録画中継

令和5年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月7日(木) 一般質問
小川 広司 議員
(1)浄化槽設置整備事業補助金について
(2)観光振興について
◆21番(小川広司君) 政翔会の小川広司でございます。
 今日は、1点目に浄化槽設置整備事業補助金について、2点目に観光振興について質問いたします。
 まず、浄化槽設置整備事業補助金についてであります。
 本市は、災害に強いと言われる浄化槽について、県とともに面的整備を推進されてきました。浄化槽設置に係る補助金は、国、県及び市がそれぞれ3分の1ずつを負担し、設置者に交付されていました。しかし、平成31年4月に国は単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換に重点を置く方針を示し、浄化槽更新時における合併処理浄化槽設置に係る補助金を廃止しました。滋賀県は、この国の方針に合わせ、国と同様に浄化槽更新時の補助金を廃止しました。当時本市においては、市が負担してきた補助金をそのまま残していただきました。そして、今年度4月からは、これまで国、県が負担してきた補助金も負担する補助金交付要綱に改正されています。現在浄化槽設置更新に係る費用は200万円と言われている状況ですから、本市の対応は設置者にとれば大変ありがたいことであります。私の町内は浄化槽地域でありますから、この本市の対応は私どもにも適用されることとなりました。小西市長の踏み込んだ補助金施策に感謝しています。
 浄化槽の更新は、寿命30年と言われていますから、多くの浄化槽が更新を迎えるのは少し先になります。現在は年に数基程度とお聞きしています。
 さて、今まで述べてきたことなどは、我が会派の現副議長、辻議員の今年3月議会の代表質問やその回答で詳しく触れておられます。私は、今日の質問では、現在の補助金交付要綱を維持していただきたいと思う一方で、これからの本市の経費負担について心配する立場から取り上げました。
 まず、滋賀県は、国が浄化槽更新の補助金を出さないと決めたからそれに倣って出さないと平成31年4月1日に要綱を改正されたと聞いています。しかし、私は、このことがおかしいと言わざるを得ません。平成27年9月28日に公布され、同日から施行された琵琶湖の保全及び再生に関する法律は、国民的資産である琵琶湖を健全で恵み豊かな湖として保全及び再生を図り、もって近畿圏における住民の健康な生活環境の保持と近畿圏の健全な発展に寄与し、湖沼がもたらす恵沢を将来にわたって享受できる自然と共生する社会の実現に資することを目的とするものですとされています。そして、その法律第10条には、国及び関係地方公共団体は琵琶湖の水質の保全及び改善が近畿圏における住民の生活及び事業活動にとって極めて重要であることに鑑み、水質の汚濁の防止のために必要な規制等の措置を講じるとともに、下水道そして浄化槽、農業集落排水施設、農業用用排水施設などの整備及び管理、その他必要な措置を講ずるよう努めるものとするとあります。また、琵琶湖の保全及び再生に関する基本方針の中の琵琶湖保全再生施策に関する基本的な事項の中には、「下水道、浄化槽、農業集落排水施設、農業用用排水施設等の社会資本については、適切な維持・管理・更新を行うよう努めるものとする。」とされています。
 今述べてきたことなどから考えるなら、滋賀県がいとも簡単に浄化槽更新時の補助金を出さないと決めたことは理解し難いところであります。本市は、先ほども述べましたように、国及び県が出さないと決めた浄化槽更新時の補助金を出すことを決めていただいておりますが、これから先、更新すべき浄化槽が多く重なってくる時期が到来したときの財政支出を私は本当に危惧しております。
 お聞きいたします。
 本市は、小西市長をはじめ関係部局から、これまでも国や滋賀県への補助金復活に向けての要望活動、あわせて同じ要望を持つ県内各地域の行政区への働きかけも積極的に行ってこられたと考えています。本市の最近の要望活動などについて詳しくお答えください。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 澤井市民部長。
             〔市民部長 澤井 保君 登壇〕
◎市民部長(澤井保君) 小川議員の浄化槽設置整備事業補助金についてのご質問にお答えいたします。
 議員お示しのとおり、耐用年数の目安とされる設置後30年を経過する浄化槽が年々増えてまいります。そのため、浄化槽設置者の負担を軽減することを目的として、更新に係る本体の入替えにおいても平成31年に廃止された国、県の補助分を含めて新設時と同額の補助金を本年4月から市単独で交付できるよう補助金交付要綱の改正を行いました。全国的には整備や普及といった課題が主であるのに対し、滋賀県については令和3年度末時点における汚水処理人口普及率が全国で第2位の99.1%となっており、維持管理や更新が主な課題であると考えております。
 滋賀県が制定している滋賀県生活排水対策の推進に関する条例第9条におきまして「県は、合併処理浄化槽の設置に関する支援を行う市町に対して必要な財政上の措置を講ずるものとする。」と規定されております。また、滋賀県が令和3年3月に改定した第2期の琵琶湖保全再生施策に関する計画には、浄化槽について法定検査受検率の向上などによる適正な維持管理及び更新を推進する旨が記載されており、単に国の方針に従うのではなく、国民的資産である母なる琵琶湖の保全及び再生を主導的に進めていただくためにも積極的に取組を進めている市町を支援すべきと考えております。
 以上のことから、今日まで様々な機会を通じて更新に係る補助制度の復活の要望をしてまいりました。直近では、去る8月25日に市長自ら県庁に出向き、要望書を直接提出してまいりました。また、例年どおり、市長会を通じまして県に対して要望を提出する予定であります。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 小川広司君。
◆21番(小川広司君) ご回答ありがとうございます。
 再問っていうよりも、今回答で紹介されました滋賀県生活排水対策の推進に関する条例また琵琶湖保全再生施策に関する計画(第2期)では、明確に合併浄化槽の設置の推進と設置のための財政支援並びに適正な維持管理及び更新の推進をうたっております。本市のお考えのとおり、県は積極的に取組を進めている市町を支援すべきとの考え方は私は当然のことだと考えます。
 今回改めて環境課に浄化槽の設置状況、浄化槽更新に関して発生する補助金額などを算出していただきました。それによると、浄化槽の整備実績は4,000基を超えており、そのうち更新補助の対象となるものは2,000基を超えております。そこから実際の更新される浄化槽を想定していただきました。浄化槽の耐用年数は、先ほども申し上げてましたが、30年と言われてますから、新築の住宅の耐用年数70年と考えると浄化槽の更新は2回必要ということになってきます。そういった内容も含めて検討していただいているのですが、それによりますと今から約3年後には整備の波に類する形で更新の波が到来し、令和8年から令和18年の10年間で約700基の浄化槽が設置後30年を経過する想定になるとされています。その全ての浄化槽が直ちに更新する必要があるというわけではありませんが、経過年数とともに需要は確実に増加する見込みとされています。仮にこの700の浄化槽が7人槽と仮定し、全てが更新するとなると約3億円の補助金額となります。国、県の補助がある場合と比較すると、約2億円の負担が発生する見込みと試算されています。この更新のための費用負担は、設置者個人にとっても同じですが、必ず発生します。避けて通れない必要経費であります。先ほど市は県への要望活動をこの8月25日にも行ったとお聞きしました。滋賀県が平成31年まで行っていた補助を復活することを求める要望活動は今後も続けていただくことを強くお願いいたします。あわせて、国への要望もお願いします。
 また、私も議員として県、国への要望をしっかりと今後とも続けていくことを今回の質問を機に改めて決意したところであります。どうかよろしくお願いいたします。
 1番目の浄化槽についてはこれで終わります。
 次に、観光振興について質問いたします。
 今回近江八幡市観光振興計画が改定され、スタートしています。観光はまちづくりそのものと考える本市において、まちづくりの根底にある精神、思いなどは大切な無形資産の一つであり、それらを継承する重要な時期にあると観光振興計画の中でうたわれています。その中には、多様な移動手段の提供、地域資源、環境の保全、観光動態の観測、財源の確保などを言われています。
 さて、今年のさきの6月議会で大川議員が質問されていますが、その回答に、今回策定した計画では市内に点在する観光資源の連携や観光情報の発信強化などの課題とそれに対する施策を設定したと言われています。そして、今年度は、点在する観光資源をつないだ観光ルートを策定し、新たな観光プロモーションを展開していく予定ですとしています。そして、ルート策定に当たっては、観光事業者連携プラットフォームを準備しているとされていました。私は、このルート策定のお話が出たときから気になっておりましたので、今回質問に観光施策を入れております。
 具体的にお聞きいたします。
 まず、1つ目であります。ルート策定に当たって対象地域などを考えておられるのですか、また準備は進んでいるのですか、お答えください。
 2つ目に、近江八幡市第1次総合計画の基本目標の一つである観光の振興の個別計画が市観光振興計画でありますが、その中に観光客の受入れ体制の整備があります。今日の質問はこの課題を主に取り上げてまいりますが、観光については昨年12月議会でも少し取り上げ、自動車、自家用車に頼らない交通網についての意見交換も少ししております。また、観光振興計画の中でも触れていますが、具体化される内容はお考えがありますか、観光客の受入れ環境整備はその他のことでもすぐにでもやれることもあるのではないかと私は考えるのですが、今年度か近い将来実施されようと具体的に何か検討されていますか、以上2点についてお聞かせください。
 3つ目に、交通網の整備で市長は高速道路とのアクセスを言っておられました。このことは重要なことだと私も考えています。今年5月から既に工事が始まっています岩倉バイパス、完成は数年先でありますが、蒲生インターへの接続が期待されます。また、計画の実現を求めている段階ではありますが、国道8号の整備計画、いわゆる国道8号バイパスは産業や人の移動に大きな影響を与えます。そして、観光がまちづくりそのものと考える近江八幡市に大きく影響することを私は確信しています。このような道路網がもたらすこれからの観光政策、特に国道8号整備計画の要望に取り組んでいくことが必要ではないでしょうか、お考えをお聞きいたします。
 最後に、観光客が宿泊されるところについてであります。最近は民泊を希望される方も少しずつ多くなってきてると仄聞しています。施設状況、観光客の意向はいかがですか、また行政側としてはどのようにお考えですか、お聞きいたします。
 以上、数項目の具体的な質問をいたしましたが、ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
             〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 小川議員ご質問の観光振興についてお答えいたします。
 まず1点目、観光ルート策定における対象地域と進捗状況についてですが、対象地域は八幡堀周辺などの観光スポットをはじめ、琵琶湖岸、西の湖周辺や安土地域など市内全域を対象にしております。進捗状況につきましては、本年6月頃から市内観光地のフィールドワーク調査を複数回実施し、8月には市内観光地周辺で観光客を対象にアンケート調査を実施しております。また、並行して、7月と8月には市民や団体、観光関連事業者に参加いただき、意見交換の場としての観光プラットフォーム会議を開催しております。今後調査で得られた情報とプラットフォーム会議での意見を踏まえ、観光ルートの設定を進めていく予定でございます。
 次に、2点目の観光客受入れ環境の整備についてですが、観光ルート策定と併せて本市に到着された後の移動方法を現在検討しております。具体的には、今後レンタサイクルや電動キックボードなどを活用し、複数の移動手段を組み合わせた市内観光の実証実験を実施する予定でございます。また、いかに本市での滞在を楽しんでいただくかを意識した地域の魅力を盛り込んだ観光情報のウェブサイトを今年度中に公開する予定としております。
 次に、3点目の交通網の整備についてお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、観光振興において交通網の整備は不可欠なものと考えております。特に国土の基幹道路であり、広域の幹線道路である国道8号の整備は、本市にとって観光振興の促進だけにとどまらず、産業の振興などまちづくりそのものに関わってくるものと考えております。しかしながら、本市から竜王町を経て野洲市に至る区間は整備計画がないことから、関係市町と連携し、機会あるごとに国に対して要望活動を行っているところでございます。今後の要望活動に当たっては、議員のご指摘を踏まえ、観光振興等についても要望内容に盛り込んでまいりたいと考えております。
 次に、4点目、民泊及びその利用状況ですが、現在町なかや郊外の農村部また沖島に民泊施設が、徐々にではありますが、開業されております。各事業者様にお聞きしますと7月から8月は一定の需要があるようですが、通年の状況については十分な情報を収集できておりませんので、今後利用状況の把握に努めてまいりたいと考えます。宿泊施設利用者の意向につきましては、伝統的な日本家屋に泊まれること、また八幡掘や水郷、農村風景など立地に対する評価も高いとお聞きしております。行政といたしましても、民泊を通じて国内外からの旅行者が地元の魅力に触れていただき、滞在時間や観光消費の増加につながればと考えており、観光ルート策定と併せてSNSなど昨今の情報ツールを活用した発信に努めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 今観光についてのお答えをいただきました。再問に入る前に、ついせんだって、9月3日の日でありますけれども、私ども千僧供町の御館前遺跡で古墳時代の中期から後期にかけての12棟の竪穴建物跡が見つかったということで説明会がございました。どれぐらい来られるんかなと思ってましたら、120名を超える方たちが見に、見にっていうか、説明を聞きに来ていただきました。私ども町内は1か月ほど前に説明会をしていただいてましたのでそれほど多くはなかったんですけども、本当に遠くから来られてました。このように、関心があることに関してたくさん来られるんだなというのが分かりました。もう既にその部分は埋立てが始まっておりましてもう見られない状況となっていますけれども、そういうようなことがありました。観光もそういったことでいろんな関心を持っていただければお客さんは来られるんじゃないかなというのがますます確信を持ってきてるところではあります。
 今ご回答いただきました中で、国道8号の整備計画、これを求めていくことは、今おっしゃっていただきましたように観光にとってこの道路を、観光だけじゃないですけど、産業にとって近江八幡市の今後の行く末を考える上で本当に大事なものだということを強く私も国道事務所なり国に訴えていきたい、このように考えておりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
 そして、民泊についてでありますが、現在経営されている関係者にお聞きしますと、7年前は1軒だったらしいですが、現在はたしか10軒に増えてるんじゃないかと、こういうように思うとおっしゃっておられました。回答でもいろいろと今後のこと、また宣伝のことをしていただきました。ぜひよろしくお願いしたいなと、こう思っております。ただ、民泊経営には何かクリアしなければならないことがいろいろあるようでありますので、そういった点も行政が一緒になって解決していってあげてほしいなと。古い町家を壊すのではなく再活用していくと、こういう立場でやっておられる方もいらっしゃいますので、ぜひともご協力していただいて近江八幡市の観光に役立っていけばいいかなと思っております。よろしくお願いいたします。
 さて、観光客の受入れ環境整備でありますけれども、ちょっと細かいところから、今すぐできるような観光対策っていうことで、今お答えの中になかったようなところで質問を、質問っちゅうか、問うていきたいなと、こう思っています。
 観光客の方に看板、案内板の設置ですね、こういうのがちょっと少ないんではないかなと、こういうふうに、観光に携わっておられる方からも何とかならないだろうかと今回お聞きしました。それと、ちょっと不親切ではないかなと、こういうところもちょっとお聞きしています。
 そのうちの一つに、八幡堀周辺ではなくて私どもの馬淵学区でありますけれども、東横関地域であります。中山道を武佐から歩いてきた方が東横関の村の中を通り竜王町に向かって歩いていくんですけれども、堤防に上がっていきます。上がって右折しますと竹町に入るんですけども、スポーツセンターとかができてますけども、その上にちょうど上がり切ったところに早くから中山道の看板が立っています。何の看板かといいましたら、ここに昔は船の渡し場があったんですという看板でございます。その跡形も少し残っていますということで書いています。しかし、そこまで来られた方は今度どっちへ行ったらいいか分からない。だから、どういうことが起こってるかというと、今町内の人たちにどちらへ行ったらいいんですかということをよく問われるらしいです。私も何年か以前に、復活させていただいた議員のときにどなたかに言っていたんですけども、いまだにそのままで竹町へ歩いていかれる方もいらっしゃるそうです。そうすると、どんどんどんどん違うところに向いて歩いていく。ちょっと手前でご存じの方、最近はSNSなりで、国道8号へ行って橋を渡ると竜王から守山へ行けるんですけども、こういったところの言うたらちょっとした看板、こういう気遣いが観光客を迎えるのに私は大事かなと。今回担当者の方とお話ししてきまして、ぜひとも横関のところは追加看板を立ててくださいねと、こう言ってるんですけども、こういったところがどうかなと。
 日牟禮神社のところにたくさん車が止まってます。ここの駐車場がよしとするかしないかは別としましても、たくさん来られることは事実であります。そうすると、近江八幡市に沖島はここにあるんですよ、安土城跡はここにあるんですよっていうような看板は一つも見受けられませんね。その辺、そういったところをどのように考えていらっしゃるか、今私が言うたところで考えてもらってもいいんですけども、もし何かあればお答えいただけますか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
 まず、観光案内板、誘導板に関してのご質問なんですけれども、目的地周辺まで誘導する案内看板は非常に有用なものでありまして、これまでから一定整備してきたところであるというふうには考えております。また、最近におきましては、特に自動車等でお越しになる方々につきましてはナビゲーションシステムであったりスマートフォンの地図アプリ、こういうものを活用される方も多いというのが実態となっております。誘導看板につきましては、景観との兼ね合いもあるところがありますので、誘導看板の在り方も含めて検討が必要というふうに考えております。
 また、東横関町付近の中山道ルートの誘導に関しては、議員のご指摘も踏まえまして、順路が初めて来られた方にも分かるような標示方法について設置も含め検討させていただきたいというふうに考えております。
 それから、市全域の観光案内ができるようなものを特に多くの観光客が来られるところにも設置したほうがいいのではないかっていうことがあるんですけれども、特に八幡堀かいわいですと八幡堀かいわいだけでも本当に見どころがたくさんあるっていうこともございますので、そこで特に観光案内所等から情報を収集できるよう誘導、そういったところへの誘導っていうのをまずはした上で、次来るときには、例えば沖島へ行ってみたいであったりとか安土地域に行ってみたいであったりとか、そういうような促しができるような取組をさせていただければっていうふうに考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 今言っていただきましたように、次来るときに、あっ、こういうとこがあるんなら来たいなと、こういう思わせるような看板が大事かなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 そして、今八幡堀かいわいで明治橋から付近のルート案内板を現地の関係者の皆さんが何か考えて、自分らでお金も出し合って作ろうやないかと、こうおっしゃっておられるようでありますので、その点、ぜひご協力いただいて前に進むように、何か伝建地区っちゅうことで何か看板の設置も非常に難しいということもお聞きしてますけども、ぜひとも前へ進めていただきたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 それから、何か細かいことが続きますけども、私ども、よく見てますと、この夏の暑い日も雨の日もバス停で待っておられる観光客、特に正神町のあそこはよく気がつくんですけども、駐車場の横ですね、ああいったところに屋根のあるバス停、駐車場1つ分潰せばいけるんじゃないかな、そして観光関係に携わっておられる方が、歩いておられる方がちょっと腰をかけたいと、そういう椅子がちょこっとあればいいなと、こういうようなこともおっしゃっておられますけど、そういう細かいところはいかがでしょうかね。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) バス停等における屋根つきの待合スペースっていうことだと思いますが、まず小幡観光駐車場につきましては、ご承知かと思いますが、小幡観光駐車場の奥に屋根のついたあずまやがあります。そこが観光客の方がなかなか気づかれないっていうこともあると思いますので、観光駐車場を管理している職員等がバスの待ち時間も含めてそちらで休憩されるよう促したりとか、そういうこともやっていければと思います。また、多くの場所におきましては、今の小幡の観光駐車場のように確保できるスペースがなく、歩道上にバス停が、実際にベンチを置いておられるところも多数あります。そうしたところは、物理的な問題もありますので、なかなか難しい。その中で、またどのような休憩スペースがよいのかっていうことはまた検討しつつ、バス運行事業者であったり道路管理者とも協議させていただく必要があるのかなっていうふうには考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 小川広司君。
◆21番(小川広司君) いきなり違う質問みたいになりますけども、近江八幡駅の南口、階段下のトイレなんですけど、大変古くて何とかしてほしいなというのは前から言ってるんですけど、どのようにお考えですかね。あそこはどこが直す施設なんですかね、それも併せてご返事いただけますか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 観光担当で所管してるわけではありませんけれど、観光客が実際に利用されるトイレでもあります。そうした中で、現状において観光客から直接私どもに苦情が来ているわけではないんですけれども、やはり近江八幡の玄関口のトイレがきれいであることは望ましい状態だというふうに思いますので、状況把握もしつつ、所管している部署ともどのように維持管理していくのがよいのか相談させていただきたいというふうに考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 観光客もさることながらサラリーマンの方も朝よく使ってらっしゃいますし、ぜひとも本当に何とかしてほしいなと思っております。
 あと、いろいろあるんですけども、今国土交通省が、観光におけるっていうよりもMaaS、モビリティー・アズ・ア・サービスっていうんですかね、このMaaSを進めておられます。令和5年度日本版MaaS推進・支援事業がもう既に募集されて応募も締切りになっていますけれども、こういった支援事業に何か取り組むっていう予定はございますかね、お聞きします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 小川議員がご指摘いただきましたMaaSっていうのは、いろいろな交通手段をデジタルデバイス、インターネット等を活用して組み合わせていろいろな提供をしていこうというサービスっていうものというふうに理解しておりますけれども、近江八幡市の場合で考えますと、現状ではですけれども、観光客の方々の年齢層等を踏まえますとデジタルでなければ使いづらいMaaSっていうものにつきましては現時点ですぐに導入っていうことは考えておりません。ただ、他市町で既に実証実験等を着手されたりっていう部分もございますので、今年度の観光ルート策定業務の中で他市町の状況調査等を現在行っているところでございますので、それらの結果も踏まえて、近江八幡市にとって有効であれば取り組んでまいりたいというような考え方を持っております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 小川広司君。
◆21番(小川広司君) MaaS、今もちょっと説明いただきましたけど、国土交通省の資料によりますと、「MaaSとは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものです。」と、こううたわれています。今はまだテスト段階かもしれませんけども、滋賀県では、もうご承知だと思いますけど、大津で2019年に大津市における観光地型MaaS実証実験、それから2020年に、さらに大津なんですけども、大津市中心市街地及び比叡山周遊の活性化を目指した大津市版MaaS実証実験、この2つが滋賀県で取り組まれてる、また国土交通省が認めた事業となっています。ぜひ近江八幡、今後どういう方向に向いていかれるか分かりませんけども、今後25兆円ですかね、大きな事業になるというようなことも言われておりまして、ぜひ取り組んでほしいなと、こう思っています。
 大津が、今紹介しましたけども、地域課題で挙げておられたのが、公共交通の利用者の減少や運転手の高齢化等による公共交通の減ってきたところ、それから廃止などによる公共交通の利便性の低下や観光客の減少、さらには利用者の減少などによる公共交通事業者の経営の悪化、あとはコロナウイルスの影響による観光業者の業績の悪化、こういったことを地域課題として取り組まれたようであります。よく似た課題はどこでも持っていますし、近江八幡も持っていますけども、ただ交通がどれほど行き渡っているかとか、いろいろございますし、いろんな業者さん、交通業者も含めて、そういったところとの連係プレーが非常に大事な取組だと言われています。私も実際どのような事業になっているのか具体的にはあまり分かっていませんけれども、こういった取組に補助金を出して進めようとしている国交省の、国交省と、観光ですから、近江八幡、この辺も部局が違うのかもしれませんけども、その辺、しっかりと見ていただいて、お金も取り込んでもらって、そういった事業にも魅力を示して近江八幡の観光をぜひともこれからも考えていってほしいなと、こういうふうに思っています。
 今日はそれぐらいのところで質問を終わりたいんですけども、聞く人によって観光の考え方をいろいろ持っていらっしゃることが今回よく分かりました。同じように同じ地域で観光業者であって観光に取り組んでおられるんですけども、いろんな考えがあるということで、市も委員会をつくっていろいろ検討していただいてますけども、それだけに限らず地域の、先ほども聞いたとかアンケートを取ったとか、こうおっしゃっておられましたので、そういったところも含めてぜひともいろんな意見を聞きながら、それで近江八幡市の方針はぶれずに進めていくと、こういうところが、それともう一つだけ言っとけば、観光のやり方がいろいろやっぱり変わってきてるということをぜひともやっぱり常に心に留めて考えていってほしいなと。こういうところは、私は今回いろいろこういう質問をするに当たっていろいろと調べましたらやっぱりそういうところは大事かなと、こう思いましたので、最後に申し述べて、この質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で小川広司君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。