録画中継

平成26年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月3日(木) 代表質問・個人質問
大林 宏 議員
(1)桐原コミュニティエリア整備工事の品質確保について
   ①発注者、受注者の体制
   ②造成費の額、造成高、10トンダンプで何台の造成土量か。
(2)辞職の自治区長木野氏に公平委員依頼は無責任では。
   ①辞職の理由
(3)合併後丸4年、安土町民の意識調査を求める。
(4)安土駅舎建設と道路整備について
(5)庁舎建設とにぎわい機能は分離を。
(6)安土小学校等一体化拠点整備について
(7)市の中期財政計画を検討することについて
(8)国道8号線と蛇砂川改修の課題と見通し
   ①河川改修の見通し
   ②国道連絡会への働きかけ状況と見通し
◆7番(大林宏君) 皆さんおはようございます。地域力みんなの会の大林宏です。会を代表しまして、8つの質問を用意いたしております。よろしくお願いいたしたいと思います。
 まず1つ目は、桐原コミュニティエリア整備工事に係る品質確保体制について質問から入ります。
 なぜ会派で造成工事を1番に取り上げたのかですが、現在旧と畜場跡の土壌汚染問題の裁判に1年5カ月を要しております。原因はどこにあったのか、貴重な税金で施行される公共工事の品質確保には、市行政はしっかり責任を果たしてほしいという思いからであります。行政はお金を支払うだけではだめだということであります。
 さて、桐原小学校エリアの用地取得面積は31筆、4万6,046平米、46反であります。この工事概要は敷地造成工事、道路改良工事3件、導水管布設がえ工事から成り、請負工事費は4億3,200万円で、株式会社桑原組近江八幡営業所が施工されることとなりました。
 まず、この工事のうち造成工事費は幾らで、造成盛り土はどれほどの高さになりますか、また総計としまして10トンダンプに換算してどれほどの台数が入りますか、お答えをまずいただきたいと思います。
 2点目は、辞職の自治区長木野氏に公平委員の依頼は無責任ではないかとの質問をさせていただきます。
 6月議会初日に、即決によって3名の公平委員さんを可決をいたしております。しかし、このうち木野和也氏については、市長が自治区長という重責を担えるにふさわしい方として就任を要請されたのであります。ところが、任期をわずか4カ月を残し急に辞職されましたことについては、私は木野氏の身辺に何か大事があったのではないかと想像もしたのですが、しかしこの6月議会で市長は公平委員への就任を要請され、審査においても大丈夫なのかとの質問には、今回は常勤ではなく非常勤ですからお務めできるという説明がありました。
 私は、市長は大切なことを忘れておられるのではないかと思いつつ、まずどんな理由で自治区長を突然辞職されたのか、その理由は何でありましたか、答弁をお願いしたいと思います。
 3つ目には、合併後丸4年がたちました。安土町民の意識調査を求める質問をしていきます。
 市長は、合併前に3回の実施日は変更されましたけども、一番最初に4年したらアンケートをとると約束され、今そのときが来たと思います。合併には推進の立場の人も批判的立場の人もおられます。合併4年後には市民の方々の意識がどう変化してきたのか検証することは必要と感じ、市長約束のアンケートを改めて求めますが、回答をいただきたいと思います。
 続いて、4点目は、安土駅舎の建設と南側道路整備についてであります。
 安土駅を利用する人は、近隣の人々はもとより、遠い地域の方々も利用しやすいことが必要です。こうして広い地域の人々が利用くださることで、活性化とかにぎわいをもたらすことができます。駅の活性化は1世紀にも及ぶ経済効果を生む地域経済の動脈と考え、その考えに疑う余地はありません。
 そこで、安土駅南側の道路改修、特に都市計画道路をなぜ早くから着工されないのか、準備はされているのか、再度お答えをいただきたいと思います。
 5つには、庁舎建設とにぎわい機能の分離等についてであります。
 会派地域力みんなの会では、庁舎ににぎわい機能を持たせることは抽象的であり、必要を感じないとの思いであります。計画のにぎわい機能の説明では、高齢者の居場所づくりや市民ギャラリー、喫茶コーナー、金融機関、子ども支援センター、コンビニ、図書館、また本を売るなど生活サービスのほかイベント機能を提供することが検討され、実に4,000平米もの広いスペースが庁舎建設とともに計画されております。これは、行政機能面積の4分の1に当たるもので、単純計算ですが、17億円になる無駄に当たるものと考えます。むしろ庁舎は行政機能を集中させ、にぎわい機能とは分離して、庁舎は質素で経費をかけないで建設すれば、20億円程度安く建設できると考えます。この浮いた経費は、おくれている岡山小学校の耐震化対策を急ぎ、庁舎建設より早く具体化することのほうが必要と考えますが、答弁をいただきたいと考えます。
 6つには、安土小学校と一体化拠点計画について質問をいたします。
 このうち、1つには安土小学校、旧安土公民館、安土幼稚園施設は耐震補強工事が完了された施設です。解体する必要は全くありません。ただ、校舎の改修の必要な箇所はあるわけですから、このことは文部科学省が活用を呼びかけました補助率70%で、しかも改修費の上限が撤廃された有利な制度を利用することでいくべきだと考えております。
 2つには、安土学区の場合、震災が大規模になり、もし仮設住宅などの必要になった場合、学校施設より文芸の郷一帯、特にグラウンドやマリエート、これを利用できるように整備しておけば、授業に支障を来すこともなく受け入れできます。経費はかなり安くつきますから、文芸の郷一帯の施設を防災対策の拠点施設に利用できるよう改修すれば、小学校など移転の必要は全くありません。防災拠点の見直しを求め、回答を求めたいと思います。
 7番目には、市の中期財政計画を検討するについて質問をしていきます。
 議員になりましてから、何度か市財政の見直しを提出いただいておりますし、また年度ごとの主要事業も資料提出がされております。しかし、年度ごとの主要事業を見直しされた資料には、合計の事業費のみが記載されて提出されてきます。事業別に補助金や市債や一般財源が明示されないで、例えば平成23年度、これの資料ですが、27事業、319億8,390万円、平成24年度、これの資料では35事業、299億7,300万2,000円と、合計事業のみであります。一つ一つの事業に補助金がついている事業か、市債がどれぐらい使われる事業かわからない。例えば今建設中のコミュニティセンター、老蘇コミュニティセンターは1億7,600万円の補助金がついております。ところが、馬淵防災センターは一円の補助金もありません。同じ3億円強の事業であっても、このように財源内訳が変わるわけですから、事業名とトータル事業費だけを明示する方法は改めていただきたい。予算査定を各部局が受ける場合、事業ごとに補助対象がどうか、起債はどのくらい使われるのか、一般財源はどのくらい必要なのかと事業ごとに一つ一つ丁寧に査定され、それを積み上げられて予算がつくられるはずですから、その主要な事業内訳を示していただければ、議員もよく理解できると思いますがいかがか、お答えをいただきたいと思います。
 最後の8つ目でございますが、国道8号線と蛇砂川改修の課題の取り組み経過と見通しについて質問をいたします。
 平成23年12月議会に質問いたしました蛇砂川改修の課題と見通しについての回答では、その後童子ヶ原地区の交渉がおくれ、対策中であると報告を受けております。着工から既に40年に及びます河川工事となりましたが、現在どのように進んでいるのか、お答えをいただきたいと思います。
 続いて、国道8号線の西方面、野洲川、東方面は愛知川御幸橋が慢性的な交通渋滞となっており、時間のロスと燃料費の高騰による経済損失は年々大きくなってきております。質問から2年6カ月、そのときは蛇砂川は県で、国道は国にお願いする範囲の権限しかない、しかし滋賀県国道連絡会があり、この中で議論していくことという回答をいただいております。その後、2年6カ月がたちましたが、どんな働きかけをされて、その結果は期待できる状況でしょうか。答弁をいただきたいと思います。
 以上、初問といたします。よろしくお願いいたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 津村副市長。
             〔副市長 津村孝司君 登壇〕
◎副市長(津村孝司君) 皆さんおはようございます。
 それでは、ただいま8つの質問をいただきましたうちの庁舎建設と、にぎわい機能の分離についてのご質問にお答えいたします。
 にぎわい機能を庁舎に取り入れることにつきましては、昨日の園田議員の質問でもお答えいたしましたとおり、官庁街に関するラウンドテーブルあるいは官庁街のこれからのまちづくりに関するアンケート、これらに寄せられました市民の皆様のご意見に基づき、庁舎整備においては行政機能や防災機能にとどまらず、幅広い世代の方々がこの官庁街に集い、新しい出会いや触れ合いが生まれる場所をつくるにぎわいの創出が何よりも大切であり、求められているものであると考えております。
 また、庁舎整備に係る経費の考えといたしましては、庁舎整備への国、県の補助はございませんが、これからの少子・高齢化社会への対策の一環として取り組む高齢者の居場所づくりなど、市民のためのにぎわい機能の導入を行い、行政機能や防災機能、にぎわい機能の入った複合庁舎として整備することにより、本来庁舎で整備するエレベーターや階段などの共有部分につきましては、一部交付金を受けることも可能となります。いずれにいたしましても、今後も国、県と協議を重ね、交付金制度などを有効に活用し、市の財政負担が軽減するよう庁舎整備を推進してまいります。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
             〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) おはようございます。
 それでは、大林議員ご質問の安土町民意識調査についてですが、4年したらアンケートをとると約束をしたと言われております。その辺の事実確認をさせていただいたところ、そのような記録が存在しておりませんが、どこでそのような約束をしたのかお教えをいただければありがたいと、こういうふうに考えるところでございます。
 その辺が不明でございまして、約束をしていない4年後のアンケートを実施することは考えてはおりません。市民の皆様のご意見を伺うために、福祉やまちづくりなどさまざまな場面で必要に応じアンケートを実施しております。このアンケートは、市域全域を対象に実施をさせていただいておりますので、市が実施するアンケートの結果には、市民の皆様のご意見が反映されているものと考えております。
 さらに、安土地域の新たな地域コミュニティーの形成が進んでおります。新しいまちづくりをみずからの意思によって進めていただいた結果であり、安土地域のコミュニティーの形成はまさに合併の効果であると考えております。したがって、市民の皆様と約束を果たし、成果が得られた上で一つの区切りとして、全市民を対象に意識調査の実施を検討してまいりたいと考えております。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総務部川端部長。
             〔総務部長 川端康仁君 登壇〕
◎総務部長(川端康仁君) おはようございます。
 それでは、大林議員の8つにわたる質問のうち、地域自治区長及び中期財政計画に係る部分について回答を申し上げます。
 まず、前地域自治区長の辞職理由についてでございますが、本議会開会日の質疑でもお答え申し上げましたように、一身上の都合ということで承知をしておるところでございます。
 次に、市の中期財政計画に係るご質問にお答えを申し上げます。
 中期財政計画は、全庁的な行政運営の取り組みを展開するために、中期的な財政運営の指針を示し、持続可能な財政基盤を確立していくことを目的として、行政改革実施計画の取り組み項目となっております。したがいまして、予算化されていない事業もあり、また個別的事業等を示すものではありませんが、市議会から中期財政計画に見込まれている事業を明示されたいという意見を踏まえまして、事業名と想定される総事業費を議員の皆様に情報提供させていただいてるものでございます。
 事業実施においては、事業費、国県支出金や市債等の特定財源を精査して予算化をしており、予算の概要等に明示させていただいているところでございます。議員のご意見のように、重点事業として実施する大型基盤整備事業につきましては、今後さらに事業内容、想定される総事業費、年度割り、財源内訳等を掲載したわかりやすい資料を議員の皆様、市民の皆様に情報提供できるように工夫してまいりたいと存じます。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市民部小西理事。
             〔市民部理事 小西正彦君 登壇〕
◎市民部理事(小西正彦君) 皆さんおはようございます。
 大林議員の安土小など一体化拠点整備についての質問のうち、文芸の郷一体で大災害に備えるべきについてお答えいたします。
 旧安土町では、文芸の郷あづちマリエートを避難所として位置づけられており、合併後も避難所として指定しております。本市では近江八幡市地域防災計画に基づき、各学区に災害時の防災拠点施設の整備を進めております。
 議員ご指摘の文芸の郷体育館は、市が想定しています約1割の学区民が避難生活できるスペースを確保するには難しく、また文芸の郷は市域の東端に位置し、安土学区の人口が集中している区域から徒歩による避難距離が遠い状況にあります。また、防災拠点施設は学区民が集い、各自治会などの各種団体の活動拠点となる身近な施設と、学区民の約1割が避難生活を送ることができる施設があることが望ましいと考えております。
 なお、防災拠点施設整備につきましては、地域住民のご意向を踏まえることが重要であると考えております。去る4月22日に設立されました安土学区コミュニティセンターなど、建設委員会が本年11月をめどに全体構想の具体的案をまとめられると仄聞いたしております。この結果を注視してまいりたいと考えております。
 なお、このたび大林議員より頂戴いたしました貴重なご意見を、このたび設置されましたコミュニティセンター等建設委員会にご報告をさせていただきたいと考えておりますので、ご了承のほどいただきたいと存じます。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部中塚部長。
             〔都市産業部長 中塚靖彦君 登壇〕
◎都市産業部長(中塚靖彦君) 皆さんおはようございます。
 大林議員の第4問、安土駅南口の道路整備に関するご質問にお答えいたします。
 都市計画道路停車場南線は、駅南広場を始点に、県道安土西生来線上豊浦交差点に至る区間について、都市計画決定をしているものです。駅周辺の道路網の充実は、本市の東の玄関口として非常に大きな課題でありますが、この路線については、現在駅南広場への進入道路となっている県道安土停車場桑実寺本堂線の機能充実や利用状況などを鑑み、周辺地域や安土駅南部地域全体における道路網のあり方、さらに計画道路の重要性や実現性及び費用対効果を十分に精査することが必要であると考えます。
 そうしたことから、本市の将来にわたる道路網のあるべき姿の検討をするため、道路網マスタープランの策定に着手し、その中で地元との調整を図りながら、安土駅南地域周辺の幹線道路や道路網のあり方を検討したいと考えております。
 以上です。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部辻本理事。
             〔都市産業部理事 辻本隆志君 登壇〕
◎都市産業部理事(辻本隆志君) おはようございます。
 大林議員ご質問、冒頭の桐原コミュニティエリア整備工事についてお答えします。
 今議会初日に議決承認いただきました土木工事の契約金額は4億3,200万円で、そのうち造成工事の契約金額は1億7,447万8,320円です。
 今回の造成盛り土によって形成するエリアの地盤高さは、グラウンド、駐車場、建物建設位置によって異なりますが、周辺道路の現況高さよりおおむね50センチ高くなります。さらに、今後施工する建築工事や外構工事に伴い、最終的に最も高くなる小学校部分では、現況道路に対しておおむね1メーター50センチほど高くなります。また、外部から搬入土量は約2万5,000立米であり、10トンダンプ換算台数は約4,500台となります。
 以上です。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部水理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作君) おはようございます。
 大林議員ご質問の国道8号線と蛇砂川改修の課題と見通しについてお答えをします。
 まず、蛇砂川改修の見通しにつきましては、現在の進捗状況でありますが、西生来町地先におきましては地元との協議を進めながら、国道8号から上流に向けての河道掘削工事と、中山道にかかる2号橋の架橋工事に着手しております。また、童子ヶ原地区におきましては、公図が混乱していることや、埋設物についてのボーリング調査による土壌調査及び土地鑑定が必要となり、これらに時間を要することになりましたが、ようやく土地の鑑定結果が出ましたので、現在東近江土木事務所が主体となって、地権者との用地交渉を進めているところです。今後、本市としましても、一日も早く事業が進捗しますよう県と協力していきたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いします。
 次に、国道8号の整備につきましては、本年5月27日に本市を含む県内の市町により組織しております滋賀県国道連絡会総会において、国道8号を含む直轄国道の早期整備に取り組むことを強く要望することが決議されたところでございます。また、国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所、滋賀県土木交通部道路課のほかに、警察や道路を利用する業界の団体などにより、平成24年7月に滋賀県渋滞対策協議会が組織され、協議を進めているところであります。今後はこの渋滞対策協議会の下部組織として、県内の市町を6つの地域に分けワーキンググループを設置して、渋滞対策に関しての議論を進める予定となっております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 教育委員会廣瀬部長。
             〔教育部長 廣瀬 敏君 登壇〕
◎教育部長(廣瀬敏君) おはようございます。
 それでは、大林議員お尋ねの安土小学校等一体化拠点整備についてお答え申し上げます。
 議員ご指摘の改修事業は、学校施設の長寿命化改良事業であると考えられますが、この長寿命化事業は、老朽化により構造上危険な状態にある建物の改修を行う事業であり、既存建物の構造部を使い耐久性を高めるための補強を行い、あわせて水道、電気、空調等のライフラインを更新し、教育環境の質的向上を図るというものです。
 しかし、金田小学校や島小学校で取り入れた廊下拡張型の多目的スペースを使って多様な学習内容、学習形態による活動が可能な環境づくりということを考えますと、既存の学校施設には決して適した方法とは限らないと考えております。
 また、児童数は市内で3番目に多い小学校であるにもかかわらず、グラウンド面積は沖島小学校を除くと最も小さな学校でもあることから、拡張を考えると移転も視野に検討すべきと考えます。
 いずれにいたしましても、移転か現地か、改修か改築かにつきましては、地域住民の皆様のご意向を踏まえることが重要であると考えており、整備の時期が来ましたら、財源も含め慎重に検討してまいりたいと考えております。
○議長(田中好君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) いろいろご回答ありがとうございます。
 では、桐原コミュニティエリア整備工事に係る品質確保についてから再問をさせていただきたいと思います。
 公共事業の品質確保の促進に関する法律が平成17年4月1日に施行されております。この法律によりますと、公共工事の発注者と受注者がそれぞれの役割を果たすことによって、国民のための社会資本整備を確保されなければならない、そして工事の品質確保には受注者に負うところが大きい、契約者は信義に従って誠実に履行するよう配慮しなければならないと基本理念が定められております。そして、第5条には、地方公共団体の責務として、基本理念にのっとり品質確保の促進に関する施策を策定し、及び実施する義務を有するとあります。すなわち、地方公共団体の品質確保に責任があると定めているのであります。
 そこで、市の工事入札を見てみますと、近江八幡市建設工事契約約款によって、建築工事特記仕様書をもって工事が行われております。この特記仕様書には、公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律の趣旨をよく理解しとあります。さきに言いましたが、品質確保の促進に関することについては記述が見当たりませんが、業者の方々にはどんな指導がなされているのか、具体的にご答弁をお願いいたしたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部辻本理事。
◎都市産業部理事(辻本隆志君) 今、建築工事のと言われましたけど、土木工事のことだと思います。今回の工事もそうなんですけれども、本市が行う工事につきましては、それぞれ基本的な基準に基づいております。今回の土木工事に関しては土木工事の施工管理基準、これは近畿地方整備局が出しておるものであったり、あるいは滋賀県建設工事監督要領、滋賀県建設工事検査要領等々がございます。そういうものがベースになってる中で、実際の管理、工事を施工してもらう体制といいますのは、施工業者の方から現場代理人、主任技術者の選出をいただき、市のほうからは現場監督員を選出し、それを通知するわけなんですけども、そこで工事の施工方法について協議をしながら施工要領書、施工計画書の提出をしていただきます。現在それを作成中なんですけども、そういうものをつくっていただくことと並行しながら、着手する前には近隣の方への説明会も必要ですので、工事説明会とかそういうものを準備しながら今進めております。
 なお、細かな品質管理につきましては、例えば土ですとその施工計画書の中で、例えば搬入する土に関する性能試験ですね、そういうものを提出していただいて、それが確かなものであるということを確認した上で、その出どころから、採掘場ですね、そこから出てくる伝票をダンプの運転手が持ってくるわけです。それを現場で確認し、日々の確認、それから1週間に1回の定例会議、そういう中で、その品質が間違いなくその性能に基づいたものであるかということを確認しながら施工するわけです。今言いましたように、日常的な確認をするというのがやっぱり大事なことですので、そういう中で長い工期の工事なんですけれども、進めていきたいと考えております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) ありがとうございます。今おっしゃいましたように、現場には監督員を置くというふうに、この市の建設工事請負契約を読んでみますと書いておるんですが、桐原エリア工事にこの監督員を設置されるのか、またその監督員は市の職員が当たるのか、どういうふうにお考えか、お答えいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 辻本理事。
◎都市産業部理事(辻本隆志君) 監督員といいますのは、いろいろ表現の仕方があるんですけど、市の監督員は今回の工事は造成工事と道路拡幅改良工事、それから農水管の移設工事から成っております。それぞれの工事に市の担当監督員がつきます。
 以上です。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) それから、ご回答いただいておりますように、今回の請負者は株式会社桑原組さんでございますが、この工事請負契約のほうで見ますと、現場代理人、これを常駐させる、そして主任技術者または監理技術者及び専門技術者を定めて工事現場に設置し、氏名を市に報告しなければならないとありますが、これによりますと、請負者は3名の技術者を現場に派遣され、そして工事の監理、材料の検査などを行うということでございますが、そう理解してよろしいんでしょうか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部辻本理事。
◎都市産業部理事(辻本隆志君) 現場代理人、主任技術者、それから監理技術者ですね、これは実は現場代理人と主任技術者、それから監理技術者、兼ねることができる場合があります。今回の場合は今契約のときに既に提出はしていただいております。主任技術者と監理技術者については提出していただいています。現場代理人につきましても、現在打ち合わせの中でもう選出していただいております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 初問のほうで、10トンダンプで4,500台と、こういうダンプによって土が運ばれてくるわけですが、このダンプの納品書というのが、実は一台一台納められていると思うんですが、誰がこの納品書を責任を持って把握されるのか、これは現場監督者がされるのか、その点はっきりと答弁いただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部辻本理事。
◎都市産業部理事(辻本隆志君) 伝票につきましては、現場に搬入された時点で、まずは請負業者の監督員が預かります。それを毎週の定例会議あるいは1カ月の定例会議、月例会議の中で集まったものを提出していただき、それを確認すると、市の監督員が確認するというような形で、報告書でも出していただくんですけれども、その現場の運転手が持ってきた汚れた伝票そのものを確認する行為を行います。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 先ほど私も旧と畜場跡の敷地造成に係ります土壌汚染の裁判、このことで非常に明らかになってまいりました。これは採石場から納品されてきます山ズリのことでございます。これは慣例の中で、工事終了後一括して納品書を発行されるということもあるようであります。実際に販売された数量と提出された納品伝票が合わないことが生じてきております。私の調査では、実績の41%の量しか山ズリが実際入っておりませんが、ですからこういうことからしますと、信用できない業界の仕組みがあるということであります。
 これは、高島市のダイオキシンの不正データは行政がやっていたことで、県は不正が見抜けなかったように、旧と畜場跡の土壌汚染、搬入されてくる土壌の納品書は一日一日、その都度ダンプごとに納品書を現場で受け取り、これを確実に集計していかないと、今も言われましたけども、週とか月集計では業者に任せているようでは、計画どおり搬入されたか、また安心できる土壌かわからないという疑念が明らかになってきたのです。
 ですから、業者同士が伝票集計しているようでは、品質確保は危険であり安心できません。市行政職員が確認し対応されるよう求めたいのですが、納品書の扱いは二重のチェックが必要と考え、例えば監督員が休まれたときどのような対応をされるのか、答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部辻本理事。
◎都市産業部理事(辻本隆志君) ありがとうございます。伝票の管理だけでなく、ほかの資材の管理もそうなんですけれども、現場に搬入されますとそこで検収作業を行います。さすがに市の職員常駐というわけにはいきませんので、その場合は現場の監督員が、係員がそれを確認すると。それを報告を受け、市の監督員がその確認をすると、そのような行為になります。
 大林議員ご指摘の他市での伝票とかの不正に関しましては、非常に今慎重に我々も業務をしなければいけないというふうに認識しております。今回の工事は、工事の中で扱う土砂の量が相当なものです。十分に慎重にその辺のところを管理の中でしっかりしていきたいと考えます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) ありがとうございます。
 まず、今回のこのエリアでの工事ですが、これは入札のときに17社ということでございます。この中には、今土壌汚染を裁判している秋村組さんは入っておられませんけれども、旧と畜場の土壌のこの関係している業者さん、この中に2社含まれております。桑原組さんが落札されたんですけども、しっかりと市は現場管理をされて、完成時にはしっかりした品質の確保をされた、そういった工事であることを願って、次の再問に入らせていただきます。
 次は、2つ目の安土自治区長木野氏の突然の辞職でございますが、実際自治区長は多額な報酬が支払われておりまして、職務は重責だと思っております。この自治区長から辞職したいと相談は一番に市長にあったと思うんですが、市長は木野氏を慰留されたのか、どんな言葉をかけられて辞職を認められたのか、答弁をお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) 皆さんおはようございます。
 木野区長の辞職に伴うご質問で、僕の性格は一つお願いしてやると言っていただいたらしていただく、やめると言われたらそんなに慰留するほうではありません。やめると言われたことは、やっぱりそれだけもう仕事に対する熱意も少なくなったんだろうと僕は判断をします。したがって、彼の一身上の都合ということは文面に書いてましたけれども、大変精神的に疲れられたのではないのかなというのが1点、もう一つはやはり年度の区切りと、7月までは任期あるんですけれども、年度の区切りという、非常に実直な方でございますので、そこのところ、それともう一つはやっぱりお母さんが92か3で、今もう33キロになられて、自分が面倒を見てると、こういうことも理由にあったのではないのかなと僕は推察しております。
 何度も申し上げますけれども、本人がやめると言われたら、僕は余り慰留するほうではございませんので、ご理解いただきたいと存じます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) ありがとうございます。私はなぜこの問題を取り上げておるかということでございますが、安土地域自治区は、市町村の合併を終えて地方自治法202条4で自治区の設置が法律で定められております。この自治区を設置している間は区長を置く、区長の任期は2年で再任を妨げない、このことについては合併前の平成21年6月25日、冨士谷市長と津村副市長、これが町長のときですが、協議書を定められて設置しております。幸い、お二人とも議場におられます。なぜ自治区を採用されたのか、協議書をつくられたのか、お二人のうちどちらでも結構でございますが、答弁をお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) なぜというのは、やはり皆さんのご意向を尊重して、それが必要であるというふうに双方が一致したからであります。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 今、この協議書について問題にしておりますが、合併特例などに関する法律によってこの協議書が定められております。内容は、設置は安土町の区域に地域自治区を設置する、地域自治区の名称は安土町とする、期間は平成22年3月21日から平成32年3月31日まで10年間とするということなどが定められております。それなのに、自治区長は今も欠員のままですが、木野区長は市長と町長が協議書を交わし就任願った大切な区長であります。任期途中で急にやめられ、仕事を放棄した人なんです。ところが、先日の公平委員のお願いした、私はこれ聞いたときに、頼んだ市長も市長やし、受けるほうも受けるほうや、私はあきれて物が言えんという心境になったんです。私は安土町長、最後の町長を務めましたから、安土町の隅々に目配りは必要で、合併当初から人口の大きい市に小さな町がのみ込まれていくことを危惧しておりました。合併に対するアンケートもそうですし、区長が欠員になってもそのままでは、うまく合併がいっているとは言い切れません。もっとしっかり約束は守ってもらいたい。
 さて、自治区長は空席のままですが、どうされようと考えておられるのかということについては、前日の園田議員に今人選中やということでございました。しかし、合併特例等に対する法律、そしてお互いの2人がつくられた協議書、これをつくっておりながら空白ではだめやということでございます。こういうことを認識いただいて、再度自治区長の空席についての答弁をお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) 専属の自治区長さんは今は空席でありますが、副市長さんが兼務をしていただいております、今のところは。だから、それはずっといいかと言われますと、いいとは思っておりません。したがって、今人選中であるというふうにお答えをしているところでございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) いろんな思いはあるんですが、念のためにもう一度だけ申し上げておきますが、自治区が設置されるようになったのは、合併によって組織は大きくなるものの、身近にあった地域社会、安土町では役場がありました。町にも議会がありました。そして、予算もつくる、そういったことがなくなったんですよ。ですから、今まであった地域社会の意思決定の仕組み、これがなくなったために地域自治区が制度が設けられた。自治区長を兼務した、副市長が兼務してると、こういうことではもっと私、副市長、安土のためにもっと目配りしてほしいと思いますが、副市長からの決意をお聞きしたいというふうに思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 津村副市長。
◎副市長(津村孝司君) ご質問ありがとうございます。私は、兼務という立場でございますから、ピンチヒッターに今立っているわけでございまして、これはもう臨時的な措置でございますので、今後一日も早く自治区長が選任されますことを私も希望しております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 一日も早く自治区長を決めていただきたいということをお願いしときまして、次の3つ目でございますが、合併後丸4年たちました。意識調査の点についてであります。再問をいたします。
 合併2年後に、みんなの会がアンケートを実施された結果を市長に面談して届けられました。私もそのとき同席をしておりますが、市長は21%のアンケートの回収率では住民の声が反映されているとは言えないと、50%は欲しい、貴重なアンケート結果を軽くあしらうために50%を使われたのだと私は感じておったんです。
 では、市長選挙で市長が当選され、有権者の22%で当選されているんですよ。このことと比較して、改めてアンケートの回収率を50%はないとと言い切れるのか、市長の答弁はと思いますが、お答えをいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 今回、みんなの会のほうで実施されましたというアンケートにつきましては、世帯アンケートでございます。全世帯から見ますと21と言われましたが、17%でございます。このアンケート自体、法の秩序のもとによって実施されたものではないというのが現実でございます。対して市長選挙といいますのは、法の統制により実施されるものでございまして、基本的に比較すること自体が意味がないというふうに考えます。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 世論調査とか、いろいろ市民、住民の意見、気持ちがどういうところにあるかというのは、アンケートで十分世論も認めて調査をされておりました。何もかも法の秩序でないといかんのかという問題ではないと思います。この問題はこれほどにしておきます。
 続きまして、安土駅舎の建設と南側道路の整備についてであります。
 これは信長が築城した安土城、これは大手道が道が広くて直線であることから、歴史的にもいろいろな評価がされてきております。信長は戦国時代のイメージから経済発展に理想を置き、城下町を築いたこと、まちづくりとにぎわいを重視して楽市楽座を開いた、その先人の思想が高く評価されております。この安土の歴史の重みから駅の構造物、建造物の姿、安土桃山時代をほうふつするようなデザインを考えていただき、地名と駅舎が融合する構想を取り入れてほしいと思いますが、検討の状況を、現在の検討の状況ですが、答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部中塚部長。
◎都市産業部長(中塚靖彦君) ありがとうございます。ただいまの駅舎の姿ということについてでございますけれども、ご存じのとおり、4月1日付でJRとの協議が調ったというようなお話をさせていただいてきております。その中で、現在駅舎の姿も含めて、デザインも含めて幾つかの案を出していただく、そういった中で出てきた案について、また地域なり、あるいは促進協議会のほうでその案を検討していただくというようなことを、手順を踏んでいくということになります。今回まだ、その設計委託をJRから出されてるということを聞いておりますけれども、具体的な姿が出てきてるわけではございません。もうしばらくそれについてはお時間をいただかなければならないと思っております。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 安土駅の道路につきましては、私は今篠原駅というのは道路整備が先に進められて、目ではっきり見えるようになってまいりました。ですから、安土駅南側の都市計画道路整備を早めて、利便性を高めて、より多くの人たちが利用しやすい駅周辺の整備に心していただきたいことを重ねて申し上げて、次の再問に入らせていただきます。
 次は、6番目に言いました安土小学校等の一体化についてでありますが、さきの議会でも発言しましたが、市民は無駄な公共投資を望んではおりません。むしろ建設された公共施設は管理をしっかりして大切に使ってほしいと思っておられます。安土学区まちづくり協議会の一体化拠点整備には40億円との事業費を資料からうかがうことができます。
 一体化で解体される施設について、具体的に述べますと、安土小学校は平成10年、校舎の地震補強工事が完了し、安土幼稚園は平成11年に、また旧安土町公民館は平成18年に地震補強工事が完了している施設であります。この施設をどうして解体しなければならないのか、またこの座談会では、市長は金のほうは私が考えるとまで言われておりますが、どんな資金を用意されるのか、具体的に説明をいただきたいというふうに思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) これは答弁でも申し上げましたように、今安土の学区の皆さん方の大多数かどうかわかりませんけれど、各種の団体の皆さん方寄られて、小学校等の拠点整備検討委員会的なものをやっておみえであります。何と役員さんを見ますと、70人近い方が入っておみえであります。したがって、やるかやらないか、これからの判断でございますから、皆さんのご意向を聞きながら進めていきたいと、こういう気持ちでいるところであります。したがって、大林議員のそのお考えも、先ほど答弁言いましたように、その会議の中でご披露を申し上げて、皆さんも同じように、議員と同じように、無駄な投資はしちゃいかんということは議員と同じ、あるいはそれ以上の熱い思いを持っての今検討していただいているのではないのかなというふうに思っておりますので、したがってそこでの検討委員会での方向性を見て判断をさせていただきたいと思っております。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) いろいろな検討をされております議事録等を読ませてもらっております。一々それについて今申し上げておる時間はございませんが、1つは常楽寺方面、これは校舎跡地は公園用地になるというふうな話が進められているようなんですが、桐原小学校ではグラウンドなどは売却するという私たちは説明を受けていました。安土小学校の場合の跡地の利用の考えはいかがか、お答えをいただきたいというふうに思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 先ほども市長が回答いたしましたように、現在地元のほうで検討委員会を設置されて、エリアに必要な機能とか熟度を高めるべく、4つの委員会で熱心に議論されてる段階でございます。市としましてはこうした地元の意見、検討結果を踏まえまして、今後考えてまいりたい、地元の総意に応えられるよう取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) ありがとうございます。私はさきにも言いましたけども、市内で耐震対策が終わっていない学校施設がある中で、平成に入って耐震補強工事が完了済みの安土小学校など公共施設の解体、これは税金の使い方においても、事業の優先順序においても、市民の理解は得られないのではないかというふうなことを考えております。
 続いて、再問に入ります。7番の市の中期財政計画であります。
 先ほどもご回答いただきまして、今後計上するというふうなことでご回答いただきましてありがとうございました。なぜ小さく財源内訳まで必要なのかですが、市の中期財政計画では税収は横ばいでありますから、実施される事業費の内容によって、審査に大きく影響を与えます。償還の方法、据え置き3年とか5年、20年、30年の償還になりますから、長期の返済、これをたくさんの事業が重なるわけでありますから、全体を検討する上に財源内訳が必要になってまいります。最近の新聞報道では、合併推進債の副作用によって合併から10年で合併自治体の借金が膨らみ、国は交付税の合計額を維持する特例を設け、11年目から5年かけて減額するということになったという記事がございました。全て箱物を次々と建て、自治体は合併特例債という借金の返済に危機感を募らせているという記事でありました。
 市の庁舎建設には合併推進債が充てられるということになります。また、今も申し上げておりました安土小学校、この一体化、これは今までの重点事業にはなかったものでありますが、市長は29年4月供用開始、こういうようなことも口で説明されております。また、場所は跨線橋より東側をイメージしている、こういうふうなことで矢継ぎ早に次から次へと大型事業が実施される、私は近江八幡市の事業の進め方には、私は本当に心配をしております。行政は身の丈に合った行政ということが求められる、だから財政計画の透明性、重要性を訴えているのでありまして、もう一度この財政計画、しっかりと立てられるのかどうかについてご答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) 大変議員の貴重なご意見頂戴をいたしたいと思います。私が申し上げておりますのは、全て大林議員は確定したかのようにご理解をいただいているようでありますが、全て話には仮にという言葉をつけてしゃべっているつもりであります。その証拠に、現在進めておられます安土学区のほうでの検討委員会が何のためにあるのかと、こういうことになりますので、決して決まったもの、もしやるとしたらという質問があれば、ああいうところも一つの方法ではないでしょうか。もしやるとしたらこういうやり方もあるんじゃないでしょうかということを申し上げたのでありまして、どこどこでしゃべった、確定しているようなものならば、こんな議論をなかなかしていただけないと思いますので、その点が1つです。
 そして、財政的にも議員が心配していただいて本当に感謝してるんですが、我々も議員と同じように、やはり一番大事なのは財政でございますから、これはきちっとどこまでが後年度の負担になるのか、どこまでが今を生きている我々が負担すべきなのかということを逐一考えながら、都度都度議員の皆さん方には説明をしながら進めているところであります。決して議会軽視という、議会に諮って、全て議会に赤裸々に申し上げて、そして皆さん方の賛同を頂戴しながら進めているということを、ぜひもっともっと深くご理解をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) ありがとうございます。今の市長が言われましたように、確かに文書を読んでみますと、仮にという言葉が結構出てくるんです。だから、40億円という事業費を市長仮に40億円としたらと、確かにおっしゃっていますよ。だから、補助金を2分の1もらえるという話もありますけど、これは確かに仮になんですが、市長の口から言われると、このままかなり前へ進んでいくというのが一般的に、これはあるわけですから、私心配しているのは、市長が打ち出の小づちでも持ってはったら何も心配要らへんのやけど、やはり税収という限られた財源ですので、しっかりと長期計画を立てていただきたいということをお願いして、私の地域力みんなの会の代表の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(田中好君) 以上で地域力みんなの会の大林宏君の質問を終わります。
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