録画中継

平成29年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
11月27日(月) 個人質問
井上 さゆり 議員
(1)市民向け冊子(市勢要覧)とテレビ放映について
(2)元気園跡地の事業者選定について
(3)ふるさと納税について
(4)安土小学校一体型について
(5)国民健康保険証について
◆22番(井上佐由利 君) 日本共産党の井上佐由利です。
 続けまして、個人質問を始めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 通告に基づきまして質問を行います。
 まず最初の質問ですけれども、市民向け冊子とテレビ放映について質問いたします。
 さきの9月議会に出されましたこのテレビ放映、市勢要覧作成に984万円、この予算は可決されましたけれども、私は、これは税金を使った選挙運動であるということであります。これは断じてやめるべきと考えております。
 一方で、学童保育所、学童クラブにですけれども、これでかかわっていいますと運営委託費を国基準に引き上げないとか、あるいは障害児加算金を減額しようとしています。私は、根本的にはこれは税金の使い道が問われている問題だというふうに思っておりますので、まずこのことについて見解を求めたいと思います。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
             〔総合政策部理事 今井良治君 登壇〕
◎総合政策部理事(今井良治 君) 井上議員の市民向け冊子とテレビ放送についてのご質問にお答えします。
 まず、井上議員お尋ねの市民向け冊子につきましては、合併新市誕生前後から現在に至るまでの約10年の市政の主だった動きや成果を読みやすい冊子としてまとめる予定をしております。
 他の自治体であれば数年に1度市勢要覧としてカラフルな冊子を発行されている事例が多く見受けられますが、本市に限っていえば、ここ10年以上にわたってその類いのものは市制施行5周年記念式典の際に出席者向けに記念小冊子を発行した程度でございまして、市内あるいは市外に、市政の長期的な動向や成果を取りまとめ作成し、発信することは十分に意義のあるものであると考えており、むしろもっと早く出すべきではなかったかとも考えております。
 また、テレビ番組につきましては、本市が先人から引き継いできたすぐれた歴史文化や景観、旧跡など、他市にはない魅力を市内外に発信する15分番組「市長探訪“近江八幡ブランド”」でございますが、本年4月からKBS京都の日曜日のお昼前の時間を使う一方で、ZTVでの市政情報番組の毎週1週間分の枠を活用し、毎月放送をしております。
 これは本市のシティプロモーションを充実させる取り組みの一環としての番組制作でありまして、番組では観光物産協会の職員とともに市長がいわば出演してトップセールスを行いながら、本市の知名度、認知度、ブランド力の向上を図ることにより、本市が取り組む近江八幡市版CCRC、安寧のまちづくりなど各種事業の推進に資するものでございます。
 しかも、この番組につきましては、番組に登場していただく市内や本市を発祥とする事業所や商店に可能な範囲で協賛金をいただきながら制作しており、いわば官民協働による番組であることをご理解いただきたいと存じます。
 いずれにせよ、市民向け冊子、テレビ放送、ともに市内外への情報発信の取り組みの一環でございまして、何ら問題視されるものでないと考えておりまして、井上議員の発想であるならば、市長選挙の前の年は、世の中の情勢が目まぐるしく変わる中において市政においても一時たりとも停滞が許されない中で、この種の情報発信が何もできなくなるわけであり、疑問に思うところであります。
 ましてや、冨士谷市長が市長選立候補を表明されていない中で、そのような視点で発言されることはまことに残念であります。
 しかも、市内を訪れる観光客が増加しているなど、少なからずテレビ放送によるシティプロモーションの効果が一定見られると判断をしております。
 以上です。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) そしたら、答弁聞きながら再質問したいというように思います。
 情報発信とおっしゃってトップセールスやということで、これは市長選挙、私は選挙対策かなというふうに思うんですけど、そうには当たらないというご答弁でした。でも、逆に言えば情報発信なら市長が出る必要があるのかなというふうにも思ったりもいたします。
 ちょっとお伺いするんですが、この提案、この予算の提案はもともとどの部署からどういう目的で提案されたのか。というのは、9月議会のときには4年間の市勢要覧云々とかもおっしゃっていましたし、その辺ちょっと先ほどの答弁、合併新市、合併がなって10年、読みやすい冊子一度も出してないとおっしゃってましたけど、予算の審議のときにはこの4年間の広報をまとめて云々という話もされていましたので、細かいことは言いませんが、この提案はどの部署から、どういう目的で提案されたのか、もう一度お聞きします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) どの部署からと申されると、総合政策部秘書広報課からの提案でありまして、先ほど井上議員がおっしゃられた4年間の広報というのは、これは広報紙の合本のことではないかなと、ちょっと私もしっかりあれなんですけども、あくまでもこの提案というのは秘書広報課から必要であると認識して予算づけをしたものでございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 何で私が選挙対策だと言うといいますと、4月からも放送されていて、私は9月の補正予算で初めて知ったんですけれども、それで延長する、10、11、12、1、2、3月までテレビ放映をされて4月を迎えるわけなので、まさに選挙対策だなというふうに、誰が見てもそう思うと思うんですね。
 放送内容もシティプロモーション云々とはおっしゃいますけれども、業者さんも出てはる部分もありますけれども、市もこういうことをやっているんだよということを逐一放送されている場面もありますので、ああいうなんを見ていると、やはり目前に選挙があるのでそういうふうにつながるんではないかなというふうに思います。
 なので、私は、こういうことはやっぱり必要なんでしょうか。必要やと思うて提案されたんでしょうけれども、本当に記念誌であるとか、わざわざ市長が出てその放映をするとかというのは本当に必要なんでしょうか。その必要性はどこにあるのか、もう一度お答えください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 僕が答えるのはどうかなと思うんです。ただ、井上議員、なぜもっと素直に透明で、色眼鏡をつけたままの見方しかできないのかという、非常に僕は情けないと思いますね。
 いわゆる県のプラスワンをごらんいただいたら毎月知事が、やっぱり滋賀県、毎月ほど滋賀県を宣伝するのに出ているんですよ。そして、今、近江八幡は観光客435万超えて480万になろうとしているんですよ。今、地域間競争なんですね。もう少し素直な見方をしていただかないと、しかも僕が来年市長選立候補しなかったらどうなるんですか、この議論は。
 もう一つわからないことは、9月に上程させてもらったんだ。もう決まっているんですよ。それを忘れたころにとは言いませんけれども、言われる。そういう発想が進化が僕はなかなか見られない部分じゃないのかなと思うんです。
 市民はそんなこと決して望んでないと思う。議会で決まったことは早く執行しろよ、それよりもっとほかのことを、こういうもう少し血の通ったようなといいますか、失礼な言い方かもわかりませんけれども、もう少しやっぱり考えたご質問をぜひしていただきたいなと思います。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 9月で可決されたと言われました。確かに可決されているんですけど、補正予算は個人質問の後に補正予算審議で、そこで明らかになったので、改めて12月議会で私は問い直しているわけです。
 血の通ったとおっしゃいますが、血の通ったということをおっしゃるんでしたら、さっき初問でも言いましたように、例えば学童保育所にもっと予算をつぎ込むとか、あるいは以前も言いましたように、ちょっと議長にお願いしまして資料を出させていただきました。
 これを見ていただきたいと思うんですね。ちょっとこれ、もしこの1,000万円があったらどういうことができるか。例えば今市の学童クラブの補助金、委託料というのは市の基準でやっています。見ていただいたらわかると思いますけれども、国の基準より低いんですよ。児童数が少ないところだけは市の基準のほうが高いですけれども、児童数が30人以上のところからになりますと国の基準のほうが高いんですよ。だけども、近江八幡市はこの国の基準にも合わせることもしないやないですか。だから、根本的に税金の使い方が問われるんじゃないですかという質問をしているんですよ。
 そういう意味では、市民の感覚と市長がずれているというふうに申し上げておきたいと思います。そうです。
 ちょっと学童の話をし始めているので、ちょっと担当課にお聞きしたいと思います。
 12月議会のときに市長は、この学童保育所の障害児加算のときの質問で、調査をしたいというふうに言われました。この点については、市内24クラブ、1,000人近くが利用する学童の問題ですから非常に大きな問題だと思っているんですが、この点については、初問にも言いましたように、私は、税金の使い方が問われている問題ですので調査をされた結果、どのようになっているのか、お答えください。
○議長(田中好 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 僕から答えたいと思う。
 税金の使い道とおっしゃる、なるほど学童はこうなん、だけどもよそがこうだからしろというのだったら議会は必要論、不必要論が出てくると思いますよ。近江八幡は近江八幡市で議会で決めていただいているんじゃないですか。予算の使い方は。
 だから、例えば学校のトイレだって、じゃあよその地域みんなしているんですか。そういうことを言わずして、一つ違ったら鬼の首でも本当にとったかのように言われる。そこが僕はちょっと感覚的に理解できないところなんですよ、議員さんとして、それは。
 いっぱいありますぞ、八幡でやっていることは。教育だって、どこが電子黒板全部入りましたか。どこがエアコン全部入りましたか。そういうことは一切言われない。何なんですか、そういう発想は。
 そこが、しかも予算は議会で決まっているんですよ、議会で決めてなさるのや。あんた方は反対されたかどうか、忘れましたけれども。反対したからどうだ、そんな議論はもうとうの昔やめましょうと申し上げたはずなんですよ。議会で決まったことは執行部は執行しなきゃいけない義務を負うんですよ。
 井上議員のように、三里下がってしゃべられる、そんな進化ってなかなか見られない。これだけ申しておきます。
○議長(田中好 君) 福祉子ども部久郷理事。
◎福祉子ども部理事(久郷浩之 君) 井上議員の障害児加配に対する調査ということに対してのご質問にお答えをさせていただきたいと思います。
 現在、障害児加配の対象となります児童数については、31名の方が現在ご利用いただいているところでございます。
 調査というか確認をさせていただいた内容につきましては、この障害児加配対象の支援員さんが適正に基準どおり配置されているかどうかというところを各クラブから障害児加配の配置実績報告書並びに加配対象支援員さんの勤務実績等の報告をいただきました。
 それに基づきまして、4月から9月までの配置の実績、それから10月以降の配置の見込み等について確認、それから報告をいただいたところでございます。
 確認させていただいた結果、6つのクラブで市の定める基準を満たしていないということが判明をいたしましたので、配置のできていなかったところについては、その障害児加配の分の委託料の減額の変更の契約をさせていただく手続をとっているところでございます。
 したがいまして、一律にその障害児加配の金額を引き下げるというものではなくて、その基準どおりに配置ができていない部分について減額をさせていただくということでございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 今の答弁でしたら、6つのクラブで減額の手続という話ですけど、そうなるとその6つのクラブの中に障害児の。
○議長(田中好 君) これは余りずれないでください。一応口述書は出ていますけど、それは許しています。口述書が出ているから許してますけども、それをすいすいいきますと本来の質問とずれますので戻ってください。
◆22番(井上佐由利 君) そしたら、お金の使い方で質問をかえさせていただきますけど、このクラブの比較表で出させていただきましたように、先ほどの1,000万円があったら、この国の基準に引き上げることが私はできると思うんですね。国の基準に。
 これは2,000万円必要なんですけれども、市の負担は3分の1としても、700万円、800万円でその国の基準に委託料を引き上げるということができるということを私は市長に申し上げたいと思うんですね。
 だから、そういうお金の使い方に私は振り分けるべきだということをこの質問で言いたいというふうに思っております。
 私は、この選挙対策の冊子やテレビ放映をやめて、やっぱり子どもらにお金を振り向けると、こういうふうに私は切りかえていただきたいと、このように思っております。
◎市長(冨士谷英正 君) 選挙妨害ちゃうか。
◆22番(井上佐由利 君) そしたら、市長が選挙に出ないとおっしゃるんでしたらそうかもしれませんけども、出ないという言質は言っておられませんので。
○議長(田中好 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) それは井上議員、何ぼ議員さんといえども言葉にほどがあると思いますよ。この場で出るか出ないかはっきり、別にあなたから言われる筋合いは何もないんですよ。どういうつもりでおっしゃっているか知りませんけど、あなたの支持される1,000人か何か知らん、一遍聞いてみてください。そんな質問あるか。逆に、仮に出たいと思うても選挙妨害になりますぞ、それは。僕はそれは本当に今黙ったですけれども、あなたの言動には度が過ぎていると思います。もう少し市民の代表なら代表らしくまともな公正、公平な質問をしていただきたいと思うんです。
 僕がしなかったとしたらどうなるんですか、その質問は。選挙妨害にはならなかった、そういう質問あったから出なかったということだったら。そういうやましい、僕らから見ればやましい気持ちだと思いますよ。もう少し純粋な、日本人の心を僕は持っていただきたいなと思います。みんな市民がよくなることを一生懸命やっているんですよ。あなたといったら、自分の事がようなるだけのことに僕らはやっぱりこれは聞こえてならないんです。
 だから、このいわゆる学童クラブだって基準に合致してないから出せないというのは答弁をしたわね。したんでしょう、担当が。それをあなたは国の基準にないものを出せとおっしゃっているわけでしょう。そこのところ、もう少しこれだってそれは資料としてはいいかもわかんない、もう少し精査をして正確な資料、もしこれがそうであるならばですよ。やっぱり基準に合致してなかったら市としては出せないじゃないですか。皆さん、そう違いますか。
 それを国がどや、この資料と照らして、こういうことを紛らわしく、市民を紛らわすようなことに結果として僕はなりかねないと思うんです。これはやっぱり放映されているんですからね、市民に。だから、言われたことはこれは正確だと思うてなさるんですよ。もう少しやっぱり発言は気をつけてしていただきたい、このことだけをお願い申し上げます。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 私は、そういうお金があるのなら、そういうところに振り向けてほしいということで質問をさせていただきました。
 それでは、次に入ります。
 次に、元気園跡地の。
○議長(田中好 君) 質問の途中ですが、ここで休憩いたします。
◆22番(井上佐由利 君) そうなんですか。
               午前11時51分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後1時5分 再開
○議長(田中好 君) それでは、再開いたします。
 井上佐由利君の発言を許します。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) それでは、昼から2つ目の質問に入りたいと思います。
 元気園跡地の事業者選定についてお伺いします。
 元気園跡地の障害者の施設運営の事業者選定は、岡山県倉敷市の社会福祉法人三穂の園に決定いたしました。これは9月議会でもお答えいただいたとおりです。
 それで、9月議会の質問の中でその公募条件等を決定した会議はどこなのかという質問に対しまして、内部の会議で決まったということの答弁がされていたんですけれども、その内部の会議の日付と内容について詳しくお答えいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
             〔福祉子ども部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 井上議員の元気園跡地の事業者選定についてのご質問にお答えをいたします。
 安土健康づくりセンター悠々元気園の跡地を活用しての近江八幡市障害者福祉施設整備は、近江八幡市障がい福祉計画第4期において、障害者の重度化、高齢化や親亡き後を見据えた居住支援と相談支援、体験の機会や場、緊急時の受け入れ対応、地域の体制づくり等の機能を備えた地域生活支援拠点整備として位置づけております。
 この具体化のための施設整備及び運営法人の公募につきましては、年度当初より整備内容等について開発計画や建築基準等の関係部局との協議を行いながら、公募条件等を定め、本年7月13日に組織としての意思決定となる会議書を起案し、同月20日に市長決裁を経て翌21日付にて公募をさせていただいたものでございます。
 なお、この事務手続に関しましては、近江八幡市事務処理規程及び近江八幡市事務決裁規程に基づき、他の意思決定過程と同様に適切に事務執行をしたものであり、ご理解をお願いいたします。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 済いません、公募条件の今の答弁で7月13日というふうに今おっしゃいましたか。ごめんなさい、同月20日、21日で公募した。これでよろしいですね。7なのか1なのか、ちょっともう一度お願いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 繰り返させていただきます。
 本年7月13日に起案、20日に市長決裁、21日付で公告をさせていただいているところでございます。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) そのときの会議録というのは公開していただけるんでしょうか。どういう議論があったかというのとか、例えば施設拠点づくりで一法人に任せていこうとかということの議論とか、その辺、そのあたりですね、議事録があるのかどうか、お答え願えますでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 議事録ということでございますが、あくまでも行政内部での意思決定の中で、元気園の跡地につきまして障害福祉施策として活用する、地域拠点整備をしていくという中で調査をさせていただき、その結果を取りまとめて行政内部で関係課の意見を聞いて起案をさせていただいたところですので、その会議書自体が意思決定の経過ということになりますので、それ以上の議事録等については存在しませんので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) そうしたら、例えば一法人に、その拠点施設として一法人に任せていこうという議論の過程がわかる会議の議事録等はあるんでしょうか。9月の質問にも言いましたように、その一法人に任せていくというその過程ですね、そこら辺をもう少し明らかにしてほしいなというふうに思うんですね。幾つかの事業をしていくので、一法人が一番効率がいいということだった答弁も聞いたんですけれども、その辺はあるのかどうか、お願いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 先ほども初問でお答えをさせていただきましたが、地域拠点の整備という位置づけをもちまして今回の整備は実施をさせていただいております。元気園の跡地を有効活用してこの事業を実施していくためには、かつ効率的に整備ができるという形の中で法人の公募を実施させていただいたところですので、これについては前もご説明をさせていただいておりますので、ご了解をいただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 繰り返し質問させていただいたのは、全国に数多くの社会福祉法人がある中で、わざわざ岡山県の法人が、それも募集したら1社だけと、また1社だけに決まっていくというところになかなか疑問が残るんですね。
 なので、市内の法人の参入がなかなか難しかったという点では一法人に限る運営の条件がすごいハードルが高かったというふうに思うので、そういう意味では一法人の条件をどこで決められたのかというのが明らかになったら、私はいいなと思っていたので、再々質問をさせていただいております。これはこういうことです。
 次に質問させていただきますけれども、今回の三穂の園ですね、この法人はかつて県から業務の改善命令が出されていたということはあるでしょうか。非常にここは信頼ができる法人さんなんだと思うんですが、そういうことがあったのかどうかお聞きしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 審査過程におきまして、従前に県からの改善命令があったかどうかという部分については具体的に今ちょっと項目を調べておりませんけれども、一応適正に審査項目に関しまして審査をさせていただき、適正であると認めた中で法人として決定をさせていただいているところでございます。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) お聞きしたのは、その法人、かつてですよ、岡山県から業務の改善命令があったというふうに、私は調べたらそういう事実があるんですが、そのことは市はお知りおきでしょうかということを聞いております。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) そのことに関しましては、現状、私の中では理解をしておりませんので追ってご説明をさせていただきますが、今回の公募条件におきましてはその条件下のもと適正に審査をさせていただいておりますので、このことについてはご了解をいただきたいということを重ねて申し上げます。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 私が聞いているのは、今回の公募条件の中ではそういうことは知る由もないというか、そういう報告もなかったかもしれませんが、私調べたんですよ、そしたらちょっとこれは平成9年7月29日に県の特別監査が行われて、三穂の園に改善命令が出されていたことがわかりました。
 それで、どういう改善命令があったかと申しますと、これはちょっとすごいその当時新聞記事にもなりまして裁判等もあったりとかして、そういう法人だということがわかりました。
 それで、法人施設の不適切な運営及び不正な経理が認められたこと、2つ目は、理事長は独断で施設に不要な紙を大量に施設の会計で購入していたこと、この紙は何に使われたかといいますと、当時の市長の選挙運動に社会福祉法人の措置費を使って17万5,000枚を使われたこと、そして3つ目に、出勤していないと認められる期間のある職員に対してその期間の給与を支給していると認められたこと、この3つが県の改善命令だったんです。
 だから、そこの法人は何年間かかって、まだ理事長もかわられたでしょうし、いろんなことが改善されたかもしれませんけれども、かつてこういうことがあったということを事務局は知らずして、知らなかったのか。先ほど知らないとおっしゃいましたけれども、そういうことでいいのかどうか、まずこれをお聞きしたいんですけれども。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 社会福祉法人につきましては、従前については県の監査を受けておられると思います。ただ、改善命令があったということは、次の監査のときには必ずその改善についてどういうふうにしていったのかということを監査で調べているというふうに理解をしておりますし、現在私どもでもそういう形で実施をしております。
 平成9年ということでお話をされておりましたが、現状については適正な審査の中で法人のご意向も確認して選出をさせていただいているということでご了解をいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 平成9年のことだといっても、先ほど3つの改善命令を出された、これは非常に大きい問題なんですよ。その当時の議会の議事録も調べていただいて出していただいたけど、今理事長につかれておられる方は議員でしたし、本当に議会の中でも大変議論になったというふうに読み取れます。
 それで、私が思うのは、このような過去に不正があったその法人に、そして今の現理事長が当時の当事者だったということなんですよ。だから、改善命令を出されたときに聞き取りとかもされている方ですので、それで今回決められたことを本当にふさわしいのかどうか、そう思うんですね。だって、施設のお金で違うことをしてみたり、不正な経理が認められたりとか、そんなことあってはならないところを今回選んでいるわけですから。
 その点でもう一度お聞きしたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 先ほどもお答えをさせていただきましたが、あくまでも改善命令と申しますのはこのことについて改善をしなさいという指示でございます。その指示に基づき法人は改善を実施していく、これは社会福祉法人を運営しておられるところについては常にこのことは実施をしていただいているものと思いますし、本市におきましても現在社会福祉法人の監査を実施させていただいておりますが、そういう形で運営をしております。
 あくまでも、改善命令についてその指示に基づいて改善をしていくという行為を求めているということであるというふうに理解をしております。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 当時議事録を見れば47項目にわたっての改善命令、ただその一番理由にされている改善命令が非常に福祉をされる事業者にとってそんなこと本当にしはったのかなと思うような中身やからこそ、私は聞いているんですね。
 繰り返しになると思いますけれども、なのでこれはここの事業者とは契約云々はされているんでしょうか。お答え願えますか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 事業所の選定委員会を経まして、ホームページにも公表させていただいておりますが、施設整備及び運営法人として決定をさせていただいております。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 例えば選定委員会の、でも選定委員会もそんなことは多分、かつてそういうことがあったということは知らなかったと思います。事務局だって知らないわけですから。だから、本当にどうだったのかというのは一度議会に対しても、私は担当部長、担当所管としてちゃんとこういうことがあったというように報告を願いたいと思いますが、それは当たり前のことだと思います。そこを選んだんですから。もうそれは済んだことだよということではなくて、どういうことがあったのかというのはちゃんと私は求めたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) この部分につきましては、井上議員がお調べになっておられますように、議事録についてはきっちりと公開をしておられるでしょうし、その改善命令についてもしっかりとまた改善についてはお答えを出しておられるというふうに思います。これ以上のことについて具体的にどういう形でのことをお求めなのか、ちょっと今の内容では私どもとしてもご回答申し上げるのがわからないという状況なんですけれども。
○議長(田中好 君) 総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 以前ちょっと障害福祉やっていた関係で前の話、措置時代の平成9年の話ですよね。確かに改善命令というのは、法人監査については県、行政監査も県がされます。その中で、何らかの文書であったり口頭であったり、いろいろ改善の状態がありましたら当然それは指摘をされます。それに対して、先ほど福祉子ども部長が申し上げたように、当然必要な改善をするわけです。それがあるからこそ、今も社会福祉法人としてちゃんと存続しているわけですし、事業所もちゃんと今岡山県では指定を受けられているわけですし、それとあと聞き及んでいるところによりますと、その後数多くの事業所展開をされているということは、問題があったら、一つでも問題があれば、2つ、3つ事業は拡大できないですよね。現に地元岡山県の中でも倉敷で事業展開されたり、岡山であったり、あと隣の広島、福山市でも事業展開をされるというふうに聞いております。それだけ実績があって問題なく運営されているからよその市町も選任をされているわけですから、何の問題もないというふうに思いますがいかがでしょうか。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 先ほどの答弁漏れがございます。
 これとめてもらえますか。
○議長(田中好 君) 何。
◆22番(井上佐由利 君) 答弁漏れは。
○議長(田中好 君) 再度質問してください、じゃあ。
◆22番(井上佐由利 君) いいですか。
 担当として、どういうことが今日まであったのかというのをちゃんとまとめて議会に出してもらうべきだと私は思いますが、いかがでしょうか。
○議長(田中好 君) 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 先ほど青木部長からも答弁がありましたが、平成9年の時点の話であり、現在法人として確実に運営をされている法人に関して、平成9年のことを持ち出してその部分について報告をするという必要はないというふうに考えております。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) いやいや、平成9年のこととはいえ、じゃあそうしたらどういうことがあったか、そしてどういう改善がされて今日に至っているのかということを、ちゃんと大丈夫だよということを議会に示していただきたいと、このように私は思いますけど、いかがでしょう。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 先ほども答弁がありましたように、本来改善命令に関しては改善に従うということが当たり前のことでございます。それに従っておりますからこそ、今も法人として運営をされているということですので、あえてこの部分について議会に対してご報告をするということは考えておりません。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 改善命令の中身が余りにもちょっとひどいので、どうだったのかというふうに私は思うわけです。そこが今度受けるわけですから、それなら改善されたことをきっちり私は議会に示されるべきが筋だというふうに思います。
 それで、選定委員会の方々も多分そういう、かつてそういうことがあったということも知らされていないわけですから、この決め方が本当によかったのかどうか、事業者選定が本当にこれでよかったのかどうか、いまいち私は再検証を求めたいというふうに思いますけれども、されるとは思いませんけど、私はそういう性格のものだというふうに思ってこの再検証を求めたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 福祉子ども部鳥居部長。
◎福祉子ども部長(鳥居広子 君) 適切な手続をもって審査をさせていただき、法人を決定させていただいておりますので、再検証を行うことはございません。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) でも、今後もこの問題をしっかり私は見詰めて、見ていきたいというふうに思っておりますので、今後ともまたよろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、ふるさと納税についてお伺いをしたいと思います。
 平成28年度のふるさと納税なんですが、全国から14億6,000万円の寄附金、一旦この寄附金は必要経費、返礼品の支出など差し引いて基金に積んでおられるのか、それとも基金全てを積んで対応しておられるのかどうか、現時点で基金総額をお答えください。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 井上議員のふるさと応援基金の総額についてのご質問にお答えを申し上げます。
 平成28年度の寄附額14億6,015万8,666円を条例に基づき、一旦全額基金に積み上げ、寄附者から指定された各分野に関する事業に基金を充当するため、基金から7億457万9,000円を繰り入れた結果、平成28年度末の基金残高は13億5,049万8,000円となります。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 再問します。
 昨年のこの基金の取り崩し額はお幾らでしょうか。差し引きすればいいんでしょうけど、先ほどの数値からして。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 今市長が申されましたように、各事業、寄附者が指定をされた各分野に充当された額がその取り崩し額というふうに解釈いただいて結構ですので、取り崩し額というのが7億457万9,000円でございます。
 以上です。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) ということは、この議場でも言われているように、事業に使ったと。あれがホームページに載っている120ほどあるあの事業に28年度は今の7億457万9,000円ですか、を充てたという理解でよろしいですね。
 もう一つなんですが、市は、これは庁舎の裁判の書類を見ておりまして、平成28年度のふるさと応援基金について返礼品の経費は同基金から支出しているものの、余りは基金に残るというふうに説明されている下りがございます。これもそうなのかなと思っていたのであえてお聞きさせてもらったんですが、これはそうなるとどっちがどうなのかと、もう一度お答え願えますでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 返礼品につきましては、この寄附された金額から引いているというわけではなしに、一般会計からその分を支出しておりますので、その点お間違いないようにしていただきますようお願いいたします。
 返礼品につきましては、その基金から差し引いているというわけではなしに、あくまで一般会計の支出、事務費として支出をしておりますのでよろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) ということは、返礼品は、最初の答弁でわかるんですよ、基金からは事業に充てる7億457万9,000円を事業に繰り出していて、返礼品は当初から言われている一般財源で対応しているということですよね。なんだけど、その庁舎裁判の資料にはそういうふうに書いてあるので、そこはちょっと整合性がないなというふうに思っていたのでお聞きしているんです。
 ということは、基金からは返礼品は戻していないよということで確認させてもらってよろしいですか。もう一度お願いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 今おっしゃられたとおりです。
 以上です。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) となると、ふるさと納税がふえればふえるほど一般財源を使って返礼品を返すということになるのですね。もう一度、そこをお願いします。
 何でそういうことを聞くかといいますと、一般財源が非常に圧縮されれば市民生活の事業もなかなか大変になってこようかというふうに思っているんですが、その辺はどのように考えたらいいのか、お答え願えますか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 確かにおっしゃられるとおりに、寄附額がふえればそれに従って返礼品に消費する額も多くなるわけですが、しかしやはり寄附額がそれだけいただけるわけですから、それはいろいろな事業に使える収入が多くなるという解釈で、それでいいと思うんですけども。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 昨年の返礼品、28年度、7億何がしになると思いますが、お幾らになるんでしょうか。報償、報償額。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 昨年の返礼品の金額ですけれども、しばらくお待ちください。
 返礼品としましては、謝礼品代としましては、すなわち7億457万9,000円ですね。ですから、50%の返礼をしているわけですから、基本的には、そのようになります。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) ということは、今の数字をお聞きしますと基金の取り崩し額、事業費に充てているという金額と報償額の金額というのは同じような歩合で考えてよろしいんですね。そういうことですよね。基金からは肉代は返さないわけですから。そういうことですよね。
○議長(田中好 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 僕の思いが間違うてたら、これは財政の関係ですから総務部長からも答弁してくれると思いますけれども、余り金のことはわからない、要はふるさと応援基金というのはそれで特別会計をつくっているわけじゃないんですね。特別会計をつくっていますと、ふるさと応援基金特別会計で寄附いただいたのが去年が14億6,000万円やったと。そこから返礼品を7億円何ぼ出したと、残金がこんだけあるよということならば特別会計なんですよ。
 先ほどから理事が申し上げているのは、言っていることは、一般会計の中から返礼品を7億457万9,000円を出していると。その分は、ふるさと納税応援基金の会計じゃないけど、そのいわゆる14億円何ぼいただいたのを収入として一般会計に入れているわけですよ、その分は。だから、行って返ってこんで、行って、行ってというのは入ってきて、出るのが7億円何ぼ出ているから、こんでとんとん、一般会計へ行くと。こういうふうに僕は理解をしているんです。わかりませんか。
 もう一度申し上げますと、これは特別会計だったらふるさと応援基金の特別会計で一つの会計を持ち上げて、そうじゃないんですから、だから基金を取り崩して返礼品の部分は収入として一般会計に入れていると思いますよ。そうちゃうのかい。
 ちょっと言うて、専門家に言うてもらいます、専門家に。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総務部益田部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 済いません。寄附金のお金の動きにつきまして再度申し上げます。
 自治体の会計につきましては、総計予算主義でございますので、入りは入り、出は出で予算を計上しているということです。ですから、昨年度ですと14億6,000万円余りについては当然寄附金という中において歳入予算を計上していると。
 その中、あと出の部分ですね、歳出の部分では返礼品につきましては報償費、それからあと事務費ですね、いわゆる事務費とか手数料を含めまして歳出の予算を計上していると。その中で市としてどれだけの歳入が差し引きあったかというのはその歳入と歳出の差額ということになります。
 あともう一つは、寄附金をどの事業に充当したかということになるわけでございますが、これはホームページに掲載していますように、各種事業に充当したと。これはあくまでも決算上での話でございますので、その点お間違えのないようによろしくお願いをいたします。
 井上議員が先ほど質問の中で申されました寄附があればあるほど一般財源を使うことになるので財政が厳しくなるというようなご発言がご質問の中であったかと思うんですが、これはふるさと応援寄附金の条例の中で、基本的には条例の中の使途として返礼品にも充当できるというようになっておりますので、いわゆる予算編成上、予算の段階においては繰り入れをその分しまして、いわゆる事業に、今、井上議員がおっしゃいましたように、ふるさと応援寄附事業で一般財源が多額に必要となるという中においてほかの事業に影響しないように、予算編成上は当然ながら返礼品に返礼品相当分を繰り入れしているということになりますが、最終的には決算上においては各種事業に、寄附者の寄附意向に従った形で事業に充当をしているということでございますので、ややこしいかもわかりませんがご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 市長の理解ちょっと違いましたよね。いやいや、ほんで今総務部長がおっしゃったように、返礼品にも充当できるということをおっしゃられましたけど、返礼品に対しての充当ってされているんですか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総務部益田部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 済いません、総務部からお答えをいたしますと、返礼品には充当しておりません。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) ふるさと納税14億円寄附金をいただいても、7億円については取り崩して事業に充てているということを先ほどおっしゃっていましたので、それもちょっと不思議ななと思ったのは、割とふるさと納税というのは臨時的というか、特別利益の要素があるという感じがするので、経常的な事業にその財源を充てているというのはどう理解したらいいのかなというふうに思うんですね。
 120事業ありますけど、これは従来からあった事業ですから、そこに7億何がしを充てているということをおっしゃいまして、本当は近江八幡市で、例えば今もっと大変な、ここを解消せなあかんなというところに充てるとかということはないんでしょうか。お伺いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 現在のところは、井上議員おっしゃられましたように、既存の事業の、既存と言うたらおかしいですね、例えば安全・安心の都市づくりを目的とした事業であれば災害用の備蓄品の充実であるとか、あるいは防犯設備の整備、あるいは通学路の安全対策であるとか、そういった事業に充当しておるわけでございますけれども、今後においてはまたこういった既存の事業以外のものにも活用できるような方策をまた考えてまいりたいと考えております。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) その既存の事業に7億円を当て込まなければならないほど、今、近江八幡市は大変な状況にあるのかどうか、総務部長、お願いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総務部益田部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 既存事業に充てなければならないほど財政状況がどうなんだというご質問だと思いますが、特に財政状況は難問題はございません。充て方については、これは財政運営上での話でございますので、井上議員がおっしゃったように、新規事業ばかり充てるんでしたら充てる方法もございますし、特に何ら問題ございません。
 仮に既存事業に充てたということは、その財源分は余裕ができているということでございますので、これは解釈の違いというようにご理解をお願いいたします。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 先ほど、繰り返しますけど、総務部長にもう一回お伺いしますけど、その報償費については一般財源で7億円返礼品に渡すわけです、そうですね、返礼品に返すわけですから、その7億円という財源はつくり出さないとならない。ふるさと納税がふえればふえるほどやっぱりその部分は必要になってくるんですけど、その辺はどのように考えておられるでしょうか。
 私が聞きたいのは、例えば基金にあと7億円たまっておりますけれども、返礼品も含めて報償費に充てるという考え方はないんでしょうか。お伺いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総務部益田部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) これは議会の議員さんのほうでご理解をいただけるということであれば、報償費に充てることは可能です。
 また、いわゆる条例上は可能なんですね。ただ、寄附者の意向を一番にやっぱり尊重する必要性がありますので、寄附者の意向につきましては教育とか文化に使ってください、そのほかについては市長が認める事業に使ってくださいというように、寄附段階で申し出があるわけです。ですから、寄附者の意向を最大限尊重するということであれば、各種事業に充当させていただいて、近江八幡市並びに近江八幡市民のために寄附を充当しているというのが一番いい充当の仕方かなというように理解をしております。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 私は、条例上もし可能なら、その寄附者の返礼品についてもふるさと基金から出してもいいというふうに思うんですね。でないと、逆に一般財源の7億円はまた見出さなければならないし、そういう意味ではそのように改善されるべきだというように思いますけれども、その点ではそういう改善はあるんでしょうか。
 だって、7億円、ためているわけですよね、ほんで一般財源で返礼品を、報償費を7億円つくっていかなきゃならない。その点では非常に一般財源もすごい圧縮、市民生活に対しても圧縮されるんではないかと私は思いますが、もう一度お願いできますか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総務部益田部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 再問にお答えをいたします。
 今の現状でいいますと、当然ながらふるさと応援寄附金ということで寄附者の意向に沿った事業に充てていくのが一番いい方法というように考えております。
 あとは、井上議員がおっしゃいますように、寄附があればあるほど一般財源がたくさん要るという考え方につきましては、これは寄附と歳出の、入りと出の見方の違いですので、そこは若干違うように考えます。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) でも、報償費は用意しなければ、ふえればふえるほど報償費は要るわけですから、じゃあどこから財源を見つけてこられるんですか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総務部益田部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) どう言えばいいんでしょう。井上議員がおっしゃっているのはよくわかるわけでございます。結論からしますと、決算上においては各種事業に寄附者のご意向に沿った形で充当はしておるわけでございますが、言いかえればそれが返礼品ということになります。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) そういうなんを聞くと、何か逆に帳簿のつけ回しをされているような感覚に何か陥ります。だって、今までは、その寄附金に対して基金から返礼品は返すことができないから事業に使っているんだということを片一方ずっと言ってきはったわけですよ。でも、今またそういう答弁をされると、どちらにしても私は、ふるさと納税の報償費につきましては一般財源で今見ておられるわけですから、そこを本当に苦しい財政の中なので私はふるさと応援基金から出すことを検討をお願い申し上げておきたいというふうに思います。
 そうでないと、市民の暮らしの事業費がどんどん削られるということも申し上げておきたいというふうに思います。
 次。
○議長(田中好 君) 総務部益田部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) ふるさと応援事業の関係事業費については、今、井上議員がおっしゃいましたように、つけ回しとかそういう何かぐあいの悪いようなやり方をやっているようなご発言をされていますが、一点の曇りもなく適正に執行しております。
 それから、ふるさと応援寄附金を、14億円もの寄附金をいただいているわけでございますので、厳しい財政状況で、いただければいただくほど市民のサービスが低下するようなご発言もありましたわけでございますが、そんなことは一切ございませんので、その点よろしくお願いをいたします。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) いずれにしても、7億円はふるさと納税で基金としてたまっております。でも、これは今後また大型事業にも使われるというふうに私は思うので、やっぱりここは基金の使い方をもう一度考え直していただきたいと、このように思います。
 続きまして、安土小学校の一体型コミュニティエリアについてお伺いをしたいというふうに思います。
 安土の住民さんは、保育所とか幼稚園、学童保育所、小学校に安心して入れる施設の充実を求めておられますが、今後、安土学区をどのように計画されているのかお答えください。よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 安土自治区大林区長。
             〔区長 大林輝男君 登壇〕
◎区長(大林輝男 君) 井上議員のご質問の安土小学校一体型コミュニティエリアについてのお答えをさせていただきたい、このように思います。
 まず初めに、このことにつきましては平成25年度以降、地元の安土学区まちづくり協議会や自治会を中心に長年にわたりまして十分に議論を重ねてこられたものでありますので、井上議員におかれましては、言うまでもなく議論内容を踏まえて十分にお考えの上でご質問、ご発言をしていただいているものと思っております。
 なおまた、公職選挙法に基づきまして地元代表、地元住民の代表として選出されました井上議員の後ろには1,600人近い支持者がおられ、その発言は個人の発言ではなく、井上議員の支持者の総意であるものと思っております。
 こうした中で、先般11月2日に開催されました安土学区での車座談義の折にも、100名を超える多くの方々がご参加されまして、一体整備について数多くの意見が出されました。
 その中で、さらに井上議員におかれましては、小学校の現地建てかえ論や地元促進協議会が一体整備の候補地と示された場所の問題から、一体整備についてはもっとじっくりと議論すべき、一体化がよいと思っていない人がいるから盛り上がらない、こういったことで一体整備には反対の趣旨のご意見を述べられました。
 しかしながら、自治会長や小学校の卒業生、また保護者の方々、また地域の安土の消防団の方々、まちづくり協議会等の代表者、さらには井上議員を除きました地元市議会議員さんからは、教育環境の整備や地域防災の拠点等々、それぞれの立場からの視点ではありましたけれども、異口同音に狭隘な施設である安土小学校の早急な移転新築による整備を望まれておられました。他学区同様に一体整備を一日も早く進めてほしい、このような発言が大勢を占めておりました。
 あの場所だから反対するのではなく、場所については議論をする前に、場所についての議論をする前に子どもたちのために何が今重要なのか、教育環境をよくする一点において、どうしていくべきなのかを考えるべきであって、場所は一緒にみんなで考えていったらよいと、このように思っております。
 市としても、他学区同様、地元住民と地元代表であります議員さんが総じて賛成でないとなかなか推進していきにくいものと考えております。現時点で、安土学区では井上議員のみが反対の意向を示されておられるために、推進にゴーサインが出せない状況だと考えております。
 しかし、このように一体整備を求める地元住民の声は日増しに大きくなってきておりますので、地元住民代表である井上議員におかれましても、日ごろから教育や福祉に十分に随分充実を図られるように訴えておられますので、次世代を担う地域の宝である子どもたちのためにも、教育環境をよくする一体整備の実現に向けまして、必ずやご賛同いただけるものとご理解をしておりますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 何か11月2日の私の発言で、何か進まないのは私のせいみたいな答弁でしたけれども、私は住民さんがそういうふうに望んではるから、私は一体型はふさわしくないよということを11月2日の会議で申させていただきました。後で聞いていても、そんな一体型が盛り上がっているという状況ではないような感じはいたしました。市長も来ていらっしゃったので、皆さん書いたもん読んではりましたけれども、見ておりましたら、役員さん方ね。そんな状況です。
 きょうは時間がありませんのであれですが、ただこの間も市長にも11月2日に言いましたように、この写真ですよね、もう一目瞭然だと思います。安土の住民は保育所の増設だとか学童クラブの増設だとか、小学校の場所についても現地で改築をするほうを多くの人が望んでおられるというように思います。
 台風のときも、こんな状況のところで、そんなどうやって一体型ができるのかということも、後で私は保護者の方としゃべることがあって、こういう話も聞いてまいりました。
 ほんで、この間、同僚議員の方が熊本市の危機管理監の講演を受けられたようです。これを見ておりましたら、熊本市の経験からしたって一極集中は本当に搬送車両の大渋滞云々でなかなかよくないということもここに書かれております。
 私は、一体型を今言われているこの場所に持っていくということは到底考えられない。このことは申し上げておきたいと思います。
 私は、一体型は住民は望んでいないし、私は本当に市長には、先ほどの大林議員の質問ではないですけれど、合併で豊かになった財政力を私はほんまに住民の願いに応える、そういう施策に使ってほしいことをこの場所で求めておきたいというふうに思います。これは要望にしておきます。
 それと、私が今一番心配しているのは、ちょっと教育委員会にお伺いしますけれども、安土小学校の南校舎と北校舎を結ぶ渡り廊下、あそこは耐震がないというふうに聞いておりますが、これについてはどのように考えておられますでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 教育委員会日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 安土町時代に耐震化が滋賀県で一番早くできたということでしたが、あの渡り廊下だけが残念ながら改修ができていなかったということで、とりあえず早急に対応するようにしております。
 今ちょっと日程等は把握しておりませんが、すぐに耐震できるように対応していきたいと考えております。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) どちらにしても安土小学校を改築しなければならない時期はまた近づいていると思いますけれども、そこの渡り廊下の部分には耐震がないので、そういう意味では本当に急を要して対応するようにお願いをしておきたいというように思います。
 最後の質問に入りたいと思います。
 国民健康保険証についてお伺いしたいと思います。
 国民健康保険証なんですが、今の状況で結構ですけれども、加入者全員に、全世帯に保険証を無条件に届けておられるのかどうか、お答えいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市民部伊藤理事。
             〔市民部理事 伊藤清治君 登壇〕
◎市民部理事(伊藤清治 君) 井上議員の国民健康保険証についてのご質問にお答えをいたします。
 国民健康保険被保険者証は、国民健康保険法第9条に基づき、国民健康保険被保険者の属する世帯の世帯主に加入者全員の被保険者証を交付しています。
 ただし、特別な事情がないにもかかわらず当該保険料などの納付期限から1年を経過するまでの間に保険料等を納付しない世帯につきましては、被保険者資格証明書を交付しています。
 被保険者資格証明書とは、国民健康保険の被保険者の資格を証明するものであり、診療に係る費用は全額自己負担、つまり10割負担をしなければなりません。また、被保険者資格証明書を交付するまでには納付相談や訪問による折衝の機会を持つことで保険料の納付を促し、一定額の納付により1カ月または6カ月の有効期限の短い被保険者証を交付しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 先ほどの1カ月と6カ月の保険証のことをおっしゃいまして、その1カ月、6カ月の交付の違いといいますか、それをお願いできますか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部伊藤理事。
◎市民部理事(伊藤清治 君) 再問にお答えをいたします。
 一応、6カ月につきましては、18歳以下の子どもさんに対しては、幾ら納付がないということがありましても6カ月以上の短期証を出さなければならないように第9条で定められております。
 また、有効期限につきましては、市で決められるようになっておりますので、悪質な納税者に対しては1カ月の短期で納付を促すというような形にさせていただいております。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 済いません、時間がないんで十分議論できませんけど、今おっしゃいました18歳未満の6カ月の短期証の話、それは切れ目なく保険証は出す、出していくということだと思うんですけれども、そうなるんやったら18歳以下の子どもさんには1年間の保険証を出すということは考えられないんでしょうか。
 どちらにしても、親に滞納があっても今おっしゃったように6カ月の保険証を出しているわけですから、そうなると年に2回送らなければならないと思うので、その点では1年間の保険証にかえていくということはいかがでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部伊藤理事。
◎市民部理事(伊藤清治 君) お答えいたします。
 納付をされていない、完納されていないということで短期証の対応をさせていただいておりますので、そのペナルティーとして年間を通じた1年証の交付としては考えておりません。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) それで、親が納付をされていないだけで、子どもには罪がないので、1年間の保険証を出したらどうですかということを言うているんです。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部伊藤理事。
◎市民部理事(伊藤清治 君) 半年の短期証ですけれども、その切れ目のないような対応をさせていただいておりますので、ご理解をよろしくお願いをいたします。
○議長(田中好 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) あと3秒なんですが、東近江市はやっておられます。
 以上です。
○議長(田中好 君) 以上で井上佐由利君の個人質問を終わります。
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