近江八幡市議会
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岡田 彦士 議員
令和元年第3回(12月)近江八幡市議会定例会 12月10日(火) 個人質問
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内容
会議録
令和元年第3回(12月)近江八幡市議会定例会
12月10日(火) 個人質問
岡田 彦士 議員
(1)老人クラブと行政について
(2)がんばる自治コミュニティ事業と自治会館について
(3)常の浜水辺公園改修整備について
◆14番(岡田彦士君) 14番、創政会の岡田彦士でございます。
ただいま議長に発言の許可をいただきまして、通告書に従い、市長を初め関係部局の皆様方に質問させていただきます。質問の形式は、分割にてお願いいたします。
11月17日に、近江八幡市安土城復元推進協議会の設立総会が行われました。復元に向けた、県、安土山を所有する摠見寺、国など関係機関の協議を見守りながら支援活動に取り組んでいくとのことが同協議会で確認されました。当面は、石垣の発掘のさらなる調査、またその周辺整備等、安土城復元に向けた市全体のプロジェクトとして機運醸成を図るとしています。
また、それと同時に、AZUCHI信長ファンタジーと銘打ち、11月30日、JR安土駅北口南北通路外壁に、安土の玄関をさらに魅力的なものにするため、安土駅舎ラッピング事業が計画され、除幕式が、大河ドラマ「麒麟がくる」近江八幡市推進協議会の主催で行われました。令和8年に安土築城450年を迎えることから、歴史文化を生かした観光振興によるまちづくりが期待され、いよいよ安土が再び脚光を浴びようとしています。皆様よろしくご支援をくださいますようお願いを申し上げます。
さて、本題でございますが、今回の質問は、1つ、老人クラブと行政について、2つ、がんばる自治コミュニティ事業と自治会館について、3つ、常の浜水辺公園改修整備について質問をさせていただきます。
では最初に、老人クラブのことでございますが、老人クラブは、それぞれの地域を基盤とする高齢者の自主組織として各地で結成され、平成29年度末の老人クラブ数は全国9万8,592クラブで、前年度に比べ2,518クラブ減少し、会員数は548万8,258人で、前年度に比べ19万7,964人減少しています。最盛期の平成9年、13万4,285クラブ、会員数886万9,086人から見ると、3万5,693クラブ、26.6%減少し、会員数においても338万828人減少しています。
また、滋賀県老人クラブ連合会は、昭和37年9月に結成され、ことしで結成58年を迎えます。県内の老人クラブは、平成30年度は1,225クラブ、会員数7万7,073人になっており、全国同様、クラブ数、会員数とも減少しています。また、平成30年度の国勢調査をもとにした65歳以上の県内対象者は35万9,200人で、加入率は21.5%となっており、これも年々減少しています。
本市の平成30年度の近江八幡市老人クラブ連合会の加入は43クラブ、会員数2,688人、補助金191万1,000円、安土町老人クラブ連合会の加入は18クラブ、会員数1,184人、補助金90万3,000円、近江八幡市全体としては61クラブ、会員数3,872人、補助金281万4,000円となっています。さらに、平成31年度には、近江八幡市老人クラブ連合会の加入は34クラブ、会員数は2,090人、安土町老人クラブ連合会の加入は18クラブ、771人となっていて、合わせても52クラブ、会員数2,807人で、年々、クラブ数、会員数が減少し、厳しい状況が現在報告されています。
本市の対象となるおおむね65歳以上2万2,395人として、近江八幡市、安土町両老人クラブ連合会への加入は、合併当時に比べると半減しており、老人クラブが連合会に加入しない、脱会する原因としては、高齢でも就労する人がふえたため、役員の仕事をやりたくない、老人クラブに入る魅力がないなどが上げられます。また、各地域においては、学区の社会福祉協議会で活動や自治会の地域活動等に参加できる機会が複数あるため、その中で老人クラブに参加する人は少なくなってきているようです。
老人クラブは、友愛、奉仕活動で地域の支え手となっており、高齢者や子どもの見守り、地域イベントの運営、地域文化の継承等、地域社会での役割は大きく、会員数の減少は大きな問題となっていて、若い人がいないと事務処理も難しくなっています。行政との意見交換の中では、老人クラブ連合会としては、行政が事務局を担うように考えてほしい、そして対応についても行政がもっと関与すべき、老人クラブの運営に関して市内で統一的な対応を、行政が旗を振って老人クラブを動かす必要があるとの意見が出ております。
また、老人クラブの事務局運営に係る業務は、現在、ボランティア同然であり、1人当たりの負担も大きいにもかかわらず、市からの補助金が以前と比べて減っていて、会員数が減少してても経費や事務処理は同様であって変わらないため、努力しているが運営が苦しい、会報も会員以外の高齢者に配りたいが、費用の都合で配れない、年齢層としても若い人、60代の入会が少なく、実質運営しているのは70歳以上の人がほとんどであり、老人クラブを運営する人材が限られ、役員をやめることもできない等の悩みを持っているとの意見も出されています。
以上のことから、まず1点目の質問でございますが、本市の老人クラブの課題として、年々、老人クラブ数、会員数が減少して、特に老人クラブ自体が連合会から脱退するケースが多く見られ、ふえてきています。一方、老人クラブ連合会は、健康、スポーツやボランティア活動等、特に高齢者を孤立させない、地域の見守り役としての地域社会に貢献されておられる等、その取りまとめの活動をされております。
行政は、任意の組織だからといって、このままの状態でよいと考えておられるのか、このような老人クラブ連合会をどのように位置づけ、認識されているのか、伺います。
次に、老人クラブ連合会への加入クラブ数が減少している中、明るい長寿社会の実現と福祉の向上からしても、老人クラブ連合会に加入されていない各老人クラブにも市の支援が必要ではないかということもお聞きをしています。市は、このことについてどのように思っておられるのか、伺いたいと思います。
以上、よろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 当局の回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 岡田議員の、老人クラブと行政についてのご質問にお答えします。
老人クラブ連合会に対する認識につきましては、全国的にクラブ数や会員数の減少が続いており、本市においても同様の傾向が見られ、近江八幡市及び安土町老人クラブ連合会に加入されている単位老人クラブや会員数は市町合併当時と比較して半減している状況であります。
老人クラブは、地域を基盤にした活動で、各会員の健康や生きがいづくりに加え、地域福祉にかかわるさまざまな活動を長年にわたって展開されております。このことから、高齢者の自主活動団体としては、現時点でも最も多くの方が参加されており、今後ますますひとり暮らしや高齢者のみ世帯の増加が見込まれる中で、地域の高齢者がつながる活動の場として大切であると考えています。
各老人クラブ連合会につきましては、単位老人クラブだけでは実施が難しい事業や、活動の基盤となる組織の強化、各老人クラブ間の連携交流促進など、組織的、継続的な取り組みを推進する上で重要な役割を担っており、市が実施する各種の施策や事業への参加、参画など、幅広くご協力をいただいている団体であると認識しております。
次に、単位老人クラブへの支援については、現在、県の老人クラブ活動補助金の交付基準に基づき、連合会及び単位老人クラブの行う活動に対して助成を行っておりますので、各連合会に未加入の単位老人クラブは対象としていません。老人クラブ活動への支援は今後も必要であると考えておりますが、各連合会未加入のクラブへの支援、具体的には補助金の交付ということになりますと、各連合会から脱退される単位老人クラブが増加することが予想され、連合会組織や活動のさらなる縮退が懸念されることから、現状での対応を継続したいと考えております。
今後も、各老人クラブ連合会とも連携しながら老人クラブ活動への支援を図ってまいりたいと思いますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 再問させていただきます。
近江八幡市老人クラブ連合会及び安土町老人クラブ連合会の支援についてですが、両連合会は、市が実施する各種の施策や事業へ参加、参画など、幅広く努力いただいてるという回答でございます。それならば、現状の支援はもとより、さらなる具体的な支援策があろうかと思いますが、いかがでございましょう。よろしくご回答ください。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 岡田議員の再問にお答えをいたします。
近江八幡市と安土の両老人クラブ連合会への具体的な支援といたしましては、各老人クラブ連合会との情報共有を図りながら、活動や運営にかかわる課題や組織のあり方などについて協議の場を持ちながら、一緒に考えてまいりたいというふうに考えております。また、老人クラブの活動は、地域の高齢者がつながり、活躍する場であることや、取り組まれている事業や活動につきましては、市の広報紙などを通して広く紹介もしてまいりたいというふうに考えております。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 続けて再問いたします。ありがとうございます。
近江八幡市老人クラブ連合会及び安土町老人クラブ連合会に未加入の老人クラブについてでございますが、活動の補助金が対象となっていないとの回答でございますが、多くの老人クラブがこの恩恵にあずかっていないことは、老人クラブ全体の利益といたしまして疑問の残ることと思っています。市は、再度原点に立ち返り、老人クラブのあり方や助成金についても考え直すべきと思われますが、いかがお考えですか、回答を求めたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 岡田議員の再問にお答えをいたします。
今後、高齢化が進む中で、老人クラブの存在は、地域コミュニティーを維持する上で重要なものであるというふうに考えます。老人クラブは、高齢者が元気に活動することを目的に生まれたものですが、時代の変化の流れとともに、そのあり方等もまた考えるときではないかなというふうにも考えます。
老人クラブが今後も高齢者の社会参加の受け皿として機能していくためには、人々のライフスタイルの多様化や意識の変化にも対応しながら、今までのやり方に一定の見直しも必要であるように思います。将来、連合会の活動に未加入のクラブが再び参画してもらえるように、求められる老人クラブの活動のあり方につきまして、行政としてどのような支援ができるのか、どのようなアプローチが必要かを、連合会とともに考えていきたいと思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願いをいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございます。
それでは、再問3つ目でございますが、老人クラブ連合会の運営に対する支援について、どうも制度疲労の問題から、補助金交付基準の見直しを図る必要性があると思われますが、いかがでございましょう。よろしくご回答ください。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 岡田議員の再問にお答えをいたします。
初問でもお答えをさせていただきましたが、老人クラブ活動に対します補助金につきましては、県の補助金交付要綱で定められた基準に基づき交付をいたしております。したがいまして、補助金の交付基準については、老人クラブ連合会の運営の実情を踏まえて、基準の見直しや改善が図られるよう、県に対して要望してまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
老人クラブ連合会の加入クラブ数や会員数の減少の中、例年の行事等に支障を来しています。安土老人クラブ連合会では、会員の年会費の受益者負担の増額を求められている現状があります。また、老人クラブ連合会の役員であると、充て職が回ってきて忙しいとも聞き及んでいます。
私はこれを聞いて、組織のありようが硬直化して身動きがとれない状況であるように思えてなりません。当局が、県の老人クラブ連合会と連携を図りながら、抜本的な構造改革の相談に乗っていく必要があるように思います。
70歳前後であっても活発な社会活動が可能で、実際にボランティアなどで支える側を続けている方も多いかと思います。生き生きと高齢者が活動できる生涯現役社会を望まれ、老人クラブが社会になくてはならない存在であるべきであり、助け合う互助の精神と老人たちの仲間が相集う地域づくりが求められているように思います。
近江八幡市と安土町が合併して、ことしではや10年、近江八幡市老人クラブ連合会と安土町老人クラブ連合会が合併し、この際、行政が仲立ちをして、再出発をして活性化を図っていくのも一案ではないでしょうか。
再度言いますが、これだけ高齢者がふえているにもかかわらず、両老人クラブ連合会から単位老人クラブが脱会される本当の理由を見きわめるような必要があり、さっきもこれも言いましたように、近江八幡、安土両老人クラブ連合会に対して抜本的な組織の運営のありようについても積極的に相談に乗っていく必要があると思います。よろしくお願いを申し上げまして、次の項目に移りたいと思います。
2つ目、がんばる自治コミュニティ事業と自治会館について。
平成30年の主要な成果に関する説明書の中、がんばる自治コミュニティ事業の今後の課題として、自治会館の改修やコミュニティ広場の整備など、自治会からのニーズに対応する補助に加え、社会情勢や市の政策に沿った補助メニューへの見直しを検討する必要があると記載されています。
そこで、本市では、がんばる自治コミュニティ事業の中、1点目、自治会館等の改修工事支援事業として、1自治会補助対象事業費15万円以上、補助対象費の3分の1以内で、30万円、50万円の補助金が設定されておりますが、この補助金が決定されたのは平成22年で、既にほぼ10年が経過しようとしています。現状の社会情勢の変化から、適正に見直しが必要と思っています。
昨今の核家族化や少子・高齢化からの生産年齢人口が減少している中で、各自治会の住民の多くが高齢化のため収入が伴っていなくなって、自己負担が大きくなっています。また、消費税のアップや、近年の大災害により自治会館が影響を受け、大きな損害をこうむった例もあり、補助対象事業15万円以上で補助対象費の3分の1以内で、1自治会30万円、50万円程度の補助では、小改修のための補助金となっているのが現状で、中規模程度の改修が必要な場合、住民に負担感があるように思ったりします。
現状の自治会館の改修整備については、小規模改修と大規模改修しかありませんが、中規模程度の補助金制度がありません。申請によっては、もう少し補助金の増額が見込めるような新たな補助金制度を設定してもらえないかと思っています。当局の回答をお願いします。
次に、自治コミュニティ広場整備事業、フェンス遊具整備造成工事、土地購入等についても、現状、補助対象経費の2分の1以内で30万円と50万円の補助金が整備されていますが、これも先ほどと同様、本市にとって、よりきめ細やかな個々の事情によっては、もう少し補助金の増額が見込めるような個々の新たな補助金制度を設定してもらえないかと思っています。当局の回答をよろしくお願いしたいと思います。
次に、自治会によっては、1区1自治会館にはなっておらず、その下部の組織として小集落の自治会館もあり、制度の見直しを考えていく必要があるのではないかと思っています。なぜなら、現状の補助金の交付について、自治会の下部組織として小集落が多数ある各自治会館では、自治会館につき現状おおむね、緊急の場合は別ですが、申し合わせ事項として、1つの自治会館が改修された後3年待たないと改修ができない現状があります。どうしても改修を必要とする小集落の自治会館は、また3年かかり、トータル的に順番を待っていると、最後の自治会館改修まで数年もかかることとなり、補助金の公平感に疑問があるためです。
この際、自治会館の改修については、各自治会館ごとの個別単位として考えていただけないでしょうか。市内にある自治会館を調査していただいて、本来あるべき公正な補助金を受け取れるよう見直すべきと思いますが、当局の回答をお願いしたいと思います。
次に、危機管理上の問題ですが、多くの自治会館では、中には老朽化している会館もあろうと思われます。自治会のよりどころとしての会館が災害のときに機能しないようでは、話になりません。
現状、本市では、耐震診断及び倒壊の危険があると診断された自治会館等を安全な状態に改修する事業に対し、市が補助しています。内容として、補助対象経費の2分の1以内で、自治会館の耐震診断1件につき木造2万円、非木造20万円を設定しておられますが、市の政策経費として、ふるさと基金等を有効に使って全市的に、建築基準法改正、構造強度の見直しのあった平成12年以前の自治会館につき耐震診断を、木造、非木造にかかわらず調査し、無料ですることはできないでしょうか、伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 当局の回答を求めます。
原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) よろしくお願いいたします。
岡田議員のご質問の、がんばる自治コミュニティ事業と自治会館につきましてお答えいたします。
まず、市内には20から30年前に建てられた自治会館が多くあり、経年劣化による修繕やバリアフリー化、トイレの洋式化への改修など、多くの自治会から申請をいただいております。議員ご指摘のとおり、自治会館の改修やコミュニティ広場の整備につきましては、自治会からの申請の多い補助メニューで、ニーズが高いと認識しています。
一方で、自治会館の維持管理は各自治会で実施されており、修繕や改修のための積み立てや非常時に備えての火災保険加入を初め、地震や風水害の自然災害に対する保険に加入されている自治会もございます。自治会にとって、活用しやすい補助金メニューでもあり、できるだけ多くの自治会に交付できるよう、補助限度額の増額は今のところ予定しておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
次に、自治コミュニティ広場整備事業ですが、こちらも多くの自治会で、公園フェンスの修繕や遊具の更新修繕などに活用いただいています。高額な遊具については、100万円を超えるものもありますが、一度に全てを入れかえるのではなく、補助金を活用いただきながら、計画的な更新の検討をお願いしたいと考えています。自治会館の改修同様、過去の自治会へ交付しています補助金の公平性からも、補助限度額の増額は予定しておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
次に、自治会館の改修ですが、市内には167の自治会があり、議員ご指摘のとおり、小集落ごとに自治会館が複数ある自治会や、1つの自治会で草の根ハウスや老人憩いの家、農業集落ハウスなど2から3の施設を管理している自治会、また自治会館を持たない自治会もあり、さまざまです。補助金につきましては、自治会に対して交付していますので、多くの施設を管理されている自治会におかれましては、公園の遊具の更新と同様に、順次改修の計画を立てていただき、補助金の有効的な活用の検討をお願いしたいと考えています。
補助金の交付については、多くの自治会に交付されるよう、過去に交付されていない自治会を優先しています。また、事業計画協議書の修繕内容も確認し、優先度の高い自治会に交付されるよう配慮していますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
最後に、自治会館の耐震診断ですが、市民の命を守るため、一定の条件のもと、個人の住宅については無料で耐震診断を実施しております。災害時に身の安全を守り、安否確認を行う一時避難場所として、近隣の公園や自治会館、またグラウンドなどが指定されていますが、その後、避難が必要な場合の避難所としては、近くの公共施設を指定しています。
さきにも申し上げましたが、自治会館の維持管理は各自治会で実施していただいており、施設の大きさや構造の違いもあることから、診断に係る経費の2分の1の補助をしており、危険があると診断された場合の補助もございますので、施設の状況に応じてご活用いただきますようお願いしたいと考えております。
○副議長(竹尾耕児君) 回答漏れはありませんか。
質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございます。
再問させていただきます。
経年劣化による自治会館の修繕は、小さな自治会には、高齢化が進むと同時に、1住民当たりの改修費の負担がのしかかってきます。補助金50万円の設定の増額について考えていただけないでしょうか、再度伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 岡田議員の再問についてお答えいたします。
初問でもお答えいたしましたが、予算の範囲内において、でき得る限り多くの自治会に交付できるよう、補助限度額の増額は予定しておりません。県費を活用した大規模改修について、利用しやすいよう基準緩和を県へ要望もしておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 続けて再問いたします。
1区1自治会1自治会館というのは、その地域の成立した過程によって違いを生じています。古来より連合村として自治連合会の形式を持つ自治会は、下部組織である小集落の自治会館の存在があり、また1区1自治会でも多くの自治会館を持つ自治会では、個々の自治会館の改修を迫られたとき、順次改修の計画を立てることは、各町内の状況が違うため、現状では対応は難しいと思われます。
再度、自治会館ごとの個別単位としての改修整備を考えていただけないでしょうか、伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) お答えいたします。
初問でもお答えをいたしましたが、補助金の交付を受けることのできる者を自治会等としており、原則として単位自治会に包括されるとみなされる町内会等は対象としておりませんので、ご理解願います。
自治会館の維持管理につきましては自治会で実施されており、日常の維持管理の段階において、改修計画を自治会で取りまとめ、補助金を有効活用いただきますよう、再度お願いを申し上げます。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) ありがとうございます。
それでは、3つ目ですが、再問させていただきます。
市は、安心・安全のまちづくりを政策の中心に、課題として上げられております。しかしながら、個人住宅に関しては無料耐震診断をしていただいてるにもかかわらず、老朽化した一時避難所の自治会館では耐震診断を無料で行っていただいておりません。自治会館は、そこに住む住民のよりどころとしての自治会館であって、耐震診断をしていただくことは、住民意識の向上や自治会組織を守っていく上では最も大切なことだと思っております。
一時避難場所としての建築基準法改正、構造強度の見直しのあった平成12年度以前の自治会館につき、無料で耐震診断をしていただいてもよいように思いますが、改めて再度、市の回答を求めたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(竹尾耕児君) 当局の回答を求めます。
原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) お答えをいたします。
議員ご指摘のとおり、自治会館がそこに住む住民のよりどころであるからこそ、日ごろから地域の自治会で管理をしていただくものと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 今回は余り納得のいく回答ではなかったんですが、立ち位置の違いを感じました。私どものような旧来からある自治会と、開発によって新たな住人となられた自治会の方々、それぞれ環境の違いや考え方の違いがあるように感じました。
集落経営の一つとして、人口減少の中、自治会自体を統廃合して自治会館を建て、運営する選択肢も考えられますが、歴史的な事実としていろいろ問題が絡んでおり、そうそううまくはいきません。高齢化が進み、以前と違って集落経営が思うに任せない状況へと移っていくことが心配です。
市は、地域の実情をもっと個別に把握していただいて、そこに住む住人にとってありがたいと思われるような施策をより的確につかむことが大切ではないでしょうか。そして、地域の皆様に喜ばれる温かい援助をお願いします。
次の項目に移りたいと思います。
3、常の浜水辺公園改修整備について。
2019年6月議会でも質問させていただいたわけでございますが、この常の浜水辺公園改修整備は、土地改良事業で整備された農村公園であることから、大規模改修を行う場合は都市公園に変更する必要があるためと説明され、安土城下町地区都市再生事業から外されたと回答されています。
しかしながら、橋の状況や水面との境界の土どめの部分の一部には補強を要する箇所があることを、10月18日に市長にお越しいただいて見ていただいたとおりでございます。この極めて危険な状態である常の浜水辺公園の改修整備は、そこに住む住民としては何らかの対策をお願いするところであります。
また、同月の議会で、同僚議員のこの種の質問に対して、当局は、常の浜については安土地域の重要な歴史資産でもあることから、安土地域や西の湖の魅力向上のために重要なスポットであると認識しているとの答弁もされています。このような答弁からも、市も地元と同じ思いを抱いていると感じているところです。
そこで、改めてお尋ねします。
地元が特に強く懸念しております常の浜水辺公園と常の浜水辺公園に連絡している橋梁は、緊急的な処置はされているものの、根本的な対策と呼べるものはないためのことから、これらの改善について具体的な考え方をお示しいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 岡田議員ご質問の、常の浜水辺公園改修整備についてお答えを申し上げます。
さきにもご説明いたしましたとおり、安土城下町地区都市再生事業から外されたことに関して、大変残念なところでございますけれども、議員ご指摘いただきましたとおり、同公園は農村公園であることから、本年7月に所管部において、公園内の2つの木橋欄干の内側全面に応急処置として、単管パイプ式バリケードと注意喚起看板を設置したところでございます。私も見させていただきましたが、いかにも緊急ということで、人をお呼びする、または近くの住民の方に安心して使っていただくには、いま一つ十分なものではないという認識を持っております。
今後、景観に配慮した欄干の補強に係る修繕を早々に実施するため、新年度予算に計上したいと考えております。
また、公園全体に係ります大規模改修につきましては、木橋のかけかえを含め、千万円単位の事業費が必要であり、市単独費での施行が困難であることから、国庫補助対象となる都市整備部所管の都市公園としての整備や、総合政策部所管の歴史公園としての整備を早急に具体化する必要があると考えております。このことから、来年度上半期をめどに、整備手法と所管部署を明確にするため、総合政策部、都市整備部、産業経済部並びに総合支所において検討を行い、事業化に向けて取り組んでまいりたいと考えてるところでございます。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) この件について、1つだけ再問いたします。
景観に配慮した欄干の補強に係る修繕を実施するとの回答でございますが、より具体的な説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
川端安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 岡田議員の再問につきましてご回答させていただきます。
ただいま初問で市長からもお話、ご説明をさせていただきましたとおり、現在、金属製の単管バリケードで可動式のものを現場に設置をいたしておりまして、お越しいただく方々にも、見た目、不快な思いも抱かせているところでございます。つきましては、景観に配慮したということで、木製の部材によりまして、欄干に直接補強材を組み込むような形で応急的な修繕をしてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございます。
来年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」は、安土にとって好影響をもたらすと言っても過言ではありません。信長時代の外交として、この常の浜の往時を顧みるとき、整備はなくてはならないものと思っています。
また、地域のよりどころとしての常の浜水辺公園は、いにしえのかなたから先人が我々現代人に贈ってくれた大事な遺産であります。くれぐれも常の浜水辺公園改修整備をよろしくお願いを申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
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