録画中継

平成28年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月14日(水) 個人質問
山本 英夫 議員
(1)中学生議会体験事業関連質問 八幡山の危険箇所の整備について
(2)中学生議会体験事業関連質問 八幡堀周辺の交通整備について
(3)中学生議会体験事業関連質問 大量のムクドリについて
(4)中学生議会体験事業関連質問 てんびんまつり再興について
(5)中学生議会体験事業関連質問 歴史・文化ある町にふさわしい駅整備について
(6)中学生議会体験事業関連質問 八幡堀という観光地について
◆23番(山本英夫 君) おはようございます。
 個人質問を分割でいたします山本です。
 さて、去る8月19日、中学生議会体験事業がこの本会議場で行われました。参加されていた中学生の方々は本当にしっかりした考えをお持ちになり、立ち居振る舞いも驚くほど立派なものであり、感心をいたしました。そこで行われた質問は、中学生という視点にとどまるものではなく、市民視点に立つものも多くありました。この議場において、私ども議員から質疑がなされてきた項目も何点かあり、本来なら処置に取り組まれるべきことが積み残されてきたものに対する指摘もされ、議会としての反省もするべきところであるかもしれません。
 さてしかしながら、この中学生議会においては、質問時間が3分と本当に短く設定されていたことから、再問の積み残しや食い足りなかった事柄もあったものと推察いたすものです。しかし、同じ議員であるとか、もちろん同一会派というわけではありませんので、意思の疎通があるとは言えず、質問された中学生の方の思い、質問趣旨とは全く違ったものになってる可能性は高いかもしれませんが、発言通告項目に対する関連質問いたしたいと思います。
 関連質問でありますので、少し細か目の質問も多くなりそうなので申しわけありませんが、何といっても、この質疑はこの議場で行われたものであり、答弁がこの議場でされたという事実は変わるものではありません。議場であった質疑は議場でただしておくべきであるとの思いですから、こだわるべきでないとお叱りを受けるかもわかりませんが、今回はこの中学生議会の関連質問だけに絞らせていただきますので、お許しをいただきたいと思います。
 さて、このたびの中学生議会では、質問者が中学生の議員であり、当局側答弁は大変丁寧なものでわかりやすい回答であったのが感想ですが、従来私どもの議会に対する答弁と少し食い違いを感じるところもありました。そこで、中学生議員のされた質問趣旨とは違うのではないかということで、目くじらを立てることなく、そういったところはあくまで質問項目だけに対する関連質問としておおらかにお受け取りいただき、私どもにもわかりやすい丁寧なご回答をいただきますようお願いをいたします。
 まず、八幡山の登山道などにある危険箇所についてでありますが、以前に八幡神社からの山道を台風によりなぎ倒された大木が遮っていたことがあり、対処をお願いいたしておりましたが、道の幅だけ切断され、残骸はそのまま放置されています。八幡神社の拝殿の上かロープウエーの建物の上に当たるだろうと思われますが、生え際では直径1メートルはあろかという大樹が根こそぎ台風で倒されたことを考えると、いつどのような折に傾斜を滑り落ちるか、大変心配いたすところであります。お不動さんあたりの高さまで行きますと、それこそ倒木などを数多く目にはしますが、その大樹は人家にすぐに影響をする場所であるだけに、しっかり対処をされるべきであると思いますが、現状をどのように考え、どのような処置をされているのか答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
             〔総務部長 益田卓弥君 登壇〕
◎総務部長(益田卓弥 君) 皆さんおはようございます。
 山本議員よりご指摘いただきました八幡山の登山道にある危険箇所についてのご質問にお答えをいたします。
 日牟礼八幡宮本殿裏山の道沿い斜面に倒れている大木の一部につきましては、現場確認をさせていただきましたところ、日牟礼八幡宮様の敷地内で3年前の台風により倒れ、参道を塞いでいたため、日牟礼八幡宮様を通じて市民の方がボランティアで伐採されたとのことでございます。
 日牟礼八幡宮様のお話によりますと、斜面に残る倒木につきましては、時期を見て専門業者に対応してもらうという方向でございます。
 議員ご指摘の八幡山の登山道は、古くから利用者によって整備されてきたものでありまして、その登山道のルートは広範囲にわたっております。市有地や民有地、また地元財産区の敷地にまたがっているというような状況でございます。
 市としましては、利用者の方から危険箇所の通報があれば、まず現場確認を行うとともに、まず市の所有地につきましては、できる限り改善や注意喚起をできるように対応していきたいと思っております。それとともに、他の所有者の方や八幡山の景観をよくする会などの関係団体と良好な登山道となるように努めていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) ありがとうございます。
 では、再問に移らせていただきます。
 中学生議会の答弁では、八幡公園登山口までの現場を確認してきたと答弁をされていますが、八幡公園の敷地内だと考えられる広場から秀次像設置場所に当たるなだらかな石段にぐらついているところが何カ所かあり、外れて落ちていたときもありました。そういった公園内の管理はより多くの市民や訪れる方々に対して市が責任を問われるものと考えられ、これは関係団体とともにという回答では済まされないものと思いますが、答弁をお願いしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市整備部長。
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 八幡公園につきましては、日常管理をシルバー人材センターに年間委託をいたしており、その中で公園内の巡視を実施いたしております。不良箇所等の報告があれば、職員が現場に出向き確認を行い、適時修繕対応をしているところでございます。今後につきましても、八幡公園を訪れる皆様が安全にご利用いただけるよう日常管理に努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) これも八幡公園の敷地内ですが、東側上がり口の広場の土蔵がひさしが落ち、入り口の土蔵が剥がれ落ち、竹の骨組みが見えるような状態で放置されています。秀次公の像にはドラマ「真田丸」において、秀次役をされた俳優がお見えになった様子の写真がネットに上げられており、訪れられる方々もふえ目にとまる機会も増加するかと存じますが、どのようにお考えか答弁をいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 廣瀬都市整備部長。
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) ご指摘の公園敷地内にございます土蔵についてでございますが、議員ご指摘のとおり、一部壁面の剥離、またひさしの損傷が認められますので、景観を損なうことのないように修復を含めて関係課と協議を今後実施してまいりたいというふうに考えております。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 健康を考えれる多くの市民がウオーキングや登山をされているのは、中学生議員の方も申されていましたとおりだと思います。それに対して考えがあればとの答弁がありましたので、例えば八幡堀を橋の改修や補強にあわせて、交通の多い道路を横切らなくても済むように、橋の下を通り、散歩道を周遊できるウオーキングコースにするとか、八幡山に安全なアスレチックやトレッキングとまでは言いませんが、ハイキングコースを整備するなど、中学生議員の思いにも応えられるお取り組みになるのではないかと思いますが、お考えで結構ですので、ご答弁をお願いします。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 山本議員より再問いただきました八幡山登山道の周遊やウオーキングコース、アスレチックコースの整備など、中学生議員の思いに応えられる取り組みについてのご質問にお答えをいたします。
 この登山道は、先ほども申しましたとおり、古来から人々の通行により自然に道となったもので、基本的には現状のままご利用いただくのがいいかと考えております。周遊やウオーキングコース、アスレチックコースなどの整備につきましては、豊臣秀次公が築城しました歴史文化のある八幡山という地域資源にふさわしい整備なのかも含めまして精査する必要もあると考えられます。ご意見として拝聴させていただきたく存じます。ご理解くださるようよろしくお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 中学生議員が指摘されておられたように、登山道に確かに滑落の危険性のある場所は何カ所かあり、滑落危険の看板も立てられているのが目にとまります。また、9月に入ったあたりから、昨年同様イノシシが出てきた痕跡を見かけます。それも登山道の高いところでなく、人家に近い公園部分で何カ所も目にします。以前にはイノシシに出くわしたという方もおられますので、そういった注意喚起も含め、山の安全な管理にお努めいただきますようお願いをいたしておきます。
 次に、八幡堀周辺の交通整備についてでは、八幡神社鳥居周辺の交通渋滞等に言及をされておられました。その中では、一方通行の取り組みについて答弁がなされ、十分な協議のもと、地元住民や八幡宮さんにご理解、ご協力をいただいておりますとのことであり、今後も交通規制の期間延長などについて話し合いをする予定であるとのことでありますが、抜け道、裏道に当たる住民の方々からの声には、一方通行にされる期間の間に裏の道を通り抜ける車の多さやハイスピード等について危機感を持っておられ、お取り組みをいただきたいとの要望をお聞きもいたします。当局としては、そういった方々にもご協力をいただくためには、十分な説明が必要とされると思いますが、地元住民の範囲をどのようにお考えになっておられるのか、またそうした思いに対するお考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
             〔市民部長 姓農彰宏君 登壇〕
◎市民部長(姓農彰宏 君) おはようございます。
 山本議員の八幡堀周辺の交通整備についてのご質問にお答えをいたします。
 八幡堀周辺の交通規制につきましては、従来から回答させていただいておりますとおり、春と秋の観光シーズンに限り交通渋滞対策として神社境内での一方通行規制や大型車乗り入れ禁止などの交通規制を周辺自治会の協力を得ながら行っているところです。
 今後、八幡堀周辺の交通渋滞の解消及び安全対策として少しでも改善することを目的として、周辺自治会及び事業者、近江八幡警察署などと協議を行い、前に進めていきたいと考えております。
 近江八幡警察署に確認をいたしましたところ、年中の一方通行規制を行うとなれば、日牟礼八幡宮及び八幡堀周辺の影響する自治会の同意が前提となり、最終的には事業者含めての合意が必要となります。議員ご指摘のとおり、関係自治会には一方通行規制に伴い、車の流れが変わることにより、裏道などで影響を受ける住民の方にも説明が必要であり、十分な協議を行い、慎重に進めていくことが必要と考えております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) また、そのときの答弁において、将来的には境内の駐車場整備など、日牟礼八幡宮に対して働きかけていきたいと考えておりますとか、あとの中学生議員の八幡神社や八幡堀などの観光地をバリアフリー化してほしいとの質問事項の回答には、八幡宮が管理される境内においてもとの答弁をされています。境内というのは、現在多くの車がとめられている側道部分であると思い、お尋ねをいたしますが、今まで行われてきた本会議においての当局側答弁は、鳥居から楼門へ向かう参道に当たる市道の舗装部分を挟む舗装されていない側道部分は、八幡宮の所有管理については認められてこなかったとの思いがありますが、中学生議会における答弁との整合性についてご説明をいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 中学生議会のときの神社境内での駐車場の整備についてということの質問でございますが、整備につきまして、総合政策部のほうで観光という視点がございましたので、総合政策部のほうでお答えをさせていただきました。
 そのときにつきましては、いろいろと取り組みをさせてもらっておりますが、それにつきましては、次の段階のアイデアと、交通規制の次の段階のアイデアという意味を踏まえて、働きかけるという形で回答させてもらった趣旨でございまして、中学生の方の質問の言葉そのまま、認識としてわかりやすい形で駐車場という形で、境内地イコール駐車場という形で回答させていただいたものでございまして、駐車場という形で市のほうとして認定をしているというものではございませんので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 今の側道部分は交通上においては、赤道であったという認識をしております。赤道とは、一般的には多くの人々のための道路であり、公衆用道路の位置づけであると考えられ、土地は国有地であり、道路法の道路と認定されたものがほとんどであり、それ以外は認定外道路の敷地となっている部分が多いとされています。そのことが駐車場整備、交通渋滞、通学路の安全確保の大きなネックとなっていたものでありますが、今回の答弁ではそういったことはクリアされていることになり、諸問題解決に向け早急な解決の可能性が見えてくるものとなります。その際は大きなものと考えますが、そういった認識でよいのか、いま一度お答えをいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 山本議員がおっしゃいました日牟礼八幡宮の境内地ですね、僕の今までの認識では、あれはもともとは公道だと思ったんですよ、一番最初は。そしたら、真ん中の舗装しているところだけ市道であって、両サイドはあれは境内地だという、こういうことが判明してからまで言いませんが、言われましたので、これは境内地だったら宗教法人のもんでありますから、だから市道は市のもん、市が管理します。でも、両サイドの駐車をされてるところは境内地だと、ちょっと行政がまず口を挟む余地はないところだと理解をしておりまして、今山本議員がおっしゃったように、いやあれは赤道なんだというふうに理解しているとおっしゃいましたから、もう一度きっちりと整理をさせていただいて、仮に境内地でなくって、いわゆる赤道であれば、これは公道ですからね、これは行政の対応がかなり変わってくると思います。まずあそこの駐車を認めるか認めないかということから入ってくると思いますので、ちょっと時間をいただきたいなと思います。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) ありがとうございます。以前よりこの八幡宮における交通渋滞、通学路としての安全性については、この議場において何度となく議論がされていたところであります。公図などをしっかり確認していただき、法的な根拠のある速やかな対応をよろしくお願いしたいと思います。
 次に、ムクドリの対策についてであります。
 大変対応が難しいものであることは理解できるところでありますが、このときの答弁においては、行政においても追い払いができる有効な手段がないかを検討しており、全国各地の取り組みの効果やその経費について研究してるところですとのことであります。
 それであるなら、現状においては当市が今年度上げられたムクドリ対策の当初予算はどのような計上であり、活用されているのかが見えてきません。予算説明との整合性について答弁をいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 山本議員のムクドリの対策についてのご質問にお答えを申し上げます。
 議員もご承知のとおり、ムクドリ対策は大変難しく、全国的にも有効な手段が見つかっていないのが現状でございます。このことから、当初ムクドリを追い払う装置を購入するため予算化する一方で、限られた予算を有効に活用するため、全国各地の取り組みを情報収集し、最も効果的な対策について検討してまいったところであります。
 その結果、天敵タカによる追い払いにより成果を上げた事例を確認したところでございますので、ムクドリの追い払い装置は現時点では見合わせ、それでタカによる追い払いを8月末より試行的に実施しているところでございます。
 その結果を少し申し上げますと、タカ2匹を放しますと、そのときにはどっかにぴゅっとムクドリがいわゆる飛び立っていくわけでありますが、またしばらくすると帰ってくるということの繰り返しのようでありますから、その回数を重ねることによってもう帰ってこないのかなという、こういう期待もありますので、今ちょっと試行的にやってるということでございますので、もう少しその経過をごらんをいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) ムクドリの騒音の被害は、中学生議員も指摘されておられましたように、深刻なもんであります。しっかりした対応が求められる中、当初予算で上げられていたにもかかわらず、根本対応というにはまだまだ手探り状態に見られます。全国的にも難しい問題となっていることは理解をいたしますので、市民のため頑張ってお取り組みいただきますようよろしくお願いをいたしておきます。
 次に、てんびんまつりの開催についての関連質問をいたします。
 長年続けられてきたてんびんまつりが昨年開催されませんでした。中学生議員は、地域活性化のためにもぜひ祭りを開催してほしい。自分も参画し、地域を盛り上げたいと質問されていました。答弁としては、若い世代に引き継いだ形でもう一度企画されるよう望んでいるというものでありますが、行政としてのかかわりについてどのように考えておられるのかです。間があけばあくほど、再開に対する労力は大きくなっているものと感じますが、本当に当局としてはもう一度祭りを開催する手助けに取り組まれようとしているのか、答弁をいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 山本議員のてんびんまつり再興の質問についてお答えいたします。
 これまでの議会の質問でも回答しておりますとおり、てんびんまつりにつきましては、実施主体者でありました八幡てんびんまつり協議会にて議論、検討を重ねられ、総会において平成27年の中止と協議会の解散という結論が出されました。あわせててんびんまつりにかわる新たな祭り、イベントの企画検討については、昭和49年の祭り発足時の思いに立ち戻って、一般社団法人近江八幡青年会議所に委ねられることになったことは既にご承知のことと存じます。
 こうした中、ことしの夏はてんびんまつりの規模には及ばないものの、青年会議所が主催者となり、去る8月11日に近江八幡市役所前の駐車場におきまして、はちまんフェスタ2016が開催されました。
 今回のはちまんフェスタは、地域と市民が一堂に集う交流の場を通じて、地域との輪を広げ、市民に近江八幡市の魅力のすばらしさを実感してもらい、地域活動団体には地域に対しての活動を広く発信してもらうことを目的として開催されたものでございます。まさにてんびんまつり同様に、まちづくりの主役である市民や市民団体が自発的、主体的に取り組まれるところに大きな目的と意義があると判断をしておりまして、市はこの祭りに後援をさせていただきました。
 また、後援と申しましても、単に後援名義を貸すだけではございませんでして、文化観光課の職員がその企画の段階から事務局の相談に乗るとともに、祭りの運営に必要な調整や支援をできる範囲で行ってきたところでございます。この催しが来年度以降につながり、さらにてんびんまつりのように今後発展していくことについては、現段階では未定ですが、いま一度市民による市民の祭りとして継続発展の機運が高まることを期待して、その働きかけを行うとともに、主催者の取り組みに応じた支援を市としても図ってまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) てんびんまつりは第1回の立ち上げのときより、市民の市民による市民のための祭りを標榜されてきました。しかし、それは市行政が何もしなくてよいということではなく、ともにつくり上げるものとして、てんびんまつりのときにも準備委員会や実行委員会のときには行政の担当者は出席し、参画して一緒に汗を流して取り組んできたものであります。そうした中で、このたびの中学生議員の質問に対する答弁では、やめられたのは寄附が集まりにくくなったということも原因で挙げられておられました。それが間違いとか誤解とかではないのですが、さかのぼって過去からの検証をいたしますと、確かに当初はとにかく市民の手で花火を上げようと大変多くの方々が寄附を集めに回られ、1口1,000円運動も企業の寄附も多額なものでありました。その中で、市からの補助金の推移については、祭り推進を望んでいたと言われるなら、行政としての取り組みは不十分なものであったと感じられる市民は多くおられるのではないかと思います。
 記憶をたどりますと、市の補助金は最高であったときからすると、最終時は半分以下になり、四、五百万円の減額になっていたと思います。まさに市の補助金減額が寄附総額の大きく減った原因の一つではないかとの思いを抱かれている関係者の声もお聞きいたしました。
 その中で、第三者的に寄附金が集まりにくくなったからやめられたという答弁では納得のいかない方々もおられると思います。これから再開催をという動きはより大変な苦難の多いものになると感じられますので、今申したことを踏まえた市民祭りが再度企画されている中での行政のかかわり合い方、補助金等についての考え方をお聞かせいただけますでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 まず、中学生議会のときの回答につきましては、客観的事実といたしまして、祭りを行うための寄附も集まりにくくなり、何よりも祭りを運営し、引っ張っていく中心になる方々が高齢化したことが終了した大きな理由ということで、寄附金の集めにくさを第1の原因として、それを引っ張ってきているわけではなくって、それにつきましても、先ほど申し上げました協議会におきまして、いろいろご意見が当事者のほうから、役員さんのほうも含めてご意見をいただいておりますし、その中のメンバーであります自治会の役員さん等からも出ているところは一定の事実でございます。
 そういう中で、第三者的という話がございましたけども、繰り返しになりますが、てんびんまつりにつきましては、議員も申し上げられたとおり、市民の市民による市民のための祭りとして自発的、主体的に取り組んでこられたところこそ大きな目的や魅力があったのではないかと思っておりますので、市民、市民団体と市との協働のまちづくりの役割分担を大切にしながら、決して市による官製の祭りにならないようにしなければならないと考えております。
 なお、人的や財政的な支援の範囲につきましては、今後の具体的な企画の検討を通じまして、ともに汗や知恵を出しながらつくり上げていけるように取り組んでいきたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 最後の2点は、関連質問と言うには大きくこじつけであり、従来の本議会においてならこんなことは代表質問に対する関連質問ではないと発言をとめられそうですが、このたびは大目に見ていただきまして質問をお許しいただきたいと思います。
 まず、歴史・文化ある町の玄関口としてふさわしい駅の整備についてであります。
 この質問は、新しく整備される安土駅について質問をされておられる。安土駅に行きたくなるような駅の必要性、そして新快速がとまるよう取り組んでいただきたいと、本当に大切な質問をされておられましたが、このたびの私の質問は、単に駅は町の顔と言ってもいいという言葉だけ関連をして質問をさせていただきます。
 今回、問題とさせていただきますのは、八幡駅の南口におけるまさに初日の質問者が言われた階段下の貸し店舗と並列した場所にある公衆トイレですが、大変に狭隘なスペースであり、しかも男女兼用であります。男性が使用されておれば、体が触れ合うような体勢でしか女性用に入れない状態なのではないでしょうか。八幡市内における乗降客の多さからいうと、一番多くなってきているのではないかと思われる南口で、異性の方々が同時に共有し使用することは、お使いになられる両者に精神的な苦痛を与えるものと捉えられますし、不測の事態を招く確率を高めるものであるとも考えられ、いろいろな面から余りにも無謀なものではとさえ思われます。当局としてのお考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 姓農市民部長。
             〔市民部長 姓農彰宏君 登壇〕
◎市民部長(姓農彰宏 君) 山本議員ご質問の駅南口における公衆トイレのご質問にお答えをいたします。
 駅南口の公衆トイレが設置されましたのは、今から約30年前の昭和58年3月であります。また、設置箇所は店舗設置の関係から、自由通路の階段の下となっており、構造上限られたスペースであることから、やむなく男女兼用のトイレとなっております。このため、平成8年度には駅の北口に男女別の公衆用トイレを設置をいたしました。駅南口の利用は大変ご不便をおかけをいたしますが、橋上の駅の公衆トイレもございますので、何とぞご理解をいただきますようお願いを申し上げます。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 駅の公衆トイレの事件としては、新快速では次の停車駅、野洲駅北口で10年ほど前に立て続けに起こった事件が思い起こされます。さきには強盗殺人事件があり、次には女子高生が刃物を突きつけられ、トイレに連れ込まれ、下着を奪われたというものであります。町の顔、文化度、観光地としてなど、そういった面からも大切ですが、重大な問題が起こる潜在的な可能性も十分に留意し、お取り組みいただきますよう要望しておきます。
 次に、八幡堀についてです。
 中学生議会の質問者は、八幡堀はドラマや映画で使われていて、全国に誇れる観光地ベストの紹介をされています。しかしながら、堀の水の汚濁や藻などの繁茂により、訪れる方々を落胆させていることは大変残念なことであります。
 私が1問目に質問をいたしました中でも申しておりましたが、早朝の散歩や市民の憩いの場としても、川岸や散歩道は大きな役割を果たしておりますし、住民運動の全国の先駆的な活動が行われた地区としても、視察に多くの団体の方々が訪れられる重要な地域であります。そういった意味からも、市のシンボルであり、ランドマークとしての位置づけからも、よりよい修景、そして動態保存がされるべきであると考えられます。
 今守る会を初めとした各種団体の方々の活動、ご尽力や八幡学区まちづくり協議会、自治会を中心とした400人以上の規模の清掃活動など、地元の方々のご努力があります。この9月4日にも守る会を初めとした多くの団体の方々が清掃、藻の除去に取り組まれておられました。幾つもの団体が関係していただき、年間何度も清掃にお取り組みをいただいております。しかし、水中にある藻の除去などは困難をきわめ、民間の力だけでは無理があります。本来しゅんせつをしていただきたいと考えますが、要望に関する答弁は一級河川であるから国の事業、県の管轄である等、前向きな進捗に向けた回答は得られません。市として市民の熱い思いに対して、水の浄化、藻の除去、しゅんせつ等に早急なお取り組みをいただきたいと思いますが、現状についての当局のお考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 廣瀬都市整備部長。
             〔都市整備部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 山本議員ご質問の八幡堀という観光地における維持管理についてお答えをいたします。
 八幡堀における維持管理につきましては、八幡堀を守る会を初めとした各種団体の方々やまちづくり協議会、自治会において清掃活動をしていただくなど、ご協力をいただいていることに感謝を申し上げます。
 ご承知のとおり、八幡堀は一級河川八幡川であることから、滋賀県が管理している河川です。このことから、市といたしましては、県に対し適切な維持管理をお願いしているところですが、県におきましては多数の一級河川の改修、維持管理を実施する中で、県民の生命、財産を守るために治水上、問題、影響がある箇所が優先され、予算が充てられております。このような現状ではありますが、市といたしましては、県に対し少しでも八幡堀の適切な維持管理を実施していただけるよう、粘り強く継続して要望してまいりたいと考えております。
 八幡堀を守る会を初めとした各種団体の方々やまちづくり協議会、自治会の方々につきましては、引き続きご協力いただきますようよろしくお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 八幡堀はいろいろな意味で全国的な注目を集めているところでありますので、速やかな対応をいただきますようよろしくお願いをいたします。
 さて、今回の中学生議会においては、15名の方が質問に立たれ、ほかの方々も議長等、全ての役を大変立派に果たされました。また、7日の新聞には、県内の他市ですが、若い女性の視点をまちづくりのヒントにしようと、女子高校生だけでつくるプロジェクトチームを発足させたと報道されています。私どもも改めて市民、高校生、中学生、子どもたちとともに安全で安心な住みよいまちづくりに取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げ、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で山本英夫君の個人質問を終わります。
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