録画中継

令和元年第1回(6月)近江八幡市議会定例会
6月25日(火) 個人質問
森原 陽子 議員
(1)学童保育の指定管理制度と公募について
(2)待機児童の現状と今後、桐原東民間こども園等について
(3)要支援1・2の方へのサービスについて
(4)北里・岡山学区関連の諸問題について
   ①看護学校跡地、施設の利活用について
   ②承水溝の改修の進捗状況及び今後について
   ③赤こんバスの運行等について
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。
 日本共産党の森原陽子です。この場をいただけたことに感謝して質問を始めさせていただきます。議長のお許しを得まして、これから一括で質問をさせていただきます。
 まず、学童保育の指定管理制度と公募について質問します。
 本年度は、放課後児童対策事業、いわゆる学童保育の事業も昨年までに比べて大きく前進されました。国の補助基準を導入し、加えて障害児受け入れ強化推進事業、支援員等の処遇改善事業、キャリアアップ処遇改善事業の導入も実現いたしました。今後も、本市の学童保育がさらに充実していくことのために、以下のことを質問します。
 今年度から始まったキャリアアップ処遇改善を受けるためには、研修を受ける必要があります。今年度、研修を希望される対象者は何人おられますか。また、本市の研修枠は何人でしょうか。
 今年度は、来年度からの5カ年の指定管理者の選定が行われる年になりますが、学童保育の選定委員はどのような方で、どのような基準で選ばれますか。
 子どもたちに安心・安全で豊かな放課後を保障するために、市としてどのような条件を提示されておられますか。それは市民に公開されていますか。
 放課後児童クラブの運営に乗り出す大手企業の参入が問題になっています。数年前からカラオケや給食などを本業とする企業が参入した近隣の府県では、運営費の3分の1が東京本社や関西支社の事務費や使途不明金、リスク管理のため調理を伴う行事はしない、危ないからけん玉は禁止などのように、管理運営費の節減や危機管理ばかりが重視され、指導員の処遇も切り捨てられる状況があります。
 本市の学童保育は保育料を出し合って指導員を雇った保護者会から出発したクラブがもとになり、公設民営クラブも民設民営のクラブも、困難な状況があっても子どもたちや保護者の立場を優先して今日まで続けてこられました。
 今回の選定には、これまでの本市への貢献を十分に加味し、市内業者を優先して採用されるべきです。市当局の見解を求めます。
 今回、多くの改善をしていただきましたが、民設で早くから市民の要求に応え、奮闘してくださっているクラブに家賃補助がありません。公設のクラブと違い、家賃が事業所さんに大きく重くのしかかっています。
 どの事業者にも質の高い保育をしていただけるよう、平成29年以前からの民設クラブにおいても市独自で家賃補助をすべきと考えます。市当局の見解を求めます。
 学校には、よりよい教育活動をするために教職員や保護者だけでなく、地域の方にも加わっていただく学校評議会という組織があります。
 学童保育も市当局と事業者、利用者である保護者の代表が一堂に会し、本市の学童保育をさらに豊かなものにしていく協議会等を持つべきと考えます。市としてのお考えをお聞かせください。
 次に、待機児童の現状と今後、桐原東学区民設こども園等について質問します。
 保育園の待機児童は、本市の喫緊の課題です。今年度4月の待機児童は先ほどお伺いしましたが、またこの後、来年2020年4月に岡山学区民間こども園の開設予定や2021年度、桐原東学区民間こども園開設予定に伴って、待機児童はどのようになる予想でしょうか。
 5月28日の会派説明会で、桐原東民間こども園の進捗状況について、5月末をめどに候補地を決定する、市総合医療センターの三角駐車場北側の農地、土田町地先が候補地で、地権者の内諾はおおむね得られる見込みとのことでした。
 その後、決定したでしょうか。また、決定されたのであれば、今後の建設までのスケジュールを教えてください。
 昨年の岡山学区の民間こども園の問題は、資材不足が懸念されている不確実な状況での無責任な募集によって保護者も事業者も追い込まれました。あのようなことは二度とあってはならないことです。担当課の責任のある回答を求めます。
 市の直営の八幡保育所と桐原保育所、武佐こども園は今まで自園調理を行ってきました。それぞれの園の給食は今後も今までどおり自園調理を継続される予定でしょうか。回答を求めます。
 次に、要支援1・2の方のサービスについて質問します。
 3月議会で井上佐由利議員が虚弱要支援1、2の方の高齢者調査についての質問に、要介護状態に至る前の介護予防の取り組みは市としても大変重要視している、特定の地域を選定して身体機能をチェックする調査票を送付し、虚弱の可能性がある方を把握する地域別実態把握業務に着手したところであると回答されました。
 現在、その実態把握業務はどこまで進められたのでしょうか。ぜひ特定地域だけでなく、要支援1、2の方全員にアンケートをとっていただきたいと思います。
 また、要支援1、2の方で認定の取り消しというのか、更新を忘れたのではないかと言われましたが、もう一度聞いたところ取り消しと言われました。そういう方がいらっしゃったんですけれども、もしそういう方がありましたら同様のアンケートとどのような理由で取り消されたのかをお聞かせください。全員へのアンケートについての市当局の見解を求めます。
 本市は、平成29年度の国の法改正を1年前倒しして平成28年度から実施しました。利用者半減のため、経営が成り立たず、閉所を余儀なくされた事業者もあり、デイサービスの受け皿も減少しました。
 要支援認定を受けても受けられるサービスが少ない、要支援認定を受けてもサービスを提供する事業者がないの両面から、要支援の方や虚弱の方の居場所がない状態です。サービスの利用率だけでなく、利用者の生活実態を調べて居場所づくり等介護予防を進め、高齢者の安心と笑顔の広がる市の施策が必要です。
 要支援1、2の方や虚弱の方への介護サービスについての市の見解を求めます。
 最後に、北里・岡山学区関連の諸問題について質問いたします。
 初めに、看護学校跡地施設の利活用について質問します。
 昨年の北里学区の市長とはちまん夢トークにおいて、看護学校の閉校後、即時の解体は考えていない、農村広場は残す、施設、土地の利活用は地域で考えてほしいと、小西市長、江南総合政策部長、田村市民部長の皆さんから返答をいただきました。
 改めて、市の方針をお伺いします。夢トークのときのように、看護学校跡の施設跡地は北里学区として今後の利活用を考え、コミセンの整備とともに検討していけると考えてよろしいでしょうか。
 2つ目に、老朽化している承水溝の改修の進捗状況及び今後について質問します。
 北里学区、岡山学区を通っている承水溝は、矢板の劣化も激しく、今にも崩れそうな箇所も見受けられます。承水溝の改修は本市だけの事業ではないので、県や国に働きかけていただく必要があります。
 市として、今後の承水溝の改修についてどのようにお考えでしょうか。
 また、近年実施されていない承水溝のしゅんせつは、今後どのように計画されていますか。
 3つ目、あかこんバスの土日運行の拡充について質問します。
 本市の市民バス、あかこんバスは、実施されて10年余り、市民にとってなくてはならない交通手段です。以前から土日運行が望まれています。とりわけ、この6月1日から近江バスの篠原線が中江頭線へ、野ケ崎線が船木線へと運行距離が短縮され、同時に土日の昼間の運行もなくなり、駅周辺での買い物やJRへの乗り継ぎができなくなりました。
 近江バスをJR篠原駅や近江八幡駅への通勤、通学の手段としてきた北里、岡山学区の住民にとっても大きな問題です。
 もともと民間のバス路線がない地域では、家族が入院したときに土日に医療センターに行くこともできません。駅前のショッピングセンターの移転に伴い、高齢者にとっては300メートルから400メートルの距離の移動も大変で、買い物の不自由さが増しました。
 公共交通は基本的人権であり、今後本市で住み続けていくためには、今まで以上に整備していく必要があると考えます。
 市民から要望の多い土日運行について市はどのように考えておられますか。見解を求めます。
 また、高齢者の買い物の困難を小さくするために、市役所近くのショッピング前に停留所の位置をつくっていただくなど、工夫していただくことはできませんか。回答を求めます。
 持続可能な地域社会をつくるためには、あかこんバスの直営化や福祉自動車の拡充などを含む根本的な地域交通について、事業者や住民も参加しての話し合いが必要な時期に来ていると考えます。市の見解を求めます。
 以上、回答をよろしくお願いします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 森原議員の学童保育の指定管理制度と公募についてのご質問にお答えを申し上げます。
 1点目のキャリアアップ処遇改善事業についてですが、滋賀県が主催する対象の研修は、放課後児童支援員になるための認定資格研修と資質向上研修の2種類があり、現在、資質向上研修の受講希望者を取りまとめたところでございます。
 受講希望者数は、市内各事業者で23名となっており、滋賀県全体で200名の受講定員のうち、本市の受講者枠は11名でございます。
 各運営事業者にとってはこの研修の受講がキャリアアップ処遇改善事業の適用に影響するため、県に対して本市の受講者枠の増加や研修会の開催回数の増加を求めているところでございます。
 次に、2点目の指定管理者の選定についてでございますけれども、本市における指定管理者の選定につきましては、近江八幡市公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例において、市長等は指定候補者を選定しようとするときは審査会の意見を聞かなければならないと定められており、同条例において審査会の設置も義務づけられております。
 当該審査会委員の構成や選出については、指定管理者制度の趣旨である公の施設を最も効果的、効率的に管理、運営することができることについて、政策的、経営的視点から審査を行う必要があり、それぞれの専門的見地から客観的な審査がなされるよう、現在有識者として公認会計士、社会保険労務士、公共政策を専門とする大学教授、職員として副市長及び総務部長の合計5名で構成しております。
 また、審査会委員の過半数を外部有識者が占めることにより、選定過程における透明性を確保できるとともに、全ての指定管理施設の審査を一つの審査会が審査することで、指定候補者の選定における一貫性と公平性を保ち、審査会の効果的な運営が可能となっているところでございます。
 また、審査の基準については、放課後児童健全育成事業を初め、それぞれの施設の設置目的などの特性を考慮しながら、指定管理者制度の趣旨である利用者サービスの向上や適正な経理と管理運営能力を基準に審査を行い、選定の結果についてはその過程も含め公開しているところでございます。
 こどもの家の管理運営については、子どもたちに安心・安全で豊かな放課後を提供するため、施設の設置目的を適正に理解し、児童の健全育成に関連するあらゆる法的知識や施設の安定した管理能力などが求められると考えております。
 なお、公募の時点で審査基準については公開される予定でございます。
 3点目の選定におけるこれまでの貢献度を加味することや市内業者の優先採用についてですが、放課後児童健全育成事業は、社会福祉法に規定された第2種社会福祉事業であり、実施主体は問わず、限定されることはございません。
 社会福祉法人やNPO法人のほか、営利法人も実施主体としてなり得るもので、誰でも実施できるものとされております。
 公金が投入される事業であることから、先ほど指摘された他市例のような使途不明金などの事態は通常考えられないことであり、運営指針では運営内容についてみずから評価を行い、その結果を公表するよう努めるものとしていますので、社会福祉事業を志す実施主体として説明責任を果たし得ないことをされているとしたら大きな問題であると考えております。
 本市においては、事業運営費の用途については監査を行い適正な経費の使用等の確認を行い、仮に誤りや不正等があれば改善や是正等の指導を行います。
 なお、公の施設の管理運営事業者を選定するに当たっては、入札制度同様、公平公正の理念に基づき、大原則は公募であり事業者を公平公正に審査されるべきものと考えております。
 継続性を持って例外措置である非公募とする理由にはなり得ず、また一般的に好ましい実績や貢献度が客観的に確認できれば、公募時の選考において継続性等はアドバンテージにはなり得ても不利には働かないものと考えられます。
 募集者を限定したり排除したり優遇したりする公募条件や審査基準は公平性を欠くことから、要望された提案内容の採用には応じかねます。
 4点目の民設クラブの家賃補助についてですけれども、放課後児童健全育成事業の実施については、国の放課後児童健全育成事業実施要綱をもとに、国及び県の補助対象事業として運営をしております。
 基準日以前に遡及して補助対象物件とすることはできず、また本市の財政状況に鑑み、賃借料補助についても平成29年度以前分を市の単独事業として実施する予定はございませんので、ご理解いただきますようお願いを申し上げます。
 最後に、学童保育の協議会等の設置についてですけれども、提案内容では市と事業者と保護者代表が一堂に会すと言われましたが、運営指針では放課後児童クラブの運営においてはクラブでの過ごし方や協力を得られやすくするために学校と地域の関係は重要な位置づけとなっております。
 学校長や担当教諭、自治会や民生委員児童委員等の地域組織や子どもにかかわる関係機関等とは日常的、定期的に情報交換や情報共有、相互交流を図ることが求められておりますので、これまでもお取り組みいただいているものと理解はしております。
 また、子ども権利条約にうたわれている4つの権利、子どもたちの最善の利益を保障していくために、放課後児童健全育成事業を利用している子どもや保護者が就労していて利用対象となる子どもたちだけでなく、全ての子どもたちが放課後を安心・安全に過ごす多様な体験活動を行うことができるようにするために、どのような施策が必要であるか、まずは新放課後子ども総合プランを踏まえて、健全な放課後等の居場所づくりや地域コミュニティーの視点も含めて、今後は子どもたちの立場に立って多様性を認め合い、具体的に多様性が確保されるように検討を深めていくべきではないかと考えておりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いをいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
             〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 森原議員の待機児童の現状、それから今後、また桐原東民間こども園などについてのご質問にお答えをいたします。
 まず、待機児童の現状につきましては、先ほど答弁させていただきましたとおり、4月1日現在41名という状況でございます。
 今後開園する予定の認定こども園の定員につきましては、計画に基づく必要量として設置運営法人の公募時に定めておりまして、岡山紫雲こども未来園につきましては、長時部80名となっており、開園遅延のため現在代替として開設しております紫雲保育園分園に60名の利用児童がおられることから、増加分は残り20名分となってまいります。
 桐原東認定こども園につきましては、長時部90名の定員設定をすることになっております。したがいまして、今後開園予定の2園分で合計110名分の新たな受け入れ枠がつくれる見込みとなっております。
 開設に伴う待機児童数の予測につきましては、現在の待機児童数41名でございますので、今後の保育ニーズ等の動向によるところもございますが、受け入れ定員として量的には待機児童解消につながるものと考えております。
 次に、桐原東民間こども園の進捗状況についてお答えをいたします。
 現在、土田町地先の市総合医療センターの三角駐車場北側の農地において、こども園を整備することについて地権者様及び地元自治会からは内諾をいただいており、土田土地改良区との調整が調い次第、正式に場所が決定することとなります。
 スケジュールにつきましては、去る21日に桐原学区自治連合会幹事会で改めて経過をご報告し、設置運営法人から今後の整備について説明を行いました。
 桐原幼稚園保護者への説明会につきましては、本日開催をいたしております。
 今後も、これから入園を希望される保護者や今後の進捗を踏まえて適宜説明や報告会を開催し、関係の皆様のご理解を得ながら進めていくこととなります。
 整備工事に係る工期につきましては、これから設置運営法人であります社会福祉法人こころざしが詳細を決めていくことになりますが、まず大きな流れといたしまして、これから速やかに当該地での収用事業の認定に取り組み、開発協議などの手続を経て、来年4月までに造成工事を完了し、来年度におきまして建物の建築を完了する予定となっております。
 なお、農地の買収や収容、開発、造成工事等の手続につきましては、民設民営であり、社会福祉法人こころざしが設置運営法人として責任を持って取り組まれることになっており、市としましても、円滑に整備が進みますよう、進捗管理や必要な指導・助言を行いながら、確実な開園を目指してまいります。
 令和3年4月開園に向け、着実に進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いをいたします。
 続きまして、八幡保育所、桐原保育所、武佐こども園に係る給食の自園調理のご質問にお答えをいたします。
 保育所及び認定こども園における食事の提供につきましては、国が定める児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に基づき、ゼロ歳児から2歳児を有する施設は自園調理による食事の提供が原則となっておりますことから、引き続き自園調理を行ってまいります。
 以上でございます。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
             〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) よろしくお願いいたします。
 森原議員の北里、岡山関連の諸問題についてのご質問のうち、看護学校跡地施設の利活用についてお答えいたします。
 北里学区コミュニティエリア再整備については、議員のご質問にもございましたように、市長とはちまん夢トークにおいてお話をさせていただきましたが、看護専門学校につきましては公共施設等総合管理計画の個別施設計画において学生の卒業後、廃校とし、施設は除却する予定となっています。
 しかし、校舎は平成元年竣工、講堂は平成6年に竣工しており、施設としては利活用も可能と思われます。
 これらのことから、小学校、幼稚園、地域の活動拠点であるコミュニティセンター、地域の避難所のあり方や位置などについても看護専門学校跡地施設の利活用も含め、地域でご議論、ご協議いただき、コミュニティエリアの再整備のアイデアをいただきたいと思っております。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 森原議員の北里、岡山学区関連の諸問題についてのうち、あかこんバスについてのご質問にお答えいたします。
 まず、1点目の土日運行についてでございますが、以前に実証運行をした結果、総合医療センター、市役所などのふだん利用者が多いところが休みということもあり、通常の利用者数の半分程度という結果でございました。
 さらに、全国的にバス業界を取り巻く環境は非常に厳しく、運転手の人材不足が問題となっております。
 現在、市民バスの運行管理をお願いしております近江鉄道株式会社においても同じ状況で、平日の運行を行うための運転手の確保にも苦慮されている状況であり、仮に土日運行するとなりますと、運転手の確保ができず、安定した運行が難しいとお聞きをしております。
 こうしたことから、土日運行につきましては、現状では難しいと考えておりますが、今後の市民ニーズや社会情勢、技術の進展などに注視してまいります。
 次に、市役所近くのショッピングセンター前のバス停設置につきましては、全路線を経由させています市役所バス停と近接しており、また交通量が多い場所での乗降となることから、安全面を考慮し今後の検討課題としてまいりたいと考えております。
 あかこんバスの直営化につきましては、現行の外部委託の形態により民間交通事業者の持つ経験とノウハウを生かした効率的な運行管理を行うことができているものと考えております。
 次に、事業者や住民参加の会議の場についてでございますが、道路運送法に基づく組織として運輸局や民間運行事業者、市民代表などで構成します近江八幡市地域公共交通会議の中でご協議をいただいているところでございます。
 以上でございます。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
             〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の要支援1、2の方へのサービスについてお答えします。
 まず、地域別実態把握業務につきましては、日常生活に支障が出始めているなど、虚弱な状態にある高齢者の早期発見を目的として、桐原学区及び島学区にお住まいの方で要支援、要介護認定を受けておられない高齢者を対象に、平成31年2月に生活状況を把握するための基本チェックリストを個別送付し、調査を行いました。
 現在、回収したチェックリストをもとに、日常生活に支障があると思われる方について、圏域の地域包括支援センターと連携しながら、戸別訪問を行い、より詳細な状態の把握に努めています。
 なお、今後市内全域での調査については、対象者の見きわめに時間を要することから、各地域の状況や特性を見ながら、順次実態把握に努めてまいりたいと考えております。
 次に、要支援、要介護認定の更新については、有効期間の満了する2カ月前に郵送にてお知らせをしておりますが、議員お尋ねの要支援1、2の方で更新の手続をされなかった方につきましては、介護サービスご利用の予定がない、あるいは住宅改修など必要なサービスを既に受けられたなど、介護認定更新の必要性を感じておられないことが理由であると考えられます。
 また、議員ご質問のアンケート調査につきましては、3年を1期とする総合介護計画策定の際に実施しております日常生活圏域ニーズ調査において、要支援者等の方へアンケートを行っており、その分析結果に基づいて必要な施策を検討し、計画に反映しておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
 次に、要支援認定者の介護予防サービスについてですが、介護予防・日常生活支援総合事業は、地域、民間企業、ボランティア等多様な主体による支援や通いの場の創出により、高齢者の介護予防等に取り組み、支援されていた高齢者が支援する側になるなど、高齢者を含めた支え合いの仕組みをつくることを狙いとし、平成27年度から29年度末までに全ての市町村が移行することとされました。
 議員ご承知のとおり、本市では平成28年4月に運動機能や生活行為の向上を目的とした市独自の通所型、訪問型のサービスを開始し、従来の介護予防、通所介護、訪問介護サービスから総合事業へ移行を行ったところです。
 介護予防サービスに対する本市の考え方としましては、自立支援を制度の目的とする介護保険法の理念や総合事業の目的に基づいたサービスにより、機能低下に伴い生じる生活の不自由さをサービスで補うというよりも、ご自身のできることを可能な限り続けられるよう、また低下した機能を回復し、いつまでも生き生きと暮らすことができることを目指しています。
 高齢者が住みなれた地域で安心した生活が継続できるためには、高齢者の居場所や通いの場、日常の生活を支援するサービスや支え合いが重要であり、行政の公的なサービスである公助、介護保険や医療保険制度などの共助とともに、自助や地域住民、ボランティアなどの支え合いとしての互助による取り組みの推進が必要であると考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
             〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 森原議員の北里、岡山学区関連の諸問題についての中の承水溝の改修の進捗状況及び今後についてのご質問にお答えをいたします。
 水茎干拓地を守る施設として承水溝があり、経年劣化による施設の老朽化が課題となっております。北里水茎干拓土地改良区の承水溝は、矢板の腐食が進んでいることから、当施設の改修に向けて測量や設計などの調査をされました。
 今後、調査の結果を踏まえ、事業化に向けて国や県と連携をしながら土地改良区を支援してまいりたいと考えております。
 次に、近年、実施されていない承水溝のしゅんせつについてのご質問にお答えをいたします。
 承水溝のしゅんせつにつきましては、水茎干拓土地改良区から、今のところしゅんせつの計画はないと伺っております。
 今後、改良区からしゅんせつ等についての相談があれば対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いをいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 川端安土町総合支所長。
             〔安土町総合支所長 川端勝彦君 登壇〕
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 森原議員のご質問のうち、福祉自動車の拡充に係る協議についてお答えをいたします。
 安土福祉自動車は、公共交通機関が希薄な旧安土町地域において、高齢者福祉施策の一環として、また障害者など社会的弱者の移動手段の確保を目的として、旧町内の医療施設や公共施設を送迎するサービスとして、平成8年度から運行されてきました。
 平成23年度には抜本的な見直しを行い、市町村運営福祉有償運送による運行に変更し、移動困難者に利用を限定し、現在に至っています。
 この事業は、旧安土地域の公共交通の現状など安土の地域性がもとになった事業であり、このエリアで成立するものです。人的にも財政的にも課題があることから、全市に拡充することは現在検討しておりませんが、引き続き市民バスとの調整を図りながら、利用者の動向や利用状況を把握し、運行内容を検討してまいります。
○議長(北川誠次君) 回答漏れはありませんか。
 質問の途中ですが、ここでお諮りします。
 この際、議事の都合により、会議規則第9条の規定に基づき、本日の会議時間を延長したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、本日の会議時間を延長することに決しました。
 ここで休憩します。
               午後4時39分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後4時51分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ご回答ありがとうございました。
 再問に入らせていただきます。
 北里学区の看護学校の跡地施設及び跡地の利活用については学区に任せるとのご確認、ありがとうございました。
 学区の意見にはいろいろなご意見がございますので集約には時間がかかると思います。集約に期限はありますでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 特に期限を設けているものではございません。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) わかりました。しばらく時間はかかるのは猶予していただけるということです。ありがとうございます。この回答で、学区住民が同じスタートラインに立って今後のコミセンエリアについて考えることができます。ありがとうございました。
 続きまして、承水溝の今後についてのご報告ありがとうございます。
 市独自のしゅんせつがないということについては、ちょっと心配ではありますけれども、水茎干拓は本当に土地の落差も大きく、たびたび水害に見舞われております。近年の台風の折には強い北風の影響もあり、江頭町の北側、辻出の点滅信号近くの橋が水没しそうなくらいの水位となりまして、田んぼ一面が湖のようになっておりました。稲刈りが終わっていたので実質的な被害は小さく済みましたが、最近は局地的な豪雨もあちこちで起こっています。
 また、すぐ上手にある都市計画での住宅地開発も控えておりますので、ぜひ引き続き県、国への働きかけを強めていただきまして、早期の改修をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
 次に、学童保育の指定管理制度について質問をいたします。
 まず最初に、指導員のキャリアアップ研修についてお尋ねいたしました。
 11人では、現在全学童が29カ所ある中で3分の1程度の方しか受けていただけませんし、今23人の希望があるというお話でした。ぜひ2度目の研修などを実施していただけますように市から働きかけをお願いしたいと思います。
 今後も、ことし初めてのキャリアアップ事業の参加ということで、研修の希望者がふえていくと思うのですけれども、希望する受講者が全て早期に受講できるような計画を市としては立てておられるのでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 保育の支援の質を向上するということでは極めて重要な施策、事業やと思っております。そういう意味で、当然前向きに取り組んでいくということで今年度から事業採択させてもろうた部分でございます。
 ただ、研修については県でございますんで、先ほども初問でお答えしましたように、しっかりと県に対して枠の拡充ということで改めて強く申し入れをしていきたいと思っております。
 以上です。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。
 ぜひ皆さんのキャリアアップが受けられますように、今後とも早急に受講者全員の希望をかなえていただくよう、よろしくお願いします。
 続いて、学童保育所の事業者の選定委員会についてお尋ねします。
 先ほど市長から回答をいただきましたが、市内業者について優先をするということはしないということでした。
 現在、彦根市では、シダックスがたくさんの学童保育所を事業所としてとられたわけですけれども、そのことに関して、市としては大型事業が入ってくるという可能性やそのことについてどのような見解をお持ちか、お伺いします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 初問でもお答えをいたしましたとおり、当該事業につきましては、社会福祉法の第2種社会福祉事業でございます。事業主体について特段制限、排除等をすることでございませんので、当然営利法人であっても参画すること自体は可能という部分でございます。
 ただ、この事業をするに当たっては、当然この事業においてのルールに基づいて運営していただくというもんだと思っておりますので、そういう視点でのご理解をいただきたいと思っております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 川端課長は、シダックスについて、特にそれでも彦根では問題がないと言っているということを言われていましたけれども、そういう大手が入ってもよいということは市の公式見解ととらせていただいてよろしいんでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 大手が入ってよいとか悪いとかという話ではなくて、市としてはあくまで子どもたち主体として学童保育の質がどうあるべきかと、こういう観点で選ばせていただきたいということでございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ただいまのご回答ですけれども、実はその選定委員も指定管理者の選定委員の中には公認会計士の方であるとかそういう学識経験者は入っているんですが、その学童保育という特別な場ですよね、教育とか保育にかかわる場所についての識者、知見を持つ方というのは入っておりません。しかし、子育て支援課の中には、ほかの選定委員会には学識経験者であるとか教育委員会の方であるとかそういう方が入っているんですが、どうして指定管理の場合には一括でないといけないのか、またそういう学識経験者が入っていないのかについて、質問させていただきます。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 初問でもお答えいたしましたように、先ほど一括ですることのメリットというのは初問でお答えをさせていただきました。統一した基準で同じ委員さんで公平に判断をいただくという部分だと思っています。
 指定管理につきまして、この制度につきましては、ご承知いただいておりますように、地方自治法の改正に伴いまして創設された部分で、直営または指定管理という形でございます。
 ちゃんと法にのっとった適正な管理という部分で指定管理のメリットがある場合については採用するというものでございます。
 その中で、こどもの家につきましては、ご承知いただいておりますとおり、放課後健全育成事業を行うため、行うための専用施設ということで放課後児童クラブが運営する部分としてのこどもの家という専用施設になっております。
 したがいまして、今回そのクラブを運営してもらうための場所としてのこどもの家の維持管理を中心に指定管理をするという部分でございます。
 クラブ自体の運営については、当然事業費とは別の部分でご要望のとおり国基準の中でお出しする中におきまして、質の高い運営をしていただくということになっておりますので、そのこととこのことは分けて考えていただきたいと思っております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 指定管理の場合、施設を維持すると言われましたが、しかし文芸の郷であるとか船だまりの施設管理とは根本的に学童保育は違うと思われます。
 その場所で行われる教育的な活動、保育的な活動があるということに関しての専門性をどこで担保するのかということについて、私はこの指定管理委員会で十把一からげで選定することに対してどうなのかなと思っております。市はそれでもよいというふうにお考えなんでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 繰り返しになりますけども、こどもの家はあくまでも放課後健全育成事業を専用としてお使いいただくための施設でございます。だから、まずその施設を適正に管理運営してもらう必要がございます。もちろん、それと放課後健全育成事業については、市で、条例であったり、また指定の基準に基づいて、また今年度からガイドラインもお示しする中におきまして、支援の質ということについても非常に子どもさんの立場からも重要な観点でございますので、そこを上げていく、量的拡充にあわせて質の向上を図っていくという部分で、市としてもクラブの方と一緒に取り組んでまいりたいと思っていますんで、それはそれとして、日々の業務の中においてどのクラブさんであっても同じように高めていくために、日々取り組みを、協議も必要な場合においてはさせてもらっていますんで、そういう部分でそういうことが前提としてご参加いただけるもの、また当然先ほども申し上げましたように、もしそれで不適切な部分がありましたら改善指導を行っていくというような立ち位置だというように思っております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 先ほども申し上げましたように、維持管理とその場所を使ってのどのような活動が行われるのかということは、指定管理の場所の管理とその場所の活動の内容については直接関係のない部分もございます。民間の放課後児童クラブの設置、運営事業者選定委員会の名簿には子ども健康部長、福祉保健部長、教育部長、福祉政策課長、子ども支援課長、その他市長が必要と認める者として市PTA連合会会長、市校園所所長会会長、社会福祉協議会などが含まれております。
 こういう子どもたちとかかわることが専門的である方々が民間の選定には行われているのに、この場所の管理で特別なものはなくていいということについては、納得がいかないんですけど、納得いくようなご回答よろしくお願いします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
 初問の回答があったわけでございますが、指定管理者制度の選定委員会につきましては、初問の回答のとおり、公認会計士、それから社会保険労務士、公共政策を専門とする大学の教授、市職員としましては副市長と私、総務部長が入っております。
 審査に関しまして、専門的な見地が見識を持っている者がいないということでご質問されていると理解をしておりますが、基本的には審査員のメンバーがこの事業の内容を理解し、また募集要項から、それからプレゼン、それから原課のヒアリングを含めて実施をしておりますので、事を足りているという理解でございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。
 その場合でも、もし内容的にそういう大きな企業が教育とか学童保育に特化している専門の事業者でない方が入ってきても、プレゼンがよければそれでとるというようなことはあり得るんでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥君) 再問にお答えをいたします。
 基本的に、議員が申されるのは、審査に対してどうかという疑義があるというようなことを申されているように聞こえるわけでございますが、基本的には公平公正に審査をされるためにこの審査委員会が設けられているということでございますので、募集の前提も含めまして、公平に審査されているというようにご理解をいただきたいと思います。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 公正公平にということについては重々その意味は承知しておりますけれども、実際、彦根市とか近隣の府県で入ってきた場合にそういうことが起こっていると、本当に子どもたちの安心・安全な放課後をきちっと守るという意味から、今までの本当に学童保育というものがまだ制度としてなかった時代から40年も前から頑張っていらっしゃったその伝統を持つNPOの法人であるとかという、そういう皆さんの努力の結果としてのクラブが十分に評価されるということに対して、私はそういう子どもたちの最善の利益と、そして事業者さんのご苦労に対しての市の態度というものを知りたいと思っているんです。
 ぜひ今までのご苦労、本当に大変な中から立ち上げてこられて、子どもたちの豊かな放課後を本当に手づくりでつくってこられた方々に対して、アドバンテージはあるとおっしゃいましたけれども、その点、私たちの大事な税金を補助金として使っていくわけですから、その補助金が実質的に子どもたちの利益につながる、そういう経営をしていただくために学識経験者などを入れていただく、あるいは地元業者の今までの、公平公正では、もちろん必要と思いますけれども、地元業者の皆さんの努力を加味した選定をしていただきたいということを強く願って、皆さんの回答に対して私の思いを伝えさせていただきまして、学童保育につきましてはもう一つで終わります。
 家賃補助のことです。
 本当にご苦労しておられるわけです。利用料金も一律な中で、どの保護者さんにも同じ、どの子どもさんにも同じ条件で学童を使っていただくというためには、確かに法律では29年以前は無理かもしれませんが、ぜひ市独自で配慮をしてください。
 そうでないと、本当に持ち出しをされている事業者さんが今後閉所になった場合にはたくさんの子どもたちや保護者さんが困られることがあります。ぜひ前向きに考えていただきたいと思いますが、その点についてもう一度お伺いいたします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 心情的な部分というのは今までのご苦労に対してという部分については敬意を表する部分でございますけれども、一応市といたしましても公的なお金を出すのに当たっての一応ルールがございますんで、今現在としては初問でお答えしましたとおりの考え方でございまして、単独補助については今現在考えておりませんが、今後環境についても、より望ましい環境が上げられるんであれば、それはそれとして子どもにとって必要な部分でございますんで、今後またそういう形で、今既存クラブさんが発展的な部分で新たな部分をされるんであれば、それはそのときの検討課題としてなってくる部分かなと思っておりますので、ご理解よろしくお願いします。
○議長(北川誠次君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 既存クラブ以降、聞き取りにくかったのでもう一回お願いします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 既存のクラブさんが今現在運営をされているところについては、いろんな形態がございます。専用施設であるこどもの家を使っておられることもありますけど、それ以外には民設民営があります。その中で、いろんな建物、空き店舗とかを借りたりやっておられる方もあります。自分たちで取得されてやっている部分もあります。
 そういう意味で、より子どもさんにとって望ましい環境で支援をしていただくことは子どもさんにとってもいいことでございますので、今後クラブさんが主体的にそういう形でさらにステップアップされてきた環境で運営をされるということで、新たにそういう形の場所に移られて、立ち上げられるということについては、そのときについてはまた制度適用のチャンスがございますんで、そのときはまた検討の対象になってくるかなというふうに思っております。
○議長(北川誠次君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。
 今のご回答からしますと、29年以降に場所がなくて引っ越しをされたという場合は当てはまるんでしょうか。
 それと、今家賃補助をしていらっしゃらないクラブは幾つありますでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 今現在、12のクラブさんが専用施設、こどもの家を使っていただいています。あと、空き教室を使ってもらっているクラブ、それから自前で以前からお持ちのところ、それから今申し上げられました民設民営ということでこの補助金を活用して整備されたのが、29年度、30年度それぞれ1カ所ずつということで2カ所ございます。
 それ以前のクラブさんもございますけれども、それについて一定の条件がございます。今手元に一定条件の詳細な資料を持ち合わせておりませんが、その条件に該当すれば検討の対象にはなってくるというように思っております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。
 ぜひ子どもたちのために、ぜひ事業者さんにも温かい支援を送っていただきますようよろしくお願いします。条件もまた見直していただければと思います。
 では続きまして、こども園のことについて質問させていただきます。
 おおよそこの桐原東こども園と岡山紫雲こども園において、何とか待機児童が解消されるのではないかという見通しはいただきましたが、今後消費税による無償化で子どもたちがふえる、また駅前マンションであるとか宅造も進んでおりますので、子どもたちがふえていくということは考えられると思います。
 そのときに、桐原学区においては、このままいきますと公立園がなくなるということになるんですね。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 幼稚園のことをお尋ねされているんですか。
◆8番(森原陽子君) こども園についての、こども園についてです。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 桐原学区の、もう一度お願いしてよろしいですか。
◆8番(森原陽子君) じゃあ、済いません。申しわけなかったです。桐原こども園と桐原保育園は存続されないのですね。
 この間の待機児童の問題に関して質問していますが、桐原学区においては今後民設こども園2園になるというようにご説明いただいたと思いますが、公立のこども園としては、こども園あるいは保育園、幼稚園は公立園はなくなるということなんですね。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
 桐原学区につきましては、今まで公立の幼稚園、公立の保育所、1カ所ずつということでございました。そういうことで地元要望等を踏まえまして、桐原については非常に広大な地理的な要因もございますので、小学校区が2つあります。そういうことで、小学校の近傍地にそれぞれ就学前施設が欲しいということでございました。
 なぜこども園かといいますと、幼・保連携型こども園につきましては、短時部さんが幼稚園籍、長時部籍が保育所籍ということで、それぞれ親の就労にかかわらず同じ園で就学前をお過ごしいただくことによって、子どもさん同士が早くから友達になれます。また、保護者も就学前の段階からお母さん同士もお友達になれる状況において、就学後にも速やかに移行していけるという部分のメリットがございます。
 また、こども園については地域の子育て地点の拠点という役割も課せられている中において、制度が変わってきましたんで、その分でそれぞれの桐原東、桐原、2つの小学校区においてそれぞれ民間のこども園を整備するということで、短時部については、幼稚園の分については短時部でそれぞれプラスアルファの定員数を確保してもらうということになっておりますので、幼稚園については2園が整備できれば基本的には廃止という形になって、桐原幼稚園については廃止という形になっています。
 ただ、桐原保育所につきましては、ご承知のとおり、ことしも41名の待機がございました。申込者がふえたことと、それからこども園の整備がおくれたことが原因でございますけれども、そういう状況が今現在ございますので、一定その状況が解消されるという状況を見きわめて検討してまいりたいというふうに思っております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 各小学校区の就学前の施設があるということは、大変私も望ましいことだと思っております。こども園になるということについてということではなくて、民設こども園になるということについてです。
 近年、大変特別支援の子どもたちがふえております。今、桐原保育園と桐原幼稚園に特別支援の対象児となっている子どもたちは何名ずついるでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 多分この質問が初問にないということでざわついていらっしゃるのではないかと思うんですが、ただこの加配の先生方もすごくたくさんいらっしゃる中で、民設になったときに本当に数、私も聞いているんですけれども、桐原幼稚園は子どもたち、加配対象の子どもたちが168人のうち27名、それから桐原保育所は130名のうち9名ということで、それぞれ幼稚園に20名の加配の先生、保育所に5名の加配の先生がいらっしゃいます。
 こういうことが本当に民設になったときに保障されるということがあるでしょうか。待機児童が解消されるとおっしゃいましたが、もしも民設の場合にここまでは無理ですと言われた場合に、待機児童は解消しないのではないですか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 確かに今現状といたしまして、公立園所におきまして障害のあるお子さんが加配がある中において通園されているという状況はあると思います。
 ただし、公立だからこそ、公立のみが障害のある方を受け入れるという形じゃなくて、今日については障害者差別解消法も施行されていますとおり、インクルーシブな部分で就学前におきましても本来あるべき形だと思っております。
 保護者の方たちが望まれる園所にその方の障害特性を踏まえた上でも受け入れられるという形が本来これから望まれていくあり方だと思っております。
 そういう意味で、公であろうが民であろうが、そこは市といたしましても、就学前教育、また保育育成指針を定めまして、公立であろうが民であろうが同じように近江八幡の子どもであって、障害があってもなかってもしっかりと受けとめていただけるような部分については、日々幼児課を含めて指導してまいりますので、あわせてその辺についてもご理解をいただきたいというように考えております。
○議長(北川誠次君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) それでは、今、桐原幼稚園と桐原保育園、桐原保育園はしばらくまだ残るということでしたけれども、桐原幼稚園に通っている特別支援の対象のお子さんたちは、民設になっても公立のときと同じように手厚い育ちの支援を受けられるという保証は市が保証できるんですか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 先ほど申し上げたのは、合理的な配慮をしなければならないということは確かにおっしゃるとおりでございますけども、そこについては一定の荷重の負担の部分もございます。そういう中で、公であろうが民であろうが努力していくという部分についてお答えをしたということでございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 公であろうが民であろうが努力をするといっても、決定者は民になれば必ず民設の園長さんなりの、または上部にある事業者さんの決定になるわけですね。そしたら、本当にこのやり直しのきかない幼児期を子どもたちが大切に育てられるということに保証があるのでしょうか。
 もうこれ以上は、うちの園では、私たちの力ではこれ以上の保育はできませんのでと言われて断られたとしたら、子どもたちはどこに行けばよろしいんでしょうか。
 本当に公立の皆さんは頑張ってくださっています。子育て大変なお母さんに2時間、3時間と寄り添って相談を受けてくださる、保護者さんが帰ってくださる5時以降に家庭訪問してくださる、本当に子育てに対して、子どもたちに対して、また虐待等に陥っているような皆さんに対してのその大きな支援、温かい支援をされていて、本当に公立の事業者さんというのは市民ですから、その市民に責任のある立場で今保育を厳しい状況の中で頑張っていてくださるんです。それが本当に同じように民設になってもできるんでしょうか。
 保護者さんは同じ学区の中で公立を選ぶのか、民設を選ぶのか、その自由は保障されるべきだと思いますし、子どもたちは豊かな幼児期を送るという子どもの権利条約に則したその権利を全ての子どもたちが持っていると思います。そのことに対して市長はどのようにお考えですか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 公だからよい、民だから悪いという区別は私はしておりません。それぞれがそれぞれの特色を生かすべく、子どもたちの未来、子どもたちがどう過ごすべきかを第一に考えて、それぞれ取り組んでいただく。また、民についてはそうなるべくよう、我々、市として指導をしていくという立場だという理解をしております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 私も言葉が足りなかったかもしれませんが、もちろん民がよくないとか公がよいと言っているわけではありません。
 ただ、本当に子どもたちを受け入れる受け皿として民設がそこまでの力を発揮していただけるのかということを問うているだけでありまして、そこの部分について市が本当に責任を持って公立幼稚園、公立保育園から民設へと切りかえていくということは、今後の子どもたちの幼児期の育ちをどのように保障するかという責任をどうしていくのかということについてお尋ねをしているということです。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 市として、議員おっしゃっているように、子どもたちがどう育つべきかということは我々市民の宝として大変重要なことだと理解しておりますので、市としてしっかりとした幼児教育を受けられるような形は保障してまいりたいと考えております。
○議長(北川誠次君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 市の部分で申し上げますと、近江八幡市は公立で子ども発達支援センターを運営しております。他の市町村、滋賀県は結構公立があるんですが、他の都道府県におきましてはそういう状況にない部分で、特色ある運営をしております。
 子ども発達支援センターが何をしているかといいますと、児童発達支援事業はそうですが、保育所等訪問支援事業をしております。ここは公であろうが民であろうが、八幡は古くから民間の保育園が多かった地域でございます。
 そういう意味で、お母さんがお勤めの方についてお子さんが保育所に行かれる部分もあります。そういう中で、保育所訪問支援事業においても市の事業としてしっかりとそこはサポートをしておりますし、これからも力を入れていく部分だと思っていますんで、直接加配をつけるだけが障害児保育という部分という形も思っておりませんし、そもそも公であろうが民であろうが加配の前にもっと広い意味で言うと保育士の確保が本当に今大変な状況であります。
 そういう意味で、民間の園所につきましても協議する中においていかに保育士さん確保できるか、手当てを協議しております。一緒に協議しております。そういう中において、その確保の中において、あわせて加配の部分ということも当然プラスアルファとして入ってくる部分でございますんで、まずは保育士の確保ということでご理解をいただきたいというふうに思います。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) でも、本当に保育士を確保するという意味でも、やはり公立の保育園の果たす役割は大きいと考えます。
 加配をつけるだけが子どもたちの支援ではないとおっしゃいましたが、実際に障害を持つお子さんと対峙してみて、やはりかかわる人手というものは必ず必要です。1対1でないとかかわれないお子さんもいらっしゃいますし、本当にふえているんです。市の特別支援学級の在籍者もこの15年間で4倍にふえた、さらにふえるという見込みであるというその資料も私は読ませていただきました。そこに対して本当に丁寧な育ちの支援が要る。そのことが、その後の小学校や中学校においての子どもたちの成長の土台となるということを申し上げて、引き続きこの問題について真剣に、また公立園を残すことの意味について考えていっていただきたいと思います。
 あと、幾つかいただいていたんですけども、時間がかなり迫ってまいりました。
 あかこんバスにつきましても、今本当に同じことです。働く人のお給料が少ないために働けない、働きたいけどこれでは食べていけない、あかこんバスの運転手さんもこれから生活、家族を持っていこうというような給料ではないから、これが困っているということをおっしゃっていました。確かに市の財政が大変なことは私も重々承知しておりますが、これからは働く人へとしっかりと給与保障していく、そのことが本市を本当に住みやすくする、そして働きやすくする、地域財政を何とかするためには、大きな外部の企業にお金を出すのではなく、市内に税金をとどめるという方策とここに住んでいる人たちの幸せのためにお金を使っていくということが本当に必要になっていると思います。
 あかこんバスにつきましても、ぜひ直営も含めて今後協議会を考えていっていただいて、近江八幡市のブランド化を進めていただき、住んでいてよかったと思える近江八幡市になりますように、また皆様のお力をかしていただきますようよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 以上で森原陽子君の個人質問を終わります。
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