録画中継

平成29年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月14日(水) 個人質問
岡山 かよ子 議員
(1)近江八幡市の介護保険の状況について
   ①日常生活支援総合事業について
   ②介護認定について
(2)社会福祉協議会について
(3)赤ちゃんの駅事業について
◆4番(岡山かよ子 君) 4番、創政会の岡山かよ子でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告書に従いまして発言をさせていただきます。
 質問は大きく3項目、分割でさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
 最初の質問は、近江八幡市の介護保険の状況についてお伺いをいたします。
 まず、大きく1項目めは、近江八幡市の介護予防事業の中の日常生活支援総合事業についてお伺いいたします。
 今後、ますます進む高齢化社会において、高齢者が支援されるだけの存在ではなく、できる限り元気で自立した生活を継続していただくことが、全世代に関係する重要なポイントです。そのため、介護保険制度も平成28年度から要支援認定者の方々は従来利用していた予防通所介護と予防訪問介護から総合事業をご利用いただくように改正をされました。
 近江八幡市では、いち早く日常生活支援総合事業に移行されてこられました。効果もあらわれているようですが、今現在、どのような状況なのか進捗状況をお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 次に、住民主体の事業についてお伺いをいたします。
 高齢化が進み、独居、ひとり暮らしの方も多くなってきました。よく市長さんが言っておられる高齢者の「きょういく」が大事ということですが、勉強の教育ではなく、つまりきょう行くところ、きょうするところ、役割があるということが高齢者の元気の秘訣だということです。
 単に行くところがない、一人なので寂しいといったことを解消する居場所は、行政だけではなく住民一人一人はもとより、地域のあらゆる主体が自分のこととして考え、地域づくりの一環として取り組むことが重要と考えますが、前回質問をさせていただいたときには検討していきますというお答えをいただきました。
 そこで、行政、住民それぞれにどのような状況で進められているのか、お伺いをいたします。
 大きく2項目めは、昨年度の議会でも質問をさせていただきました介護認定についてお伺いをいたします。
 昨年質問をさせていただき、介護認定に要する時間は大変短くなり、早くに認定結果をいただくようになりました。大変ありがとうございました。
 ところが、いまだに、明らかに認知機能の低下があり介護の手間がかかるのに、要支援と認定されるという結果もまだまだ出ております。特に、おひとり暮らしの場合は介護する人がなく自分でされているのかどうか不明なこともあります。しかし、家族がおられる場合は援助をされていて介護の手間になっているというような事例もあるようです。
 特に、認知機能の低下は本人さんの状況とふだんの生活の状況が違う場合があると思います。平成28年9月議会のときの回答で、調査員に認知症を見きわめる能力の向上に取り組んでいただくという回答でございました。また、認定調査員さんによって調査の状況が違うのではないかという質問に対して、研修会等を行い、スキルアップに努めていくというふうにご回答いただきましたが、いまだに改善されていない状況だと思います。
 このような状況に対して公正中立な調査ができるように、今後の対応についてお伺いしたいと思います。
 以上、初問といたします。よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 岡山議員の近江八幡市の介護保険の状況についてのうち、1点目の日常生活支援総合事業についてのご質問にお答えいたしたいと存じます。
 日常生活支援総合事業の進捗状況についてでございますが、本市では県下で最も早く介護予防・日常生活支援総合事業の開始を視野に入れた取り組みを開始しました。
 平成26年度から、モデル事業を初め身体機能の低下や軽度の認知機能低下によって閉じこもりがちになったり、社会や日常生活での役割が減ってきた高齢者の方々に対して、介護保険法の基本理念にある自立支援や生活行為の向上に着目した多様なサービスの組み立てを進めてきました。
 平成28年4月には、介護予防給付から介護予防生活支援サービスへの移行を開始し、市独自の多様なサービスとして通所型サービスCと通所型サービスAを実施しております。通所型サービスCは、運動機能の低下が主な原因となっている方を対象に、運動機器などを使って筋力アップを図るもので、理学療法士または作業療法士が能力評価やトレーニングを行います。週2回、3カ月間の短期集中サービスとして実施し、筋力がついて家庭菜園を再開できた方や体力がついて台所に立っていられる時間が長くなり、調理がしやすくなった。地域でのいきいき百歳体操に歩いて参加できるようになったなどの成果が見られております。
 また、通所型サービスAは、筋力低下や軽度の認知機能低下があり、すぐには地域活動につながりにくい方を対象に、体力づくりや家事、趣味活動の実践に取り組み、意欲の向上や自信の回復につながるプログラムの提供を行っています。
 通所型サービスA、Cともに、7割以上の方が当初の目標を達成する成果が見られておりますが、一方でサービス提供事業所内でできるようになった生活行為が家庭内では定着しにくかったり、サービスから地域活動への移行に際しての支援が要るといった課題も見えてまいりました。
 そこで、平成29年度からは新たに訪問型サービスCを開始しているところであります。これは作業療法士または理学療法士による身体能力、住環境評価とリハビリテーションプログラムの提供、介護職による一定期間の継続したモニタリングによって、困難になっていた家庭内での役割の遂行や社会参加を実現することを目指すものであります。
 これらの通所型サービス、訪問型サービスともに、法人に委託して実施する体制を整え、従来の介護予防通所介護、訪問介護に当たる現行相当サービスから、本来の自立支援を目指した市独自の多様なサービスへの移行を進めているところでございます。
 次に、住民主体の居場所づくりの状況についてお答えを申し上げます。
 高齢者が住みなれた地域で生活が継続できるためには、行政の公的なサービスである公助、介護保険や医療保険制度などの共助とともに自助や地域住民ボランティアなどの支え合いとしての互助による取り組みの推進が必要であり、高齢者の居場所や通いの場、日常の生活を支援するサービスや支え合い、外出や移動に係る支援の充実が重要であると考えております。
 そのためには、住民や社会福祉法人、NPO法人や民間企業、事業所など多様な主体の参画による担い手の確保が必要であることから、ことし2月から3月にかけて居場所運営に関心のある女性を対象に居場所の担い手養成講座を実施しました。その後、講座の受講者が主体的に新たな居場所の立ち上げに取り組んでいただいております。
 介護予防のいきいき百歳体操についても、住民の自主的な活動として普及を進めており、全市的な取り組みに至っているところであります。また、企業や非営利法人などの事業者に向けては、例えば高齢者が買い物をされたときに購入商品の配達や事業者が自宅を訪問されたときに電球の交換や重い荷物の移動を手助けしたり、ちょっとした困り事への支援の実施や店舗等で小さな休憩場所でもあれば社会交流の場として誰もが利用できるようにしたりすることの取り組みを商助と称して、商売の商に助けるであります、商助と称して事業者の皆さんが商売や事業活動を通した高齢者支援について考えていただく機会として、商助について考えるシンポジウムをことし2月に開催しました。
 居場所となるスペースの提供や生活支援にかかわる事業活動の促進について、意識醸成や連携を進めていきたいと考えております。
 一方、社会福祉協議会が地域福祉活動として進めているふれあいサロンやコミセンでのカフェなども徐々に広がりつつあり、そのほかにも居場所づくりや生活の困り事への助け合いの取り組みが生まれていることも聞いているところであります。
 今後の住民や多様な主体による居場所や通いの場づくりの推進、社会資源の創出に向けて、地域活動への支援を進めてまいりますので、ご理解、ご協力をお願い申し上げたいと存じます。
 次に、2点目の介護認定についてお答えを申し上げます。
 さきの議会でもお答えしましたとおり、認定調査員が実施する認定調査は、要介護認定審査における基本資料であり、本市の場合、6名の調査員が自宅または施設等を訪問し、74項目について実際の動作や聞き取りにより状態像の把握を行っていただいております。
 また、訪問調査時には、できる限りご家族の立ち会いをお願いするとともに、既に介護サービスを利用されてる場合には、ケアマネジャーや施設職員から情報収集に努めております。
 議員ご質問の認定調査員のスキルアップにつきましては、調査員6名と認定事務担当職員4名を含めた10名が昨年度は能力向上のための研修会を年7回実施し、具体的な調査項目に係る調査チェックの再確認、2人1組での同行調査、書面による模擬チェックなど、認定調査の平準化、専門知識の習得、面接技術の向上を図ってまいりました。
 特に、認知症については、調査項目の一つであります認知症高齢者の日常生活自立度の判定基準から、どのような状況でどの基準を選択するか、調査員によって差異が生じないよう研修会で重点的に取り上げるなど、判断基準の平準化に取り組みました。
 今後におきましても、認定調査員相互の研修及び研さんを継続的に実施し、公正で中立かつ適正な要介護認定審査となるよう取り組んでまいります。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 本当に近江八幡市が実施されてきた日常生活の支援総合事業は集中的に効果的な内容であって、今お伺いしますと7割以上が改善をして卒業されているというふうにお伺いしました。
 実際に、他の市町村と比較しても、介護認定の率も少し低くなってきたかなというふうに思いますし、成果が徐々にあらわれているのかなというふうに感じました。
 また、少し費用の面から見てみますと、生活機能向上のための総合事業Aというのは、生活機能ということでしたので、6カ月ぐらいで評価をされているようなんですけれども、これは委託料ということなので、1人当たりで割り出して計算をしてみますと、1人大体単価が8万1,600円程度かかっていました。それに見合う今までからの現行のサービス、いわゆる予防のデイサービスをご利用の方は、要支援1の方では年間約22万4,000円、要支援2ですと45万2,000円という費用になります。
 総合事業Cの短期集中リハビリでは、3カ月を目標に卒業されるということだと思うので、そこを単価計算しますと大体1人当たり11万3,000円ぐらいでした。それと同等である予防の通所リハビリでは、要支援の2では期間限定でなくずっと使い続けられるということですから、1年間の費用は41万1,500円程度になります。これが2年、3年使い続けると2倍、3倍になるというような形になります。
 明らかに総合事業のほうが効果も上がり費用の抑制にもつながっているのかなというふうに感じます。
 また、今回、通所だけでは一旦終了すると機能が落ちるということで、訪問型のリハビリテーションのほうも始めていただいたということで、とても方向的にはいい形になってるのかなというふうに思うんですけれども、このリハビリテーションが中心になるということなので、リハビリ職を活用しようとなっておりまして、継続によってスキルが蓄積されて、また専門職は所属する民間の委託方式を取り入れて介護予防体系をしっかりと確立されて計画が進捗しているというふうに思いました。いち早くこういうふうな効果があって移行していただいたことで、効果があったというふうに判断をされているというふうに考えてよろしいのかどうか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 通所型サービスC、通所型サービスA、訪問型サービスCは、今年度からということですが、新規の方々がご利用になって、短期集中、またAについては6カ月という一定期間ではございますが、ほぼ7割の方が自立という形でそれぞれの役割を果たせるようになったということで、ご本人様にとりましては自分のしたいことができるようになるということの中で、一定効果が上がったというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 そのような有効なサービスの整備を今されているということですので、要支援の方々の改善の可能性を高めるためには、一応来年3月31日が現行のものから移行するというふうになって、サービスの終了というふうに言われていますが、3月31日を待って終了を区切るのではなくて、対象となる方々にはしっかりと制度の趣旨を説明して少しでも早く新しい市独自のサービスに移行していただいて、介護予防に取り組んでいただくということを順調に進めておられるのか、そこを少しお伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) ありがとうございます。
 現在ですけれども、通所のC、A、新たな総合事業以外にこの年度、30年度、29年度末までに限りまして、みなしという形で現行相当サービスをご利用いただいている方が一定いらっしゃいます。現在、来年度からの総合事業への移行に向けて悉皆でその方々のご家族の状況、ご本人様の状況を含めて聞き取りの調査を実施させていただいております。
 この調査結果が一応6月中には出るというふうに考えておりますので、その結果を待ちまして、今後のニーズ量等も含めてサービスの組み立て、今後の方針を検討し、決定に向けて進めさせていただき、できましたら早いうちにご利用者様、また事業者の皆様等にお知らせができるよう取り組みを実施させていただきたいというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 今現在、移行に向けて調整、調査をしていただいているということですので、できるだけ早く本当にいいサービスができているので移行していただきたいなというふうに思います。
 ただ、こうしたサービスには一定の技術とか専門性を要するため、来年度以降もこの実績が継続して安易にサービスを変更するということなく、このまま継続して来年度以降も事業を継続していかれるのかどうかというとこら辺と今後の方針と計画についてもう少しお伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 通所型のサービスC、通所型のサービスAという基本部分については、大きな変更はないとは思いますが、今後のニーズ量、また実態調査の結果をもちましてサービスの全体の企画構築は進めさせていただきたいというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 今ちょっと調整中ということなので、多分しっかりとは人数が出ないとわからないのかなと思いますので、またお教えいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
 再問なんですけれども、もう一つ改正による移行対象となっています介護予防の訪問介護については、従来の利用内容が実際には自立支援の観点ではなくてご本人のできることを一緒にするというのが自立支援なんですけれども、自分のかわりにしてもらうということもあって、今持っている能力を低下させてしまうような実態も散見されるというのも聞いております。
 また、来年度の介護報酬の改定では、自立支援を積極的に取り入れたサービスを実施した事業所には介護報酬が高くなるというふうなことも言われています。
 こうした実態を踏まえて、特に介護予防の訪問介護を総合事業に移行することが機能改善につながるようなことかなと思うんですけれども、その予防の訪問介護のほうについて少しお教えいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 通所介護と同じく、日常生活支援総合事業の中でも通常の従来からのホームヘルプに相当するサービスを、平成28年度から想定をさせていただいて実施要綱等を策定させていただいている現状がございます。
 ただ、現状もありましたとおり、みなしがある状況の中では、従来から利用されている方の移行がまだまだ進んでいない状況がございますが、特に新規利用の方に限って申し上げますと、ホームヘルプに該当する利用者、訪問のAに該当する方につきましては、通所のCもしくはAを利用された後、また状態像を考えますと、なかなか現状、サービスのご利用の必要性が少ないという状況がございます。
 今後は、現状の調査結果も含めて、その部分については再考も踏まえて検討のほうをさせていただきたいというふうに考えておりますが、調査結果が出てからの決定になろうかというふうに思います。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 新しい人はヘルパーさんの利用状況も少ないということなので、今使っておられる方がどのような形になるかということで、また教えていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
 県内を見てみますと、近江八幡市は自立支援の考え方をいち早く介護予防の総合事業に展開をして成果を上げておられます。実際は今の事業を継続してほしいというような声も耳にしますけれども、通所系の事業については、先ほども述べましたが、費用面からと効果から考えると有意義であるのかなというふうに考えます。
 今の現状でよしとするのではなく、今後ますます高齢者が増加して介護費用も増加していきます。効率よく質のいい日常生活支援総合事業にいち早く移行していただきたいなというふうに、この点は思います。
 次に、住民主体の件について再問をさせていただきます。
 先ほどお答えをいただきました住民主体の多様な活動の場については、少しずつ地域の中で進めていただいているということで、本当に研修会等もしていただいているということで安心をいたしました。
 ただ、地域のサロンやいきいき百歳体操、ゴムバンド体操をしておられる地域はいいと思うんですけれども、全ての地域にその事業はまだできていない、遠くへ行かなくてはならない方もおられます。あかこんバスに乗っていける人はいいですけれども、歩行不安定の方や介助の要る方は今では移動手段がないというのが現状です。
 行く場所をつくるというのも一つの考え方ですが、最近は多くコミュニティセンターでカフェをされておられるようになってきました。また、民間が行っておられるフィットネスの施設であったりとか、また先日できました、竹町にできた温水プールとか、体操教室とかトレーニングジムなんかが新しくできました。また、今度の新庁舎には高齢者や皆さんが集える交流の場というのも検討されているというふうに聞いております。
 このように、既存の場所に行くことができるようなサービスがあれば、費用をかけて居場所をつくるよりはるかに費用は削減でき、閉じこもり予防や身体機能維持のため出かけることができるのかなというふうに思います。
 以前も伺いましたが、移動手段の検討は全く進んでいないように感じますが、今後はどのように進めていかれているのか、検討されているのでしたらお教えいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 従前の議会でも回答させていただいておりましたが、移動手段の確保というところの中は、なかなか受け手の事業所側の問題もございまして進んでいないのが現状でございます。
 ただ、今年度は第7期の計画策定の年度でもございますので、できる限りどういう形で検討を進めていくのかも含めて、具体化した形で計画のほうに落とし込みができればというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) 計画の中に落とし込んでいくということでしたので、もう少ししたら計画もまたできるかなというふうに思いますので、そのときにまた改めてお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 最後に、介護認定についてお伺いをさせていただきます。
 先ほどご回答の中で、調査員さんに研修とか指導をして正しい認定調査ができるようにということでお答えをいただきました。今後とも引き続き、お願いをしたいなというふうに思います。
 ただ、認定審査には、認定調査員さんの認定調査の後に認定審査会というところでしっかりとした2次判定をされるというふうになっています。実際、介護度を決められるのはその認定審査会で決められるということなんですけれども、その審査会の中で公正中立に審査をしていただくために、市としてはどのように対応しておられるのか、お伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 議員ご指摘のとおり、認定調査の後には医療・保健・福祉の専門見識をお持ちいただいております委員の皆様による認定審査会がございます。
 認定審査会委員の皆様の技術向上に向けましては、平成28年度は平成29年2月2日に全体研修会を開催させていただきました。内容といたしましては、調査項目であります74項目の訪問調査結果と1次判定の仕組み、介助方法に係る留意点、認知症、特に動ける認知症の方に対する点数加算など、委員の皆さんにはご理解、ご認識を深めていただく機会になったのではないかなというふうに考えております。
 ただし、大変お忙しい委員の皆様方でございまして、全体研修会は日程、会場調整等の関係からもなかなか皆さんご出席いただくということが困難な状況がございます。今年度は、審査会の委員の皆様方に対する研修会についても1市2町で共同設置をしているところですけれども、認定調査会の会場を活用させていただきながら、今後の介護保険法の改正でありますとか新しい総合事業に係る情報提供等も含めて、研修を実施させていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 本当に正しい介護度がしっかりと出していただけるように、今後も公正中立に認定がおりますようによろしくお願いをしたいというふうに思います。元気で長生き、これがみんなの希望だと思います。介護予防に向けて今後もお取り組みをいただくようによろしくお願いしたいと思います。
 この質問はこれで終わります。
 次の質問に入らせていただきます。
 社会福祉協議会についてお伺いします。
 社会福祉協議会は、みんなが安心して暮らせる福祉のまちづくりを目指し、市民などからの会費や行政からの補助金などで運営され、福祉子ども部長さんを初めいろいろな団体の人が理事になっておられ、支えられている極めて公益性の高い組織と理解をしております。
 社会福祉協議会は、在宅福祉サービスの提供や住民との連携による福祉活動の展開、民生委員、児童委員活動やボランティア活動と連携し、みんなが安心して暮らせる福祉のまちづくりのために活動を進めているということですが、近江八幡市が期待する社会福祉協議会の役割とは一体どのようなこととお考えですか、お教えいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
             〔福祉子ども部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 岡山議員の社会福祉協議会に対するご質問にお答えいたします。
 社会福祉法第109条に基づき、地域福祉の推進を図ることを目的に設置されている近江八幡市社会福祉協議会では、大きく分けて地域福祉事業、介護保険事業、障害福祉サービス事業の3つの事業を実施されています。
 このうち地域福祉事業については、市と社会福祉協議会は互いに連携補完し合う車の両輪の関係にあり、昨年度には市が地域福祉計画の地域福祉の目指すべき方向性を明確にする第2次地域福祉計画を策定する一方、社会福祉協議会では地域における具体的な行動計画として第2次地域福祉活動計画の策定を行ったところでございます。
 議員お尋ねの市行政が期待する社会福祉協議会の大きな役割としましては、地域福祉活動計画に基づき、単位自治会や小学校区などそれぞれの生活圏域の住民が地域の課題を把握し、地域福祉に関する意識を高めながら、課題解決に向けた取り組みが進むよう働きかけ、支援していくことを求めております。
 具体的には、子育てや健康づくり、高齢者等の見守り支援などのボランティアの育成と活動支援といった地域福祉活動への参加促進と担い手育成のほか、高齢者や子育て世帯を対象としたサロンを初めとするさまざまな居場所づくりなどがございます。
 今さら申し上げるまでもございませんが、少子・高齢化や核家族化が進む中、地域や個人の抱えるさまざまな生活課題は多様化、複合化しており、子どもや高齢者、障害者などといった対象者ごとではなく、地域という場所を中心に考え、制度によるサービスに加え人と人とのつながりや支え合い、またさまざまな主体が連携することで解決に向けた取り組みを進めなければなりません。
 市といたしましては、社会福祉協議会が地域福祉の推進主体として市行政ほか各種団体や福祉サービス事業所といったさまざまな関係機関と連携を図りながら、地域課題の解決に向けて取り組めるよう働きかけてまいりたいと考えております。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 今お答えいただいた内容をちょっと考えますと、多様化、複合化し激変する福祉行政であるならば、社会福祉協議会が主体として行う役割は、市としては生活圏域などの課題解決に向けた取り組み、働きかけを支援していくというふうにお答えをいただいたかなというふうに思うんですけれども、今までから、社会福祉法ができて、社会福祉協議会ができた、長い歴史のある団体かなというふうに思います。既にその時々の地域の課題の発掘と対応は今までからされてこられたと思います。
 社会情勢が大きく変わってきている中、いろいろな事業を推進していく中で、社会福祉協議会でなければできない事業こそが本来の役割かなというふうに思います。
 最も社会福祉協議会の機能を発揮すべき本来の事業や業務とはどのようなことだとお考えでしょうか。ちょっと具体的に教えていただければありがたいです。よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 現在、近江八幡市社会福祉協議会では、地域の見守り支え合い活動の推進ということで、それぞれの小学校区単位のほうに見守り支え合い推進会議という形で会議を設定され、地域の中での課題集約、課題を集約してその課題を解決するため、具体的にどういうことをしたらいいのかというのを学区単位に、また学区単位から自治会単位へとその単位を落としながら取り組みを進めていただいております。
 結果としまして、先ほどもありましたが、カフェであったり地域の中でのサロンの開催、居場所づくり、訪問時の声かけでありますとかごみ出しの支援、それぞれの地域で一番今必要とされるところを課題としてどういうふうに具体的に解決をしていくのかというところの中での取り組み支援を現在実施していただいているところでございます。
 市といたしましても、このようになかなか地域の中での課題が複雑化する、また少子・高齢化で担い手がなかなか不足しているという中で、地域の中でみずからが互助でお互いの中で助け合いをしていくという具体的な取り組みの一歩を踏み出していただくという役割を社会福祉協議会の中でお取り組みをいただくというところを市としては一番に求めているところでございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 その地域地域によって互助の中で助け合いができるような形で見守りを支援していくというようなご回答だったかなというふうに思うんですけれども、行政は毎年社会福祉協議会への補助金を出しておられると思います。平成28年度も4,100万円ほどの補助金が出ていたかなというふうに思います。
 補助金を交付して事業を実施してもらってるわけですけれども、その事業の実施は、事業されてると思うんですけど、その効果というのは市はどのように把握をされておられるのか、お伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 補助金につきましては、実績報告を受けさせていただきまして、その中で判断をさせていただいているところでございます。
 ただ、平成28年度、また今年度につきましてですけれども、より地域福祉の推進を車の両輪のごとく行政と市社会福祉協議会の役割をそれぞれ分担しながら進めていこうということで、事務局担当レベルでの会議を今年度から持たせていただいているところでございます。
 今後、行政、社会福祉協議会、それぞれ担うところの役割は少しは異なるんですけれども、地域福祉を推進していく、地域の中での見守り支え合いを推進していくという方向性は同じでございますので、事務局会議を諮る中で、実施する中で、よりそれが具体的に推進していけるように取り組んでいきたいというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 見守り支え合いの推進はお互いにしていくということで、事業という内容は一定わかったんですけども、その効果、その事業を実施していただいた後の効果というのはどのような形で今行政のほうは考えておられるのか、もう一回お伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 補助金につきましては、地域福祉事業全般に対しての補助金ということになっておりますので、それぞれの事業に関して実績報告をいただいております。
 その中で、一定の成果を上げているという形について、開催回数でありますとか見守り支え合いの部分につきましてはその状況の報告等を実際受けさせていただいて、評価をさせていただいているところでございます。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 地域福祉事業に対しての補助金というふうにお伺いしたんですけど、事業に対しての補助金ということなんですけど、ちょっと私がわからないのですが、事業は委託ではなくて、どうして補助金になっているのかなというふうに思ったんですけども、そこら辺を教えていただけますか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 先ほど初問でもお答えをさせていただきましたが、社会福祉協議会の事業として地域福祉事業、地域福祉関連事業と、あと介護保険事業と、障害者サービスの事業という形で分類をさせていただく中での地域福祉の事業という形でございます。
 社会福祉協議会に対します補助金につきましては、補助金要綱に基づきましてその事業全体に対しての補助金という形で上限を4,100万円という形で28年度は支出をさせていただいているところでございます。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 事業に対しての補助という形ということで、ごめんなさい、もう一回確認しますけどよろしいですか。
○議長(田中好 君) 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 社会福祉協議会が実施をいたします事業に対して、人件費も含みまして補助金という形になって、事業を実施するための補助金という形になっております。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) わかりました。ありがとうございます。
 地域福祉の推進を図るということが目的に設置をされているということでしたけれども、地域が変わっていくということは、今までからの活動を見てもなかなか進んでいかない。本当に少しずつしか進んでいかないという状況だと思いますが、今後ますます多様化していく課題を抱えて、今後5年、10年先を見通して近江八幡市社会福祉協議会の今後の展望と体制づくりについて、近江八幡市としてはどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 法人自体の展望等については、ちょっとお答えができないんですけれども、本市といたしましても、やはり市社会福祉協議会の存在というのは、地域福祉をしっかり担っていくという中では本当に一緒に同じ方向を向いて事業を役割分担しながら実施をしていくというふうに思っております。
 今後につきましては、先ほど議員もおっしゃいましたように、地域づくりという部分につきましてはこの事業をすれば全てが解決をするというところはなかなか難しい事業でございます。ただ、今までのように支援をしているだけでは動かないというところもございますので、具体的な支援方法も手助けの部分をもう少し手を先に進めて、こういうやり方をすればできるんですよというところまで一緒にやりながらやるというところがないと、なかなか次の一歩が地域の中でも踏み出せないというところがあろうかなと思いますので、そういう部分について今までのやり方を少し変えて社会福祉協議会とともに取り組んでいきたいというところと、今後の展望につきましては、そういう中で車の両輪のごとく社会福祉協議会にもその役割を果たしていただき、行政とともに地域福祉の向上を目指していきたいというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 なかなか地域福祉というのは難しいかなというふうに思いますが、地域福祉活動が社会福祉協議会のかなめとして将来の近江八幡市の福祉の仕組みづくりを市としてやっぱり支援をしていただきたいというふうに思いますので、しっかりと支援をしていただきますようよろしくお願いいたします。
 次の再問ですけれども、私自身は、地域福祉活動の中に一定社協の中心的な役割である地域権利事業というのもあるのかなというふうに思います。認知症高齢者やひとり暮らしの高齢者がふえてきたことによって、地域権利事業の件数も多分増加しているというふうに思います。
 それと同時に、成年後見制度も今後はますます必要となってきています。また、この3月には成年後見制度の利用促進基本計画というのも閣議決定をされておりますし、市町村の役割も明確にされてきました。
 近江八幡市では、東近江圏域一帯で委託をされているというふうに聞いてますが、そのE‐SORA(いいそら)さんは相談が中心となっているというふうに聞いております。
 このような権利擁護に関することは、社会福祉協議会でしかできない、本当に重要な役割だというふうに考えております。なかなか申し込んでも、人員が足らないので1カ月先であったりとか少し待ってほしいとかというようなことも聞いております。
 先ほどの補助金のほうでも人件費補助というのも入っておりましたし、こういうような大切な役割のところにも少しきっちりとご支援をいただきたいなというふうに思うんですけれども、このことについてはどのようにお考えでしょうか、お伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 地域福祉権利擁護事業と申しますのは、お暮らしになっていく上で判断能力はまだ残っておられるんですけれども、ちょっと誰かの手助けがあったほうがいいという方が現在ご利用をいただいている事業でして、この事業の実施は県社協、県の社会福祉協議会の事業を受けて市の社会福祉協議会のほうで実施をいただいている事業でございます。
 この事業はお金の使い方が不十分という形でお金の使い方の支援をしたり通帳や判この預かりをしてみたり、契約をするときに手助けをしたりという形でいろいろと支援をしていただいているんですが、市といたしましても、この事業の利用対象者は今後ますます増加をしてくるというふうに予測をしております。
 現在、市社会福祉協議会において、この事業をもう少し受け入れ人数をふやすためには、具体的にはどういう形で支援をしていったらいいのかということも踏まえて、現在の事業の実施状況等の確認をとらせていただいているところでございます。
 今後、地域福祉権利擁護事業を受けることによって、それがあるがゆえに地域で一人で生活できている方も多くいらっしゃいますので、社会福祉協議会と連携を図りながら、この部分の受け入れ件数が少しでもふえるように調整を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 少しの援助で地域で住み続けられる方が結構おいでになられると思いますので、本当によろしくお願いしたいというふうに思います。
 今後は、社会福祉協議会だからできることを、市民を含め関係機関などが連携してみんなが安心して暮らせる福祉のまちづくりを、絵に描いた餅ではなく行動につなげていただくために、行政として、近江八幡市として、しっかりした方針を立てていただき、社協を支援していただきたいというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
 最後の質問に入らせていただきます。
 赤ちゃんの駅事業についてお伺いをいたします。
 創政会の会派研修で東京都板橋区役所に赤ちゃんの駅事業についての研修にお伺いいたしました。板橋区役所の赤ちゃんの駅事業では、乳幼児を抱える保護者の子育てを支援する取り組みの一環として、外に、気軽に立ち寄り授乳スペースやミルクのお湯の準備、おむつ交換ができる施設を登録し、施設には赤ちゃんの駅シンボルステッカーを張っていただき、市の広報などにおいて広く周知をされている事業でございます。赤ちゃんの駅の場所によっては担当職員がいて、子育ての相談事業を実施されているところもありました。
 近江八幡市でも、平成25年度から、外出時に気軽に授乳やおむつの交換ができる施設を赤ちゃんの駅として登録をされています。乳幼児を抱える保護者の子育てを支援する取り組みとして安心して外出できる環境づくりを推進しているということでした。
 事業開始から現在までに、市内にも38カ所程度設置をされているようですが、この設置の整備には補助金があるのかどうか、登録については自己申告制度なのかどうか、お教えいただきたいと思います。
 また、昨年、創政会で子育て中のお母さんたちとの意見交換会を行いました。その中で、子育てに関する広報紙があればいいなという声が上がりました。調べてみますと、近江八幡市でもこの「ハチピースタイル」ということで、ガイドブックを発行されていましたが、余り周知ができていないのかなというふうに感じました。これはどこに行けばいただけるのか、お教えいただきたいと思います。
 また、赤ちゃんの駅は近江八幡市のホームページにアップはされていましたが、この情報誌、広報紙には記載されていませんでした。せっかくこんな広報紙があるのですから、記載するご予定はないのか、お教えいただきたいと思います。
 以上、この項目の初問といたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 福祉子ども部久郷理事。
             〔福祉子ども部理事 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉子ども部理事(久郷浩之 君) 岡山議員の赤ちゃんの駅事業についてのご質問にお答えします。
 議員ご質問の赤ちゃんの駅事業は、東京都板橋区が発祥の地で、現在では全国展開されている事業となっています。
 本市でも、平成25年度から、市内の来訪者を限定しない施設で、授乳ができる場所があること、おむつ交換の場所があることの両方または一方を満たす施設に登録申し込みをいただき、登録後に専用ステッカーを配付しております。
 平成27年度に策定しました子ども・子育て支援事業計画では、平成29年度の目標登録施設数を40カ所としており、現在は38カ所の施設に登録をいただいているところです。
 議員ご質問の整備に対する補助金につきましては、赤ちゃんの駅は登録要件を備えた施設に登録申し込みいただいているものであり、整備を必要としないことから補助金はございません。
 次に、登録につきましては、ホームページ等の募集により申し込みをいただく場合もありますが、多くは市から赤ちゃんの駅への登録をお願いしております。
 平成28年度には、登録のない企業、事業所に向けて一斉に登録施設募集の案内を送付し、5カ所の事業所に登録いただきました。
 今後も引き続き、積極的に登録していただけるよう働きかけ、市内の赤ちゃんの駅施設をふやしていくことで子育て世代が安心して外出できる環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、子育てに関する情報誌「ハチピースタイル」についてお答えします。
 「ハチピースタイル」は、子育てのガイドブックとして毎年6月に改訂発行しており、平成28年度からは広告料収入を財源に作成しています。設置場所としましては、福祉事務所窓口、保健センター、市内の子どもセンターや子育て支援センターなどの子育ての相談窓口に常設しており、毎年の改訂後には、幼稚園、保育所、こども園など、関係機関へも活用いただけるよう配付しているほか、市のホームページにおいても公開し広く周知を図っているところです。
 また、保健センター内の子育て世代包括支援センターにおいては、母子保健手帳を発行する際に、「ハチピースタイル」をお渡しし、妊娠中から子育て支援の情報をお届けできるよう取り組んでおります。
 今後も、子育ての情報が子育て世代の市民の皆さんに広く行き渡るよう情報発信に努めてまいります。
 また、現在未掲載の赤ちゃんの駅に関する情報につきましては、今年度発行の「ハチピースタイル」から掲載できるよう準備を進めておりますので、ご理解をお願いします。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 「ハチピースタイル」、これに今年度から赤ちゃんの駅を載せていただけるということでありがとうございます。
 いろんなところに置いていただいているということも知りましたので、また聞かれたら私のほうも皆さんに伝えたいと思いますので、ありがとうございました。
 この赤ちゃんの駅というのは、授乳やおむつ交換ができて、安心して外出を支援するという目的で、それぞれの施設が登録して申し込みをされるというふうに聞きましたので、その補助金とかの部分はわかりました。ありがとうございました。
 ただ、赤ちゃんの駅事業として登録をされている中には、このホームページに出ているところなんかを見たり現地を見てみますと、近江八幡市はおむつ交換だけとか授乳だけという形でもいいというふうに認めてはおられるとは思うんですけれども、授乳スペースがないところがあったりとか、中には女子更衣室の中に赤ちゃんの駅があったり、女子トイレの中に赤ちゃんの駅があったりとかということ、おむつ交換の台があったりとかということで、女性しか入れないところもありました。
 また、トイレの中ではなかなか授乳もできませんし、研修に行かせていただいたところはやっぱりミルクのお湯も提供できるということが条件にもなっていました。最近は、男女共同参画と言われる中で、おむつ交換、授乳も、お乳は出ませんのでミルクを男性の方がやられると思うんですけれども、やはりどちらも入れるようなところに赤ちゃんの駅を設置するべきではないのかなというふうに思いますけれども、いかがお考えでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部久郷理事。
◎福祉子ども部理事(久郷浩之 君) 岡山議員の再問にお答えさせていただきます。
 赤ちゃんの駅の登録の要件は初問でもお答えさせていただいたとおり、2つの要件を満たす、または1つを満たすということでありまして、また希望する子育て家族が無料で利用できる施設であるということとなっております。現在、市内で38の施設を登録いただいておりますが、両方の登録となっておりますのが24施設ございます。
 今後、登録施設募集の際には、授乳環境への配慮や男女共同参画の視点など、時代のニーズに即した施設となるよう登録の推奨をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございます。よろしくお願いをいたします。
 あと、この赤ちゃんの駅の登録施設を見てみますと、企業など結構PRをしていただいていると思うんですけども、近江八幡市のコミュニティセンター、各学区のコミュニティセンターとか保育園、幼稚園など市の施設などでも、登録されているところもあるんですけれども、まだ登録をされていないところもあります。やはり多くの方々が利用される施設にはできたら登録を推奨していただきたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。お答えいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部久郷理事。
◎福祉子ども部理事(久郷浩之 君) 岡山議員の再問にお答えさせていただきます。
 議員のご質問のとおり、市内の公共施設全てが登録できている状況にはございませんので、速やかに施設の確認、精査を行いまして、登録をしてまいりたいというふうに考えてございます。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございます。よろしくお願いをいたします。
 最後の質問なんですけれども、近江八幡市立の資料館や安土城跡前のガイダンスの中に赤ちゃんの駅というのが今設置をされています。この施設を利用するのに、多分初めは無料だったのかなというふうに思うんですけれども、今は入るのに有料になっています。基本的には、赤ちゃんの駅は無料で利用するというふうに先ほどお伺いをしたんですけれども、今はどのような形で対応していただいているのか、お伺いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 赤ちゃんの駅につきましては、おむつ交換または授乳のために利用する際には無料で利用できることが登録条件になっておりますけれども、今ご指摘いただきました文化観光課で所管しております、指定管理者制度で運営しております2つの施設についても赤ちゃんの駅の制度が創設されたときから登録施設となっております。
 具体的には、市立資料館につきましては、赤ちゃんの駅の利用ということで申し出をしていただきますと、有料施設でございますけども受付で申し出していただきますと制度の趣旨を踏まえて無料にて入館していただき、学芸室が場所になっておりますけれども、そこでおむつ交換または授乳のために利用することができるように当初からしております。
 また、安土城跡のガイダンス施設につきましては、ご承知いただいておりますとおり、ことしの4月から有料施設となりましたが、私も準備する前に行って赤ちゃんの駅のシールがうまく張ってあるのを確認しましたので、現場の職員にもその辺は再度徹底をさせてもらいまして、引き続き無料の施設当時以降も、今は有料になりましたが、引き続き申し出がありましたら資料館同様に無料で入館していただき、ガイダンスにつきましては多目的トイレでおむつ交換ということになっておりますので、無料で利用することができるようにしておりますんで、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 岡山かよ子君。
◆4番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 ただ、多分中に入らないと赤ちゃんの駅があるというのがわからないと思うので、できたら赤ちゃんの駅があります、お申し出くださいという形で広く周知をしていただけるとありがたいかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 この赤ちゃんの駅が近江八幡市内にも広く設置をされ、赤ちゃんと一緒に安心して出かけられる環境が整いますよう、今後ともよろしくお願いをしたいというふうに思います。
 これで私の質問は終わります。ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で岡山かよ子君の個人質問を終わります。
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