録画中継

令和元年第3回(12月)近江八幡市議会定例会
12月10日(火) 個人質問
南 祐輔 議員
(1)地域交通について
(2)農業政策について
   ①農業の後継者問題について
   ②農産物のブランド化について
   ③江州水郷ブランド農産物のPRについて
(3)文化財の保護、管理について
◆4番(南祐輔君) 創政会の南祐輔でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告書に従いまして発言をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 大きく3つの項目について、分割方式にて質問させていただきます。
 まず1つ目に、地域交通について質問いたします。
 その中でも、自動運転サービスについてお尋ねします。
 今、国土交通省では、超高齢化が進行する中山間地域において、人流、物流を確保するため、道の駅など地域の拠点を核とする自動運転サービスの導入を目指し、実証実験を開始しており、滋賀県でも永源寺地区で2回目の実証実験がスタートしたことが報道されているところでございます。
 この実験は、中山間地域を対象としているということで、我が市に直接当てはめることは適当ではないかもしれませんが、自動運転の適用ケースとして、このほかに、ラストマイルという考えがあるそうです。マイルというのは英語でありまして、1マイルが約1.6キロメートルの距離です。自宅から最寄りの駅、バス停などの公共交通機関までの距離を指しておりまして、その徒歩か自転車かマイカーに頼るほかない道のりのことをラストマイルという言葉で呼んでいます。このラストマイルに自動運転サービスを普及することで、交通弱者の問題を解決しようというわけです。
 本市におきましても、自動運転の視察をことしされたということを仄聞しております。このような自動運転、永源寺地区や、このラストマイルでは、低速の小型自動車が想定されているようですが、この自動運転サービスの本市における可能性について当局はどのように考えておられるか、お聞かせください。
○副議長(竹尾耕児君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 南議員の、地域交通、自動運転サービスについてのご質問にお答えいたします。
 議員お尋ねの自動運転につきましては、現在、中山間地域を初め交通空白地域等において実証実験が始まっており、近年の運転士不足の深刻化や、赤字路線を維持するための財政負担の拡大等、公共交通を取り巻く課題の解消につながっていくものとして期待が高まっております。
 このような中、群馬県前橋市にあります群馬大学の自動運転に関する研究機関、次世代モビリティ社会実装研究センターと前橋市役所を訪問させていただき、自動運転技術の進展と実証実験の現状について学ばせていただきました。この研究センターと前橋市は、バス事業者と連携され、同市内にあるJRと私鉄の各鉄道駅2駅を結ぶ約1キロメートルの区間を、緊急時には対応ができるよう運転士が乗車するシャトルバスで、部分運転自動化のレベル2による実証実験に取り組まれており、今後も段階的に実証実験を行っていくとされています。
 実験中は、あらかじめ設定されたルートを時速約20キロで事故もなく走行ができた一方で、車両が集中する駅前ロータリーや工事区間の対応など、運転士による臨機応変の補助操作が必要であったり、他の走行車や歩行者の飛び出し等への対応といった課題もあったとのことです。また、自動運転が適する地域を選ぶことや、道路走行環境の選択、精査も重要となるとのことでした。
 今回、自動運転技術の進歩を目の当たりにさせていただき、交通課題解消に向けて大いに期待を寄せるものでありますが、安全面等の技術進歩や、道路環境との連動、社会需要性、コスト面の効果等も含めた諸課題に対する研究がさらに進んでいく途上であると認識したところでございます。本市としての導入につきましては、こうした課題解決がなされた段階で検討してまいりたいと考えております。
○副議長(竹尾耕児君) 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 再問といいますか、1つ確認しておきたいことがございます。
 この前橋市での実証実験は、山間部のようなところではなく、市内で行われているものでしょうか。再度確認させていただきます。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 南議員の再問にお答えいたします。
 具体的に申し上げますと、JR前橋駅、これと上毛電鉄の中央前橋駅、この2駅を結ぶ約1キロということで、いわゆる市の中心部、町なかといいますか都市部での実証実験であったと、こういうことでございます。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) わかりました。ありがとうございます。
 この前橋市での実験は市内での実験ということで、本市と比較的似た交通環境にあるのかなと思われます。なので、この前橋市で発見された問題点、車両が多い箇所や歩行者の飛び出しが起こり得るような場所では運転士の補助が必要となるなどは、我が市でも共通の課題となると思われます。また、これらの安全面での課題をクリアされても、実際に導入するとなりますと、我が市のどの地域に走らせるのがよいか、あるいはコスト面は大丈夫かといった点でさらなる検討が必要となるのはご指摘のとおりだと思います。
 いずれにしましても、いち早く新たな交通の実験に着目され、その現状の把握を進められている当局の姿勢はすばらしいと感じました。これから高齢化社会が進み、免許の返納もふえていく中で、公共交通機関のすき間をどう埋めていくか、高齢者や障害者の方の交通の利便性をどう高めていくかということは、大きな課題であります。引き続き、この自動運転サービスの検証を進めていただくとともに、先ほどの質問でもございましたが、福祉タクシーや乗り合いタクシーなどその他の方法も利用できないか、研究を続けていっていただきたいと思います。
 それでは、大きく2つ目の質問に移らせていただきます。
 農業政策についてお尋ねいたします。
 まず初めに、農業における後継者問題について質問いたします。
 農業の担い手、後継者がなかなか見つからないというのは、農政での一番の課題と言っても過言ではありません。本市においても、さまざまな支援事業でこの問題に取り組んでおられますが、具体的な内容について教えていただきたいです。
 また、その成果についてもお聞かせください。
○副議長(竹尾耕児君) 南祐輔議員に申し上げます。
 通告に従って、全ての項目を質問してください。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) 失礼いたしました。
 それでは、小さく2つ目、3つ目の項目についても質問させていただきます。
 2つ目に、農産物のブランド化について質問いたします。
 農産物の付加価値を高め、競争力をつけるために、農産物のブランド化が昨今進められることが多いわけですが、本市においても江州水郷ブランド農産物があります。一方、滋賀県においては、環境こだわり農産物という認証制度もございます。
 この両制度は、化学合成農薬の使用量を制限するなど、環境への配慮をうたう点で一致しております。似た制度があることでバッティングしてしまい、我が町の水郷ブランドが埋没して印象が薄くなってしまう可能性があるのか、あるいは2つの相乗効果で両制度ともによい影響を与え合っているのか、私にもにわかには判断がつかないのでありますが、当局としてはこの2つの制度の関係性をどのように捉えられているのか、お考えをお示しいただきたいです。
 続きまして3つ目は、水郷ブランドに関連しての質問です。
 この江州水郷ブランドという制度をどのような形でPRされていますか、具体的に教えていただきたいです。
 また、具体的な成果についてもお聞かせください。
 以上です。
○副議長(竹尾耕児君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 南議員お尋ねの、農政に関するご質問にお答えを申し上げます。
 まずは、農業の後継者の問題についてのご質問でございます。
 我が国の基幹的農業従事者は、65歳以上が約7割を占める一方、40代以下が1割という、著しくバランスを欠いた状態であり、今後、高齢農業者のリタイアが急速に進むことが見込まれております。本市におきましても例外ではなく、農業従事者の担い手、後継者不足が重要な課題であると認識しておるところでございます。
 担い手となる青年層の新規就農者の確保定着が急務となることから、就農から数年のリスク軽減や経営の安定化を図るため、国の農業次世代人材投資事業経営開始型の活用を推進しております。この事業は、次世代を担う農業者を目指す方々の経営確立を支援するため、原則として50歳未満で一定要件を満たす独立自営就農者に対し、年間最大150万円を最長5年間交付するものとなっており、現在、3名の方が支援を受けておられるところでございます。
 また、新規就農を考えておられる相談者の方々には、今後も引き続き、関係機関と連携し、技術的助言を行ってまいりたいと考えております。
 次に、農産物のブランド化についてお答えを申し上げます。
 議員もご承知のとおり、化学合成農薬の使用量を制限し環境に配慮するという点で一致しておるところでございます。若干の違いを申し上げますと、対象としている農産物が、県認証の環境こだわり農産物に関しましては、米、麦、大豆を初め、野菜、果樹、花卉、工芸作物、飼料作物等を対象としているのに対し、本市認証の江州水郷ブランド農産物は、野菜と果樹を主な対象としております。
 また、より安全で安心な農産物を消費者に供給する、環境と調和のとれた農業生産の確保といった共通の目的以外に、美しい水郷風景の中で丹精込めて育てられた野菜や果樹を、その美しい水郷景色を思い浮かべながら食べていただきたいという本市の地域特性もコンセプトとしております。
 いずれにしましても、農産物の付加価値向上を図り、農業者の生産意欲の増大を図っていく取り組みであり、農業者がみずからの営農活動に見合った制度の活用をしていただくことで、安心・安全な食料生産と農業の持続的な発展につながるよう推進してまいりたいと考えております。
 次に、江州水郷ブランド農産物のPRについてお答えを申し上げます。
 PR活動については、のぼり旗、認証シール、はっぴの作成と、市広報の紙面を活用した取り組み農業者の紹介などを行っておるところでございます。また、先月の23日から24日の2日間にわたり、滋賀県の情報発信拠点ここ滋賀においてPR活動を行い、来週17日には京都青果市場において、私も参加いたしましてトップセールスをJA及び関係農業者と行う予定をしております。
 成果につきましては、一部の野菜でございますが、市場において高評価を得、高値での取引につながっていることや、農業者のより安全で安心な農産物を消費者に供給するという意識の向上、環境と調和のとれた農業生産の確保に、生産意欲の増大に寄与しているものと考えております。
 いずれにしろ、当市の江州水郷ブランドの今後のPRまた拡大というのは、農業生産者の収益に非常に大きな影響また効果のある施策と理解しております。力を入れて推進してまいりたいと考えております。
○副議長(竹尾耕児君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 それでは、後継者問題での再問をさせていただきます。
 国の農業次世代人材投資事業というものをお聞きしたところ、大きな額をいただけるようですが、要件を満たすならば何人でも利用できるものでしょうか。
 そしてもう一つ、新規就農を考えて市に相談に来られる方というのは、およそで構いませんが、何名くらいおられるでしょうか。
 以上2つ、お答え願います。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 南議員の再問にお答えをいたします。
 農業次世代人材投資事業は、国費事業ということでございますので、国の予算の範囲内でご利用いただけると、こういうことでございます。
 また、新規就農を考えて本市にご相談をいただいている方は、現在およそ5名おられるというところでございます。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございます。
 新規就農を考えておられる方がどれぐらいおられるかということで、今現在5名ということで、これは余りたくさんという感じでは私には思えないのですけれども、農業を新たにやろうという人が余りたくさんおられないというのは、相談に来られないという形にあらわれるのかなとも思われます。もしそうであるなら、若者とか青年者が農業をやりたいと思ってもらえるような何か手を打たねばならないということになるかと思います。
 農業がやりがいと魅力ある産業であると若者たちに思ってもらうためには、やはり経済面での魅力というものが必要となる、何より求心力が出てくるのではないかと考えます。市内の農産物の販売拡大のために、これまでのように地産地消や6次産業化などを引き続き推進していただくことで農家の収入アップを図っていただければ、若者たちにも魅力ある産業と映るのではないかと思います。
 また、次世代を担う子どもたちに対して、農業体験学習の機会や食育教育などを行っていくことも、今現在も行っておられるとは思いますが、農業を身近なものに感じてもらうためには大事なことではないかと考えます。こちらにも力を入れていっていただきたいと思います。
 それでは次に、2つ目の、ブランド化についての再問をさせていただきます。
 本市で行っている江州水郷ブランドで実際に認証されている野菜、果樹の種類を教えていただければと思います。お願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 南議員の再問にお答えをいたします。
 代表的なものといたしまして、野菜では、カブ、キャベツ、ブロッコリーが本市では多く作付をされております。果樹では、イチゴ、マンゴーがたくさん作付をされてるというところでございます。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 それでは、3つ目の、水郷ブランド農産物のPRについての再問をさせていただきます。
 市長も今度、京都にトップセールスとして参加されるということですが、これは今回初めての試みでしょうか、あるいは今までも定期的にされているものでしょうか、お答えください。
 それともう一つ、一部の……。
○副議長(竹尾耕児君) 南祐輔君に申し上げます。
 再問以降は、一問一答でお願いします。
◆4番(南祐輔君) わかりました。
 それでは、定期的にされているかどうか、よろしくお願いいたします。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 南議員の再問にお答えをいたします。
 市長就任後、初めてのものでございます。今後におきましても、さまざまな形で水郷ブランド農産物のPR活動を行ってまいりたいというふうに考えております。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ありがとうございました。このような試みを続けていただいて、さらなる推進を図っていただきたいと思います。
 それでは、次の再問に入らせていただきます。
 一部の野菜で高評価を得られているというお話でしたが、その品目の名前を教えてください。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 再問にお答えをいたします。
 一例でございますけれども、東川蔬菜生産組合さんが出荷をされておられますナスやシュンギクというものは、その味とあわせ、良質な色合いと統一した規格によりまして、京都青果市場におきましても高評価をいただいておるというところでございます。
○副議長(竹尾耕児君) 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ありがとうございます。
 このような江州水郷ブランドとして、たくさんの種類があるということ、一部、東川の野菜や安土のマンゴーなどはお聞きしておりましたが、あるということを初めて知ることもあって、不勉強だなと感じております。高評価を受けている作物については、その要因を分析していただいて、今後の売り込み、PRに役立てていただきたいと思います。
 また、このようなブランド農産物が近江八幡市にはあり、安心・安全でおいしいんだということを飲食店さんが知る機会がふえれば、その食材を使った料理を提供することにつながり、生産力のアップにもつながるのではと考えます。飲食店の方々への直接的なPR方法についても今後検討していただきたいと思います。
 農業政策についての質問は以上です。
 引き続いて、大項目3つ目の質問に入りたいと思います。
 文化財の保護管理について質問いたします。
 その中でも特に、寺社仏閣が破損した、あるいは損壊したときの修理費用についてお聞きします。
 近年では、自然災害の多発により、建物の屋根や外壁などが壊れることがよくあります。あるいは、古くからの寺社では、老朽化による破損も生じてきますので、定期的な改修が必要となってきます。文化財といいましても、有形文化財、無形文化財、伝統的建造物群など、細かく分類分けされているようですが、その分類ごとに、修理費について国の補助が出るか、あるいは出ないかなどが決まっているようです。
 そこで質問ですが、寺社仏閣などの建物に関する文化財についての修理費用の負担者が誰か、また国や自治体の補助が出るのかについて、大まかなアウトラインをお聞かせください。
○副議長(竹尾耕児君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
             〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 南議員の、文化財の保護管理についてのご質問にお答えします。
 まず、寺社仏閣などの修理費用は、文化財に指定されているものでも原則所有者の負担となっておりますが、国、県及び市指定の文化財については、文化財的価値を維持し後世に伝えていくために必要な修理の経費に対して、文化財所有者に、国、県及び市からの補助金交付制度があります。
 過去の実績から例を挙げますと、国指定の重要文化財保存修理の場合、所有者に国及び県から直接補助金が交付されると同時に、市からも補助金の交付をしております。補助内容は、修理事業の規模と所有者の財政力等により補助率が変わりますけれども、おおむね所有者の負担は事業費の5%から20%となっております。
 次に、県指定の文化財保存修理の場合、所有者に県から直接補助金が交付されると同時に、市からも補助金を交付し、おおむね所有者の負担は事業費の20%となっております。
 市指定の文化財保存修理の場合、市から補助金を交付し、おおむね所有者の負担は事業費の50%となっております。
 また、このほかにも、文化財の保護を目的に、重要伝統的建造物群保存地区内の建造物の修理修景事業、国選択無形民俗文化財の保存伝承事業に対して、市補助金の交付を行っております。
○副議長(竹尾耕児君) 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 たくさんの分類があり、複雑な制度であるということがわかりましたが、何らかの文化財の指定がされてるものについて今お話を伺えたと思うんですが、文化財の指定などがなされていない建造物については補助金や助成が得られないという理解でよろしいでしょうか、再問させていただきます。
○副議長(竹尾耕児君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) お答えいたします。
 文化財に指定されていない寺社仏閣等につきましては、補助制度がなく、所有者で修理を行っていただくことになります。
 なお、現在未指定の寺社仏閣等の建物でも、今後、指定に値するものがあれば、調査を行い、指定の手続を経て、修理に対する補助金を交付することで、文化財の保護を進めてまいりたいと考えております。
○副議長(竹尾耕児君) 質問ありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ありがとうございます。
 そうなりますと、何らの指定もない未指定の寺社仏閣等につきましては、自己負担で改修、修繕を進めなくてはならないということになります。また、指定があっても、先ほどの説明どおり、一部しか補助が出なくて、残りをみずから賄えないというところでは、同様に改修、修繕が進まないというケースも考えられるということだと思います。
 そもそも寺社仏閣の中で壊れたままになっているものが見受けられるので、何とかできないかなと思いまして質問させていただいたのですが、私としても、全てが補助の形で賄えればよいという考えではございません。やはり地域の文化財を大切にしていきたいという人々の思いがなければ、補助金をもらって改修、修繕を行ったとしても、それは形が整った以上のものにはならないのではと思います。
 ただいま本市におきましては、近江八幡市文化財保存活用地域計画の策定が本年度から進められているということを聞いております。この計画は、未指定の文化財についても対象にすることで、より総合的な文化財の保護活用を進めようというものです。それに向けて、現在、地域に根差した地域の宝の情報収集を、自治会を通じて市民の皆様から広く募集しているとのことです。
 当局の皆様には、この計画の策定を進めていく中で、文化財の保護活用をさらに図っていただきたいですし、市民の皆様方においては、これをきっかけに地域の文化財を見直す機会としていただければありがたく存じます。
 それでは、以上で個人質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○副議長(竹尾耕児君) 以上で南祐輔君の個人質問を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
 明11日は定刻から再開し、個人質問の16番目、沖茂樹君から続行することといたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 お疲れさまでした。
               午後6時53分 散会
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