録画中継

平成27年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月15日(火) 個人質問
重田 剛 議員
(1)てんびん祭について
   ①30回目の今年、なぜ行われなかったか。について
   ②来年以降の開催について
(2)夏休み期間中の子どもと教職員について
   ①市内の子ども達の活躍について
   ②富士宮市との児童交歓会について
   ③教職員の研修について
(3)通学路の安全対策について
   ①市道中小森緑町線の道路整備について
   ②県道東横関・大房線の中小森交差点付近整備について
(4)本人通知制度について
◆2番(重田剛 君) 皆さん、こんにちは。翔政会の重田剛でございます。議長のお許しをいただきましたので、発言通告に基づき質問させていただきます。
 このたび私は、てんびんまつりについて、夏休み期間中の子どもと教職員について、通学路の安全対策について、本人通知制度についての以上4点について分割方式で質問させていただきます。どうかひとつよろしくお願いいたします。
 ちなみに、きょうは西暦1600年に関ヶ原の合戦で徳川家康が勝利し、全国支配の実権を握った日だそうでございます。そしてまた、きのうは阿蘇山で噴火がございました。さて、先週10日の台風18号は、各地に甚大な被害をもたらしましたが、中でも茨城県の常総市の鬼怒川の決壊は悲惨なものでございました。全国の被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。とともに、遠く離れた地からではございますが、エールを送りたいと思います。
 また、自然の恐ろしさを改めて思い知らされました。このところの異常気象はいつどこで起きるのかわかりません。私たちの近江八幡市でも日野川など河川が多く、注意が必要と考えます。
 さて、きょうはいいお天気になりましたが、このところ台風の長雨でしっくりとしない日が続いておりました。ことしは例年に比べますと秋の訪れが早いように思われます。虫の音色がきれいな季節になりましたが、市内では農家の方々が丹精込めて育てられた近江米の刈り取りに追われ、実りの秋にお喜びのことと思われます。
 また一方、学校では2学期が始まり、運動会シーズン真っ盛りで、子どもたちの元気な姿がグラウンド狭しと走り回っているきょうこのごろでございます。
 この夏の世界陸上も大変盛り上がりましたが、先週土曜日に行われました市内の中学校の体育祭では、子どもたちの一生懸命な姿に勇気と大きな感動をいただきました。これから小学校、幼稚園、保育所、学区の運動会と続いていくわけですが、すばらしいドラマが私たちを待っているかと思うと、楽しみでなりません。子どもたちの健闘を陰ながら応援したいと思います。
 さて、振り返りますと、ことしの夏も猛暑日が続く非常に暑い夏でありました。各地で夏祭りが催され、花火大会などは暑い夏の夜のひとときの楽しみでありました。そのような中、我々近江八幡市民は何か忘れているといいますか、物足りなさを感じておられる方もたくさんおられることと存じます。
 そこで質問させていただきます。
 まず1点目、てんびんまつりについて質問させていただきます。
 ことしで30回目を迎えるてんびんまつりはなぜ行われなかったのか。また、来年以降はどうなのか、お聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 重田議員の八幡てんびんまつりにつきましてのご質問にお答えいたしたいと存じます。
 八幡てんびんまつりは、昭和49年に近江八幡青年会議所が市民広場という事業を近江八幡市民憲章の再認識を目的に開催したことに始まります。その後、昭和61年に打ち上げ花火を再現する企画として、町衆による町衆のためのまつりおこしのスローガンのもと、市民がみずからの手で市民全員が楽しめる祭りをつくり出そうと始まったものでもございます。
 こうした経過を経て、各学区連合自治会、商工会議所、観光物産協会、青年会議所、また地域女性団体連合会等を初め各種団体で構成される八幡てんびんまつり協議会がつくられ、主体となって取り組んでこられたところでもあります。
 そして、この取り組みに対し、市は実施運営に係る当日スタッフを初めとします人的支援や財政的支援を今日まで続けてきたところでもございます。しかし、議員もご承知のとおり、てんびんまつり協議会にて議論、検討を重ねられた結果、ことしのてんびんまつりは中止し、実施主体でありますてんびんまつり協議会を解散されたところであります。
 その理由としましては、ここ5年ほど前から、祭りを牽引し運営する役員の高齢化及び若い世代を中心とした後継者不足、社会経済環境の変化に起因します企業協賛金の減少や市民意識の変化によりますいわゆる寄附金や協力者の減少が継続的に大きな課題となっていたところであります。
 これまで市といたしましては、継続実施ができるよう働きかけてまいりましたが、このままの状態で継続することは事故の発生にもつながりかねないとの危惧もあり、市と協議会の役員会等で何度も協議、検討を重ねられた結果、今回の決定がなされたところであります。
 また、来年度以降につきましては、祭り中止の決定と協議会の解散を決定されたてんびんまつり協議会の総会において、てんびんまつりにかわる新たな祭り、イベントの企画検討が青年会議所に委ねられたところであり、市といたしましても新たな市民の祭りの再生に可能な限り協力をしていく所存でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 てんびんまつりの中止の話が出たときに、実行委員会の方に市長みずからせっかく続いてきたお祭りであるから何とか継続できないかということをお願いしてくださったということも聞いてるんですけど、県内でも近隣の東近江市、野洲市、守山市など、市が直接主催しているところがたくさんございます。今、JCが一生懸命取り組んでくれているということですけど、市独自でお祭りをするというお考えはございませんでしょうか。
○議長(園田新一 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 市独自もひとつ一考の余地はあろうかなと思いますけれども、本市のこのてんびんまつりの伝統は、先ほど申し上げましたように、市民の市民による市民のための祭りが実はスローガンであったわけであります。あくまでも、市民が市民の祭りを自発的、主体的に取り組んでいったところにこその大きな目的があったのではないのかなと考えているところでございまして、したがいまして、市行政が実施主体となってイベントを行うということではなく、これまで同様、まちづくりの主役である市民の主体的な活動あるいは取り組みに対し協働を行っていくことを前提に、いま一度市民が主体となる市民のための祭りの再開の機運の高まりを期待をして、先ほども申し上げましたように、過去の市の支援のあり方や、あるいはてんびんまつりが今回終了するに至った原因を整理した上で、再生に向けた働きかけを行いつつ、新しいイベントのまず企画づくりに参画する等、できる限りの協力をしてまいりたい、このように思っているところであります。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 市内には、左義長祭や太鼓まつり、日野川の花火など、有名なお祭りがたくさんございます。どれも春のお祭りでございまして、また観光客など遠くからもたくさんお見えになられますが、参加できる人は限られています。タイプは全然違うかもわかりませんが、てんびんまつりは、今市長おっしゃってくださったように、市民が主役の市民誰もが参加できるお祭りです。ステージ発表は市民の皆様のよい発表の場でございました。また、出店はそれぞれの活性化であり、皆様の交流の場でもありました。暑いときですけど。そしてまた、花火も大変きれいでございました。
 地方創生が叫ばれ、当市においてもにぎわいのある官庁街づくりに取り組んでいる今日、近江商人の心意気といいますか、市民みんなの祭りをぜひとも前向きにご検討くださるということでございますので、どうかひとつよろしくお願いいたします。
 次に、夏休み期間中の子どもと教職員についてお伺いいたします。
 ことしも40日ほど夏休みがありましたが、子どもたちはふだんはできない勉強や体験ができるのが夏休みであります。家族旅行や自由研究、部活動、合宿、スポーツ大会など、さまざまな体験を通して一回りも二回りも成長する夏休みです。
 そこで質問させていただきます。
 市内の子どもたちがさまざまな形で活躍したと聞いておりますが、その一端をお聞かせください。
 また、長年続いております夫婦都市富士宮市との児童交歓会の様子もお聞かせください。
 また、先生方にとっては、この間、研修をたくさん組まれると思うのですが、いかがでしたか。お聞かせ願えますか。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 重田議員ご質問の夏季休業中の市内の子どもたちの活躍についてお答えいたします。
 議員の質問にありましたように、夏季休業中もさまざまな場面で子どもたちは活躍してくれました。
 まず、中学校では3年生にとって最後の大会となる中体連の夏季大会が行われました。剣道競技で、八幡西中学校の女子生徒が2年連続で全国大会に出場しました。近畿大会にも多くの選手が出場し、団体種目では八幡東中学校のハンドボール部が、個人種目では市内4中学全ての中学校が、軟式テニス、陸上競技、剣道、水泳の4競技で19名が出場しました。
 中学校卒業後も、夏の甲子園大会やインターハイなど、数々の全国大会で本市出身の選手が活躍しています。
 文化面では、八幡西中学校の吹奏楽部が県のコンクールで見事金賞に輝き、関西吹奏楽コンクールに出場しています。
 このように、優秀な成績をおさめた子どもたちだけでなく、負けて悔しい思いをした生徒にとっても、仲間とともに切磋琢磨し、汗を流した日々の積み重ねが社会を生き抜く力となります。
 今後も、皆さんの温かい応援とご支援をお願いします。
 小学校では、夏季休業前になりますが、桐原東小学校が交通安全子ども自転車大会滋賀県大会で2位に入賞しました。昨年は優勝しました。この東小学校の頑張りは、交通安全意識の向上に大きな役割を果たしています。
 夏季休業中には、水泳記録会を行い、市内の小学生約200名が参加し、それぞれが自分の目標を決めてチャレンジしました。
 ほかにも、地域のスポーツ少年団で活動する子どもたちの全国大会での活躍や夫婦都市でもあります富士宮市でのスポーツ交流についても聞いております。
 夏季休業中の子どもたちの活躍は、スポーツや文化にとどまらず、岡山小学校では、学区の各団体との連携により、子どもたちが防災キャンプに参加し、避難所設営訓練等を行いました。ほかにも、太鼓の演奏やお祭りのおはやしで地域行事を盛り上げたり、進んでボランティア活動に参加したりする子どもなど、多くの場面で子どもたちが生き生きと活躍しています。
 次に、富士宮市近江八幡市児童交歓会についてお答えします。
 日本で唯一、夫婦都市提携を結んでいる富士宮市との児童交歓会も、今年度で47回を迎え、本年は12の全小学校から集まった36名が、4月29日から2泊3日の日程で富士山の麓である富士宮市の朝霧野外活動センターを宿泊地として交流活動を行いました。
 交流会当日、富士宮市に着いたときは、子どもたちも緊張していたようですが、自己紹介やゲームで交流するうち、打ち解け合い、行動力旺盛な近江八幡市の子どもたちがグループの先頭に立って活動している様子が随所に見られました。
 一日目の夜は、キャンドルセレモニーと題してグループ対抗のゲームや富士宮市の宮おどり、近江八幡市の江州音頭で交流を深め合いました。ことしの江州音頭は音頭取りも太鼓や拍子木のおはやしも全て子どもたちの生演奏であり、踊りも近江八幡の子どもたちが富士宮の子どもたちに手ぶり身ぶりで教えている姿が見られ、大変ほほ笑ましいものでした。
 2日目は、例年富士登山を実施していますが、今年度は安全のため富士山の麓でウオークラリーを行いました。地図を頼りに各チェックポイントで問題を解きながらゴールを目指します。分かれ道ではみんなで地図をのぞき込み、どちらに進むか迷っている様子でしたが、ここでも近江八幡の子どもたちが、よし、こっちに行こうとグループをリードするなど、たくましい活躍ぶりでした。
 その他、厳かな雰囲気の中、琵琶湖の水を富士宮市の川に注ぐ水の儀式では、近江八幡市の代表2名がしっかりと大役を果たしてくれました。
 子どもたちの事後の感想からも、力を合わせることの大切さを学んだ、富士宮の子どもたちの礼儀正しさを見習いたい、近江八幡の友達もふえたなど、それぞれの子どもたちにとって学校では味わえないすばらしい学びができました。
 3年後の平成30年度には、近江八幡市で第50回記念大会を行う予定です。子どもたちの視点で近江八幡市の魅力を存分にアピールできる交流会が開催できるよう、事業を吟味し、準備を進めてまいりたいと考えております。
 最後に、教職員の研修についてお答えいたします。
 グローバル化、ICT化など、社会情勢の急激な変化やいじめ、不登校など学校課題が多くある中、今教員には学び続ける姿勢が求められております。教員の資質向上、指導力の向上を図るため、教職員の研修は極めて重要であると認識しております。
 教育委員会事務局といたしましては、私立の幼稚園、こども園と小学校、中学校の教職員を一堂に会した教職員等全員研修会を今年度も開催し、548名が参加しました。
 内容は、武佐認定こども園が取り組んでいる基本的な生活習慣を育む挨拶運動と9時まで登園の実践紹介と、教員生活を送りながらサッカーの国際審判員でもご活躍された元本県小学校長森津陽太郎先生を招いての講演会です。
 森津先生には、「フェアプレープリーズ」と題して規範意識や人権意識を育むことの重要性を講演していただきました。事後のアンケートからは、よかったというプラス評価がほとんどで、保護者の思いを酌み取りながら、一人一人に寄り添い、丁寧な指導を心がけたい、相手を敬うこと、規則を守ること、今ある環境に感謝することを日々の教育実践の中で子どもと向き合いながら伝えていきたいなどの感想がありました。
 教育研究所主催の研修会では、今年度、希望研修4種12講座、指定研修3講座を実施し、433名の教職員が研修に参加しました。
 紹介しますと、学校に来られない子どももいる中で、登校できるような手だてを学び、不登校ゼロを目指す教育相談講座には84名が、子どもの困り感に寄り添う支援を学ぶ特別支援講座には153名が、ICTの有効活用が苦手な教員を対象とした基礎基本の情報教育講座には21名が、子どもがわかる、楽しいと感じる国語、英語等の授業づくりの指導力アップ講座には116名が受講しました。
 また、夏季休業中は、各小・中学校においても、それぞれの学校課題において複数回職員研修会を実施しています。いじめや不登校問題、人権教育、安全教育、特別支援教育等のほか、言語活動を取り入れた授業のあり方や昨年度の全国学力・学習状況調査の結果を受けての授業改善等多岐にわたります。
 学校によっては、パッカー車に乗車し、ごみの収集を体験する研修会も実施しています。
 また、算数のデジタル教科書が導入される小学校やタブレットパソコンが導入される小・中学校では、それぞれの使い方を実際に機器を操作しながら全教職員で確認し合いました。2学期以降、積極的に活用を進めてまいります。
 さらに、全小学校において、外国語活動の研修会の実施を必須とし、日本人英語講師を研修講師として授業力向上研修を行いました。
 このように、学校教育課、教育研究所、各校それぞれが主体となって研修と研さんを積む機会を設定し、資質向上、指導力向上に努めております。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ICT教育や外国語教育など、非常に熱心に取り組んでくださっているということですけど、昨年と比較して研修の参加率はどうでしたか、お聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 参加率、市の教育行政基本方針との関連性についてお答えします。
 まず、教職員等全員研修会ですが、ことしは548名が参加し、参加率は昨年と同様83%でした。これは、学校待機を命じており参加できない教員または就学前では預かり保育などを実施しており、100%の全員参加はできません。しかし、教職員が一堂に会する機会はこの1回だけであり、その意義からも来年度は90%前後の参加を目指したいと考えております。
 また、教育研究所主催の研修では433名が参加したとご報告しましたが、小・中学校の教員のおよそ7割もの者が参加をしております。昨年度は6割程度であり、多少ですが増加いたしました。これは、平成32年度に行われる小学校英語科の新設に対応できるよう、それまでの間に小学校の教員は必ず1回は参加するように義務づけたことも参加率の上昇につながったと思っております。
 これらのほかに、免許更新講習を受講している教員、県主催あるいは他府県が開催している研修に自主的に参加している教員も多数おり、夏季休業中を利用し、おのおのがスキルアップを図るため、積極的に研修、研さんに努めております。
 市の教育行政基本方針との関連性ですが、視点1、子どもの生きる力を育み健やかな成長を支えていくために及び視点2、学校の教育力を高めるために大きくかかわり、本年度はこの基本方針を実現するために12の施策を重点施策と位置づけ、事業を推進しております。詳しいことは後ほどまた議会を通じてお話ししたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。教育振興基本計画との関連性までお伝えくださいまして、ありがとうございました。
 市内の子どもたちのすばらしい活躍は、私たち市民にとっても大変喜ばしいことであり、夢や希望を与えてくれます。今後ますます活躍していただき、将来大きく羽ばたいてほしいと思います。
 また、富士宮市との児童交歓会に参加された方は、一生の思い出になると思います。私も今からちょうど40年前に参加させてもらって、富士山に登らさせてもらったんですけど、当時のことは今でもよく覚えておりますので、これからもずっと続いてほしいなと願っております。
 ところで、日岡教育長は長い間学校長をされてたわけなんですけど、そのときにふるさとに愛着と誇りを持つ子どもの育成に熱心に取り組んでこられました。地域の方々とも強いきずなを結ばれ、その結果、多くの市民の方々に子どもたちや学校を支援していただけることになりました。また、現状に甘んじることなく、高い意識を持って教育力の向上にも取り組んでこられました。
 そのような中、教員のさらなる向上に向けて重要な役割を果たす一つが、教育研究所であると私は考えております。前所長のころからでしょうか、ここ数年、特に教育研究所は近江八幡の子どもたちを中心に考えて、八幡の子どもたちに沿った八幡独自の教育の向上に力を入れて研修など取り組んでこられました。
 そのような頑張りが少しずつ実を結んできているように思います。そして、教育長がいつも言われる教育委員会と学校現場が一枚岩になって八幡の子どもたちの明るい未来のためにますます頑張ってほしいと思います。どうかひとつよろしくお願いいたします。
 次に、通学路の安全対策についてお伺いします。
 現在は、桐原小学校を建設中でありますが、周辺の道路整備も計画的に進められ、歩道のついた立派な道路ができていくことは大変うれしく思っております。今後も引き続き、よろしくお願いいたします。
 去る7月3日に、市内の中学校の愛の学校訪問が行われ、多くの地域の役員さんが子どもたちに挨拶運動を展開してくださいました。本当にありがとうございました。
 その後の校長先生との懇談会の席で皆さんから上がった声は、通学路の問題であり、要望でございました。県道大房東横関線の中小森交差点、コンビニエンスストアとガソリンスタンドのある交差点なんですけど、そこから桐原小学校のほうへ向かう市道中小森緑町線でございます。
 幅員が狭く、子どもたちの自転車と自動車が行き交う危険な道路であります。接触事故も時々あるように聞いております。両サイドに歩道と車道を分けるかのように白線が引いてありますが、白線から白線の内々をはかってみますと3メートルの道路でございます。その道路を桐原東小学校を卒業した西中学生が全員毎日通るわけでございます。
 この子たちが、交通量が多い県道を横切る信号機のある交差点がここしかないのです。ちなみに、現在、八幡西中学校の生徒数は562名でございます。そのうち桐原東小学校を卒業した生徒は202名でございます。202名が202台の自転車に乗ってその道路を一斉に帰っていくと。ちょっと想像してみてください。
 この議会でも、通学路や道路の整備のため予算が上がっておりますが、早急に対応が必要と考えますが、当局のご見解をお聞かせください。通学路ですが、道路のことですので都市産業部にお願いしたいと思います。
 以上、この項目の初問といたします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市産業部長。
             〔都市産業部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) 重田議員ご質問の通学路の安全対策についてお答えいたします。
 まず、市道中小森緑町線の整備状況につきましては、桐原コミュニティエリア整備事業におきまして、平成26年度に400メートルの区間について整備を完了いたしております。
 平成27年度におきましては、中小森町内の300メートル区間について道路詳細測量設計委託を発注いたしましたところでございます。
 中小森交差点までの未整備区間につきましては、順次計画的に整備を進めてまいりたいというふうに考えております。
 次に、県道中小森交差点付近における自転車通学生徒の安全対策についてでございますが、市道中小森緑町線の道路整備とともに、県道との交差点改良を行うことが、安全対策上、最も効果的であるというふうに考えております。
 しかしながら、今年度発注しております測量設計委託区間を含めた未整備区間600メートルの整備につきましては、用地買収、物件移転補償、また関係機関との協議、社会資本整備総合交付金の確保など、即時に整備することが困難でございます。
 したがいまして、暫定的な安全対策について市道路管理者、また県の道路管理者、市教育委員会及び県の公安委員会で現状把握した中で、今後、協議検討してまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございました。
 徐々に進んでいるということで安心しております。予算の都合や用地買収などさまざまな事情があると思いますが、子どもたちの安全・安心のためにひとつ引き続きよろしくお願いいたします。
 最後に、本人通知制度についてお伺いいたします。
 戸籍や住民票を不正に取得する事件が発生していると聞きます。それを防ぐたの手段に本人通知制度があると聞きましたが、少し詳しく教えていただけないでしょうか。
 以上、この項目の初問といたします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
             〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎 君) 重田議員の本人通知制度についてのご質問にお答えを申し上げます。
 本人通知制度につきましては、広報「おうみはちまん」9月号でもお知らせしておりますが、近年、身元調査などに悪用するため、委任状の偽造や請求目的を偽って戸籍謄本などを不正に取得する事件が発生しています。
 そこで、住民票の写しや戸籍謄本、抄本などの証明書を本人以外の代理人や第三者に交付した場合、事前に登録した人に対して交付した事実をお知らせするためにできた制度です。
 この制度により、不正請求の早期発見が可能となり、人権侵害につながる身元調査の未然防止にも役立ちます。
 なお、この制度は法令に基づくものではないことから、各市町村において独自に要綱を定めて実施をしております。
 登録できるのは、本市に住民登録をされている方、または本市に本籍がある方で、婚姻などで除かれた方も含みます。本人通知の対象となる証明は除票を含む住民票の写し、住民記載事項証明書、除かれた付票を含む戸籍付票の写しで、この戸籍付票とは住民登録の履歴を記載した票になります。そして、除籍を含む戸籍謄本及び抄本、及び除籍を含む戸籍記載事項証明となります。
 また、通知する内容は、証明書の交付年月日、交付した証明書の種別と部数、交付請求した人の種別、すなわち個人か法人か8業種の別となります。
 この8業種とは、職務上の請求を認められた特定の国家資格である弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、社会保険労務士、弁理士、海事代理士、そして行政書士を言います。現在、本市では、登録期間は3年で更新手続が必要となります。
 随時、市民課の窓口で制度の説明や登録の手続を行っておりますが、登録が進みますよう引き続き周知に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 これはいつから始まった制度ですか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) この制度でございますけれども、事の発端といいますか、平成23年に元弁護士あるいは司法書士、それから探偵社の方、こういった方がいわゆる不正に戸籍等を取得されたという事件がございました。この際は、約1万件程度の戸籍等が不正に取得されたということが言われておりまして、逮捕起訴された事件がございました。
 このことを受けまして、先ほど答弁申し上げましたように、戸籍法なり住民基本台帳法に記載があるわけではございませんけれども、各市町がこういった個人の情報をいかに守るかということを考える中で、この本人通知制度というのを要綱で運用するということが始まりまして、当市は平成26年1月から運用させていただいているところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 市内の登録者数はどれくらいおられますか。
○議長(園田新一 君) 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) 現在のところは145名の方に登録いただいております。
○議長(園田新一 君) 質問はありますか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 市内の通知件数はどれくらいですか。
○議長(園田新一 君) 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) 累計で12件でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありますか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) この広報9月号にも取り上げられておりましたが、この制度の周知方法はどのように考えておられますか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) 広報紙、それからホームページ等では随時お知らせをさせていただいておりますのと、それから市民課等へお越しいただきました際に住民票などお持ち帰りいただく専用の封筒をお配りしておりますけれども、この封筒の表紙にもこの制度のご案内を載せさせていただいております。
 それからまた、各学区、地域での人権に関する学習会、懇談会等がございました場合は、そちらにお伺いをさせていただきまして、リーフレット等で制度のご案内もさせていただいております。また、人権週間等、そういった期間がある場合につきましては、これは啓発の一環といたしまして、ごらんになった方もあるかもわかりませんが、市役所のロビーあるいは文化会館のピロティー等でパネル展示をする中で周知を図っているところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 私たち本人が市の窓口に行っても、免許証や保険証がないとなかなか、本人確認ができるものがないとなかなか住民票などを上げることができないんですけど、市の担当者の方は本人とわかっていてもそういうふうに本人確認をしっかりして業務をされておられます。
 先ほど聞いてましたら、江南部長でもなかなか住民票も上げられないと、そのようなことで市の職員は一生懸命やってくれてるんですけど、そんな中、先ほど説明がございました弁護士や司法書士、税理士など職業の方は、いとも簡単に他人の住民票や戸籍抄本などを本人が知らないうちに手にすることができるわけなんですね。
 ほんで、不正に取得されると結婚や就職時の身元調査や詐欺、ストーカー行為などに悪用されるおそれがございます。実際、先ほど部長も少し述べてくれはったんですけど、実際の事例を幾つか紹介したいと思います。
 2件ほど紹介したいと思います。
 まず、個人情報が大量に不正取得された事件でございます。中日新聞の2011年11月12日です。司法書士の特権を悪用して警官らの戸籍謄本などを不正取得したとして、愛知県警捜査4課などは2011年11月11日、偽造有印私文書公使、戸籍法違反、不正請求などの疑いで東京都千代田区にあるプライム総合法務事務所の代表奈須賢二、司法書士佐藤隆、探偵会社ガルエージェンシー東名横浜代表の粟野貞和容疑者ら5人を逮捕しました。
 中日新聞によると、5人は2010年3月から7月、司法書士の職権で認められている職務上請求書を偽造し、虚偽の申請内容で名古屋市内の女性や7人の戸籍抄本などを取得したとされる。司法書士は、請求書を自治体に郵送すれば本人が知らないまま戸籍抄本や住民票を取得できる。粟野容疑者が個人情報を求める依頼者を集めて、奈須容疑者に持ち込み、司法書士の佐藤容疑者名で申請したと見られるとのこと。
 さらに、愛知県警によると、女性が被害を受けた脅迫事件の捜査過程で、プライムが女性や親族らの戸籍抄本などをとり、この情報が別の探偵会社と通じて加害者の男に伝わっていたことがわかり、不正取得が発覚した。
 さらに、愛知県警の捜査によって、取得に当たって自治体への提出が必要な司法書士会発行の書類を大量に偽造していたことがわかった。偽造された書類は2万枚に上るという。
 2008年に戸籍法と住民基本台帳法が改正され、原則として本人以外は戸籍情報は取得できなくなったが、司法書士など8士業の有資格者は、職務上請求書を自治体に提出すれば本人の了承なく取得ができる。今回の事件は、その書類を偽造して戸籍などを不正取得していた悪質な事件。大阪においても、佐藤隆名義で偽造された職務上請求書を使われ、戸籍謄本や住民票などの不正取得に472枚も使用されていた。あなたの戸籍もその中にあるかもしれないという記事がございます。
 そしてまた同じく2011年12月28日ですけど、2011年に発覚した戸籍等不正取得事件の中心人物である粟野貞和容疑者は、2006年にも三重県の行政書士に依頼し511件の戸籍や住民票などの不正取得を行っている。朝日新聞によると、部落の出身かどうかを調べる調査がほとんどだったと三重県の行政書士は明かす。当時、部落解放同盟中央本部東京の抗議を受け、粟野被告は依頼を取り次いだだけで差別につながる調査とは知らなかったと釈明、違法なのでもうやらないと話したという。しかし、粟野はやらないとその場を交わしただけで、引き続き8士業を使って戸籍などの不正取得を行い、5年間差別を商い、巨額の富を得ていた。
 その前年の2005年は、兵庫県神戸市、宝塚市、大阪市の行政書士が職務上請求書を使用し、大量に戸籍や住民票などを不正取得した事件発覚した年である。神戸市の行政書士は653件の不正請求、宝塚市の行政書士は不正使用されるおそれのあった職務上請求書は2,200枚となっている。神戸市の行政書士から戸籍謄本を買っていた大阪の興信所経営者は、結婚調査の依頼の9割は被差別部落に関するもので、ニーズは高いと語っていたというように、ほかにも不正に戸籍が上げられている事件がたくさん発生しております。
 許すことができないことでございますが、このようなことにならないように、事前に登録をしなければいけないなと。自分の個人情報は自分で守りましょう。私たちの近江八幡市は、人権擁護都市宣言の町です。全ての人の基本的人権が尊重され、市民お一人お一人が輝く豊かな近江八幡市になることを願って、私の質問を終わらせてもらいます。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で重田剛君の個人質問を終わります。
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