録画中継

平成30年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月1日(木) 個人質問
井上 芳夫 議員
(1)国道8号東近江区間整備促進期成同盟について
  ①本年度の取組みについて
(2)防犯灯のLED化について
  ①現在までの進捗状況について
(3)老蘇小学校コミュニティスクールについて
  ①移行してどうなったか。
◆3番(井上芳夫 君) おはようございます。創政会の井上芳夫です。
 議長に発言の許可をいただきましたので、これより質問させていただきます。
 その前に、3月10日に安土町文芸の郷マリエートにおいて、戦後の高度経済成長の中で日本の景色が大きく変わった、60年前の風景を絵びょうぶにした絵びょうぶが披露されます。近江八幡市さんにもご後援いただいておりますびょうぶを、この3月10日の日にさせていただきます。
 これは、滋賀県立大学の上田先生が発案されました心象絵びょうぶというもので、今のお年寄りが50年前、60年前の様子を絵にして、それをその地域の絵びょうぶに写し取ったというようなもので、ちょうど50年、60年前といいますと、まだ日本が高度経済成長へ行くまでの間であって、江戸時代や明治の初めからその時代までは余り変化がなかったような時代ではなかったかなあというふうに思います。そのころのことを今ここに残しておかないと後世になかなか伝えられないということで、今ちょうど安土で下豊浦を皮切りに、下豊浦、老蘇、で今、常楽寺ができたということで、3つの絵びょうぶがそろいましたので、お披露目させていただきますので、ご関心のある方はまた見に行っていただけるとありがたいなというふうに思います。
 また、この絵びょうぶは、今後50年先のまちづくりの指針になるんじゃないかなというふうに思っております。どうかよろしくお願いいたします。
 この絵びょうぶには描かれてない道路、国道8号線と名神であるとか、そういった道路が、戦後はほんまに急激に整備して、私たちが生まれたときはほとんどまだ未舗装であって、砂利道でありました。今となっては、もう農道までもが舗装されているような状態になりました。
 また、近年は、高速道路延長やバイパスなど、日本中の高速道路網が広がってきているように感じられます。この近辺では、新名神草津-亀山ができまして、大阪、京都から来る車の半分は新名神で亀山の名阪国道のほうに行っているんじゃないかなというふうに思います。
 しかし、高速道路網ができても、まだこの辺の名神高速竜王-彦根間の交通量はそれほど少なくなっているとは思いません。高速道路の利用者の増加や、観光で当市を含む彦根、東近江への来客が増加しているためかもしれませんが、年を追うごとに国道8号線を中心に道路の混雑する箇所がふえていっているように思われます。
 そこで、1つ目の質問に移ります。国道8号東近江区間整備促進期成同盟会の取り組みについてお伺いいたします。
 彦根以北は米原バイパス、南は野洲栗東バイパスが事業中ですが、その間の彦根-東近江-竜王区間の促進のために、同期成同盟は平成27年11月13日に、東近江市、竜王町、愛荘町及び本市の2市2町により設立しました。また、今回この質問をするに当たり、インターネットで、平成28年12月に国土交通省が作成した資料、国道8号彦根~東近江計画段階評価という資料も入手いたしました。
 昨年3月の代表質問で、北川議員がその取り組みなどについて質問されたと思いますが、現在の進捗状況はどのようになっているか、お尋ねします。よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) おはようございます、皆さん。
 それでは、井上議員ご質問の、国道8号東近江区間整備促進期成同盟の取り組み状況についてのご質問にお答えを申し上げます。
 まずもって、議員が資料を入手されました彦根-東近江区間の計画段階評価につきましては、平成28年12月21日、近畿地方整備局で開催されました社会資本整備審議会道路分科会小委員会におきまして、彦根-東近江区間における道路交通に係る現状と課題を明確にし、整備方針の検討、今後の進め方について議論がなされた資料であります。
 次に、国道8号東近江区間整備促進期成同盟会におけます平成29年度の活動状況につきましては、5月22日に第3回定期総会を開催し、滋賀国道事務所長を初め多くの来賓を迎え、現国道8号の渋滞対策、交通事故が懸念される危険区間の解消、また国道8号の抜本的な渋滞対策計画の策定、さらに国道8号東近江区間整備促進の財源確保の4項目につきまして決議をしていただいたところであります。
 また、6月21日には滋賀国道事務所長への要望活動を実施し、早期整備の要望とともに、平成30年度での調査費予算の確保をお願いしたところでございます。滋賀国道事務所長からは、野洲栗東バイパスが工事着手し、一方で、彦根-東近江区間についてはルート案を検討中であることから、残る東近江区間についても渋滞対策、事故対策を考えなければならないとの回答をいただいたところでございます。
 また、8月23日には近畿地方整備局への要望活動を実施、整備局長、道路企画監に面談し、各市町から国道8号の現状や課題を説明、早期の整備を要望したところでございます。近畿地方整備局長からは、国道8号についてはスピードを上げて進めている、抜本的には拡幅となりますが、まずは北のほうから計画を進めているところでありますが、渋滞対策として主要交差点の改良については早急に実現するよう努力していくとの回答をいただいたところであります。
 また、9月4日には国土交通省への要望活動を実施、国土交通技官、道路局長に面談し、早期整備の要望とともに、平成30年度での調査費の予算確保をお願いしたところでございます。
 平成30年1月9日には、再度、滋賀国道事務所長と面談し、平成30年度での取り組みを強くまた要望してきたところでございます。
 本市といたしましては、引き続き、期成同盟会として早期事業化に向け、国土交通省、近畿地方整備局に対し要望活動を実施していくとともに、市としてもさまざまな機会を捉えて積極的に要望してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井上芳夫君。
◆3番(井上芳夫 君) ありがとうございます。
 彦根-竜王-栗東間の国道8号線は、名神高速が事故や雪などで通行どめになるとすぐ大渋滞に陥り、周辺の市道などは、迂回する車などで非常に危険な状態になります。安土町石寺地先などにも多くの車が迂回するため、通学路を兼ねている自治会内道路が大変危なくなります。現在は、看板等で注意喚起しておりますが、それでも多くの車が進入してきます。早期に国道8号が拡幅されることを願っておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
 2つ目の質問に入ります。防犯灯のLED化についてお尋ねいたします。
 平成27年度から5カ年計画で、各自治会管理の防犯灯のLED化が補助制度に基づいて実施されてきました。実施から3年が過ぎようとしていますが、残り2年で完了できるのでしょうか。
 現在までの申請数と完了数を年度別にお教えいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部青木部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 皆さんおはようございます。
 井上議員ご質問の、防犯灯LED化補助制度についてお答えをいたします。
 自治会が設置管理する防犯灯は、本市で約7,600灯あり、その大半は、水銀を含む比較的電力使用量が高い光源、蛍光灯が使用されており、これをLED照明に更新することによる温室効果ガスの削減効果は高いとされています。
 本市においては、環境基本条例を制定し、良好な環境保全と創造に取り組むために環境基本計画及び地球温暖化対策実行計画を策定し、二酸化炭素排出量の削減を目指した取り組みを進めており、その中でもLED照明などへの切りかえを掲げています。
 以上のことから、本市において、平成27年度から平成31年度までの5年間で集中的にLED化を図っていくことで、消費電力の削減と長期的な視点による自治会の経費負担を軽減するため、自治会から提出のあった約5,000灯の5カ年計画を基本として、近江八幡市いきいきまちづくり自治コミュニティー活動支援事業補助金交付要綱の中で、優先度の高い施策として取り組んできております。
 現在までの年度ごとの申請数と完了数につきましては、平成27年度は、1,019灯の申請に対し377灯の補助金を交付しております。平成28年度は、制度の大幅な見直しを行ったことから、1,120灯の申請全てに補助金を交付しております。また、平成29年度からは、平成27年度に補助金が交付できなかった約650灯についても残り3年間で対応することとしたことから、1,420灯の申請があり、その全てに補助金を交付しております。残り2年間につきましても、平成29年度と同様の方法で実施したいと考えておりますので、5カ年計画に基づき、自治会から申請のあった防犯灯については全てに対応できるものと考えております。
 以上です。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井上芳夫君。
◆3番(井上芳夫 君) ちょっと今わからなかった、29年度、650灯の残り、27年度の残りと、新たな申請があって1,420灯にされたのでしょうか。また後でお教えいただきたいと思います。ありがとうございます。
 全部で7,600灯あるということで、うち5,000灯をということでやられてるということで、まだ残ってる申請してない防犯灯があるように思うんですけども、自治会が直接管理しているものがそんだけあるのかどうかというのもわからないんですけども、またそうでないものというのは、近所の子どもたちが危ないので近所だけで設置しているものであるとか、お宮さんが外向きに設置しているもの、お寺が外向きに設置しているものであるとか、そういったものも補助金に乗せることができるのかというのをもう一つお聞きしたいんですけども。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 井上議員の再問にお答えをいたします。
 この事業につきましては、先ほども申し上げましたが、近江八幡市いきいきまちづくり自治コミュニティー活動支援事業補助金交付要綱の中の防犯灯設置事業として、集落内の防犯灯のLED灯への更新及び新設に係る経費を補助しているものでございます。対象はあくまでも自治会が設置管理されている防犯灯としておりまして、個人や、また神社、お寺さんなどが設置管理されている防犯灯に対する補助制度ではございませんので、ご理解をよろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井上芳夫君。
◆3番(井上芳夫 君) それと、先ほど言うた、自治会が管理してるもので残っているものが、今後その5カ年計画後、LED化の補助というのはもうなくなるということでよろしいですか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 総合政策部青木部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 初問でもお答えしたと思うんですけれども、31年度までの5年間で集中的に実施するということにしております。この考え方につきましては、SDGsの目標達成のインセンティブとしての役割を担っているものと思っております。先ほども申し上げました交付要綱に基づきまして、限られた事業予算の中ではございますが、重要度等を総合的に判断して、優先的に実施して取り組んできたということでございます。
 今後は、自治会からの他の補助事業に対するニーズにも精力的に応えていく必要がありますので、補助制度の見直しを検討していく中で、自治会活動の一層の活性化に向けた施策を講じて、推進を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井上芳夫君。
◆3番(井上芳夫 君) ありがとうございます。
 いろんな使い道等あるんで、これだけにはなかなかできないということであろうと思うんですけども、もし可能なら、残ってる防犯灯を市で取りまとめてもらって一括発注して、ちょっとでも安うしてもらって交換できていけるようにできるといいかなあというふうに思います。
 3つ目の質問に入ります。
 老蘇小学校は、ここ10年くらいは120人から130人くらいの生徒数で推移する予定です。1学年20人くらいの小規模校は、国の公立小学校の適正規模からすると小さ目の学校に分類されます。
 しかし、WHO世界保健機関が学校の規模と教育効果として研究した論文によると、教育機関は小さくてはならない、生徒数が全体で100人を上回らない規模ということで一致したそうです。この基準でいくと、小学校は6年間ですので、1学年当たり16人以下ということになります。老蘇小学校においても、少し大き過ぎる規模であるということになります。学校の規模についてはいろいろな見解があり、その規模なりの長所、短所があると思います。
 平成29年度、老蘇小学校がコミュニティ・スクールに移行しますという教育委員会よりの回覧が昨年度当初に回りました。コミュニティ・スクールとは、学校と保護者、地域の皆様がともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支え、地域とともにある学校づくりを進める仕組みです。
 老蘇小学校がコミュニティ・スクールに移行してどのようになったのか、お尋ねいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 教育委員会日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) おはようございます。
 老蘇小学校コミュニティ・スクールのご質問にお答えします。
 もとより学校と地域の結びつきが強い老蘇学区ですが、コミュニティ・スクールに移行したことで、新たな視点で地域と連携した取り組みを進めていただくことができました。まちづくり協議会と共催で実施した福祉学習「ガンバレ!介助犬!」は、児童によりよい学習を提供したいという地域の方の熱い思いが実った活動であり、児童だけでなく、約80名の保護者、地域の方も参加され、ともに学ぶよい機会となりました。また、学校で実施された漢字検定には、地域のお年寄りも参加され、学校を核として、地域の皆さんと子どもたちがともに学ぶ姿が見られました。
 学校運営協議会で協議したことが生かされ、学校がよりよく変わっていくことを実感することで、協議会委員の皆さんの参画意識がより高まり、地域の皆さんの支援もさらに厚くなっています。また、学校と地域との垣根が低くなり、地域の方から、学校へ協力や支援を求めやすくなったというご意見も聞かれ、地域と学校による双方の協働体制が整えられつつあります。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井上芳夫君。
◆3番(井上芳夫 君) ありがとうございます。
 また、来年度以降はどのようにしていかれるか、お尋ねいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 来年度以降については、現在、市内の全ての校園で取り組んでいます学校支援本部事業と両輪で、地域とともにある学校の確立を目指して協働活動を計画しているところでございます。老蘇小学校におけるふるさと学習の観点からも、実感を伴う体験学習が地域の将来を担う子どもたちの育成につながることを確信しております。
 井上議員だけでなくて議員の皆さん全てが、地域とともにある学校を守り立てていただけるよう、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 井上芳夫君。
◆3番(井上芳夫 君) ありがとうございました。
 今後、老蘇小学校が地域とともにあり、特色のある学校となることを願っております。また、コミュニティ・スクールに移行するに当たり、いろいろな、よそと比較すると、委員会をこしらえたりいろんなことをせんならんのかなというふうに心配しておりましたが、余りみんなの負担にならんように、先生の負担にもならんように、みんなで支え合っていけるような学校になるといいなというふうに思っております。どうもありがとうございました。
 これで質問を終わります。ありがとうございます。
○議長(田中好 君) 以上で井上芳夫君の個人質問を終わります。
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