットル100円なんです。そうすると、1日1頭平均が30リットルの牛乳を出すと3,000円なんですけれども、そこから餌代の2,400円や水、それから電気代、様々な施設投資のお金など引いたら、ほぼ手間賃はないと。このような状況で、本当にデイリーカウと言って、一日も休めないのだということを言われていました。その寄せていただいた農家さんでは、五、六十頭の乳牛を飼っておられましたけれども、2か月で17万円から18万円は水道代がかかるから、せめて産業用の水道料金というのをつくってもらえんやろかと、そういうこともおっしゃってました。
この乳牛は、近江牛のようなふるさと納税にはなりませんけれども、県内の学校給食の牛乳として、地産地消で安心・安全なものを作っていただいております。ぜひ、この頭数を見たら、もう全く頭数が違いますので、できることなら、がんばれ「近江牛」の制度などを乳用牛にも当てはめていただきたいと思うんですが、その点いかがでしょうか。
○議長(小西励 君) 小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西勝己 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
乳用牛飼育農家におかれましても、肉用牛と同様、大変厳しい状況であるということは認識しております。これは乳用牛だけではないんですが、事業の継続を支え、再起の糧とするために、県の事業継続応援金に加えて、本市の独自施策として事業継続応援金を実施しておりました。これらの事業の活用により、減収に対する支援の一助になったかなとは考えております。今後も引き続き動向を注視しながら、必要に応じて支援を検討してまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 先ほど、5戸の酪農家がいらっしゃるということでしたけれども、昨年まで、今年度まででしたか、JAグリーン近江の圏域では、5軒の酪農家が廃業されたと。今後も岡山学区の農家が3月で廃業されるということも聞いております。本当にショックです。ぜひ至急検討していただきたいと思います。
それから、集落営農、何で困っておられるというふうに思ってらっしゃるのか、ちょっと聞いてみたいと思います。
○議長(小西励 君) 小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西勝己 君) 森原議員の再問にお答えいたします。
農業従事者の高齢化や後継者不足が進んでおりますが、集落営農におきましても役員やオペレーターの高齢化が進み、集落営農を担う人材不足により集落営農組織の継続性が課題であると認識しております。
このような状況を踏まえ、本市では集落営農組織で構成する近江八幡市集落営農連絡協議会において意見交換や研修会を重ねており、また東近江地域管内における集落営農組織等を対象にした研修会への参加を呼びかけるなど、課題解決に向けて取り組んでいるところでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 一定理解してくださると思いますけども、年間200時間働いて報酬は20万円と、これでどうやって魅力がある農業ができるのかと、本当に嘆いておられました。その方、73歳でしたけれども、あと5年できるかなと言うてはったんですけれど、それが実情かと思います。こちらも至急よろしくお願いいたします。
それでは、管理委託とインフラ整備の諸課題について4点お願いいたします。
1点目、学校給食センターの施設整備事業について、これまで10年間に総点検は何回行われましたでしょうか。
長寿命化全体では、さらにどのような施設改修が必要で、費用総額はどうなるでしょうか。
2点目、最終処分場の管理委託で金額が突出している。令和5年度と7年度の改修の内容はどのようなものでしょうか。
単年度より数年間の長期委託のほうが費用を平準化できるとされましたが、リスクはないでしょうか。
3点目、積年の課題である国道477号の上野町の踏切の歩道拡幅について、市も県土木事務所に要望されていると聞いています。整備の見通しについて伺います。
4点目、湖東幹線の進捗状況について伺います。以前、市は住民の納得なしにはこの計画を進めないと回答されました。令和5年2月現在の進捗状況について伺います。
以上、初問といたします。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 森原議員ご質問の管理委託、インフラ整備の諸課題についてのうちの一般廃棄物最終処分場包括運営事業についてお答えを申し上げたいと存じます。
最終処分場につきましては、令和3年度に令和30年度までの20年後を見据えた延命化計画を策定しております。設備の修繕や整備を計画的に実施していくこととなっております。
議員ご質問の令和5年度の主な整備内容といたしましては、汚泥排出設備の整備を計画しており、整備機器が多岐にわたるものとなっております。令和7年度には排水処理槽、汚泥濃縮槽の汚泥かき寄せ機及び第1調整槽の攪拌機の整備等行う予定をしております。
このように修繕整備の内容が異なるため、年度ごとに修繕費用に大きな差が生じることから、単年度ごとの財政支出を平準化する観点から、5年間の長期契約といたしたところでございます。
複数年にわたる長期委託のリスクについてでございますけれども、契約期間内に物価変動により当初契約額と実際にかかる費用が見合わなくなるおそれがあることから、物価スライド制を導入することで物価変動リスクに対処することとしておるところでございます。
また、管理上のリスクにつきましては、従来の単年度契約時と同様の業務のモニタリングを実施することとしており、長期委託を行うことで生じるリスクはないと考えており、むしろ長期間を見据えた管理がなされることで、安定した管理運営が図れるものと考えているところでございます。
他の質問については関係部局よりご回答申し上げます。
○議長(小西励 君) 栄畑都市整備部理事。
〔都市整備部理事 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部理事(栄畑隆夫 君) 森原議員の管理委託とインフラ整備の諸課題についてのご質問のうち、国道477号篠原駅北側の踏切の歩道部分拡幅についてお答えいたします。
国道477号における上野町地先のJR琵琶湖線踏切内の歩道整備は、さきの代表質問でもお答えしましたように、滋賀県道路整備アクションプログラムへの掲載と一日も早い事業実施に向けて県に対し要望しているところでございます。
この滋賀県道路アクションプログラムの見直しについては、現在県において公表に向けた準備を進められております。このことから、整備の見通しについて現段階でお答えできる状況にございませんので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
次に、県道大津守山近江八幡線、中部湖東幹線の進捗につきましては、令和3年度に小田町、野村町、水茎町、元水茎町、牧町、大房町など、関係する自治会に対する住民説明会を開催され、現地測量の承認を得られた自治会から地形測量を実施されている状況でございます。
○議長(小西励 君) 西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司 君) 森原議員の給食センター施設整備事業についてのご質問にお答えいたします。
当給食センターは、1日当たり9,000食の調理能力がある大量調理施設であり、厨房機器のほか、空調やボイラー、除害設備など、多くの設備がございます。
点検については、法定点検として年限的に義務づけられているガス、電気、ボイラー、換気、給排水設備などのほか、必要に応じて揚げ物機や真空冷却機などの厨房機器の点検も行っているところでございます。
ご指摘いただきました腐食箇所につきましては、地下ピット内にある蒸気配管で、劣化状況を容易に把握することが困難なところでございました。これまで蒸気漏れが発生した箇所については、その都度点検を行ってまいりましたが、全ての地下ピットまでは点検ができておりませんでした。今後は定期的に地下ピット内部をはじめ施設全体の点検を実施し、施設の適正な維持管理に努めてまいります。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) まず、給食センターについて再問させていただきます。
総点検は10年間に何回行われたというのは、すいません、聞き逃していたら申し訳ございません。もう一回聞かせてください。
○議長(小西励 君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司 君) 再問にお答えいたします。
それぞれ法定で定められておりますものにつきましてはしておりましたけれども、施設の総点検としては行っておりませんでした。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 予算書の写真を見せていただきまして、大変驚きました。腐食が進んでいて、中を蒸気が通っているということで、この蒸気で蒸された食品等を食べることになっているのかと思うと、ちょっと本当にびっくりしたんですけれども、今後この地下ピット、今までは難しかったかもしれませんが、点検の回数をどんなふうにしようと考えてらっしゃいますでしょうか。
○議長(小西励 君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司 君) 再問にお答えいたします。
現在は検査対象外となっておりますこの地下ピットの配管につきましても、建物の法定点検に合わせまして、今後は3年に一度は点検してまいります。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 蒸気というのは圧力もあって高温でもありますし、劣化が激しいところと思います。ぜひきちっとこれから見ていっていただきたいなと思います。
それから、今後点検されるということで、費用総額とかはどのぐらいになると予想されてますでしょうか。
○議長(小西励 君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司 君) 予算の関係でございますが、代表質問でもお答えしましたが、たちまち劣化が激しい洗浄室内の壁と屋上のダクトを改修するための予算としまして、来年度1,300万円余りをお願いしておりますけれども、そのほかにつきましては、現時点では施設全体の詳細な点検ができておりませんので分かりかねます。地下ピット内の配管を含めまして、施設全体の調査を長期の休みが取れます今年の夏休みにも行いたいと考えておりますので、その結果を受けまして今後改修計画をつくっていきたいと考えているところでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 子どもたちが食べるものに関係する大切な場所です。真剣にまた取り組んでいただけると思いますけれども、今後ともよろしくお願いいたします。
続きまして、最終処分場のことですけれども、どういう中身で改修してくださるのかが分かりました。本当に周りに住んでいる者は、最終処分場から有害なものが出ないかとか非常に心配しておりますので、環境的な問題について今後の見通しとか、今の状況とかを少し教えていただけたらと思います。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 再問にお答えをいたします。
最終処分場につきましては、主に行ってます処理の内容が雨水とかで、いわゆる埋め立てしている部分にたまった水をきれいにして放水するというのが主な内容になってますので、これらにつきましては常時検査等を行いまして、数値をしっかり把握してると。その中でモニタリングもさせていただいているという状況にございます。これにつきましては地元で運営協議会等をおつくりいただいてますので、こういった中でもご報告をさせていただいているという状況でございます。
また、埋立てにつきましては、今の状況でいきますと令和15年度末頃までが埋立期間、それからその後10年から15年にわたって、その後の浸出水の処理を適切に行っていくと、こういう見込みをしているところでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 地下のシートとかの劣化とかということについては心配ないでしょうか。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 再問にお答えいたします。
それにつきましても適時検査等も行っておりまして、今のところ問題がないということで確認をしているところでございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 全国的にこういう最終処分場の周りでの問題がちょっとニュース等に出ていることもありますので、今後ともぜひ厳正に見ていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いします。
次に、3点目ですけれども、国道477号の踏切の歩道部分ですけれども、私も議員にならせていただいてからずっと課題と考えておりました。毎年、議員団で県土木事務所、それから県庁において要望に上がっているんですけれども、この間も、つい先日も東近江土木事務所に、道路課に伺って、どんな状況ですかということをお聞きしましたら、アクションプログラムに上げていかなあかんと思ってるし、課題であるとは感じているというふうにおっしゃってました。いま一度、本当にここ、今度JR橋の架け替えによって、今まで使っていた橋を使えなかったり、積雪とか強風の場合に、仮設橋でなくて踏切を子どもたちが通るということも考えられますので、きちっと整備をしていただきたいと思うんですけれど、その点についてもう一度、強く要望していただきたいなというふうに思いますが、その点、既にしていただくんですけれど、もう一回聞いてもいいでしょうか。
○議長(小西励 君) 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫 君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
初問でもお答えをしましたように、今までも幾度となく要望してきたところでございますけれども、国道477の整備期成同盟会におきましても毎年要望させていただいておりますので、引き続き強く要望をさせていただきたいというふうに考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 結構大型トラック等が通りますし、危険ですので、ぜひよろしくお願いいたします。
最後になります。湖東幹線の進捗状況です。今、住民説明会を行って測量をしている地域があるというふうにお伺いしましたが、これは測量したということについては、それで進めていくという状況なのか。もう一回、その測量は何のための測量か、確認させてください。
○議長(小西励 君) 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫 君) 再問にお答えをいたします。
現在、地形測量ということで、予備設計をする前段の測量をしていただいております。あくまでも測量に承諾をいただいた自治会さんについてのみさせていただいているという状況でございます。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 以前からもお願いしていることですが、この道路も四十数年前からの計画ということで、社会情勢も変わってますし、このような大雨の災害等がございますので、皆さん水害等については非常に神経質になっていらっしゃると思います。ぜひ、前もご答弁いただきましたけれども、もう全ての自治会の納得があって進めるということについて、もう一回確認させてください。
○議長(小西励 君) 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫 君) 再問にお答えいたします。
もちろん全体の自治会さんのご同意というのが当然望まれるわけでございますけれども、この道路につきましては、議員ご存じのとおり、県が事業主体でございます。今後どのような進め方をしていくのか、どういう進め方をするのが効率的なのかについては、県で考えていると思いますので、私からはそのことについては回答を差し控えさせていただきますけれども、いずれにいたしましても、地域の皆さんの合意形成なくてはこの道路は進まないと思っておりますので、そこについては合意形成ができるように今後も進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(小西励 君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子 君) 今後、本当に合意をしていただくということと、出口の問題もございますので、ぜひ慎重に検討していただくことをお願いいたしまして私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小西励 君) 以上で森原陽子君の個人質問を終わります。