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中塚 理恵 議員
令和6年第2回(6月)近江八幡市議会定例会 6月18日(火) 一般質問
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内容
会議録
令和6年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月18日(火) 一般質問
中塚 理恵 議員
1 熱中症特別警戒アラート発表時に向けての対応について
2 学校での取り組みについて
3 公共施設に給水機の設置について
4 公園にミストシャワーの設置について
◆5番(中塚理恵君) 皆様こんにちは。公明党の中塚理恵でございます。
発言通告書に基づき、熱中症対策について発言させていただきます。大きく4項目にわたり質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
気象庁が発表した6月から8月までの3か月予報では、平均気温は、全国的に全ての月で平均より高くなると予想し、今夏が例年以上に暑くなり、甚大な健康被害のおそれがあると指摘しています。晴れた日は、30度以上の真夏日や35度以上の猛暑日になり、湿度も上がって、熱中症の危険性が高まってきます。この災害級の暑さにどう備えていくか、対策強化を図っていく必要があります。
環境省は、本年4月24日から、極端な暑さで熱中症が懸念される場合に、都道府県単位で発表する熱中症特別警戒アラートの運用を始めました。昨年4月に成立した改正気候変動適応法に基づく措置で、避暑施設の開放など、共助、公助の観点から熱中症対策をさらに進めるものです。発表基準は、暑さ指数35以上と2021年度から運用している暑さ指数33以上で発表される警戒アラートよりも一段と高い基準としました。
資料1をご覧ください。総務省の発表によりますと、2023年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は9万1,467人で、これは2008年の調査開始以降、2018年に次いで2番目に多い搬送人員となります。
また、2022年度同期間の救急搬送人員7万1,029人と比べると、プラス2万438人で、3割弱もの増となっています。
滋賀県におきましても、令和5年5月から9月の間に987人が救急搬送されました。熱中症公開アラートは、2021年、初年度の発表回数は延べ613回でしたが、3年目となる23年度は1,232回と倍増しました。滋賀県で比較しますと、2021年度は8回、23年度は23回と3倍に迫る状況です。
さらに、死亡者数も、平成30年以降は毎年1,000人を超える状況が続いています。資料を閉じてください。
また、全国の熱中症による救急搬送状況の年齢区分別では、高齢者が最も多く、全体の54.9%に上り、次いで成人33.8%、少年10.5%、乳幼児0.9%の順となります。発生場所別の救急搬送人員を見ると、住居が最も多く、全体の39.9%、次いで道路16.6%、屋外公衆、仕事場の順となっています。
近江八幡市脱炭素ビジョン2050の中にも、滋賀県では、2011年以降、毎年約600人程度が熱中症により救急搬送されています。特に65歳以上の高齢者の熱中症の割合が高くなっており、今後高齢化が進むことが予想される中で、熱中症により死亡リスクも高まると記載されています。
それでは、大項目1、熱中症特別警戒アラート発表時に向けての対応について質問をさせていただきます。
熱中症特別警戒アラートの概要は、1つ、広域的に過去に例のない危険な暑さとなり、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがあります。具体的には、全ての方が自ら涼しい環境で過ごすとともに、高齢者、乳幼児等の熱中症にかかりやすい方が室内等のエアコン等により涼しい環境で過ごせているか、周りの方は確認してください。また、校長や経営者、イベント主催者等の管理者は、全ての人が熱中症対策を徹底できているか確認し、徹底できていない場合は、運動、外出、イベント等の中止、延期、変更(リモートワークへの変更を含む)等を判断してください。2つ、自分の身を守るだけでなく、危険な暑さから自分と自分の周りの人の命を守ってください。3つ、今までふだん心がけていただいている熱中症予防行動と同様の対応では不十分な可能性がありますので、いま一度気を引き締めていただいた上で準備や対応が必要ですとあり、大変厳しい緊張感を持っての対応が迫られています。
そこで、発令時には、新たなより強力な熱中症対策が必要と考え、質問をさせていただきます。
1点目に、涼しい環境への避難が大切なため、市町村が事前に指定する公民館、図書館、薬局やショッピングセンター等の指定暑熱避難施設、いわゆるクーリングシェルターが指定の時間帯に開放されることになりますが、本市はどのような施設を何か所クーリングシェルターとして指定されるのでしょうか。
また、NPOといった民間団体等を熱中症対策普及団体として市町村長が新たに指定できることとしていますが、何か取組のお考えはありますでしょうか。
2点目に、先ほど述べた高齢者、乳幼児等が涼しい環境で過ごせているか、周りが確認するということから、特に独り暮らしの高齢者の方の確認はどうなされるか、心配になります。何か対応は考えておられますでしょうか。
3点目に、公共の施設を利用して行われるイベント等において、適切な熱中症対策が取れているかの事前確認はされますでしょうか。
4点目に、個々の地点の暑さ指数は、環境によって大きく異なることから、黒球のついた暑さ指数測定機器等を用いて独自に測定することを進めていますが、本市の対応をお聞かせください。
以上、初問といたします。
○議長(辻正隆君) 当局の回答を求めます。
中川子ども健康部長。
〔子ども健康部長 中川菜穂子君 登壇〕
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 皆様こんにちは。
中塚議員の熱中症特別警戒アラート発表時に向けての対応についてのご質問にお答えします。
1点目の指定暑熱避難施設等の指定についてですが、気候変動適応法が改正され、令和6年4月から熱中症特別警戒アラートが発表された際の暑さをしのぐための場の確保として、市町村長は、冷房設備を有するなど一定の要件を満たす市が管理する施設や民間施設を指定暑熱避難施設、いわゆるクーリングシェルターとして指定することができることとなりました。本市では、現在、クーリングシェルターや熱中症対策普及団体の指定はしておりませんが、今後、施設等の指定については、関係課及び関係機関と協議検討を進めてまいりたいと考えております。
なお、本市では、昨年度から熱中症予防の取組として、7月から9月末まで、各学区まちづくり協議会の協力を得て、各学区コミュニティセンターのロビーなどを開設時間内において暑さを避け、休憩できる一時休憩所として開放していただいておりますので、ご利用いただければと思っております。
2点目の独り暮らしの高齢者が涼しい環境で過ごせているかの確認についてですが、熱中症による健康被害を防ぐため、本市においては、市のホームページを通じ、熱中症に関する知識や熱中症特別警戒アラートの普及啓発をはじめ、希望された地域の方に対しまして、厚生労働省作成のチラシをお配りし、高齢者の方に限らず、広く市民の方向けに熱中症についての啓発を行っております。
なお、独り暮らしの高齢者の確認は行っておりませんが、地域包括支援センターが高齢者宅への訪問時に厚生労働省作成のチラシをお配りし、自宅の環境確認や個別での声かけを行っております。今後も引き続き普及啓発などを行ってまいりたいと思っております。
3点目の公共施設を利用して行われるイベント等においての対応ですが、実施日にどのような暑さになるか、早期の段階で把握するのは困難なことになります。そのため、各課の事業担当や施設所管課に対しまして、熱中症警戒情報などを参考に、施設の運営、事業の実施などに活用いただけるよう、留意事項の周知や情報提供などに努めてまいりたいと考えております。
また、暑さ対策は、実施当日のみではなく、暑さが長く続くことを想定して、実施の数日前より万全の準備や対応をお願いしているところでございます。
また、個々人においても、最大の予防行動を実践することが重要と考えております。暑さに慣れた体づくり、熱中症予防のための水分補給、塩分補給、涼しい衣服への調整、また食事をしっかり取り、睡眠不足を避けるなどの行動や体調管理も重要になってまいりますので、日頃の啓発も含め、取組を進めてまいります。
4点目の黒球のついた暑さ指数測定機器などを用いた本市の対応ですが、既に測定機器を活用されている施設もあることから、熱中症警戒情報及び熱中症特別警戒情報の周知を推進していきたいと考えております。暑さ指数の測定は、多くの数値を用いて環境省から発表されているものであり、正確性には信頼が置けるものと思われます。個々に測定して、これらの数値を理解し、暑さ指数を算出できるかといえば、かなり特殊な知識、技術が必要と思われます。まずは、熱中症の予防のための数値だという観点から、熱中症警戒情報及び熱中症特別警戒情報の周知を行い、熱中症予防行動の呼びかけ等を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(辻正隆君) 回答漏れはございませんか。
質問はございませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ご回答ありがとうございます。
再問いたします。
クーリングシェルターの指定は、これから検討していただくようですので、現在行っていただいているコミュニティセンターのロビーの開放やスーパー、ドラッグストアなど、広く市民が利用する商業施設や店舗との連携も図り、進めていっていただきたいと思います。
また、自治会館を町内住民のための身近なクーリングシェルターとして利用できないものか。例えば、夏休み期間に親子で過ごす場として開放する等、自治会独自で対策を取っていただいた場合に、自治会への電気代の補助をしてはどうかと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 中塚議員の再問にお答えします。
指定暑熱避難施設につきましては、開館時間や収容できる人数などを事前に公表する必要があることから、各自治会が管理されています自治会館につきましては、常時開館されていない施設が大半を占めることから、市が指定する指定暑熱避難施設として位置づけは難しいと考えております。
しかし、初問でもお答えしましたように、施設等の指定につきましては、今後、関係課、関係機関と協議検討を進めてまいりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
○議長(辻正隆君) 質問ございますか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
自治会館を指定施設とするっていうのは、条件的に難しいのかなっていうのは今思いました。熱中症対策の一つになればと思い、提案しました。
また、独り暮らしの高齢者の方への見守りですが、4月のことですが、ある高齢者の方の行動が心配ですと市民さんから連絡をいただいたとき、西部地域包括支援センターに相談をさせていただいたところ、迅速に対応をしていただいたことがあります。熱中症対策の観点からも、ぜひ地域包括支援センターからの訪問強化をお願いいたします。そして、共助という点からも、ふだんから地域での声かけを心がけたいと思います。
それでは、続いて大項目2、学校での取組について質問させていただきます。
昨年の熱中症による救急搬送状況の年齢区分別を全国平均と比較すると、滋賀県は、少年の数が1.5倍多く、発症場所において、教育機関というのが、全国平均は4.7%に対し、滋賀県は11.2%で、2倍以上の発症率でありました。
1点目に、本市において、昨年学校から熱中症による救急搬送された小・中学生の児童・生徒はいらっしゃいますでしょうか。
また、救急搬送までには至らなくても、熱中症の症状を訴えた児童・生徒の数が分かりましたらお教えください。
また、その状況はどのような活動中に起こったのかもお教えください。
2点目に、資料2をご覧ください。これは、環境省は、暑さ指数による運動に関する指針を5段階に分けて示しています。学校では、熱中症対策として、例えば休み時間の運動場の使用、体育の授業やクラブ活動等、どのような基準の下で制限、中止を決めておられるのでしょうか。また、それらは、学校ごとに決めておられるのでしょうか。資料を閉じてください。
3点目に、熱中症対策に水分補給は必須であります。各自で水筒を持参していると思いますが、なくなったときは学校で補充をしてもらえるのでしょうか。
4点目に、昨年12月議会において、同会派の山本妙子議員からは、防災の観点から質問をされましたが、私からは防災と併せて熱中症対策の観点から、再度小学校、中学校の体育館にエアコン設置の訴えをさせていただきます。体育館は、猛暑のため屋外で運動ができない場合の体育の授業や部活動、そして各種行事、さらには災害時の避難所として使用される場合もあります。真夏の暑い日に災害が発生し、体育館に避難した場合、気温35度を想定しますと、一体、体育館の中は何度になってしまうでしょうか。熱中症による二次災害の発生リスクは、想像に難くありません。文部科学省は、2023年4月19日、公立学校施設の空調設備の今後について公表し、地域の避難所としての役割も担う体育館については、空調設置と併せ、断熱性も確保するよう要請しました。ともに国庫補助の対象となるため、自治体での検討を進めるよう促しています。補助の算定割合は、屋内運動場、体育館等に新設する場合は2分の1、2025年度まで、対象工事費の下限額は400万円、上限額は7,000万円、該当の建物に断熱性があることを要件とし、断熱性のない屋内運動場については、空調設置と併せて断熱性確保のための工事経費についても補助対象となります。この国庫補助を活用して、エアコンの設置をぜひとも求めますが、いかがお考えでしょうか。
5点目に、ミストシャワーの設置を。ミストシャワーは、暑い日に涼しさを提供し、体温を下げるのに役立ちます。また、霧は素早く蒸発するため、通り過ぎてもぬれることはほとんどなく、電気代はかからず、水道代だけのランニングコストで利用できます。学校の昇降口や体育館入り口、中学校の部室前などに設置されると、子どもたちが少しでも暑さをしのいで外で遊んだり運動ができるのではないかと考えます。熱中症対策の一環として導入してはいかがでしょうか。
以上、初問といたします。
○議長(辻正隆君) 当局の回答を求めます。
安田教育長。
〔教育長 安田全男君 登壇〕
◎教育長(安田全男君) 中塚議員のご質問の学校での取組についてお答えいたします。
1点目のご質問の昨年度熱中症で救急搬送された小・中学校の児童・生徒についてでありますが、昨年度の救急搬送件数は、小学校で2件、中学校で2件ございました。小学校の事案の2件は、運動中ではありませんが、症状から熱中症を疑って救急搬送したところ、睡眠不足や水分補給不足に伴う体調不良によるものでございました。
また、中学校の事案では、体育の授業時と休日の部活動時で、どちらも運動中によるものでございました。
また、熱中症の症状を訴えた児童・生徒件数でございますけれども、教育委員会としてその数字を把握してはおりませんが、各学校の保健室来室記録では、昨年度6月から9月に頭痛や吐き気などの訴えが約2,400件ございました。ただし、必ずしも熱中症とは言い切れないものも含まれております。
次に、2点目のご質問の学校では熱中症対策として教育活動をどのような基準の下で制限、中止を決めているのか等についてお答えをいたします。
学校教育活動等における熱中症事故の防止について、環境省と文部科学省は、児童・生徒の健康被害を防ぐため、教職員や部活動の指導者等で共通認識を図りながら、それほど気温の高くない時期から適切な措置を講ずることや活動の場所や種類に関わらず、暑さ指数に基づいて活動実施を判断すること、熱中症事故防止に関して、児童・生徒へ適切に指導を行うこととしております。
また、教育委員会等学校設置者の熱中症に係る学校向けのガイドラインの作成、改訂に資するよう、本年4月に学校における熱中症対策ガイドラインの手引の追補版が環境省と文部科学省により作成されており、本市教育委員会においても、熱中症予防に係る学校での教育活動の基準とガイドラインを見直し、本年5月に小・中学校に周知したところでございます。見直しに当たりましては、これまでと同様に、体育、運動活動時の熱中症予防の指標として、環境省発表の熱中症特別警戒アラートや熱中症警戒アラートによる暑さ指数の予測値、体育や運動活動前の暑さ指数の測定値を用いております。
例えば、熱中症特別警戒アラートは、前日14時に発表されますが、その場合、翌日の体育や外遊び、プール等の運動及び部活動における運動を中止いたします。加えて、体育、運動活動前は暑さ指数を指数計で測定し、運動場、体育館等、プールサイドの暑さ指数が35以上の場合は中止するなど、熱中症警戒アラート及び暑さ指数の測定値に基づき、各学校において対処しているところです。
次に、3点目のご質問の熱中症対策のための水分補給についてお答えします。
日頃より児童・生徒に各自十分な水分を持参するよう指導しておりますが、持参した水分がなくなってしまった場合には、お茶の補充をしております。また、児童・生徒の体調によっては経口補水液を摂取できるよう、保健室などに常備しております。こうした対応により、学校の水分補給については問題がないものと判断しております。
4点目の熱中症対策の観点から、小・中学校体育館のエアコン設置についてのご質問にお答えします。
昨年12月議会で、避難所における熱中症対策としてご質問をいただいたことから、空調機器のシステム方式や設置場所等によってのメリットやデメリット、ランニングコストの比較等ができるよう情報収集等を行い、電気の供給が停止した際にも稼働可能な方式等についても検討を行っております。財源においては、文部科学省における補助を受ける際に必要となる断熱性確保について、想定工事の概算費用の算出、費用対効果等についての検討、緊急防災・減災事業債を活用した場合との比較を行い、財政負担についても検討をしているところでございます。
また、災害時に避難所として利用する小・中学校体育館と同様に、運動公園や駅南スポーツ施設等の体育館への設置についても、施設を所管する担当課が合同で協議や検討を進めているところでございます。他市取組における財源や発注方法等についても参考にしながら、当市の体育館を利用される方の熱中症発生のリスクを下げるため、体育館へのエアコン設置が効果的な事業となるよう検討し、取り組んでまいりたいと考えております。
最後に、5点目のミストシャワーの設置についてお答えします。
議員ご指摘のとおり、年々夏が暑くなり、熱中症の危険性も高まっております。このようなことから、今後、安心・安全な学びの環境を保障するためにも、熱中症対策として体温を下げるのに有効である移動可能なミストファンの購入について早急に検討してまいりたいと考えております。
○議長(辻正隆君) 回答漏れはございませんか。
質問はございませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
学校での対策は、十分講じていただいていることが理解できました。
では、昨年、山形県で帰宅途中の女子中学生が熱中症と見られる症状で倒れて死亡に至るという悲しい事故が起こりましたが、下校時の対策はどのように講じておられますか。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
安田教育長。
◎教育長(安田全男君) 中塚議員の再問にお答えいたします。
教育委員会では、本市における熱中症予防に係る学校での教育活動の基準とともに、ガイドラインを見直しまして、先ほども申し上げましたとおり、5月に小・中学校に周知いたしました。このガイドラインの中で、体育、運動活動時以外の対策としまして、登下校時の対策についても定めをしております。登下校につきましては、涼しい服装や帽子の着用の推奨、それから適切な水分補給について指導するとともに、保護者に対しても注意喚起を行う。また、下校時には、十分に健康観察を行い、体調に不安のある児童・生徒には保護者に連絡するなどの対応を行うとしておりまして、そのほかにも教室内での授業や休憩時間等を含む屋外での活動や各種行事についての対応も、その中で定めているところでございます。
○議長(辻正隆君) 質問ございますか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
下校時の対策もしっかりと取られていることに安心いたしました。
ただ、子どもたちの安全を見守るスクールガードの皆さんのことが心配でなりません。多くのご高齢の方々が立ってくださっています。炎天下の活動です。ボランティアに任せるのではなく、学校と連携を取り、教育委員会も体制づくりを考える必要があるのではないかと考えます。これは、意見とさせていただきます。
また、体育館のエアコン設置については、具体的に検討をされていること、そして効果的事業となるよう取り組んでいかれること、大変うれしく思います。ありがとうございます。大きな予算になりますので、協議検討を重ねることは本当に大切ですが、文部科学省の補助金は2025年度までになっていますので、どうぞ来年度に設置していただきたいことを要望といたします。
また、ミストシャワーの設置についても検討していただけること、本当にありがとうございます。こちらも早急にとの回答ですので、各学校の意見を聞いていただき、一日も早い設置を要望いたします。
続いて、大項目3、公共施設に給水器の設置について質問させていただきます。
熱中症予防のために厚生労働省が分かりやすくまとめたリーフレットを作成しています。資料3をご覧ください。2項目に分けてありますが、1つ目は、暑さを避ける。エアコンで温度調節、外出時に日傘や帽子の着用、保冷剤、水、冷たいタオルで体を冷やすなどです。2つ目に、小まめに水分を補給する。室内でも外出時でも、喉の渇きを感じていなくても小まめに水分、塩分などを補給とあります。資料を閉じてください。
そこで、2点目の小まめに水分補給するの重要性から、公共施設にマイボトル型給水器の設置を提案いたします。世界でも、海洋プラスチック問題が深刻になっている現在、日本では、2022年4月1日にプラスチックに係る資源環境の促進等に関する法律が施行されました。これにより、使い捨てのプラスチックを減らそうという試みが多方面で進められています。使い捨てのペットボトル飲料を買わずに、オフィスに、レジャーに、スポーツに、自分のボトルを活用する、そんなライフスタイルが定着しつつあります。
しかし、夏場となると、途中で飲み干してしまい、結局自動販売機やお店でペットボトル飲料を買うことになります。そんなときに、マイボトルに水を供給してくれる給水スポットがあれば、どれだけ助かることでしょう。近年、多くの自治体が、体育館やグラウンド等スポーツ施設、公園、庁舎内、公民館、小学校、中学校と自治体施設内に給水器の設置を行っています。
資料4をご覧ください。例えば、兵庫県尼崎市では、プラスチックごみ削減の取組として、給水器の設置を促進し、誰でも自由に利用できる給水スポットとして42施設、44台整備しました。設置箇所は、公共、民間は問われていません。資料を閉じてください。
滋賀県においても、皇子が丘公園体育館、大津港サイクルステーション、大津湖岸なぎさ公園給水スポット、守山市役所庁舎1階、日野町にも2か所設置されています。給水器の利用により、SDGsの実現とともに、5度から15度の冷水を飲むことで、直腸温度の上昇を抑制し、体温を下げる効果があり、大きく熱中症予防につながると考えます。運動公園、健康ふれあい公園、安土文芸の郷公園など、大人も子どもも屋外でスポーツを楽しんだり遊べる施設に給水器があればと希望しますが、いかがでしょうか。
以上、初問といたします。
○議長(辻正隆君) 当局の回答を求めます。
太田教育部長。
〔教育部長 太田明文君 登壇〕
◎教育部長(太田明文君) 中塚議員ご質問の公共施設への給水器の設置についてお答えをいたします。
熱中症対策は、スポーツ施設をはじめとする公共施設における喫緊の課題と捉えております。ご提案いただきましたマイボトル給水器の設置につきましては、脱炭素社会の実現やSDGsの観点からも有効と考えますことから、他市町の設置状況も見ながら、利用者の安全確保と利便性向上に向け、検討を進めてまいります。
○議長(辻正隆君) 質問はございませんか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
検討を進めていただけること、ありがとうございます。
そこで、本年9月8日に行われるびわ湖トライアスロンin近江八幡特別大会において、仮設給水器のレンタルを利用してみてはいかがでしょうか。甲府市の取組で、昨年8月から12月の期間で5回、イベント会場での熱中症予防やプラスチックごみ削減の目的に利用されています。水道栓があればどこでも使用可能で、冷却機の電源は、電気自動車から送られています。滋賀県の昨年9月の救急搬送も136人おられ、まだまだ厳しい暑さが想定されます。トライアスロンの会場は屋外で、時間も6時間以上かかります。試験運用のお考えはございますでしょうか。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
太田教育部長。
◎教育部長(太田明文君) 中塚議員の再問にお答えをいたします。
ご提案いただきました9月8日開催予定のびわ湖トライアスロンin近江八幡特別大会におきましては、競技中の補給対策といたしまして、スイムコースに1か所、ランコースに2か所のエイドステーション、いわゆる給水所でございますけども、設置する予定でございます。加えまして、無料ドリンクコーナーを設置いたしまして、競技者はもとより一般観覧者に対しましても、熱中症や補給対策をしてまいるところでございます。同大会での給水器の試験運用は、考えてはおりませんが、初問でお答えをいたしましたとおり、マイボトル給水器の設置につきましては、利用者ニーズ、設置事例も見ながら、検討を重ねてまいりたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
無事故、安全に開催されますことを願っております。
そして、今後、公共施設への給水器の設置についてのご検討をよろしくお願いいたします。
続きまして、大項目4、公園にミストシャワーの設置について質問をさせていただきます。
学校での取組でも提案いたしましたが、給水器と同じく、運動公園、健康ふれあい公園、安土文芸の郷公園等、子どもたちが多く集まる屋外の施設にミストシャワーの設置を提案いたします。近年、ショッピングモール、イベント会場、テーマパーク等、民間施設ではよく見かけ、屋外で暑さをしのぐのに喜ばれています。移動式のミストシャワーも、電源と給水できる場所があれば使用できるため、設置が比較的容易であり、設置場所を柔軟に変更できることから、使用されています。子どもたちが少しでも外遊びが楽しめるよう、ミストシャワーの設置をお考えいただけますでしょうか。
以上、初問といたします。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
太田教育部長。
〔教育部長 太田明文君 登壇〕
◎教育部長(太田明文君) 中塚議員ご質問の公園にミストシャワーの設置についてお答えをいたします。
給水器の設置につきましてのご質問でもお答えいたしましたとおり、熱中症対策につきましては、喫緊の課題であると考えております。スポーツ施設につきましては、今年度予算にて移動式ミストファンの購入を予定をしておるところでございまして、早急に購入に向けた手続を進め、運動公園や健康ふれあい公園などのスポーツ施設に配置をする予定でございます。
そのほか、製氷機の配置も検討しておりまして、早急な熱中症対策と利用者の安全確保、利便性の向上に努めてまいりたいと存じます。
○議長(辻正隆君) 再問はございますか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) 今年度の予算でミストシャワーの購入を予定されていること、大変うれしく思います。ありがとうございます。
早急に購入に向けた手続とのお話ですが、具体的に商品規格や施設ごとの台数は決めておられるのでしょうか。
そして、いつまでに設置をされる予定でしょうか。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
太田教育部長。
◎教育部長(太田明文君) 再問にお答えをいたします。
初問のとおり、現在購入に向けた手続を進めているところではございます。購入前ということもございまして、具体的な規格をお示しすることは控えさせていただきますが、ふるさと応援基金を活用し、移動式のミストファン5台の購入を予定をしているところでございます。設置場所と設置台数につきましては、運動公園に2台、健康ふれあい公園、駅南総合スポーツ施設、安土文芸の郷公園にそれぞれ1台ずつ配置する計画をしているところでございます。
また、設置時期につきましては、7月中の設置に向け、鋭意手続を進めているところでございます。
○議長(辻正隆君) 質問ございますか。
中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) 大変にありがとうございます。
夏休みには利用できますこと、子どもたちの笑顔が浮かんできます。
いよいよ梅雨入りも間近、そしてまた夏本番を迎えます。一人一人が熱中症予防を心がけ、決して無理をせず、安全に過ごしてまいりましょう。
以上で個人質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(辻正隆君) 以上で中塚理恵君の個人質問を終わります。
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