録画中継

令和元年第1回(6月)近江八幡市議会定例会
6月27日(木) 個人質問
南 祐輔 議員
(1)道路行政について
    ①岩倉バイパスについて
   ②危険な抜け道の対策について
(2)日野川河川改修事業について
(3)交通弱者対策について
◆4番(南祐輔君) 皆様こんにちは。創政会の南祐輔でございます。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、個人質問をさせていただきます。
 初めに、先般の近江八幡市議会議員選挙におきましては、市民の皆様方から温かいご支援を賜り、まことにありがとうございました。近江八幡市がさらに発展、繁栄するよう、また市民の皆様方が今までより以上に幸せに暮らせますよう、市議会議員としての職責を果たしてまいりたい、そのように決意しております。
 それでは、質問に入らせていただきます。何分、新人議員として初めての質問でございますので、要領を得ないことを発言することもあるかと思いますが、ご容赦いただけるとありがたいです。
 さて、私は大きく3つの項目について分割にて質問をさせていただきます。
 1つ目は道路行政につきまして、2つ目は日野川河川改修事業につきまして、3つ目は交通弱者対策につきまして質問したいと思います。
 さきに質問されました議員の方々と重複する部分もあると思いますが、発言通告書のとおりに質問させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 大きく1つ目の項目といたしまして、道路行政に関して、岩倉バイパスの現状及び朝夕のラッシュ時の抜け道対策について質問させていただきます。
 滋賀県では、道路インフラの整備がおくれていると巷間言われているところでありまして、特に本市におきましても道幅の狭さと交通量の多さが相まって、各所で渋滞が発生していることは皆様ご承知のとおりです。この道路状況の悪さをこのまま放置いたしておくことは、人をいらいらさせますし、精神衛生上もよくありません。そして、皆様の時間を奪うという点で莫大な経済的損失を生じさせております。その意味におきましても、早期に解決しなければならない問題であります。
 渋滞の緩和のためには、道路の拡幅や新設道路の建設などが計画されるわけですが、馬淵学区におきましては岩倉バイパスの開設が長年にわたって計画されてきました。しかし、まだ完成には至っておりません。
 1つ目の質問といたしましては、岩倉バイパスの現状はどうなっているのか、どこまで進んでいて、いつごろ完成するのかといったところをお聞かせください。
 次に、渋滞が発生している周辺の道路では、ドライバーが抜け道を探して渋滞を回避するということがよく見受けられます。これ自体はいたし方がないことかとは思うのですが、朝夕の忙しい時間帯ということで、猛スピードでその細い抜け道を通り抜けることが往々にして起きております。その抜け道が通学路になっている場合、非常に危険であり、いつ事故が起きてもおかしくない状況となります。そして、現実に危ない、危険であるという住民の方からのお声も聞いております。きょうの小川議員の質問でもご指摘ございましたとおりでございます。これは具体的な事例だけではなく、恐らく似たような危険な状況が、市内の渋滞道路の周辺では各所で発生しているのではないかと考えられます。
 そこで、2つ目の質問といたしましては、この渋滞が解消されるまでの間の危険な抜け道の状況を何とかしていただきたいということと、そのためにはどんな対策が考えられるか、当局のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
 どうぞ以上2点につきましてよろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
             〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 南議員ご質問の道路行政についてのご質問のうち、岩倉バイパスの現状についてお答えをいたします。
 岩倉バイパスにつきましては、滋賀県が県道近江八幡竜王線の倉橋部町交差点付近から国道8号までの区間及び接続する県道土山蒲生近江八幡線の渋滞解消を目的として進められている事業であり、昨年度に開催されました関係自治会への説明会を経て、道路法線を決定されたところでございます。
 今年度は文化財の試掘調査を実施され、保全すべき文化財が認められなければ、道路の詳細設計、用地測量を進められる予定であり、その後の用地交渉が調い次第、工事着手すると聞いておりますが、完成時期については現時点では示されておりません。本市といたしましては、バイパスと市道の交差点協議を進めるとともに、県に対しまして一日も早い岩倉バイパスの工事着手に向け、事業費の確保について要望してまいります。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 南議員の道路行政についてのご質問のうち、2点目の危険な抜け道の対策についてお答えいたします。
 まず、現在当市におきましては、主に地元自治会からのご相談やご要望をいただいた箇所に庁内関係部局と現地確認を行い、どのような安全対策が必要であるかを検証し、地元自治会とも調整を行った上で対応しているところでございます。
 ご質問いただきました抜け道につきましても、各関係自治会から安全対策についてのご相談やご要望をいただいているところでございますが、それぞれの現場で道路の形状や交通量も異なることから、対応、対策についても一定ではございません。一例を挙げますと、抜け道となるような狭い道路の場合、スピードの減速を目的とする対策であれば、注意喚起の看板設置のほか、運転者に道路幅を狭く見せるような白線を引き、減速を促すなどの方策がございます。それぞれの現場の実情に応じた対策を検討し、講じるように努めているところでございます。
 また、速度規制等の交通規制につきましては、公安委員会の所管となることから、自治会からのご要望を近江八幡警察署に副申をしているところでございます。今後も庁内関係部局や関係機関と連携、協議の上、交通安全対策に努めてまいりたいと考えております。
○議長(北川誠次君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 岩倉バイパスにつきましては、これまでも何度も議会で取り上げておりますが、事業費の確保など要望をこれからもしていただけるということで、これからもよろしくお願いいたします。
 そして、2点目の抜け道対策につきまして、1つ再問したいと思います。
 ただいまさまざまな対策があることを伺わせていただきました。ハンプを設置することで道路にでこぼこをつけて、車両のスピードを落とすという方法などもあるかと思うのですが、これなどの有効性についてはどのようにお考えでしょうか。また、本市でもそのような手法がとられていたりしますでしょうか。お聞かせ願えればと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 南議員の再問にお答えをいたします。
 議員ご指摘のハンプにつきましては、市内御所内町に2カ所設置をしております。有効性につきまして、御所内町に設置をしておりますハンプの設置後の効果を確認するとともに、また他市の事例についても効果を確認し、検証してまいりたいというふうに考えております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 以上、1点目の道路行政につきましては質問を終わらせていただきます。
 次に、大きく2つ目の項目といたしまして、日野川河川改修事業についてお聞きしたいと思います。
 天井川である日野川は、過去何度も水害が発生し、その流域である3市2町は今まで大きな被害をこうむってまいりました。日野川の氾濫を防止することは流域住民の生命、財産に直接かかわってくる問題であるため、行政にとって非常に重要な課題であり、その対策もとられてまいりました。現在、東近江圏域河川整備計画に基づき、下流より順次整備工事が行われていることはお聞きしておりますが、まだ工事が及んでいない地域では、台風や大雨が来た際、いつ堤防が決壊するかもしれないと不安な気持ちでおられるというのが実情であります。
 そこで、現在この日野川河川の改修事業がどのあたりまで進んでいるのか、事業の進捗状況をお聞きしたいということが1つ目の質問です。
 そして、2つ目は、この日野川河川改修に付随した事項として、竹町と東横関町における墓地などの堤外民地の取得状況についてお伺いしたいです。現在、余り進んでいない状況であるとは聞いてはいますが、現在どのような状況であるのか、お聞かせください。
 そして、今後どのような方針になっているのかについてもお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 南議員ご質問の日野川河川改修事業についてお答えを申し上げます。
 日野川河川改修事業につきましては、滋賀県において河川整備計画に基づき、大畑橋から善光寺川合流部までの6.6キロメートルの整備が進められておるところでございます。現在、古川橋付近において古川橋上流部の河道掘削、護岸工事及び古川橋の橋脚補強工事が実施され、今年度はさらに上流に向かい河道掘削、護岸工事、また桐原橋橋脚補強工事及びJR鉄道橋対策詳細設計に着手される予定でございます。
 このJR橋につきましては、国土強靱化予算の中で非常に多額の費用がかかることから、別建ての予算として鋭意進めていくということで方針決定されたところでございます。
 また、上流に向かいましては、これまでの50年に一度の確率から20年に一度の確率に向けまして、竜王町先桜川までの区間の今計画検討を県で進めていただいておるところでございます。
 堤外民地の用地買収状況につきましては、東海道新幹線までの買収を継続して進めていただいております。
 墓地移転の取り組み状況については、平成29年度に竹町、東横関町の墓地整備委員会を設立いただきました。引き続き県、市、墓地整備委員会の3者の協議を進めてまいりたいと考えております。
 日野川河川改修事業につきましても、本市といたしまして大変重要な河川であり、大きな洪水リスクがありますことから、一刻も早く改修事業が進むよう、国、県に対しまして期成同盟会を通じましてこれからも強く要望してまいる所存でございます。
 以上でございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 河川の改修事業は、住民の皆様にとりましては、安全面からもすぐに解決してもらいたいというお気持ちが強いと思うのですが、国や県とのかかわりが強い事業でもあり、そして規模も巨大なものでございますので、今お答えいただいたように長期にわたる事業になってしまいます。市の側にもできることは限りがあるとは思いますが、できるだけ早く進みますよう、引き続き働きかけていただけるとありがたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 引き続きまして、大きく3つ目の項目の質問に参りたいと思います。
 交通弱者対策についてご質問させていただきます。
 高齢化社会が急速に進むに伴い、交通弱者の問題がクローズアップされてきております。人生100年時代と言われるようになる中で、高齢者の方、特に1人で生活されている方が生活の質、クオリティー・オブ・ライフを保っていくという観点から見ましても、生活のさまざまな場面で、より多くの人とのかかわりを持てるような交通環境を整えていくことはとても大事なことだと思います。
 さて、本市においては路線バスの通っていないところをカバーする形で、通称あかこんバスが走っており、市民の利便性に大変寄与しているところでございます。ただ、バスの路線や停留所を変えてほしいという要望はよく聞かれるところで、関係者の方々におかれましては、そのような市民の声に応えて路線などの見直し、調整を図っておられているということは重々承知しております。
 また、今回の議会におきましても、複数の議員におきまして同じような質問、コースの調整などの質問があったと思います。ただ、全ての地区の人々の理想をかなえることも難しいというのもまた現実ではあります。今後ますます公共交通機関を利用しなければならない高齢者の方がふえていくと同時に、路線についても、どの地域の人も不自由を感じないものがさらに求められてくるという認識に立ちますと、現状の延長線上ではない新たな方策をこれからの交通弱者対策としては考えていかなければならないのではないか、そのように感じている次第です。
 例えば、今までの議会におきましても言及されておりますが、乗り合いタクシーの導入がいろんな地域で行われておりまして、これなどは自由度の高い運用ができる制度だと思われますので、有効な施策になるのではないかと私個人としては考えるのですが、当局としてはどのようにお考えでしょうか。
 また、現在安土地域においては、福祉自動車という形で医療福祉施設等への運送が行われています。利用者としては、主に要介護認定を受けた高齢者や障害者の方が対象となっていると聞いております。この福祉自動車は現に運行されているものなので、対象範囲を拡大するだけで、より多くの人が利用できる制度に比較的変更しやすいのではないかと思われます。つまり、対象者の範囲をさらに広げたり、利用目的は買い物でもオーケーだということにしたり、そして利用地域も安土だけでなく市内全域にするなど、現在の限定されている条件を変更することで、より効果的な交通弱者対策となるのではと考えます。
 以上踏まえまして、ご質問でございますが、交通弱者対策として、この先どのような方針を本市としては考えておられるのかということが1つ、乗り合いタクシーの導入についてはどのように考えておられるかがもう一つ、そして安土地区での福祉自動車を先ほど述べたような形での拡大利用が可能であるのかがもう一つ、以上3点につきまして当局のお考えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 南議員の交通弱者対策についてのご質問にお答えいたします。
 議員ご承知のとおり、現在本市におきましては路線バスなどの公共交通がない、いわゆる交通空白地域を解消し、高齢者などの交通弱者を支援することを目的として、あかこんバスの運行を行っており、事業の開始以降、路線やダイヤ見直し等の取り組みの中で利用者も順調に増加して、一定成熟してきている事業と認識しているところでございます。
 一方、議員ご指摘のとおり、昨今の高齢化の急速な進展等に伴い、地域の公共交通を初めとした高齢者等の移動手段のあり方がクローズアップされてきていることも実態でございます。こうしたことから、既存のあかこんバス事業だけではなく、福祉の観点からの交通弱者対策として、高齢者や障害者等の移動支援について情報収集や検討を始めたところでございます。福祉分野を初め交通分野、各関係機関等が相互に連携しながら、検討を進めてまいりたいと考えております。
 また、乗り合いタクシーにつきましては、さきの議員にもお答えしましたとおり、採用している多くの自治体は、民間路線バスなどが廃線になった地域を補うことを目的として、乗降場所を指定した区域を運行されています。しかし、本市の場合、既に市域に路線を網羅する市民バス運行事業を実施している中で、乗り合いタクシーを導入しますと、この運行事業との重複ともなり、また制度の仕組みにもよりますが、財政負担が増加するおそれもございます。また、既存のタクシー事業者との競合調整も必要となり、現時点では導入は難しいものと考えております。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 川端安土町総合支所長。
             〔安土町総合支所長 川端勝彦君 登壇〕
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 南議員のご質問のうち、福祉自動車の拡大利用についてお答えをいたします。
 安土福祉自動車は市町村運営福祉有償運送のため、対象者は障害者、要介護者などでありまして、市町村に会員登録を行うことが道路運送法で定められております。しかし、身体障害者手帳や要介護認定がなくても身体状態がこれに準ずる状態であれば、会員登録を行っていただいて、現在ご利用いただいているところでございます。
 利用目的につきましては、市民バスなどの利用を前提に代替手段があることから、一定制限をかけさせていただく中で、引き続き運行していくように考えております。
 運行区間につきましては、現状旧安土町内の医療施設や公共施設を送迎するサービスとして、継続してまいりたいと考えております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 現在の政策の中でできること、できないことがはっきりしたので、ありがたかったです。ありがとうございました。今お答えの中で、福祉的な観点から情報収集を始めておられるということをお聞きしました。免許返納した方などに対象を絞って、ボランティア輸送をそれぞれの地域でしていただくなど、新たな仕組み、方策があり得るということなども聞いたことがございます。これなどは互助の精神にも合致しており、よいアイデアだなと思っております。交通弱者対策、まだまだいろいろ研究する余地がある事業分野だと思います。これからも関係部署の皆様方とも一緒に考えてまいりたいと思っております。
 それでは、以上、質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 以上で南祐輔君の個人質問を終わります。
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