近江八幡市議会
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山本 英夫 議員
平成26年第3回(9月)近江八幡市議会定例会 9月18日(木) 個人質問
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内容
会議録
平成26年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月18日(木) 個人質問
山本 英夫 議員
(1)空き家対策について
(2)伝統的建造物群保存地区について
①電柱、電線等の景観について
②耐震について
③防災計画、消防設備等について
(3)八幡堀について
①水の浄化について
②遊歩道について
(4)交通対策について
①多賀町地先の渋滞について
(5)八幡山について
①イノシシ等の対応について
②災害について
(6)ふるさと納税について
◆23番(山本英夫君) 個人質問をいたします、山本です。
では、分割方式で発言通告に従い、質問をいたします。
それでは、まず空き家対策について入らせていただきます。
8月末現在で355の自治体で空き家対策条例が制定されていると報道されております。このことについては、当議会で質問が出された2年前には54とのことでしたし、平成24年の9月定例会のときの質問では全国757万戸と言われた空き家が、最新の調査結果では820万戸に上がったとあります。実に1割近い増加であります。いかに深刻な問題となり、全国各地で取り上げられているかの証明でもあります。それだけ、中央での取り組み姿勢や地方自体の危機感が顕著な変化を見せている中、当市としてのこれからの取り組みについてお尋ねをいたします。
言うまでもなく、当市においてもご多聞に漏れず老朽化した木造家屋を含め多くの空き家が目につきますが、当局はどのように把握をされているのか。所有者の特定できないものや早急な対応の必要な危険物件の確認等についてお答えをいただきたいと思います。
初問といたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
総合政策部野田部長。
〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 山本議員ご質問の空き家対策に関する内容につきましてお答えをさせていただきます。
5年ごとに総務省が実施する住宅・土地統計調査による市内における空き家率及び件数についてはつかんでおりますが、危険家屋としての倒壊等の恐れがあるなど、維持管理上の問題がある空き家については、現在のところその実態が把握できておりません。
倒壊等の危険があるとして、自治会や市民から本市まちづくり支援課に寄せられる相談は年間一、二件程度でございますが、その都度、担当課が現地確認を行い、必要にて文書により適正な管理を指導するなどの対応を行っております。
今後につきましては、市連合自治会幹事会で現状確認、協議の上、必要に応じ、市民部など関係部と連携しながら、市連合自治会や単位自治会の協力を得て把握に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 再問に入らせていただきます。
2年前の質問において、高齢者が住みづらくなって転居したり、死亡したりした後、または長期不在になったりし、この家屋を使う人がなく空き家になっているもの、建てかえなどで取り壊す予定になっている住宅などを指すその他空き家と言われている物件の率も全国割合35.4%を大きく上回る53.4%となっていると答弁がされておられ、そのことは最も深刻な空き家のあり方であるその他の空き家が当市には多い認識をいただいているはずであります。高齢者の率や独居老人から考えると、この割合は開きこそすれ、縮まることはなかったと思います。
道路にひさしや瓦が落下し、往来者に危険を及ぼす可能性のあるものや、隣の家にもたれかかっている建造物も目につきます。何らかの形で手を打たなければ市民の皆さんの安全が保障できませんし、市民の財産を危うくさせる結果を招くのは目に見えている現状だと思っております。全体的に捉える視点の中で、どのように対策を考えるかが問題の重要点であり、近江八幡市としてより積極的な対策が必要と考えます。
昨年9月議会におき伝建地区の空き家も含めて質問したときには、前の総合政策部長は、今以上により研究を重ねてやっていきたいと答弁されていますが、その後どのように進捗したのか、どのように考えているのか、答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 先ほど回答いたしましたような各自治会の課題的には聞き及ぶ件数が限られとるわけでございます。その中で再度、自治会を通じて現状を把握していきたいなというふうに考えております。
ただ、関係部課がわたりますので、また連携した対応、その辺の問題点の確認をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 行政代執行を含め、強行な手段をもって対処されることの可能な条例制定が近年多くなってきておりますし、実際に強制執行されている事実もあります。
また、除去に必要な経費の補助を言及されているものもあります。被害が及ぶまでに手を打つことが必要となっていることを認識していただき、条例制定も含め早急な対応を必要とされていますが、お考えをお聞きいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
市民部江南部長。
◎市民部長(江南仁一郎君) 今後の対策ということでございます。
これは、前の議会でもご回答申し上げておりますが、現状、本市では空き家などの適正管理に特化した条例はございませんが、市の環境保全に関する条例の一条を用いまして、土地、建物の適正管理を市民の皆様にお願いしているという状況でございます。
この中におきましては、大体認知できております対応の建物などは、20件程度はご相談に応じさせていただいてるという状況もございますが、強制力や除却などに対する助成には現在及んでおりません。
2年間の間に、空き家条例の制定をされた自治体が7倍近くにも増加しているということもございます。各自治会の取り組みの状況も変わってきているということで、全国に共通する喫緊の課題というふうにも考えております。
また、議員立法によります法制化というのも具体化しているということも仄聞いたしておるところでございます。
他市の空き家条例の適正化の条例をお持ちのところに幾つかお尋ねをする中で、その実態といたしましては、やはり対象家屋が個人の私的財産でございますので、その部分があるがゆえに条例による代執行の行使、また解体等に対する助成の合意形成、こういったところに大変苦慮されているというふうにもお聞きをいたしております。
空き家対策につきましては、その建物を危険家屋とするという明確な定義、あるいはそれに基づく実態の把握が今後の作業ということにもなってまいります。
議員がご心配されておりますとおり、危険性あるいは防災面はもちろんのこと、住宅政策や景観面また環境面や租税措置などの総合的な対策も必要となってまいります。
いずれにいたしましても、人口の減少また高齢化で今後こういった住宅の余剰というのは増加をしていくということが当然予想されるわけでございます。空き家にならないよう活用策を検討しつつ、危険な建物はこの両面での対応が必要ではないかというふうにも思っております。
また、まちづくりにもつながる課題でもございますので、今後、関係所属が十分協議をいたしながら、現状対応が可能なことを進めますとともに、引き続き条例の検討とあわせまして、法制後に対応可能な空き家対策、対応の基本指針を検討してまいりたいと考えております。
あわせまして、機会を捉えまして、措置の有効な根拠となります法制化を要望してまいりたいと考えておりますので、議員各位のご協力をよろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) ありがとうございます。
国交省は、中古物件の価値をゼロとみなす商慣行の見直しに取りかかり、空き家のままほっておいたほうが得な税制面の改正も取り沙汰されています。当議場においても強く要望され、大きな課題として認識をしているとの答弁があってから、もう既に2年がたっています。美観などを含めてではありますが、その間に300の自治体において何らかの手だてが必要として条例制定がされている現実を強く感じていただき、対応を早急に行っていただきますよう要望いたしておきます。
次に、伝統的建造物群保存地区に関して質問をいたします。
伝建地区に関しては、さきの質問者からも出ておりましたが、視点も違いますので通告どおり質問をさせていただきます。
まず、電柱の問題であります。
私自身も議員になりたてのころにも、また昨年9月にも電線地中化について質問をいたしておりますので、長期的な問題ではありますが、最近は都市景観的にも問題として、空中に張りめぐらされた電線の醜悪な都市のありさまに多くの方々が発言され、景観の取り組みをされているところが多くあります。
ほかの伝統的建造物群保存地区においては、とりわけ高い確率で取り組まれておられますが、近江八幡では進捗は見られません。新町2丁目のみ電線のセットバックにより外観からは電線が見られない状態を保っておりますが、来訪者の多い新町1丁目や八幡堀においても、現在も電線、電柱には手つかずのままであります。ほかの伝統的建造物群保存地域においては、電柱をなくすことを主として地中化などの大がかりな工事や高いコストを避けるセットバックやひさしを外すなど、いろんな手段で無柱化に取り組んでおられますが、当市としてはどのようにお考えなのか、答弁をいただきたいと思います。
次に、伝統的建造物群保存地域における防災計画についてでありますが、まず伝統的建造物群保存地区に防災計画はあるのか。そして、どのように考えているのかであります。
まず、耐震に対する考え方をお聞きします。
平成7年の阪神・淡路大震災以降、文化庁は伝統的建造物の耐震化を強力に推し進めています。伝建地域における耐震に対する当市の考え方、取り組み、施策について答弁をいただきたいと思います。
また、内部構造である耐震補強についてでありますが、当市の伝建的建造物においては、外部に対する補助は決められておりますが、耐震補強に対しては基準があるのかどうか、どのような考え方なのか、お尋ねいたします。
次に、火災災害に対する対策はどのようになっているかでありますが、初期消火の整備設置においてはどのようになっている現状なのか。充足したと言える事業推進はできているのか、お尋ねをいたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
総合政策部野田部長。
〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 山本議員ご質問の伝統的建造物群保存地区の、まず無電柱化についてのご質問についてお答えを申し上げたいと思います。
議員ご指摘のとおり、他の伝建地区ではいろいろな手段で無電柱化の取り組みがなされております。本市におきましては、現時点で現状把握と無電柱化の可能性を調査しているところでございます。
調査の中で、まず地下埋設方式でありますと、道路を掘削して行うことや変圧器など埋設に費用が高額なことになることから、現在、市民生活につながる生活インフラの整備を進めている状況では対応することが難しいものがございます。そのため、本市の伝建地区ではコスト面や技術面など、当然のことながら所有者と、それを取り巻く地元、そして電力会社等のご理解とご協力が得られるなどの課題の解決が可能ならば、セットバック方式や軒下配線方式など、念頭に協議を進めてまいりたいと考えております。
次に、伝統的建造物群保存地区の耐震化についてのご質問でございますが、まず建物内部の補強につきましては、木造建築同様に一般施策である耐震補強の補助金を活用いただいているところでございます。それに加えまして伝建の修理事業においては、事業側と市側で工事の内容の打ち合わせを行う際に、修理、修景技術アドバイザーに、はりや柱など構造面での耐震などについて必要に応じて相談を行い、事業を進めているところでございます。
今後においても、文化庁や県、周囲の情報など得まして、可能な限りにおいて打ち合わせを密に行いながら事業を進め、耐震化の促進を図ってまいりたいと考えております。
次に、火災災害における防災計画はどのようになっているかのご質問でございますが、伝建地区の防災は市の防災計画に基づき位置づけております。消火栓等の初期消火設備の設置促進につきましては、伝建地区内で消火栓が12カ所あり、消防法の規定水準を満たしております。さらに、防火水槽が1基整備されており、防災計画に対応しております。
また、地域での自主防災の強化の面といたしましては、伝建地区と密着した町並み保存委員会を再度設置していただくなど働きかけを行い、地区内の防災並びに町並み保存の情報共有などを推進していくよう努めてまいりたいと考えております。
以上、回答とさせていただきます。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
質問ありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) まず、伝建地区を特定した防災計画はあるのかですけれども、それはないという確認でよろしいのでしょうか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 地区を限定した防災計画はございません。近江八幡市の地域防災計画、その市街地整備の中に伝統的建造物群保存地区として、どのような対応をしていくかということは明示をしております。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) では、再問ですけれども、まず電柱、電線の問題ですが、さきに申しましたとおり、景観における指摘としては、近代的な都市部でさえ大きな課題となっています。新町2丁目のセットバックは昭和60年ですので、それ以降、八幡の伝建において何の手も打たれておりません。
今、外観保存に取り組んでいる伝建地区において、安価な費用で可能になってきている中、早急な取り組みがあるべきではないかと思います。これも昨年9月に検討をいたしますとの答弁をいただいておりましたが、先ほどの答弁では全く変わりがありません。再度、答弁をいただけますでしょうか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 担当課のほうでは、昨年度残っております道路上の電柱等の対応について現場の確認を行いまして、図面に落とし、占有者の区別も行い、資料整備に努めてまいりました。今後、それをもとに地域を初め占有者とどういう形で伝建地域の景観を向上させていくかということで取り組みを進めていきたいというふうに考えておるところでございます。
○議長(田中好君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 耐震についてですが、文化庁の指針では文化財、伝統的建造物等の地震時における安全性の確保は、強い地震の際にも人命に重大な影響を与えないことを目標とし、原則として文化財、伝建建造物等の価値を損なわない範囲で必要な補強が可能な場合には補強工事を実施する。補強を行うことにより主要な文化財的価値を失ってしまう等、やむを得ない場合は、立ち入りを制限することによるものとするとありました。
大変厳しいものであり、地域住民には大きな負担やご不便をかけるものと思いますが、主に住み家である当市の伝建地域は、現在においても大半の建造物が住居として使用されているものであります。当市としてこのような文化庁の指針に対してどのようにお考えなのか、お尋ねをいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 本市におきましては、先ほども答弁させていただきましたように、建築士によります修理、修景のアドバイザーを入れて、その辺の相談対応に当たっておるわけでございます。今後も文化庁のそのようなガイドラインといいますか、そういうものを参考に取り組みがいただけるよう、その辺の対応を考えてまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 住宅が多い八幡の場合では、立ち入り制限などは可能とは思いませんし、現実的には難しいものであります。しかし、多くの観光客を含め、いつ起こるかわからない災害に対し全く対応を考えないでは、おくことのできない問題であります。耐震補強の補助基準も必要ですし、文化財的価値を損なわない木造耐震マニュアル、修理のマニュアルをしっかりと作成しなければならないと考えますが、当局の考え方をもう一度お尋ねします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 議員お話しのように、伝建地域は生活をしておられる建物がほとんどでございます。既に幾つかの建物におきましては、金属製の筋交いを入れるなど、修景に配慮した対応に取り組んでいただいているところもございます。引き続き、その辺の啓発をあわせ、またご意見、ご提案いただきました、その辺の支援対応についても検討をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 民家に対してもわかりやすく、マニュアル等として作成いただきますようお願いをしたいと思います。
伝建地区は、伝統的建造物群保存地区、文化的価値、意義がある木造建造物が群れて固まってあるからこそ建造物群に指定される条件を満たしているものであり、それだからこそ、さきに申した地震の被害もですが、火災被害を受けやすく、大規模なものになりやすい地域であります。また、300万人と言われている八幡の観光客の受け皿の一つでもあり、住民の皆さんだけでなく、いつ起こるかわからない災害に対し、多くの来幡される方々の安全を図ることも、もちろん大切な文化資産を守るため最善の努力を怠らないのも地元行政としての責務であると思います。いま一度伝建地区の防災計画をどのように考えているのか、答弁を求めたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 伝建地域は、旧の城下町であります縦12筋、横4筋の区域内に一部限られて区域指定がされておりますので、一般住居と隣接している部分がございます。そういう中で伝建地区だけを計画区域を定めるというのはどうかということもございますので、防災計画の観点から検討をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 指定文化財や重要文化的景観、ラムサール条約等々守らなければならない人的資産、自然資産が当市にはたくさんあります。その中の一つ、伝統的建造物群保存地区もある意味生ものであります。人が生き、生活がその場にあり、文化が生き続けている、だからこそ伝統的建造物群保存地区八幡地区なのです。
手を加え、よりよい状態を保たなければ、これからの子どもたちに未来にもよいものを、よい形で残していくことはできません。今を生きる我々に課せられた責務です。十分なお取り組みをいただきますようお願いをいたします。
次に、同じような市民の……。
○議長(田中好君) 山本議員、発言の途中でございますけども、ここで休憩をしたいと存じますので、ただいまより休憩をいたします。
午後0時4分 休憩
~~~~~~~~~~~
午後1時20分 再開
○議長(田中好君) それでは、再開をいたします。
引き続き、山本英夫君の発言を許します。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) では、これも一つの市民の文化的財産でもある八幡堀についてから質問をいたします。
以前にも質問いたしましたが、ことしは近年まれに見る水の汚さ、水質悪化であります。対応は何か考えていただいているのか、お尋ねをいたします。
また、これも以前に質問いたしましたが、遊歩道の石畳の土砂が流出している問題です。
この大雨の影響を受けて、飛び石部分も含め、かなりそのような場所がふえています。この点についても、お取り組みにつき答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
都市産業部中塚部長。
〔都市産業部長 中塚靖彦君 登壇〕
◎都市産業部長(中塚靖彦君) 山本議員のご質問のうち、八幡堀について、まずお答えいたします。
八幡堀の水の浄化については、北之庄町地先に設置している水門を閉鎖し、八幡堀の水位を維持しながら西の湖側から船木側、琵琶湖側に向けてポンプにより毎秒0.18トン送水しています。ポンプの稼働時間は、夜間を除いた17時間稼働させておりまして、常時八幡堀に流れをつくっています。引き続き、八幡堀に水の流れをつくり、ついては水質浄化につなげたいと考えております。
また、現状を鑑みて、県に対して水質浄化の方策についても要望していきたいと考えております。
次に、遊歩道についてですが、段差等の修繕が必要になった場合は逐次修繕対応する等、維持管理に努めております。こちらにつきましても、引き続き文化観光課とともに連携をとりながら、維持管理を行ってまいります。
以上です。
○議長(田中好君) この項について回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 今答弁いただきましたが、浄化につながっていないからこそ、この質問ですので、浄化に対して取り組み、よろしくお願いしたいと思います。
この問題でですが、この前の地域活性化の特別委員会の研修の折、元琵琶湖研究所所長の講師の方が、1気圧で10メートルの水を上げることができ、後は循環をさすことでランニングコストなどを大きく必要としないで水の浄化が、流出というんですか、浄化ができるとのお話がありました。これは西の湖についての講演会でしたけれども、技術の進歩とともに設備やコストも安く上げられる可能性の示唆であると思いますので、一度取り組みについて調査をいただきたいと思います。
また、地元自治会、観光協会、八幡堀を守る会等諸団体、住民の方々がいろいろな形で清掃や草取り、水質浄化に取り組んでいただいておりますが、いかんせん民間の力だけでは、やはり限界があります。しゅんせつも含め一度大規模な取り組みを要望しておきます。
次に、多賀町地先の交通対策についてでありますが、JA直売所オープンに当たり渋滞が心配されていましたが、現在までにおいて大きな混乱はないようでありますが、どのように把握をされているのか、お尋ねをいたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
市民部江南部長。
〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎君) 多賀町地先の交通対策についてのご質問にお答えをいたします。
去る7月のJA直売所のオープンに際しましては、JAで多くの来場者による交通混雑を想定し、あらかじめ地元自治会との協議を十分に行っていただいた上で、通称234号線と言われております県道26号線の交通混雑を避けるため、県道側からの敷地駐車場への直接の進入は行わず、北側市道側からのみに制限されたことや、近隣にある空き地をできるだけ多く借り上げ、臨時駐車場を確保されるとともに、誘導のための警備員を増員し、交通誘導に当たっていただいたことなどにより、開所時は一時的な渋滞の発生は見られたものの、その後は渋滞による大きな混乱が発生したとの情報は得ておりません。
今後とも施設利用者の動向なり、情報収集を行いながら、必要に応じ事業主を交えて対応に努めてまいります。
以上でございます。
○議長(田中好君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 234号線は、以前から音羽の信号において南北行きの車が2度、3度の信号待ちをしなければならない時間帯、季節帯があるわけですが、これに加えて既に大型のお菓子の商業施設が加わることが決まっています。抜本的対応が必要ではないかと感じますが、お考えがあればお示しください。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 山本議員ご質問の国道234号線音羽信号における南北行きが大型菓子商業施設ができることに対する抜本的な対策についてお答えをします。
議員が懸念されておられます大型の菓子商業施設は、平成22年度において菓子工場として開発事業申請が提出されております。申請は工場であるため、渋滞対策を指導することができる大店法ではなく、緑地面積や生産施設面積の敷地面積に対する割合などについて、準則に適合するかを判断する工場立地法による指導を行っております。
道路に関する指導としましては、東近江土木事務所管理調整課が施設と県道との出入り口、道路法24条承認申請により道路構造令に適合する構造であるかの審査が行われております。
一方、この開発事業に伴う地元説明会の中で交通渋滞の対策が要望されたこともあり、敷地内の既存石垣を取って敷地内にセットバックすることにより、現状が片側1車線道路である県道に左折ラインと右折ラインを南北に付加することが約束され、現在工事が完了されている状況であります。
したがいまして、この施設の建設に伴う渋滞対策につきましては、以前の施設であります厚生年金休暇センター、俗にウェルサンピアと申しますが、と比べてより一層の渋滞対策が行われたことになると考えております。
また、今回の施設オープンは計画の一部であることから、道路の渋滞状況につきましては静観をしていきたいというふうに考えておりますので、ご理解のほうよろしくお願いをいたします。
○議長(田中好君) 山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) 商業施設であると思っておりますし、小売もされると聞いておるつもりですので、再度調査のほうよろしくお願いしたいと思います。
それと、多賀町地先の交差点に戻りますけれども、南北の進行に対し歩行者信号が設置されておりませんし、横断歩道がありません。直売所設置前は交差点に入る自転車や歩行者が少ないとの判断からそうされたのでしょうが、オープンされてからは自転車の方や高齢者の方が買い物に行かれ、現時点においては十分必要性を感じますが、お考えをお聞きします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
市民部江南部長。
◎市民部長(江南仁一郎君) お尋ねの多賀町地先でございますが、地元からも横断歩道等の設置のご要望をいただいておりまして、このほど公安委員会との協議が調いまして、直売所から市道を南北に横断する部分に歩道並びに歩行者用の信号機の設置、それから直売所から西へ向かいます横断歩道に歩行者用信号を設置するということで予定をいたしておりまして、早ければ年度内にも着手ができるのかなというふうに思っております。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) ありがとうございます。
次に、八幡山についての質問でありますが、ここ最近、宮内町のあずまやの下、公園部分あたりにイノシシが出没した形跡が広範囲にあります。通報を受け、注意喚起の看板を早急にお取りつけをいただいたとのことでありますが、けさほど歩いてみましたら、本当に人家の近く、一番近いところからすると100メートル前後くらいのところの公園部分が広域にひっくり返してありました。立てていただいた看板の足元から、またくいが引き抜かれ、石垣の下にも掘り返した跡が残り、いろいろな意味で苦慮、心配の種になっています。
今は、八幡公園の東側階段部分だけの看板設置の対応をしていただいておりますが、昨年度の質問でもしましたが、八幡宮拝殿裏においても出没していることは申し上げたところであります。秋の気配を感じ、木の実が落ちているこの季節においてイノシシの出没であります。昨年は、八幡堀近辺において猿の姿が見られております。野生動物に対する警戒啓発や対処方法の知識も、住民、登山者に必要となってきているのかもしれません。取り組みについて、もしお答えいただけることがありましたらお願いします。
また、暴風雨における倒木や小規模ではあれ土砂の流出が見受けられる箇所がそこかしこに見られます。ことしの暴風雨でもありますが、何カ所かは昨年9月の台風のときに起こった倒木や土砂崩れであります。登山道に横倒しになったままの大木もあり、いつ傾斜に沿って流れ落ちても不思議ではないもんであります。
土砂が道に流れ出しているところや、道の下の土が流されているなどの危険箇所として放置できないものであるにもかかわらず、1年が過ぎてしまいました。土砂災害警戒地域や急傾斜地等、本当に数多くの危険箇所が含まれた山でありますので、慎重な対処、早急な応対が必要であると思いますが、お考えをお尋ねします。
また、集中的な豪雨の影響もあるかもしれませんが、公園部分の土蔵のひさしや壁が落ちています。
少し話は広がり申しわけありませんが、関連性のあることですので、この項で質問を続けさせていただきますが、近年、いろいろなところでしっくいの壁が余りにも多く剥がれ落ちている気がします。国の文化財を含め伝統的な建造物でここ何年くらいの単位で同一箇所で複数回落ちているのを見ております。伝建地域を含めた民家においても同じです。
この土蔵の修理のみを指すわけではありませんが、従来工法を用い、文化財らしくよいものをよりよく残すことができていません。従来工法のよさが出ていません。伝建の項目では触れませんでしたが、本物を本物として残す、生かす、そのことが伝建が継続的に人を呼べる根源であると思っております。そのためには、左官技術、大工仕事を初め、地域に合った本物のわざを引き継ぎ、たくみのわざを伝承する、そのための動きを今しなければならないと思いますが、その点についてのお考えもあれば、お示しください。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
総合政策部野田部長。
〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 山本議員ご質問の文化財や伝統的建造物などの破損の件のご質問にお答えを申し上げます。
近年の長雨と悪天候により、指定文化財や伝統的建造物で壁やしっくい等に破損が生じています。国、県、市の指定文化財であれば保存修理事業として、また伝統的建造物であれば伝統的建造物群保存地区補助事業の修理、修景事業として補助支援を行い、順次修理工事を行っています。
旧西川家住宅等においても、壁、屋根等に破損があり、近日修理を予定しております。このように実施してます事業では問題なく修理を行っております。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
総務部川端部長。
〔総務部長 川端康仁君 登壇〕
◎総務部長(川端康仁君) それでは、山本議員の八幡山についてのご質問にお答えを申し上げます。
八幡山につきましては、議員からご指摘をいただいておりますとおり、イノシシ出没の情報を得ております。猿の出没もあるということでございますが、現在は市有財産として管理しております八幡山の南側部分については、看板を設置し、観光客や登山者の皆様方への注意喚起を行っているところでございます。
また、倒木や土砂崩れにつきましては、横倒しになったままの大木を1カ所確認しております。それにつきましては、所在地が市有地ではございませんので、土地の所有者の方へ撤去の働きかけを行っているところでございます。
また、その他の倒木や土砂の流出については、全て把握できていない状況ではございますが、これらについても看板を設置して注意を促しておりますが、危険な場所は早急な対応が必要と思われますので、現地確認をして対応を検討していきたいと思っております。
なお、本市には活発なボランティア団体がお見えになります。それらの方々や地域住民の皆様のご協力をいただきながら、八幡山の保全に取り組んでまいりたいと考えております。議員におかれましても、また危険な情報をご確認いただきましたら、ご連絡賜ればありがたいと存じます。
以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
都市産業部水理事。
〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作君) 山本議員ご質問の八幡山についてのうち、災害に関する中で産業振興の立場からたくみのわざの伝承についてお答えをします。
本市としましても、文化的な観光の保全や観光面などから伝統的建造物群の保存や、またそれらを守り伝えるための職人の育成は重要だと考えております。現在、本市では伝統的建造物の保存に関して、町並み保存事業で修理、修景事業を行っており、その作業の過程において職人のわざの伝承がなされており、間接的に人材育成の支援につながっていると考えております。
また、八幡靴や木珠などの伝統工芸品、産業については、そのよさも次世代に継承していくため、後継者に対し指導などが行われており、本市としましても側面的な支援などを行っております。今後もこれらを継続することにより、伝統的なわざの習得と伝承へつながっていくと考えております。
以上でございます。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆23番(山本英夫君) さきの13日、14日、大変多くの人が集まられ、八幡堀まつりが開催されました。事前の清掃も含め大勢の関係者のご努力に敬意を示すものであります。中間から観光に見えられた方々で大層なにぎわいでしたし、宿泊された方も多いのではないでしょうか。そうした方も散策されたかもわからない八幡山の公園部分で、15日早朝にも広範囲におけるイノシシの痕跡がありました。明らかにきょうまで継続してイノシシが我が物顔に出没している証拠が歴然として残っています。いつ、どのような事故が起こってもおかしくありません。難しい対応ですが、できる限りの手段を講じていただきますようお願いをしておきます。
次に、ふるさと納税についてでありますが、前日に質問された、さきの質問者への答弁をもって了といたします。
そこで、私のほうからは、ふるさと納税に関連した要望を2点しておきます。
ふるさと納税は、2013年度近江八幡市は510万円であり、金額的には他の自治体と遜色のないところでありますが、件数になりますと12件と極端に少ないものとなります。それだけ1件当たりの納税額が大きいといえ、1件ずつ納税に対する思い、郷土愛が大きく、この目的で私の納税は使ってほしいというのが願いなのではないでしょうか。
そうした中の一つは、ヴォーリズに対する建築物等に近江八幡ゆかりの人たちの思いであります。ヴォーリズは八幡に大きな文化財産、有形文化財である建築物などを残された名誉市民であります。ふるさと納税の趣旨と同じようにヴォーリズに思いを寄せ、近江八幡市としてヴォーリズの業績の検証等を願われる人は多いと思います。その没後50年記念企画展がこの10月4日より開催され、市内各地で建築物の開放や足跡をたどる展示や講演会が催されます。他府県からの来幡者も大勢おられると思いますし、ふるさと納税のPRのよい機会になるやもしれません。どちらにしろ、ヴォーリズ・メモリアルin近江八幡やビエンナーレなど、この秋大きな文化事業が当市を舞台として催されますので、市としても積極的な対応をお願いしておきます。
もう一点、思いを受けたふるさと納税なら、その目的は重視しなければならないはずです。以前に担当者が寄附金を大きく使うため、その金額をプールして合算した中で納税者の目的趣旨と違っても、一つの大きな事業に有効に使うと市民団体の方に説明されたかのように仄聞したことがあります。
とり方によれば、さきの質問者が言われた大項目、心に沿えば大きな意味では目的に合ったものとの解釈で言われたのかもしれませんが、やはり納税者は細目にまでこだわってピンポイントで目的設定し、納税されているのではないでしょうか。あくまで納税された方の趣旨に沿った活用を、ふるさと納税をしてよかったと思えるような活用をしていただきますようよろしくお願いを申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(田中好君) 以上で山本英夫君の個人質問を終わります。
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