平成29年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
11月22日(水) 個人質問
北川 誠次 議員
(1)市庁舎整備事業について
①市庁舎に関する基本理念・役割・機能について
②当該事業費に含まれない整備関係について
③債務負担行為の各年度予算の割り振りと起債の種別について
(2)竹町都市公園整備事業について
①温水プールの利用状況について
②温水プールへの集客についての考え方について
③公園へのアクセス道路整備について
④サッカー場等施設の年次的計画について
(3)市道(農道)の整備計画について
①市道黒橋・八木線、西向き農道整備事業について
②市道池田本町・益田線整備計画について
③中小森・緑町線整備計画について
◆12番(北川誠次 君) 創政会の北川誠次でございます。議長のお許しをいただきましたので、ただいまから個人質問、大きく3点につきまして分割方式で質問をさせていただきます。
さきに市長冒頭の挨拶でもありましたように、10月16日に発生いたしました台風21号は、強風域が半径800キロ以上の超大型台風で、当市でも久しぶりの風台風となりました。琵琶湖から吹きつける強風で小屋の倒壊、屋根の崩壊、倒木等、多くの被害をもたらしました。幸い、人命に被害はなかったものの、貴重な財産を奪いました。
被害に遭われました皆様方に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を願うものであります。
地方自治に携わる者の一人として、市民の安全・安心なまちづくりは永久の課題であることを肝に銘じ、議員活動にさらなる尽力をしなければと思うところでございます。
さて、最初の質問になりますが、議第131号平成29年度一般会計補正予算(第4号)の中、市庁舎整備事業予算の債務負担行為についてでございますが、市長は政治は結果を出すことを信条として、長年の懸案事業であります庁舎整備事業について精力的に取り組んでこられました。
これまでにおいては、10年来にわたり各種委員会の開催、シンポジウムやパブリックコメント等を通じ、市民や学識経験者等により鋭意検討され、経過や結果を公表されてきたところでございます。
市民や市議会で合意された英知を具現化するため、ようやく予算化というステージとなりました。市民は行政事務や手続のためではなく、市のシンボル、気軽に集い交流が生まれ育まれる近江八幡市ならではの庁舎整備を望んでおられると考えます。
今日まで、いろいろと説明、経過をお聞きしておりますが、またさきの質問者と重なることがあるかもわかりませんが、市としての最重要課題の施設整備でありますので、再度3点にわたり質問をさせていただきます。
まず1点目として、市庁舎整備の実施設計を終えられるわけですが、基本計画において整備方針が示されていますが、整備に向けた新庁舎に関する基本理念、新庁舎の役割、新庁舎に導入する機能を市民にわかりやすく説明ください。
2点目として、事業費91億200万円という予算化ですが、当該事業に含まれていない整備関係がありましたらお示しください。
3点目として、債務負担行為を見ますと事業期間は平成29年度から平成32年度となりますが、各年度の予定事業費、いわゆる各年度予算額についてはどのような割り振りになるのかをお伺いいたします。
また、財源として市債の発行を見込まれておりますが、各年度の発行見込み額と発行予定される起債の種別とその理由についてお伺いをいたします。
以上を初問といたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
市長、冨士谷市長。
〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、北川議員のお尋ねの市庁舎整備事業についてお答えを申し上げます。
初めに、1点目の新庁舎に関する基本理念、新庁舎の役割、新庁舎に導入する機能についてお答えを申し上げます。
新庁舎整備におきましては、まちづくり、交流、防災、環境、福祉・教育、コストバランスの6つの整備方針を掲げ、実施設計におきましてそれぞれの整備方針を具現化する機能の導入や将来を見据えた仕組みが反映できるよう進めてまいったところでございます。
主なものといたしまして、1つ目のまちづくりにつきましては、将来の人口減少や働き方の変化など社会情勢や市民ニーズの変化などが生じても、新庁舎ではまちづくりの基礎となるさまざまな市民活動やその活動を支援できるように、新たな環境の変化に柔軟に対応し進化できるよう、可能な限りオープンな構造としました。
2つ目の交流につきましては、高層棟の吹き抜け空間を中心に市民の誰もが気軽に集い触れ合いが生まれる談話、交流スペースを設け、高齢社会による高齢者のひきこもり防止を図るために、教育(きょう行く)、教養(きょう用)の場として、趣味などのいわば教育(きょう行く)というのはきょう行くところ、教養(きょう用)というのはきょうの用事という意味でありますけれども、の場として趣味などの作品を展示できるギャラリースペースや市民活動を支援する多目的交流スペースを設け、屋外の庁舎前広場はイベントや憩いの場として利用できるスペースとしました。
3つ目の防災につきましては、大地震が発生した直後でも、庁舎機能が停止しないようBCP、すなわち事業継続計画が機能するよう、建物全体を揺れ対策に最もすぐれている免震構造とし、市の防災拠点として災害対策の中枢的機能を担う災害対策本部機能のほか、地元八幡学区民の地域防災として1,525人が災害発生直後の3日間避難できる施設として、水と電気のライフラインは二元化とし、汚水貯留槽の設置や浸水対策も講じました。
4つ目の環境につきましては、自然通風や自然採光を利用するエコポイドを高層棟と低層棟のそれぞれに各1カ所設置し、日射負荷を抑制する大型の格子及び長いひさしを採用しました。また、LED照明や人感センサー、電気自動車の充電ステーションを設置するなど、低炭素まちづくりに貢献できる庁舎としました。
5つ目の福祉・教育につきましては、これまでひまわり館、保健センター、福祉事務所、南別館に分散していた施設を低層棟の1階から3階を中心に集約して窓口のワンストップフロアサービス化を図りました。また、全館においてユニバーサルデザインを導入することにより誰もが使いやすい庁舎としたところであります。
そして、福祉や福祉・教育の連携によるゼロ歳からおおむね20歳までの子育てに関するトータルサポートセンター機能を目指して、子どもプレールームやキッズライブラリー及び子ども発達支援センター等を配置して、気づき、育み、将来につなぐことで全ての子どもたちの未来を輝けるものにするため、庁舎内に設けたものであります。
最後に、6つ目のコストバランスについては、これまでの5つの整備方針の実現に向けたさまざまな機能や性能、また施設のあり方を市庁舎建設設計推進委員会や市民の関係団体からご意見をいただき、関係部局と、将来を見据えてその必要性や共有性、優先性などの検討及び協議を行いながら、無駄のない庁舎としたものであります。
続きまして、2点目の事業費91億200万円に含まれていない整備関係でございますが、新規で購入する机などの什器類の備品購入費と実施設計におきまして、庁舎敷地外に設置することといたしております備蓄倉庫及び外部倉庫の建設費用が、今後新庁舎の完成に合わせて整備が必要となります。
続きまして、3点目の各年度の予定事業費と起債の各年度の発行見込み額及び発行予定の起債の種別とその理由につきましては、91億200万円の工事の進捗を平成30年度は27%、平成31年度は60%、平成32年度は13%と見込んでおりまして、進捗状況に応じ平成30年度は約23億円、平成31年度は約53億円、平成32年度は約15億円を見込んでいるところでございます。
ただし、契約後の工事施工業者との協議におきまして工事施工手順等により年度間の事業費は変動するものと見込んでおり、その際には改めまして報告をさせていただく予定としております。
さて、市庁舎整備事業におけます財源としましては、国庫補助金7億5,000万円、市債を約58億円としており、残りの一般財源につきましては基金で対応していくこととしております。
通常、庁舎整備事業に係る起債種別につきましては、事業費に対する発行割合が75%が一般単独事業債という種別となりますが、これには交付税措置がございませんので、あくまでも資金手当て的な起債となります。しかしながら、本市は合併団体であることから、合併推進債が活用できることとなり、合併推進債は事業費に対する発行割合が90%、交付税措置が40%となります。通常よりも有利な市債であることから、この合併推進債を最大限活用することとし、庁舎整備については合併推進債を予定しております。
この他、一部にはさらに有利な市債が発行できることも見込まれておりまして、市債発行の手続におきましては、本市にとって最も有利となる市債発行の選択をしてまいりたいと考えているところであります。
また、年度別の市債発行見込み額につきましては、事業費の進捗に合わせ平成30年度は約15億7,000万円、平成31年度は約34億8,000万円、平成32年度は約7億5,000万円を見込んでおりますが、合併推進債で有利であるとはいえ、市債は後年度に負担を生ずるものでありますので、基金とのバランスを鑑みながら、その発行額については縮減に向けて今後鋭意進めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(田中好 君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
北川誠次君。
◆12番(北川誠次 君) ありがとうございました。
何点か再問させていただきますが、当該市庁舎整備事業予算が可決されました後のことになりますが、この事業の発注の方法はどのようにお考えなのか、またその方法を選択された理由もあわせてお伺いをいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 北川議員の再問にお答えいたします。
市庁舎整備における市庁舎建設工事は、一般競争入札の中の一つの方式である総合評価方式による発注を予定しております。一般競争入札総合評価方式は、一般的に入札に参加する企業からの積極的な技術提案による技術面での競争を促進するとともに、価格のみならず総合的な要素による競争を促進することは、発注者にとって最良な調達を実現させ、公共事業の品質確保を図る上で有効と期待されるとともに、談合やダンピングの防止、ひいては健全な競争環境の実現、民間の技術開発の促進などに寄与されるものと期待される業者選定方式であり、公共事業の発注者としての責務を果たすため、価格と技術提案などが総合的にすぐれたものを選定する方式と言われております。
国においても、平成17年4月に、公共事業の品質の確保の促進に関する法律が施行されたことにあわせまして、同年9月に公共事業における総合評価方式活用ガイドラインを通知され、平成19年1月には公共建築工事総合評価落札方式適用マニュアルを通知されました。
国では、平成19年度時点の契約件数ベースで97%が総合評価落札方式を適用されております。
これらを勘案いたしまして、本市におきましても平成23年8月に近江八幡市建設工事に係る総合評価方式による競争入札実施要綱を作成し、活用してきたところでございます。
市庁舎整備におきましては、さきの11月6日の本市契約審査会において事業規模や工事内容から一般競争入札総合評価方式による事業者選定を行うことと決定いたしたところでございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
北川誠次君。
◆12番(北川誠次 君) ありがとうございました。
続きましての再問ですが、市庁舎整備事業費については巨額な事業費となることから、これまでからコストが機能、性能とバランスのとれる庁舎とされ、基本設計、実施設計を進める中で各段階において内容を精査され、市の将来の財政運営への影響も見据え、可能な限り建設費の縮減に努めるとされてきました。
発注に向けた実施設計が最終段階となっていますが、コスト面から建設費の縮減についてはどのような工夫をされたのかをお伺いいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
コスト面から建設費の縮減を含め工夫された事項とのことでございますが、まず新庁舎は市民から求められる機能や施設の充実と将来を見据えて新たな環境に柔軟に対応し進化できる庁舎を目指して整備計画を進めてきたことを前提に、現状で必要とする機能は運用時に共有化を図ることが可能な施設の配置や広さを検証し、可能な限り無駄を省く構造といたしました。
コストバランスを考慮した主なものを具体的に申し上げますと、建物では、防災の観点から建物全体を免震構造としましたが、柱状免震を採用することにより必要となる地下ピットを利用した地下駐車場の採用や平時の談話交流スペース、会議室、さらにはオープンスペースを非常時には避難スペースとして活用できるなどの一石二鳥のアイデアで機能導入を行えるようにいたしました。
また、執務ゾーンには、ユニバーサルレイアウトを採用することによる執務ゾーンの面積の縮減や備蓄倉庫と資材倉庫を非常時により機動性の向上が図れるよう敷地外に設置することによる建物面積の縮減に努めました。
また、駐車場については、市庁舎における駐車場のあり方を駐車場の配置や将来の駐車台数、また今後一層自動車依存の低減と自転車の利用の促進の施策が求められることに加え、利用可能な周辺の市有地の有効活用などを再度検証し、平面駐車場を採用したところでございます。
以上です。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
北川誠次君。
◆12番(北川誠次 君) ありがとうございました。
ただいま答弁がありましたとおり、市庁舎建設に向けて現在誠心誠意取り組みをいただいているところでありますが、この事業を完遂させるためには完成までに数年がかかります。今日までリーダーとして問題解決に果敢に挑み、活力あるまちづくりに手腕を発揮された冨士谷近江八幡市長に引き続き輝かしい未来づくりに当たっていただきたいと考えますが、来春には市長選挙が予定されております。この選挙にぜひ出馬を願いたいと思うのであります。
冨士谷市長は、合併をいたしました新近江八幡市の初代市長であり、現在2期目が終わり、来春3期目を迎えることになりますが、これまでには守り育てていかなければならない子どもたちへの教育施設整備の充実を初め長年の課題となっておりました環境エネルギーセンターの新築、篠原、安土駅舎改築、各学区コミュニティセンター新築、市民バスの導入、PFI解約による医療センターの経営立て直し、ほっとてれびの民間への移行、139億円という基金残高が示すよう財政の健全化等々、多くの事業成果を上げてこられたところであります。
ハード、ソフトの両面から手腕を発揮していただきました。現在は、10年にも及ぶ庁舎整備事業に邁進していただいているところでありますが、先ほども申し上げましたが、道半ばであります。決して約束を破らない、必ず守り、実現するという信念のもと、培われてきた実績11年から判断して、今後も必要なものは私たちが先人より引き継いできた資産、財産を確実に子や孫へ引き渡せるようぐいぐい引っ張っていける力強さを持った人でなければなりません。それは何も強がりを意味しません。困難な政策決定に臨み的確な判断を下し、確実に実行していく人でなければなりません。
これらを兼ね備えた冨士谷市長に引き続き市政運営に携わってほしいと思っているところであります。個人的にも、我々の会派創政会としても出馬をしていただきたくここに要請をいたす次第でありますが、冨士谷市長のお考えをお伺いいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
市長、冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 北川議員からの本当に身に余るようなお言葉をいただきまして大変恐縮をしております。
私は、振り返ってみますとこの11年あっという間に過ぎたかな、こんな感がいたします。その間に、やはり午前中の園田議員からのご質問でもお答えをしましたように、創政会の皆さん方、政翔会の皆さんあるいは公明党さんもチームはちまんの皆さん方も、それぞれがやはり温かいご理解と力強いお支えがあってのことであります。そうでなければ絶対これは一人ではなし得ることじゃございません。でも、まだまだ皆さんから見ていただきましてもまだかったるい部分も多々あろうかなと思いますが、とにかく申し上げられますことは、約束したことは守る、守れないものは約束しない、これが信条でありました。それと、先ほど申し上げましたように、政治って何か、結果だと思います。結果を出さないことには信頼関係も生じないわけであります。
民主主義というのは、やっぱり有権者の皆さんと我々執行部がきっちりと信頼関係あっての上に健全な民主主義が僕は育つもんだと思っております。議論は大いにこの議場でしていただいても、目的はどなたも議員さんであるならばやっぱり千数百人の皆さん方からの支持があってこの議場へ市民代表として来ていただいているわけでありますから、近江八幡市をよくする、近江八幡市をよくするということは近江八幡市民が喜んでいただけるまちをつくっていく、こういうことだと思います。
そこのところの1点が本当に一致をしまして、今日、今おっしゃっていただいたような実績が残せることができたのではないのかな。これもひとえに、何度も申し上げますが、皆さん方のお力、ご協力のたまものであります。
しかしながら、まだ道半ば、しかも2期目が来年4月で終了するというわけで、3期10年、12年で一人前かなと、こんなことも以前からよくささやかれていたわけでありますから、まだまだ一人前ではない。もう一期してということになろうかと思いますが、まだまだ僕の心の準備もしなきゃならないと思ってますし、そういうふうになりますと、そしてこれからはハードもさることながら、まだまだし足らない部分はしなきゃならないと思います。例えば道路の問題もしかりであります。
それとあわせて、ソフトで、特に市民の皆さん方に本当に幸福度というものをどれだけ感じていただけるのかな。このまちをつくらなきゃならないと思っております。表面的な数字だけを追うんじゃなくして、やっぱり心豊かな市民の皆さん方が一人でも多く住んでいただけるようなまち、これは非常にとうといことだ。しかも、長く続くと思います。
そのようなことの思いをまだまだ持っているわけでありますけれども、午前中の園田議員にも申し上げましたように、いましばらく心の整理をさせていただくためにも、もう少しの猶予を僕に与えていただきたい。このことを申し上げる。しかし、今、北川議員からおっしゃったように、創政会の皆さん方のいわば代表をしていただいてのご質問かな、こんな感じがするわけであります。その質問は大変重く、真摯に受けとめているところであります。
そのことだけ申し上げながら、ひとつ心中をお察しいただいて、来るべきときにはなりのご判断を皆さん方に申し上げたいと思います。
以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
北川誠次君。
◆12番(北川誠次 君) ありがとうございました。
いろいろな考え、また思いもあるかと思いますけども、ぜひ前向きの方向で結論が下されるようご期待を申し上げる次第であります。
今回の新庁舎建設は、耐用年数50年から見ますと一生に1度あるか2度あるかの巨額な費用を必要とする大事業の施設整備であります。市内外の一部の皆さんから、95億円は高い、ぜいたくだと批判の声があることも承知をしております。
今回建設費が91億200万円と金額が明示されました。この金額を近江八幡市の人口8万2,193人で割りますと1人当たり11万6,000円となります。これを耐用年数の50年で割りますと1年で2,320円となります。他の公共の建物を見てみますと、小・中学校の場合建設費では、学校にもよりますが、生徒数で割りますと1人当たり五、六百万円となります。また、各町にそれぞれが建設されております自治会館等がありますが、大体10万円から50万円ぐらいとなっているところでございます。
建設費の金額の高い安いは、その施設がどのような機能を持っているかによっても変わりますし、人それぞれの価値観の違いによっても変わりますが、費用対効果の面から見ても私は決して高いとは思っていません。
地方自治の拠点、待ったのきかない防災の拠点、子どもから高齢者までの憩いの場のスペース、行政窓口のワンストップ対応、八幡学区民1万5,596人の皆様の避難所、市のシンボルにもなります。現段階で事業推進いただき、近江八幡市にふさわしい立派な施設、市民の皆さんに喜んでもらえるような庁舎建設になりますようお願い申し上げまして、この質問は終わらさせていただきます。
次に、2つ目の質問でございますが、竹町都市公園整備事業の中、温水プールの運営状況と健康ふれあい公園の整備についてでございますが、温水プールがことし6月1日にオープンがなされ半年が経過をいたしました。会員募集も順調に伸びており、予想以上の反響であると伺っております。
特に、この夏は桐原学区民はもとより市の内外からも多くの方が利用いただいており、健康ふれあい公園の第2駐車場には利用者の車がたくさんとまっておりました。利用者の活気ある姿を拝見することは頼もしく感じるものでございます。
そこでお伺いをいたしますが、1点目としてプール棟の利用の状況はどのようになっていますか。市外利用者の人数もあわせてお伺いします。また、利用者の施設に対しての評判はどのようなことなのか、わかればで結構ですのでお願いをいたします。
2点目として、野洲市においても同様のプール施設の整備を考えておられると仄聞しております。近隣市町が同様の施設を供用開始された場合、利用者にも多少の影響が出てくると考えますが、施設のよい評判が新しい客を招いてくれるものです。
利用者の声を酌み上げる方法はあるのでしょうか。新たな集客に向けた取り組みについてお伺いをいたします。
次に3点目として、プールのオープン以来、公園へのアクセス道路の通行量もふえてきておりますが、歩道等の道路整備が未改修のままであります。
雑草が生えたまま、水たまりも見受けられます。早い改修が望まれておりますが、現段階での計画はどのようになっているかをお伺いいたします。
4点目として、この公園は子どもから高齢者までが利用できる健康増進施設として位置づけられ、全体を4期に分けて整備するとお聞きしておりますが、議会の請願項目でありますサッカー場建設、ゲートボール場等仕様の屋根つき多目的グラウンド、グラウンドゴルフ場、お子様たちが待ち望んでおられます児童公園の事業はまだ未着手であります。
今後、どのような計画で整備をお考えなのかをお伺いいたします。
以上4点を初問といたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
都市整備部小西部長。
〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 北川議員の竹町都市公園整備事業のうち健康ふれあい公園へのアクセス道路整備と公園整備についてのご質問にお答え申し上げます。
健康ふれあい公園の施設整備は、国の社会資本整備総合交付金を財源に、公園全体を4期に分けて整備を進めております。
第1期工事は、隣接する市環境エネルギーセンターの余熱を利用した環境に優しいプール棟が本年6月に供用を開始し、約半年が経過したところでございます。
今後は、第2期工事から第4期工事まで分割しての整備を予定しており、第2期工事としてゲートボールコート6面のほか、テニスコート3面、フットサルコート2面としても利用可能となる屋根つき多目的広場の整備、第3期工事として約1,500平方メートルの児童遊技場、クラブハウス、第1駐車場の整備、第4期工事として、公式試合のできる人工芝のサッカー場、公認8ホール2コースの天然芝のグラウンドゴルフ場の整備を行う計画であり、全ての施設の竣工は国の社会資本整備総合交付金の交付状況にもよりますが、現時点では平成33年度を予定しているところでございます。
なお、プール棟の竣工後の7月には、冨士谷市長を先頭に国への要望活動を展開し、財源確保に向け取り組んでいるところでもございます。
次に、公園へのアクセス道路の整備につきましては、幅員3.5メートルの歩道などを整備するため、整備に必要な道路用地を地権者様のご協力により買収を完了いたしてございます。
また、今日まで一部ではございますが農業用送水管の敷設がえを行っているところであります。
今後、アクセス道路の整備についても国の社会資本整備総合交付金を活用しており、健康ふれあい公園とあわせて順次整備を進めてまいります。
以上でございます。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
教育部小林部長。
〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代 君) 北川議員お尋ねの竹町都市公園整備事業プール棟の利用状況についてお答えします。
まず、10月末現在、施設利用の登録をいただいておりますのは、市内の方7,532人、市外の方2,024人、合計9,556人です。
次に、6月1日から10月31日まで5カ月間の利用者数は延べ3万7,104人で、うち市外の方4,863人、割合は13.1%です。
施設ごとの内訳につきまして、プールの利用者が2万5,621人、うち市外の方4,099人、トレーニングルームが9,566人、うち市外の方764人、フィットネスルームは1,917人となっています。なお、フィットネスルームは市内、市外の集計は行っておりません。
寒くなる冬期については、プール利用者の減少も考えられますが、このまま推移しますとおおむね本年度の目標利用者数の6万6,230人を超える見込みです。
次に、利用者の施設に対する評判のお尋ねにつきまして、オープン当初は競技用のプールと勘違いされていた方、また水深が浅いことや料金等について一部のご利用者から意見をいただくこともありましたが、現在は一定ご理解をいただき、多くの利用者から大変きれいな施設だなどの声が寄せられています。
2点目の利用者の声を酌み上げる方法につきましては、フィットネスルームご利用の方対象に10月31日から11月12日までアンケート調査を実施し、現在集計を行っています。
プールとトレーニングルームご利用の方には12月5日から17日までアンケートを実施する予定で、内容はいずれも施設や環境に関することやスタッフの対応、また教室については開催日時やレッスンの内容等についてご意見をいただくものです。
次に、新たな集客に向けた取り組みにつきましては、利用者のご意見やアンケートの結果等を踏まえ、指定管理者であるアシックス・ビバ・オリックス共同体に、民間ならではのノウハウを生かし、1年を通じたスイミング教室や健康教室など内容の充実をお願いするとともに、市の広報を初めあらゆる媒体を活用し、市内のみならず市外の方に対しても広く施設のPRを行い、新たな利用者の拡大に努めたいと考えております。
○議長(田中好 君) この項目について回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
北川誠次君。
◆12番(北川誠次 君) ありがとうございました。
プールは好評であるというようなところでございます。
道路につきましては、国からの補助金が大変厳しそうな感じでございまして、早急な対応は難しいのかなとは思いますが、既にエネルギーパークは稼働しております。また、温水プールも供用開始がなされております。進入道路は堤防沿いにと啓発をされておりますけれども、得手勝手なもので竹町の外周道路からの進入が多くを占めています。
混雑するにつれ、危険度が増してきているというような状況でございますので、一日も早い道路改修にご尽力をいただきたいと思います。
また、児童公園、グラウンドゴルフ場の建設等々の整備につきましては、子どもも大人も年々年を重ねます。グラウンドゴルフ場なり遊技場につきましてはやっぱり年齢制限みたいなものがございますので、待ってるだけで実際はできたけども使えるような年ではなくなったというようなことがございますので、一日も早く改修していただきますように、またよろしくお願い申し上げます。これは要望とさせていただきます。
次に、3つ目の質問でございますが、道路関係になりますが、市道黒橋八木線の西向き先線道路、市道池田本町益田線、市道中小森緑町線の整備についてでございますが、2点目の黒橋八木線の西向き先線、西部土地改良区所有の農道でございますが、この道路は北里学区、桐原学区の住民にとりましては市役所や市街地に入る主要な道路でございます。また、湖岸道路や県道2号線のバイパス道路としての役目も果たしております。あわせて、この道路は西中学生の生徒さんの通学路にもなっております。さらには、農道という位置づけから農作業等の産業用道路でもあります。朝夕の渋滞、農作業との兼ね合い、常に危険と背中合わせになっております。
この農道整備については、来年度には設計に入ると聞かされておりますが、一日も早い改修が望まれておりますが、今後の年次的な計画についてお伺いします。
2点目として、市道池田本町益田線でございますが、桐原コミュニティエリアの整備が完了し、昨年4月から子どもたちも元気に新しい小学校に通学しております。また、平成31年度には認定こども園が竣工するようお聞きしております。子どもたちが安全で安心して通学できることは親御さんの願いであり、また地域の願いでもあります。
現在のところ、市道池田本町益田線は認定こども園の予定地付近、益田町付近で道路幅が狭くなっています。道路の拡張は考えておられると思いますが、今後の整備計画についてお伺いをいたします。
3点目には、中小森緑町線でございますが、コミュニティエリアから中小森の町内への入り口で狭くなっております。今日まで懸案でありました竹やぶの用地交渉が終わったと聞いておりますが、この道路の拡幅整備の事業内容、年次計画についてはどのような状況にあるのかをお伺いいたします。
以上を初問といたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
都市整備部小西部長。
〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 北川議員の市道(農道)の整備計画についてのうち所管する部分についてお答え申し上げます。
まず、市道池田本町益田線については、通学路特化計画推進事業として進めており、桐原認定こども園計画地付近から益田町信号までの間の約2分の1の用地については既に土地所有者の協力を得て買収を完了し、認定こども園計画用地側から車道2車線に両側歩道を設けた幅員16メーターの道路拡幅整備を進めています。
また、益田町信号の交差点付近につきましては、交差点改良工事を担当する農道整備事業との関係から土地改良サイドと調整をしているところでございます。
なお、この通学路特化計画推進事業については、国の社会資本整備総合交付金の交付を受け、事業を進めているところであります。
次に、桐原小学校横の市道中小森緑町線については、あんしん歩行エリア整備事業として進めており、小学校から市道桐原会館赤尾線、旧の桐原コミセンから赤尾町の間の道路でございます、まで車道2車線に両側歩道を設けた幅員14メートルの道路整備を完了しています。
今年度、市道桐原会館赤尾線との交差点に係る一級河川大惣川の横断工事とその周辺の農業用水送水管の移設工事を実施いたします。
また、中小森町内の竹やぶの用地については、開発事業に関連しまして土地所有者より寄附を受けることができました。平成30年度には中小森町の集落内の約200メートルについて詳細測量設計に着手する予定であります。
このように、桐原小学校側から県道の中小森交差点まで順次整備を進める計画でございます。
また、このあんしん歩行エリア整備事業についても、国の社会資本整備総合交付金の交付を受け、事業を進めているところであります。
なお、このような道路整備事業におきましては、土地所有者の協力や財源の確保が不可欠でございます。議員のお力添えを切にお願い申し上げるものでございます。
以上でございます。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
産業経済部水部長。
〔産業経済部長 水 平作君 登壇〕
◎産業経済部長(水平作 君) 北川議員の市道黒橋八木線西向き農道整備事業についてのご質問にお答えします。
事業の年次的な計画についてですが、今年度は現地測量と道路設計を行っているところです。今後、用地測量に向けて地元説明会を開催し、地元の協力が得られれば、次年度以降に用地交渉を進め、用地買収に入っていきたいと考えています。
本市としましては、平成31年度の工事着工を目指しておりますが、国や県の予算配分により予定がおくれることもありますが、一日も早い農道整備事業に向けて取り組んでまいりますので、皆様のご支援とご協力をお願いします。
以上でございます。
○議長(田中好 君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
北川誠次君。
◆12番(北川誠次 君) ありがとうございました。
市長は常々、近江八幡市の道路はおくれをとっていると、先ほども課題として道路整備をおっしゃっていたわけでございますが、市民の皆様が望まれているような姿にはなっていないと。議会報告会なり議員活動する中で、一番に要望として出てくるのは道路の整備であります。
近江八幡市も多くの市道、農道を抱えており、財政の関係なり、また担当職員の数等の関係でなかなか市内の隅々まで手が回らないというのが現状かと思いますが、市民の皆様は身近に接する道路整備を一番に願っておられます。
早急な対応をよろしくお願いを申し上げまして、私の個人質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で北川誠次君の個人質問を終わります。