平成29年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月13日(水) 個人質問
西津 善樹 議員
(1)市の慣行について
(2)友好都市について
①富士宮市との夫婦都市50年事業について
(3)観光案内について
①観光案内看板について
(4)障がい者の支援について
①手話言語条例制定後の取組み状況について
②障がい者への自立支援について
◆8番(西津善樹 君) 皆さんこんにちは。世翔会のやる気と元気の西津善樹でございます。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言させていただきます。
まず、前回の6月定例本会議、この議場における私の近江八幡市健康なまちづくり推進宣言についての個人質問の中で、市民の健康への意識向上のためにも、市役所の皆さんで率先してラジオ体操してはという趣旨の質問をさせていただいたところ、さすが近江八幡市の職員さんです。どの部署に行っても、皆さんしっかりとラジオ体操をしていただいております。また、このことが功を奏したとまでは言いませんけども、以前は8時半の定時ぎりぎりに職員駐車場から慌てて小走りに登庁される職員さんの姿もちらほらと見受けることがあったわけですが、今日ではこのようにぎりぎりに登庁される姿は全く見ることがなくなりました。私の個人的な主観かもしれませんが、8時ごろから8時半までの市内交通渋滞も少し緩和されているようにも感じております。
けさも市役所の階段を上っていますと、掃除をされていたおばちゃんが「おはようございます」と大きな声で挨拶をしていただき、とても健康的ではつらつとした気持ちで朝が迎えられました。職員の皆さんには本当に頭の下がる思いで、感服すると同時に、引き続きみずからのためにも、健康づくりに取り組んでいただきたいと願うものです。
さて、話は変わりますが、議長に許可を得て資料配付させていただきました。皆さんのお手元にこれがあると思うんですけども、今議会冒頭の市長挨拶にもありましたように、今月の16日から18日にかけた3連休で沖島町宮ヶ浜沖の琵琶湖上におきまして、WWA、ウェイクボードワールドシリーズの最終戦が開催されます。天気予報を見てますと、台風が心配ではあるところなんですけども、このウェイクボード、水上のスノーボードと呼ばれるように、モーターボートで引っ張られながら、ボードに乗った選手が水上を滑走し、引き波の上を華麗にジャンプし、パフォーマンスを競う競技ですが、この世界大会最終戦の第8戦が本市宮ヶ浜で行われ、アメリカ三大ネットワークのNBCを通じて全米でテレビ中継されます。国内はもとより、世界各地から来幡される方たちを大いに歓迎したいと思っていますし、このワールドシリーズ世界大会の実現に向けて地元沖島町の自治会や漁協の皆様にも多大なるご理解とご協力があってこその実現であると感謝の思いにたえません。スポーツ推進条例を制定している本市といたしましても、市全体で大いに盛り上げていくべきだと思っておりますし、皆様もぜひともご観覧いただければと思っております。
先日も第3回びわ湖トライアスロンin近江八幡が開催され、本市でのマリンスポーツは新たな展開を生むのかもしれないと期待に胸を膨らませているところです。
さて、このたびの私の個人質問ですが、分割方式により大きく4項目の質問をさせていただきます。当局におかれましては、簡単かつ明確な回答をよろしくお願いします。
ではまず、大きく1項目め、市の慣行についての質問です。
本市にはさまざまな慣行項目があり、合併5周年記念事業で市の鳥はヨシキリ、市の木は桜、市の花はムシャリンドウとコスモスが制定されました。しかし、せっかく市の慣行を制定されていても、市民の皆様がこれに親しみ、愛し、誇りを持っていただかなければならないと考えます。私はまず市に親しむことが大切だと思うわけですが、市民の皆様に市の慣行を知っていただくために、合併5周年記念式や市の広報以外でどのような取り組みをされているのか、お示しください。まず、1項目めの初問といたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
総務部益田部長。
〔総務部長 益田卓弥君 登壇〕
◎総務部長(益田卓弥 君) 冒頭、西津議員より職員に対するお褒めの言葉をいただきまして、人事担当としてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
西津議員からお尋ねのありました市の慣行のご質問にお答えをいたします。
市の慣行につきましては、市のシンボルとしてふさわしいもの、市内に生育または生息しているもの、市民に親しまれ、愛着が深められるもの、市の知名度向上に有効なものとして、市の花にはムシャリンドウとコスモス、市の木には桜、市の鳥にはヨシキリと、平成27年3月に決定し、2年が経過しました。しかし、議員のご指摘のように、市の鳥、木、花は新市施行5周年記念式典にて披露した後は、市のホームページなどに掲載しているものの、市民の方の認知度を高めるための積極的な取り組みにつきましては、少しできていないのかなというような状況でございます。
今後の取り組みといたしましては、早速市民の目に触れ、認知いただけるよう市役所、総合支所、各コミセンなどに市の鳥、木、花のパネルを設置するなど、PRに早速努めてまいる所存でございます。
以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。ぜひ市民の皆さんにも親しみ、知ってもらうためにもよろしくお願いしたいと思います。
残すところは、市の歌のみとなりました。甲子園でこの夏も高校球児が誇りを持って歌う校歌のように、本市の市民が誇りを持って口ずさみ、近江八幡市が内外にアピールできるような市の歌を早急に制定いただくようお願いしたいと思います。
それでは次に、大きく2項目めの友好都市についての質問に移ります。
本市には夫婦都市である富士宮市を初め友好都市や災害応援協定締結都市など、交流都市が14都市あります。先日も地域創造ネットワークがこの近江八幡市で行われたところでございます。その中でも、このたび特に取り上げさせていただきますのは、夫婦都市である富士宮市です。自治体それぞれに姉妹都市や友好交流都市は数多く存在しているわけですが、夫婦都市というものは、日本全国で本市近江八幡市と富士宮市だけであることは、皆様もご存じのとおりだと思います。
昔々の大昔、それはそれは大きな大きな大男がおったそうな。男の名はだいだらぼっちといって、この大男が近江の国で地面を掘り始めたそうな。大男は掘り出した土を運んで高い山を築き始め、これが富士山となったそうな。掘った跡は大きな湖となり、これが琵琶湖となったそうな。このような神話をもとにことしも7月末に富士と琵琶湖を結ぶ会のメンバー約40人が近江八幡市の琵琶湖岸に集まり、近くの神社で清めた後、手桶に琵琶湖の水をくむお水取りというものを行い、この水を持って富士登山をし、富士山頂にて注ぎ献水しました。さらに、8月にこの富士山から持ち帰った銀明水を琵琶湖に注ぐお水返しを行いました。毎年この時期にこのような行事が行われ、ことしで実に61回目の富士登山ということでございました。継続は力なりと市長もよくおっしゃるわけでございますが、今日までこの行事を大した事故もなく継続された先人たちにただただ感服するとともに、しっかりと後世に引き継いでいかなければならないと感じております。
このような活動がきっかけとなり、1968年、本市と富士宮市は夫婦都市の縁組をしたそうです。ことしが2017年ということから見ますと、来年は結婚50周年、つまり人間で例えるところの金婚式ということになるわけです。
さて、そこで提案なのですが、この50年という半世紀の記念事業として、例えば近江八幡市にちなんで8万発の大花火大会であるとか、友好都市の高知のよさこいや北海道松前や上ノ国のソーランを織りまぜたござれGO-SHU!よさこいソーランのパレードでありますとか、来年は盛大な記念イベント祭典を行われてはと考えるわけですが、当局のお考えをお聞かせください。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
市長、冨士谷市長。
〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 西津議員の富士宮市との夫婦都市50年事業についてのご質問にお答えを申し上げます。
本市と静岡県富士宮市とは太古の巨人伝説に基づき、昭和32年に日本一の富士山と琵琶湖をつなぐ、富士と琵琶湖を結ぶ会が結成をされまして、琵琶湖の水を富士山の山頂に注いで、また山頂の霊水を持ち帰り、琵琶湖へ注ぐという親善訪問事業が縁となり、昭和43年8月3日に全国で唯一の夫婦都市の盟約を締結し、今日まで両市の富士と琵琶湖を結ぶ会の活動を初め、児童交歓会やさらに駅伝大会、また文化協会の交歓事業など、さまざまな方面で多様な交流が活発に行われております。
議員ご指摘のとおり、来年両市は人間で言えば金婚式を迎えるわけでございますが、例えば来年度実施されますさまざまな従来からの交流事業の名称に夫婦都市提携50周年記念の冠をつけていただき、例年に増して趣向を凝らした取り組みをしていただくことを促すほか、何らかの共通の記念事業やイベントについて、富士宮市に呼びかけ、協議して取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
それでは、再問に移ります。
60年前ですね、お水取りを始めたころには、本市にもミス近江八幡のような方がおられたと聞き及んでおります。また、先方の富士宮市には、ミス富士山とミス富士山グランプリという方々がおられ、富士宮市のPR活動をされておられるわけですが、この際、本市のPR活動に取り組んでいただく観光大使といいますか、観光使節のような人を置くことを復活されてはいかがでしょうか、お考えをお聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 西津議員の観光大使、観光使節の復活についての再問にお答えをさせていただきます。
議員ご指摘のとおり、夫婦都市富士宮市のミス富士山と同様に観光PRなどの活動を行う観光大使や観光使節につきましては、現在本市におきましては選任されておりません。
本市における観光大使、使節は2つの観光協会が合併し、現在の一般社団法人近江八幡観光物産協会となる以前の社団法人近江八幡観光物産協会において、平成20年度まで、また安土町観光協会においては、平成24年度までそれぞれ選任されておられました。当時の近江八幡観光物産協会において選任を終了した理由といたしましては、これまで観光大使が参加してきた市や地域の行事や事業が縮小され、観光大使の活動日数が減ったこと、また大使の応募者数が減少したこと、加えましてミスコンテストへの批判や従来型の観光キャンペーンやPR活動の見直しが求められたことから選任を終了するに至ったと聞き及んでおります。
現在では、キャラクターの着ぐるみや和太鼓演奏、よろい武者に扮装したお客様をもてなすおもてなしをするなど、それぞれの特技や個性を生かした市民団体やサークルによる本市の観光PR活動も行われているところでございます。
今後もこれらの団体などの皆さんや近江八幡観光物産協会などとより一層連携を図り、本市の観光PRの活動に創意と工夫を凝らし、取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。記念事業というものは、本当にもちろん、相手方であります富士宮市とも連携をとりながら行っていかなければならないというふうに思いますが、事業の名称に冠をつけるということだけではなく、さすが日本で唯一の夫婦都市近江八幡と富士宮は神話にまさるとも劣らないと言わしめるような名実ともにすばらしい記念事業を期待しておりますので、よろしくお願いします。
それでは、大きく3項目めの観光表示看板についての質問に移ります。
平成28年の6月議会でも同様の質問をさせていただきましたが、再度お伺いします。
近江八幡市では、年間の観光来客者数が300万人とも言われております。その中で、本市の道路観光案内看板についてお伺いします。
本市には八幡堀や西の湖、安土城跡や観音寺城跡、ヴォーリズ建築や伝建地区、老蘇神社や賀茂神社、村雲御所や長命寺等々、まだまだ数多くの歴史や文化資産があると同時に、これらは本市の観光に大きく寄与していると考えます。観光客の増加は外貨の収益にもつながるため、これら多くの観光資産を持ちながら観光客へのPR不足イコール外貨収益の取りこぼしにつながり、また観光客の利便性向上と周遊化促進のため、国道8号線、湖周道路、県道2号線などの幹線道路から市内観光名所への道路案内看板の充実が必要なのではないかという趣旨での質問です。
さきの答弁では、市内の県道を中心に道路上の観光案内看板の設置箇所や数量の検討を行ったが、一定の数量は満たされている。さらに、現在では7割程度の乗用車にカーナビゲーションシステムが搭載されていることや、地図アプリ等の急速な普及により、観光客の誘導手法が大きく変化してきている。しかし、従来の看板にも相当のニーズと効果があり、国道を含めて広範囲なエリアでの観光案内看板の増設や統廃合は観光客の誘客促進や利便性向上のために今後外国人の誘客受け入れを見据えた表記の見直しや、また注目されやすく、わかりやすい趣向を凝らした看板等、観光情報の発信のあり方も含めて検証し、順次進めてまいりたい、このような答弁をいただきましたが、その後どのようなお取り組みをいただいているのか、進捗状況をお聞かせください。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
吉田副市長。
〔副市長 吉田正樹君 登壇〕
◎副市長(吉田正樹 君) それでは、お尋ねの観光表示看板に関する質問についてでございますが、平成28年6月議会でも回答申し上げましたとおり、カーナビゲーションシステムや地図アプリなどのICT、情報通信技術の急速な発展と普及によりまして、道路案内看板の有効性は一定薄れてきていると認識しております。しかし、伝統的建造物群保存地区を有する近江八幡市、重要文化的景観選定地区を有し、風景づくり条例を制定して、景観上の配慮等に取り組んでおります本市といたしましては、増設、新たに設置することにつきましては、慎重に考える必要があると考えているところでございます。
そこで、本市では議員が道路案内看板の充実を求められている理由と同じでございますが、観光客の誘客促進や利便性、回遊性の向上を図るために、観光におけるICT環境の整備促進という切り口を優先させて、積極的に取り組みを進めてきたところでございます。とりわけ今年度当初からは、スマートフォンを活用いたしました新たな観光アプリ「たびなび近江八幡」の運用を開始し、多くの観光客にご利用いただき、本年6月には滋賀ICT大賞を受賞し、評価を得たところでございます。
しかし、議員のご指摘のとおり、市内には数々の観光資源がございまして、観光客を円滑に誘導するためには、ICTの活用だけではなく、従来の観光案内看板もカーナビなどを利用されていない方にとっては一定の効果があると考えられることから、25年3月に策定してございます観光振興計画に基づきまして、さらに現状を検証しながら、より効果的な手法をできるよう検討してまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、観光表示看板についての再問に入ります。
観光アプリ、先ほどお答えいただきました「たびなび近江八幡」の運用により、滋賀ICT大賞ですかね、これを受賞されたということは大変評価に値すると思いますが、先ほどの答弁でもいただきましたように、従来の観光案内看板もまだまだニーズと効果はあるというふうに考えられます。また、初めから本市へ来幡目的の観光客は観光アプリ等で調べて来られるというふうに思うわけですが、そうでない方も観光案内看板を目にすることで、ちょっと立ち寄ってみようかと思われることもあるかと思います。より効果的な手法について検証していくということですが、また慎重に検証しなければならないというようなことですが、観光客の取りこぼしをなくそうと考えるとき、あらゆる手段で本市に来ていただこうと試みる取り組みが必要だと考えております。
冒頭でのこのウェイクボード、これの会場である宮ヶ浜ですけども、ポスターは見たけど、どうやって行けばいいのと、こういったときにも表示看板があるのとないのとでは大きく異なるのではないかというふうにも思います。ようこそ近江八幡市へというおもてなしの心で観光客に市内散策を楽しんでいただけますように、利便性や景観上の美観も含め、他所とは一味違った観光案内板の増設や統合に積極的に今後も取り組んでいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。要望とさせていただきます。
それでは最後に、大きく4項目めの障害者の支援についての質問に移ります。
平成18年に障害者自立支援法が制定され、このことを受け本市では県下に先駆けて近江八幡市みんなの心で手をつなぐ手話言語条例を平成28年12月20日に制定、平成29年1月1日より施行されました。この条例は手話に対する理解の促進や普及、手話を使用しやすい環境の整備など、手話に関する施策を推進の上、聴覚障害者の自立及び社会参加の促進などを図るものです。
そこで、この条例制定後、どのような取り組みが進められているのか、またどのような効果があらわれてきているのかお示しください。
さらに、聴覚障害者のほかにも視覚障害や肢体障害などの身体障害者、知的障害者、精神障害者、障害児などさまざまな障がい者がおられるわけですが、これらの人たちへの自立支援や社会参加の促進についての取り組みについてもお示しください。
以上、初問といたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
福祉子ども部鳥居部長。
〔福祉子ども部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 西津議員の障がい者の支援についてのご質問にお答えいたします。
まず、手話言語条例制定後の取り組み状況についてですが、近江八幡市手話施策推進会議において、この条例に基づく施策の推進方針と実施計画を策定いただき、取り組みを進めているところです。
具体的には、手話等に対する理解及び普及促進に関することとして、手話について学ぶ出前講座の実施のための講師リストの作成を進めており、きょうまでに6カ所で出前講座を開催し、延べ253人の参加をいただきました。参加いただいた皆さんからは、手話を身近に感じた、手話を勉強したいなど、好評を得ております。
また、ZTV近江八幡市広報番組において、みんなの手話コーナーをシリーズ化するとともに、広報「おうみはちまん」ではみんなの手話として手話の事例を紹介するなど、手話の普及啓発に取り組んでおります。
さらに、市民の手話等による意思疎通及び情報を得る機会の拡大に関することとしては、手話通訳者及び要約筆記者の派遣事業の継続実施や手話奉仕員養成講座基礎編の実施、市議会本会議等の中継における手話通訳の実施検討のための視聴対象者の実態把握調査の実施のための準備等を進めているところでございます。
また、災害時における聴覚障害者の情報取得及び意思疎通の支援に関することとしては、8月27日に開催されました市防災総合訓練に障害者団体として参加をいただきました。
いずれにいたしましても、手話言語条例の制定を一つの契機とし、手話等に対する理解や普及の促進等々の取り組みについて、着実に継続して取り組んでいく必要があるものと考えているところでございます。
次に、聴覚障害以外のほかの障がいがある方についての自立支援や社会参加の促進についての取り組みですが、視覚障害がある方につきましては、外出時の移動に必要な情報の提供や代筆、代読などの支援を行う同行援護や生活・歩行訓練事業等の実施や、盲導犬に対する理解を深めるための普及啓発の事業も実施しております。
そのほかにも、肢体不自由、内部障害、知的障害、精神障害などなど、障害種別はさまざまありますが、それぞれの障害特性や状態、ニーズに応じた取り組みを進めてきているところです。
引き続き障がい者の方々の自立及び社会参加の支援のための施策を実施しながら、障がいの有無にかかわらず、相互に人格と個性を尊重し合いながら、共生する社会の実現を目指してまいります。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、再問に移ります。
聴覚障害者、コミュニケーション支援従事者等で組織されております近江八幡市手話施策推進会議を設置されていると思いますが、取り組み内容と進捗状況をお示しください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 手話施策推進会議の取り組み状況についてお答えをさせていただきたいと思います。
手話施策推進会議につきましては、条例制定後、2回、本年の2月と5月に開催をさせていただいております。
第1回の会議におきましては、条例に規定をいたします施策を推進するための方針について、聴覚障害を取り巻く現状を踏まえながら、ご協議をいただき、策定をいただきました。
また、第2回の会議におきましては、その方針に基づきまして、平成29年度近江八幡市手話施策実施計画を策定いただいたところでございます。
なお、今年度については今後10月と3月に会議の開催を計画しており、第3回の会議では、今年度の取り組みの中間報告を、また第4回の会議では、今年度の取り組みについての総括と次年度の取り組みについてご議論をいただく予定としております。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
本市におきましては、障害のある人も、またない人も地域の支え合いによって、誰もが自立して生き生きと暮らし続けられる町近江八幡を基本理念に、共生型市民社会の実現に向けて取り組まれておられます。
少し話はそれますが、神奈川県川崎市にある日本理化学工業という会社をご存じでしょうか。社員の7割の方が知的障害者であるが、障がい者だから仕事はできないというのではなく、一人一人の能力に合った仕事をつくるという考えのもと、障害者雇用に力を注がれ、日本で一番大切にしたい会社として全国から注目を浴び、ダストレスチョーク、粉がぼろぼろ落ちないチョークですね、これの業界シェア1位を誇る会社です。
このように障がいの有無にかかわらず、それぞれ一人一人の能力に合った就労形態というものがあると思います。
第2期ローカルマニフェスト事業の一つでもありますチャレンジド就労支援促進事業として、障がい者の就労促進に取り組まれておられますが、その成果についてもお聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 議員お尋ねのチャレンジド就労支援促進事業につきましては、障がい者が共生社会の一員としてその能力に応じた経済的自立と社会参加を果たすとともに、少子・高齢社会における労働者の一員として、サービス受給者から納税者への転換による社会保障費削減と市税拡大が期待されるものでございます。
チャレンジド就労支援促進事業の取り組みといたしましては、企業及び作業所と障がい者との間のミスマッチを改善する就労コーディネーターや新たな職域を開拓する職域開拓員を設置し、障害者雇用の拡大を目指すものです。
具体的には、企業就労に至るステップの一つである就労体験や職場実習への協力企業増加に向けた企業啓発や福祉的就労と呼ばれる作業所に通所する障がい者の工賃向上を目的とした市内作業所への下請作業の提案、さまざまな理由によって障害者手帳取得が困難な障害境界域におられる方に対して、職業訓練の場を創出、提供等の支援を実施をしております。
現在新たに就労支援を担う作業所の平成31年度開設に向けた整備が進められているところであり、増加傾向にある障がい者の雇用促進に向け、本人、企業、社会にとって三方よしとなるような取り組みを行ってまいりたいと考えております。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。本市では近江八幡市、地域福祉計画というものを策定されておられます。こういったものですけども、平成29年度から第2次計画となっているわけですが、前回計画策定時の平成22年度と比較しますと、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、自立支援医療精神通院受給者証、それぞれの保持者数は1.1倍から1.3倍となっていることから、障害児者数は増加傾向にあります。また、6段階区分で示される障害支援区分、この6段階で区分6が支援の度合いが高いわけですが、これにつきましても、区分4以上が増加の傾向にあります。
そのような中、障害児者の社会参加と自立を支援するため、関連施策に関する基本的な事項と生活支援に関するサービス提供料の確保策を定めた第3期障害者計画、第4期障害福祉計画が来年度からそれぞれ第4期障害計画、第5期障害者福祉計画として見直されます。
現在、この見直しについてどのような議論が行われているのかお聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 現在、近江八幡市障害者福祉計画第4期及び障害福祉計画第5期の策定につきましては、当事者やそのご家族、事業者等で構成をいたします近江八幡市障害福祉計画等策定委員会におきまして策定を進めているところでございます。
去る7月には第1回の委員会を開催をさせていただきまして、障がいを取り巻く現状把握のためのアンケート調査についてご協議をいただき、無作為に抽出した当事者を含みます2,000人を対象としたアンケート調査を実施し、現在集計を進めております。
今後はその集計結果や現状分析と課題整理などを行いながら、計画素案を作成し、来年1月にはパブリックコメントを実施の上、これらの計画を策定してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 本市の社会資源の整備状況についてですね、子どもや高齢者にかかわる施設が中学校区や小学校区に満遍なく配置されてきている一方で、市内に立地する障害者支援施設等は非常に少ない状況でございますが、この対策についてもお考えをお示しください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 本市におきましては、日中活動の場である作業所や住まいの場であるグループホームといった障害者施設が不足している現状がございます。それに対しましては、さきの議員にもお答えをさせていただいたとおり、安土健康づくりセンター、悠々元気園を活用した障害者福祉施設の整備を進めているところではございますが、今後も障がい者の方々の利用ニーズ等を踏まえながら、引き続き施設整備に向けての検討を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。本当に困っている人が声を上げることができ、手を差し伸べられ、日常生活における心配が少ない、安心して暮らせる町の実現に向け引き続き積極的なお取り組みをよろしくお願い申し上げます。
以上、4項目についての私の個人質問を終わります。丁寧な答弁、ご回答ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
まず、西津議員より先ほどの質問中、一部不適切な発言、用語を用いましたので、発言を訂正しますと申し出ありましたので、これ認めます。ご報告といたします。