録画中継

平成29年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月12日(火) 個人質問
山本 英夫 議員
(1)八幡堀及び町なみ景観について
(2)広報はちまんにおける馳走について
◆23番(山本英夫 君) 個人質問をいたします山本です。
 通告に従い、2問につき分割で質問をいたします。
 最初に、八幡を代表する景観の一つであります八幡堀周辺及び町並みに関係した質問をいたします。
 まず、はちまん堀まつりについてであります。
 ことし20回目を迎えられます八幡堀や近江商人の町並みを中心とした地域におけるイベントでありますが、「この地域には海外を含め一年を通じて多くの観光客が訪れ、人の営みとともに残された町の情緒や風情を楽しんでおられます。しかし、このエリアが醸し出す夜の雰囲気を知る人は市民であっても多くはありません。近江八幡の夜の情緒を楽しんでいただけるように「町家見学」「灯り」「コンサート」等さまざまな企画を計画します」として、「静かで穏やかな時間を家族や大切な人と夕涼み散歩を楽しんでください」と毎年開催されています。
 昨年は台風の影響を受け、灯りのイベントが中止されるなど、少し残念な結果でありましたが、ことしは盛大に行われますことを願うものであります。
 そこで周辺景観に対する質問でありますが、まず町並みの景観として、3月定例会においても質問をさせていただいております電柱の無柱化についてであります。
 当時の質問、答弁においては、無柱化事業を2017年度より進めると記者発表がありましたということに関してと平成30年4月施行の条例化をされるということを答弁されておられましたが、現状について進捗状況をお示しください。
 以上を初問といたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、山本議員の八幡堀及び町並み景観に関する質問にお答えをいたします。
 まず、本市における無電柱化事業推進として、2月に記者発表した基本的な方針の一つに、伝統的建造物群保存地区での無電柱化推進があります。
 本市を代表する景観である八幡堀や近江商人の町並みは、そこに住まわれている住民の方々のご遺志により、大切に守られて伝えられてまいりました。このことが今日大きな文化遺産として認められ、この独特の風景に対し、市内外を問わず高い評価を得ており、多くの観光客が伝統的建造物群保存地区の散策に来ておられます。
 そこで、この地区の一層良好な景観向上を主たる目的に、今年度から事業実施の具体的な検討を始めることとしました。3月議会の質問においてもお答えしましたとおり、平成29年度内の事業実施を目標に取り組むために、5月には主たる電線所有者である電力会社との会議を開催し、改めてこれまでの経緯を振り返るとともに、国の制度、施策が流動的な中ではありますが、いち早く取り組んでいくための協力を求め、議論を行ったところであります。
 当然のことながら、事業者と行政と居住者、地権者の三位一体の協力が不可欠であり、技術進展等によるコストダウンはあっても、まだまだ高額な費用が必要となることと、手順としては地区内でも優先して取り組んでいく路線の選定を行い、地域住民の合意形成を得ても数年は要してしまうという事業者からの実情として、まだまだ厳しいという説明もありました。
 具体的には、伝統的建造物群が密集している伝建地区内において無電柱化、無柱化の効果とリスクを検討するために担当内でモデルケースを設定し、電線の地中化や裏配線の可能性、リスク対応、概算費用等々の試算の提出をお願いし、その試算に基づいて確認を行っているところであります。
 また、7月には伝統的建造物群保存地区保存審議会においてこの経過等を報告し、地区内代表の委員のご意見を伺いました。現実問題として、先行して取り組んだ新町2丁目のように電柱を背割り側、建物の奥に移設すると道路側には電柱がなくなるので、今でも街灯は不足していると思っているのに無灯火にされるならば賛同は得られないなど、リスクに対する厳しいご意見も多く出されたところでございます。
 次に、条例の制定ですが、国が策定する無電柱化計画との整合を図りながら制定するものとしており、当初国が示された策定時期である平成29年3月を基準に平成30年4月施行を目標としておりましたが、現時点で国の無電柱化計画がいまだに示されておりません。したがいまして、本市の条例制定や無電柱化計画の策定に係る取り組みは、今のところ情報収集やシンポジウム等への参画をし、必要性を訴えるという状況でございます。
 今後は、こうした活動を維持強化するとともに、国の策定状況を注視し、目標時期を念頭に策定に向けて取り組む所存でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 市長からの丁寧なご答弁ありがとうございます。
 この電柱無柱化については、新町2丁目の無柱化実現当時から地域課題とされてきたところであります。また、2017年度事業と答弁もされておられた事業でありましたので質問をいたしたところです。
 そして、地元合意については、議会においても幾度となく提起をした懸案事項であることから、慎重に十分に検討の上地域に入っていただきたいと思います。
 また、条例に関しては来年度初めには施行したいという答弁が3月議会にありましたので、現時点での進行状況によっては制定に微妙なタイミングになるとの思いから質問をさせていただきましたが、国の方針が具体的に示されていない中では、当局としても条例化を進めることはできないことは理解いたします。
 条例制定に対する思いは同じと考えますので、国の方針が示された後には速やかに行動に移せる体制づくりをし、条例制定に動き出していただきますようお願いをしておきます。
 次に、八幡堀を守る会が来年30周年を迎えられますが、これまでの住民運動の長い間の継続ということに対し衷心より敬意とともに謝意を表するものであります。
 この日曜日も、八幡堀を守る会さんや近江八幡青年会議所さんが中心となり、本日は近江八幡観光物産協会さんが中心となり堀沿いの清掃や藻の除去作業を予定されておられました。八幡堀再生運動は、民活による住民主体のまちづくりとしては全国的に見ても、歴史的にもトップランナーであり、全国に誇り得るものであろうと考えております。
 今も全国からも注目をされています八幡堀の修景でありますが、遊歩道の石畳等の下の土の流出、擬木柵の傾きなどを含め、民間の活動だけでは手に負えないいろいろな課題が山積もしております。
 先ほど申しておりました伝統的建造物群の町並み整備が進み、資料館は改修事業に取りかかられておられますが、それらと関係の深い八幡堀を活用した地域の活力を創造するには、八幡堀の改修を含む取り組みについてどのようにお考えなのか、ご答弁をお願いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 近江八幡市では、昭和59年だと思いますが、当時の国土庁の水緑、水と緑の都市モデル地区整備事業の指定を受けまして、白雲橋から新町浜までの300メートルを工事区間といたしまして石畳の遊歩道等を整備して、昭和60年に完成したというように思っております。
 その後、一定期間が経過していることから、今ご指摘いただきました状況になっている部分がございます。たちまちの危険箇所の緊急的な改修につきましては市で、都市整備部で対応してもらうことになるものといたしておりますが、抜本的な対応につきましては、一級河川でもあり、河川管理者である県土木事務所との協議も必要になります。
 観光地であると同時に市民の憩いの場、また河川敷等の多様な側面もあることから、整備に向けては市関係課と調査研究してまいりたいというふうに思っております。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 桜の景観としても一級河川である八幡川、八幡堀は多くの人を魅了しています。玉木町から本町橋の間はまだ若い木が多くあります。しかし、桜の名所として多くの人を魅了しています。明治橋から白雲橋の間は老木が多く、ソメイヨシノは寿命の短い木であると言われていることを考えますと、将来を見越した計画的な植樹の必要性を感じます。
 そうしたお取り組みについて都市整備の観点からはどのようにお考えなのか、ご答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 八幡堀の桜の計画的な植樹ということだと思います。
 今ご指摘をいただきましたように、八幡川、八幡堀でございますが、桜の計画的な植樹についてでありますが、先ほど総合政策部長の答弁にございましたように、八幡堀は一級河川八幡川でございます。滋賀県との協議が必要となってくるものと考えております。
 桜の計画的な植栽については、八幡堀の景観を守るという観点からも、庁内の関係部署はもとより、地元の関係団体等との調整、協議を図りつつ、今後検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 周辺景観としては、桜の名所の一つとして八幡山の麓、八幡公園も数えられています。そこではツツジやアジサイなども開花の時期をずらし咲くことにより公園のよき景観となり、市民の憩いの場所となっています。ここにおいても、全体を面として捉えた整備計画のもと植樹が必要とされるのではないでしょうか。どのように取り組まれているのか、答えをいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 都市整備部小西部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 議員ご質問の八幡公園につきましては、ボランティア団体のご協力によりその景観を維持しているということにつきまして、心から感謝を申し上げたいと思います。
 八幡公園の植栽については、平成4年度でございますが、整備基本計画を作成し、八幡山の四季を感じる自然景観を守り花見の名所となるよう、桜とツツジを中心とした花の公園として今日も親しまれているような状況になってございます。
 また、今申し上げましたように、桜、ツツジを中心とした公園として整備も進めてきたところでございます。その結果でございますが、現在のような公園の形状となっているものでございます。
 今後も引き続き、ボランティアの団体のご協力をいただきながら、花と緑の公園として利用いただけるよう維持してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 八幡堀周辺のよりよい景観、環境維持のため、また観光に訪れる方々に満足をいただくためにも、何かしらの新しい仕掛けも必要とされてきている時期なのではないでしょうか。最近は、外国の方も大勢お見えになっておられますし観光客がふえるにつれ障害をお持ちの方の訪問もふえており、バリアフリーについても声をお聞きいたすこともあります。
 10月にはまち灯りのイベントも控えており、メーン会場の一つとして、また重要な観光地として欠かせない地域でもありますので、市といたしましても環境整備を含めしっかりしたお取り組みを要望いたしておきます。
 次に、8月1日発行、広報「おうみはちまん」における馳走の問題について質問をいたします。
 7月の臨時議会の終了以前に、議案の議決結果が馳走に書かれていた問題であります。これについては、議会といたしましても、当然議長名の抗議文をもって正式に抗議をいたしたところであり、市長とされましても9月1日発行の広報「おうみはちまん」馳走において謝罪、おわびの文章は載せられたところであります。
 それらのことを踏まえ、確認の質問をいたしますのでよろしくお願いをいたします。
 まず、今月号の馳走に書かれてある文章からの質問をいたします。
 これには、予定稿であるから問題ないという趣旨で載せられていますが、記事についていま少し理解を深めなければならないと思いますのでお尋ねをいたします。
 記事内容は、「議員を初め市民の方々もご承知かとは思いますが、出版業界の常とされている「予定稿」、すなわち「先を見越してあらかじめ予想できる案件について作成する文章」として記載しており、議決終了後の配布であれば問題はなかったわけでありますが、事前配布となってしまいました。ごらんになられた方がたとえ一部の市民の方々とはいえ、あってはならないことであり、重ねておわび申し上げる次第であります。少し弁解がましくなるかもしれませんが、今日までの経過を若干説明いたしますと、以前は広報(1日号の場合)は前月の末日に各コミュニティセンターに配送し、その後に自治会を通じて各家庭に配布していただくと、ややもすれば1週間程度を要しておりました。その間の連絡事項、例えば乳幼児健診、各種がん検診などが既に終わっている場合もあり、市民からの要望として間に合うようにもっと早く配布してほしいとの声をいただきました。その後、発行日よりさかのぼり、遅くとも3日前にはコミュニティセンターに配送できるよう印刷会社と契約しております。8月号については、納品日が臨時議会閉会日と重なっていることに担当課が気づき、すぐ配布停止を依頼しましたが、一部の学区で間に合いませんでした。まことに申しわけなく思っています」というものであります。
 乳幼児健診などの日程の予定と議会における議決が同じような予定とされているものとして考えているとしか受け取れませんが、その受け取り方でよかったのか。市長とされましてはそのような意図で書かれたものであるという理解でよいのか、まずはご答弁をください。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
             〔総合政策部理事 今井良治君 登壇〕
◎総合政策部理事(今井良治 君) 山本議員の広報「おうみはちまん」の馳走の件についてお答えをいたします。
 このたびの広報「おうみはちまん」8月号につきましては、印刷業者からの納品日が臨時議会終了日と重なり、議決案件の結果を記載した予定稿が含まれていたことから、広報紙の配布時期について議会議決後となるよう慎重に十分配慮すべきところでありましたが、結果として一部ではありますが議決前に配布がなされてしまいましたことを深くおわびを申し上げますとともに、今後はこのような事態が二度と起こらないように緊張感を持って業務に当たりたいと考えております。
 なお、広報「おうみはちまん」9月号の馳走においては、そのことについてのおわびとあわせて、広報紙に掲載されている事業が手元に届く前に終わってしまっているということのないように、その事業を必要とする市民の皆様に見逃すことなく読んでいただくために、納品、配布を以前より早めたことに触れられているものであります。
 したがって、本来解禁日、すなわち何日まではお知らせしてはだめという縛りのない乳幼児健診など多くの記事と今回の議決案件のような予定稿とは性格の異なるものでありますことをご理解いただければと存じます。
 以上です。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) お尋ねしている比較に対する答弁としては不十分なものとは思いますが、繰り返し答弁されるだけになる可能性もありますので次に進みます。
 今言われた予定稿について、「議員を初め市民の皆さんもご承知かと思いますが」と書かれてありますが、どうも私自身の認識と違いがありますので、予定稿というものについて正確さを期すため調べてみました。
 主に報道において、あらかじめ予定あるいは予想されている出来事について速報性を高めるために用意しておく原稿、選挙の当落などのように複数のパターンを用意する場合もある。事前に用意しておいた予定稿を実際に起こったときの状況に応じて修正した上で報道するが、誤って取り違えたりチェックを怠ったりというようなことが起こると誤報の原因となる。また、新聞の記事は日々締め切りとの闘いだから、なるべく効率よくするためのさまざまな工夫が凝らされている。そのうちの一つが予定稿だ。例えばまだ亡くなっていない人を亡くなったものと想定してあらかじめ原稿を書いておくということは珍しくなく、ほぼでき上がった紙面を手直ししただけで使用できるようにしたものと言われる。ほかにも社会的に注目される裁判の判決前などには原稿の勝訴、敗訴や被告の有罪、無罪のケースを書き分けておくのが普通だと、このように書かれてあります。
 刷り上がったものを用意しておくとは捉えられませんが、いかがなお考えか、もう一度お聞きいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 予定稿についてのお答えとしては、先ほど述べましたように、9月号の市長の書かれております馳走の中の本文と同じ内容でございます。したがって、あらかじめ予想されていることを書かれているということで、ご解釈いただければと思います。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 今月号の馳走の文章によりますと、8月号の広報配布日が臨時議会閉会日と重なったことが問題であるとしか書かれておりませんが、少なくても行政が行う行為でない議案の議決、当局と議会とは車の両輪と市長もよく言われている議会の議決をあらかじめ予定して印刷を終えていることが問題であると考えますが、その点についてもう一度見解を求めたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 山本議員最初おっしゃった予定稿、いろいろな辞書には書いてあるんですね、皆さん共通してると思いますね。あらかじめ先が見通しの予想できるものをつくることなんです、予定稿というのは。6月27日に6月議会が終わってるんです。6月議会のことも書いて、その日は時間がそんな夜7時までかからなかった。1時半ごろ終わりましたから。だから、配布された。そのときは問題なかったんですね。済んでしまってるから。
 たまたま7月の場合は7時まで、7時に議決になったから、そのときに気がついてストップをかけたんですけれども、それが一部ストップがかからなかった。だから、申しわけなかったということを申し上げてるわけでございまして、予定稿を書くということは、これは当然のことなんですよ、文筆活動で。予測するわけですから。それが違うことだったら、仮に違うんだったらこれは切腹もんなんですよ。だから、非常に速報性の要ることですから、これは。速報性の、非常に関心の高い。だから、見て問題がないということでゴーのサインを出したわけです。それが19時以降だったら問題がなかったということになるわけですね。
 だから、何が問題かと、山本議員は予定稿を書くこと自体が問題だとおっしゃる。僕はそうじゃない、予定稿を書かなきゃならないんだ。だけど、配布時期が間違ってたという、そこの違いであります。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 質問をしてる上では見解が丸々違いますので、順次質問の中で私の主張を入れていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 私は、やっぱり印刷が済んでいたのが問題であると思っております。広報「おうみはちまん」における馳走の位置づけについてお聞きをしたいと思います。
 市長の広報なのか、市長としての思いを記事提供しているものとして考えればよいのか、市民にわかりやすくご答弁をお願いしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 市長というのは、何度も申し上げますけれども、提案権、議会に提案する、これは権限があります。議決権は一切ない。執行権はあるんです。だから、決まればすぐ可及的速やかに執行する義務があるわけであります。
 だから、これは何も冨士谷英正個人がやるわけじゃない、市長としてやらなきゃならない、こういう仕事であります。それはよその市だって、こんにちは市長何々ですとか、いろんな文章を載せてるわけですね。八幡だけじゃないんです、それは。調べていただいたらわかると思います。だから、世間普通一般のことをやってると。市長として世間並みのことをさせていただいてるというふうな理解をしていただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 私としては、市長の広報紙ではないかどうか、確認をさせていただいたつもりなんですけど。
○議長(田中好 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 市長の広報紙というのはどういう意味かわかりません。広報紙といやあ広報紙なんですよ、それは。市長としてはこういうことをやらなきゃならないということを皆さんに通知をしてるわけでありますからという理解をしております。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) もともと馳走自体が冨士谷県会議員当時からの後援会会報誌であったという名前を使われたものであるということが、平成20年でしたか、それもまた質問させていただいてたと思うんですけれども、その当時の答弁等を見た中においては、後援会会報ではありません、あくまで市長としての思いを書くものとして考えておりますという答弁があったんですけども、それについて確認をしているつもりなんですけども、どうでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) そのとおりであります。ただ、名前が馳走、同じ名前だということで。馳走というのは、これは日本語でありますからね、人様のために走り回って尽くすことを馳走というだけのことなんです。それがたまたま後援会の新聞が馳走だったから、それは同じだということは必ずしも一致しないと。だから、私はそういうつもりで原稿は、書いておりません。やっぱり市長として書いてるわけで、今まで県会議員のとき書いてたのは、これは後援会が出してるんです。後援会が。冨士谷が出してるんじゃないんです。そのところを山本議員はどうも後援会、冨士谷が出しとんのや、個人が出しとるわけじゃないんです、あれは。後援会の皆さんが出してなさる。だから、発行責任者も出してますわね。そこのところを理解していただかないことにはどれもこれも一緒になると思います。
 以上です。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 市長後援会の会報でないのでしたら、当たり前のことでありますが、検閲権限は広報課が持っているという認識を持たなければならないと思います。以前の広報の馳走をめぐる質問に対する答弁でも、当時の協働政策部長は馳走につきましても広報はチェックしているのかと、こういうことでございますけれども、当然のことながらチェックはしておりますと答えられております。
 当然、現在も秘書広報課が紙面に載せる馳走に関しては検閲権限があるもんと考えておりますが、その点について答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 検閲権限というよりも見直しをする、誤字がないとか、そういうことはやっぱり秘書広報課の仕事だと思います。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 今、市長としては当事者であるわけですから、秘書広報課としてもそういう考え方ということでよろしいかどうか、答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 悪いです、山本議員の質問の趣旨が僕はわからん、そういう考え、どういう考えなんですか。もうちょっと具体的に質問していただかないことには、ちょっと僕もできるだけ丁寧に答えようと思ってるんですけど、質問の趣旨がわからないわけですから、もう少しはっきりと質問をもう一度してください。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) あくまで検閲というかチェックして、文章的なものの責任も秘書広報課が持つものであるという認識を持っております。市長としては先ほどから言われてることは、書かれてる当事者であり市長が答えることを言われても、今市長としての答えであって、やられるべき本当の責任はやっぱり秘書広報課が最終責任は、最終責任というか紙面に載せる責任は秘書広報課が持つと思いますので、秘書広報課としてはその考えのとおりでいいかという質問をしたつもりなんですけど。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 山本議員、失礼ですが、5期ですか、6期ですか、7期ですか。発行するのに、市の広報をどこまで読んでいただいているかわからないんで、発行責任者は秘書広報課と書いてますんかいな。僕は必ず決裁が来ます。15日、1日号は。市長の決裁があるんです。ということは責任はどなたかというのは、これは一目瞭然だと思います。
 秘書広報課が発行はしますぞ、でも最終的な責任は市長に全て来る。それは原稿に書いてあるとおりなんです。これは事務局が間違いどうの、いや、そうじゃない、やっぱり市長に責任がある、これは。別に秘書広報課じゃなくたってどこの部でも、やられたことの責任は市長にあるんですよ。それを広報だけ秘書広報課でその他はみんな市長にある、そんな論理は、まず自治体、民主主義国家のこのいわゆる基礎自治体に存在し得ない。これは本当に議員のいわば、失礼な言い方ですけれども、イロハのイだと思います。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) もちろん最終責任は今言われた市長かもわかりませんけれども、いろんなことに対する間違いを犯さない、それまでの間違いを起こさないようにする責任はやっぱり担当課にあると思うんです。だから、そういう意味からして検閲はきっちりと担当課である秘書広報課がされるべきもんであって、市長が何を書かれているのだって、この部分に関しては適切かどうかという判断は担当課である秘書広報課がされるべきもんであると私は考えますけども、どうでしょうか。
○議長(田中好 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) それは、先ほど言いましたように誤字があったとか、あるいは事実と違うようなこととか、あるいは日が違ってるよとか、こういうことはチェックをされる。それをチェックというんですね。でも、書いた人が、例えばいろんな文を載せますね、教育委員会とか、それは教育委員会が書いてることを秘書課がこれは間違いと、そんなことを言えるはずがないですやないですか。それは担当外、野球でいうたら3塁がセカンドゴロのボールとりに行ってるのと一緒じゃないですか。そうじゃないんですよ。山本議員も本当に6期もなさったらびっくりするぐらいの質問だと思うんですけどね、それは。
 もう少し、議会もそうだし自治体というのもそうだし、考えていただいたら一目瞭然じゃないですかね、それは。責任は市長にあるんですよ、全て。市の広報の発行は。だから、誤字とか日が違うとか、これは思い違いだ、事実と違うよということのところのチェックはしてくれます。でも、発行自体は、その文章を手で直すのは秘書広報課にあるかといえば、それはないと僕は思いますけど、そんなことやりかけたら、じゃあ市長の責任何なのと、こういうことになりますわね。
 仮に秘書課がそう直したとしても、僕には最終的には決裁を求められるんだ。じゃあ、決裁なんか不要ということになりますよね。それはやっぱり内部のルールによって決裁が要るようになってるから、そこのところはちょっと山本議員らしからぬ質問ではないのかなと思うんですけれども。
○議長(田中好 君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) 今問題にしている馳走の8月号のあれに関して言いますと、議会側としてはやっぱり臨時議会の内容を市民にしっかりと説明したものでなければならないと思っております。当然、議場及び委員会における質疑内容が反映されなければならないと思いますし、そうでなければ議会における質疑など問題としてない、必要性を認めてないという立場をとった議会軽視であると私は思います。
 その意味合いで秘書広報課というか、検閲されるべき部分の中においては、当時出されるのが20日ですかね、その部分で出された内容は、絶対に議会の質疑であるとかそういう問題を反映したものにはなり得ないと思いますんで、それをそのまま載せるということに対するリスク、特に税金、公のお金でつくる市の広報という立場の中においてはそれではならないのではないかという立場で質問しているつもりなんですけれども。市長はそれに関してはどう思われますか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 失礼な言い方ばっかりで恐縮なんですけど、山本議員もおっしゃったですよね、修正を加えて、いわゆる原稿が字数がどのぐらいあるのかというのを20日というように言われたのであって、やっぱりその都度その都度、最終的にはこれでいいかねというところはもっと後になるんですよ。もっと後になる。
 だから、それはその都度その都度、現実に合うように修正をしていくんです、それ。それが予定稿なんですよ。まだわからないわけで。それで、大体700から800字なんです、ずっと数えていただいたらね。その中で山本議員が言われたように議事のことを全部書けというて、それは不可能なんですよ。山本議員も新聞出されてるかどうか知りませんけれども、そんなことを書かれてますか。議事内容を。こういうことで自分はこういう質問してこういう答弁があって、だからこうなんだということは、なされてないでしょう。
 だから、それはできないんです。ほんなもん、議事録見ていただいたらって、こうやって議論してるだけでも何ページあるいは何十ページの字数なん。だから、要約して書くんじゃないですか。違います。そういうことを市民の皆さんのほうが僕はよくわかってなされると思う。そこのところは山本議員の認識と僕の認識の違いだと思います。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 山本英夫君。
◆23番(山本英夫 君) もともとやっぱり予定稿というもののあり方が、捉え方が真逆なところがありますので、質疑はすれ違いでしかありませんので、私としては最終的に自分の思いをしっかり述べて質問を終わらせてもらいたいと思います。
 臨時議会において、例えばですけれども、不測の事態、災害を含め緊急事態が起こり、臨時議会が開かれない場合が想定されても不思議じゃないと思いますが、そのようなことについても配慮する必要があったのではないかと思います。
 以前の定例会においても、葬祭において開会時間の変更ということが行われています。そのようなことからも考えますと、極端に言い切りますと、突発的な災害等において臨時議会が何か不測の事態等で閉会の日時が延びる可能性もゼロではないわけですから、8月の広報自体を没にするような事態が起こる可能性が絶対ないものではありません。
 広報は、市民の税金によってつくられているものであり、個人が費用負担をして出されている広報紙ではないわけですから、その点を踏まえしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 余計なことになりますが、そのような印刷費の負担までを考慮され、行使をする責任は果たさなければならないと思います。
 ガバナンスの意味も検索をいたしましたが、ガバナンスは統治またはそのための体制や方法という意味で出てきます。統治は組織をまとめておさめる、またシェアしおさめるという意味もあり、管理監督等の機能について使われることが多いとのことです。最終責任は確かに市長にあるかもしれませんが、広報などの公平性も求められる部署に対して、支配というような言葉の意味がそのまま当てはまるようであれば、また権力者支配というようなことはあり、検閲権限が機能しないようであれば正確な広報紙は生まれないと思います。
 予定稿というような言葉でこの記事内容の本質が隠蔽されることは許されるべきものではありません。支配者のおごりとも捉えかねないこのような事態は、行政が正常に運営されているとは見えないものがあります。
 市長も書かれておられるように、市民に行政不信の念を抱かれないしっかりした広報紙の構成、編集をお願いし、私の質問を終わります。ありがとうございました。
◎市長(冨士谷英正 君) ちょっといいでしょうか。
○議長(田中好 君) はい、冨士谷市長、発言を許します。
◎市長(冨士谷英正 君) 山本議員のご高説はわかりましたけれども、何か話を聞いてますと、議会がないように思いましたね。ひとつ議員さんであるわけで、議会が、じゃあどういう役割をされたのかという、そこのところも何か知らんけど第三者が評論家みたいなことを言われて、そうじゃないと思うんですよ。支配者というのは、これは北朝鮮みたいなのは議会もないです、名前だけで。まさにファシズムじゃないですか。独裁。それと同じ発想に僕は聞こえるんですよ、支配者、支配者と言われると。市長は何ができる、前も申し上げた、10円の金でも使えないんですぞ、議会で決めていただかないことには。その議会人の一人が山本議員なんですよ。だから、山本議員がきっちりとやっぱり議会人としての活躍をされることが僕はもっともっと八幡がようなることじゃないかなと、最後に申し上げておきます。
○議長(田中好 君) 以上で山本英夫君の個人質問を終わります。
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