録画中継

平成27年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月6日(金) 個人質問
北川 誠次 議員
(1)日野川河川改修事業について
   ①平成27年度事業計画、予算、事業内容について
(2)国道8号線バイパス事業について
   ①現在の取組と事業方針、計画について
(3)白鳥川の管理体制について
   ①土砂堆積の撤去、草・樹木の伐採について
◆5番(北川誠次君) 世翔会の北川誠次でございます。議長のお許しをいただきましたので、ただいまから個人質問をさせていただきます。
 1期目の最後の質問となりますが、初心忘れずでございますので、安全で安心なまちづくりの観点から3点についてお伺いをいたします。質問形式は一括方式でさせていただきます。
 まず1点目は、近江八幡市の西の外れに、鈴鹿山系に源を発し琵琶湖へと流入します一級河川日野川があります。この川は典型的な天井川で、台風シーズンになり大雨警報でも発令されますと、沿川住民は堤防の決壊を恐れ、イの一番に日野川の増水状況を見に行くのが自治会役員の仕事となります。一昨年の台風18号では特別警報が発令され、沿川住民17地域1,891世帯4,950人に避難勧告、その一部に避難指示が発令されたことは記憶に新しいところです。
 災害は忘れたころにやってくると言われております。日野川の沿川に住む住民は、上流の新巻町から河口の佐波江町、野村町まで約5,000世帯、人口にして1万4,000人の皆様方が生活をされております。一たび堤防が決壊すれば、決壊する場所にもよりますが、被害をこうむる住民の皆様はこれ以上になると想定をされているところでございます。
 このことから、一日も早い事業の進捗が望まれているところでありますが、日野川河川改修事業はご承知のとおり国県施行の事業であり、市の思いだけでは事業進捗は図れないと考えますが、遅々として進んでいない状況があります。
 そこで質問させていただきますが、平成27年度の事業計画について、予算、事業内容等についてお尋ねをいたします。
 次に、2点目でございますが、国道8号線のバイパスを含む改修計画は現在どのような状況になっているのか。
 滋賀県の東では、長浜市、米原市、彦根市では米原バイパスとしての法線が決定され、工事着工がなされております。西では、野洲市、栗東市で野洲栗東バイパスとして法線が決定され、工事着工をされております。その中間に位置する当市では、取り組みが目に見えてきません。
 以前、政策懇談会の席上だと思いますが、市長の答弁で、道路拡幅で対応するとお聞きをしておりますが、現在の取り組み状況についてお尋ねをいたします。
 次に、3点目でございますが、白鳥川の河川敷の草刈り、土砂堆積の撤去についてでございますが、昨年度に県道守山近江八幡線とJR琵琶湖線付近についての土砂撤去、草刈りについて整備をしていただきましたが、その上流、東海道新幹線高架下、下流、医療センター、土田町、小船木町付近までは全くの手つかずになっております。自然との共生のこともわかりますが、流域面積が狭められ、台風等大雨のときの洪水の心配があります。また、景観上においても見苦しく感じます。
 定期的な管理ができないものなのか、改善する計画はないのかどうか、お尋ねをいたします。
 以上、3点について初問とさせていただきます。ぬくもりのある回答のほどよろしくお願いいたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正君) 北川議員の3点にわたります質問のうち、国道8号線のバイパスを含む改修計画につきまして、ぬくもりのある回答をさせていただきたいと思います。
 ご質問の国道8号線のバイパスを含みます改修計画につきましては、当市の北側では先ほど言われましたように米原のバイパスが、また当市の南側では野洲栗東バイパスの計画があります。現在の国道8号の状況を考えますと、バイパス化よりも、道路拡幅によります4車線化のほうが、本市にとってより効果が大きいのではないかと考えているところであります。
 したがってこのため、平成26年9月議会においてお答えをしましたように、東近江地域を中心とした国道8号線の沿線の市町に対して本市から呼びかけて、関係市町とともに4車線化を要望していきたいと考えておりまして、現在、関係市町と組織化に向けた情報交換をしているところでございます。したがって、竜王町と本市近江八幡と東近江、それとあとは愛荘町、そして豊郷町、そして彦根市と、こういうことになります。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部水理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作君) 北川議員ご質問の、日野川河川改修事業及び白鳥川の管理体制についてお答えをいたします。
 まず、日野川河川改修事業の平成27年度の予算についてですが、工事の実施主体である東近江土木事務所に確認をしますと、現時点で国からの内示が出ておらず、具体的なことはわからないとのことですが、国への要望活動の中では、河川改修に対する予算確保の必要性を確認しているところでありますので、昨年以上の予算額を期待しております。
 また、事業内容についてですが、工事につきましては、古川橋下流の約350メーター付近から上流に向けて、左岸、右岸の河道掘削、高水護岸及び低水護岸の工事を進める予定であり、用地買収につきましては、JR琵琶湖線から東海道新幹線にかけての区域を平成27年度から28年度にかけて行う計画であります。
 次に、白鳥川の河川敷の草刈り、土砂堆積の撤去についてお答えをします。
 白鳥川につきましては、琵琶湖から大房町地先までは完成断面で開始済みでありますが、そこから上流部については暫定断面の改修と認識しています。近年、台風や集中豪雨により一気に増水して危険な状態になることもあり、早期に完成断面となる改修に着手するよう強く県に求めているところです。
 また、議員ご指摘のとおり、白鳥川におきまして、土砂の堆積や雑草、雑木の繁茂が目立つ箇所が多くあります。これは景観上の問題ではなく、白鳥川の持つ流下能力を阻害することとなり、治水上の支障があると思っております。このため、河川管理者である東近江土木事務所に対しまして、堆積土砂のしゅんせつや雑草、雑木の除去を以前から強く要望しているところでございます。
 以上です。
○議長(田中好君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆5番(北川誠次君) ありがとうございました。
 それでは、何点かについて再問をさせていただきます。
 まず1点目でございますが、桐原橋下流にありました下川原墓地につきましては、平成25年に改葬事業が完了し、池田本町で日野川霊園として供用が開始されました。新幹線より上流の堤外民地内には、まだ手つかずの墓地が3カ所あります。平成8年に野村町地先から工事が開始され、平成9年に善光寺川合流地点まで事業認可を受けられ、本格的な事業が開始されましたが、既に20年近くの歳月がたちました。その間にも多くの方たちが亡くなられ、現存の墓地に埋葬をされておられます。いつまで続くのかと心配をされているところでございます。
 新しい移転地への事業着手はいつごろになるのか、時期についてお聞かせください。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) ただいま議員からご質問のありました新幹線から上流にある墓地の移転時期についてお答えをさせていただきます。
 日野川改修事業は、全体計画としまして、河口から日野町にある出雲川合流点までの延長25キロの区間で策定をされています。このうち、野村町地先にある大畑橋下流付近から善光寺川合流点までの7.38キロメートルは事業認可を受けており、平成8年から広域河川改修事業として事業着手され、現在工事が進められています。
 竹町地先の墓地についてでありますが、この事業認可区域内にありますので、県の予定では平成29年度から用地交渉を行う計画となっていると聞いております。市といたしましても、池田本町地先の下川原墓地が移転するに当たり長い期間を要しましたことから、県に対して用地交渉の時期を前倒しして取り組むよう、今後も強く要望してまいりたいと考えております。
 次に、東横関町地先の墓地についてでありますが、全体計画の区域ではありますが、事業認可区域ではありませんので、次の事業予定区域となります。したがいまして、現時点では用地交渉の計画はございません。
 以上です。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆5番(北川誠次君) ありがとうございました。大分先の話になるようでございますけれども、早く事業着手をされ、安住の地の場所の選定を早く決定をいただきたいとお願い申し上げます。
 次に、2点目でございますが、堤外民地の買収は、現在、古川橋上流から桐原橋まで鋭意お取り組みをしていただいておりますが、桐原橋から上流国道8号線まで、まだ多くの堤外民地が残っております。堤外に民地があるのは全国的にも珍しいとされております。
 この取り組みの時期、買収の時期についてお聞かせください。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 議員ご質問の、桐原橋から国道8号までにある堤外民地の用地交渉の時期についてお答えをいたします。
 桐原橋からJR琵琶湖線の間にある堤外民地につきましては、現在、用地交渉を進めているところでございます。JR琵琶湖線から善光寺川合流点につきましては、平成27年度から用地交渉を行う計画となっております。善光寺川合流点から国道8号線につきましては、全体計画の区間ではございますが、事業認可区域ではありませんので、現時点では用地交渉の計画はございません。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆5番(北川誠次君) ありがとうございました。
 この堤外民地には、畑作物を植えられて管理されているところもありますが、多くは荒れ放題になっており、樹木が生い茂り、また野小屋等の構築物も建てられております。言うまでもなく、この場所は、本流があふれたときに貯水池、遊水地の役割を持ち、堤防を決壊から守る役目を果たしているものであります。このことに関しても、一日も早いお取り組みをお願い申し上げます。
 次に、3点目で、善光寺川合流地点から上流、国道8号線、東川町、新巻町までの事業認可の計画について、時期についてお聞かせください。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) ただいまご質問いただきました善光寺川合流点から上流、東川町、新巻町までの事業認可についてお答えをいたします。
 この区間の事業認可につきましては、現在の事業認可区間における工事の進捗状況により、測量や設計を実施し、今後、事業認可に向けて取り組んでいく予定でございます。善光寺川合流点までの工事が完了するには相当の期間を要しますので、近年の台風、大雨などによる災害が生じた箇所につきましては、堤防の強化対策といたしまして、現状調査の上、必要な箇所に堤防の質的強化などの対策が実施される予定でございます。
 以上です。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆5番(北川誠次君) ありがとうございました。当分難しそうでございますが、早く安心をさせてやっていただきたいとお願いを申し上げておきます。
 次に、4点目についてでございますが、日野川期成同盟会の取り組みについて、あわせまして、国直轄事業への採択についての可能性についてお聞かせください。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) ご質問の日野川期成同盟会の取り組みと国直轄化事業についてお答えをさせていただきます。
 当市を含めた日野川沿川の3市2町により組織をしております日野川改修期成同盟会では、日野川の早期改修及び国直轄化事業の採択の希望を毎年度行っております。今年度は、8月6日に国土交通省及び県選出の国会議員へ、10月9日に滋賀県知事及び国土交通省近畿地方整備局へ、それぞれ要望活動を行っております。
 国直轄事業の採択につきましては、日野川改修期成同盟会の要望活動の中で行っているところです。今後も期成同盟会として強く要望してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 北川誠次君。
◆5番(北川誠次君) ありがとうございました。日野川改修事業の進捗は多くの住民の皆様の願いであり、台風シーズンになりますと、風台風なのか雨台風なのかと一番に雨を心配されております。一日も早い全川改修になりますようご尽力をお願いしたいと思います。
 次に、2点目でございますが、国道8号線のバイパスを含む改修計画でございますが、事業の計画なり法線決定にご尽力をください。
 1点だけ、日野川にかかります旧の橋、橋脚についてでございますが、東横関町側に封鎖された通行どめされた橋が現存しております。既に数十年放置をされておるわけでございますけども、これが再利用されるのか撤去されるのか、計画はどのようになっているのか、お尋ねをいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 北川議員ご質問の、日野川にかかる橋についてお答えをさせていただきます。
 日野川の上を通る国道8号の橋は、横関橋と呼ばれております。この横関橋は2つの橋により構成されておりまして、現在歩道として利用している下流の橋は1933年、昭和8年に架設され、また自動車道として利用されている上流の橋は1969年、昭和44年に架設されております。
 横関橋を管理する国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所に確認をいたしましたところ、長寿命化のための修繕や耐震補強は既に2橋ともできておりまして、通常の補修工事も随時行っているということですから、利用する上で特に問題がないため、撤去やかけかえの計画はないということでございました。
 以上です。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆5番(北川誠次君) ありがとうございました。
 次に、白鳥川の河川敷の草刈り、土砂堆積の撤去についてでございますが、計画的な定期的な管理についてご尽力をいただきたいと思います。白鳥というきれいなネーミングを持つ川でございます。新幹線の車窓から、またJR琵琶湖線の車窓からも、医療センターの病室の窓からも、また横にはよし笛ロードがあります。多くの場所からよく見えるところでございます。美しい近江八幡にふさわしい管理をよろしくお願い申し上げます。
 今回、私の質問は、国県事業の管轄ばかりでございます。市議会で議論する話ではないのかもわかりませんけれども、市民の皆様方は市が頼りでございますので、これからも安全・安心をよろしくお願い申し上げまして、私の個人質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(田中好君) 以上で北川誠次君の個人質問を終わります。
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