近江八幡市議会
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中塚 理恵 議員
令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会 3月7日(木) 一般質問
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内容
会議録
令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月7日(木) 一般質問
中塚 理恵 議員
1 特殊詐欺対策について
2 学校での取り組みについて
①安心できる学校検診について
②中学入学時の保護者負担軽減について
③英検の検定料助成について
◆5番(中塚理恵君) 皆様こんにちは。公明党の中塚理恵でございます。
初めに、能登半島地震におきまして、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして、昼夜を問わず復興・復旧にご尽力いただいている全ての皆様に感謝申し上げます。
それでは、発言通告書に基づき、大項目2点について質問をさせていただきます。
大項目1、特殊詐欺対策について。
今から20年前のことになりますが、2004年8月19日午前10時に我が家に1本の電話が鳴り、出ると滋賀県警交通課の大久保と名のり、ご主人が赤信号で止まっている車に衝突事故を起こされ、今気が動転され、ショック状態になっておられるので、安定剤の薬を飲んでもらおうと思いますが、今までに薬を飲んで副作用などありませんかというところから始まりました。
私は、電車通勤をしている主人が、なぜ車をと、一瞬疑念は生じましたが、車で移動する何か仕事があったのかと、話に乗せられていきました。
相手の助手席には妊婦の奥さんが乗っておられ、けがをして病院に行かれたと。私は被害者の方とも話をし、特に妊婦の奥さん、おなかの赤ちゃんが心配で、何度も謝り、警察官、被害者との話は続いていきました。主人が会社に言わないでほしい、示談を望んでいる。示談がまとまらないと、今日は拘留してもらうことになるとも言われました。
そして、ついに示談金の話になり、保険のことで話をしますので控えてくださいと言われ、損害賠償金216万円、病院代108万円、補償金200万円と、それぞれの金額を示しながら、合わせて524万円かかりますと、驚く金額を言われました。
私は、そんなお金は、家にはありませんと言うと、補償金は後でいいので、324万円は用意してもらいませんとと。それでも、そんなお金は用意できない。10万円、20万円でも難しいですと言うと、少しきつい口調になり、そんなんでは話になりません。さらに、被害者の方に代わられ、恫喝するような口調で、そら示談はできんなと言われました。
私は、本当に怖くなって、黙ったまま自分の携帯電話から恐る恐る主人の携帯に電話をかけてみると、もしもしと普通に返事が返ってきて、そこで初めてだまされていることに気づき、でも、本当に恐怖心でいっぱいでしたので、相手に何も言えずに、静かに受話器を下ろしました。
その後、すぐに警察にも電話をし、被害こそありませんが、報告はしました。その日は、夏休みということもあって、小学校4年生だった娘が横で心配そうに聞いていましたが、途中から怖くなってベッドで泣いていたと、後で話をしてくれたことを思い出します。
2000年頃から、テレビや新聞でおれおれ詐欺という言葉が使われ、当時、新聞でも毎日被害記事が載っているのを私も読んでいて、何でこんなことに引っかかるのだろうと、正直思っていました。しかし、実際電話を受けると、犯人の巧妙な手口にしっかりだまされてしまいました。後日、この出来事を地域の集まりで寸劇をして、被害防止に努めたこともあります。
我が家では、この出来事の後、家の電話機は、基本、留守番電話に設定、そして電話会社にナンバーディスプレーに申込みをし、登録されていない番号は出ないようにしています。
また、今年に入って友人から聞いた話ですが、昨年12月、彼女の88歳の義父の携帯電話に知らない番号で着信があり、出るとお孫さんにプレゼントをしませんかという内容だったそうです。その方は、孫に喜んでもらえるならと話に乗り、寒い中、自転車で離れた銀行まで走ったそうです。そして、ATMに向かうところで、ちょうど娘さんから電話が入り、お父さんどこにいるのと聞かれ、銀行にいることの事情を話すと、それは詐欺よと止められ、事なきを得たということです。その後も、何度か同じ人物から連絡があったようですが、家族が着信拒否の設定をして、解消できたそうです。
特殊詐欺の被害はとどまることはなく、近年では、ウクライナ支援詐欺、災害被災者支援詐欺など、善意に付け込む卑劣な手口も増え、虚偽メールによるワンクリック詐欺等、ますます巧妙化しています。
ここで、タブレットの配付資料をご覧ください。
これは、昨日の公明新聞の記事です。大きな見出しに、「特殊詐欺過去15年で最多、電子マネーカードの購入指示する手口横行」ということで、現在増加している事例や被害防止のポイントを紹介してくださっています。参考にしていただければと思います。
令和5年の特殊詐欺の認知件数は1万9,033件、被害額は441億2,000万円と、前年に比べて総認知件数及び被害額は共に増加しています。滋賀県においても、被害件数266件、被害額6億2,400万円と、令和4年に比べ件数、額とも増加し、その被害に遭われる多くは高齢者の方々です。
そこで、5点にわたり質問をさせていただきます。
1つ目に、本市における昨年度の被害状況と未然防止の状況、またそれぞれの近年の推移をお教えください。
2点目に、被害防止対策として、どのような対策を講じておられますか。
3点目に、特殊詐欺の多くは電話による犯行であることから、警視庁は未然防止策として、ナンバーディスプレーや録音機能など、迷惑電話防止機能を有する電話機を使い、留守番電話は常時設定しておき、内容を聞いて折り返しが必要な電話だけかけ直すことを習慣にしましょうと言われています。
このことから、高齢者への電話録音機能など、迷惑電話防止機能を備えた機器の購入費の補助についてのお考えはありますでしょうか。また、自動通話録音機の無料貸出しを実施してはいかがでしょうか。
4点目に、訪問による詐欺防止対策として、これらは事前に電話で、あなたの預金が不正流用されたや還付金があるなどだました上で、市の職員、警察官、金融機関職員を名のって訪問し、キャッシュカードや通帳を預かるといった手口です。
これに加え、訪問販売や不審者との接触を防ぐためにも、モニター付インターホンを設置することによって、より一層の防犯対策になると考えます。モニター付インターホン購入費用の補助についてのお考えはありますでしょうか。
5点目に、最後に、近年闇バイトと言われる犯罪が若年化し、問題となっています。これは、SNSやインターネットの掲示板で、仕事の内容を明らかにせず著しく高額な報酬の支払いを示唆するなどして、犯罪の実行者を募集する投稿を掲載し、簡単に高収入を得られるならと応募させ、強盗や詐欺といった犯罪に加担することで逮捕に至ります。
そこで、本市において、未成年者で逮捕に至った事象は起きているのでしょうか。
文部科学省は2023年8月10日、全国の学校設置者に向けて、少年をアルバイト感覚で犯罪に加担させないための対策についてと題した事務連絡を出しています。本市においての取組をお教えください。
以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
澤井市民部長。
〔市民部長 澤井 保君 登壇〕
◎市民部長(澤井保君) 皆様こんにちは。午後からも、引き続きよろしくお願いいたします。
それでは、中塚議員ご質問の特殊詐欺対策につきましてお答えします。
近江八幡市及び竜王町地域が対象となる近江八幡署管内での令和5年中の特殊詐欺被害状況は6件で、被害額は357万5,748円、未然に阻止した件数は35件であります。
近年の被害件数につきましては、令和2年からは5件前後で推移しておりますが、議員お示しのとおり、県内の特殊詐欺被害件数及び金額は増加傾向にございます。
本市の被害防止対策といたしましては、市や近江八幡警察署などの関係機関で組織する近江八幡地区防犯自治会において、年金支給日である偶数月の15日に、主に市内スーパーや金融機関での詐欺被害未然防止のための街頭啓発活動の実施や、本市タウンメール発信による注意喚起を行うほか、市内で発生した犯罪やその対策方法などを掲載した啓発広報チラシ、地域安全ニュースの定期的な発行、市広報の今月のくらしの豆知識のコーナーやZTVの行政番組テレはちで、特殊詐欺の事例を挙げて注意喚起を行うなど、市民の被害未然防止のための様々な啓発活動に努めています。
また、被害に遭われる方の多くが高齢者ということから、高齢者を狙った犯罪対策として、消費生活相談員や消費生活サポーター、はちサポによる消費者教育出前講座の中で、詐欺の未然防止の啓発と注意喚起を行っております。
続きまして、電話録音機能など迷惑電話防止機能を備えた機器の購入に係る補助及び自動通話録音機の無料貸出し、インターホン購入費用の補助の実施につきましては、県及び各市町の動向や本市での被害発生件数の推移を注視し、調査研究してまいりたいと考えております。
続きまして、闇バイトに関するご質問にお答えいたします。
本市において、未成年者で逮捕に至った事象は、近江八幡警察署に確認しましたところ、令和4年中に1件、令和5年中はゼロ件でした。
今後も引き続き市民が詐欺被害に遭わないよう、警察署をはじめ関係機関との連携を強化し、被害防止に当たっての啓発活動を努めてまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 大喜多教育長。
〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 中塚議員ご質問の闇バイトと言われる犯罪が若年化し、問題となっている中で、文部科学省から出された事務連絡に関する取組についてお答えします。
特殊詐欺や闇バイトについての注意喚起は、8月10日付の文部科学省からの通知以前にも、滋賀県警察本部から5月23日に通知がありました。
これらの通知は、速やかに市内小・中学校に周知し、警察との連携を強化するとともに、長期休暇前には、闇バイトの具体的な事例を紹介しながら、児童・生徒が犯罪に巻き込まれないための指導を行うよう指示し、学校において、発達段階に応じて注意喚起を行いました。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ご丁寧な回答、大変にありがとうございました。
県内の発生件数から比較すると、近江八幡署管内での発生件数は少ないように見受けられます。これは、答弁にあります様々な媒体を通して、未然防止啓発と注意喚起を行ってくださっている効果が大きいのではと考えます。しかし、被害件数がゼロではありません。ここで再問させていただきます。
昨年度の被害件数6件は、どのような詐欺だったのでしょうか。また、阻止した件数の35件は、どのような経緯で阻止できたのか、お教えください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
澤井市民部長。
◎市民部長(澤井保君) 再問にお答えをいたします。
特殊詐欺被害の6件の内訳につきましては、おれおれ詐欺、預貯金詐欺、架空料金請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺、金融商品詐欺が、それぞれ1件ずつとなっております。
阻止できました35件の具体的な経緯につきましては、滋賀県警察本部に確認しましたところ、個別の回答は得られませんでした。
ただ、県内での多くを占めますのは、まず1点目が家族、親族による呼び止め、2点目がコンビニでの店員による呼びかけ、3点目が銀行ATMでの行員による声かけの3点ということでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問ありませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
それでは、2点目に、タウンメール発信についてですが、被害が発生したとき、また未然に阻止ができたとき、その都度に発信していただいているのでしょうか。
今日、どこで、このような被害が、または未然阻止が発生したというタイムリーな情報が大事だと思います。タウンメール発信に併せて、近江八幡公式LINEでの発信もしていただくことはできますでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
澤井市民部長。
◎市民部長(澤井保君) 再問にお答えをいたします。
タウンメールの発信につきましては、滋賀県警察本部や近江八幡警察署との連携により、特殊詐欺だけに限らず情報提供いただいております。
随時注意喚起を行うため、受信登録いただいております市民の方々に、適宜適切なタイミングで情報発信できるよう努めているところでございます。
また、議員からご提案をいただきました市公式LINEでの発信につきましても、タウンメールと併用して行っていくように努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
続きまして、消費者教育出前講座は、昨年どのような会に、何回程度要請がありましたか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
澤井市民部長。
◎市民部長(澤井保君) 再問にお答えをいたします。
昨年中の特殊詐欺を主なテーマとしました消費者教育出前講座は、合計で10件でございました。
その内訳としまして、出向いた先でございますけども、ふれあいサロン、老人クラブ、八幡商業高校、民生委員児童委員会を対象として実施いたしました。
○議長(岡田彦士君) 質問ありませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
さきに例を挙げた方のように、警察に届けをしていない件数を合わせると、実際の発生はさらに多いと思います。実際に起きた事例を詳しく取り上げて発信することが、一人一人の記憶に残ると思いますので、これからも新しい手口や具体例の紹介をよろしくお願いいたします。
また、電話機の購入補助は、神戸市をはじめ多くの自治体で行っております。また、インターホンについても、防犯対策の一つとして補助を行っている自治体も多くあります。高齢者を詐欺被害から守るため、ぜひ前向きなご検討をよろしくお願いいたします。
最後に、闇バイトでは、令和4年度に本市における逮捕者が発生していたことは、本当に残念に思います。軽い気持ちで申込み、一度加担すると脅されて抜け出せない。仕事内容は罪を犯すことです。本人のみならず、家族も不幸にさせてしまいます。
息子が中学生のとき、学校で薬物乱用防止の授業を受けた日、本当に危険ドラッグの恐ろしさに衝撃を受けたようで、帰るなり、もう絶対にやってはいけないと話をしてくれました。同じように、闇バイトの恐ろしさも子どもたちの心に十分届くと思います。今後とも、ご指導をどうぞよろしくお願いいたします。
以上で特殊詐欺対策についての質問は終わらせていただきます。
続いて、大項目2、学校での取組について。
小項目1、安心できる学校健診について。
生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備について、学校の健康診断は、原則着衣のままで受けられます。これは文部科学省が学校の健康診断について、児童・生徒のプライバシーや心情に配慮して実施するよう、健診時の服装や学校側の運用などに関する具体的な考え方を示した通知を、本年1月22日付で発出した中に書かれています。これは、公明党が国会質問などを通して見解を示すよう求めてまいりました。
健康診断をめぐっては、服装などに特に定めがなく、地域や学校によって運用が異なっていました。近年、児童・生徒や保護者らから、上半身裸での受診を不安に思う声が上がっており、通知ではプライバシーや心情に配慮し、正確な健診、診察に支障のない範囲で、原則体操服や下着、タオルで体を覆うように求めてきました。
今回の通知では、学校側の運用について、男女別に実施、囲いやカーテンなどで個別スペースを用意、養護教諭を除き、児童・生徒と同性の教職員が立ち会う。待機児は、体操服やタオルなどで体を隠せるようにするといったことを具体的に例示しています。
一方、成長期に多い背骨の病気や心臓の異常など、正確な検査、診断には視触診の実施が不可欠な場合があると指摘し、児童・生徒や保護者に対し、医師が必要に応じて体操服をめくったり、聴診器を入れたりすることがあると事前に説明し、理解を求めることも促しています。
そこで、本市においての前年度までの学校健康診断の実施状況と、通知を受けて次年度からの新たな整備等ありましたら、お聞かせください。
小項目2、中学入学時の保護者負担軽減について。
3年間、6年間のたくさんの思い出を胸に、この3月晴れて卒業を迎える皆様、おめでとうございます。そして、大切なお子様を温かく見守り、育ててこられた保護者の皆様のお喜びもひとしおのことと存じます。喜びの中ではありますが、次への進路に向け、様々な準備に追われていると思います。
小学校を卒業されるお子さんをお持ちの保護者の方からのご相談として、中学入学に当たり、制服をはじめ、体操服、自転車、学用品、教材等、どれだけのお金がかかるのか、また塾に通わさなければいけないのか等、経済的に本当に心配をされています。
そこで、次の質問をさせていただきます。
1つ目に、現在本市では、4つの中学校の男女の制服代と体操服代についてですが、学校によって違いはどれぐらい生じているのでしょうか。違いがあるのでしたら、どのような要因が考えられますか。
2点目に、体操服についてですが、名前を刺しゅうで入れることによって値段が高くなってしまうので、刺しゅうを入れなくてもよいのではないですかとのお声をいただきました。上下とも全ての服に名前の刺しゅうは、どの学校も入れるように決まっているのでしょうか。
3点目に、転入生や何かしらの事情で制服や体操服が必要になったとき、学校にストックがあり、支給していただくことはできるのでしょうか。同時に、卒業生が学校に寄附をするということは行っておられますか。
4点目に、制服と同様、通学に欠かせないのが自転車です。雨風に打たれながら毎日長距離を走るため、また高校までの6年間使用したいと、安全性、耐久性の優れたものを購入される方が多いと思います。本当に自転車を買うのが、一番大変ですとのお声も多く聞かせていただいています。中学入学時に自転車を購入される方に、補助金制度を導入していただくことはできますでしょうか。
続いて、小項目3、英検の検定料助成について。
現代社会では、グローバル化が進み、国際交流がますます重要となっています。そのため、英語は国際的なコミュニケーションの中心言語であり、仕事や留学、観光など、様々な場面で使用されます。
そこで、中学生が英検を受けることで、現在の基礎力の習得を証明することができ、取得階級によって私立高校入試での優遇もあります。何より目標を持って臨むことにより、将来に向けてキャリアや自己成長に役立つ英語力を身につけることができると考えます。したがって、中学生が英検を受けることは、将来の社会生活において有益であり、自己成長や国際的な活動への機会を広げる一歩となります。
そこで、質問をさせていただきます。
1つ目に、昨年度の公立中学生の英検受検者数を、全公立中学生の人数から見た割合で教えてください。また、過去からの推移も分かればお教えください。
2点目に、中学校では英検受検を推奨されているのでしょうか。
3点目に、ぜひ本市の中学生に英検受検を推奨し、希望する全中学生が平等に受検の機会を持てるよう、検定料に補助金を設けていただけたらと考えますが、いかがでしょうか。
以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
大喜多教育長。
〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 中塚議員ご質問の学校での取組についてお答えします。
まず、安心できる学校健診についてですが、実施状況については、文部科学省監修、児童生徒等の健康診断マニュアルや文部科学省の令和3年3月26日付事務連絡、児童生徒等の健康診断時の脱衣を伴う検査における留意点についてに基づき、以前から男女別に実施するとともに、囲いやカーテンなどで個別スペースを用意するなど、プライバシーの保護に配慮しております。
また、必要に応じて衣服をめくって視触診するケースもあることから、事前に保健だよりなどで児童・生徒や保護者に理解を求めるとともに、プライバシーの保護に配慮しながら健康診断を実施しています。
2点目の新たな通知を受けての対応についてですが、現在、県教育委員会が滋賀県医師会と対応について協議しており、正式にはまだ通知を受けておりませんが、日本医師会のホームページに掲載されているものを確認したところ、既に必要な整備や配慮は行っている内容でありました。
引き続き、児童・生徒が安心して健康診断を受けられるよう取り組んでまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
続きまして、中学入学時の保護者負担軽減についてお答えします。
まず、1点目の制服等の学校間の差及び要因についてお答えします。
公立4中学校それぞれに、独自の夏用、冬用の制服や体操服があります。夏服や冬服を1着ずつ購入すると考えますと、制服では、おおむね20%の7,000円程度の差があります。体操服では、おおむね14%の3,000円程度の差があります。
要因としましては、学校ではデザインや耐久性、機能性などを考慮して、制服や体操服を決めています。最近、LGBTの観点から、生徒の声も聞きながら制服を見直した学校もあります。それぞれの学校において、生地や仕様も異なることから値段に差があるものと考えます。
2点目の体操服への名入れについてお答えします。
体操服は、運動時に着脱しますので、名前がないと、自分のものを判別しにくくなります。そのため必要であると考え、従前から名入れをしてもらっております。名入れをするしないに関わらず、値段は変わらないことを学校に確認しています。
3点目の卒業生からの寄附などによるストックについてお答えします。
いずれの学校におきましても、これまでから、卒業する生徒や保護者に不要であるならば寄附をお願いしており、一定数ストックしてあります。特別な事情で制服や体操服が用意できない場合に、貸出しを行っております。
4点目の中学入学時の自転車購入補助についてお答えします。
学校までの道路の状況や学校の自転車庫の整備状況などが異なることから、公立の4中学校全てにおいて、一律に自転車通学を許可しているものではなく、徒歩通学をしている生徒もおります。また、自転車は、通学以外にも日常の移動手段として利用されており、いずれのご家庭もが、中学の入学時に合わせて自転車を購入されるものでもありません。
そのため、教育委員会としましては、中学入学時の費用負担の軽減を目的とした補助金制度を導入することは、現在のところ考えておりません。
なお、教育委員会では経済的にお困りのご家庭に対しては、就学援助費を支給しておりますが、新1年生の保護者に対しては、新入学児童生徒学用品費の入学前支給を行っており、制服や自転車の購入に使っていただけるよう対応しております。
最後に、英検の検定料助成についてお答えします。
1点目の英語検定を受検した生徒の人数についてですが、申込みを個人で直接行うシステムになっているため、学校及び市では把握しておりません。
2点目の中学校で英検の受検を推奨しているかどうかについては、資格取得のメリットがあることや、英語科の学習意欲の向上につながることを、受検案内を配布する際に一言添えて説明しています。
3点目の検定料の補助金についてですが、検定には、漢字検定や近江八幡市のふるさと検定など、多様な検定があります。学校での教育活動の範囲を超えて、個々の子どもたちが自分の興味関心に応じて資格取得を目指すものです。
一律に全ての生徒に受検を課す性質のものではないことから、教育委員会としましては、検定料の補助については現在考えておりません。
令和6年度からは、本市においても学校教育活動の中で、タブレット端末を用いたAIドリルの活用を進めます。個々の到達度や興味関心に応じてドリルを活用することで、子どもの英語力の向上も図れるものと考えます。タブレット端末の日常的な持ち帰りも行うことから、自宅でも活用し、個々のペースで学びを深め、子どもたちの英語力の育成につなげていきたいと考えています。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ご丁寧な回答、ありがとうございました。
初めに、安心できる学校健診については、以前より十分配慮して行っていただいていることがよく分かりました。ありがとうございます。
小項目2の中学入学時の保護者負担軽減について再問いたします。
制服、体操服の値段に、学校によって差があることが分かりました。男の子を持つお母さんから、男子の学生服の詰め襟、ズボンは、指定販売店以外で少しでも安く購入できるけれども、女子の制服はそうはいかない。体操服も名前が入っていると譲ってもらいにくい。また、学校外で着用の際、防犯上、心配ではないかなどのお声もいただきました。
自転車購入補助についても、自転車通学が一律でないこと、理解いたします。しかし、経済的に困っている家庭に限らず、全てのご家庭で物価高騰が続く中、入学時に係る費用は相当な負担になるため、また制服など、販売店によっては現金で準備をしなければならず、先日も一人のお母さんから、中学入学時に1人でも15万円から20万円かかり、さらに兄弟の小学校や高校入学と重なると、本当に大変です。何かしら補助してもらえないかと、切実な思いを聞かせていただきました。
そこで、経済的に困っている家庭への就学援助金、新入学児童生徒学用品費の支給に限らず、全ての新入学の家庭に、例えば、本市が物価高騰対策として国の補助金で行った、たすカルチケットのような支援策を、制服や体操服、自転車など新入学に必要な物品購入に限定をして、使用期間も短くするなど、新たな子育て応援施策を考えていただくことはできませんでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 中塚議員の再問にお答えします。
議員ご指摘のとおり、本市では物価高騰対策として、家計にプラスたすカルチケットを行っています。
公立の小・中学校だけを対象としない新たな子育て応援施策の創出については、市全体で考える性質のものと思います。
教育委員会としましては、初問でもお答えしましたとおり、経済的に困っているご家庭に対して、就学援助費や新1年生の保護者に対しては、新入学児童生徒学用品費の入学前支給を適切に運用していきますので、ご理解くださるようお願いします。
○議長(岡田彦士君) 中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
一度に多額の出費がかさむ入学時に、全ての保護者の負担軽減になれば、ただ、その思いだけです。
それでは、改めまして市長にお尋ねいたします。
入学時における本市で新たな子育て応援施策についてのご所見をお聞かせください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 中塚議員の再問にお答えを申し上げます。
施策としては、あり得るのかなというように思います。いろいろある施策の中で何が適切なのかというのは、またご議論いただければというふうに思います。
単純に考えますと、やっぱり一時的な費用でございますので、いろいろこれから制度として協議しなきゃいけないんですけど、小口の貸付けであるとか、様々な手だてというのは考えられると思いますので、ぜひまたいろんな話ししながら、どういう形のものが適切なのか、また考えてまいりたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 質問ありませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
また、前向きにご検討をお願いいたします。
野洲市において、2022年度から市内に3つある市立中学校の制服をブレザーに統一し、性別に関係なくスラックスとスカートから選べるようになりました。デザインは3校共通で、学校ごとに異なるワッペンをつけ、付け替えることで市内のリユースが可能となり、またボタンの付け替えにより前合わせを変えることができ、兄弟姉妹でも使用可能とあり、すばらしい取組だと思います。本市でも今後の参考にしていっていただきたいと思います。
続いて、小項目3の英検の検定料助成について再問いたします。
学校での英検受検の案内は行っているが、申込数の把握はされていないということは、受検をして、階級を取得できた生徒の実情も把握はされていないということでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 中塚議員の再問にお答えします。
中学校の英検等の資格取得状況については、学校では各学期末に、学期の振り返りというのを行っております。そこで、そのときに取得した資格なども確認してしております。
○議長(岡田彦士君) 中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
続いて、検定には、漢字検定など種類があり、個々の子どもたちの興味関心に応じて資格取得を目指すもののため、一律に受検を課すものではないため、補助は考えていないということですが、子どもたちの興味関心を広げるため、深めるためにも、英検に限らず様々な資格取得検定を、1人1回に限って一律の補助をしていただくのはいかがでしょうか。子どもたちの夢が膨らむきっかけになればと考えます。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 中塚議員の再問にお答えします。
議員ご指摘のとおり、子どもが興味関心を広げ、知識や技能を深めることは大切なことだと思いますが、限られた財源の中で、優先順位をつけて各施策や事業に取り組んでおりますので、一律補助については、現在のところ考えておりません。ご理解くださるようお願いします。
○議長(岡田彦士君) 質問ありませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
子どもたちが頑張って取得した資格を確認し、把握していただいているということは、本当にうれしく思います。きっとそのとき、先生から頑張ったねの言葉が添えられているのではと想像いたします。これからも、子どもたちの資格取得に向けての情報提供や、そしてまた励ましも、どうぞよろしくお願いいたします。
以上で私の個人質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で中塚理恵君の個人質問を終わります。
ご利用について
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