録画中継

平成30年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月11日(火) 個人質問
井上 さゆり 議員
(1)保育園待機児童と老蘇こども園の充実について
(2)旧元気園の問題について
(3)冬の除雪体制について
(4)安土地域の面整備地域・合併浄化槽の対応について
(5)受動喫煙対策・健康増進法について
◆22番(井上佐由利 君) 皆さんおはようございます。日本共産党の井上佐由利です。
 本日、議長、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、私、一括で質問をさせていただきたいと思っておりますので、ご答弁よろしくお願いしたいと思います。
 まず最初に、保育園の待機児童と老蘇こども園の充実についてであります。
 市長は、近江八幡市に憧れを持ってほしい旨をテレビで語っておられました。人口減少が具体的になる中、近江八幡市に若い世代が子育てなら近江八幡市と言ってもらえるようにすることは、市民の思いにつながるものだと考えます。目の前の待機児童の解消、将来ビジョンを見据えての子育て支援政策の2つの意味で、待機児童の解消は喫緊の課題と考えております。待機児童をどう解消するのか、マクロ視点での対応が必要です。そのためには、公立部門での増設、認可保育園の増設、通年預かり保育の拡充などで具体的にどうするのかが問われていると考えています。
 9月議会では、本市の待機児童はお答えになられませんでしたけれども、12月議会では10月1日付の国の求めております本市の待機児童についてお答えください。
 その上で、今後の待機児童解消について、新年度、桐原校区と岡山学区に民間のこども園が設置でき、長時部170人で解消できると9月時点で答弁してこられましたけれども、そのような対応でも解消につながらないと、このように考えております。
 現に、ことしの入園募集でも、市みずからが待機児童が非常に多いためと募集要項に記載されていることですから、今後の見通しについて、待機児童解消のための受け皿はどのようにふやしていくのか、お答えください。
 6月、9月議会でも質問した老蘇こども園の乳児枠の増設について、先日の市長との政策懇談会では検討しているとの話がありましたけれども、その検討や計画についてお答えください。
 また、通年の預かり保育を実施しておりましたけれども、現在の利用人数は何人でしょうか。来年からの廃止はやめるべきだと考えております。存続の考えについてもお答えいただきたいと思います。
 次に、旧元気園の問題についてであります。
 旧元気園について、議会開会日の11月29日、議会全員協議会にて市長より一定の報告がありました。事態解明を進めてもらったことは高く評価したいと思います。
 全員協議会でリストをいただいたので、情報公開を11月29日に行いまして、現在もその文書を待っております。
 全員協議会の市長報告は、公募以前の平成26年12月の時点で、三穂の園住倉学園との協議がされていたことが明らかにされ、三穂の園との市との協議があったことは事実として、元市長、安土自治区長を含めて市として対応を決定してきたことを認めた内容でありました。
 改めて、全員協議会に報告された内容について、そして平成28年7月22日の県にありました文書につきましても市民の皆さんに説明を願いたいと思います。
 来春4月開所の住倉元気園開設について、B型作業所を開設するに当たりまして、いまだどのような仕事内容かわからない、養護学校高等部の保護者説明会では、障害を持つ方が作業所で働くということについて、三穂の園の説明では、仕事は支援員が行って、障害者の方は補助的な役割であるとの事業者側の発言であったということを聞いております。障害者の方が主体的に働くということをどのように考えておられるのか、違和感を覚えたとの保護者のお話も聞きました。養護学校高等部からもそのような声も聞いてまいりました。ついては、来年4月から開所されますが、地域の障害者の思いに寄り添える事業者運営を行っていただけるのか、市としても具体的な話を聞いておられますか。
 また、障害を持つ方が作業所で働くという意味について、市はどのように認識されておられますでしょうか。6月議会では、今後市内事業者と住倉元気園の橋渡しをすると言っておられましたので、具体的な橋渡しについてどのように考えておられるのか、お答えください。
 次に、冬の除雪体制についてであります。
 ことしの冬はどのような気候になるかわからないですけれども、昨年の冬はとてつもなく大雪でした。特に安土地域の道路は大変な状況でした。安土地域の市道の除雪についての対策はどのように行われますでしょうか。特に通学道路はどのような対策になるでしょうか、雪が降る前にお聞きしておきたいと思います。
 続いて、安土地域の面整備地域、合併浄化槽の対応についてであります。
 安土地域の合併浄化槽面整備地域4地区に対しまして、旧安土町の時代の覚書が交わされ、その後市町が合併いたしました。その後、覚書は市に移り、4地区の管理組合と話し合いが行われ、今に至っております。その内容と覚書は厳守していくことになると考えますけれども、現時点の考えをお答えいただきたいと思います。
 最後に、受動喫煙対策、健康増進法についてであります。
 受動喫煙対策を強化するとして、ことし8月に健康増進法の改正が行われました。受動喫煙は、他人のたばこの煙を吸うだけで同じ病気のリスクがあると言われております。たばこのニコチン、タール、一酸化炭素、3大有害物質は、発がん性物質も含まれ、受動喫煙による日本人のリスクは1.3倍になることが科学的にも証明をされております。受動喫煙対策の点から、健康増進法の改正点についてお答えを願いたいと思います。
 以上で初問の質問を終わります。よろしくお願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 皆さんおはようございます。
 井上佐由利議員のご質問のうち、旧安土健康づくりセンターの問題についてお答え申し上げます。
 昨日の西津議員のご質問にもお答えしましたけれども、旧安土健康づくりセンターの跡地利用の疑惑について、私みずから総合支所や関係部署へ出向き、調査を行うとともに、関係職員からも聞き取り調査を行い、そのものから読み取れる内容を公表できる概要についてまとめ、先月の11月29日の議会開会日に議員の皆様へ報告後、記者発表をさせていただいたところでございます。
 みずからの調査した結論といたしましては、違法性は読み取れなかったとしたものでございます。特に当該事業主体となる法人名が事前の県協議等で示されていたとする件について、一連の事務調整の経緯から読み取れることは、国、県との補助金確保に向けた協議をする際には、事業の実現可能な実施主体の見込みがないと協議調整が進まないことが通例であることから、事業主体のめどを一定つけることは行政上の通常の手続の範囲内であったと考えられるところでございます。
 次に、本市と事業主体とのつながりについてでございますけれども、平成27年4月14日の協議内容から、本市から事業主体が運営する倉敷市の施設に入居者があるつながりから、支援をお願いしたことが推測されております。
 また、当該事案に係る関係部署と少なくとも平成26年12月には事業主体との協議記録があり、以降、協議が断続的に進められ、都度、市長に、また区長に報告や協議がなされていたものと考えられるところでございます。
 結論といたしまして、一連の保存文書からは、当該法人を唯一の事業主体として決定するために、特別な対応、配慮した経緯は見当たりません。また、事業主体の決定に際しましては、適正に公募手続がなされていたことを確認させていただきました。今現在、行政の権限の中で私自身ができる限りのことはさせていただいたと考えております。
 次に、県障害福祉課に提出されました旧健康づくりセンターの利用に関する本市の方針を示す資料についてでございますけれども、関係職員からの聞き取りを踏まえますと、平成28年7月22日に国からの助言及び市長指示に基づいて、県庁障害福祉課に当時の総合政策部長、住民福祉課長及び障がい福祉課長が協議のため出張した際に提示した文書ということになりますが、旧安土健康づくりセンターの活用方法について、市の要望を口頭で説明を行った際、県に対し、より具体性のある説明とするため、当時の総合政策部長が私見を含めた個人的な資料を提示し、説明を行ったとのことでございます。その後、資料は公文書でないため回収すべきところ、県に預けたままの状態になっていたものが県の情報公開手続によって公になったところのものということでございます。
 このことは、さきにも申しましたとおり、国、県との補助金確保に向けた協議をする際には、事業の実現可能な実施主体の見込みがないと協議調整が進まないことを受け、一つの実現可能性のある事業所を明示したものということでございますけれども、中に部分的に不適切な表現があったことは事実でございます。さきの議会において、所管部長がおわびを申し上げたところでございます。
 以上でございます。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 井上議員お尋ねの安土地域の面整備地域合併浄化槽の対応についてのご質問にお答えいたします。
 旧安土町時代に交わされた覚書につきましては、新市におきましても引き継がれるものとして、平成27年に新たな覚書の締結を行い、合併処理浄化槽施設の設置と適正な維持管理に協力し合うことで合意をしております。
 覚書の履行につきましては、安土4地区の組合員の皆様と協議しながら対応してまいります。
 以上でございます。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
             〔福祉保険部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) 井上議員の旧元気園の問題についてのご質問のうち、運営に関するご質問にお答えをいたします。
 住倉安土元気園で実施いただきます生活介護や就労継続支援B型については、障害者総合支援法に基づく支援を受けながら、利用者の障害の内容やその程度、状態に応じた専門的なサポートを受けながら働くことができる場であり、仕事の内容についても、利用者の個々の能力に応じた仕事を確保していただくことになります。
 このようなことから、市といたしましても、これらの作業所は就労の機会となっており、障害のある方にとっての自立や社会参加のため大変重要であると認識しております。
 また、去る10月18日に開催した近江八幡市障がい児者地域自立支援協議会において、三穂の園の担当者から利用者の能力に応じた作業内容を確保していくとの説明もされ、法人の責任者が11月下旬から本市に滞在されていることから、現在、来年4月の開所に向けたさまざまな事務調整等の準備を行っておられる中で、企業の下請や農作業等々の利用者がされる仕事の確保に向けても取り組んでおられる状況です。
 市といたしましても、情報提供や情報共有、連携を図りながら、開所に向けた支援を行っていきたいと考えております。
 今後も市内事業者と住倉安土元気園がともに地域の障害者を支える支援機関として手を取り合っていけるよう、障がい児者地域自立支援協議会や日中事業所等連絡会等において、情報共有や連携を深め、本市の障害福祉施策の充実に向けた取り組みを進めていきたいと考えております。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 皆さんおはようございます。
 井上議員の保育園待機児童と老蘇こども園の充実についてのご質問にお答えをいたします。
 まず、10月1日現在の保育所、認定こども園長時部、小規模保育事業所及び家庭的保育事業所の待機児童数につきましては、129名が待機児童数となっており、前年同期との対比では9名の増加となっております。
 なお、増加理由はさまざまな要因があろうかと考えますが、特に今回影響が考えられるものとして、ゼロ歳児の入所申込者が増加したため、また保育士の離職などによりまして受け入れができなかったことが要因と考えております。
 また、今後の見通しにつきましては、来年度におきまして桐原学区にきりはら遊こども園が開園し、1年間おくれることになりましたが、再来年に岡山学区と桐原東小学校区にそれぞれ認定こども園が開園する計画となっており、これらの3園の認定こども園の整備については、現行の子ども・子育て支援事業計画において確保策として位置づけられていることから、おくれている2園分については、まずは織り込み済みの必要量として確実に整備を完遂したいと考えております。
 加えて、小規模保育事業、家庭的保育事業の卒園による3歳児定員枠の拡大が急務であったため、平成29年度より市立老蘇幼稚園を3歳から5歳児までの長時部60名、短時部45名定員の市立老蘇こども園に移行しましたが、これまでご指摘をいただいておりますとおり、老蘇こども園には調理室がなく、自園調理はできないため、給食については学校給食センター配送方式といたしました。しかし、土曜日及び長期休業中も長時部は開所となるため、当該日及び期間については自園調理の武佐こども園から配送していることから、諸課題の解決を図る必要があります。
 そのほかにも、現在民設民営の認定こども園2園の整備がおくれた状況にあること、来年10月から保育料の無償化に伴い新たな保育ニーズが生じることが想定されること、こども園に対する地元保護者のニーズ以外に現在のこども園は市域の西部に偏っていることから、彦根方面に仕事場がある保護者にとっては、通勤途上、送迎の利便性がある東部方面での拠点を今後求められるものと推測されます。
 そこで、老蘇こども園については、現状では園庭に十分な広さがあり、調理室及び保育室などを新たに建設しても面積要件に問題は生じないことから、ゼロ歳から2歳児の受け入れに必要な整備を行い、2年後に受け皿をふやす方向で検討を開始したところでございます。
 また、現在、次期子ども・子育て支援事業計画の策定に当たり、就学前のお子さんがおられる全世帯対象にアンケート調査を実施しており、その調査結果から保育のニーズ量を分析し、加えて大規模マンションの建設や宅地開発などによる子どもの人口推計量を分析し、子ども・子育て会議の中でしっかりと議論を深め、必要な量と確保方策、そして保育の質の確保に向けてしっかりと計画に位置づけ、進捗管理を図り、整備促進に邁進してまいりたいと考えております。
 次に、通年の預かり保育の現在の利用人数につきましては、馬淵幼稚園で17名、老蘇こども園短時部で8名となっております。本市の通年の預かり保育は、就労支援型ではなく子育て支援型であり、大半の保育時間延長ニーズは保護者の就労によるものであることから、子育て支援型での預かり保育は施策として合致しないため廃止し、就労支援としてはこども園長時部の整備などの本質的な施策の実施において課題解決を図るべきものと考えておりますので、ご理解をよろしくお願い申し上げます。
 次に、受動喫煙対策、健康増進法の改正点についてのご質問にお答えをいたします。
 平成30年8月に健康増進法の改正が行われ、受動喫煙対策が強化されました。健康増進法の改正趣旨は、第1に、望まない受動喫煙をなくす。第2に、受動喫煙による健康影響が大きい子どもや患者などに特に配慮する。第3に、施設の累計や場所ごとに対策を実施する措置の強化が示されております。中でも学校や病院、児童福祉施設、行政機関、旅客運送事業、自動車、飛行機内は、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置がとられた場合を除き、原則敷地内は全面禁煙と定められました。また、喫煙禁止場所での喫煙や喫煙室内へ20歳未満の者を立ち入らせたりした場合、義務違反となり、違反者には指導や勧告、罰則の適用がされることとなりました。
 本改正は、多数の者が利用する施設の受動喫煙についての措置を示されたものであり、屋外についての規定は定められておりません。
 なお、法改正の全面施行は、2020年4月1日となっております。
 受動喫煙の体への影響は、厚生労働省の喫煙と健康影響に関する検討会報告書によると、受動喫煙を受けている人が受けてない人に比べ病気になるリスクは、肺がん1.3倍、脳卒中1.3倍、心筋梗塞などの虚血性心疾患1.2倍、さらに乳幼児突然死症候群は4.7倍であり、体への悪影響は明らかな状況でございます。
 本改正を受けて、さらに受動喫煙防止の啓発や受動喫煙防止の環境整備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 皆さんおはようございます。
 井上議員ご質問の冬の除雪体制についてお答え申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、平成29年1月の大雪時には、主要幹線道路の多くの箇所で積雪による交通渋滞が発生したことは周知のところでございます。
 市では、この経験を踏まえ、平成29年度に機械による除雪路線の追加を行うなど、雪寒対策計画を見直し、本年1月の積雪時には安土地域の市道10路線について機械による除雪を行い、道路の交通確保に努めてまいりました。
 今年度の雪寒対策計画につきましては、関係各課からの意見を反映し、平成30年度近江八幡市雪寒対策計画を策定いたしたところでございます。この雪寒対策計画では、国道や県道へのアクセスとなる幹線市道、特に積雪量の多い市道を機械による除雪路線として、全25路線を位置づけています。そのうち安土地域の積雪量の多い11路線を機械による除雪路線として位置づけているところでございます。
 なお、平成30年度には市道八袋線を追加しているところでございます。
 次に、安土地域の県道につきましては、道路管理者でございます県に対し、除雪対策路線の要望を行い、現東近江土木事務所において主要県道6路線を機械による除雪路線として位置づけていただいておりますので、県との協力体制の中で安土地域の降雪期における道路の交通確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。
 以上であります。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小林教育部長。
             〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代 君) 井上議員ご質問の通学路の除雪体制についてお答えします。
 市内に積雪が予測される場合、教育委員会におきましては、降雪、積雪の様子や防災気象情報の発表状況を確認するなど、必要な情報の収集に努めるとともに、子どもたちの安全な通学が可能かを検討します。状況により始業時刻の遅延や終業時刻の繰り上げ、臨時休業等の措置について判断をします。各校においては、通学時間帯の安全確保のため、教職員が校地内や周辺の道路を中心に通学路の除雪作業を行います。必要に応じてPTAや地域の皆様に自宅周辺や通学路における除雪の協力をお願いすることもあります。このことについては、先日12月4日に開催しました校長会で、各校からPTAや自治会等に協力をお願いすることについて確認をしたところです。
 先ほど都市整備部によって示されたような行政制度を活用した除雪対策に加え、自助と共助の精神のもと、学校、PTA、地域の協力体制を充実させていくことが重要であると考えます。今後とも皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) それでは、再問に入りたいと思います。
 旧元気園の跡地の利用についての再質問を行いたいと思います。
 市長から答弁いただきました。結論的には違法性は読み取れなかったということをおっしゃったんですけれども、ちょっとお聞きするんですが、今回の件につきまして違法性はないけれども、先ほど答弁にありました平成26年12月には三穂の園との協議記録があったと。断続的に協議が進められていたという先ほどの答弁でございますが、全員協議会でも市長おっしゃっておったんですが、このことについては市長案件あるいは市長指示に基づいて課題解決のために行われたと、このようにもおっしゃっておられまして、ということは具体的には例えば市内法人のスキル等がないという内容のことだとか、あるいは三穂の園を誘致をするということとか、誘致をしていこうということが書いてあったりとか、あるいは土地を無償貸与するとか、建物も無償譲渡するとか、こういうこと全ては前市長の指示であったとか、そういうふうに理解していいのかどうか、この点についてお聞きをしたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 再問にお答えいたします。
 直接的な指示があったかどうかは別といたしまして、協議としての記録に残っておりますので、当然承知をしておられたものと理解しております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 私もまだ情報公開の資料をもらっていないので、また出た段階でも読み解いていきたいなあというふうに思っております。
 続いて、平成28年7月22日の協議資料について、先ほど答弁の中で、前総合政策部長という答弁でしたけれども、これは間違いございませんか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 聞き取り調査の結果、間違いはございません。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) そこで、先ほど市長の答弁では、この28年の県にありました7月22日の文書につきましては個人の文書と、このように答弁いただきました。私は苦しい言いわけをされているんじゃないかなというふうに思っておりまして、もう個人の文書というのはそれは通用しないというふうに思っています。個人の文書で県の協議に出かけて、補助金の相談とかさまざまな相談をしてきたということになります。市から見れば、決裁のない偽装された文書で市の職員が県と協議しに行ったということになります。これは非常に重大な問題だというふうに、私、認識するんですけれども、この点についてどのように考えておられるのか。これは当時の総合政策部長にちょっとお聞きをしたいと思いますけれども、ご所見いただけますか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) ちょっとかわりに回答させていただきますけども、恐縮でございますけれども、協議と決裁というのは別の行為であるという理解をしておりますので、協議であるものと決裁と、それぞれにまた資料は別であると、こういう理解でございます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 実際、協議と決裁は違うとおっしゃいますけれども、その個人の文書で県に行かれて、県は、それは市から来た正式な資料として受けとめて、メモもして、協議をかけておられるので、それはちょっと個人の文書でかけたということ自身がいかがなものかというふうに思います。
 それでは、もう一つお聞きしたいと思いますけれども、さきの6月と9月で、28年7月22日の県から出てきた、その情報公開で求めたその資料ですけれども、これは誰がお書きになられましたかということを質問をさせていただきましたけれども、当時の総合政策部長は、所管外なので知らないと、このようにおっしゃいました。でも、私、これ本会議で虚偽の答弁を行ったというふうに思うんです。幾ら先ほど一定前市長のかかわりといいますか、書類で見たらそういう感じは思うということでしたので、そういうことがある中で、議会というものは虚偽の答弁は私はあってはならないというふうに思っています。議会での発言は、虚偽があれば議会での議論は絶対成り立たないんですよ。だから、議会の発言は真実であることが前提に成り立っているんです。なので、6月、9月の答弁、市民や、あるいは近江八幡市、そして近江八幡市議会そのものを私はおとしめてることになるというふうに思うんです。なので、私は、もう一度当時の総合政策部長がこの文書を知らないっていうこと、まあ、知らないと言わざるを得なかったのかちょっとわかりませんけれども、その虚偽の答弁をしたということについては、私はこの本会議場でしっかりと市民に対して謝罪をすべきではないかというふうに思うんですが、その点については当時の総合政策部長にはお答えをいただきたいと、このように思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 井上議員のおっしゃるとおりでございまして、当時の事実と違う答弁を議会でさせていただいたこと、本当に深く議員の皆さん方、また市民の皆さん方におわびを申し上げたいと思います。
 職員の答弁でございますけれども、私が市民に対して抱えている責任の一部でございます。かわりまして心からおわびを申し上げたいとともに、同じようなことが二度と起こらないように、しっかりと綱紀を粛正してまいりたいと思っております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 市長が謝っていただくのはそれはありがたいと思いますけれども、私は、当時の本会議の答弁ですから、じゃあ、知らないと言わなければならなかった理由があるとしたら、ほのこともおっしゃっていただいたらいいと思いますけれども、やっぱり今部長、子ども健康部長ですけれども、ちょっと一言私はいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 繰り返しになりますけども、職員は一応補助職員ということで回答を申し上げておりますので、私のこの謝罪を持ってお許しいただければと思います。
 なお、全員協議会では、議員の皆さん方もご承知のように、本人みずから謝罪をさせていただいておりますので、その点を持ってご容赦賜ればと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) そしたら、謝罪はもう市長で許してほしいということですけれども、私は一言言われるべきだと、そういうものだと思います。
 そしたら、もう一つお聞きしたいんですが、市内の法人に対してスキル等がないとかそういう偏見にもひとしい見解についても個人の文書で書いてこられたわけですよね。その点については、6月議会で鳥居部長から、先ほどの答弁ですよ、部分的な不適切な表現があって謝罪もされたということですけれども、もう書いた方がわかったわけですから、私はその点についてもなぜあのような心ない不適切な表現を当時の総合政策部長が書かれたのか、その点についてはお聞きしておきたいと思います。あれが部長の本心だったのかどうかもわからないし、前市長の指示だったかもしれないです。やっぱしここは一言いただいて、ほんで今後市内法人とパートナーとしてやっていかなきゃならないんだから、ああいうことを書いた方がわかった以上は、私はこの本会議場でもそのことについてはご答弁いただきたいと、このように思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 本人もさきの全員協議会で謝罪させていただきましたように、事の重大性、またもしくはそのようなことにつきまして十分反省をしておるところでございます。
 また、福祉保険部長から回答申し上げましたように、過去における、現在もですけども、市内の事業者と新たな三穂の園住倉安土元気園との皆さんとの連携と協議、そして将来に向けての近江八幡市の障害者の福祉の計画、また対応につきまして、職員ともども全力挙げて対応してまいりたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) いや、でも一言、市長、部長に答えさせてもいいんじゃないですか。謝れというよりは何でやったんかっていうのをやっぱり聞きたいと思います。
 全員協議会で確かに言われました。当時、総合政策部長として進捗を確認した中で、課題を確認、そして市として遂行したと。事業経過については私見で取り組んだものではないってはっきりおっしゃってるんですよ。だったら、ここの本会議でも答えたらいいやないですか。お願いします。
○副議長(中田幸雄 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) お答えいたします。
 答弁につきましては、全員協議会のときにもお話をさせていただきましたとおり、2年前の話でございまして、記憶が不確かな中、質問に対して正確に思い出せず、一問一答の中で勘違い、言い間違いをしてしまいました。食い違いのある答弁をしたことにつきましては申しわけなく思っております。おわび申し上げます。
 また、先ほどのご指摘にありましたように、課題解決に向けて市として業務を遂行する中で行ったものでございまして、事業経過におきましては、自身の業務過程は全て私見により取り組んだものではございませんので、再度申し上げときます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) それ以上はもうございませんか。市内の事業者さんに対してもどうだったのかというのはいかがでしょうか。そこだけお願いします。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 以前担当した経過がございます。障害福祉につきましては、本当に困難な課題ございます。議員各位におかれましても、本会議場で障害福祉分野についてご質問いただくことがなかなかなかったという状況もございます。もう高齢福祉については非常に多くの方がご関心を持っていただいて取り組んでいただくわけでございますが、障害福祉について本当に保護者の思い、当事者の思い、非常に重要な問題ございますが、なかなか遅々として進まなかったという現状ございます。そういう中において、本当に連絡協議会をつくってきたり、また定期的に作業所を訪問する中で、本当に現場の中で真摯に向き合いながら今日まで協議し、計画に上げた以上はしっかりと、それは当事者との約束でございます。それについては事業者さんも確認された中で、事業者さんが整備をしていくということをはっきり言われている中におきまして進めてきたわけでございますが、残念ながらなかなか遅々として進まなかった事実もございます。そういう今まで長年にわたる経過の中からの部分でございます。ただ、文書の表現として不適切な部分があったことについてはおわび申し上げますが、内容としては本当に障害福祉が大事やという部分におきましては、多様性を認めるということも含めてこれからの課題かというふうに思っております。よろしくご理解お願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 市内の事業所さんに対しての思いっていうのは、なかなか今の答弁ではちょっと聞こえなかったなあというふうに思います。
 当時の総合政策部長が勝手に個人的にやったというふうには私は思っていないし、やっぱし一定の市長の指示があったもとでやっておられるというふうに思うので、そこは本当に本会議でも素直におっしゃっていただけたらよかったかなあとは思います。
 続いて質問続けますけれども、ちょっとこれはどなたにお聞きしたらいいかわからないんですが、事前に三穂の園と協議をしていたということですから、公募そのものをする必要があったのかと。もともとこれ公募がなかったらこんなことにはならなかったわけで、逆に市民や事業者からの反発を抑えるために公募をするとなったんではないかなというふうに勝手に私は推測します。その点では、経緯はどうだったのかということ、そして公募で公平性を保ったように見えるんですけれども、市内の事業所と事前に協議しているこの三穂の園との間では、格段に私は情報格差があったということはもう明白だと思うんです。この点でも本当に今回問題がなかったのかという点では、当局はどのようにか、お答え願えますでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) 福祉分野の特に施設整備につきましては、原則として施設整備を行う場合にはプロポーザル方式なり何らかの形で公募を行うということを部内での原則とさせていただいております。これは障害、高齢いずれにしましても同様の方式をとらせていただいております。これは広く事業への参加の皆様方を求めるというところ、またプロポーザルとすることによってその事業者様の取り組み姿勢、方針等を確認できるということも含めて、部内全体でその方式をとって進めていきたいという中で実施をさせていただいておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 情報格差はなかったのかっていう点ではどのようにお考えですか。
○副議長(中田幸雄 君) 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) これは従前からの議会の中でもご説明をさせていただいておりますとおり、公募の募集要項につきましては、最終的に市長の決裁を経て決定をさせていただいております。それについてはどの場合でもそうですけれども、それを事前に対外的にその情報が漏れるということはあってはならないことですので、それについては職員にも周知徹底は十分させていただいておりますので、そのようなことはないというふうに思っております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 公募の募集要項をつくるために事前に三穂の園と協議をしていたということはございますか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) 私ども福祉保険の関連の部に参りましたのは、障害福祉施設として整備をするというところの中からその業務を請け負わさせていただいております。その中で、できる限りの場所を利用する中で、どういう形で整備ができるのかというところも含めて最終的に公募案を決定させていただき、決裁をとった上で、それを公募の原稿とさせていただいておりますので、ご理解くださいますようよろしくお願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) ちょっと聞いてることとかみ合わないんですけど、市内の事業所と、事前に協議している三穂の園との間では情報格差はあったんではないかということで思うんですが、その点もう一回、それはないというふうにおっしゃると思うんですが、もう一回ご答弁いただけますか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) 情報格差ということですが、公募につきましては、あくまでも公募のプロポーザルの要綱というものは、それが事前に漏れているということは絶対ございませんので、それについてはご理解をいただきますようよろしくお願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) この間も、先ほどの答弁でもそうなんですが、プロジェクトチームで議論してこられましたし、そこでも手を挙げられなかったと市内の事業者さんは、ということを先ほどもおっしゃってましたし、以前の本会議でも言っておられるんですが、プロジェクトチームの議事録を、私、ずっと全部読みましたけれども、プロジェクトチームでは議論をされてきましたけれども、元気園の具体的な場所名が出たのは29年3月16日の最終の会議なんですよ。それも元気園はそういう活用をしていくけれども、耐震があるからこれから調査しますと、その上をもって判断をしていくと、このようにプロジェクトチームの最後の会議ではそうなっているんですね。ですから、市内の事業者さんは元気園が今後そういう施設に使われるんかなあというふうに思われはりましたけれども、結局耐震やその結果を待ってからだというように市がおっしゃいましたので、ずっと待ってはったんですよ。ほれで、5月の自立支援協議会にもそういう説明もなかったし、そして29年7月21日に募集がされたと、これが事実なんですね。だから、私は、意図的に情報も元気園を使うんだよということをプロジェクトチームの中の議論で言っておられるのならそうかなと思いますけれども、最後の最後の会議の中で元気園の話がちらっと出ただけだと、このようにおっしゃっておりますが、その点については同じ情報量っていいますか、提案されてこなかったんではないかと、このように思います、市内の事業者さんに対して。例えば、最後のプロジェクトチームの会議の中で、元気園の跡地を利用するんだと、ここも貸していくんだということが言われているんだったら、ああ、そうかなと思いますけど、そうではないっていうことがある以上、これは情報の格差ではなくって、もうこの点では情報の操作があったのではないかと、このように思うんですが、この点についてはどのようにお答えいただけますでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) ちょっと私からお答えするべきかどうかわからないんですが、あくまでも元気園につきましては、悠々元気園ということで高齢者の健康施設として支所で所管をしていただいておりました。それを福祉保険部で障害施設として活用するということの決定がありました後、福祉保険部で、そのときは福祉子ども部ですか、そちらで担当させていただいたということになりますので、施設の活用につきましては私からはちょっと今お答えをすることができないというのは前にも言わさせていただいておりますが、そこは所管ごとの考え、移管というところの中で対応させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) いやいや、プロジェクトチームで議論をしてきたし、その中でもコラボのことであるとか、市内の事業者さんは手を挙げられなかったと、このようにこの間ずっと言ってこられましたので、だけどもプロジェクトチームで29年3月16日に初めて元気園のそのことがちらりと言われただけなんですよ。その点についてはそこでじゃあ元気園も無償譲渡するし、土地も無償貸与するということもちゃんとそのプロジェクトチームの中で言われていたら、市内の事業者さんもそんな全然情報もいただけなかったとは言わないと思うんですが、一切の情報を与えずして、それで公募に入ったわけですから、それはちょっと一方で三穂の園とは協議をされていたということもあるんですから、その辺は情報の操作があったんではないかというのを私は聞いてるんですが、もう一度お答えください。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) プロジェクトチームにおきましては、もともと拠点整備という形の中で、これはプロジェクトチームのメンバーの皆様からのご意見をいただいた中で、こういうものが必要であるからしていこうという形の中でご議論をしていただいていたというふうに議事録を見て推察をしております。その中で、やはり事業者の皆様方の中でこういうものがやりたい、ああいうものができるという具体的なところまでなかなか進みにくかったという現状があることが見てとれました。
 ただ、今回の元気園の整備につきましては、あくまでも元気園の廃止が決まってからの話でございますので、その議決を経るまで、以前の部分につきましては当然のことながらそこの中でも公表させていただけないという部分はございますので、そういう経過になっているというふうに考えております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) じゃあ、プロジェクトチームの3月16日の、ちょっとこればっかりやってるのもあれですけど、議事録をまた見てください。もう元気園は廃止しますと、よって市長も跡地を活用したグループホームを話をされていると、この話はされてるんですね。だけども、元気園の施設はそのまま利用できるのかどうか、調査を行うということが必要なので、調査費用を29年度予算に計上しますので、調査を受けてから具体的な整備の検討を行うことにしますよということはプロジェクトチームの最後の会議で言っておられるんですけれども、その結果、いきなり7月に公募に入るわけなんですね。そういう意味では、情報の操作があったんではないかということを申し上げてるわけで、何かお答えいただけるならもう一度お答えください。
○副議長(中田幸雄 君) 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子 君) 悠々元気園の廃止が決定以降、その旨を皆様方にお伝えをさせていただき、具体的な活用については、今ほど議員が述べられてましたとおり、調査を進める中で正式な原案をつくらせていただかないと募集に移れないという形でのご説明をさせていただいたというふうに理解をしております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) でも、事前に三穂の園と協議をしているわけですから、三穂の園には一定の情報量が行っていたと、このように言わざるを得ないというふうに思うんですね。もうそれしかないですよ。だって、本当に条件なんか三穂の園を呼ぶためにつくってきた、協議をしてきたというふうに思うので、それはまた情報公開も出して、今文書を求めておりますので、そこで私はまずしっかり見ていきたいというふうに思っております。
 それで最後に、これ市長にお伺いしたいというふうに思っております。
 私、6月議会のときに、福祉保険部長が先ほどの28年7月22日の県に持っていかれた文書のことについて不適切な記述があったということでおわびをいただきました。そのことについては私は誠意を感じていたし、これからの障害福祉は根っこからの姿勢がこれから変わっていくんだろうという気持ちにも私はなりました。先ほども言ったように、絶対これは情報格差があったし、情報操作もされてきたというふうに思っています、この件については。市内の事業者にはこれから一緒にやっていかなければならないわけで、今後市の姿勢については改めるべきことは改めていただいて、市内事業者と一緒に向き合っていっていただきたいと、このように思っております。今後の障害福祉、近江八幡市全体の福祉行政にもかかわる問題ですので、今回の件を通じまして、今後につなげていくために市が大事にしていかなければならないこと、市長の所見をいただきたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 井上議員にご指摘いただきましたとおり、障害福祉分野に関しましても、市民、市内の事業者含めまして、全ての人間が力を合わせて知恵を出して取り組んでいかなければいけない課題だと認識しております。そういう意味で、過去どうであったかということはとりあえず置いておきまして、我々職員含めまして、ありとあらゆる皆様としっかりと膝を突き合わせ、本当に障害者の方々、またその保護者の方々が幸せな生活が送れるような近江八幡市になるために、するために、皆さんともに頑張ってまいりたいと思っております。ぜひ議員の皆様のご協力もよろしくお願い申し上げます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) しっかりと今後市内の事業者さんと一緒に頑張っていくためにも、私は一定市の姿勢を、今までのことはやっぱし市内の事業者さんにも謝っていかなければならないんではないかなというふうにも思います。これはまたそのことも検討していただきたいというふうに思います。
 続いて、済いません、保育園の待機児童について質問をしたいというふうに思います。
 時間がないですけれども、ちょっと早口で。
 今回のこの待機児童の数、129人というふうにおっしゃいました。これかつてない数字というふうに思うんですけれども、ことしふえてるんですけど、先ほど一定分析もおっしゃったんですけれども、保育士さん離職で受け入れができなかったということでふえているということなんですが、具体的には保育士さんが受け入れできなくってこうなってきたんだということがあるのなら、お答えいただきたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 井上議員の再問にお答えいたします。
 先ほど待機児童が昨年120、ことし129ということで、10月1日現在、同じ時点での部分の違いということで、9名増加と申し上げました。先ほども申し上げましたように、ゼロ歳児の申し込みがふえたことと、実質ゼロ歳児が昨年は同時期60が82ということで、22名ふえたということですね。それからもう一つは、保育士等の離職等による受け入れということなんですが、これにつきましては年度途中におきまして保育士さんが離職または休職をされることがこの間ことしについては多かったということもございまして、スタッフさんの確保がなかなか年度途中で難しいことによって受け入れすることが進まなかったということでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) この待機児童の数ですけども、昨年の数字でも大津、守山、草津、近江八幡市なんですよ。上から4番目に高いので、これ本当に解決していかなあかんっていう問題なんですが、時間もありませんけれども、担当課にその認識をお聞きしたいんですが、今まで担当課は、市が民間こども園3園で待機児童が解消できるという答弁ずっと言ってこられました。しかし、来年1園しか開園ができないという状況になっておりますけれども、この事態、民間こども園に移行してきたこの行き詰まりではないかなというふうに思うんです。やっぱり民間こども園3園で待機児童が解消できると、こうたかをくくってきたんではないかなというふうに思うんですが、今後この待機児童解消への担当部の思いといいますか、それちょっと聞きたいと思うんですが、お答え願えますか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 済いません、再問にお答えいたします。
 先ほども初問で申し上げましたとおり、今回4,639人の就学前の全てのお子さんに11月26日から12月14日にアンケートをしております。世帯で直しますと3,472世帯でございますが、そこでしっかりと就学前のお子様の保育ニーズというのをつかんでまいりたいと。
 現行の計画が31年度ございますので、それにつきましては3園も、先ほど申し上げましたとおり、織り込み済みでございますので、そこはしっかりと必要量という形で位置づけておりますので、そこは整備していきたい。
 岡山につきましては、直接な分については鋼材の納品の遅延ということでございますが、そういうことでありますけども、しっかりとそこは進捗管理しながら、まず3園をしっかりと整備を進めていきたいと思っております。
 それと、公立の幼稚園等につきましても、建物の老朽化、また地域によっては幼稚園での適正な人数での教育が難しくなっているというところもございますので、このことも含めまして、就学前施設のあり方の検討も子ども・子育て会議21名の委員さんがいらっしゃる中でしっかりと、来年度は4回の本会議、それから3回の部会の中で議論を進めてまいりたいというふうに思っております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) その待機児童解消の政策をつくるとこはやっぱり子ども・子育て会議なんですか、今21名の中で。市の方針を決めるのはどこが決めるんですか。例えば、少子化対策本部もありますし、幼児課もありますし、庁内の連携の会議もあるでしょうけども、やっぱりほれは子ども・子育て会議なんでしょうか。これ確認しておきたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えします。
 必要量確保の方策について、最終的に位置づけできるのは計画でございますんで、計画につきましては関係者、市民代表の方、また支援代表の方、保護者代表の方も含めた21名の議員さんの中で、アンケート調査から分析した、また人口の増加のことも含めました分析結果も全部出した中で、ただし情報に基づいてしっかりと議論していただく中で位置づけてまいりたいと思っております。もちろん内部におきましては、幼児課を含め庁内におきましても関係課で必要な分については協議を日々深めておりますので、それとあわせて取り組んでまいりたいというふうに思っております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 老蘇こども園の乳児枠をふやすということは質問もしておりますけれども、それはどこで、もう確認もされた上で提案していただいてるんでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 老蘇のこども園のゼロ歳から2歳の枠の分につきましては、前議会でもご質問いただきましたので、既に内部でも検討をしておりますが、それにつきましては市長と協議を断続的に進める中において、一定の方向性として検討を開始したというところでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) そしたら次に、老蘇こども園に入りたいと思いますけれども、今老蘇学区の70人の保育園児がいるんですが、どこの保育園に行っておられますでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 老蘇学区の70名の方が老蘇以外のどこに学区に通園されておられるかというご質問というご理解で。はい、済いません。
 八幡学区に2名、それから島学区に1名、金田学区に5名、桐原学区に1名、馬淵学区に2名、北里学区に2名、武佐学区に6名という形で、70名中19名が他の学区のエリアに通園されております。安土学区については40名、老蘇については11名という形で、合計70名という内訳になっております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) ということは、今の数字で言えば、安土学区に預けてる40人、老蘇学区から他学区が19人で、あとは老蘇の地域の子どもたちが老蘇こども園に行ってるんだと思うんですが、そうなるとゼロ、1、2歳児ができれば全体が動くので、すごい即効性がある施策だというふうに思うんです。なんですけど、先ほどの答弁で、2年後ですか、その乳児枠の増設の計画については。先ほど答弁いただきましたけれども、2年後ということは何年後に開設予定の計画を今思っておられるのか。
 じゃあ、即効性がないなあというふうに思うので、もう少し来年例えば設計施工、建設をするということにはならないんでしょうか。1年かけて乳児枠をつくるということはならないんでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 1年の中で設計業務と、それから建築業務を実施することになりますと、近年の建設市場を考えますと、単年度で実施することは工程的に非常に困難な状況というふうに判断しております。2年後に完成する方向で検討を開始したというところでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) いや、それでは待機児童解消に即効性がないと思うんです。だから、例えば設計はこれから3月議会に向けて前倒ししてでもやるべきではないですか。即効性が問われますよ、待機児童は。その点ではいかがですか。ちょっと2年かけてやりますよというんでは、それでいけますか。2年かけてやる、一般的には単年度でやっていただいたらいいとは思いますけど、2年かけてやりますよでは、ちょっと私、やる気を感じられないんですけれども、もう一度お答えください。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) こども園の整備につきましては、もちろんハードとして園庭1,380平米の中において新たに調理室であるとか、保育室等を建てていくということはもちろん基準をクリアするために大事なんですけど、それと同時にそんだけの子どもさんを安全に確実に受け入れすることについては、スタッフさんの確保も厳しい状況でございます。それについてはもう公立だけやなくて私立も含め非常に今現在苦慮している部分でございますが、就職フェアも先般12月8日にももう一度2回目の就職フェアをしましたが、本当にスタッフさんを確保するということは非常に厳しい状況でございます。だから、ハードだけやなくって人員確保もあわせてしっかりとやっていかないといけないという状況でございますので、重ねてご理解をお願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) いや、老蘇こども園、唯一公立、市ができる最大のことなんですよ、今。だから、1年かけてやってほしいと。2年かけてではなくって、それぐらいの気概持ってやらないとどうするんですか、こんなん。ほんまに待機児童解消できませんよ、こんなん。
 それで、老蘇で言えば、希望園を落ちて、桐原学区から老蘇こども園に子どもを預けて、その足で岡山に仕事に行ってはるお母さんもいらはる状況なんですよ。それぐらい今待機児童が多くって、いろんなとこに行かなければならない状況があるので、早急にこれは乳児枠を来年一年かけて、再来年開園ぐらいのことを頭に入れてやっていただきたいと、このように思いますけれども、もう一度お願いします。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 待機児童の解消については、本当に重要な課題と思っております。今一斉募集をさせてもらいました。きのう、重田議員の中でもご回答させていただきましたが、10月1日現在の待機児童というのは、4月以降、新たにその受け入れ枠というのは大幅にふえるという状況にはございません。そういう中において、4月から徐々に待機児童数上がっていって、一斉募集の中でまた卒園される方、新たなニーズの中で調整をさせてもらって、4月に一定待機児童数はおさまっていくという形で、昨年についても71からことしの4月には7名という形で一定減少しております。そういうことも状況含めながら、本当にいろんな部分も考えながら待機児童については解消を図っていかなければならない状況でございます。そういう意味では、決して喫緊の課題という認識をしてないわけでなくて、しっかりとそこは受けとめながら、原課としましても、担当部としても受けとめながら、そこについては検討を進めてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 昨年の待機児童71名じゃないですよ。先ほど120名言ったやないですか。120が7名になったけど、それ押し込んでの、ことしの4月の、何回も言いますけど、7人は、100%以上、120%、130%押し込んでの7人なんですよ。ほれもう何回も私言うてるけど、ちゃんと頭に入れてください、本当に。
 それで、これは緊急の課題だというふうに位置づけていただきたいと思います。
 それと、預かり保育です。
 預かり保育、これ先ほど25人、馬淵17人、老蘇8人って言われましたけれども、これ廃止すべきではないですよ。何で廃止するんですか、これ。子育て支援型に切りかえていくというご答弁でしょうけど、もともと子育て支援型にその就労支援をしてきたんじゃないですか。だから、これ今129人も待機児童出てるんですから、来年、今60時間以上働いてるお母さんはこの制度を利用して働いてはるんですよ、何回も言いますけど。だから、もともとこの年間の預かり保育をやめるのは、こども園3園ができるとした上での計画だったと思います。なので、まだそれは実現していないので、預かり保育は継続すると、この立場に立っていただきたいと思いますけど、いかがですか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 初問でもお答えいたしましたとおり、本市の預かり保育につきましては、就労支援型ではございません。従来から子育て支援型ということで対応してまいっております。そういうことで、先ほども申し上げましたように、本来の趣旨から合致しないという形でございます。
 就労支援につきましては、支給認定を受けていただいた保育所、またこども園の長時部での対応ということで、だからそこをしっかりとこども園の長時部についての整備を進めてまいるという本筋論で対応策を考えております。
 一時預かりにつきましては、引き続き次年度も3園で実施をしていくところでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 年間通じて何で預かり保育されてきたんですか、その目的は何やったんですか、もう一度お答え願えますか。
○副議長(中田幸雄 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 馬淵学区につきましては、地域によって幼稚園の適正な人員での教育が難しいということもございまして、弾力化をしております。そういう中で、一定その分と合わせる中におきまして預かり保育をしておりますけれども、それは就労支援型という意味ではなくって、子育て支援型という形での預かり保育を馬淵学区でそういう教育的な環境も含めた中でやっているというとこでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) こんだけ待機児童あるので、やっぱり年間通じての預かり保育は継続をされたいということを求めておきたいと思います。
 ちょっと市長にお聞きしたいと思います。もう時間ありませんので。
 今回いろんなことをこの子育て支援通じまして、前市長の方針が小学校の一体化の際に公立幼稚園を閉鎖し、民間こども園に移行するという方針でした。市民が求めてきたのは、認可保育園をふやしてほしいということであります。なので、今回やっぱり一旦立ちどまって、この政策がよかったのかどうか、私、いま一度検証が必要だというふうに思っております。公立幼稚園も公立保育所も公立こども園も堅持、守り、拡充していく。で、幼児教育を、あるいは保育行政をどうしていくのかということを考えるよい機会だと思いますが、市長の所見をお願いしたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) まず1点、議員おっしゃるように、今後どうあるべきかという形をしっかり議論していかなきゃいけない、そういう時期に来てると思います。国も幼児教育の無償化ということを申しておりますし、我が国の国のあり方というのが大きく変わっていく時期だと思っております。
 そういう中で、民間のこども園なんですけども、私もそれぞれ事業者の方と話す機会もありますけれども、皆さん真摯に一生懸命取り組んでおられるという印象を持っております。そういう中で一体どういう形がいいのか、これは重田議員のご質問にもお答えしましたように、市として一定の基準を示すこと、また民間で受け入れがたい子どもたちを受け入れる体制というのは必ず必要だと、このことは思っておりますが、その中で将来どういう形で量的な拡大をしつつ、さまざまな社会変化に対応していくのかということにつきましては、また議論を進めていきたいと考えております。
○副議長(中田幸雄 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) ありがとうございました。
 これで終わりたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 以上で井上佐由利君の個人質問を終わります。
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