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小西 はげむ 議員
平成26年第2回(6月)近江八幡市議会定例会 7月2日(水) 代表質問
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内容
会議録
平成26年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月2日(水) 代表質問
小西 はげむ 議員
関連質問
(7)教育行政について
◆2番(小西励君) 西津善樹議員の関連質問に続きまして、私のほうからは、教育行政について関連質問をさせていただきたいと思います。
同じく世翔会所属の小西励でございます。よろしくお願いをいたしたいと思います。
先ほど教育行政基本方針及び12の重点施策についてお答えをいただきました。26年度版の教育行政の基本方針というのが32ページにわたって書かれております。しかし、この中の13ページしか教育行政の基本方針についてはうたわれておりません。あとは市政の施策について書いてございます。
この中の13ページの中に基づいて、質問をさせていただきたいと思います。
まず、平成25年度全国学力・学習状況調査の結果から得られた課題に対する各校の改善策を実践し、学力向上と学校づくりを進めるとうたわれています。学力・学習調査から得られた各校の改善策とはどのようなものなのか、まずお示しをいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 小西議員ご質問の我が校の学力向上策についてお答えをさせていただきたいと思います。
昨年度の全国学力・学習状況調査の後、市教育委員会で調査を精査しまして、そのうち5つの学力向上のための改善ポイントを上げさせていただきました。基礎基本的な学力の向上、論理的思考力・判断力・表現力の向上、3つ目が読書活動の充実、4つ目が家庭学習の定着、5つ目が事業の改善、この5つのポイントでございます。
これに基づいて、各校で再び調査結果を精査いたしまして、生徒の実態、そして地域の状況を踏まえて、我が校の学力向上策を策定いたしました。
今年度は、この向上策をいわゆるPDCAサイクルに乗せまして見直しを行いながら、児童・生徒の学力向上を目指す指針としまして、現在やっているところでございます。
また、今年度行われました全国学力・学習状況調査の結果が出ましたら、さらなる検証と見直しを行いまして、本市の児童・生徒の学力向上に役立てていきたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) 今、お示しをいただきました改善策をどのように学力向上に生かされるのか、その取り組み事例というのを少し挙げてご説明をいただきたいと思います。お願いします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 各校で我が校の学力向上策というものをそれぞれ各学校1部ずつつくりまして、それぞれが取り組んでいるわけでございますけれども、例えば一つの小学校の例でございますけれども、その学校の課題をまず何点か上げまして、例えば算数の勉強は好きな子が多い、しかし国語の勉強は苦手であると、また算数の図形、またグラフの読み方が苦手であると、そういう課題をまず上げます。
もちろん、成果もその中に上げまして、それを学級づくり、そして授業改善、例えば学級づくりでは誰もが安心できる学級集団づくりに努める。そしてまた、児童理解においては、子どもを語る会、教育相談の月間をつくってその充実に努める。また、道徳教育の充実で地域教材の開発であるとか地域人材の育成、そして伝統や文化の継承を図るなど、学級づくりの面、それから人権教育を基盤に据えた教育活動を行う。人権学習、人間関係づくり、また基礎学力の充実、そして授業の中で、それがPDCAサイクルといいますか、目標を立てて、そしてその成果を、それをまた課題を見つけてまた実践していくという、そういうもので授業改善を行っていくと。
特に、その中で、この学校の重点として上げられているのは、やはり家庭学習、毎日続けられることを見つけていくとか、それから無理なく少しずつ学習の時間を家庭での時間をふやしていくとか、それから宿題、復習、予習、読書、自習学習、日記等を常に与えるんではなしに、みずから自分で学習して、家庭学習できるような習慣をつけていくという、これは一校の例でございますけれども、そういうふうに取り組んでいるのが現状でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) ありがとうございます。私も単独ではありましたけれども小学校を数校回らせていただきました。この中で授業を、日常の授業を飛び込みで拝見をさせていただきました。例えばでありますけれども、小学校においては、4年生、5年生、この学級を算数と国語、授業でありましたけれども、少数に半分に分かれられて、児童がよりわかりやすい、理解しやすいように取り組まれている、そういう学校もありました。
各学校長はそれぞれに対策を練られて、その予算要求を教育委員会に年度でされていると思うんですけれども、どれぐらい教育委員会が学校長の予算要求に応えられているのか、こちらをお示しをいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 今、ご質問の予算要求に対してということなんですが、今金額がどれだけ上がってきて、どれだけこちらが予算をつけているかということについて、ちょっと資料ございませんので、またお答えさせていただきたいと思いますが、特に学力向上に向けて特別なというか、ことしだけはこれで頑張りたいと、そのためにこれだけ予算が欲しいという要求を上げていただいた学校についてはもちろん検討もさせていただいておりますので、その辺具体的な金額がありましたら、後でお答えさせていただきます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) この問題解決に向けての各学校からどういうふうにしたいというふうに26年度の我が校の学力向上策と、こういうものが出ているわけですね。教育長多分今お持ちやと思いますけど。各学校によっていろいろな方針が違うわけです。その中で、やっぱり校長が指揮をとられてしっかり予算組みをされていると思うんで、ここら辺はしっかり応えられるように、日ごろやっぱり重点的に見ていただきたいと思います。
次に、教育行政の基本方針の先ほども言いました32ページあるうちの13ページほどのところのうたってらっしゃる中に、学力テストの調査結果の公表についてというのは記入はされてないわけですね。私は12月議会の定例会で、公表について教育長に質問をさせていただきました。この回答の中で、学力・学習状況調査の主たる目的というのは、調査結果をもとに指導力、方法の改善、充実に役立てると。学校の順位などの序列化や比較、優劣を競うものではないというふうに発言をされています。
しかし、大人になれば、誰でもがいや応なく序列化をされる機会に遭遇するものであります。子どものうちから、学力に差があることを知るということも当然必要ではないかと思うわけであります。学力はさまざまな基準の一つにすぎないと思っているわけでありまして、たとえ学力が少し劣っていても、スポーツや芸術、発想力など、さまざまな面ですぐれた児童・生徒も多いはずであります。学力を含めたさまざまな能力を互いに尊重し合うように学ぶことも大事であると思うわけであります。
このことから、児童・生徒の順位づけという観点ではなく、教員の指導方法について研究を深めていただき、教員の指導力向上、このために公に学習状況調査の結果を公表すべきではないかと思うわけであります。
今年度から、各市町村の教育委員会が許せば、一覧表や順位づけをしないなどの条件をつけて学校別の成績公表を可能にすることができました。教育長は、学力テストの調査結果を公表されますか、されませんか、どちらでしょうか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) ご質問の学力テストの公表についてお答えいたします。
今も議員がおっしゃいましたように、公表によって児童・生徒の学力の向上、そして先生方の指導の改善、学習状況の改善に役立つということであれば前向きに考えていきたいと思っております。ただし、公表については、先ほどもおっしゃいましたように、これは非常に慎重な対応が必要であると考えております。
本調査の趣旨、義務教育の機会均等、水準維持、向上の観点から、国、教育委員会、学校における教育政策の児童・生徒への教育指導の充実や改善に役立てることを目的としているものであります。正答率だけを公表して、序列化や比較優劣をつけるものではないというところからでございます。
文部省が発表いたしました平成26年度学力・学習状況調査に関する実施要領では、調査の公表に関して市町村教育委員会の同意を得た場合は可能であると記されておりますけれども、しかし調査の公表については6つの留意点がございます。その中に、本調査が学力の特定の一部分でしかないこと、正答率などの数値について一覧での公表、順位を付した公表は行わない。児童・生徒個人の結果が特定されるおそれのある場合、公表しない。児童・生徒の個人情報の保護を図る、そういう条件でございます。
本市教育委員会でも、教育委員会で論議をさせていただきました。さまざまな教育委員さんのご意見がございました。そういう中で、結果の公表や活用について、非常に熱心に討議していただいたんでございますが、既に各小・中学校においては、課題解決に向けた取り組みを昨年度、今も示していただきましたけれども、学力向上策ということで各校がまとめておりますし公表しております。本年度の実践に移しているところでございます。
このようなことから、公表については慎重な対応が必要だと考えておりますので、どんな形での公表が児童・生徒の学力向上に最適なものになるかは、継続的に教育委員会でも話をして協議して考えたいというふうに思っております。
私個人の意見でどうこうするということは、これはできませんし、この公表に関しての責任は教育委員会の教育委員長でございますので、そこの結果をもって判断をさせていただきたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) ありがとうございます。昨年の12月、同じことを私は聞いているわけでございます。教育長は、来年度に向けて教育委員とともに教育委員会で協議してまいりますという発言をされたというふうに私は記憶をしております。
現在まで、12月から、教育委員会でどのような協議をいつされたのか、お示しをください。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) ご質問のいつ協議をどういうことをしたかということですが、25年9月4日に教育委員会の協議会を開催いたしまして、本市の学力・学習状況調査の結果の概要報告をさせていただいて、公表についてどうしていったらいいかをまず相談をしました。25年9月26日は、結果だけを教育委員さんに報告させていただきました。10月23日に、市長との懇談会を学校での対応状況等を報告後に、懇談をさせていただきました。12月13日に、校長との懇談会を持ちまして、学校での対応状況について懇談会を持たせてもらいました。
26年2月26日、学力向上に対する育みプランというのにつきまして、いわゆる学力・学習調査の結果に基づいてどのように市としてやっていくかというそのプランを出しましたので、その協議をさせていただきました。そのとき、公表についての話題も出ております。26年4月23日、26年度の学力・学習状況調査の実施、そしてその公表、活用について検討をさせていただいたところでございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) もう一度教育長にお尋ねをいたしますけれども、今、最後に、4月に育みプランですか、そこのところで協議をしたというふうにおっしゃっているんですけれども、これは定例会の議事録を公表していただくようにお願いをして、現在、1月までは出ておりますけれども、3月、4月、5月については概算の報告であります。2月については公表されてません。
ここら辺をしっかりと、議事録、どんなことをされたのかというのを示していただかないと、私たちはいつ議論をされているのかというのがわからないわけですね。そう思うんですけれども、いかがでしょうか。
これは前も申しましたけど、定例委員会の議事録、速やかに公表するというふうに教育部長ご回答いただいているんですけれども、速やかじゃないですよね。この点はどういうことでしょうか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
廣瀬教育部長。
◎教育部長(廣瀬敏君) 定例教育委員会の議事録につきましては、終わってすぐ速報というのを出させていただいております。そして、テープ起こし等をいたしまして議事録という形にしてホームページに掲載をさせていただいております。小西議員おっしゃったように、さきの議会の答弁で速やかにホームページに公表させていただきますというご回答をさせていただきましたので、速やかに公表できるように一生懸命テープ起こし、集計をしておるところでございます。
集計ができましたら、すぐにホームページのほうに上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) しっかり速やかに報告を上げていただきたいと思います。
学力テストのことについて、ちょっと戻りますけれども、教育長、そもそも学力テストの公表をされないというふうにやっぱり自分で思ってらっしゃるから、そういうふうに余り協議がなされてないのじゃないかなと私は思うんですけど、そこはいかがでしょうか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 私は、公表することが全面的にだめだとは思っておりません。ただし、いろんな教育委員さんのご意見もございます。やはり、親の立場で教育委員として発言してくださる方もおられますし、一般の方としてこれは当然ここまでは公表すべきだというふうなご意見もございます。
したがいまして、まだ今年度の結果については、まだ最終的な結論は出ておりませんが、もちろん当事者である学校の校長ももちろんのこと、教員にもそれは市内の状況は伝えていくべきだろうというご意見もいただいております。その方向で検討させていただきます。
ただ、市内でも数人しかいない学校の公表、例えば正答率を出すということ、昨年度ですと1名という学校もございました。したがって、1名ということで正答率を出せば、個人の情報をそのまま出してしまうことになります。3名でも4名でもそういうことも心配をしているところでございますので、その辺、十分に協議しながら、どうあるべきかは結論を出していきたいというふうに思っております。
○議長(田中好君) 小西励君。
◆2番(小西励君) それでは、今の教育長の発言に対して、市長に伺いたいと思います。
市長は、結果の公表についてどのようにお考えでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) 非常に難しい問題だと思いますけれども、前回も僕はお答えをしたと思います。原則として、僕はやっぱり公表すべきではないのかな。それは、やはり学力テストの結果に基づいて、学力の向上策はもちろん学校が中心にして考えてもらわなきゃいけないんですが、現実を見回しますと、やっぱり教育というのは学校だけじゃなくて地域もかなり現在では関与しているわけですよね。だから、いわゆる学校のサポーターもかなりの方がお見えであります。そういった人たちも大変関心を持ってなさる案件であることは間違いないと思います。
だけれども、そういった人たちには公表されてませんから、いわゆる地域によってその教育力を向上させようと思っても、それはわからないんですね。どこをどういうふうにしたらええのか、どこを補完したらええのかという。ひとつそういうことから考えますと、何にも微に入り細に入りというんじゃなくして、学校単位でくくって、どこの学校はこういう結果でしたよという。僕はそれは必要ではないのかなと思います。
もう一つは、全国的に見まして、どこも公表してないということじゃなく、やっぱり公表してるところもあると思うんですね。だから、そういったところの公表されてるところを少し勉強するなりして、公表の仕方、あるいはその結果どういうメリットあるいはデメリットがあったのかなということも、やっぱりこういう時代でありますから、僕は分析をする必要があるのではないのかなと思ってます。
ただ、このことは、よく教育委員会が、先ほど言われましたように序列化するとか、そういうように思います。でも、もう今は日本国民が、戦後と違いまして、ほとんどの国民はいわば以前と違って高等教育に近いような教育を受けてなさるわけです。今までと違う判断を全てされると思います。時代とともに全てが変わるわけであります。やっぱりその時代に合った対応というのをしないことには、これはやっぱりいわば行政とすれば地域間競争ということから見ても、これはおくれる原因の一つになるのではないのかなと。
やっぱり行政というのは、先を見ながら進みますので、僕はやっぱり教育も教育行政ということでありますので、非常にやりにくい、やりにくいと言ったらおかしいんですが、私どもが口を挟みにくい現状であることは事実ですね。だけれども、大津であのいじめがあったときに、じゃあ教育委員会も出られたけれども、市長は何も出ないかといったら市長は前面に出ましたよね。結局は最終的には、市長はどうやと、何してたんやということが言われてることは、これはいい悪いは別にしましても紛れもない現実なんですよ。だから、その現実のほうを皆さん一般の大衆といいますか、一般の住民の皆さんはよくご存じでありますからね。そんな専門的なことはわからないと思うんですね。
だから、現実に対応したやり方を、これは別に教育行政に限らず、全ての行政にこれは無視をしちゃだめだと僕は思いますので、僕はやっぱり原則公表をしていただいて、そして学校もあわせて向上策も付して向上していただく。それが市民の皆さん方が、ああそうかと、いや、こういうところが不足してるんじゃないかということになれば、これは提案型でどんどん出していただけるんじゃないか。これはまさに学校と家庭と地域が一体となった教育の向上策になるのではないのかなと、かように思っております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) 市長、ありがとうございました。大津の事例を出されたんですけれども、大津の市長はいち早く公表をされるということを決められて、現在、ホームページでも公表されております。ただ、序列化を生んだりすることがやっぱりいけないという方針を持って、順位づけは公表されておりません。私も別に順位づけを求めてるわけでなくて、学力の向上をどうしたらええのかというのを近江八幡の市内、やっぱり先生方が一生懸命になって向上させていただくというところを基本に置いて、皆さんにわかっていただいたらいいのではないかなと、そういうところでありますので、再度教育長にもう一度、9月の議会までにそういうことを議論されるのか、されないのか、よろしくお願いします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 今、大津の公表の例をおっしゃいましたけれども、大津がやられてる形での公表などは検討はもちろんしております。今、私が答えさせていただいたのは、いわゆる正答率をどこどこの学校何%、そしてこの項目については何%という、そういう公表はしないと。ただし、昨年度の結果につきましても、各学校で、うちの学校はこういうところがよかった、悪かったという大津が出そうとしておられる形での公表はいたしております。
それが、教育委員会で一括どこどこですというふうに出すか、公表するか、各校で出すか、その違いだけであろうというふうに私は考えております。
もう一つ、9月までにどういう形での公表するか、全くしないのか、その辺は結論を出せるように努力させていただきたいと思います。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) ありがとうございます。この結果というのは、8月末に国から示されてくると思うんです。教育長、本年の7月をもって退任というふうに伺ってるわけですね。これを次の教育長にしっかりと引き継いでいただくということは思っていただけるのかどうか、もう一度お願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) もちろん、教育委員長が長でありますので、その旨きちっと引き継がせていただきますし、それまでに私もかかわらせていただいて、方向をできるだけ早く出せるようにさせていただきたいと思います。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。
次に、ICT、情報通信技術について伺いたいと思います。
ICTを有効に利用してというふうにうたわれているわけであります。ICTというのは何かといいますと、電子通信機器情報ですね、電子黒板というのをいち早く冨士谷市長導入を決められて、現在全クラスに配備をされています。この配備をされてる電子黒板、使用頻度について各学校、各クラスごとに全体調査、どういう時間帯、どんだけ使ってらっしゃるのか、どんな教科に使ってらっしゃるのか、こういうことをまとめられているのか、伺いたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) それぞれの学校の使用頻度につきましてはまとめております。今、手元にその資料は持っておりませんけれども、さらに使用していただけるように、教育予算的に考えて一番先生方が使いやすい、また利用しやすい、そういう機器、つまり実物投映機を今検討しているところでございます。予算化も要望を出しているところでございます。
100%使うということは、これは不可能でございますけれども、それぞれの学校が徐々に各教科で使う先生方がふえてきていることは事実でございますので、後でその使用状況、昨年度と比較してでも提示させていただけたらというふうに思います。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) ぜひとも全学校、全学級で、配備をされてるわけでありますから、どのようにして使ってらっしゃって、どういうふうに効用があるのか、やっぱりここはまとめていただいてるんであれば、私たちにお示しをいただきたいと思いますので、後ほどということでありますけれども、しっかりと示していただきたいと思います。
このICTの情報通信技術を有効に活用し、教師の授業力を一層高めというふうにもうたわれているわけであります。子どもたちの学習意欲の高揚や学力向上のために取り組むということを明言されているわけであります。教師の方々の授業力をどのように高められているのか、お示しをください。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) まず、ICTの授業力をつけるために研修をしております。もちろん今申しました教材提示の使用の仕方、また実際に授業の中でどのように使っているかを校内での研修で必ずやっております。
そういう形で、それぞれの先生方、苦手な先生もございますけれども、その先生方もこういうふうに使えば簡単に使えるよという、そういう授業力をつけるための研修をやっております。
質問にお答えできてないかもわかりませんが、そういうふうに研修は進めております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) 全国学力・学習状況調査、これを用いた教育施策の検証、改善に活用できるように、教育委員会における教育施策の実施状況等について国の調査が行われています。この調査結果から、ICT情報通信技術教育担当者を教育委員会の中に配置をして、教員の方のICTに対する疑問を解決できるような施策をとられている教育委員会がございます。
また、保育士や幼稚園教員と小学校の教員との合同研修、そして小学校教員と中学校教員の合同研修、学校間連携に関する取り組みをされて授業アイデア例という形で市町の教育委員会で勉強されているところもあります。
当然、近江八幡市もされていることだとは思いますけれども、こういうことがされるほど教科の平均正答率が高い傾向が見られるというふうに報告書には書かれてありました。
このことから、教師の方々の指導方法、改善、研究、教員育成にしっかり予算を検討いただき、市長に提案をしていただきたいと思いますけれども、教育長、もう一度お願いします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) ありがとうございます。実は、教育委員会の事務局の教員構成を見ていただきますと、今頑張ってやろうとしておりますけれども、小学校で外国語教育を一生懸命やりたい、しかし英語の教員はおりません。まして、ICTの専門的な相談ができる、アドバイスができる教員はおりません。小学校の先生は全ての教科です。それと、例えば就学相談の担当もいわゆる特別支援の専門家もおりません。しかし、それぞれの指導主事は自分の専門だけでなくて本当に日々研究しながら、英語の免許もなくても外国語を自分で話しながらALTと頑張っているところでございますので、もちろん教育委員会からも多ければ多いほどいいわけですけれども、それはやはり限られた中でのことでございますので、何かに特化すればほかのところができないということも起こってまいりますので、現在、配置された人数、さらに頑張ってやりたいところにはその担当をきちっとつけていただけるように市長にも、また議会の皆さんにもお願いはしたいというふうに思っております。
ただ、ふやせばええという問題でもございませんし、若手を育成する中でまた各学校へ戻って中心になって子どもたちの先頭に立ってやってもらえる先生を、教育委員会に入っていただいてるのが現状でございますので、少しでも補助、援助いただけるというところがございましたら、市長にもお願いをしていきたいというふうに思っております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) 先ほども申しましたけど、小学校を数校回らせていただいて、その電子黒板を使って、実際に使っておみえの教室を授業参観させていただきました。先生が、事前に、各校単独で児童たちが理解しやすいように教材の準備をされて授業に取り組んでおられました。お話を伺いますと、電子黒板を導入されるときに、準備委員会というのをされて、そこへ先生方参画をされて、十分、どんな電子黒板がいいのかという議論をしたということをお話聞きました。
今回も、その附属の教材、提示装置は提示装置で、現物を映し出して電子黒板にされるというのはよく理解できるんですけれども、ほかの教材ですね、こういうものを近江八幡市としてトータル的にシステムを構築をして、各校で各担当がやらないでも、そこへアクセスをすればその教材がとれるというような、そういう近江八幡市トータルでそういうシステムを構築できるようになれば、各校が物すごく便利よく利用できるんではないかという意見もいただきました。
より活用するために、先ほども教育長がおっしゃったんですけど、学校内で研修会をやっておられるのも事実であります。この中でも、やっぱり特化した先生がいないと、やっぱりICTわからない、電子黒板どういうふうに使っていったらいいかわからない。やっぱりそういうところも疑問を持っておられるので、各学校ごとにそういうふうに悩まれるのでなくて、教育委員会にトータル的にICTを聞かれる教員もしくは指導されるような技術者を置かれて、巡回をさされて、自分たちでちゃんと更新とか電子黒板の使い勝手をいいように取り組むというのがやっぱり筋やと思うんです。
もう一点、さっきもお示しをいただきました我が校の学力向上策、こういうなのを各校に一校ずつつくっておみえになります。保護者にはこういうのは表示されて、授業参観なんかで配っておられると思うんでよく理解できると思うんですけども、最近やっぱり市のホームページ、教育委員会の中のホームページ、小学校、中学校持ってございます。この中の広げてみますと、各学校それぞれまちまちであります。なぜかというと、ICTを物すごくよく知ってらっしゃる方がホームページを担当されてる学校は毎日のように更新をされてたり、その授業の風景を本当によく映し出していらっしゃいます。そうかと思えば、去年から何にも基本方針がページに上がっていない。去年のまま。クリックをしても学校の指針が出てこない。こういうようなことをされていると、先ほど教育部長にもお願いしましたけど、定例委員会の議事録がアップされないのと一緒のことで、何度言ってもできへんところはできへんと、そういうふうになっちゃいますんで、統一化した何か規格みたいなのを近江八幡のシステム化と一緒になってしていただければ、もっと保護者の方の弾力化というか、通学区域の弾力化にも役に立つと思うんですよ。
そういうことを考えていただくということはないのでしょうか、あるのでしょうか。お答えいただけますか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) ありがとうございます。今、システムの構築の件と、それからホームページなりの統一化、その点についてご質問いただきましたけれども、きょう言うてあしたにはできないと思いますけれども、システムを、ICTを活用するための専門的な教師を全部各校に配置するということは、これは難しいことやと思いますんで、ただ教育研究所のほうで、もちろんICT活用の研修も実施いたしております。その場合には、八幡市内の先生でしっかりやっていただく先生を講師に迎えてほかの学校へお願いするとか、その程度しか今できておりませんけれども、今後、本当に重要な指導やと思いますので、教育委員会として、また教育研究所と共同しながら、指導できるようにしていきたいというふうに思っております。
それから、システムの構築につきましては、やはりみんなが望んでることですし、誰でも使えるシステムをつくっていくというのは非常に大事なことやと思います。検討させていただきたいというふうに思っております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) 常日ごろから市長は、教育と福祉には力を入れる、そういうふうに明言されてるわけですから、やっぱり教育委員会としてしっかりと予算をつけていただきたいというところは市長に提示をいただきたいと、このように思います。よろしくお願いをします。
次に、一番最後の12項目めのところに、子ども読書活動推進計画というのがうたわれています。
これは図書館のサービスの向上を進めたりとかというふうな活動やと思うんです。計画やと思うんですけれども、推進計画の中の指標の設定で、学校司書の配置において平成30年度には小学校に4人、中学校に4人、学校司書の配置を目標に掲げられておられます。推進機関として、学校教育課が記述をされているんですけれども、教育行政基本方針及び重点施策の中の各課の主要事業の中で、学校教育課の計画には学校司書についての記述が見当たりません。
図書館と学校教育課の連携は図れているのか、主導はどちらがされるのか、いかがでしょうか、伺いたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 近江八幡市子ども読書推進計画は、これは主管といいますか、それは図書館が行うと。つまり、市の図書館が中心になって各学校との連携を深めましょうということですが、実は学校図書館の今の司書であったり司書教諭であったり、そういう者は学校図書館法の中に決まっておりますので、当然学校教育課がかかわっていかなければならない。今おっしゃったように、重点施策の中の記述が抜けてるということは、これは私は抜けていたのは申しわけなく思っております。
ただ、子ども読書活動推進計画は5年間かけて国からお金が地方交付税でおりてきますので、それを使っていかに学校図書館、子どもたちが使いやすいようにするか、またシステム化するかということやと思いますので、3年前に3,000万円やったと思います、各学校に、児童図書に全額市のほうから市長のご高配でしていただいて、今まで本当に充足率が50%ぐらいであったのが一度に上がりました。
ただ、蔵書率は上がりましたけれども、実際は廃棄をしなければならない本もありますので、率がこんだけかけたのに上がってないやないかとおっしゃるかもわかりませんけれども、その辺はご理解いただきたいと思いますし、今ご質問にありました小学校4人、中学校4人の学校図書館司書、図書館司書ですのでこれは教員ではない方に図書館の整備をお願いする。近隣では、東近江市が相当な数を5年間でお金をかけてやっていただいております。八幡もそういうふうにして金田小学校の図書館、また島小学校の図書館も本当に立派にしていただきましたし、今度の市の計画の中にも図書館の計画も入れていただいておりますので、それに負けないように、各学校で子どもたちが学校図書館で本を読むような、そういう形に持っていきたいという願いは持っております。
具体的には、司書については何で4なのか、何で小学校4なのかということになろうと思いますけれども、蔵書数の関係とか仕事の関係上、そこまでまずふやせられたらという思いでございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) 教育長おっしゃっていただいた学校図書館法というのがございますね。これによりますと、2003年から12学級以上の小・中高学校に司書教諭の配置が義務づけられているということでございます。司書教諭というのは、ご説明いただいたみたいに教員が免許を持って司書教諭の講習会に修了した人がなるということでございまして、調べ学習の推進や図書館資料の利用方法の指導などに従事するということでございます。
でも、現在、本市において司書教諭の配置がどれぐらいできているのか、お示しをいただけますか。
○議長(田中好君) 福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 全部の学校にできております。沖島小学校は複式でございますので、そこは司書教諭の先生はおられませんが、小学校、中学校とも、学校によっては3名ぐらい司書教諭の資格を持った教師もおります。
○議長(田中好君) 小西励君。
◆2番(小西励君) 学校ごとに全校配置をされてるということであります。
その中で、30年度には小学校4人、中学校4人という必要があるということで、今回こういう計画を立てられていると思うんですけれども、学校の図書館、この中に今一人、二人、お見えになる。マンモス校であれば1,000人規模の小学校でありますよね。その中に小学校の学校司書という、教員ですね、方がそういう司書を持ってらっしゃる。ただし、その司書の方が担任を持たれていて、常設で図書館があけられないとか、そういう課題も出てきているところだと私は理解しているわけです。
そのために、30年目標に学校司書を4人小学校でふやして、中学校でも4人ふやしたいというところやと思うんですけれども、学校図書の図書標準というのはどういう標準なのか、お示しをいただくことできますか。
○議長(田中好君) 福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 今、小西議員のご質問でちょっと理解していただきたいと思いますのは、まず先生で司書の、司書教諭の免許を持っている人、これは全校に配置しております。したがって、授業もしておりますので、例えば中学校の国語の先生であれば授業を20時間持って、そのほかに図書館の経営についても努力しなければならない。そういう先生方に全てお任せして学校図書館を運営するというのは難しゅうございますので、今要求、子ども読書推進計画の中に出ているのは図書館司書でございます。司書教諭の資格を持っておられて図書館へ勤務したり今はやめておられたり、そういう方が学校の司書教諭にかわって仕事を助けていただける。いわゆる本の整理であったり蔵書を管理するとか、そういうシステムに仕事をしてくださる方、また現在は学校司書はおりませんけれども、司書のボランティアの方が例えば学校に1週間に1回とか回って、そういう先生方を助けていただいている。これもボランティアでという形になっております。
それでよろしゅうございますでしょうか。
それから、図書標準につきましては、学級数、生徒数、それによって標準が決まっております。例えば八幡小学校ですと図書標準は1万2,560冊、それから小学校をもう一校申します。老蘇小学校ですと5,500、中学校ですと大体1万3,000、安土で1万160、八幡中学校1万3,600、八幡東1万4,200というように、大体1万3,000から4,000ぐらいです。それは生徒数、それから学級数とのかかわりでございます。現在、その基準冊数が標準図書冊数が、小学校では12校中8校、中学校では3校が100%超えております。そういう状況でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
小西励君。
◆2番(小西励君) 今、達成率をお話しいただいたんですけど、小学校で12校中4校が達成できていない。中学校でありますと4校中1校が達成できていないわけであります。同じ予算で、学校規模にもよるのかもしれませんけれども、おくれている理由ですね。なぜばらつきがあるのか、100%に当然ならなくてはいけないとは思うんですけれども、学校の施設が足らなくて図書が置けないとか、そういうことがあるのかどうか、お話しいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 学校の施設が悪くてとか、それはございません。ただ、先ほど申しましたように、担当した者がきちっと今まで管理ができていなかって、最近じゃなしに、過去からずっと古い本が置かれていて、司書教諭が来られたときに、こんな本は置いておいてもというときは一度に廃棄されます。そうしますと、一旦100%に本当に近づいても、また80%ぐらいに下がってしまうということがございますので、ただ蔵書率が低いところについては、重点的に同じようになるように、年度ごとに金額を上下しながら配置させていただいているということでございます。
○議長(田中好君) 小西励君。
◆2番(小西励君) 学校図書館には新聞購読予算というのがついていると思うんですけれども、学校図書館に新聞はございますか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) 小学校につきましては、毎日新聞がずっとご寄贈いただいておりましたので、それを配置しておりました。ただ、新聞については、置いている学校もございますが、置いていない学校もございます。図書予算の中で新聞よりも本を一冊でも多くというふうに考えていただいたところについてはそのようにしておりますので、ちょっとどこの学校とどこの学校が新聞が入っているということ、これも今手元に資料ございませんけども、またお答えさせていただきます。
○議長(田中好君) 小西励君。
◆2番(小西励君) 新しい学習指導要領というのは、詰め込みでもゆとりでもなく、言語活動の充実を求めていると私は思うんです。問われているのは知識の量ではなくて、習得した知識を課題解決のために役立てられる言葉の力ということだと思います。学校図書館はさまざまな情報源から必要な情報を探し出し、活用する能力を有する学習情報センターであると思います。
国の平成24年度からの図書整備5カ年計画というのがあるんですけれども、この5カ年計画の中では、図書整備のために年間200億円、5年で1,000億円、新聞配備に15億円、年間、5年で75億円。学校司書の配備については年間150億円、5年で750億円を地方交付税として配置をしているわけであります。地方交付税の使い道というのは当然地方自治体に委ねられていると思います。子どもたちの生きる力を育むために、早急に市内の全ての小学校、中学校において図書標準を達成するように努力をいただきたいと思いますが、再度いかがでしょうか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
福原教育長。
◎教育長(福原快隆君) ありがとうございます。本来地方交付税を全額学校図書館の整備のために使っていけると一番いいわけでございますが、市の行政のほうにもやはりそれを第一に考えさせていただいて、要求していきたいというふうに思っております。ありがとうございます。
○議長(田中好君) 小西励君。
◆2番(小西励君) ありがとうございます。一日でも早く、市内全小・中学校において図書標準に合うように要望させていただきまして、関連質問を終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(田中好君) 以上で小西励君の関連質問を終わります。
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