録画中継

平成28年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月15日(木) 個人質問
田中 好 議員
(1)本市の顕彰施策について
   ①本市の顕彰制度について
   ②市民栄誉賞について
   ③スポーツ大使・観光大使の設置について
(2)近江八幡市立看護専門学校検討委員会の進捗について
   ①専門学校の課題について
   ②課題についての検討内容について
   ③課題解決の取組について
   ④市内の医療機関等への検討委員会の考え方について
(3)議第97号及び議第115号について
   ①ガイダンスの有効活用について
   ②ガイダンス入場料徴収関連について
   ③補正予算の内容・運用について
   ④指定管理に関する課題について
◆16番(田中好 君) 本定例会最後の質問者となりました翔政会の田中でございます。
 質問の前に、私どもが関係しております富士と琵琶湖を結ぶ会について、本年節目の年でございますので、少し報告をさせていただきたいと存じます。
 富士と琵琶湖を結ぶ会は、今から60年前の昭和32年に当時の市長と市民の皆様が参加されて、琵琶湖の霊水を富士山頂にささげ、富士山の金明水を琵琶湖に献納して、世界平和と国土の安全を祈願する趣旨のもと、第1回富士と琵琶湖を結ぶ祈願登山が行われました。それ以来、毎年行事が行われ、ことしで節目の60回を迎えることができました。人間で言えば還暦の記念すべき年でございますので、昨年まで水ケ浜の浜辺でお水をくんでおりました行事を、ことしは昭和32年当時に行われておりましたお水とりの行事を復活させていただきました。
 浜辺で神事祈祷を行い、船に乗り沖合に出てお水とりを行いました。その霊水を持って7月24、25日に富士登山を行い、25日の早朝に剣ヶ峰に霊水をささげていただきました。また、下山どきには富士山頂から奥宮様から銀明水をいただき、8月22日に琵琶湖の沖合にお水返しを行いまして、富士と琵琶湖を結ぶ会の一連の行事を無事務めさせていただくことができました。60年という歴史と伝統のあるこの行事は、今日までの先人、先輩方のご尽力とご努力のたまものであり、感謝をするものでございます。これからもしっかりと継承をしていかねばと決意を新たにいたしております。
 また、この行事が縁で富士宮市との交流が始まり、昭和32年には富士宮市から本市に対して桜の木が結納の印に贈呈され、結納返しに琵琶湖のヒゴイを富士宮に贈らさせていただき、富士山を夫、琵琶湖を妻として昭和43年8月3日に調印され、日本で唯一の夫婦都市として誕生したわけであると聞き及んでおります。もう間もなく50年を迎えることとなります。以来今日まで、きのうも平井議員が富士宮市との児童交換会について述べられておりましたが、このことを初め両市の間でさまざまな交流が行われております。今後も両市の契りを大切に、親善交流や両市市政発展のために役立つよう力を注いでまいる所存でございます。
 市民の皆様方のご参加、そして当局の皆様方のご理解とご協力に感謝を申し上げ、報告とさせていただきます。ありがとうございました。
 それでは、質問に入らさせていただきます。
 本議会では3項目について質問をさせていただきたいと思います。分割方式で行わさせていただきます。
 まず初めに、本市の顕彰施策についてお伺いをいたします。
 本定例会開会日に市長さんが挨拶されました中にも述べておられましたが、本年8月にブラジルのリオデジャネイロで開催されましたオリンピックでは、我が日本の選手の大活躍で盛り上がり、多くの感動と勇気、希望、そして元気をいただきました。史上初のメダル数を獲得という快挙をなし遂げられた功績に、敬意と感謝を申し上げるものでございます。最高のメダルを獲得された選手や、また惜しくもメダルに届かなかった選手、そしてオリンピックに出場された選手全ての方に心から拍手を送らさせていただくとともに、選手を支えてこられたスタッフの多くの方々に対し労をねぎらうものでもございます。
 とりわけ、本市出身のシンクロナイズドスイミングでデュエットとチームで2つの銅メダルを獲得された乾友紀子選手の功績は本市の誇りでもあります。市長はその乾選手に市民栄誉賞を授与することを明言されております。本当に喜ばしい限りでございます。スポーツ顕彰については、スポーツ推進条例の13条にも掲げられておりますし、また4年前にはスポーツ栄誉賞を制定されております。輝かしい成績をおさめられたことに対して顕彰されることは大変すばらしいことと思います。あわせて、顕彰することによって励みにもなってまいります。スポーツに限らずあらゆる分野で活躍され、また優秀な成績をおさめられた方々に本市では顕彰をされていると思います。
 そこで、お伺いをさせていただきます。
 1つ目に、本市のスポーツ顕彰を含めた顕彰制度をお聞かせください。
 2つ目に、今回の市民栄誉賞は初めての制度なのでしょうか。
 3つ目に、スポーツを通じてのスポーツ交流大使の設置や、観光を促進する観光大使などを設ける市としての考えがあるのかをお伺いをいたします。
 以上、初問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、田中議員の本市の顕彰施策についてのご質問にお答え申し上げます。
 現行の本市の顕彰制度としましては、まずスポーツの分野においては、県や全国レベルで優秀な成績をおさめた市民やチームを顕彰するスポーツ優秀選手の表彰制度がありまして、さらに特に顕著な活躍をおさめ、市民に大きな感動と勇気を与えた市民あるいは本市にゆかりのある人や団体を表彰するスポーツ栄誉賞、スポーツ特別賞がございます。この賞は4年前に制定され、今回市民栄誉賞の授与を予定しております乾友紀子さんがロンドンオリンピックに初出場し、シンクロナイズドスイミングにおいてチーム及びデュエットでいずれも5位入賞を果たされた功績と努力をたたえ、スポーツ栄誉賞を授与し、また同時期に少年野球やソフトボールの国際大会で優秀な成績をおさめた男女2名にスポーツ特別賞をあわせて授与したところでございます。
 また、文化芸術部門におきましては、県レベルや全国的な大会などで優秀な成績をおさめたり、地域の伝統文化の継承などに功績のある18歳以下の個人や団体を顕彰する子ども文化芸術賞があり、また文化振興も含めた広く市政振興に寄与した満60歳以上の方を顕彰する市政功労者表彰制度、さらには学術、技芸の進展に寄与、社会の進歩、発展に貢献し、市民の尊敬の的と仰がれる方に贈る名誉市民制度がございます。18歳以上の方に対しての文化芸術部門などの顕彰制度については、現在検討しているところでもございます。
 このたび制定をいたしました市民栄誉賞は、スポーツや文化芸術、学術などの分野で輝かしい活躍をおさめ、市民から郷土の誇りとして敬愛され、市民に明るい希望を与えた方を対象とする制度であり、乾友紀子さんがその授与第1号となるものでございます。
 また、議員がお尋ねの観光大使は、今から17年前の平成11年3月に、当時の近江八幡観光物産協会が、県外在住の旅行作家ら12人の近江八幡に造詣と愛着のある方々を近江八幡市観光大使として委嘱、現在も毎月市の広報紙を送付したり、観光物産協会から観光パンフレットや観光情報を積極的に提供し、記事を書いてもらうなど、ボランティアで近江八幡市をPRしてもらっているなどの交流が続いているところでございます。
 一方、スポーツ大使は現在本市においては制度化しておりません。ちなみに、滋賀県において現在湖国にゆかりのあるボクシング世界チャンピオンの山中慎介選手ら、著名なアスリートやスポーツチーム19組をしがスポーツ大使として任命し、滋賀のスポーツの魅力を発信してもらっているところでございますが、今後このスポーツ大使の活躍状況を見ながら、本市としても制度化が本市のスポーツ振興などに効果があるかどうかを見きわめながら、検討してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) どうも具体的にご回答いただきありがとうございました。今回、市民栄誉賞が制定されましたので、改めて本市の顕彰制度をお尋ねさせていただいたわけでございますが、今後も本市の顕彰制度に該当される多くの市民の方に適用できれば、市の活性化にもつながりますし、また期待するものでございます。
 また、ご回答いただきました市民栄誉賞は、郷土の誇りとして敬愛され、市民に明るい希望を与えた方に授与されるということで、乾選手が第1号として受けていただこうとされていることをお聞かせいただきました。いま一度乾選手に拍手を送らさせていただくところでございます。
 観光大使は、観光物産協会で以前から委嘱されているとのことですが、スポーツ大使につきましては本市の推進、振興を行っていく上において一つの手段かとも思いますので、どうか今後一度ご検討をいただきますように、よろしくお願いを申し上げておきたいと思います。
 それでは、次に2項目めの市立看護専門学校検討委員会の進捗についてお尋ねをいたします。
 本年6月30日の全員協議会で、近江八幡市立看護専門学校の今後のあり方検討委員会の設置と目的を私ども議員に説明をされました。第1回委員会が7月19日に、第2回委員会が8月30日に開催をされております。その結果を10月には市長に提言されるとの予定でスケジュールとなっております。検討委員会での検討課題等の進みぐあいを質問させていただこうと思っておりましたところ、折しも発言通告締め切り日の6日付で地元の滋賀報知新聞に、廃校の方向性で一致という見出しで報道されておりました。報道内容を見ておりますと、数多くの課題についてさまざまな角度から検討されていることがうかがえますが、2回開催されました検討内容について、改めてこの本会議場の場でお尋ねをさせていただきたいと思います。
 次の4項目についてのご回答をお願いいたします。
 1つ目、現在置かれている専門学校の課題はどのようなものがあるのか、2つ目に、課題についてどのような検討をなされているのか、3つ目に、課題解決にはどのように取り組まれていこうとされているのか、4つ目に、市内の医療機関や関係者は検討結果をどのように捉まえ、また考えておられるのか、以上初問といたします。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
             〔総務部長 益田卓弥君 登壇〕
◎総務部長(益田卓弥 君) 田中議員の看護専門学校に関するご質問にお答えをさせていただきます。
 看護専門学校の今後のあり方検討委員会は、既に7年前の平成21年にも実施をいたしまして、看護師養成所にとって看護師志望者の大学志向化、少子化の進展による受験者の減少などの厳しい状況下ではあるが、現段階では存続として受験生、入学生の増加のための方策、市内3病院への就業促進を図るための方策、学校の将来展望についてのご提言をいただき、その提言に基づきまして社会人入学枠の設置、県内高校への学校の紹介や説明会並びにオープンキャンパスの実施、またDVDの作成やホームページのリニューアルにより当校の魅力を積極的にアピールし、学生確保に努めてきたところであります。
 しかし、残念ながら根本的な課題の改善には至らず、市立看護専門学校を取り巻く環境がさらに厳しくなり、再度検討委員会を開催するに至ったものでございます。
 現在の主な課題ではございますが、ほぼ同様で5項目ございまして、まず1点目に現施設の老朽化、2つ目に、さらなる看護系大学の開設や増設による現役受験生の志向の変化と看護専門学校への受験者の減少、3つ目に、18歳人口の減少による現役新卒学生の確保が困難、4つ目に、市内医療機関への就職率の低下、5点目に、学生への教育を担保する専任教員の確保が困難であることであります。
 具体的に申し上げますと、1つ目の施設の老朽化に関しましては、築30年を迎えようとしております。今後、中・長期的な視点から大規模改修または施設の建てかえ、さらに利便性の高い場所への新築移転も検討が必要となり、その巨額の投資が課題となります。
 2つ目の看護系大学は、滋賀県を含めました近畿圏内において平成21年の提言後も、さらに22年度から平成27年度の間に14校が開設されております。高学歴志向の看護学生が増加し、現役生の受験動向に大きな影響を及ぼしている状況でございます。
 3つ目の18歳人口の減少による現役新卒学生の受験生も減少しております。当校の学生の50%が社会人というような状況となっております。
 4つ目の市内医療機関への就職率についてでございますが、開設当初は80%を超えておりましたが、その後は徐々に低下し、近年は50%を確保できかねるというような状況となっております。
 5つ目の専任教員の確保が困難であることに関しましては、現在市立総合医療センターとの連携協力により、何とか確保している状況でありますが、看護系大学化の影響は教員にも及んでおるというような状況となっております。
 課題に対する検討及び取り組みにつきましては、21年度の提言を踏まえたさまざまな取り組みにもかかわらず、課題解決には至らず、現状及び中期的にも厳しい状況にあることにあります。
 最後に、今後のあり方検討委員会における委員として参加いただいている市内医療機関の反応等についてでございますが、国の看護職員需給見通しでは、既に看護師数はほぼ充足しているとされております。当地においても以前のような看護師不足の状況にはなく、中途退職者の補充をどうするかが各病院の課題になっているとのことでございます。さらに、国が要請しております地域医療ビジョンの策定で見られますように、医療の効率化などによる病床削減が加速し始めている現在、当地域における不足看護師数も不透明となりつつあります。
 このような状況下でも、各病院さんにとりましては、正直なところ看護師確保の選択肢が一つでも多いにこしたことはないというお考えではございます。その一方で、現行の課題から今後の学校の管理運営や投資に対する効果などから、継続困難が危ぶまれているということも十分にご理解、認識をいただいているものと考えております。つきましては、これらを総合的に捉えた中で、10月をめどにご提言をいただける予定となっております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) ありがとうございました。具体的にご説明をいただきまして、進捗状況を把握できたところでございます。現在、看護専門学校の置かれている現状や課題など、そして検討内容についてお示しをいただきました。数年前から懸案である課題について取り組んでこられましたが、今なお専門学校を取り巻く環境が厳しいとのことであります。そんな中で、現在検討委員会で話し合いが行われていることを理解できました。今後もさまざまな角度から真摯にご検討をいただいていくことをお願いを申し上げたいと思います。
 スケジュール的には3回の委員会と、そして今ご回答にありましたように、10月には市長に答申されるということでございますが、あと一回は今度いつごろ開催されますか、その日程だけお伝えください。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 第3回目の検討委員会につきましては、10月4日の火曜日午後2時から開催する予定となっております。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) ありがとうございます。10月には市長に答申されまして、その後内容につきましても、私どものほうにもまたご連絡をいただければありがたいなと思っていますので、よろしくお願い申し上げておきます。
 次に、3点目の質問にさせていただきます。
 議第97号及び議第115号についてお伺いをいたします。
 今議会に上程されております議第97号平成28年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)の中に、安土城跡前駐車場及びガイダンス施設運営管理事業費が計上されております案件と、議第115号近江八幡市特別史跡安土城跡前駐車場及びガイダンス施設条例の一部を改正する条例と関連がございますので、両議案から質問を行いたいと思います。
 本議案につきましては、さきの議員と一部重なるところがあるかと思いますけども、違う角度からの質問となりますので、ご了承をいただきたいと思います。
 今回の議第115号の議案は、安土城跡前ガイダンス施設の入場料を徴収し有料化するという案件でありますが、安土城跡前駐車場及びガイダンス施設の問題につきましては、継続審議中や政策懇談会を開催後の説明等、私どもの会派では再三時間をかけて話し合いを行ってまいりました。幾つかの問題点や課題、そしてトラブルの発生が生じてくるんではないかなど、また一方ガイダンスを有効活用し、観光の拠点として施設を生かすべきと、いろんな議論を交わしてまいりました。議論内容を踏まえ、次の8項目についてお伺いをいたします。
 一部細かな質問にもなろうかと思いますが、お許しをいただきたく、ご回答をお願い申し上げます。
 1つ目に、ガイダンスをどのように有効活用されようとしているのか、考えや取り組みについてお聞かせください。
 2つ目に、ガイダンス使用時には有料駐車場にとめられる方は徴収せず、無料駐車場を利用されている観光客や徒歩などによる方からは入場料を徴収することでありますが、見分け方をどのようにするのか。
 3つ目に、政策懇談会での説明では、有料駐車場利用の方には駐車券の領収書で確認をするとのことであるが、1台の車に数名乗っておられる場合等、駐車券1枚では全ての人が常に一緒に行動をしなければならないわけでございます。1人で単独で行動できなくなる、そのようなときの対応をどのようにしていくのか。
 4つ目に、ガイダンスに数回出入りされる場合があろうかと思います。ガイダンス入場料のチケットを常に持って歩かなければならないと考えますが、このことの周知徹底はどのように対応しようとされているのか。
 5つ目に、全ての方から100円徴収すれば平等かと思いますが、この考え方についての所見を伺います。
 6つ目に、大人100円、小・中学生は50円と定めておられます。実際、現地で状況視察を行っているときに感じたことではあるんですが、小学生の徴収には一考できないものかと思います。定められた金額の根拠をお示しください。
 7つ目に、今議案の補正予算では、ガイダンスの施設の改修整備に629万3,000円を計上されております。内容や運用についてお聞かせください。
 8つ目に、今回の取り組みで指定管理費用に影響が出て及んだりはしないか、また指定管理者の安土商工会との運用についての話し合いなどはどの程度まで煮詰めておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。
 以上、初問とさせていただきます。よろしくご回答をお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) それでは、田中議員の議第97号及び議第115号の近江八幡市特別史跡安土城跡前駐車場及びガイダンス施設に関する質問についてお答えをいたします。
 まず初めに、ガイダンス施設の有効活用に対する考え方や取り組みについてお答えいたします。
 ガイダンス施設は、特別史跡安土城跡を訪れる観光客の利便性を確保するために設置されたものでありますが、安土地域はもとより近江八幡市域全体の観光施策の推進のためにも、施設が有する資源や機能を最大限有効活用を図ることを目的として、おもてなしの心による各種サービスの提供を充実させて、観光施策の拠点としてのレベルアップを図る考えでございます。
 具体的には、5つの機能の充実に取り組んでまいります。1つ目は、織田信長公や安土城に関する歴史、観光についての説明や案内、さらには関連する物品の販売、VR安土城ダイジェスト映像の公開、タブレット機器貸し出しによるVR体験などによる情報提供機能でございます。2つ目は、冷暖房完備で喫茶スペースを有する休憩機能でございます。3つ目は、地域や観光関連の広告機能でございます。4つ目につきましては、市内の他観光施設への誘導促進機能でございます。これにつきましては、今まで総務常任委員会並びに各会派、各議員さんからいろいろとご意見をいただいているところを十分反映しているところでございます。それから、5つ目でございますが、安全で快適なトイレ機能でございます。
 2番目の回答に移らさせていただきます。
 次に、有料駐車場利用者の方とそれ以外の利用者の方との見分け方についてのお尋ねでございますが、見分け方の前に、まずはガイダンス施設の入場料徴収時に混乱や不要なトラブルが生じないように、駐車場付近と入り口、出口に案内看板を設置したいと考えております。その上で、ガイダンス施設入り口に入場料徴収等のため、有人対応による受付を設け確認させていただくことにより、有料駐車場利用者か否か、確実な対応を心がけてまいりたいと考えております。
 次に、3つ目でございますが、1台の車に数人が乗ってこられる場合についてのお尋ねでございますが、さきの政策懇談会では、駐車場料金の領収書の提示を求めて確認させていただく予定と説明をさせていただきましたが、まとまってガイダンス施設に来場していただけるよう呼びかけるだけでは、円滑な対応は困難であることから、議員ご指摘のケースを想定して、できましたら駐車場からの出口付近に別途人員を配置して、この時点で駐車場料金の領収書の提示を求めて確認できた場合、当日のみ有効のガイダンス施設への日付入り入場無料券を事前に配布する方法で、より確実な対応を目指して現在検討を進めているところでございます。
 4番目でございます。さらに数回出入りをされる場合についてのお尋ねでございますが、一人一人に配布いたしましたガイダンス施設の入場無料券を大切にお持ちいただくよう、初回入場時に直接口頭でお伝えしたり、また注意喚起の案内を掲示板に張って周知した上で、再入場の際には改めて入り口で提示をお願いすることで解決できるものと考えております。
 5つ目のご質問として、全ての方から100円徴収すれば平等であり、その徴収の考え方についてお尋ねですが、今回提案した条例案は、ガイダンス施設に入場される全ての方から入場料を徴収する考え方となっております。ただし、有料駐車場利用者については、一体的に管理していますガイダンス施設の入場料を免除するという考え方でございます。
 また、小学生からの50円の入場料徴収の再考の是非と金額設定の根拠についてでございますが、資料館、かわらミュージアム、信長の館などの市内の入場料を徴収している他の文化観光施設との整合性を図って公平性を担保する必要から、他の施設同様に大人、一般の入場料の半額の金額を徴収する考え方によるものでございます。
 また、あわせて市内の小・中学校の課外活動や勉強として安土城跡等に来られる場合で、ガイダンス施設への入場を予定されておられる場合には、学校から事前に減免申請の手続をしていただくことで、入場料の全額を免除する考えでおりますので、重ねてご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 次に、補正予算案に計上しております内容につきましては、ガイダンス施設への出入りを容易にしつつ、冷暖房機能を損なわないために、現在、都度開閉が大変な折れ戸が設置されておりますが、その折れ戸を自動ドアに改修するとともに、ガイダンス施設内からトイレに安全に誘導するための通路の整備に係る施設外構工事、それから駐車場からガイダンス施設に最短の距離で、かつ安全に移動できるようにするための幅約2メートル程度の土橋の設置工事、有料駐車場入り口のゲート及び精算機設置に必要な一部舗装や配線、配管工事等の改修工事費として約600万円を計上しております。
 また、駐車場入り口のゲート及び精算機の本体自体につきましては、5年間、すなわち60回でございますが、のリース契約による設置を検討しており、条例の改正が承認されますと3カ月の周知期間を経て、翌年1月から施行されることになりますから、平成28年度分の予算としましては、平成29年1月から3月の3カ月分で約28万円の使用料及び賃借料として計上しております。
 最後に、指定管理者である安土町商工会との運用についての話し合いの状況についてでございますが、現在指定管理料の変更を伴わずに効率的な運用ができるよう、人員の配置や開館期間、時間帯等の具体的な方法などについて協議を同時進行で進めているところでございます。
 また、商工会におかれましても、今年度経済産業省の経営発達支援事業申請が採択され、安土地域での地域活性化の取り組みの中で、観光資源を活用した取り組みの拠点としてのガイダンス施設の活用を、より積極的に検討していただけるところでもございます。引き続き迅速に確実な運営管理に向けて協議を続けていく予定でございますので、以上よろしくご理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) ありがとうございました。8項目にわたります具体的に説明をいただきました。今回の案件で、私どもも当然現地を見学させていただいております。現状のガイダンスの内容で見ますと、いつもあけっ放しで無人にしておられて、ちょっと安全性に欠けるんではないかなというふうに心配はいたしておりますけども、今回ガイダンスの拠点としてレベルアップを図られるとのことでございますが、回答には数点の機能を持たせたレベルアップをするとおっしゃいました。安土城のこのガイダンスですけども、中には安土城の模型とか大きなものが置いてありまして、少し今申されましたそういった機能、あの場でできるのかなと、ちょっと狭いんではないかなということが懸念されますけども、その点の対応についてお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) それでは、田中議員の再問にお答えいたします。
 ガイダンス施設の延べ床面積は120.90平米でございまして、現状としては机や椅子が置いてある休憩機能や情報提供機能の部屋につきましては52.17平米の面積でございまして、議員ご指摘のとおり模型も置かれておりまして、スペース的には少し狭いかもしれませんが、まずは現行の資源の有効活用が先であると考えておりますので、増築は考えておりませんが、施設前の広場での移動販売等につきましては検討していけるものと考えております。
 なお、管理者であります安土町商工会が管理されておられます安土城の7分の1サイズの模型につきましては、移設が必要というご意見も確かに頂戴しておりますが、一方では情報提供施設機能としては、視覚的に見てわかりやすい立体的な模型は必要というご意見も一方ではございますので、そのことも踏まえまして継続設置する場合と移設する場合の効果等の検証、また移設するとなりましたらその場所の確保も必要になってまいりますので、多角的に所有者であります商工会さん並びに関係者との協議を行って結論を出してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 次に、再問でございますけども、有料駐車場を利用した方には、乗車された全ての方に出口付近で確認をとって無料券を渡すというご回答でございました。一々団体で行動されるわけではないかと思うんですけども、ゲートで料金を支払われますよね。ゲート設置で、後でまた質問しますけども、ゲートで通られるときに無料券をお渡しされるほうが、トラブルが少なくなるんじゃないかなというふうに思いますけども、このお考え方はいかがですか。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 再問にお答えさせていただきます。
 現在は、平日1人から1.5人当たり、また土曜日、日曜日、祝日等の繁忙期とかにつきましては最大3名、4名という形で、季節や来場者の数に応じて対応していただいておりますが、駐車場への入場と料金徴収は、ゲートと精算機によります無人対応を先ほども申し上げたように計画しておりますことから、工夫の仕方次第では現行と同じ人数でトラブルなく対応できるものと考えておりますが、具体的には駐車場から人が行き来します出口をガイダンス施設に最も近い位置に新たに、先ほども申し上げましたが、土橋を設置することで、出口を1カ所に集約化して、人の流れを集めることが可能になると想定しております。
 あるいはそのほかにも、今ご指摘いただきましたように、駐車場に入場時にゲート入り口に人員を配置しまして、無料券を配布する方法や、またガイダンス施設の入り口において無料券配布の徹底を図る方法等も検討に値するというように考えております。つきましては、指定管理者との議論を重ね、実際の人員配置場所と人数と券の配布方法等につきましては、最もトラブルが回避できるベストな方法を見つけてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 無料券というのは、恐らくこのぐらいの小さなものかなというふうに思いますけども、いろいろ本市の観光をイメージした物品で、首からかけられるものか、腕にはめられるものか、そういったものをお渡しすると、無料券のかわりに、そしてそれですと、また数回ガイダンスを出入りされますときでもそれを持っておられればトラブルが防げるんじゃないかなと思うんですけども、そういう考えもあるかなというように思いますけども、いかがでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 繰り返しにはなりますけれども、何よりも入場料の徴収や入場時に不要なトラブルが生じないように、また確実に対象者を認識できるように対策を講じることが肝要であると考えておりますので、議員のほうから貴重なご提案をいただいた件につきましても、所管課や指定管理者等々におきまして検討をしていきたいと思っております。そのほかにもまたよいアイデアがございましたら、引き続きご提案いただければ幸いに存じるところでございます。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 次に、駐車場入り口にゲートを設置すると先ほどの回答であります。精算機を含めまして5年間、60回でリースで契約されるということでございますが、先ほど1月から3月で28万円とかおっしゃいましたと思うんですけども、リース料と人員配置との費用の年間の比較をお示しをいただければありがたいかなと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 人の配置の場合と、ゲート設置の場合の比較ということでございますが、駐車場の入場と徴収業務の管理におきましては、入場と料金徴収を今までどおり有人対応として継続した場合と、新たにゲート式料金徴収システムを5年間のリース方式により設置した場合のコストを比較した考察結果について述べさせてもらいたいと思っております。
 まず、現行の有人対応の場合でございますが、今までの指定管理料が約560万円のうち、人件費相当分として積算しておりますのが約362万円となっております。そこに新たにガイダンス施設での入場料徴収業務等において、少なくとも1名の人員配置が必要となりますので、その人件費だけで約253万円が別途必要になるものと試算しておりますので、合計615万円が1年間のランニングコストになるかと思っております。
 次に、ゲート式料金の徴収システムを設置した場合でございますが、機器を5年間リースするための費用として、毎月のリース料が必要になりますが、1年間、12カ月分として約115万円の使用料となります。先ほどと同様にガイダンス施設にも1名の人員配置を置くと想定して約253万円が必要で、合計368万円が1年間のランニングコストということになると思います。
 以上のように、2つの方法を比較した場合のランニングコストの差は約247万円となり、ゲート式料金徴収システムのほうが年間のランニングコストが安く抑えられることができるものと考えております。また、リース期間が6年目以降につきましては、さらにその辺のランニングコストが安くなるのではないかと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 次の再問ですけども、指定管理者との協議を進めている状況と回答いただきました。今後は指定管理者におかれましても、やはりそうなりますと企業努力が重要になってくるんではないかなというふうに思います。その辺の所見をお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 田中議員ご指摘のとおり、もちろん施設の運営管理におきましては、今後より一層指定管理者によります企業努力は大変重要で、かつ必要なことであると認識しております。初問でもお答えいたしましたように、現在指定管理者でございます安土町商工会におかれましては、東近江市の商工会と連名で今年度から32年度までの間、先ほども申し上げました国の事業を受託して、ガイダンス施設等を拠点として地域内外の消費者へのPR提供機会に一層活用していきたいという考えであるということを聞いておりますので、そういうことで今まで以上に企業努力による収益性やサービスの向上に成果を上げていただけるものと期待しておりますので、ご理解を重ねてお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) ありがとうございました。
 もう一点再問させていただきたいと思います。
 今回、補正予算629万3,000円組まれまして、ガイダンスに投資されるわけでございますけども、収支決算の試算はどのようにお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 今、補正予算を組まれてということでは、収支試算ということだと思うんですが、新たに補正予算を組んでガイダンスに投資するということについての収支計算についてでございますが、現在安土城跡を訪れられる観光客の方々が年間約7万人おられるというように聞いております。そのうちガイダンス施設の有料入場者数を約3割弱という形で見込んでおりまして、その人数が2万人ということになります。2万人想定に対しまして、したがいましてガイダンス施設の収入として年間200万円を収入として見込んでおります。
 今回、ガイダンス施設の改修工事として、先ほど申し上げたように、600万円のイニシャルコストを補正予算として計上させていただいておりますので、600万円に対しまして年間200万円の収入ということになりますと、およそ3年間でイニシャルコストについては回収できるものだと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) ありがとうございました。ガイダンスを有効に使用していくことは、本当価値あるものに、また徴収に当たりましては意義ある施設になることが大切であると考えます。今後十分ご検討いただきますことをお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で田中好君の個人質問を終わります。
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