録画中継

平成27年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月5日(木) 代表質問・個人質問
大林 宏 議員
関連質問
(2)平成27年度一般会計予算について
◆7番(大林宏君) 地域力みんなの会の大林宏です。
 27年度予算につきまして関連質問をさせていただきます。
 1つには、安土を対象に今年度から約9,000万円とも言われます都市計画税が負担となりますが、安土町のどのようなことにこの税金を使われますか。例えばきのうも話に出ておりました街灯のLED化などに使われるのかどうか、ご回答をお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総務部川端部長。
◎総務部長(川端康仁君) 都市計画税につきましては、当然目的税でございますので使途が決まっております。都市計画を進めるための税ということでございますので、例えば現在進めております篠原駅の駅関連の一部の経費、駅そのものは多分該当しないかと存じますけれども、駅関連の整備、またこれまで安土町が重点的に整備をされました下水道の設置の起債の償還部分というのに充当されていく。将来的には、いわゆる都市計画区域、旧安土町内の都市計画区域内の道路整備にも充当されるかと思います。
 LED化につきましては、ちょっと詳細に調べないとわからないところですが、恐らく該当しないのではないかというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) ありがとうございます。
 続いて2つ目ですが、安倍内閣は、日本の景気をよくし、消費税を上げたいと、経済の環境づくりに地方行政を巻き込もうといたしておりますが、私も、行政経験から、こういうときには国は借金をしやすくする施策とか交付税算入事業をふやしたりするものでありますが、県内各市町の新年度予算もこうした動きに反応し、前年度よりアップした最大規模の予算となっていることを新聞紙上で公表されておりますが、みんなで渡れば怖くない空気もあり、楽観されているように思います。
 しかし、近江八幡市は、次々と建設される予定の事業と財政について心配をされておられる市民の声をよく耳にいたします。私も心配している一人ですが、その理由を3つ上げたいと思います。
 1つには、市の財政の多くが借金で賄われていることです。合併前の平成21年度の安土町と近江八幡市税収を合わせまして107億円でした。合併して5年たちましたが、この税収は横ばいでありますが、しかるにここ数年、市長は300億円の当初予算を組み、積極予算と言っておられますが、5年前の予算と比較しますと、義務的経費は5億円の増、行政経費も18億円の増となっております。そこへ投資的経費ですが、近年50億円程度使っておられます。
 こうしたことを総合し、検討しますと、市財政運営はかなり危険水域に入ってくるのではないかと考えます。
 それに市は、毎年、23億円の借金を返済されておりますが、しかし大型事業が頻繁に続いているために、一方では返済額を上回る借り入れをしております。特に、26年から27年度に重点事業にかかわるものがあるとはいえ、明許繰り越し83億円は無謀と言える大きな繰越額であります。
 27年度から一気に市債がふえそうに思われます。悪くすれば予算が組めなくなるかもしれない年が来ると心配をいたします。
 こうした財政状況にしてきたのは、2つには、市長マニフェストではないかと思うのです。市長マニフェストは、市民に約束したこととして乱発とも言える事業が多過ぎるように思います。このマニフェストは、財源を十分考慮して市長が市民に提案されたものであるのなら、マニフェストに係る財源の全貌を議会に示すべきではないのでしょうか。
 3つには、将来の少子・高齢化を迎えると言っていながら、事業推進には生かされているのか、疑問を持ちます。特に、長期大型事業の借金は25年から30年にわたり若者に大きく負担を与えます。この若者の生活によります将来の環境を考えれば、しっかりと考えなければなりません。
 市長は、人口減少、少子・高齢化に的確に応えるためにと言っておられますが、これからの社会の若者の環境、この環境がよくなるかどうかということについては、楽観できるという人は少ないようであります。むしろ厳しくなるだろう、適齢期の青年の10%以上、これは結婚しないとか、また経済的にも結婚できる環境にないと言われる厳しい見通しであります。
 これでは将来の介護や年金を支える力になることは期待できそうにない。それに、消費税は35%にまでなるという学者もおられます。このような地域社会の情勢を考えるなら、市長は財政負担を次世代に回すことを少なくし、将来の市民に借金を負わせることを最小限になるような事業を工夫し精査することが大切ではないのでしょうか。
 そこで、市長が予定している事業全てを網羅した上で、市財政の将来負担比率を提示し、市民の不安に応えていただきたいのですが、考え方について答弁をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総務部川端部長。
◎総務部長(川端康仁君) 多くのご指摘を頂戴しました。そのようなご指摘を実はきのうの代表質問からいろいろ受けているところでございます。
 その中で、これまで30年度までの中期財政見通しを示すということでございましたけれども、今35年度までの中期財政見通しをシミュレーションを現在策定中でございます。
 市長も申し上げましたように、まとまり次第、すぐさま議員の皆様、ひいては市民の皆様にご提示をして、市の状況を明らかにしてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 私が注文しましたのは、将来負担比率というのがその中に出てくればいいと思うんですが、ぜひひとつ努力して負担比率もしっかり明示をしていただきたいというふうに思います。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(田中好君) 以上で大林宏君の関連質問を終わります。
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