録画中継

平成27年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月16日(水) 個人質問
中田 幸雄 議員
(1)県道25号線長命寺から宮ヶ浜の景観保全と岡山園地の修景について
   ①桜並木のテングス病対策について
   ②岡山園地の修景対策について
(2)マイナンバーについて
   ①本市の取組について
   ②情報流出の対応策について
   ③個人番号の管理について
(3)空家対策について
   ①空家調査の進捗状況及び条例化に向けた問題点は。
(4)本市における農商工連携と6次産業推進に向けた取組について
   ①水郷ブランド農産物新規参入者への対応について
   ②水郷ブランド農産物拡大のための助成制度はありますか。
   ③水郷ブランド農産物参入者への研修制度はありますか。
◆10番(中田幸雄 君) 皆さんこんにちは。創政会の中田幸雄でございます。
 議長の発言許可をいただきましたので、発言通告順に従い、4点につき分割質問させていただきます。
 質問に入らせていただく前に、9月10日に台風によりお亡くなりになられました方々に哀悼の誠をささげます。また、いまだ避難生活をされている住民の方々にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興を願うものであります。
 我が近江八幡市では、今年度、地域防災計画の見直しをされたと聞いております。本市は、東に蛇砂川、白鳥川、また西には日野川一級河川が通っており、特に日野川の改修部分は下流部のみで、今回の越水による堤防の決壊の起こり得る可能性は十分あると思われます。今回の災害をあらゆる面から検証し、安全なまちづくりに取り組んでいただきますようお願い申し上げます。
 それでは、質問に入らさせていただきます。
 県道25号線長命寺から宮ヶ浜の景観保全と岡山園地の修景についてお伺いいたします。
 近江八幡市長命寺から水ヶ浜を通って宮ヶ浜まで延長10キロに及ぶ通称木漏れ日道路として、春は桜並木、秋にはもみじ並木、琵琶湖の美しさと鳥のさえずりを体全身に味わい、リラクゼーションのメッカとして全国各地から観光に来られています。この景観を楽しんでいただくために、近江八幡で結成されているおやじ連の方々が毎月清掃活動をして、琵琶湖畔の景観をよくする運動に取り組んでおられます。
 このおやじ連と申しますのは、平成14年に健康推進友の会22名で、定年退職者を中心に、おやじサロンで料理教室から始まりまして、知り合った参加者で町をきれいにしたいという共通の思いのもと、この組織を立ち上げられ、八幡山、白鳥川、琵琶湖畔での環境保全に、26団体、年間600名分の奉仕活動を展開しておられます。一生懸命桜の手入れをしていただいておりますが、近年、この桜の木にてんぐ巣病が発生し、しかも桜の木の高い部分であるため、おやじ連の方々では手がつけられない状態であります。
 この道路は、先ほどにも申し上げましたとおり県道でありますので、市から県へ要望していただくことはできないものかとお伺いいたします。
 また同様に、何度となく要望しております岡山園地についてでありますが、雑草が繁茂している園地は琵琶湖周辺ではこの辺しかありません。本市はどのような対策をとられているのか、いま一度お伺いいたします。
 初問といたします。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 水都市産業部理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作 君) 中田議員ご質問の県道25号線長命寺から宮ヶ浜の景観保全と岡山園地の修景についてのうち、県道25号線長命寺から宮ヶ浜の景観保全についてお答えをします。
 議員ご指摘の桜並木が県道25号線の道路管理者の所管であるかを東近江土木事務所管理調整課に確認いたしましたところ、所管外であることがわかりました。
 また、桜並木のてんぐ巣病対策については、地元県会議員から県森林保全課に連絡があり、県森林保全課と中部森林整備事務所が9月2日に現地確認と、琵琶湖湖畔の景観をよくする運動に取り組まれているおやじ連の方に事情を確認されています。
 この地域は国定公園の区域であり、伐採を行う場合は、自然公園法などの関係法令の手続が必要となります。仮におやじ連など民間団体がてんぐ巣病で枯れた桜を伐採されることは、関係法令の手続を行えば伐採は可能であります。
 県森林行政サイドとしては、対象可能な事業の検討を行っており、民間団体などの支援の情報提供を行うとのことです。本市といたしましても、県と連携をしながら、有益な情報があれば提供したいと考えております。
 次に、岡山園地の修景についてお答えをします。
 岡山園地については、平成25年9月定例会においても議員からご質問をいただいております。この園地は、琵琶湖総合開発事業の中で昭和53年から56年にかけて整備され、自然公園として滋賀県が財産管理を受けているものです。維持管理については、本市が県からの委託により行っています。
 岡山園地の清掃に関する委託費は、平成16年ごろは250万円程度でありましたが、年々減額され、平成22年度には40万円程度に大幅削減となり、今年度は若干増加傾向であるものの、平成22年に比べるとほぼ横ばいの状況であります。
 この委託費の減額分は、委託業務の内容に影響を及ぼしており、現在のような状況を招いているものと考えています。このことについて、岡山園地の所管であります県自然環境保全課に現状を説明し、対策を確認いたしましたところ、今年度から園地内の委託管理区域外を段階的に除草を行う予定であり、今年度は岡山揚水機場から南側の1.6ヘクタールを秋ごろに除草するとのことでした。
 また、自然公園施設は、草津、守山、野洲方面の湖岸にあります都市公園の湖岸緑地とは異なり、自然公園の地域は自然の状態にある樹木や水辺を残すことで生き物の生息の場となるという意義があるとのことです。特に岡山園地周辺のヨシ帯は、琵琶湖でも大変貴重なニゴロブナ、ホンモロコ等の在来種の産卵の場ともなっていますので、人々が近づかない場所を残すことも大切と言われています。
 しかしながら、琵琶湖の景観を守ることは行政の大きな責務であることから、岡山園地及びその周辺湖畔の財産管理者である滋賀県や独立行政法人水資源機構、また自然公園法や景観等の担当部署に働きかけ、修景対策を要望していきたいと考えています。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) ありがとうございました。
 てんぐ巣病というのは、てんぐの巣と書いててんぐ巣病というんですけども、これは桜の木の幹の中間部にできて、ごぶみたいになって、そこから枝が出てくる、そんな病気なんですけど、木のがんとも言われております。一度できると、その桜の木というのは生命力を失ってしまいまして、いずれ朽ちてしまうと。
 また、このてんぐ巣病というのは伝染しますので、1カ所できてくるとほかの枝にうつっていって、全体の桜の木まで枯れさせてしまうという厄介な病気でございます。そのために、琵琶湖の景観と桜というのは切り離せない関係でありますので、市民や他府県から来られる観光客の方にもその景色を楽しんでいただくためにも、保存、保全の取り組みを十分県と協議していただきまして進めていただきたいと思っております。
 また、岡山園地につきましてですけども、琵琶湖総合開発で岡山園地というのができたわけなんですけども、そこでは湖辺重要景観地ということで牧の地域が指定されているわけでございます。園地ができたころは、私も、遊歩道というのがございまして、1メーター少しの、1メーター20センチぐらいの道路がずうっと何キロにわたってもありまして、そこから自然の木とかヨシビを見に行ったことも覚えております。そんな風景が、今は本当に、皆様見ていただいたらわかるように、雑草が繁茂し、見るに見られない、本当にこれで八幡の北の玄関としてはいいのかなという景色でございますので、何とかもっと力入れていただきまして、景観の面から修景の保存もしていただきまして、自然を皆様方に味わっていただくという面から、もっともっと県に働きかけていただき、また地元の協力体制ももとに景観形成に取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 次に、マイナンバーについて質問させていただきます。
 さきの議員でおおむねの回答をいただいておりますので、質問されてない部分のみを質問させていただきますので、よろしくお願いします。
 マイナンバーが10月から書留郵便で郵送される予定でございますけども、まず手元に届かない人がありますか。その点についてお答え願いたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
             〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎 君) ただいまマイナンバーのご質問いただきました。
 手元に届かない方が出てくるかということでございますが、この通知カードにつきましては、住民票所在の住所に基本的にお送りをさせていただくということになります。したがいまして、居所と異なる場合は届かないということがございますので、この方につきましては住民票の現住所への異動をまずお願いをさせていただいてるところでございます。
 また、さきの議会でもご説明申し上げましたとおり、個人的な事情、DVとかそういった方については、居所登録をしていただくことによりましてその住所へお送りをさせていただくということができます。また、老人ホーム等へ入所されている方も同様でございます。こういった方々につきましては、各老人ホームの施設あるいは病院に長期入院されてる方もいらっしゃいますので、市内ですと総合医療センター等を通じまして患者様にそういった届けをしていただくようにお願いをさせていただいてるところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) ありがとうございました。
 今の10月前の状態のことをお話しされたと思うんですけど、10月以降にナンバーが書留で来ないという方、そのような方はどのように対処というか、わからない方もおられるんですけども、その辺はどのようにすればいいのかということでございますけども、よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げます。
 今回、10月1日以降にお送りをさせていただきますものにつきましては、簡易書留の転送不要という形でお送りをさせていただきます。通常お住まいの方でたまたまおうちにいらっしゃらなかったという場合につきましては、通常の書留郵便と同様でございまして、一旦不在票が入りまして、郵便局のほうで保管をいただきます。で、免許証等をお持ちいただいて郵便局の窓口でお受け取りいただく、もしくは再配達をお願いしていただくということになります。大体1週間ぐらい郵便局のほうで保管をいただくということになってまいります。
 その後、郵便局のほうにもお受け取りに来られなかったという場合につきましては、これは一括して市のほうでお預かりをさせていただくことになります。その間、届かなかった理由につきまして、例えば市内での住所の移転であるのか、あるいは10月以降たまたま転出されて届かなかったのか、そういった情報を調査をいたしました上で、それが判明いたしましたら、今度は転送が可能な形でのはがきでの連絡をちょっと考えておるんですけれども、市役所のほうで通知カードをお預かりしておりますという旨のご連絡を個々にさせていただいて、市役所のほうでお受け取りをいただくと、こういうふうなことを考えております。
○議長(園田新一 君) 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) それじゃあ、この窓口というのはどこが窓口になるわけですか。市役所の窓口。
○議長(園田新一 君) 江南市民部長。
◎市民部長(江南仁一郎 君) 当初の通知はJ-LISのほうから送られるんですけれども、その後の扱いにつきましては市の市民課のほうで全て対応させていただきます。
○議長(園田新一 君) 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) ありがとうございました。
 2017年度春からは確定申告書に番号の記載を義務づけ、秋には年金との連携も行われる予定であります。また、18年からは預金口座に適用するとのこと、またさらに医療、健康関連と連携するとのことであります。個人情報がややもすると他人に知られる可能性は大いにあると思います。
 マイナンバーにかかわる人の情報流出について、本市の対策をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) それでは、流出によります対応策につきお答えさせていただきます。
 マイナンバーを含め個人情報の流出に係る部分でございます。
 マイナンバー等を初めとします個人情報保護対策につきましては、これまでさまざまな対応をとってきたところでございます。従来より、いわゆる電算システムでは、住民基本台帳システム等の基幹系ネットワークと、インターネットにつながっている情報ネットワーク、いわゆる庁内LANと申しますけれども、それは物理的に分離し、相互に通信ができないようになっており、基幹系ネットワークからインターネットを通じて情報漏えいが発生しないよう対策をとっているところでございます。
 また、基幹系ネットワークに新たにネットワークセキュリティーシステムを導入し、接続できる記録媒体の管理、機器操作記録の監視、不正アプリケーションの排除等を行い、対策を実施してまいる予定でございます。
 さらに、マイナンバーに関連づけられる個人情報へのアクセスについては、業務ごとにアクセス権の設定を行い、業務担当者以外の部外者が個人番号を閲覧できないようにするとともに、国が設置する中間サーバーへのアクセスについても、生体認証システムを備えた特定の端末機から行い、個人番号を初めとする個人情報の保護に努めてまいります。
 また、情報を扱います職員に対しましても、職員研修やリスクの洗い出しを通じて、ヒューマンエラーの防止の徹底、個人情報を含むファイルの暗号化等の実施を進めてまいります。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) ありがとうございました。
 マイナンバーは、10月以降に申請するせんにかかわらず、個人番号というのが永久に個人番号として取り扱いされるわけでありますから、高齢化が進む中におきまして、申請されない方がマイナンバー通知番号をなくされる可能性が生じると思います。このマイナンバー個人番号は本市ではどのように管理されておられますのか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) 先ほど市民部長がお答え申し上げましたように、また議員もおっしゃっていただいてますとおり、10月以降、個人番号の通知カードが簡易書留で郵送されて、住民票を有する全ての方に個人番号が通知されることになります。それを受けて、個人番号カードの交付希望者は交付申請を行うことになります。
 ただ、管理に関して申し上げますと、市としましては、先ほど申し上げましたようにシステム上の保存管理は徹底してまいりますし、先ほど申しましたようにヒューマンエラー、その個人番号を含んだ情報を紙として出力する場合もございます。それは、これまでのファイル、個人情報の保護のファイルということで、鍵つきロッカーに保管するなりの個人番号の機密には十分注意してまいりたいと思います。
 また、個人の皆様におかれましては、マイナンバー通知カード、さらには個人の任意によりますけれども、個人番号カードを交付を受けた場合、それぞれについては厳密な管理をお願いしたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) 写真をつけんなんということで、個人の方が、市民の方が、駅でも今あるんですけども、そこへわざわざ行って写真を撮って、手続のほうがかなり面倒になってくると思うんですけども、その点は何か市のほうでは対処される予定はございますか。
○議長(園田新一 君) 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) その点に関しましては、さきの議員から、中田議員からもご指摘をいただきました。その後、庁内で協議をいたしまして、先日、自動写真撮影機の設置希望業者の入札を行いましたところ、幸いにも1社、置いてあげようという業者がございましたので、早ければ今月末に、玄関出て右手、逆に道路側から見れば正面向かって玄関の左っ側に自動写真撮影機を設置する予定になっております。また、前回、適切なアドバイスを頂戴し、ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) 市民サービスのほうよろしくお願いします。国の施策で進められておりますマイナンバー制度でございますので、庁内で十分検討していただきまして、セキュリティーシステムに万全を期していただきますようお願いいたします。
 それでは次に、空き家対策についてお伺いいたします。
 平成26年11月27日、空家対策の推進に関する特別措置法が施行されました。本市では、条例化するため、関係各課で協議されているとお聞きしております。
 全国では空き家数は820万戸でありまして、本市の空き家軒数は220軒ほどありますが、この数字は空き家等の特定空き家であり、実質調査された数字ではないため、本年度中に調査を行うとのことでありました。調査はどれくらい進んでいるのか、お伺いいたします。
 また、条例化に向けた問題点等がありましたらお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 中田議員のご質問の空き家調査の進捗状況につきましてお答えを申し上げたいと存じます。
 空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく本市の対策につきましては、関係課による庁内調整会議を設け、その推進を図っているところでございますが、本市では同法の施行に先駆け、昨年10月に、自治会の協力を得て、地域で問題とされている空き家がどれぐらいあるのか、その軒数把握を行ったところであります。その結果、61自治会から220軒の報告があったことは、さきの6月議会定例会等でも説明をさせていただいたとおりであります。
 その後、2回の調整会議を開催し、まずは倒壊のおそれや著しく衛生上有害なもの等、いわゆる特定空き家の基準を定めていくための過程として、物件把握を行うこととしております。具体的には、特定空き家を絞り込むための調査として、8月4日開催の市連合自治会幹事会におきまして、各地域で問題があるとされている空き家物件を地図上に示し、提出いただくよう、市内167の全自治会にお願いをしておりまして、9月11日現在、26自治会から62軒の報告をいただいてるところであります。また、その内訳としましては、倒壊の危険があるもの19軒、また環境や衛生面で近隣住民から苦情があるもの8軒、防犯上周囲に不安を与えているもの6軒、景観的に大きな問題があるもの5軒、その他危険があるもの8軒となっているところであります。
 今後は、6月議会定例会で回答のありましたとおり、それぞれの案件の性質に合わせ、環境面や建築等の担当課が現地踏査による状況確認を行い、年度内にはデータベースとしてまとめることとしているところであります。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 江南市民部長。
             〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎 君) 中田議員の空き家対策のご質問のうち、条例化に向けた問題点についてお答えをいたします。
 空家対策の推進に関する特別措置法は、第1条の目的から第16条の過料に至るまで、条例を制定しなくても直ちに運用できる内容の法律となっています。このことから、県空き家対策市町連絡協議会においても情報交換を行っておりますが、県内他市町の状況は、条例を制定済みもしくは制定予定は半数程度と、対応が分かれている状況にあります。
 議員お尋ねの、条例を制定することについての問題点として考えられるものは、特にはございませんが、まずは条例を制定することによるメリット、デメリットの両面から検討する予定であります。このことから、まずは実態調査を踏まえた分析をもとに、庁内調整会議での意見、課題を集約する中で、条例によって特別措置法を補完することで、例えば防災面や利活用の面、緊急対応措置、あるいは審議会などの設置などにおいて、本市の特性に合ったメリットにつながるのかについてさまざまな角度から検証を行い、基本計画の策定とあわせ、条例についても検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) ありがとうございます。
 空き家等は、適切な管理が行われていない空き家等がもたらす問題点があります。毎年9月1日に、防災の日を中心として、各地で地震を想定した避難訓練、また地図を使って避難路を想定するDIG、図上訓練を行い、防災に対する積極的な取り組みをされております。安全な避難路を平常時から点検することにより、防災力の強化につながります。また、ライフラインにも適正に働くと思います。空き家等の適正管理に向けた条例を一日も早く取り組んでいただきますよう、これは要望とさせていただきます。
 次に、本市における農商工連携と6次産業推進に向けた取り組みについてお伺いいたします。
 本年度、産業建設常任委員会では、農商工連携と6次産業推進に向けた調査研究を行っております。7月16日には、本市の6次産業の取り組みについて勉強会を開催いたしました。平成23年度の構造改革で、庁内に6次産業グループが設置され、産地生産拡大の拡大事業と水郷ブランド農産物事業を中心に事業展開されており、平成27年度の機構改革で、農業振興課内に、農業政策グループの業務として産地生産拡大事業、水郷ブランド農産物の認証及び推進業務を行っておられます。
 本市で取り組まれている6次産業拡大事業の取り組みについてご説明をお願いいたします。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 水都市産業部理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作 君) 議員お尋ねの、本市の6次産業拡大事業の取り組みについてのご質問にお答えをします。
 本市の6次産業の取り組みは、今年度より、従来の組織を、民間事業者や県6次産業プランナーなどを構成員とした近江八幡水郷の食材と食プロジェクト会議を再編成し、地域特産加工品の開発に重きを置く推進組織としました。本市の農業産出額の増加に向けて、水郷ブランド農産物を含めた地域の農水産物の販路拡大や6次化研修会の開催、また地場農産物を活用した商品のPRや情報紙の発行に取り組んでいます。
 今後は、農業者と消費者、加工業者との結びつきによる6次産業化を見据えた加工食品などの商品開発、商談会への出展推進や市のマッチングサイトの活用による販路の開拓を図ってまいります。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) ありがとうございました。
 水郷ブランド農産物として北之庄菜とか信長ネギ等が有名でありますが、その他いろいろな農産物があり、水郷ブランド農産物に取り組みたいと思われる方に対しまして本市としての対応はどのようにされていますか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 水郷ブランド農産物新規参入者への対応についてお答えをさせていただきます。
 水郷ブランド農産物新規参入者への対応につきましては、農業改良組合長会議での説明や、前年度に取り組まれた生産者への通知、市のホームページなどで周知を図っています。
 今後は、水郷ブランド農産物生産者の拡充に向け、認定農業者への働きかけを強化するとともに、新規参入される生産者への相談などに対して個々に対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) 水郷ブランド農産物を拡大するための助成制度というのは幾つかございますか。
○議長(園田新一 君) 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 水郷ブランド農産物を拡大するための助成制度につきましては、現在、転作作物として取り組まれ、水郷ブランド農産物の承認を受けた農産物に対して、産地交付金として、今年度、10アール当たり3,000円の助成を受けられることになっております。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) ありがとうございました。
 次に、水郷ブランド農産物に取り組まれる方々への研修制度というのは設けられておるのか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 水郷ブランド農産物に取り組まれる方への研修制度につきましては、特に設けてはおりませんが、他の農産物と同様に、6次化に向けた研修会の中での取り組みを行うとともに、あわせて栽培技術の普及指導を県とJAと連携して指導支援してまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 中田幸雄君。
◆10番(中田幸雄 君) ありがとうございました。
 産業建設常任委員会では、7月に熊本県玉名市の6次産業推進事業について視察に伺いました。ここでの6次産業は、農林水産者の生産者の所得向上、生産者が販売まで手がけることで消費者のニーズを把握し、地域の活性化を目指すことを目標にして、市としての支援は、情報発信の補助、農地のあっせん、アドバイザー、相談体制、情報交換の場、交流の場、知識向上の場等提供により推進を図っておられます。また、庁内では、農林水産政策課、商工観光課、6次産業推進室の2課1室によるプロジェクト会議を実施し、支援体制の強化を図っておられます。
 また、玉名市の特徴としましては、推進室に任期付職員を配置されておられます。任期付職員とは、食品バイヤー経験者で、売れる商品づくり、販路の開拓等の相談に応じられる人でございます。現在、59品目販売され、新たな産業として注目を浴びております。
 高齢化率、人口減少率の進む中におきまして、将来の農業経営を多面的に推進し、今後は医療や福祉分野と融合した12次産業化を推し進め、農業をしたことのない人でも自分の専門分野を生かして定年後すぐに働くことができると、新潟県の新潟市長の篠田昭市長は明言されておられます。近江八幡市の6次産業が今以上に発展しますよう、今後の取り組みに期待するものであります。これは要望とさせていただきます。
 以上で私の個人質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で中田幸雄君の個人質問を終わります。
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