録画中継

平成31年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月4日(月) 代表質問
井狩 光男 議員
関連質問
(1)平成31年度予算編成及び市政運営方針について
  ③市庁舎整備、基本計画策定、財政調整基金等の基金繰入金について
◆17番(井狩光男君) 先ほどは私どもの奥田議員の政翔会の代表質問をしていただきました。
 その中の市庁舎にかかわる関連質問をいたします。井狩でございます。
 昨年の6月の臨時会におきまして、議第52号として庁舎整備にかかわる調査として、請負業者の選定に係る契約手続についての検証、そしてから契約解除に伴う損害賠償についての精査、もう一つは市庁舎整備にかかわる必要な事柄についての審査及び調査を行うという目的で、市庁舎整備工事検証委員会を設置されました。第三者委員会であります。
 私は、できるだけ事業遂行方全てのものをしっかりと調べるなら調べる、結論を出して次にステップするというところからこの議案には賛成をさせていただきました。議場の中でも賛成多数で可決された議案であります。
 質問をさせていただきたいのは、この検証委員会を設置された後、何回、どんな内容で手続の検証あるいは賠償金についての精査、もう一つあらゆる審査、調査が行われたというふうに聞いておりますので、その詳細をできるだけ詳しくお教えをいただきたいと思います。
 特に、請負業者が1社でありましたことに対しまして、検証委員会ではどのようなご判断、どのような評価をされておるのか、お尋ねします。
 なお、まず落札率が99.7%でありました。そのことについても、検証委員会ではどのように報告されているのか、お聞きしたいと思います。
 この検証委員会も、この3月末をもって検証委員会の使命を終えるというふうに聞いております。
 先ほどの第2項の中に、賠償金額を精査するというのが今回の一番大きな検証委員会の設置目的であったと思います。そのことに触れずに、使命を終えるというところのことはどういうことなのかということをひとつお聞きしたいということを初問とします。よろしくお願いします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) ご質問ありがとうございます。
 井狩議員お尋ねの市庁舎整備工事検証委員会に関するご質問にお答えを申し上げます。
 まず、検証委員会の開催状況につきましては、平成30年9月7日、11月14日、本年1月25日の計3回にわたり、審議のため会議を開催いただきました。
 第1回につきましては、株式会社奥村組様から損害賠償請求に関する提示がされていなかったことから、契約手続の検証に関する審議のみが行われ、高い落札率、入札者が1社となった要因、請負契約手続のあり方について審議をされたところでございます。
 その中で、市庁舎整備工事全体の計画から入札に至るプロセス、予定価格の作成過程や期間設定の妥当性について意見が交わされ、審議の結果、契約手続の検証に必要な分析を行うため、市当局に対して関係資料の提示を求められたところでございます。
 第2回におきましては、市当局から提出された資料のほか、株式会社奥村組から10月19日付で提出された契約解除に関する申し入れ書を踏まえ、契約手続の検証、損害賠償に関する審査を一体的に審議することとされました。
 しかしながら、同社から提出された資料につきましては非公表が求められていたほか、今後の交渉に支障を及ぼすおそれがあるという判断により、非公開による開催となったところでございます。
 その上で、さらなる検証作業を進めるため、同社に対し各委員からの意見等を踏まえた質疑を文書により求めることが決まりました。
 第3回では、市として、損害賠償の考え方について株式会社奥村組から提出されました詳細な内部情報資料から読み取れる合理性のある見解を検証委員会の考えとして整理し、市当局に報告書として提出いただくこと、その報告書を参考に市当局が株式会社奥村組と交渉するという一連の流れが示されたところでございます。
 そのため、検証委員会を3月末までにもう一度開催し、報告書の確認をしてから役割を終えられる見通しとなったところのものでございます。
 次に、1社入札及び高落札率となったことについて、検証委員会では、株式会社奥村組に提出いただいた詳細な資料から、他社が応札しない工事に参加できた同社の判断基準の推論が可能であり、また市の積算根拠を熟知していれば予定価格に近い金額を算出することは可能という見解が示されたところでございます。
 つまり1社入札及び高落札率は資料から合理的な推論が可能であり、99.7%となった事実や1社入札自体は法的に問題がなく、不適切な要因がなくてもあり得る。また、不正があったことを示す明確な根拠はなく、これ以上の追及はできないとされたところのものでございます。
 最後に、損害賠償に関する審査についてでございますが、検証委員会ではその審査範囲を本来株式会社奥村組が得られるべきであった逸失利益とされました。
 当初の考えでは、同社からの損害賠償請求に基づきその金額を審査することとしておりましたが、当社が話し合いによる解決を求めていることを受け、損害賠償の考え方をまとめることとされたところのものでございます。
 検証委員会の損害賠償に関する審査においては、資料を分析した結果、当該工事において大きな利益は期待できなかったという一定の見解を示されているところでございます。
 今後、検証委員会は統一意見を報告書としてまとめ、市当局への報告をもって役割を果たし、その後、市が株式会社奥村組と交渉するという一連の流れが示されているところでございます。
 市といたしましては、検証委員会で示された方向性に基づき、株式会社奥村組との話し合いによって解決を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解くださいますようよろしくお願いをいたします。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男君) ありがとうございました。
 1回目、2回目、3回目、それぞれしっかりした対応で審査あるいは精査されていたと思います。
 ただ、せんだっての、先週ですか、代表者の質問の初問に対して市長はこういうふうに答えていらっしゃるんですよ。
 新庁舎契約にかかわる入札に関しましては、検証委員会の審査の結果を待つこととしておりますが、きょうまでの内容で入札が1社で99.7%の落札率は、ここのところ、不自然さはあるものの不正があったかどうかという明確な証拠は見出せなかったことというふうなことを語っておられまして、これは以上のような意見が交わされたと聞き及んでおりますということは、これはどなたから意見を聞き及ばされたのか、一遍お聞きしたいと思います。
○議長(園田新一君) 回答を求めたいです。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) 再問にお答えいたしたいと思います。
 ただいまの不自然さがあるという委員会の意向でございますけれども、これは委員会の中で委員様のご意見の一つとして出てきたというふうに理解をいたしております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男君) それと、やはり一番大きかったのは、賠償金の精査というところでございます。
 私も、昨年の臨時議会の中でも質問させていただきました。そのとき、たしか違約金は約10億円を、予定じゃないんですけど、10億円ぐらいというふうなご発言があったと思います。
 さて、それがこの精査をされることなしに、一度も検証委員会の中で論議されないまま、ただ話し合いのみによって解決されるのかどうか。一番理想的だと思いますけれども、私は、奥村さんがそのように話し合いでもって違約金、賠償金の精査をしたいというふうなお心づもりがあるならば、市はもろ手を挙げてやはり一歩進んで前へ出て交渉を進めるべきであると思います。
 何もちゅうちょすることがベター、ベストではないと思います。この件は一日も早く解決をするということが、そして新しい庁舎を見据えていただくというのが市民さんへの公約ではなかったかな。公平、公正と市長いつもおっしゃっていますので、その辺を是が非でも実施していただきたいというのが私の関連に対する質問の思いでございます。
 先ほどの、やはりこの不法行為というとおかしいですけれども、何かちょっと言葉に係るような、気にかかるような発言、不自然さはあるものの、あるいは不正があったかどうかの明確な証拠は見出せないという、この辺の文言は報告書から削除していただきたい。
 なぜか、これは後世議場に残りますので、そのようないいかげんな気持ちで精査したということは、これは本当に許されるものではないと思います。
 速やかに賠償交渉を進めていただくと同時に、次の近江八幡市の新しい庁舎の姿をお示しいただきたいと思います。
 私はそのような思いを持って、これからの将来の近江八幡に栄光あれというふうなエールを送りまして、私の質問を終わりたいと思います。聞かせていただけますか。
○議長(園田新一君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 一刻も早く新しい庁舎という思いは議員と変わるところございませんが、私の行動はいかにして賠償金額を低く抑えられるのかと、この1点にかかっております。そのことをご理解いただきたいとともに、これは第三者検証委員会でございますので、市の当局から文言その他について云々することは基本的にできませんので、その辺もあわせてご了解をいただければと思います。
○議長(園田新一君) 井狩光男君。
◆17番(井狩光男君) 現時点では、何が一番、貢献度というふうなところの話になりますと、賠償金を幾ら安く妥当性のあるところで妥協するかということが近江八幡市民に対する貢献だと思いますね、これは。
 是が非でも速やかなる実施に向けてのアクション、行動、スピーディーを求めまして、政翔会の関連質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(園田新一君) 以上で井狩光男君の関連質問を終わります。
 ほかに関連質問はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(園田新一君) ほかに関連質問がないようでありますので、以上で政翔会の代表質問を終わりたいと思います。
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