録画中継

令和元年第1回(6月)近江八幡市議会定例会
6月25日(火) 個人質問
井上 芳夫 議員
(1)市内道路について
   ①県道について
   ②市道について
   ③農道について
   ④管理道路について
(2)農業用水について
   ①西の湖の水質とびわ湖揚水について
◆11番(井上芳夫君) 創政会の井上芳夫です。
 議長より発言の許可をいただきましたので、大変お疲れのところ申しわけございませんが、これより質問させていただきます。
 まずは、先日6月2日に、安土地域を中心に行われたあづち信長まつりにおきましては、市長を初め関係者各位の皆様のご参加のもと開催され、大盛況で終えることができましたこと、安土学区のまち協の皆さんを初めいろんな立場から携わってくださった方々のおかげであり、住民パワーの結晶であると感じました。本当にご苦労さまでございました。
 また、先日の市長の挨拶にもありました日本遺産に選ばれた「1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」の一つである安土城石寺の観音正寺には、多い日で1,000人以上の人がお参りされているそうです。
 上り切ったところは、昨年の台風により崩れているところはありますが、修復のめどが立ったと聞いております。しかし、梅雨で長雨が続くようになればさらに崩れるおそれがあるので、早急に対処していただきたいと思います。
 また、ほとんどの参拝者が五個荘より上がられているそうです。せっかく多くの参拝者が近江八幡に来ているのに、地元には何も恩恵がないので少し残念な気がいたしております。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 一般に道路と言われるものには、国道、県道、市道、それで私の私道、そして農道、河川管理道路とか管理道路などがあります。
 各道路は、そのおのおのが管理し、補修等行っています。まず、国の管理している国道8号線においては、現在、国道8号整備促進期成同盟会という近江八幡市、東近江市、竜王町、愛荘町、野洲市の5市町が協力し、彦根-野洲間の国道8号線の渋滞緩和のため、また複線化、バイパスなどの整備促進を国に要望しております。
 県道においても、毎年県の担当課、また県議会にも要望を出していってもらっていますが、なかなか要望どおり実現できないように思われます。
 県道2号安土フレンドマートの先などは、4年前議員になったころにはもうすぐできるぐらいの感じであったのに、現在も余り進捗の様子が見られません。また、近年の観光ブームにより、八幡神社より多賀きてかーな近辺の交通渋滞、また音羽よりラコリーナまでの交通渋滞など県道の整備は、毎年県へ要望しているにもかかわらず一向に進捗が見られません。どのようになっているのか、お教えください。
 また、困っているのは、近江八幡市民であります。市がかわって整備するということはできないのでしょうか。
 県道2号安土フレンドマート先は用地買収など多額の費用を要するので無理かもしれませんが、きてかーなの交差点は右折だまりの整備をすればかなりの効果が出るように思うのですが、どうでしょうか。
 続きまして、市道についてお尋ねします。
 市が管理している市道にもいろいろあります。集落内の車も通れない道や2車線で歩道まである道路など、幅広くあります。毎年、議会において市道認定の議案が何件か出てきて、新しく市道に認定される道路が幾つかあります。
 どのような条件で市道に認定しているのか、教えてください。
 また、その要件に合わない市道もあると思いますが、それはどうして市道なのか、教えてください。
 以前、安土町内野地区で市道であったのに舗装されていない道路があり、その年度のうちに早急に舗装していただきました。
 市内には、まだ舗装されていない市道はどれぐらいあるのですか。今後、それは順次舗装していく予定ですか。お尋ねします。
 次に、農道です。農道についてです。
 農道は、農作業を行うために農地などに設けられた道路で、農業用道路を略した用語であり、一般の自動車も通行することができるが、通行権の制限があります。農道には、農免道路、広域農道、ふるさと農道、一般農道など、県営事業等によりいろいろありますが、今回は土地改良法に基づいて建設された農道について質問させていただきます。
 近江八幡市内には多くの農道があり、そのほとんどは舗装されています。農道は一般の自動車も通行できるということで、通り抜けする車も多くあり、ここが農道か市道かという区別すらわかりません。ナビを見ても、国道、県道は表示が違いますが、市道、農道は同じで、どの道路を通行してもよく、ナビの案内もします。その結果、農道を通ることで近道になったり渋滞からの抜け道になったりしています。
 近年、車の通行量が多く、交通事故も何回か発生している安土町上出から御所内の農道のような道路は市内にも多くあると思います。もう少し広げれば安全なのに、歩道、自転車道がついていればもっと安全なのにと思うのは私だけではないと思います。
 もう一メートル広げ、センターラインをつけることはできないのでしょうか、お尋ねします。
 最後に、河川管理道路ですが、山本川、蛇砂川の土手の道路は舗装しているところとしていないところがあります。他の河川も同じようなところがあります。
 なぜ舗装していないところがあるのでしょうか。農業をするため通ることもあると思うので、舗装してもらえないのでしょうか。
 以上、初問とします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 井上議員ご質問のうち、多賀交差点の渋滞対策についてお答えを申し上げます。
 県道大津守山近江八幡線の多賀町交差点には右折だまりがなく、交通渋滞の大きな要因となっていることは承知しております。そのため、滋賀県において、平成29年度末に策定されました滋賀県道路整備アクションプラン2018において、前期着手路線に位置づけていただいたところでございます。
 交差点改良としては県道側に右折だまりを新設とするとともに、あわせて市道側にも右折だまりを整備することにより、渋滞対策を講じてまいりたいと考えております。
 滋賀県において、平成30年度末に地形測量と交通量調査を発注され、今年度路線測量、詳細設計に入られる予定でございます。県と市が連携し、早期に工事着工できるように努めてまいりたいと考えております。
 続きまして、市道についてのご質問にお答えを申し上げます。
 市道認定条件については、近江八幡市市道認定基準等に関する要綱により認定条件等を定めており、有効幅員は4メートル以上、道路の接続状況、道路排水設備の有無、舗装構成、道路占用者の同意、民地との境界が明確であることなどのほか幾つかの条件がございます。
 また、議員ご指摘のとおり、認定条件を満たしていない市道が存在しておりますが、その理由といたしましては、市制発足後今日までの間において、特に集落内における生活道路ではその多くが狭小な道路ではあるものの、その地域の住民にとっては必要不可欠な道路となっているものについて、通行状況等の確認及び地元との協議を経て、議会での議決により市道認定がなされたものと考えております。
 次に、市道において未舗装となっている道路につきましては、市道総延長約560キロメートルのうち約7キロメートルが未舗装であり、市道総延長に対して約1.3%となっております。
 なお、舗装につきましては、自治会からの要望を受けて交通量等を確認し、必要があれば対応してまいりたいと考えております。
 次に、河川管理用道路の舗装整備についてのご質問にお答えいたします。
 議員ご指摘の山本川、蛇砂川は一級河川で、滋賀県の管理になっており、土手の道路につきましては河川の管理用道路であり、河川管理者において舗装はされておりません。
 市におきましては、以前に県と協議を行い、市道認定をした後、舗装を行っている事例はございますが、市道認定の必要性が認められない堤防については、むやみに舗装すると抜け道として利用する車がふえ、河川としての重要な機能を持っている堤防を損傷してしまう原因にもなる可能性があることから、必要以上の堤防の舗装は行っておりませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。
 他の質問については関係当局からご回答申し上げます。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
             〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 井上議員の農道についてのご質問にお答えをいたします。
 議員もご承知のとおり、農道は農業者が営農を行うために圃場整備事業等により創設された道路でございます。この道路を整備するに当たっては、土地所有者が共同減歩等によりトラクターやコンバインなどの大型農作業機械が通行しやすいように確保された道路であります。
 議員ご指摘のとおり、近年、一般車両が抜け道に利用され、交通量が多くなっているということは理解をいたしているところであります。
 農道の拡幅以前にドライバーへの注意喚起が必要と考えるものでありますが、農業者より農道拡幅が必要であると判断された場合、農道管理者である当該土地改良区と協議検討され、事業化を目指されるものではないかと考えておりますので、ご理解をいただきますようお願いをいたします。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 きてかーなのところは、県のアクションプランに入ったということで、ちょっと進捗が見られて、そのうちできるかなというような感じで、ありがとうございます。引き続き、要望等お願いしたいなというふうに思っております。
 市道についてなんですけども、市道認定の要件なんですけども、これは以前はなかったように思うんですけども、いつごろにつくられて、それをどこで認定されたのかというのも教えていただきたいなと思います。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 市道認定基準、最新のものにつきましては、平成30年1月26日に近江八幡市市道認定基準等に関する要綱というところで都市整備部の管理調整課で作成をいたしております。
 以上です。
○議長(北川誠次君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 最後の認定を議会でよくやるんですけども、その段階では、どこの市道認定していいかというのを大体の雰囲気は今のところよく出ているのが住宅の、新しい住宅ができたところの市道がというような感じで出ているんで、わかるんですけども、ほかのところはちょっと非常にわかりにくかったと思うんで、その認定基準をちょっと明らかにしてほしかったなというふうに思っております。また、できればいただければありがたいかなというふうに思っております。ありがとうございます。
 その他市道はほとんど舗装されているということを先ほどご回答いただきました。前回、安土内野地区で舗装していただいたのはあれが最後の長い市道やったんかなというふうに思っております。ありがとうございます。
 それでは続きまして、次の質問に入りたいと思います。
 ゴールデンウイークあたりに植えつけられた稲も青々と生育し、当初は水田と言われるように水ばかり見えていましたが、今となっては緑のじゅうたんのように成長してきました。この水田に入れられている水のほとんどは琵琶湖よりの水で、びわこ揚水と言われる琵琶湖の水をポンプアップして農業用水として使われています。
 この水が最近すごく濁っているというようなことを聞いております。びわこ揚水の受水口は長命寺川の下流付近にあり、そこからポンプアップしているんですが、この時期、内湖の西の湖はアオコの発生がすごく、緑色の絵の具のような状況になっています。この水が浄化されるまでに、長命寺川に流れ、それを受水し、用水として使っています。
 また、最近の西の湖の水質はBOD生物化学的酸素要求量、COD化学的酸素要求量までが急激に悪化していると県のホームページに出ていました。
 稲の生育品質には問題ないのでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 井上議員お尋ねのアオコの発生における稲の生育、品質に問題はないのかのご質問にお答えをいたします。
 議員ご指摘のように、現在、西の湖及び長命寺川において一部アオコの発生が見られます。アオコは、初夏から盛夏に駆けて水面が緑色になる現象で、窒素やリンなどの栄養塩濃度、水温や日射量、滞留時間などの条件がそろい、植物プランクトンが増殖することで発生をするものであります。
 滋賀県と協議をした結果、琵琶湖からのアオコを含む用水が稲に及ぼす影響は不明ですが、水田の水田管理における中干しをきっちりと行い、土壌に酸素を送り込むことで、アオコの増殖は抑えられますし、水稲の生育に大きな影響はないと考えられます。
 琵琶湖や河川におけるアオコ発生など水質の汚れはさまざまな原因がありますが、営農作業においても肥料分を大きく含む代かき時の濁水を流さないようにする取り組みも必要であります。
 琵琶湖に優しい環境こだわり農業として農業濁水を流さない取り組みを推進しながら、今後も引き続き西の湖などの環境保全や営農指導など、県や関係団体と連携をとりながらその影響などを注視してまいりたいと考えております。
○議長(北川誠次君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 影響がないということで安心して水稲の生育をやっていけるかなというふうに思います。
 アオコがもう少し発生すると固まった状態ができてくるように思うんですけども、それがスプリンクラーとかに詰まるというようなことがよその場所ではあることがあります。できるだけ発生を抑えていけるようにやっていけたらなというふうに思うんですけども。
 また、県のホームページのデータは29年度まででございます。最近、アオコの発生はますます多くなっているように思います。農業する者にとって水は生命線です。最新のデータを逐一公表していただきますようお願いします。また、引き続きの調査観測をお願い、要望しまして質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 以上で井上芳夫君の個人質問を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
 明26日は定刻から再開し、個人質問の9番目、岩崎和也君から続行することといたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 ご苦労さまでした。
               午後6時47分 散会
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