録画中継

平成30年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月3日(火) 代表質問
北川 誠次 議員
(1)市長の市政運営の方針について
(2)市民が主役のまちづくりについて
  ①市民の声をどのように吸い上げるか
  ②市民が主役となる施策・手法について
(3)提案議案の中から
  ①補正予算の内、屋根付き多目的広場整備について
  ②議第61号 近江八幡市子ども医療費助成条例について
(4)市庁舎整備に関連しての人権について
  ①第三者委員会の設置目的等について
(5)安土健康づくりセンター悠々元気園の跡地利用について
(6)ふるさと納税について
  ①使い方の考えについて
(7)河川について
  ①日野川河川改修事業について
  ②蛇砂川河川改修事業について
(8)道路について
  ①国道8号について
  ②国道477号について
  ③中部湖東幹線について
  ④黒橋・八木線西向き先線について
  ⑤名神・名阪連絡道路について
  ⑥県道2号線について
(9)桐原学区における認定こども園について
(10)安土学区の一体整備について
(11)八幡学区の防災対策について
(12)農業施策について
(13)中小零細企業対策について
(14)観光行政について
(15)市民バス(あかこんバス)について
(16)近江八幡市立総合医療センター運営状況について
(17)近江八幡市水道事業の耐震化対策について
◆12番(北川誠次 君) 創政会の北川でございます。議長のお許しをいただきましたので、ただいまから創政会を代表いたしまして何点かについて代表質問をさせていただきます。
 さきに、過日6月18日に大阪府北部を震源地として震度6弱の地震が発生をいたしました。当市でも震度4が記録をされたところです。この地震は一瞬のうちにとうとい命、多くの負傷者、家屋の損傷と貴重な財産を一瞬にして奪い去りました。阪神・淡路大震災から24年目、災難は忘れたころにやってくるとの格言どおりであります。犠牲に遭われました皆様、被災されました皆様方に心からお悔やみを申し上げるとともにお見舞いを申し上げるものでございます。あわせまして、一日も早い復興を願うものでもあります。
 地方行政の究極の使命は、住民皆様の命と財産を守ることが一番に求められていると考えます。地方行政に携わる者の一人として、なお一層市民皆様の安全・安心に尽力をしていかなければと思うところでもございます。
 創政会も、立ち上げをさせていただき4年目を迎えました。今任期の最終年度となりましたが、今年度も6名が力を合わせ、安心なまちづくりに、市民目線に立ち議員活動をしてまいる所存でございます。引き続きのご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 さて、前置きが長くなりましたが、質問に入らせていただきます。
 まず最初に、4月に執行されました市長選挙において見事当選を果たされました小西市長様、おめでとうございます。安土町との合併はありましたが、近江八幡市政でいいますと、初代の井上市長から数え、小西市長は8代目になります。今日まで歴代市長さんはそれぞれの個性を生かしながら、創意工夫のもと近江八幡市のまちづくりに尽力をされてまいりました。その積み重ねが、都市データパック2017では、住みよさランキング総合評価で全国で814市ある中76位にランクされております。八は近江八幡市の八、末広がりの八であります。なお一層住みよいまちづくりにご尽力をよろしくお願い申し上げ、質問に入ります。
 大きな1番目として、市長就任時なり開会日の冒頭挨拶にもありましたが、またさきの質問者と重複しますが、再度市長の市政運営の方針について、まちづくりについての所信をお聞かせください。
 次に、大きな2番目として、市長は市民が主役のまちづくりを掲げておられますが、具体的に市民の皆様の声をどのように吸い上げ、市民が主役となる施策・手法についてお伺いをいたします。
 次に、大きな3番目として、今回の提案議案の中から、まず補正予算でございますが、新エネルギーパーク整備事業の関連で竹町都市公園整備事業の中、屋根つき多目的広場整備に5億2,536万7,000円計上されましたが、その事業内容と計画についてお伺いをいたします。
 また、アクセス道路、議会の請願案件であるサッカー場、子どもたちが待ち望んでいる児童遊園等の整備事業の現況と今後の予定についてお伺いをいたします。
 あわせまして、本来であれば屋根つき多目的グラウンドの整備よりアクセス道路が先に整備がされていなければと考えますが、経緯についてお伺いをいたします。
 また、議第61号近江八幡市子ども医療費助成条例でございますが、年齢を引き上げ、中学校3年生まで、所得制限の緩和、償還払いから実質窓口無料化に改正をされます。事業総額でどれぐらいを想定されているのか、財政的には大丈夫なのか、また実質無料になることにより多重受診が心配されますが、対応は、さらには県内の医療機関との協議、了解をいただけているのかと、事業実施に当たっては多くの課題があります。状況についてお伺いをいたします。
 次に、大きな4番目として、市庁舎整備に関連しての人権についてでございます。
 さきの臨時議会で第三者委員会を立ち上げる、今日までの計画から入札、発注までを検証していただく、また違約金の適正額を算出していただくということで、提案され可決をされたところでございますが、この第三者委員会の設置目的が、市長の記者会見後、新聞で報道されました。その中に疑惑の解明とありました。これは前市長を初めこの計画に携わった職員、公募の委員皆様、賛同をしてきた多くの議員も含めて、何か不正をしてきたと誤解を与える報道であります。市民の皆様の中には、そのように捉えている方がおられます。他市に先駆け、いち早く人権擁護都市宣言をした近江八幡市にあって、市長みずからが提案をされなければならなかった経緯と人権についての考え方をお聞かせください。
 次に、大きな5番目として、健康づくり悠々元気園の跡地活用でございますが、計画どおり障害者のグループホーム等に活用する、契約どおり岡山県倉敷市に本拠地を置く福祉法人三穂の園にお願いすることに変わりはないのか。また、今年度の事業計画、今後の事業進捗についてお伺いをいたします。
 次に、大きな6番目として、昨年も多くの市外、市内の皆様から17億6,000万円と多額のご寄附を賜ったふるさと納税でございますが、一議員としても、ご協力いただきました皆様方に心からお礼を申し上げます。
 この貴重な財源の利用でございますが、少しでも早く、近江八幡市のまちづくりに生かすことが恩返しと考えますが、ふるさと納税を財源として平成30年度事業にどのように反映されるのか、また今後どのような使い方を考えておられるのかをお伺いいたします。
 次に、大きく7番目、河川でございますが、西の玄関口にあります日野川でございます。典型的な天井川で一たび氾濫すれば多くの市民の皆様に被害を及ぼすと言われております。昨年発生しました台風21号では、日野川は氾濫危険水位を超え、避難勧告が発令される等、危険な状況にありました。沿川の住民にとりましては日野川河川改修事業により安全性を高めていただくことは永年の願いであります。
 現在、桐原橋前後で工事施工中でありますが、平成30年度の事業実施の工事内容、堤外にあります墓地の移転への取り組み状況、堤外民地の買収状況について、またJR鉄橋について本格的に改修すれば5年間で50億円の費用が必要と仄聞しておりますが、どのような状況にあるのかをお伺いいたします。
 2つ目には、蛇砂川河川改修でございますが、現在、武佐こども園地先で橋のつけかえ工事等を施工されていますが、童子ヶ原付近の工事着工時期と平成30年度の事業実施計画、内容についてお伺いをいたします。
 次に、大きな8番目でございますが、道路行政でございます。
 国道、県道と大きく国、県にお願いしなければならない事業でございますが、道路行政は近江八幡市はおくれていると言われております。国道8号への乗り入れ等、慢性的な渋滞の現実があります。週末には近江八幡駅周辺、大型量販店付近に慢性的な交通渋滞が発生しております。
 そこで、路線ごとに進捗状況についてお伺いをいたします。
 1つ目に、国道8号のバイパス問題でございますが、さきの質問者にもありましたが、2市2町で立ち上げられました期成同盟会での議論内容、バイパスでいくのか拡張での整備なのか、現在の取り組み状況はどのようになっているのかをお伺いいたします。
 次に2つ目に、国道477号、安養寺地先から古川橋、十王町、野村町まで、一部歩道等改修整備されたところもありますが、特に古川橋の歩道設置についてでございますが、当初計画では日野川河川改修事業とあわせて整備をしていくとの方針でありましたが、計画変更がなされました。今後は、国道477号の道路整備で対応をしていくとのことですが、今後の計画についてお伺いをいたします。
 もう一点、477号で十王町町内でございますが、旧の大津能登川長浜線との交差点部でございます。道路がクランク状になっております。以前からスムーズに通行ができるよう直線にしてほしいとの要望があります。今幸いに周辺が空き地になっておりますので、改良工事をするには今がチャンスと考えますが、当局の考えをお伺いいたします。
 次に、3つ目に、県の基幹道路整備として大津湖南幹線については野洲市の日野川まで計画されており、実現に向け着実に進んでいると仄聞しておりますが、その延長である本市の中部湖東幹線の整備計画が議論され久しくなりますが、現在の取り組み状況と今後の計画についてお伺いをいたします。
 次に4つ目に、黒橋八木線の西向き先線、西部土地改良区所有の農道でございますが、桐原学区、北里学区の住民にとりましては市役所や市街地に入る主要な道路でございますが、農道であるため歩道もなく、また路盤も脆弱であります。今年度、測量設計等の国庫補助がいただけたと聞いておりますが、今年度の事業内容、今後の事業計画についてお伺いをいたします。
 次に5つ目に、名神・名阪連絡道路でございますが、シンポジウムが7月22日に甲賀市で開催予定であります。この道路の区間は伊賀市から東近江の間30キロとなっていますが、この区間を本市まで延長していただくことにより、本市の製造業、観光産業などさまざまな産業への波及効果が期待できると思いますが、区間延長なり路線の決定等、どのような状況にあるのか、お伺いをいたします。
 次に6つ目に、県道2号線大津能登川長浜線の安土工区のバイパス道路への取り組みについてでございますが、法線の決定がなされたところでございますが、この道路は安土学区民にとりまして身近な生活道路であり、産業振興にとりましても欠かせない主要な道路であり、また完成は長年の悲願でもあります。早期の事業着工を待ち望んでおりますが、現在の状況、工事着手の年度計画はどのような状況なのかをお伺いいたします。
 また、最近、小船木町地先に大型で24時間対応の大型量販店がオープンになりました。交通渋滞を巻き起こしております。オープン当初だけの現象なのかもわかりませんが、この付近には消防署、JA等があります。また、野洲の養護学校のスクールバスが30分おくれ、開校までに間に合わなかったというように、通勤通学の主要な道路でもあります。特に、消防署の救急車の出動に影響がないのか、また音羽交差点でも慢性的な渋滞と同様のことが起きています。交差点の改良なり迂回路の計画等、交通渋滞の緩和策を考えておられるのかをお伺いいたします。
 次に、大きく9番目になりますが、桐原学区における認定こども園でございますが、民設民営の方向が出され、桐原小学校区、桐原東小学校区ともに、受託業者が決定され事業着手をされているところですが、桐原小学校区は順調に進捗していると聞いておりますが、桐原東小学校区では用地取得で難航していると聞かされております。
 当初の計画での1年おくれ、平成31年度に開園と聞いておりますが、市民の皆様が待ち望んでおられる整備であります。予定どおり進捗できるのかどうか、現在の状況についてお伺いいたします。
 次に、大きく10番目で、安土学区の一体整備についてでございますが、直線で100メートルもとれない運動場の狭さ、駐車場確保もままならない手狭な安土小学校、防災避難所でもあるコミュニティセンターの改築等も含めて、今後どのように改良、整備をしていくのか、安土学区にお住まいの皆様方の喫緊の課題になっております。現在の小学校付近で整備を進めるのか、新たな用地を確保し移転し、総合的に整備をするのか、議論がなされております。市長としてこの問題解決にはどのように対処されるのか、お伺いいたします。
 次に、大きく11番目、八幡学区の防災対策についてでございます。この質問もさきの質問者にもありましたが、あえて質問をさせていただきます。
 新庁舎とあわせ、八幡学区皆様の避難所整備が、庁舎計画の見直しにより計画が一挙になくなりました。期待をされておられました皆様方はがっくりされておられるのではと推察いたします。済んでしまったことは言っても仕方はありませんが、今後、桐原や金田の他学区と同等の行政サービスが担保されなければと思いますが、どのような計画、対応を考えておられるのかをお伺いいたします。
 次に、大きく12番目になりますが、農業問題でございますが、農業を取り巻く現状は米価の下落、高齢化を初めとする担い手不足等厳しい経営が強いられております。国は集落営農の法人化を推進されておりますが、法人化しても経営の厳しさは変わっておりません。今年度より米の生産調整の見直しが行われ、それに伴い米の直接支払い交付金も廃止されます。また、アメリカのTPP離脱が農家にとってどのような影響を与えるのかも不透明であります。
 農業は本来国民の食料自給、国土保全の観点から国策とされてきておりますが、農家が生き残れるかどうかの大きな問題でございます。農業は近江牛を初めとする畜産も含めて、当市の主要な産業でございます。国策といえども市は看過することはできないと考えますが、市長の農業施策についてどのようにお考えなのかをお伺いいたします。
 次に、大きく13番目になりますが、中小零細企業対策についてでございます。
 平成30年5月19日の新聞で、高齢化や後継者の不在などによる県内の事業者の廃業が全国ワーストワンになり、汚名返上へと44団体がネットワークを設立し立ち上げられました。滋賀県の廃業率は2015年度で4.9%、全国平均が3.8%を上回り、全国都道府県で最高となっております。この最高というのは数字の悪い最高でございます。そういった記事が掲載されました。このことについて、本市はどのように把握されているのか、その経年変化についてお伺いをいたします。
 また、市長は、選挙公約等で産業の振興や地場産業の育成を掲げられておりますが、今後の対策としてどのようなことをお考えなのか、お伺いをいたします。
 次に、大きく14番目になりますが、観光行政についてでございます。近江八幡市の観光行政は、15年前、先ゆく彦根、追いすがる長浜、いずれ追い抜く近江八幡という夢を持って、行政、観光協会が尽力されておりました。昨年にその夢がほぼ実現できたと思っているところでございます。
 市長は、近江八幡市の観光行政については、京都市に次ぐ観光都市を目指す、おくれている道路交通網の整備、シャトルバスの運行、旧近江八幡市地域と安土地域の観光地のルート一体化に力を入れると掲げられておりますが、具体的な方策があればお伺いをいたします。
 次に、大きく15番目になります市民バスでございますが、平成21年4月から10路線の運行が開始され、10年たちました。今や市民の皆様にとりまして、特に交通弱者にとりましてはなくてはならない公共交通機関でございます。
 一昨年12月に内閣府が、全国の18歳以上3,000人に個別面接方式で公共交通に関する世論調査を実施されました。その結果、鉄道やバスがもっと利用しやすければ、出かける回数が今よりもふえると答えられた人が39.4%となり、公共交通機関にはまだまだ高い潜在能力があると公表されております。
 当市のあかこんバスは現在12路線でありますが、停留所は医療センター、市役所、近江八幡駅北口に集中しております。いずれもJRの線路から北側が充実をされています。JRの線路から南側にある老蘇学区、安土の一部、武佐学区、金田の一部、馬淵学区、桐原の一部には、停留所でいえば少ない状況となっています。篠原駅南口、近江八幡駅南口、安土駅南口を結ぶ東西の路線を新たに開設できないものか、乗りかえは3つの駅で乗りかえが可能であります。南側にも健康ふれあい公園等多くの公共施設があります。ご検討くださるようお願いいたします。
 また、竹町都市公園のプール棟が完成し、今年度、屋根つき多目的グラウンドが建設されます。これらの施設利用は特に土曜、日曜、祝祭日に多くの利用が考えられますが、バスは運行されておりません。特定の路線、間引きの運転でも構いませんが、ぜひ意向調査をいただき、土日等の運行の実施を検討していただきたいと考えますが、お伺いをいたします。
 次に、大きく16番目、医療センターの決算状況についてでございますが、PFI解約後、事業管理者や院長、職員の皆様の努力のおかげで健全な経営に立て直しをされました。関係皆様に敬意を表するところでございます。
 このような中、質問でございますが、平成29年度の決算認定も間もなくという段階であるかと思いますが、現在の決算見込みについてお伺いしますと同時に、新年度も4月、5月、6月も終わりました。患者さんの推移なり経営はどのような状況なのかをあわせてお伺いをいたします。
 次に、最後になりますが、大きく17番目、水道事業における耐震化対策でございますが、冒頭にも申し上げましたが、大阪府北部で震度6弱の地震が発生し、高槻市、箕面市では水道管が破裂をし、約9万戸が一時断水に追い込まれたと報道されておりました。
 水は命の源であり、口径の大きい本管破裂となれば二次災害を引き起こすことにもなります。地震対策の一環として、耐震管整備については対応されているとお聞きしておりますが、6月21日の京都新聞では、近江八幡市の耐震化率が県内で最も低く3.3%と報道されました。なぜ耐震化率がここまで低いのかをお伺いいたします。
 またあわせまして、今後の耐震化計画についてお伺いをいたします。
 さらには、複数の方向から配水する俗に言うループ化ができているところは配水人口の何%ぐらいかをお伺いいたします。
 以上、多方面にわたりましての質問になりました。今、新庁舎問題が大きく取り上げられ、これだけが市の施策であるかのように議論が集中しているような状況にあります。質問をさせていただいたように、近江八幡市にはまだまだ多くの道路、河川などの課題が山積しております。いずれも早急に対応しなければならない課題であると考えております。市民の皆様方の安全・安心を一番に考えていただき、幸福感を感じる市になりますようお願い申し上げまして、代表質問の初問を終わります。温かみのある回答をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 北川議員のご質問に回答申し上げます。
 多岐にわたるご質問をいただきましたので、順を追って回答申し上げたいと思います。
 まず、1点目の私の市政運営の方針及びまちづくりについてお答えをいたします。
 市政の運営につきましては、さきの井狩議員の代表質問でもお答えしましたとおり、隣の人の痛みのわかる、悩みを分かち合える市役所として、相談に乗ったりした内容につきましてその背景や理由を十分理解して方向づけができる体制を目指していきたいと、このように思っております。やはりそれぞれの方のいろんなことをおっしゃっていただくものの後ろにあります背景や理由というのをしっかり把握して、解決できるように努めてまいりたいと、こう思っておるところでりあります。
 そしてまた、クリーン、オープン、公平な行政の推進をあわせて掲げさせていただいております。クリーンというのは当たり前のことでございますけども、えこひいきしないとか特定の人、特定の業者に偏らないということを心がけて、公金の扱いや政策決定につきましてもクリーンでありたいと思っております。当然のことといえば当然のことでございますけども、これをしっかりとやることによって市政や政治への信頼につながっていくと考えております。政治の信頼というのは欠くことができないものだと考えております。
 それから、オープンにつきましては、これは皆さんもご承知いただいているとおり、情報公開を積極的に行って、また公開できる情報を整理し、いろんな方の意見を言っていただけるように考えていきたいと考えております。
 最後に、公平ということでございますけども、これはクリーンとも類似していますけども、何事も適切と、バランスがよいということですね。これが非常に重要な施策だと思っております。特定の人だけが利益を得るというようなことがなく、いろんな方がそれぞれ公平に扱われるような、そんな市政を目指していきたいという姿勢を示したところであります。
 次に、まちづくりにつきましては、夢のある町、また訪れたい町ナンバーワンを目指したいということを掲げさせていただいておるわけでございますが、この点につきましても井狩議員の代表質問でお答えさせていただいたとおりでございますけども、北川議員のご承知のように、近江八幡市ではさまざまな言い回しでこれまでまちづくりの方針や将来像が語られてきたところであります。例えば湖国文化都市近江八幡であるとか豊かな自然と歴史が織りなす交流文化の町安土、また水緑都市近江八幡であるとか、ハートランドであるとか、終の栖であるとか内発的発展の町などなどということがこれまで言われてまいりました。
 今やJR沿線の各駅前は、当市におきましても近代的な建物が建ち、都市の顔という形になっておりますが、これを取り去ってこの町を見たときに何が残るかといいますと、そこには悠久の歴史に刻まれた時を超えた空間であったり水と緑に守られ綿々と、また脈々と紡がれます地域でのなりわいの中で、ある市民の皆さんの営みがあるということになります。これこそが他市にはない近江八幡の原点ではないかと思っております。ここにはまだ昔から続きます歴史や文化の中でのさまざまな特産品であるとか工芸であるとか、また田園の風景、そして水郷の風景など、これが残っております。こういうものをしっかり大切にしながら、今こそハードから心に寄り添う、先ほど申しましたように心の痛みのわかるまちづくり、こういうほうへと軸足の置き場を変えるべきときであるというように思っております。
 既にご存じの方もおられると思いますけれども、先月発刊されました東洋経済新報社の全国814都市を対象としました毎年公表の都市データパックの住みよさランキング2018によりますと、残念ながら本市は先ほどご指摘いただきました昨年の76位から135位に後退をしてしまいました。データの収集方法等さまざまな要因がありまして一概に判断することはできませんけども、今後とも多方面から評価されるまちづくりを進めていきたいということを思っております。
 続きまして、市民が主役のまちづくりということについてお答えをしたいと思います。
 まず、市民の声をどのような手法により聞いていくのかということでございますけども、まず市民が主役のまちづくりを進める上では議員もご指摘のように市民の声が根本となる欠かすことのできないものであるということは考えておるところであります。
 本6月議会の開会日にも、所信表明として述べさせていただきました。また、先ほども述べさせていただきましたけども、隣の人の痛みがわかる、悩みを分かち合える市役所でありたいというふうに思っております。すなわち、心の通う町にしたい。これはどういうことかといいますと、繰り返しになりますけれども、想像力を持ってその人の立場を理解し、またその人の訴えておられることの背景や理由というのをしっかりと理解して進めていくと、こういうことでございます。
 そのためには、どのような手法がふさわしいのかといいますと、これにはさまざまな方法がありますけども、例えば一例を挙げますと、目安箱の設置などがあるかと思います。また、職員が相手の立場になって思いを聞き、相談をいただく方と認識を一致できることが極めて大切なところであると考えております。そのためには、私を含め職員みずからが現場に出向き、状況を把握しつつさまざまな方の声を拝聴するという姿勢が大切だと考えております。
 全職員が市民の声を聞くことのプロというように言われるように、またこれが市民の市政への満足度を高めることとなり、住んでよかったと思えるまちづくりが推進できるものと思っているところであります。
 次に、市民が主役となる施策、手法についてでございますけれども、やはりここは市民参加ということがキーワードであると考えております。市民の方々にさまざまな局面で自助、公助、共助ということでいろんな方面にかかわっていただく、これを市がサポートしていくことだと考えております。本市におきましても、高齢化が進み働き方も多様化している今日におきましては、時代の変化に応じた施策の展開を心がけ、今後のまちづくりに反映していきたいと考えているところでございます。
 また、そのためには正確でタイムリーな情報を積極的に発信していかなければならないとも考えております。
 そういう意味でも、市政への信頼感を高めるための先ほど申し上げましたクリーン、オープン、公平と、市政運営とあわせまして情報公開を積極的に行っていきたいと考えております。
 このような考え方を基本にいたしまして、市民の心の豊かさや日々の暮らしの質の向上が実感できるような市政、まちづくりを目指してまいりたいと思っておりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いを申し上げます。
 次に、近江八幡市子ども医療費助成条例に関するご質問にお答えをさせていただきます。
 まず、事業費総額につきましては、平成30年度におきましてはシステム改修を初め受診券の作成や配付のための郵送費等で686万円を見込んでおります。実施に当たりましては、平成31年度より助成費やレセプト審査に係る費用として年約1億7,600万円の見込みと考えております。
 次に、子ども医療費に関しまして、過剰な受診回数や同じ病気等で多数の医療機関を受診するなどの重複頻回受診につきましては、国保被保険者に対し平成29年度から連合会、県との共同事業として重複頻回受診者等訪問指導事業を行っております。連合会の持つレセプト情報により一定の基準に該当する重複頻回受診者を抽出し、連合会の保健師を中心に家庭訪問により指導を行う事業となっております。
 これは、医療費全体の適正化事業として今年度も夏以降に取り組む予定としております。
 また、市民への医療機関への適正な受診の啓発につきましても検討してまいりたいと考えております。
 次に、県内の医療機関との協議につきましては、今議会に提案させていただいております条例等の議案を可決いただけましたら、順次関係機関への説明をさせていただく予定としております。
 次に、お尋ねの市庁舎整備関連のご質問にお答えをいたします。
 市庁舎整備につきましては、これまで10年余りの年月をかけて多くの市民の方々のご意見を伺いながら検討が進められてきたところでありますが、これまでの計画や入札に携わった職員や委員の皆様、また議員の皆様に不正があったものとは認識しているわけではございません。しかしながら一方では、本当に市民の意見が反映できているのか、また計画や入札、発注方法等が適切に行われているか等、疑惑として感じる市民がおられることも事実でございます。
 さきの市長選挙の結果を踏まえますと、これまで進められてきた庁舎整備方針が必ずしも民意と合致していたと言えないと考え、これまでの経過を再検証することでこれからの市庁舎整備に役立て、再び民意を誤ることがないようしっかりと検証してまいりたいと考えております。
 この検証作業によって事実関係を明らかにすることで、そういった疑惑の解消になるものと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
 次に、お尋ねのふるさと納税についてでございます。
 お尋ねの寄附金の今後の活用についてでございますが、昨年度は17億6,500万円余りのご寄附を全国の皆様からいただいたところでございます。平成30年度以降の活用につきましては、自然環境及び地域の歴史的遺産の保全、医療及び福祉の充実、教育及び文化の振興、産業の振興、安全及び安心のまちづくり、そして市長が特に必要と認める事業、主に6つの分野から寄附金活用希望分野をご指定いただき、その寄附者の皆様のご意向に沿って活用させていただく所存でございます。
 しかしながら、ご存じのとおり、ふるさと納税は固定し安定した収入ではございません。また、総務省の通知等によっても年度ごとに寄附額が変動する不確定要素の高い収入でございます。一旦基金として積み立てを行いますけれども、ふるさと応援寄附金が原資の基金とは申しましても、本市の財政状況は依然として大変厳しい状況であることは議員の皆様ご承知のとおりでございます。
 以上のことを踏まえつつ、基金につきましては適正かつ可能な限り早期に活用していく所存でございます。
 既存の事業を含め市民にとって真に必要な事業に活用し、将来を見据え持続可能な自治体を目指すために、新たに町の伝統文化や環境資産の継承に資する事業や未来につながる教育、子育て事業等への活用も視野に入れ、ご寄附していただいた皆様の思いにお応えできるよう、また本市に寄附してよかったと思っていただけるよう活用を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
 続きまして、日野川改修事業についてお答えを申し上げます。
 日野川改修事業につきましては、平成22年度に滋賀県において策定された河川整備計画に基づき、大畑橋から善光寺川合流部までの6.6キロメートルの整備が進められております。
 平成30年度における工事の進捗状況については、古川橋上流の河道掘削及び低水護岸、高水護岸工事が実施されており、引き続いて桐原橋までの高水敷の伐採、整地及び低水護岸、高水護岸工事が実施され、古川橋の橋脚部の補強対策工事についても実施される予定でございます。
 次に、堤外地の墓地移転の取り組み状況については、平成29年度において、竹町、東横関町合同の墓地整備委員会を設立していただき、両町に対しまして墓地移転の概要、墓地整備委員会の役割等について説明会を開催いたしました。
 平成30年度におきましては、アンケート調査や墓地移転された先進事例の現地視察等について県、市、墓地整備委員会の3者の協議により進めてまいりたいと考えております。
 次に、堤外民地の買収状況については、JR琵琶湖線から東海道新幹線間の買収を継続して行っていただいております。また、JR鉄道橋については、平成29年度においてJR鉄道橋の概略設計が実施され、その対策方法についてJR西日本との協議が進められました。平成30年度におきましては、より具体的なJR鉄道橋対策詳細設計に向けた協議が進められる予定であります。
 なお、JR鉄道橋対策工事の工程等が明確になった時点で、県に対しまして年度計画を示すよう求めていきたいと考えております。
 次に、蛇砂川改修事業についてお答えいたします。
 蛇砂川改修事業につきましては、平成28年11月に市道武佐西生来線の中山道橋が完了し、平成29年度より上流部の市道西生来8号線の3号橋の下部工事に着手されたところであります。上部工事については、7月に発注し、平成30年度末完了予定と聞いております。
 また、上流に当たる童子ヶ原を含む新川区間の用地買収については、既に完了していることから、暫々定通水に向け今年度より道路交差部にコルゲート管を埋設する工事に着手される予定となっております。
 次に、国道8号についてお答えをいたします。
 国道8号における現在の取り組み状況については、さきの井狩議員の代表質問でお答えしましたとおり、東近江市、竜王町、愛荘町、本市の2市2町により設立しました国道8号東近江区間整備促進期成同盟会において、国への要望活動を精力的に実施しております。
 去る5月18日には、文化会館小ホールにおいて開催しました第3回定期総会の役員の選任において引き続き近江八幡市長の私が会長の職につくこととなりました。議員が申されておりますバイパスか拡幅整備なのかの議論については、東近江区間の計画路線としての指定を受けた後、国の整備方針を踏まえた中で協議してまいりたいと思っております。
 当市としては、当市の発展に最も結びつくような形の主張、そして協議を進めてまいりたいと考えておるところでございます。
 次に、国道477号についてお答え申し上げます。
 国道477号の古川橋については、国道でありながら車道幅員が狭く、また歩道も設置されていないことなどから、国道整備としての古川橋の改築について、国道477号整備促進期成同盟会等を通じて、引き続き県に対しまして強く要望しているところでございます。
 平成30年3月に改定された滋賀県道路整備アクションプログラム2018においても、古川橋を含む未改良区間の国道477号については事業化検討路線として位置づけがされているところであります。議員におかれましても、古川橋の改築に向けて、より一層のお力添えをお願い申し上げるところでございます。
 次に、国道477号に係る十王町地先の市道との変則交差点につきましては、変則交差点解消に向け、現在一部用地買収に取り組んでいただいているところでございます。
 次に、県の基幹道路整備である中部湖東幹線の進捗状況についてお答えをいたします。
 中部湖東幹線につきましては、平成28年11月、岡山学区連合自治会並びに北里学区連合自治会に対しまして、地元説明会を開催し、中部湖東幹線道路整備計画検討協議会において決定されたルートを基本に車道4車線、両側歩道で設計を進め、牧バイパスについては中部湖東幹線の一部として先行整備していくことについて了承いただいたところでございます。
 平成29年度には、県東近江土木事務所におきまして道路予備設計を実施していただき、より具体的な道路法線を決定されたところであります。
 平成30年度につきましては、都市計画街路の変更に係ります都市計画決定手続の準備を進めてまいるところでございます。
 次に、名神名阪連絡道路についてお答えいたします。
 名神名阪連絡道路につきましては、平成13年12月18日、東近江市から伊賀市までの約30キロメートルについて、地域高規格道路として調査区間の指定がされております。
 従前より、整備区間への指定に向け、名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会等を通じて国に対し要望活動を実施しているところであります。本市の国道8号までの区間延長についても、引き続き強く要望してまいる所存でございます。
 なお、県東近江土木事務所におきましては、国道8号から蒲生スマートインターチェンジへのアクセス道路としての機能を持つ岩倉バイパス並びに県道土山蒲生近江八幡線のバイパス事業が進められております。
 次に、県道2号線主要地方道大津能登川長浜線の安土バイパスについてお答えします。
 安土バイパスの進捗状況につきましては、さきの3月議会でもお答えしましたとおり、平成30年度におきましては現道との取りつけ道路となる安土川右岸の農道拡幅設計を含めた実測路線測量による用地幅ぐい位置を決定するための道路予備設計Bを発注される予定であります。
 したがいまして、平成31年度以降に道路詳細設計、橋梁設計、用地測量、用地買収、文化財調査等を実施する予定となっており、工事着手は早くても平成34年度以降となると聞いております。
 本市といたしましても、引き続き県に対しまして一日も早い安土バイパスの工事着工、完了に向け事業費の確保について要望してまいる所存でございます。
 次に、主要地方道大津能登川長浜線の交通渋滞の緩和策についてお答えを申し上げます。
 先般、小船木町地先の大型量販店の開店に伴う交通渋滞が発生しておりますが、これは一時的なものであり、時間経過とともに交通渋滞は緩和していくものと考えております。
 また、音羽町交差点付近の慢性的な交通渋滞につきましては、主要地方道大津守山近江八幡線の交通渋滞とともに、交通渋滞の緩和に向け、県、東近江土木事務所に対しまして右折車線の延長と交差点改良について要望をしているところでございます。
 続きまして、安土学区の小学校、コミュニティセンターの一体整備についてお答えをいたします。
 安土小学校、安土コミュニティセンターの現状は議員もご指摘のとおりで、旧安土町時代に耐震補強はなされているものの、両施設とも敷地が狭隘で、昭和54年に竣工したコミュニティセンターについては、災害時における現地本部及び避難所となりますが、中期的に避難生活が可能となる避難施設としての機能は現状有していない状況にございます。
 また、小学校についても狭隘な校庭や駐車場はもとより、児童数の増加に伴い、今後の教室不足が予想されるなど、早期に解決すべき課題があると認識をしております。
 先日、市内の公共施設行政視察といたしまして、安土コミュニティセンターの現況確認を行いましたが、施設は大きいものの限られた敷地では小学校と同様に駐車場確保も厳しく、また施設設備面での整備の必要性等の課題も多くあるところであります。
 今後の整備につきましては、現状の場所で整備するのか、別の場所で整備するのかということも含めまして、費用対効果やメリット、デメリットを精査、検討し、まず第1には、学区地域の皆様の意向を尊重しながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 次に、八幡学区の防災対策についてお答えを申し上げます。
 奥田議員の関連質問でもお答えいたしましたとおり、先般、学区自治連合会長を初めとする役員の方々にお越しいただき、お話をお伺いし、協議に入らせていただいておるところでございます。
 災害発生時に安心・安全な避難生活が確保できる施設の選定と中・長期的な避難生活が可能となるよう、自家発電装置や貯水槽等の施設整備が重要であると認識をしております。
 そのため、避難施設には既存の公共施設等を最大限に活用し、あらゆる可能性を探りながら、学区全体の避難所の見直しもあわせて協議を進めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
 続きまして、農業政策についてお答えを申し上げたいと思います。
 農業を取り巻く状況は、議員ご指摘のとおり大変厳しいものがあると認識をしております。4、5月で行った生産調整の現地確認では、一部集落を除きほぼ全域で生産調整の達成ができております。また、国による平成30年4月末時点の作付動向調査では、主食用水稲の作付が増加傾向にある都道府県が6県、昨年並みが34県、減少傾向が7県となり、滋賀県におきましては前年並みとの状況でございます。
 しかしながら、他府県での主食用水稲の作付面積の増加が波及し、水稲作付面積が今後大幅に増加するようなことになれば、米価の下落は避けられない状況となり、ひいては農業経営の維持継続が困難になる可能性もございます。
 このようなことから、麦、大豆、野菜等の米以外の品目の作付など新規品目導入に向けた取り組みを進めるとともに、交付金収入の確実な獲得など農業経営の安定化につながることを推進していきたいと考えております。
 また、本市の農業に対します将来的なビジョンといたしましては、農業がもうかる産業として効率的かつ安定的な農業経営基盤の強化を目指すとともに、担い手や団体等が育成され、農業、畜産業、水産業が魅力とやりがいと活気があふれる産業とならなければならないと考えております。
 そのためには、米はもとより、近江牛や野菜、湖魚などの産地化及びブランド化を進めるなど、地域の特性を生かした販売戦略、6次産業化など、農産物の高付加価値化による所得向上への取り組み、また安心でおいしい環境にこだわった農作物の栽培で地産地消、さらには県外にも流通させるようJAを初め関係団体と一体となって取り組んでいきたいと考えております。
 このような視点から、先進的農業者づくり塾事業や国県補助事業の活用支援、環境こだわり農産物の生産と消費拡大のための取り組みを行ってまいります。
 本市としましては、国、県からの情報収集に努め、近隣市町はもちろん、JA及び各種団体とも連携を図りながら、農家の安定した経営が実現できるようさまざまな支援を考えていきたいと考えております。
 続きまして、観光行政のご質問についてお答えを申し上げます。
 本市への観光入り込み客数は、年間500万人を超え、県内自治体でもトップクラスの観光都市となりました。町の魅力を全国に伝え、多くの観光客をお迎えする環境を整えられた先人のご尽力に改めて敬服し、感謝を申し上げるものでございます。
 本市が目指そうとする観光都市京都は、歴史ある寺社仏閣や伝統の祭り、京都独特の町並みや住民の生活様式を今も大切に継承しており、古都京都の魅力に引かれる観光客が国内外から訪れます。さらに、観光客をもてなす商業施設や宿泊施設が充実し、飲食や土産物の新規商品の開発など新たな魅力を加え続けることにより、何度も京都を訪れるリピート性の高さも特徴となっております。
 また、公共交通や道路環境などが整い、利便性が高まることで観光客の目的に合った周遊ルートの提案も充実をしております。
 一方、平成25年3月策定の市観光振興計画では、本市の観光について、特定の施設への集客観光ではなく、暮らしと文化を見ること、そして暮らしと文化の豊かさを資源とした観光を目指すこととしております。
 京都の規模に及ばずとも、歴史によって形づくられた史跡や町並み、自然、風景、その中で生まれた生活様式や文化が本市の観光の魅力と考えます。
 しかしながら、現状、本市での観光滞在時間は短時間の見て回りが中心で、本市訪問後は彦根、長浜方面や京都へ向かう展開となっておるところであります。
 また、井狩議員のご質問にありましたように、観光客の増加により観光地周辺の交通渋滞の発生で交通事情が悪化し、地域住民の生活などに悪影響を及ぼしている事実も存在しております。
 観光振興計画では、今後の方向として、観光客の量的拡大、ここをさらに追及していくのではなく、現在の観光入り込み客数を保持しながら、本市の歴史文化を深く味わおうとする観光客の拡大を目標とし、来訪目的性をさらに高め、滞在時間の拡大とリピート性を強化することを目指していきたいと考えております。
 この方向性から、本市が持つ固有の歴史文化、自然、食などの地域資源をブランディングし、付加価値を持つ新たな魅力となるよう磨き上げ、積極的に情報発信すること、それら個々の資源と観光地や施設、そして団体や民間事業者が行う観光事業を組み合わせた周遊ツアーの造成などにより、観光客が本市への訪問目的を持つことで市内の回遊性と最大時間の拡大やリピート性を高めてまいりたいと考えております。
 そのため、国の地方創生推進交付金により、平成28年度から5カ年計画で取り組んでいる広域観光ブランディング事業の中で、今年度は本市の魅力を事前に情報発信し、観光客みずからが周遊計画を立てたり団体や事業者らが行う体験型事業や周遊ツアーの予約を可能とするウエブページを制作したいと考えております。
 ページでは、旧近江八幡市域から西の湖を挟んで安土町域まで結ぶルートなど、効率的で魅力的な市内周遊ルートの提案を行いたいと考えております。
 また、駐車場や公共交通案内の機能を持つアプリを作成し、効率的な自動車の誘導や自動車以外の交通手段の案内を行うことにより、課題である交通渋滞が緩和され、観光客がゆっくりと観光を楽しみ、観光施設や店舗等への立ち寄りが増加するものと考えております。
 さらに、近江八幡市域と安土地域の一体化の方策として、シャトルバスの運行を検討したいと考えておりますが、利用者の利便性や各施設のご意見等も拝聴し、採算性などより有効な手段の構築に向け取り組んでまいりたいと考えております。
 先人のご努力により築き上げられた本市の観光の魅力を損なわず、さらに京都のような観光と暮らしの調和が図られた観光都市を目指して、種々の課題に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解と一層の支援、ご協力をよろしくお願いを申し上げます。
 残余のご質問につきましては、各担当部より答えさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 北川議員の市民バスについてのご質問にお答えいたします。
 市民バスは、路線バスなどが通っていない交通空白地域を解消するとともに、高齢者などの交通弱者の交通手段を確保することを目的として導入しており、平成29年度は12万393人の方にご利用をいただいております。利用者数は毎年増加しており、市民の方にとってはなくてはならない交通手段となっていると認識をしております。
 コース設定は、鉄道の駅やバス停などが近くにない交通空白地域を優先して、要望の多かった医療センター、市役所、近江八幡駅を全てのコースが運行する設定となっております。コース内には、各自治会からのご要望等により集落内にバス停を設置し、コミュニティセンター、小学校、子どもセンター等公共施設も必要に応じバス停を設置しております。
 駅南方面では、平成27年6月1日の改正時に、8番駅南循環コースにおいて近江八幡駅南口にバス停を設置し、また平成29年6月1日の改正時には6番桐原篠原コースにおいて篠原駅南口と健康ふれあい公園に新たにバス停を設置いたしました。
 コースの変更や時刻の改正は、隔年程度で行っており、来年度に改正を行う予定をしております。
 改正には、ふだんの利用者のお声、ご要望を参考にするとともに、各学区の連合自治会でご要望を取りまとめていただく予定をしており、いただきましたご意見、ご要望を精査いたしまして、安全面を考慮した上で利用者の方にとって利便性が向上するよう努めてまいりたいと考えております。
 駅南方面におけるコース設定につきましても、利用者及び自治会などのご意見、ご要望をもとに検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
 また、土曜、日曜、祝祭日の運行につきましては、現在、市民バスは平日運行のみで土日、祝祭日は運行しておりません。利用者の方からも運行希望は聞いておりますが、以前3カ月の実験運行をいたしました結果、総合医療センター、市役所などふだん利用者が多いところが休みということもありまして、通常の利用者数の半分程度という結果でございました。
 また、現在のバス業界を取り巻く環境は非常に厳しく、過去のバス事故などにより運転手の労働時間などのバスにかかわる規制が厳しくなっており、運転手の人材不足が問題となっております。市民バスの運行管理をお願いしております近江鉄道株式会社においても同じような状況でございまして、平日に市民バスの運行をする運転手の確保にもご苦労いただいているという状況とのことでございます。人材確保の面でも課題がございます。
 こうしたことから、土日運行につきましては、市民のニーズや費用対効果、社会情勢などを考慮しながら、今後の課題として検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
             〔福祉保険部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) 北川議員の安土健康づくりセンター悠々元気園の跡地利用についてのご質問にお答えをいたします。
 安土健康づくりセンター悠々元気園の跡地を活用しての障害者福祉施設整備につきましては、昨年4月より、障害者の重度化、高齢化や親亡き後を見据えた居住支援と相談支援、体験の機会や場、緊急時の受け入れ対応、地域の体制づくりなどの機能を備えた地域生活支援拠点整備の実現に向けて具体的に進めさせていただいたものでございます。
 市といたしましては、当該公共施設の利活用を進めるため、法人の公募や選定委員会の手続を経て、昨年8月に、社会福祉法人三穂の園を整備運営法人として決定をさせていただきました。
 その決定に基づき、当該法人において、県に対する事業申請の手続を開始され、今日まで県との協議等を進めておられます。
 また、法人が、国、県の施設整備費補助金制度を活用されることから、公共施設を活用いただく市といたしましても、国及び滋賀県に対し法人が計画どおり進めていかれることをお伝えしております。
 今後につきましては、滋賀県より法人に対し、整備費補助金の交付内示の通知があり次第、施設の整備工事等に着手され、来年4月の解消を目指していかれることになり、その経過の中で、市といたしましても必要な事務調整等もさせていただきたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 皆さんこんにちは。
 北川議員の桐原東認定こども園の進捗についてのご質問にお答えいたします。
 桐原東認定こども園の進捗状況につきましては、3月議会で説明させていただいたとおり、予定地の決定が難航しており、現在も整備予定地が決定していない状況にあります。
 今後のスケジュールを考えますと、平成31年4月開園は極めて困難な状況となったため、やむなく開園を平成32年4月に延期する方向といたしました。
 現時点におきましても、地元自治会は決して反対をされておられるわけではなく、こども園の必要性や子育て施策の充実は大切なことであるという認識をしていただいておりますので、地元と丁寧な協議を心がけ、民設民営での開設ではありますが、事業者との間に行政として汗がかけるところは地域の宝である子どもたちの未来のために努力してまいりまして、整備予定地の調整を行ってまいります。
 整備予定地が決まりましたら、開設法人が、今年度は土地収用法に基づく事業認定、農振農用地からの除外手続を行い、平成31年度に用地取得及び造成工事、施設整備へと進めていただけるものと考えております。
 市といたしましては、事業が円滑に進むよう、開設法人と十分な連携を図るとともに、関係機関、関係各課との調整を行い、平成32年4月の開園に向けて鋭意取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 また、桐原東認定こども園の開園延期に伴いまして、桐原幼稚園の保護者の皆様には、次年度のお子さんの支援についての説明会を7月に開催する予定でございます。桐原幼稚園の保護者の皆様、地域の皆様には多大なご迷惑をおかけすることになり大変申しわけございませんが、重ねてご理解、ご協力をお願いいたします。
 なお、桐原小学校区の認定こども園は予定どおり平成31年4月開園予定でございます。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 北川議員ご質問の健康ふれあい公園屋根つき多目的広場整備に伴う補正予算にお答え申し上げます。
 健康ふれあい公園の整備につきましては、第1期工事としてプール棟を整備し、昨年6月よりオープンしているところであります。ご質問の屋根つき多目的広場整備に係る補正予算につきましては、その整備工事及び施工管理委託の費用となります。
 屋根つき多目的広場はゲートボールコートで6面、テニスコートで3面、フットサルコートで2面がとれる広さを有する砂入り人工芝の多目的広場であります。整備費用については、屋根つき多目的広場のほか屋根つきの渡り廊下や80台分の駐輪場、雨水貯留槽つきの用具庫や外構工事に必要な費用であり、来年の夏の完成を目指しております。
 次に、サッカー場整備など、今後の整備予定についてでありますが、健康ふれあい公園の整備については国の社会資本整備総合交付金を財源としておりますので、国からの交付金の交付状況にもよりますが、平成31年度、32年度に第3期工事で計画している児童遊戯場、クラブハウス及び第1駐車場の整備、平成32年度、33年度にサッカー場とグラウンドゴルフ場の整備を予定しているところでございます。
 次に、アクセス道路の整備につきましては、こちらも国の社会資本整備総合交付金を財源で整備をしているところでございます。これまで道路用地の買収など公園整備と並行して進めてまいりましたが、交付金の交付状況が大変厳しい状況の中、国から公園本体整備を優先するように指導を受けており、限られた財源で公園と道路を並行して整備することに大変苦慮している状況にあります。
 公園の利用者や周辺住民の皆様の利便性と安全性を確保するため、アクセス道路の整備は不可欠であると考えているところであり、引き続き早期整備のための財源確保に向け取り組んでまいりますので、議員のお力添えを賜りますようお願い申し上げるものでございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
             〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治 君) 北川議員の市道黒橋八木線西向き先線の整備についてのご質問にお答えいたします。
 当事業は、増加する一般交通量に耐え得る舗装の構築と安全で安心して農作業ができる場所の確保など、農道機能保全のために農林水産省の補助金を活用して農道整備を実施するものでございます。
 現在は、国及び県の補助金を活用して、境界確定などの用地測量と並行して、農道の構造について滋賀県公安委員会と協議を行っているところでございます。今後、建物の補償算定や用地測量調査が完了すれば、用地交渉の準備を進め、用地買収に入っていきたいと考えております。
 この農道整備事業は、近江八幡西部土地改良区並びに地域住民の皆様のご協力が不可欠であります。本市としましても、一日も早い農道整備の完了に向けて取り組んでまいりますので、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
 次に、中小零細企業対策についてお答えいたします。
 廃業率に関しては、市町村ごとの統計を実施していないため、数値として把握をしておりませんが、商工会議所、商工会の会員の入脱会数から見ると、過去5年間で329件の脱会があり、そのうち廃業や高齢などを理由とした脱会が163件ありました。
 また、表面化はしていないものの後継者がいない事業所は近年増加をしており、今後廃業を食いとめスムーズな事業承継を実施するための支援が本市においても重要な課題の一つとなります。
 事業継承に対する対策に関しましては、県域あるいは本市においても、事業承継に関するセミナーが支援機関や金融機関の主催で実施されています。また、市においても中小企業の投資を促進し、労働生産性を向上させるために、生産性向上特別措置法に基づく導入促進基本計画の策定を進めております。
 さらに、税制改正や補助金メニューの充実など、国においても事業承継に対する問題意識とそれに対する支援体制は整えつつあります。しかしながら、事業承継の対策として最も有効と考えるのは会社の規模や業種、業態に合わせた個社に対する支援であり、本市としては、商工会議所、商工会など支援機関や金融機関との連携による啓発や個別の案件に対する支援をより強化していきたいと考えております。
 また、産業振興や地場産業育成に関しては、先ほど述べました事業承継に加えて創業支援など、幅広い支援が想定でき、行政としてどの対象に対してどのような形でかかわることで、産業振興の推進に寄与できるのかの検討が必要と考えており、支援機関との協議や事業者からのヒアリングによってニーズを把握し、それに応える形の支援を行ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 姓農水道事業所長。
             〔水道事業所長 姓農彰宏君 登壇〕
◎水道事業所長(姓農彰宏 君) 北川議員ご質問の近江八幡市水道事業における耐震化対策についてお答えをいたします。
 1点目の耐震化率につきましては、議員のご質問のとおり、去る6月21日の京都新聞にて本市の耐震化率が3.3%と報道をされました。この率は、市域の基幹管路である導水管、送水管、配水本管である口径350ミリ以上、旧安土町は口径250ミリ以上での耐震化率であります。
 本市の基幹管路の耐震化率が低いのは、水道施設耐震工法指針に基づき、耐震管でないK形継手を算入すれば35.5%になりますが、近年発生する地震に的確に対応するため耐震継手を有する管路延長のみを算入したことにより、平成28年度より著しく低下した結果であります。
 この基幹管路である導水管、送水管、配水本管に配水支管を含めますと、市域の管路延長553.4キロメートルに対し耐震化された管路延長は72.2キロメートルであり、耐震化率は13%となります。
 2点目の今後の耐震化計画につきましては、近江八幡市水道事業アセットマネジメント計画の中で策定する管路更新計画に基づき、順次耐震化を進めてまいりたいと考えております。
 また、3点目の複数方向から配水するループ化のご質問につきましては、配水支管では地形などの条件により一部ループ化ができていない箇所もございますが、配水本管では旧近江八幡地域はループ化し、旧安土町域は上出配水池からの片送り配管になっております。したがいまして、ループ化率は給水人口割合で85.3%となります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 宮下総合医療センター事業管理者。
             〔総合医療センター事業管理者 宮下浩明君 登壇〕
◎総合医療センター事業管理者(宮下浩明 君) 北川議員の平成29年度の病院事業会計の決算見込みと現在の経営状況についてのご質問にお答えします。
 現時点での決算見込みを申し上げますと、総収益で130億4,000万円余り、総費用で128億6,000万円余りとなり、差し引き1億8,000万円余りの当年度純利益となる見込みでございます。平成28年度が2,700万円余りの純損失でございましたので、約2億円の改善が見られたところです。
 また、今年度に入りまして、いずれも昨年度比で見ますと、4月の入院収益で11.7%の減少、外来収益で6.1%の増加、5月の入院収益で5.4%の増加、外来収益で11.7%の増加となり、4月の入院収益が昨年同月に比べ落ち込みましたが、その他は昨年度を上回る増収となり、押し並べて申しますと今のところ昨年度並みに推移していると思われます。
 なお、6月分につきましては、まだ収益データが出ておりませんが、患者数の動向を見る限り、昨年度並みの収益確保ができるものと見込んでおります。
 なお、昨年度決算の詳しい内容や分析につきましては、決算議会となります次回9月の9月議会におきまして改めて決算書を提出させていただき説明をさせていただきますので、ご了承をお願いいたします。
 以上、回答とさせていただきます。
○議長(園田新一 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆12番(北川誠次 君) ありがとうございました。
 今回多方面にわたりまして質問をさせていただきました。代表質問にしては細か過ぎるのではと批判を受けているのは承知しております。
 市長は就任と同時に新庁舎建設の工事中断、民意と言って解約をされました。創政会といたしましては、庁舎以外でも今日まで継続して実施してきた施策、事業も同じなのか、路線変更をされるのかの考えをお聞きしたかったものであります。
 市長にすれば少数意見だと思いますが、市民の皆様の中にもどのようになるのか見守っておられる方がございます。回答を聞かせていただきまして、おおむね庁舎以外は今日までと同じように、大きな路線変更はなく継続して取り組んでいただけるということでございますので安心をいたしました。どの事業も市民の皆様が待ち望んでおられるものでありますので、よろしくお願いをいたします。
 それでは、個別に質問順に再問なり要望をさせていただきますが、この後、同志から関連質問をさせていただくものにつきましては省かせていただきます。
 1番目の所信なり2番目の市民主役のまちづくりにつきましては、手段、手法は違っても近江八幡市を住みよい町にしていくことの目的は同じであります。創政会としましては、市長が実施されます施策に対しましては、今後、是は是非は非で議論を重ねながら進めていきたいと考えております。
 次の3番目、竹町都市公園整備事業は、今後計画されている議会の請願案件であるサッカー場等は国費の採択がないと財政的には苦しいと考えますが、国への要望活動を活発にする中、一日も早く予定どおり進捗しますよう尽力をお願いいたします。
 また、議案第61号近江八幡市子ども医療費助成条例でございますが、所得制限を無制限の緩和、財政的な観点からは償還払いが、実質窓口無料化にはまだまだ議論が必要ではないかと考えます。この後予定されております予算の常任委員会なり、また教育厚生常任委員会で十分に議論をしていただければと考えております。
 次に、4番目として、市庁舎整備に関連しての人権についてでございますが、第三者委員会が立ち上げられました。初会合が始まっているのかもわかりませんけれども、第三者委員会が検証という名のもと、くれぐれも犯人捜しにはならないようお願いをしておきます。
 次に5番目ですが、元気園の跡地活用でございますが、計画どおりに進めるという回答であります。私にも身近に対象者がおります。いつも聞かされるのは、親がいる間は面倒見てやれるが、年の順番で先に死ぬと、その後はどうしようかといつも心配をされております。予定どおり事業推進し、早く安心の確保を与えてあげたいと思っておりますので、これもよろしくお願いしたいと思います。
 次に、6番目のふるさと納税でございますが、寄附者は近江八幡市のまちづくりに少しでも役立ててほしいという願いの中、寄附をいただいたものだと思っております。したがって、この貴重な財源は使ってこそ生きるもの、そのことが寄附者への恩返しと考えますので、よろしく配慮をお願いいたします。
 次に、7番目の河川でございますが、近江八幡市は地形的に下流に位置することから多くの一級河川が流れております。その上、上流部の水も全て受け入れております。特に、日野川は典型的な天井川で、一たび氾濫すれば、氾濫箇所にもよりますが多くの市民の皆様に被害を及ぼすと言われております。過去には命を奪ったことも歴史として残っております。
 現在の計画どおりでは、近江八幡市の最上流部の新巻町までの工事完了はこれから50年以上かかるのではと私は思っております。先のことは言いませんけれども、日野川、蛇砂川の沿川住民の皆様方は一日も早く安心・安全を願っておられますので、この事業も、国、県に頼らなければならない事業でございますが、事業推進に尽力してくださいますことをよろしくお願いいたします。
 次に、8番目の道路行政でございますが、1点だけ再問をさせていただきます。
 国道477号の中、安養寺町地先の交差点についてでございますが、この交差点は篠原駅の周辺整備事業の一環として県道入町安養寺線のバイパス道路が完成し、改修が行われたところでございます。道路完成は地元民にとりましてはまことに喜ばしいことでございますが、国道477号との交差部分、国道、旧県道、新しく完成したバイパス、安養寺町に入る生活道路2本と計5本の道路が複雑に交差し絡んでおります。
 公安委員会と協議されでき上がったものですが、非常に使い勝手が悪いとしか言いようがありません。歩行者にとってもドライバーにとっても走行するのに戸惑っておられます。特に、旧県道は一方通行にはなっておりませんが、ポールの規制で進入ができるような状態にはなっておりません。一度現地を見ていただきまして、再度改修に手がけていただきたいと考えますが、お伺いをいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 北川議員の再問にお答えを申し上げます。
 国道477号に係る安養寺地先の変則交差点についてでございます。
 この道路につきましては、滋賀県南部土木事務所所管の新設バイパス道路として整備されたものでございます。議員ご指摘のとおり、この道路整備に当たりましては、県南部土木事務所が地元並びに県公安委員会と協議を経て工事が完了したものでございます。
 また、滋賀県では地元要望等を受け、今日まで道路の安全確保のために路面標示なども実施をいただいているところでございます。
 また、先ほど議員申されましたように地元要望でもございます信号の設置についてではございますが、県公安委員会との協議の結果、設置は難しい旨の回答となっているところでもございます。
 しかし、今議員申されましたように、地域では複雑に交差している交差点であり、生活道路として危険である旨のご指摘でもございます。先ほど申し上げましたとおり、道路整備の経過もございますが、地域住民の安全のためにも県への要望等を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願い申し上げたい。
 また、議員におかれましても、地域住民の声を直接県当局へお伝えいただくなどの側面からのお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆12番(北川誠次 君) ありがとうございました。よろしくお願いをいたします。
 引き続きまして、今再問させていただいた道路整備でございますが、道路は市民生活、産業の活性化、観光行政、防災等々、多方面にわたっての役割を担っていますが、当市は整備がおくれていると言われております。質問をしていない道路もまだたくさんほかにはあるわけでございますが、未改修の道路が多く見受けられます。
 汚名返上のためにも、集中的に今計画されている事業の推進になお一層のご尽力をよろしくお願いを申し上げます。
 次に、9番目になりますが、桐原学区における認定こども園でございますが、開園がまだおくれるとの回答でございますが、市民の皆様方が待ちわびておられるものでございますので、早急に対応をよろしくお願い申し上げます。
 次に、大きく10番目の安土町一体整備についてでございますが、この項目は創政会の同志、岡田議員から関連質問がございますので、その中でよりよい回答をよろしくお願いいたします。
 次に、11番目の八幡学区の防災対策についてでございますが、地元と協議に入り、回答では新しい場所等について検討をされているようでございますので、地元の皆さんの意見を尊重しながらよい方向での解決をよろしくお願い申し上げます。
 次に、12番目になりますが、農業問題でございます。農家が生き残れる環境づくりに当市の主要な産業であるとの認識で市としてできるだけの手助けをまたよろしくお願いいたします。
 次に、13番目の中小零細対策につきましては片岡議員が、14番目の観光行政には岡田議員が、15番目の市民バスについては岡山議員が、それぞれ同志の皆さんが関連質問されますので、またよりよい回答をお願いいたします。
 次に16番目、医療センターでございますが、29年度決算ではいい数字が出そうであるとの回答でございます。市民の命を守るために引き続きの健全経営、運営にご尽力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
 次に17番目、水道事業における地震対策でございますが、災害はいつ起こるかもわかりません。有事に備えての万全の対策を、精力的な取り組みをお願いいたします。
 最後に、今質問はしておりませんけれども、新庁舎の問題でございますが、市長が考えておられる新庁舎の構想、青写真もまだ提示がいただけておりません。また、この質問につきましてはさきの質問者もありましたが、庁舎は近江八幡市のシンボルであります。まちづくりの拠点、防災の拠点でもあります。また、8万2,000人余りの市民が生きていく上での個人情報を管理する建物でもあります。さらには、50年以上使用していくものでもあります。今日までの計画を民意で解約されましたが、新しい計画は、老婆心ではございますが、悔いを残さない的確な判断をされますようよろしくお願い申し上げまして、多方面にわたりましたが創政会の代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で北川誠次君の質問を終わります。
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