録画中継

令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月5日(火) 一般質問
久郷 定彦 議員
1 防災、緊急事態対応について
◆3番(久郷定彦君) 皆さんおはようございます。政翔会の久郷定彦です。どうぞよろしくお願いをいたします。
 防災、緊急事態対応についてご質問をさせていただきます。
 国は、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策として、令和3年度から令和7年度の5年間を集中的に実施する対策期間としております。基本的な考え方は、近年の気候変動の影響により、気象災害が激甚化、頻発化し、南海トラフ地震などの大規模地震は切迫している。また、高度成長期以降に集中的に整備されたインフラが今後一斉に老朽化をするが、適切な対応をしなければ負担の増大のみならず、社会救済システムが機能不全に陥るおそれがある。このような危機に打ち勝ち、国民の生命、財産を守り、社会の重要な機能を維持するため、防災・減災、国土強靱化の取組の加速化、深化を図る必要がある。また、国土強靱化の対策を効率的に進めるためには、デジタル技術の活用などが不可欠である。このため、激甚化する風水害や切迫する大規模地震などへの対策、予防保全型インフラメンテナンスへの転換に向けた老朽化対策の加速、国土強靱化に関する施策を効率的に進めるためのデジタル化等の推進の各分野について、さらなる加速化、深化を図ることとし、令和7年度までの5か年に追加的に必要となる事業規模などを定め、重点的、集中的に対策を講ずるとございます。
 重点的に取り組むべき対策として、激甚化する風水害や切迫する大規模地震等への対応、予防保全型インフラメンテナンスへの転換に向けた老朽化対策、国土強靱化に関する施策を効率的に進めるためのデジタル化等への推進、この3つが挙げられております。
 この中でも、激甚化する風水害や切迫する大規模地震などへの対策の中で、防災公園の機能確保に関する対策があります。本市においては、今定例会で市民広場や公園整備事業を上程をされております。市民広場は八幡病院跡地を整備することとしています。この計画は、庁舎整備基本計画で、これからの時代を見据えた官庁街の在り方として整備されます。しかしながら、基本コンセプトには防災機能を有する記述がございません。官庁街から県道2号線付近の地域では、毎年のように豪雨の際、道路や歩道が冠水をしております。この冠水対策として、市民広場に調整池や貯留施設を整備することはお考えにならないのでしょうか。また、それ以外の場所で貯留施設をお考えなのか、またはその流域河川の整備対策で賄えるのかお伺いします。
 もう一つは、予防保全型インフラメンテナンスへの転換に向けた老朽化対策の中で、農業水利施設等の老朽化対策、上下水道管施設整備の老朽化対策について、本市においてはどのような対策を講じられておるのか。特に、地中に埋設されている農水管の耐震化や上下水道管の耐震化についてお伺いします。
 以上を初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 大林産業経済部長。
             〔産業経済部長 大林一裕君 登壇〕
◎産業経済部長(大林一裕君) 久郷議員の防災、緊急事態対応についてのご質問のうち、農業水利施設等の老朽化対策についてお答えします。
 当市が直接管理する農業水利施設につきましてはございませんが、各土地改良区においてアセットマネジメント中・長期計画を策定され、農業水利施設等の老朽化対策を行われております。また、各土地改良区のアセットマネジメント技術検討会に市も構成員として参加しております。
 農水管の耐震化につきましては、農業水利施設の老朽化対策を優先的に進めている段階であり、農水管の耐震化まで対応できていない状況でございます。
○議長(岡田彦士君) 福本水道事業所長。
             〔水道事業所長 福本盛重君 登壇〕
◎水道事業所長(福本盛重君) 皆さんおはようございます。
 初めに、久郷議員ご質問の官庁街から県道2号線付近の地域の冠水対策についてお答えいたします。
 本市では、令和3年度に雨水管理総合計画を、令和4年度に雨水管理総合計画に伴う実施計画を策定いたしました。本計画の中で、最優先対策地域でありました黒橋川第3排水区、主にアル・プラザ前の浸水対策については、今年度基本設計業務を発注し、当該地の貯留施設の大きさや場所を決めるため、浸水シミュレーションを行いました。結果としましては、現在滋賀県東近江土木事務所が実施されております一級河川三明川のしゅんせつ工事が完了すると、当該地は計画降雨や既往最大降雨に対しては浸水が発生しない結果となったことから、貯留施設を整備することは見送る判断をいたしました。よって、現時点においては市民広場及びそれ以外の場所での調整池や貯留施設を整備する予定はございません。
 次に、上下水道管施設整備の老朽化対策についてお答えいたします。
 上水道管につきましては、現在老朽管及び非耐震管の速やかな更新を図るため、管路DB、設計、施工一括発注の導入を進めながら耐震管への更新を行っております。
 更新に当たりましては、日本水道協会により耐震管として位置づけられている耐用年数が100年とされているGX形ダクタイル鋳鉄管や高密度ポリエチレン管等を使用することで耐震化を図るとともに、防食スリーブを施工することで耐用年数のさらなる延命化を図っております。
 また、消火栓や空気弁等の管路施設に関しましても、重要な部分についてはステンレス製や耐震型のものを使用することで、長寿命化や耐震化を図っております。
 このほかにも予防保全型インフラメンテナンスとしましては、令和3年に近江八幡市水管橋等点検要領を策定し、これに従い老朽管の老朽度の高いものから計画的に修繕工事を実施しております。
 下水道管路施設に関しましては、管路更生を行い、耐久性の向上を図っております。
 また、令和7年度に下水道総合地震対策計画を策定し、順次地震対策を講じる予定でございます。本計画は、重要な下水道施設の耐震化を図る防災と被災を想定して被害の最小化を図る減災の考え方を組み合わせた総合的な地震対策計画であり、これに基づいて事業を進めてまいります。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 久郷定彦君。
◆3番(久郷定彦君) ありがとうございました。私が今回、市民広場を活用した防災機能を果たす貯留施設整備の提案をいたしましたが、これからの公園は防災機能を確保する対策が必要であります。日常においては、幅広い年齢の方々の憩いの場の公園が非常時にも役立つようにデザインしようという考え方です。1次避難場所の公園整備対策だけではなく、今後新たに整備をされる広場や公園施設にはフェーズフリーを形にしていかなければならないと考えます。
 アル・プラザ前の浸水対策については、河川整備において対策ができるということで安心をいたしました。引き続き、しっかりとした対策整備をよろしくお願いいたします。
 また、インフラメンテナンスですが、高度成長期以降、本当にたくさんの施設整備が競うかのように行われてきました。結果、その寿命も同じような時期になり、老朽化対応をしっかりと考え、実行しなければいけない時期になりました。能登半島地震の復旧復興においても、特に下水道など、地中に埋設してある整備の対策対応が遅れております。本市においては、農水管も多くございます。これからも担当部署の皆様には、各団体、各機関との連携をしっかりしていただき、防災・減災対策をやっていただくようお願いを申し上げます。
 再問をさせていただきます。
 このような事案の対応、対策以外にも防災・減災、緊急事態の対応はたくさんの事案がございます。安心・安全な生活基盤強化についての質問がさきの政翔会、沖代表による代表質問の中にもありましたが、本市の地域防災計画における災害復旧復興計画の具体的な説明をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中村危機管理監。
◎危機管理監(中村治雄君) 再問にお答えいたします。
 本市地域防災計画におきましては、河川、道路、公園などの原形復旧に併せて将来の災害に備える公共施設の災害復旧計画を速やかに充実し、復旧事業の早期実施に努めることとしております。さらに、市民が安心して暮らせる安全で災害に強いまちづくりを目指し、市総合計画や防災ビジョンなどを踏まえつつ、復興の基本方向を明確にするため、復興計画を策定することとしております。
 復興計画の策定に当たっては、関係機関の代表者による復興計画策定委員会を設置し、被災の状況、地域の歴史、文化等の特性、被災住民及び公共施設管理者の意向等を勘案しながら、関係機関と協議を行い、原状復旧あるいは中・長期的課題の解決を図る計画的復興のいずれによるかの検討を行うものであり、この計画は市民の明日への希望を与える重要な計画となるものであります。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 久郷定彦君。
◆3番(久郷定彦君) ありがとうございました。今年度令和5年度より本市の危機管理の部署が市長直轄の組織となりました。このことは、私大いに評価をし、また期待もしております。来年度令和6年度市政運営基本方針の中に、持続可能な社会の実現へのステップとして、自然災害対応の体制強化を図るとございます。予算においても、災害システムや防災無線整備の事業対策を挙げられております。このような時代だからこそ、もっと多くの防災・減災、そして緊急対策に必要な整備事業を考えていただきたいと考えております。
 最後になりますが、安心・安全なまちづくり、このためにより多くの対策をしていただくことをお願いし、私の個人質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で久郷定彦君の個人質問を終わります。
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